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石が流れて木の葉が沈む

2020/03/23 Mon

17日から19日の3日間にかけて、マーケットでは、驚くべき現象が起きました。
それは、アンワインドという現象で、石が流れて木の葉が沈む動きです。

過去の急落時にも、時々起きていた現象でしたが、これほど大規模に起きたことは見たことがありません。
正に、歴史的アンワインド旋風が3日間にわたって、突然吹き荒れました。

アンワインドについての説明は、こちらの五月さんの解説が大変丁寧にされておられますので、こちらを読んでください。

市場の崩壊には表と裏の顔がある

私は、17日の銘柄の動きが奇妙な動きをしていることに気が付いて、何かおかしなことが起きている、と思っていましたが、これが、18日、19日と続くこととなります。

よほど大きなファンドの巻き戻しが起きていると推測されます。
ロングショートの巨大ヘッジファンドが、運用停止などに追い込まれた感じです。


これは、同一セクターの動きとして、

9437ドコモ-9433KDDI

8766東京海上-8630損保ジャパン

9502中部電力-9503関西電力


などでも散見されていましたが、それよりも大きいのは、セクター横断の解消でした。

買いセクター

地銀、運輸、3099三越などの百貨店・8267イオンなど小売り 

売りセクター

8035東京エレクトロン、6857アドバンテストなどのハイテクセクター

などが大規模に行われたようです。

他にも、中小型株においても、色んなところに、巻き戻しの動きが出ています。

このように、先週は、日経平均などインデックスの動きは、やや下げ渋りの動きとなっていますが、銘柄間では、強烈な売りと買いが組み合わさった動きが展開されました。

歴史的な巻き戻し相場であったと言えます。

ファンダメンタル的に悪いと言われているセクターがめちゃくちゃに買われて、ファンダメンタルがいいと言われているようなセクターがめちゃくちゃに売られる動きが出ました。
そうなると、信用売りが多い銘柄が上がり、信用買いが多い銘柄が下がる、という動きにもなっています。

それとリートの売りがすさまじい勢いで出ています。
地銀の売りと言われていますが、ここにもロングショートのヘッジファンドの売りがかんでいるように思えます。
もしかしたら、リートと内需株などを組み合わせていたのかもしれません。

もう一つは、9984ソフトバンクの売りがすさまじかったことです。
これは、9437ドコモの強烈買いとペアというよりも、ソフトバンク単体での材料売りと思われます。

ついでに、サウジアラビアの逆切れによる原油の暴落。
そして、NY州に外出規制が出るなど、アメリカでの止まらない新型コロナの感染拡大が起きています。

COVID-19 Coronavirus Pandemic

そもそも昨年までのアメリカ株の上昇がすさまじかったため、これが反落の動きとなると、相当なところまで下げる可能性があります。
今朝のモーサテでは、失業率が30%になるなどの予想が出てきており、相当深刻な状況になりつつあります。

この材料に加えて、今週は、このアンワインドの動きが続くのか、それとも終わるのか、これが一番の注目点となる、そう思って見ています。

全体が下げ基調にあることから、特に買われ過ぎ銘柄については注目です。


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今やるべきこと

2020/03/08 Sun

多くの投資家が気になっていることは、当然ながら、この先相場は戻るのだろうか、下げるのだろうか、ということでしょう。

しかし、そんなことは、いくら考えても、そもそもわかるはずがありません。

そういうわからないことを一生懸命考えるよりも、今、やるべきことがある人が大勢います。

それは、

救命ロープにつかまること

です。

つまりは、損切りです。

こちらの記事が参考になるかと思います。

投資における最も重要な概念

明日以降の株価を予想して、下げそうなら切るけど、上げそうなら様子を見る、といったような考えで相場をやっていては、いつまでたっても持ったままで損を放置することになります。
こういった対応を続けている限り、今回助かったとしても、次回には必ず破滅が待っています。
つまりは、今回助かろうがどうしようが結局は関係ないということなのです。
今回助かったことで、次回も同じことをするわけですから、ちょっと延命できだだけです。
今回、持ち続けたことで、その人の相場人としての運命は、どちらにしてももう終わりです。

相場の上手い下手というのは、上げ相場ではそんなに差が出ません。
上手い人よりも、下手な人が儲けることも多く、めちゃくちゃにやっても、結果として大きく儲かることがあります。

しかし、

いざ下げ相場になったときに、相場の上手い下手の差が如実に表れる

わけです。

上げ相場でコツコツ稼いで、下げ相場でどかーんとやられる


この繰り返しでは、永遠に勝てる投資家になることは無いでしょう。

今ならまだ間に合います。

もし、切るのが難しいと感じているのなら、10分の1でも切ってみてください。

ちょっとづつちょっとづつ切っていく


これが損切りのコツになります。

ここまで損失が拡大したということは、既に予想が外れたってことなんです。
そうであれば、今の時点で、外れを潔く認めて終わりにするべきです。




さて、ちょっとだけ環境認識です。

まず、金融政策ですが、米国があとわずかの利下げ余地がある以外、ECB、日銀ともに、ロープが伸び切った状態で、もう打つ手がほとんど限られています。
日銀が、日本株を買い占めする、とかあるのでしょうか。
特に悪くない景気の状態で、ゆるゆるにしておくから、いざ鎌倉で打つ手なしになるわけです。
大赤字の日本政府もどのぐらいの経済対策が打てるのかと言えば、心細い限りです。

NYダウの長期チャートが紹介されていましたのでご参考まで。

NYダウの長期チャート


そういった金融情勢の中で、環境といっても、新型コロナの今後と相場環境は現在ほとんど同じといってもいいぐらいですので、コロナの話になります。

まず、ネガティブ情報から見ておきます。

私は、今、相場を見るにおいて、アメリカの感染状況を一番気にしています。
というのは、世界の中心がアメリカである以上、極東でいくら感染が拡大しても米国の相場には、あまり影響はありませんが、いざ自分のところに火の粉が飛んで来たら、さすがに対岸の火事とは言ってられなくなります。
特に、ニューヨークの感染状況は注目しておくべきでしょう。
既にニューヨークの感染拡大が始まっている模様ですので、今後の成り行き次第では、相場の大きな変動要因になると考えられます。

インフルと比較される新型コロナですが、感染力は対策を打っていない場合、インフルを遥かにしのぐのではないかと思われます。
イランでの感染拡大はすさまじく、イランの保健省の責任者がテヘランの感染率が30%−40%に達すると認めており、医療崩壊するほどに拡大しています。
日本では、検査体制が整っていないとは言え、まだまだ拡大は抑え込まれているようです。
このまま抑え込まれることを祈る限りです。

日本では、まだ拡大が抑え込まれているとは言え、客ではなく空気を運んでいる新幹線や飛行機の状況など、その経済的影響は計り知れないほど悲惨な状況になりつつあります。
繁華街の飲食店、ホテル、インバウンド系の小売店などなどの状況も凄惨な状況です。
体力がある大企業は別として、この状況が後数か月続けば、中小企業から、バタバタと資金繰りに窮していくことは明らかでしょう。
金融機関にも多大な影響が出てくることになります。
こういう経済状況では、上場企業だからといって安全だとは決して言えない状況になりつつあります。
一過性のものとして抑え込めるのか、当面こういう状況が続くのか、今後の拡大状況次第ということになります。



一方で、ポジティブ情報です。

新型コロナの重症化率や死亡率は、そもそもそんなに高くないんじゃないのか、という話がよく言われているところです。
重症者数や死者数がセンセーショナルにニュースになりますが、それほど深刻なのかどうか、気にかかるところです。
どうやら、今、世界中で検査が一番行き届いているのは韓国のようですが、その韓国での状況は、現在7313名の感染者に対して、50名の死者数で、致死率は0.68%となっています。
Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
これが一番まともな統計結果じゃないかと思われるのですが、実際の潜在感染者はもっと多いことを考えれば、致死率はもっと下がりますし、重症化率も高くはないでしょう。
そうであるならば、今後、時間の経過とともに季節性のインフルのような扱いに収れんしていく可能性があります。
これは、2009年の新型インフルの経過と同じということです。



次に、気温との関係が一部言われています。
新型コロナウイルスが弱くなる環境、強くなる環境
確かに、日本では、北海道が一番感染が拡大しているわけですが、これは偶然なのか、それとも、気温との関係がやはりあるのか、大変気になります。
もし、関連があるのなら、春になれば、感染ペースが収まってくる、ということがあるかもしれません。



ただ、どちらにしても、今、大きな含み損を抱えている人には関係の無い話です。
ここから、連続ストップ高したとしても、今切ることが正解です。
結果論ではないことなんです。
相場観とリスク管理は何の関係もありません。

大きく負けたということは、既にその人にとっての相場は終わっています。
今さら、泣きのもう一勝負ということをやるから、爆死するのです。
今後、NYダウが3000ドル安とか、そういう可能性があると考えて対処すべきです。


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アリの目線と鷹の目線の相場観

2020/03/01 Sun

相場観で相場をやってはいけない、とよく言われますが、さりとて、ほとんどの人は相場観を持って相場を見ているものです。

私とて、思い込みはいけないと思いつつ、相場観を持っていますから、相場観を外すということは難しいと思います。

さて、この相場観ですが、実は、相場を見る視点の高さによって、相場観が変わるということがありますので、それを書いておこうと思います。


まずは、アリの目線である日足から見てみましょう。

2020-03-01_11h26_36.jpg

この日足を見る限り、1週間下げ続けたことで、バンジージャンプの伸びたあたりに見えます。

この伸びたところは、一旦の反発がいつ起きてもよさそうな値位置です。
週末、特に大きなニュースが出なかったことから、月曜日以降で、意外と大きな反転があるかもしれません。

これが、アリの目で見た相場観です。



次に、鷹の目である月足を見てみましょう。

2020-03-01_11h28_34.jpg

同じTOPIXですが、ちょっとイメージが変わったと思います。

日足で見たバンジージャンプのイメージではなく、

やっと下げ始めた

という印象ではないでしょうか。

先ほどの日足とは全く違う印象だと思います。

2008年のリーマンショックと比べれば、まだ下げというのには「おこがましい」ほど下げてはいません。
リーマンショックのスタートにすら到達してはいない、ということがわかります。

このように、視点の高さによって、相場観など簡単に変わるものなのです。



林輝太郎先生は、私が理解する範囲では、次のような考え方を持っておられました。

日足、週足の相場観を持ってはいけない。

相場観を持つのなら、月足で持つこと。

日足は、値動きの傾向を見るもので、相場観を持つものではない。

週足は、中途半端だから見てはいけない。


ここで日足というのは、傾向を見るということで、もう一つの目の「魚の目」を持つ、ということでもあります。
つまり、魚の目を持って、潮流を見ていく、ということです。



私が知る限りですが、相場で勝っている人は、相場を俯瞰して、大きなスケールで相場観を持っている人が多いという印象です。

相場巧者でベテランほど、目線は高い感じですが、これは、長年の経験値がそうさせているのだと思います。

近視眼的ではなく、鷹の目から俯瞰して相場を見ているので、小さな値動きで右往左往しません。

大きな視点を持っているので、自分の相場観にこだわることなく、相場を小さなスケールに押し込めないので、損切りを躊躇なくできるのです。

損切りができない、難しいという人は、日足ベースの箱庭のような相場観しか持っていないから、ちょっと下げただけでも、

「もう底だ~、もう底だ~」

と感じてしまって、切るに切れなくなってしまうのです。



そういえば、下げ始めた25日の月曜日に、日経が1000円下げた感想で経団連会長が、

「こんなに下げるとは思わなかった。」

と言っているのをテレビで見て、ずっこけて椅子から滑り落ちそうになりました。
私から見れば、このコメントは、ほぼ冗談に近いものなんですが、相場をあまり知らない多くの人の相場観など所詮はこんなものなんだろうということがわかります。



相場観のスケールをもう一段上げて、飛行機からも俯瞰しておきましょう。

まずは、TOPIXの年足です。

2020-03-01_20h06_51.jpg


BOXの上限から、やっと下げ始めた印象です。
この程度の下げは、まだ押し目程度で急落というイメージは全くありません。



次に、NASDAQの年足です。

2020-03-01_20h08_16.jpg


2000から、1万まで実に5倍の上昇となって、ちょっと止まったのかなあ、という程度です。
このチャートを見る限りでは、まだ下げてすらいません。
このチャートで見れば、2000年のネットバブル崩壊、そして、2008年のリーマンショックの2回が大きな下げとしてあったわけですが、今回5倍にまで上昇したNASDAQがどこかで大きな下げを演じるとすれば、どこまで下げるのだろう、とつい考えてしまいます。



このように、視点の高さを変えれば、相場観も大きく変わります。

日足ベースでは、一旦のリバがいつ入ってもおかしくないわけですが、一方で、俯瞰して月足などで見る限り、本格調整となると、まだ入り口ぐらいでしかない、ということがわかると思います。

相場観にこだわると、ろくな目に合わないことが多いわけですが、さりとて持ってしまう相場観です。

しかも、

ほとんどの場合は、日足ベースのアリの目線の相場観しか持っていません。

なので、少しばかり目線を上下させながら、アリの目線から鷹の目線で広く見ておくべきだと思うのです。

日々の値動きに拘泥してしまうと、日足の相場観に固執する余り、こんなに下げたのだからと意地になって買いポジションを放置してしまいがちです。

また、ここからちょっとリバが入ると、あそこが底だったのか~、と飛びつき買いをしてしまいがちですが、本格下げ相場になれば、その戻ったところが天井でまた下げる、という展開も十分考えられます。

下げ相場で本当にやられるのは、ここまでの下げではなく、ここからの下げなんです。

リーマンショックで多くの退場者を生んだのは、こんなに下げたからそろそろ買いだ、と大きく下げた後から買って退場になっているのです。


先週書いたとおり、まずは生き残りを優先すること。儲けるのはその後です。

ということで、同じ相場観を持つのなら、ちょと目線を上げておく、ということで、違う景色も見ておくべきだと私は考えています。



最後に、持ってはいけない私の相場観です(笑)

今週末は、感染拡大が落ち着いた状況ですが、これは、日本の検査体制の不備によるものである可能性が高く、今後、検査体制が整えば、韓国同様に一気に感染者の数が急増することが予想されるため、そこでもう一段の相場の変化が起きる可能性が高そうです。
これは、アメリカでの感染状況も同様のようです。

中国での感染拡大が一段落しているのはポジティブなのですが、一方で、中国PMIが35.7という衝撃的なニュースが週末に出ました。
今後、日本をはじめとして、感染拡大に伴う経済への影響が、経済統計として出てくることになろうかと思われます。

こういうファンダメンタルの状況を踏まえると、リーマンショック級になる可能性が高まりつつあると感じています。


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環境認識の次に考えないといけないこと

2020/02/24 Mon

残念ながら、感染拡大が止まらなくなってきています。
日本だけでなく、イタリア、イランなど、ヨーロッパ、中東などへも広がっていることから、世界各国で感染が拡大する様相となっています。

こういう状況ですが、相場に対する環境認識としては、先週書いたことと変わりません。

そのまま進行している感じです。

今回は、前回の環境認識を踏まえて、どう対処すべきかを書いておこうと思います。



まず今回言いたいことは、

まずは生き残れ、儲けるのはそれからだ。 (ジョージ・ソロス)

ということです。

こういう時に、どうやって儲ければいいのか。
順張りで行くのか。
オーバーシュートの逆張りか。

などなど、考えている人も多いでしょう。

また、持ち株をどうしたらいいのか、悩んでいる人も多いと思います。

しかし、今は、どうやって儲けるか、よりも、まずは、大火傷を負わないこと。

大きく食らって、撃沈されないことを優先すべきだと私は考えます。

何故かというと、今回のことは、相場だけの問題ではないからです。

相場が、激しくアップダウンするだけなら、虎穴に入らずんば虎子を得ず、ということもあるかと思います。
そんな消極的でどうするのだ、と言われるかもしれません。

しかし、今回は別の要因があって、それが相場で勝つことを難しくするのです。

というのは、

そもそも、相場で稼ぐためには、相場以外で、体調不良、心配事やストレスの無い状態というのが必要なのです。

何故なら、相場以外のことでストレスを受けていると、その心理的に不安定なことが原因になって、ちょっとした損失や失敗から、スパイラル的に大きくやられる可能性がものすごく高まるからなんです。

今回、ほとんどの人は、新型肺炎によって、相場と関係なくストレスを抱えている状態と言っていいでしょう。
こういう時に、相場をやると、ついついやらなくてもいいことに手を出して、損失が損失を生むような負けのスパイラルに入ってしまう可能性がものすごく高まるのです。

相場で勝つためには、相場に集中できる心理状態がどうしても必要です。

今のように、新型肺炎での心配事を抱えながら、相場をやることは、普段でも危ない相場が、さらに危険になります。

負けだすと、わけがわからなくなって、パニック状態で相場を張って、とてつもなく大損失を受ける、というのは、こういう時期に多発します。
普通の心理状態なら絶対にやらないことを、心理的不安定な今のような状態では、やらかしてしまう可能性が何倍にも高まるのです。

なので、

新規ポジションは、売りも買いも相当慎重に、そして、小さくやること。

10%を超えるような損失が出た持ち株は、さっさと切ること。

負けても、それを取り戻そうとしないこと。


この3点を守って、壊滅を防ぐことです。
とにかく逃げること。
ここで、根性を見せる必要などありません。

今日は、このぐらいにしといたろ!!(池乃めだか)

実に単純です。


特に、日足の乖離率を使った逆張りは、極めて危険です。
過去は過去、今は今。
ファンダメンタルと環境が違うのだから、単純に過去のパターン認識を当てはめることに、そもそも合理性がありません。
Nasdaqは、この10年間で実に5倍になって現在高値にあります。
こういう環境なのですから、どこまで下げるのかの目処なとつけようがありません。

小手先のテクニカル分析など、環境変化の大きな流れの中では、何の意味も持たないと私は考えています。


消極的と言われるかもしれませんが、ソロスの言うように、今は、何が何でもまずは生き残ること。

相場をやる = どこかで退場する

という方程式が成立するぐらい退場が頻発するのが相場なのですから、その可能性が高まっているのなら、とにかく逃げることです。

とにかく、ここを生き残って、次に取ればいいんです。

生き残りさえできれば、稼ぐ機会などこれからいくらでもあります。

最大の目標は、勝つことでもなく、負けないことでもなく、死なないことです。

死なないためには、何をやっても構いません。


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現在の環境認識

2020/02/16 Sun

■新型肺炎の今後

まず、今の環境認識において、新型肺炎の状況は主要なテーマになっています。
日本における状況は、私自身、甘く考えていたこともあって、これほどのスピードで感染拡大が続くとは思っていませんでした。
クルーズ船についても、これほどのことになるとは考えていませんでした。
そういう意味では、ほぼ最悪のシナリオで進んでいる、と言えます。

そして、ついに一番恐れていた事態が進行し始めました。
先週までは、水際対策で何とか踏ん張っていたものが、ついに水際が破られて、新たなステージに入ったということです。
日本での状況は、中国に次ぐ第二の感染国として、日本脱出のチャーター便が手配される事態に及んでいます。
それでも一部の感染に留まり、何とか水際を維持する、というシナリオはどうやら厳しい状況となっています。
ということで、先週とは、全く違うステージになった、という認識を持っています。

今後、どういう展開になるのかというと、感染拡大は止められないとなると、最善のシナリオとしては、
①抗ウイルス薬が効果を発揮し、収束する
②多くの場合は、重症にならず回復し、季節性インフルエンザのように一巡すれば、自然に収まっていく

というものでしょう。

最悪のシナリオでは、
毒性が高く、蔓延していく中で、都市機能がマヒしてしまう

というものですが、何分未知のものなので、最善、最悪のシナリオの元で推移を見守るしかありません。
季節性インフルと大差ないという専門家も多いようですが、それなら武漢での出来事は何故起きているのか理解できません。

今後数週間以内に、海外各国からは、日本への渡航制限がかかる状況にあると考えられ、中国と日本という二大感染国という状況に変化するのではと考えています。




■新型肺炎と相場

今の相場動向は、

新型肺炎が広がれば広がるほど、米中の大規模金融緩和で相場が支えられる

という状況が続いています。
米国が、隠れQE4で大規模資金供給を開始したと思えば、今度は、中国が19兆円もの大規模資金供給を実施、必死で経済を支えようとしています。

しかし、現在発表中の第三四半期決算を見ると、日本企業においては、減益決算が続いている、という状況です。
14日の概ね決算発表が終わりましたが、散々の会社が多い印象です。
しかも、その減益は、新型肺炎での中国経済の悪化を織り込んではいません。

つまり、

実態悪を無視して、金融緩和によって相場が高値を維持している

という状況です。

米国マーケットは、appleやエヌビディアなど好調な決算発表がありましたが、それにしても、新高値が続く、という状況には、首をかしげてしまいます。

2020-02-16_20h35_27.jpg
Nasdaq総合指数は、この10年間で5倍にも上昇しています。

過去のSARSや新型インフルなどの感染症時には、一時的に下げたけれど、相場は上昇した、という論調も多いわけですが、2008年にリーマンショックで下げまくっていたものが感染症ダメ押しして上昇に転じた2009年新型インフルエンザとは相場環境が全く違います。

しかも、2009年新型の場合、結果として季節性インフルと大差無いことが後に判明し、感染症騒ぎは収束したのですから、その結果と比べることは、あまり意味がありません。

今の米国相場の水準は、どう見ても高値に位置していますし、何かのきっかけでトレンドが大きく変わるという可能性は意識しておくべきだと私は考えています。


今後、見ておきたいのは、
①明日から、中国での生産が再開される企業が多いとの報道ですが、どこまで中国の経済への影響があるのか。
②日本での今後の感染拡大と、経済への影響がどの程度になるのか。


日本では、既にインバウンドで甚大な影響が出ているだけでなく、中国からの部品が届かずに生産ストップしている企業も出てきています。

こういった環境で、株式市場だけが高値を取っていく、というのは、私には、強い違和感しかありません。
いくら金融緩和を続けても、実体経済が伴わない限り、相場の上昇には、どこかで限界が来るはずです。
下げれば日銀がETFで買い続けてくれるから大丈夫なのだろうか。

今回、日本での新たな感染ステージになったことで、

連動していた米国の株式市場と日本株との連動性が今後も保たれるのか

も見ていく必要があります。
もしかしたら、日本株独自の下げという可能性もあるということです。

これは、
①リスクオフになれば、レパトリエーションが起きて円高という状況が今後も続くのか。
②ここ数年、経済は悪くないのに、緩和を続けた日銀に厳しいしっぺ返しが来ないのか。

というところも注意が必要でしょう。

特に、健康体であるにも関わらず緩和を続けた日銀の責任は重大だと私は思っています。
今回、もし新型肺炎が経済に重大な影響が出てきた場合、緩和をし続けた日銀にはもう打つ手がもう限られてしまうのです。
また、経済が悪くないのに財政赤字を延々と垂れ流し続けている政府も、ここで大規模財政出動ができる余地がどれほどあるのか、と考えると、寒くなります。

①実体経済が厳しくなる中で、緩和マネーで上げるバブリーな相場との乖離が臨界点に達した時に何が起きるのか。
②リーマンショックから10年間、緩和マネーで支え続けた経済が、今回の新型肺炎によるトリガーで崩れないか。


つまり、
新型肺炎で相場が下げるというよりも、今の実態から乖離しつつある金融相場の上げが、何かのきっかけで崩れるとしたら、そのきっかけに新型肺炎がならないのか。
私自身は、これまで震災によるトリガーを想定していましたが、感染症トリガーもありえると感じています。


ここを注意深く見守っている、というのが今の私の相場環境認識です。


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プロフィール

あらなみ

Author:あらなみ
職業:個別株投機家・専業デイトレーダー

Twitter: @aranami718

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