勝っている人の打ち出の小槌

2016/09/17 Sat

前の記事のコメント欄に、多くの方が有意義なコメントをいくつも投稿してくれました。

この記事は、その中のベテランさんのコメントを読んでいて、思うところがあり、レスが長くなったので、記事にしたものです。

この記事のルーツは前の記事のコメントにありますので、もし時間がありましたら、読んでみてください。



勝てるようになった後、しばらくして、勝てなくなり、負けが込んでしまった、と書いたコメントがありました。

一度勝てるようになったのに、再び勝てなくなり、負けが続くようになった

ということです。

自己分析では、奢りが原因による雑な売買、ということでしたが、このケースは、実は結構多いのですね。


勝てるようになって、一旦プロになったとて、それでその後何年にも渡って食っていける投資家というのは、実は一握りなんだろう、と思います。

10年以上にわたってこの道でコンスタントに食ってきたのに、ある日突然滑落して、資産をほとんど溶かしてしまった、というケースも私は見ています。


また、生き残っている人で意外と多いのは、

特殊な環境で一気に資産を築き上げて、それを溶かすことなく、年金暮らしパターンに移行した

という投資家さんです。

直近の事例では、アベノミクスで一財産、ってことです。

勝って驕らず、上手に勝ち逃げできた人です。

そういう守れたという点においては、破滅まで落ちた多くのカリスマと比べれば大したものだと思います。



ここで、ノービスの人が考えている勝ち組への誤解の筆頭は、

一度勝てるようになったら、人工衛星のように永遠に勝ち組として存在できる

ということだと思います。

何故、そのような結論に至るのかというと、実はこの誤解は、

勝てる手法を手に入れた人が勝ち組である

という負け組ならではのロジックとの表裏一体から来ていることなのです。

前提が間違っているから、結論も間違いになるわけです。



大勢のノービスさんたちは、カリスマ投資家の真似をしたり、セミナーで聞いた手法を真似して、とにかく勝てる方法を何とか見つけ出して、自分も勝てる投資家になろう、としているわけですが、

その勝てる方法とやらを見つけたら、もう一生涯にわたって勝ち続けられる打ち出の小槌だと無意識に理解しているわけです。

だからこそ血眼になって探す価値のある「勝てる方法」なわけですね(笑)

そうでなければ、

時々は勝てるが負けることもある勝てる方法、になってしまいます(笑)



さて、現実には、勝っている投資家、といっても、コンスタントに勝っている人はさらにほんの一握りで、多くの勝ち組と言われる投資家でも、勝ったり負けたりの中で、何とか年間トータルで利益をひねり出す、という状態であることがほとんどです。

ちょっと勝てるようになって、プロになったとて、

独身・ニート・パラサイト

というデイトレーダー三種の神器のお陰で、親に依存しながらの超低コストだから何とか破綻せずにやっていけている、という人も現実にはおられます。

せっかく、仕事をやめて専業になったのに、数年してまた実業に戻る、バイト生活に戻る、という人も多いんじゃないかと思います。

このように、

過去の栄光による年金暮らしであるとか

超ローコストによる食いつなぎ

といった専業以外でも、

親の遺産や退職金を細々と運用して何とか専業

家賃収入だとか、(ホントの)年金を主たる収入としながらの専業


という裏の顔を持つ専業ということも現実です。

嫌な話ですが、専業投資家といっても、現実には、そうバラ色っていうことばかりではないわけです。



話が脱線しましたが、

何故、聖杯を手に入れたであろう専業投資家が、数年以内に脱落することが多いのか。


夢を持って、聖杯探しをしておられる方は、この現実をどう見るのでしょう。



事実を見ればわかると思いますが、カリスマと言われる投資家とて、半年間勝てないことなど当たり前で、中には年間を通じで赤字だった、など、そういう方もおられます。

セミナーを開催した翌月に、滑落して、破滅に近い損失を出した、というカリスマさんもおられました(笑)


また、今でもカリスマとして君臨できているのは、今回では、アベノミクスで大きな金額を稼げたことによる年金暮らしに入れたこと、という方も実際にはおられます。

大きく負けなければ、そのままでももうやっていける、ってことです。

いわゆる人生の勝ち逃げ組です。

その年金生活をありがたがるのもどうかと思いますが、それはさておき、そういう勝っている人が手にしたであろう

打ち出の小槌

を何とかして盗みたいわけですよね。

そして、

その打ち出の小槌で、自分だって永遠の勝ち組投資家に変身したい


それが希望で、せっせと、セミナージプシー生活を続けて、カリスマウオッチャーとなり、日々やり方探しの旅に明け暮れているのだと思います。



しかし、現実のカリスマの姿というのは、ちょっと前のネットバブル時のカリスマさんの大多数は消えたわけですし、彼らの書いた本は、虚しくアマゾンで1円で売られていても、誰も買わないわけです。

ちょっと前の話であって、そんな大昔ではないんです。

当時のもてはやされ方は、今以上で、テレビでも何度も見かけるようなこともありました。

当時のカリスマが、打ち出の小槌を持っていると仮定したら、今現在は、もう「兆円単位」の資産を手にしていてもおかしくないのではと思います。

1年で100万円を1億円にできたのだから、10年経過すれば、兆円単位でも不思議ではないですよね(笑)

ところが、現実たるや没落貴族状態続出・・・という。



いやいや、当時のカリスマはダメかもしれないけど、今のカリスマは違うのだ。

彼らこそ、打ち出の小槌を手に入れているのだから、それにあやかれば自分だって、というロジックなのか、そんなに深くは考えてはいないのか、どちらかでしょう。


念のため、もちろん生き残って、さらに資産を増やしておられる方もおられますが、それは例外です。

残っている人が目立っているだけで、そういう人は、2000万人投資家の中で数えるほどなんです。



いずれにせよ、こういう相場人の栄枯盛衰話というのは、もう江戸時代からずっと同じように繰り返されてきたことなんですね。

このことは、ウオール街でも全くといって同じです。

栄華を誇っていた大投資家と言われる人の多くの末路は惨めなものなんです。

これこそが現実なんですね。

ここで考えることは、今は別なのか。今だけは違うのか。



私が相場を始めた数十年前にも同じような投資家のスーパースターはいました。

最後の相場師、大物仕手筋、怪物、などなど、大勢のカリスマスーパースターが出ては消え、出ては消え、て行きました。

どんな時代にもいたわけです。

そして、その過半数の結末は、無一文、破産、そして、逮捕、というようなことになっているわけです。

彼らは、100万円を1年で1億円にできる打ち出の小槌を手にしたはずなのに、何故そんなことになったのだろうか。



ここで、もう一度、問います。

そういう現実を見て、尚、

勝っている人とは、勝てる打ち出の小槌を手に入れた人なのか。

これからも自分は打ち出の小槌探しの旅を続けるのか。



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勝てるようになるまでの時間のかかり方

2016/09/14 Wed

前の記事の地下コメント欄に大変参考になるコメントを頂きました。

地下に留めておくのがもったいないので、地上に引っ張り出しました(笑)

前の ママさん料理教室 の記事と併せて読んでいただけるとわかりやすいと思います。



あらなみ様

 はじめまして。大変ためになる記事やコメントでいつも勉強させていただいております。誠にありがとうございます。

 当方、1990年のバブル崩壊直前から株を始め、当然買いしかできませんので出ては負けの繰り返し、幸い若かったので資金量も少なく損失額も知れたものでしたが、それでも年収分くらいの累損でした。

 これではいけないと相場の本を手当たり次第読み始め、まさに頭でっかちの知識偏重でしたが、「相場技術」という言葉を目にして、そこから林輝太郎先生の本にたどり着き、酒田罫線法による小豆のリズム取りから練習を始め、現在は225採用の地味な素材・市況関連銘柄のリズム取りを専門にしています。

恥ずかしながら、出ては負けと知識偏重の期間で10年、練習に目覚めて売買を繰り返し勝ったり負けたりでトントンの期間が5年で、安定して毎年稼げるようになるまでに15年以上かかりました。

 一番自分が成長できたのはやはり売買を繰り返して成功体験と失敗体験を積み重ねた5年間でしょうか。

特に失敗の経験がためになりました。

こういう値動きでこういう建玉をすると失敗するんだよな、という自分の失敗パターンが理屈でなく皮膚感覚で覚えることができたからです。

良かったことは同じ失敗を何度も繰り返さないよう、見える形で残しておいたことでしょうか。立花義正先生を真似て、今でも自分の失敗パターンを「自己格言集」として常に目に付く所に掲げています。

 まだまだ書きたいことは沢山ありますが、切りがないので今日はこの辺で。またお邪魔させていただきます。よろしくお願いいたします。






道々の輩さん、はじめまして!!

ベテランの常連さんの書き込みも嬉しいですが、こうやってはじめましての方からのコメントは大変嬉しいお便りですよ!!

道々の輩さんの今回のコメント、何もかもが相場で勝てるようになるための重要なヒントであり、後に続く者たちへの道しるべだと思いました。


私は、昭和のバブルの恩恵を受けた(受けたことがその後の大失敗につながったわけですが)世代ですが、崩壊直後という最悪時期にスタートされたのですね。


>酒田罫線法による小豆のリズム取り

お懐かしゅうございます!!

私も、

商品相場の技術―相場師の技法と練習法

という林先生の名著を読んで、折れ線グラフを書いて、小豆のリズム取りをやっていた時期があったのですよ。

あのまま続けていれば、と後になってどれほど後悔したかわかりません。


私は、リズム取りをしばらくやっていたのですが、その後、必勝法探しに舵を大きく切ることになるんです。

これがドツボのスタートとなりました。

勝てる方法を探していた時期は、本当にムダな回り道の時期だったんです。


実は、方法など何でもよくて、それに上手くなることが必要なのに、それに気がつかず、下手なまま方法ばかりを探していたわけです。

そもそも、勝っている人とは、勝てる方法を知った人ではなく、上手い人なんですね。

下手じゃなく、上手い人が勝っている人なんだ、っていう当たり前のことが全然わかってないわけです。


私は、とんでもない勘違いで、すごい回り道をしていたわけです。


これは、下手なゴルファーが、ゴルフクラブコレクターやっているのと全く同じ構図があるわけなんですね。

石川遼くんと同じクラブを使えば、同じショットが打てるという、とてつもない勘違い投資家が多いわけです。

下手だけどゴルフの知識が豊富で、高級クラブをいっぱい持っているプロゴルファー・・・なんているわけないよ(笑)


でも、ここは誰でもが通る道なのですよね。

このムダなゴルフクラブ探しの時間を如何に早く切り上げて、さっさと練習を始められるかどうか、がポイントなのだろうと思います。

道々の輩さんは、これに10年間かかられていますが、それぐらいが自分を納得させられる時間のかかりかたなんだろう、と思いました。

私も同じぐらいかかっていますものね。

しかも、私の場合は、他人から強制されて、やっと目が覚める、という失態をやらかしているので(笑)

まあ、一生涯、魔法のゴルフクラブ探しに明け暮れている投資家が多い中なので、たったの10年で気がついただけ偉いってものですよね(笑)





>現在は225採用の地味な素材・市況関連銘柄のリズム取りを専門

専門を持つことの重要性はいくら言っても言い過ぎることがないほど重要ですね。

書いておられることを読むと「お主、やるな!!」という殺気を感じました。

こういう人と刀を合わせたら、私は、その瞬間に逃げます(笑)

この道だけで10年以上、特定の分野で専門的に叩き上げて、腕、目利きを磨き上げた相場職人、という匂いがプンプンとここまで漂ってきますよ!!

ベテランのウナギ職人って雰囲気ですねえ。

日本料理、とか、そういう幅広いものではなく、ひたすらにうなぎだけをさばいている、って感じで、もうその職人の匂いを感じただけで、

負けました

と言いたくなりました(笑)


トレード戦略は、使い慣れた専門的売買で、それに合った自分の手の内にある専門的銘柄群であり環境。


ここを感じただけで、この人が相場で勝てないはずがない、と感じませんか。

重要なのはここなんです。

多くの投資家が、あっちをちょいかじり、こっちのカリスマ、あっちのカリスマ、と転々転々と手法ジプシーを繰り返すのと正に対極的な職人気質だと私は思います。


手法ジプシーと一芸に秀でた職人

どちらが勝てそうでしょう。

そして、自分のやっていることはどちらでしょう(笑)

自分はどちらになりたいのか。そして今自分は何をやっているのか、考えてみる機会になればと思います。



それから、相場環境についてですが、

「地味な」というのがここでは逆に重要なキーワードなんです。

みんなが派手さを追いかけて、ランキング銘柄でないと株ではない、と言っているのとは正反対のものです。

似たような売買をされておられるのがいつもコメントをいただく虚無僧さんですね。

この場合もそうなのですが、ポイントは、

熟練した自分の売買とそれに合った環境を如何に手に入れるか


だと思います。


流行りを追いかけて、手法ジプシーを繰り返している多くのちゃらい投資家とは正に対極的な職人肌の投資家さんです。


文章を読んでいて、私は鳥肌が立ちましたよ!!



>出ては負けと知識偏重の期間で10年、練習に目覚めて売買を繰り返し勝ったり負けたりでトントンの期間が5年で、安定して毎年稼げるようになるまでに15年以上かかりました。

この時間のかかりかた。本当に参考になります。相場上達のためにすごく重要な指針です。

知識偏重(勝てる方法探しも含まれる)で10年、目覚めてから5年。

この時間のかかり方は、「標準仕様」じゃないかと思えるぐらいベーシックな時間のかかり方じゃないかと驚きました。

実は私も総じて考えればそんなものなんですよ!!


目覚めまでと、1000本ノック、この時間のかかり方としての・・・10年5年の法則

ってあるんでしょうかね。

目が覚めるまで、やはり10年ぐらい あれやこれや、知識偏重、勝てる方法探し、という回り道 をしないと、人間納得できない、ということなんですね。


そして、

知識偏重から目が覚めて、そこから練習を繰り返して、それでも5年という

時間のかかり方

をするのですよね。

これがわかっていない人が多すぎるんです。

あっちのサイト、こっちのブログ、あっちのカリスマ、こっちの先生、あの本、この本、有料情報、情報商材マニアにセミナージプシー、これは勝てそうか、またダメか。

やり方を探して、一定の住居を持たず、あっちへこっちへとの遊牧民生活、ジプシー暮らし。


ちょっとかじってはポイ、ちょっとかじってはポイ、これを繰り返して、結局、何も身につかず、という人が大半なんだろう、って思います。


結局、

①練習なのにやり始めから儲からないと意味が無いと思ってしまう

②初めて数ヶ月とか、長くても半年ぐらいで稼げるようになれると思っている


この考えがそうなる大きな原因なんだと思うのですね。

実は、そんなに簡単に勝てるようになどならないよ、というのは、相場の厳しさを言っているのではなく、下積みをコツコツと続けられるためのノウハウなのだ、ってことなんですね。



>一番自分が成長できたのはやはり売買を繰り返して成功体験と失敗体験を積み重ねた5年間でしょうか。


ここは非常に重要だと思います。

多くの方が、「負けたら意味が無い」と思っているのです。

全く正反対の意見です。

そもそも試行錯誤無くして、どうやって成長できるというのでしょう。

最初から勝ちまくりなど、現実離れしたことをどうしてできると思うのでしょう。

カリスマの真似をすれば、今日から俺もカリスマ

そういう思いだと思うのですが・・・それだったら、世の中どこもかしこもカリスマだらけで、仕事などする人いなくなるよ(笑)

それが簡単にできるのなら、世の中で株で負ける人など一人もいませんよ(笑)



>特に失敗の経験がためになりました。こういう値動きでこういう建玉をすると失敗するんだよな、という自分の失敗パターンが理屈でなく皮膚感覚で覚えることができたからです。

皮膚感覚、いい表現ですね。

正に、職人さんの言葉です。

ただ、頭でっかちに慣れきった多くの人からすると、何言ってんだ、そんなんじゃわからない、と言われますね。

でも、この皮膚感覚こそ重要になってくるんです。

スポーツ選手が何故何度も何度も同じ練習を繰り返すのか。

何故、ベテラン外科医はベテランなのか。


ってことなのです。



この方は、目が覚めてから、遠回りに見える地味な練習を5年間繰り返して、熟練の職人としての腕と目利きを手に入られました。

一方で、多くの投資家が、近道をしようとして手法ジプシーを繰り返し、結果としてとんでもない遠回りをしていることに全く気がついていないのとは、対極的なんです。


あなたは果たしてどちらのアプローチを選択しますか。





続いて、第二弾も頂きました。

あらなみ様

 こんにちは。返信のコメント、ありがとうございます。

試行錯誤に10年もかかったのは、上げ下げの当て方から相場のやり方に目が向いた後でも、リズム取りから両外しサヤ取りまで、色々な方法に手を出したからです。

人形町の林輝太郎先生の事務所にうかがった事も何度かありました。

今から思えば回り道ですが、実際にやってみて納得し、自分に向いている、向いていない、何とかできそうだという感触を得るためには避けて通れなかったのかもしれません。

 やり方や銘柄を決めて練習を繰り返すうち、本当に少しずつ徐々にしか進歩はしないのですが、次第に自分の型ができてきたように感じました。

林先生の本のこの一節はこういうことだったのかと、納得することも多くありました。

練習中は失敗も多いのですが、失敗のパターンが分かってくると、これは危ないな、いつも失敗するやつかもしれないと感じたときに玉を減らしたりツナギをしたりして失敗の処置ができるようになりました。

失敗しても対処できることで相場が怖くなくなり、とても嬉しくなったのを今でも覚えています。

 では、今日はこの辺で。またよろしくお願いいたします。




私も、林先生の事務所には二度ほど伺いました。
先生といっても、とても気さくで話やすかったのを覚えています。

結局、誰しも時間の違いはあれども、回り道はするものなのですね。

結局、どの方法であってもいいので、それを練習して、上手くなることが大事なわけです。

テニス、ゴルフ、野球、どの競技がいいとか悪いではなく、自分がやれそうなどれかに絞って、それを専門的に練習する。

しかも、向き不向きということがあって、これは個性、素質とのかね合わせで、どれがいい悪いでは決められないわけです。

スポーツってそういうことだと思いますが、相場とて例外ではありません。

ここのところは誰でも、一度回り道をして、納得してからでないと、目が覚めることは無いのだと思います。


>自分の型

職人さんならではの言い回しですね。

本を最初に読んだ時にはわからなかったことでも、経験を積めば、こういうことを言ってたのか、ってわかることがあるのですね。

失敗の経験を積むと、これはダメだろうな、っていう肌感覚が付くことがあります。

何がどう、という理屈ではないのですが、これがあると無いとでは大違いで、振り替えれば最初のころは、目隠ししてやっていたに等しいんだな、と思うようなぐらい違います。


>失敗しても対処できることで相場が怖くなくなり、とても嬉しくなったのを今でも覚えています。

建玉操作のことですかね。

これもわかります。

最初は、暗闇の中を進んでいるようなものなので、とにかく恐怖感が相当あるのですが、土地勘が付いてくると、やられもどのぐらいか見えてくるわけです。

処置も早くなる。またやればいいという割り切りもできるわけです。

そうすると、これを続けていればどうなるのか、という手の感触もわかってくる。

そもそも、何をやってはいけないのか、を理解することは、どうすべきか、と同等もしくはそれ以上に重要なことですからね。



この方のコメントを読んで、改めて思うのは、我々が目指すべきものとは、知識が豊富で、色んなことを知っていても、やらせたら下手な評論家ではなく、とにかく上手い人なんだろう、と思いますね。


今回は、いただいたコメントとそれに対する私の独断と偏見による感想を書きました。
本当に色々と考えるヒントを頂きました。
道々の輩さん、大変参考になるコメントありがとうございます。
ここまで記事で書かれてしまうと引かれたかもしれませんが、これに懲りずにまたのコメントお待ちしています。


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ママさん料理教室

2016/08/30 Tue

ママさん料理教室においては、新入生でも、最初から、スズキのポアレ、だとか、趣向を凝らしたレシピを教えて、

好奇心を満足させて、楽しく、ワイワイガヤガヤ

と料理を教えます。

次々に、レシピを教えて、これでもかこれでもか、とやり方を教えて、飽きないようにさせる工夫をします。

一流シェフのレシピを教えますよ!!

といった感じです。

カリスマシェフにレシピを教えてもらって、満足満足(笑)

一流シェフのレシピさえわかれば、同じものができる、というみんなの思いを汲みとって・・・(笑)


最初から面白い

最初から楽しい

最初から色んな知識を得られる


これがママさん料理教室の教える仕組みです。

つまり、

知識から入る

ということです。

この料理教室で不思議な事は、10年通っているママさんでも、今日入った新人でも同じ扱いなんです。

何故なら、

10年通って、知識だけは豊富になっても、何も上達してなどいない

からなのです。





一方で、一流の日本料理店に修行に入った新人料理人を待っているのは・・・

掃除・皿洗い 3年

下ごしらえ、使いっぱしり、などなど、

最初は辛くて苦しい

何でこんなことをやるのかと疑いたくなる

知識など何も教えてはもらえない


のです。

やっと包丁を握らせてもらえるようになったのは、しばらくしてからなど当たり前。

しかも、それは、包丁磨き、だったりして、料理など簡単にさせてはもらえません。

板前の修行は、入った新人10人のうち、1年後に残るのは2~3人ということだそうです。

そして、一人前には、最低10年。。。。



ここでは、目先の損益など考えていたら、修行など続きません。

皿洗いなどやって、何になるんだ!!

俺は料理を習いに来てるんだ!!

ってことです。



つまりここでは、

技術、腕を磨くというところから入る


ということです。

そして、それには、

とんでもない時間がかかる

ってことです。



ママさん料理教室と料理人修行

この両者のエントリーから、プロセス、学ぶ方法・・・全く別次元、別物、なんです。

同じ

料理を学ぶ

といっても、まるで別のプロセスがあるわけです。



ウナギの料理人は、

串打ち3年、裂き8年、焼き一生

と言われています。

串を打つだけで、裂くだけで、

何でそんなに年数がかかるのだ、と頭で考えたら思いますが、実際には一流と呼ばれるようになるまで、時間のかかりかたというのは、どんな技術職でもそうなのでしょう。


始めて3年で一流のピアニスト

ボールを初めて握ってプロ野球選手まで3年

将棋を始めて3年でプロ


こういうイメージできないのと同じで、技術の習得という面では、特別コースなど無いわけです。





こうして、ママさん料理教室と料理人修行・・・10年後、どちらが一流の料理人になれるのか


考えないといけないのは、こういうことなんだろうなと思います。

こうして出来上がるのが、

ママさん料理教室では、知識だけは豊富、つまり口だけは達者だけれどやらせたら下手なママさんたち、つまり評論家さんたちです。

一方で、料理人修行を積んだ料理人は、腕、目利き、という技術を身に付けた職人さんです。




最初から、儲かって楽しい

最初から色んなやり方知る

最初からカリスマと同じことをする



相場においても、こういうママさん料理教室的なスタートを切る人がほとんどなわけですが、

本当に儲けようと思うのなら、

どこかで気がついて、


ママさん料理教室から、本格的料理人修行に切り替えることができるか

そこがポイントなんだろうな、って思います。



多くの投資家は、ママさん料理教室の域を出ずに一生涯を終えます。

趣味でやるのならそれでもいいのですが、

こういったプロセスの違いに気がつかないままで、

料理教室的な努力を続けている人が多い

ことは、もったいないと思うのです。

そこで10年、20年と努力を続けても、知識ばかりが豊富になるだけだからです。

知識ばかり増えて、口だけは達者になるけど、やらせたら下手。基礎的な技術さえできない。


そういう頭でっかちな評論家タイプのベテラン投資家が多いわけなんですね。

相場の知識は、増えれば増えるほど、下手になる(迷いを増やすだけだから)、というぐらいのものだと気がついてはいないのです。



ママさん料理教室は、授業料を支払うもの。いくら通ったところで支払う立場は変わりません。

一方で、料理人修行は、お金をもらう仕事。


知識を得ることと、腕を磨くことの違い。


両者は、似て非なるもの、全く別次元のものなのです。



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リスク感覚と分割

2016/08/26 Fri

昨日、ある新人トレーダーの方とお昼を食べていていい話があったので記事にします。

その方は、デイトレで、トレード歴まだ数ヶ月とかなんですが、何と勝っています。

何かコツのようなものがあるのだろうと思って話を聞いていたのですが、なるほどと思ったことがありました。

話をしていて、気がついたのが、分割売買をしている、とのことでした。

これは誰に教えられたわけでもなく、自分の感覚でやっておられるので、凄いと思って、さらに話を聞きました。

何故、分割しているのか、というと・・

「一発でやるということは、当てもののような気がするんです。回りをみていても、一発で当てようとしているように感じて。。。」

「リスクがあるので、とりあえず最初に買ってみて、様子を見ながら次を繰り出すということをしています。」


と言われていました。

ちなみに、そんなに相場本も読んではいないので、

「分割、ナンピン、乗せ、試し、という言葉を知っていますか。」

と聞くと

「全く知らない」

ということ。

何も知らないのです。

知らないのに、乗せ、ナンピンをやって、そして、試し玉まで使うのかよ!!


とちょっと私は焦ってしまいました。

ほぼ天才じゃないか!!


そして、

「こういうやり方は間違っているんでしょうか。」

と言われたので、

「もちろん間違ってはいませんよ。というより、凄いリスク感覚に驚いています。」


と答えました。

こういうものには、やはり天性のものがあるのだ、と思いました。




さて、私は分割を使いますが、決して、分割万能論者ではありません。

むしろ昔ブログ上では分割派の方とは対立することもしばしばでした。

しかし、リスク管理において、分割を使う、というのは正しい選択でもあると思っています。

相場は、この一点と当てられることはほとんどありません。

特に逆張りにおいてはそうで、ある程度のゾーンで、行ったり来たりの繰り返しの中で、レンジを捉える、という戦い方になります。

そういった部分で、分割というのは優れた手法だろうと思うのです。

もちろん、お話した人のように

リスク管理を優先するために分割を使う

というのが正しい作法であって、

やられたから悔し紛れに引かされナンピンする

というのは、リスク管理上から論外なわけです。

一般には、この論外である「引かされナンピン」のことを「ナンピン」と言う傾向があって、ここを大きな勘違いしている人が大勢いますが、最優先すべきはリスク管理であって、そのための戦略がナンピンであり、乗せなんです。




といういうことで、私自身は、特に利食いにおいて分割を使うことが多いです。

何故なら、エントリーは狙いすませても、利食いは狙いすますことができず、どこかで利食いしなくては仕方がないからです。

10分割とか、20分割に及ぶ時もあります。

これは、板の厚さの関係もあるので、アイスバーグ注文という意味もあるのですが、利食いは狙い澄ますわけに行かないので、こうすることが多いのですね。

エントリーも、順張りでは、狙いすましができますが、逆張りにおいてはやはり難しいため、5分割とかはザラに使います。

ただ、時間軸は短いので、悠長に分割する暇が無いことが多いのは、デイトレの宿命ですね。



スイング、特に数日間とか持つ場合は、ギャップや目先のブレのリスク軽減のために分割することはさらに合理的だと思います。

もちろん、リズム取りなど相場の波に乗って行くようなやり方だと、中心技術になるので、ここは専門家が大勢おられますね。

分割については、相場の波の乗り方、として解説されることがほとんどですが、そういった

値動きと分割

という概念に加えて、

リスク管理と分割

という概念も非常に重要ですので、最近あまり語られることがなくなってきた分割ですが、昨日、聞いた話をきっかけに書いてみました。



ちなみに、私の分割は、ほとんどが等分割です。

不当分割がいいとよく言われますが、私はそうは思いません。

というのは、そもそもややこしい、ということもありますが、不当分割だと、結局、ラストの玉に重点を置くのだから、当てもの感覚にならないか、という思いがあります。

結局、一番安い(と思っているところ)を大きく行くわけだから、それは狙っている、と理解されるのじゃないか、ということです。

特に、試しからいきなり本玉という感じだと、完全に当てものじゃないか、という気がしてなりません。

また、不当分割は、マーチンゲール的匂いがして、コツコツドカンに繋がる恐れすら感じてしまうのです。

簡単なのは、教科書的ですが、2分割一括手仕舞い、だと思いますが、私は利食いを分割することが多いので、一括エントリー2分割手仕舞い、という感じでしょう。



最近は、あまり分割について議論する場も少なくなりましたが、10年以上前は、実に華やかでした。

林派、林一門の方は、基本分割派なので、よくこちらにも訪問されて、分割至上論を述べられていたことが懐かしいです。

私は、分割よりも、環境認識を優先すべきだと思っていますので、分割至上論には反対でしたが、決して分割を否定するものではありませんでした。

特定の環境においてこそ、ナンピンは活かされる


という思いがあります。



くれぐれも、分割とは、リスクを軽減するための戦略であって、拡大するものではない、という理解を前提に考えてください。

これだけ書いても、

「ナンピンなどを勧めて、破産するじゃないか。」


とか、書いてくる人が多いので、これは甚だしい勘違いだと事前に書いておきます。

全てにおいて優先されるべきはリスク管理で、その土台の上にこういった分割などの技術があるのです。

これは、私の友人が、本能的にやっていたリスク管理のための分割、というものと合致します。

本能的にこれができる、ということは凄いことだと思いました。

ほとんどの人の分割が、悔し紛れの爆死ナンピンなので、これができる人は少ないと思います。


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上手い下手の違い 2

2016/08/21 Sun

いつも有意義なコメントをいただく虚無僧さんから、今回もコメント頂きました。

これに対して、私も大いに考えることがあり、記事で紹介したいと思います。



あらなみさん、こんばんは。
いつもながら、勉強になるお話しをありがとうございます。

お話の内容、ほんとうによくわかるし、全面的に同意なのですけど、
ここがねえ・・・・、どうしてもわからないというひとが
多いのではないでしょうか。

相場上手といえば、
それはどうしても「先行きの見通しが上手」なひとということになって、
つまりは「当て方の上手なひと」ってことになりやすい。


価格の行く末がわからないで、どうやって儲けるのだ、というのは
すごく当たり前の疑問ですから、
上手な人は、動きの先行きが見えるひと・・・ということが、
とても理解しやすいのだと思います。


それに、お話のように相場は偶然が支配することが多いわけで
そうなると、もう何がなんだか・・・ってことになりますね。

それでも、結局相場対応ってのは上手下手の世界であって、
技術職的であり、職人技的なのだ、ということしか
いいようがないと思います。


救いなのは、上手下手の世界なのだから
練習を繰り返せば上手になる可能性が高い、ということでしょう。
それが、単に才能のあるなしの問題となると
救いようがないですから。

もちろん才能も必要だとは思うけど、
わたしは、間違わない練習方法を繰り返せば
たいがいのひとは一定の水準になれると思っています。


それに至るまで、どうしても時間はかかりますし
これまた、だいたいのひとがゾンビ体験を持つのではないでしょうか。
わたしも昔の一時はゾンビしてましたよ、当たり前ですけど。

相場は体験の積によって上手になるとは思いますけど、
間違った方向での体験なら、何年、何十年やってもだめでしょうね。


わたしの知人でも、わたしと同じくらいの体験年数
それこそ30年とか40年をやっているひとで
相も変わらず「天底あてごっこ」をやって
いまだに儲からないと嘆いている人もいます。

「考え方の転換」だけなんですけどねえ。
お話の通りでしょう。
「考え方の転換」だけで、まったく違う世界になるわけで
1年程度でも、一定のことがわかったりすると思います。

このことは林先生の本にも、繰り返し書いてありますけれど
その本質的内容を、きちんと理解して読んでいるかどうかは、
まあ、ひとそれぞれでしょうね。
本の中でも、考え方の転換だけで、まったく新しい世界になると
書いてありますけれど。

ピアノの楽譜を何百冊もっていようと
ピアノは弾けません。
しかし、鍵盤を押してみれば、ちゃんと音は出るし
簡単な曲を弾くくらいは、たいした時間がかからないで
できるでしょう。

相場は上手下手の世界であって、
それは当て方の上手下手ではない、ということ。

とっても大事なんだけど、わかりにくいことも確かだと思います。

シンプル化とは整理の技術であり、本質化と同じだと思うけれど
余計な知識とか、迷いとかが上達を妨げるのかもしれません。

捨てるのは勇気がいります。
また、シンプル化ということを、「何もしないでいいのだ」と
サボり・不勉強の許容と誤解することもありますが、
そうではなく、「勉強し、いろいろ身に着けたうえで捨てる」というか
本質を抽出する、というようなことが大事ではないでしょうか。


結局、相場は売って買って、差額を得る行為。
わたしの場合なら、「サヤをいただく行為」であり、
考えようでは、とても単純で、それだけのことだと思うのですが・・・・。






虚無僧さん、おはようございます。

こちらこそ、いつも参考になるコメントありがとうございます。

この虚無僧さんのコメントこそが、私の記事の証明にもなっているわけなんですね。


私と虚無僧さんとは、具体的にやっていることは、真逆とも言えるほど違うわけです。

まず時間軸。短期のデイとスイング。

主に順張りと完全逆張り。

などなど、「具体的やり方」は、ほぼ真逆に近いわけですね。

やり方の議論したら、殴り合いの喧嘩になりそうなものなんです。

実際、虚無僧さんと同じ時間軸の方の中には、デイを毛嫌いされておられる方も大勢おられます。



しかし・・・

相場に取り組む姿勢や考え方は、私と虚無僧さんとでほぼ100%一致している

ポイントはここなんですね。

99%ではなく、100%。

つまり、相場が見えている人にとって、やり方は違っても、考え方は同じだ、ってことです。

これは凄いことだと思います。

しかも、そうじゃない人とは、全然違う。

じゃあ、目指すべきは何なのか

自ずとはっきりしていると思うのですね。

私は、虚無僧さんんが書いておられることで、違和感を感じることがほとんどといってありません。

今回もそうですが、いつも、上手な言葉使いをされておられて、私が書いた記事よりも説得力あるよなあ、と感心してるんです。

記事と同じ内容を書いていると感じている方もおられるかもしれませんが、虚無僧さんが書いておられることは、虚無僧さんなりの視点が入っていて、全部自分の言葉で書いておられることは、記事を書いている私が一番よくわかっています。

私に足りなかった表現とかが入っていて、とてもわかりやすいんです。





さて、ここから、虚無僧さんと私の二人が思うところの、みんなに納得してもらえないこと、にメスを入れてみる、という試みです。


>相場は上手下手の世界であって、
>それは当て方の上手下手ではない


今回の記事の一番のポイントで、前回私が書ききれなかった部分です。

また、なかなか納得してもらえないところでもある部分なんです。

しかし、

当て方なんて、いくら頑張っても上手くはなりません。

上手くならないことを頑張っても仕方ない。

ほんと時間の無駄でしかありません。

それよりも、練習して上手くなることに力を注げばいいんです。


ここが最も重要なポイントだと私は思うのです。



他のどんな仕事でも同じですが、

スキルアップできないことではなく、スキルアップできることに力を注ぐことが、物事の上達のコツ中のコツ

だと思いませんか。

上達しないことではなく、上達することに時間とパワーを使えばいいだけのこと


なんですね。



ただ、ここで問題になることが、

①目先の損益ばかりがどうしても気になる

②上達には時間がかって、目に見えにくい


ってことだと思います。

結局、当たった外れた、儲かった、損した、ばかりになってしまい、気がつけば、10年、20年が経っていた、というのが多くのベテラン投資家の姿なんです。

ここで、3年、5年と時間が経過すれば、どういう心がけで相場に取り組んでいたかの違いは、差がつく一方になるんですね。

目先の当たり外れ、つまり、拝金主義で相場をやっていた人と、スキルアップを目指していた人では、年数が経れば、取り返しがつかない差がそこでできているわけです。



長い私の相場経験から申し上げますが、

当て方なんていくら頑張っても上手くはなりません

間違いないです。

10年やったら、勝率50%が60%になった、ってことには絶対なりません。

つまり、当て方など、ベテランでも、アナリストでも、相場をちょっとかじっただけの人でも、ほとんど同じなわけです。

みんなそういう上達しないことに時間とパワーを注ぎ込んでいるわけです。

だから、いつまで経っても、上手くならないんです。





事実はそうだとしても、じゃあ、

何故、予想は当たらないのか、株価予想は上達しないのか

その理屈を探ってみたいと思います。


brexitの件でわかったと思いますが、アナリスト全員が外しています。
当てるという意味では、彼らの右に出ることは無理です。
アナリストというのは、当て方のプロ中のプロなんです。

もちろん腕利き投資家もほとんど外したと思います。

私とて、まさか離脱するなど思ってもいませんでした。


しかし、一方で、

上手な人は、外したとて少なくとも大して負けていないか逆に勝っている

対して、下手な人は、外して大損害を被る


わけです。

つまり、上手な人というのは、当たり外れの外にいるわけなんです。

というより、

そもそも、そういう予測・予想に頼らないトレードをやっている

からなんです。



ここで納得できない人には、次の疑問を考えてもらいたいです。

下手な人は、いつもいつも最終的には相場に負ける。

一方で、上手な人は、なんだかんだとやっても、最終的には利益を残す。


ここのところは、冷酷なほど最後はこうなるものです。

では、

この差は、相場の見通しや当て方の違いだけなのだろうか。

そもそも、

相場で負け続ける、ということは、上か下かの50%の確率の相場を外し続ける天才なのか!!

当てることが難しいのと同じで、外し続けることも難しいのではないか。

では、どうやったら毎年毎年自分のように確実に負けることができるのだろうか(笑)

そういう疑問はありませんか。

そして、相場の上手い下手は、果たして当たり外れの違いなのだろうか。





じゃあ、そもそも相場の行く末はわかるものなのか

この点を理解を進めるために、さらに掘り下げてみたいと思います。



まずは、次のポイントとなる相場の値動きの本質を考えてみてください。

相場の値動きとは、最終的には、ファンダメンタルに従うものである


これは間違なく事実です。

これをわかりやすいように具体的事例を書くと、

①会社が倒産したら、株価はゼロになる

②業績が大きく伸び続ける会社の株は必ず上昇する


この2点に対して、「いや、それは違う」と言う人はいますか。

会社が倒産したのに、大口が買うから上がることもある、という方、手をあげてください(笑)

アップルの業績がうなぎのぼりになっている時、大口が売るからアップルは下がる、ということが起こりますか。


初心に帰って、そもそも論。

株価というのは、最終的に企業の本源的価値を写す鏡である

これは絶対的真実です。

そして、

その企業の本質的価値をミクロ&マクロの日々の変化から探る作業が株価の変動である

ということになるわけです。

ここで何を言いたいのか、というと、

株価が予測できるということは、そういう企業の本源的価値を読めるということに等しい

ってことなんです。

どんなチャートであっても、倒産したら暴落します。

「いや、チャートは上昇トレンドなのだから、倒産しても、株価は下げない」

という方、おられますか(笑)

ここのところを超絶勘違いしている人が結構多いんです。

一方で、マクロ面においては、

brexitなどを当てること = 株価を予測すること

となります。

さらに、

日銀の強烈な緩和策を予想すること = 株価を予測すること

震災・テロを予想すること = 株価を予測すること



つまり、ここで言いたいこととは、

相場がミクロ&マクロのファンダメンタルを反映して動くものだという前提に立てば、それはすなわち、

こういった

ミクロ&マクロを次々に当てていくこと = 株価を予測すること

になる


という理屈にならざるを得ないわけです。


こういう理屈があるのに、

テクニカルの法則によって、株価が読める

と考えていること事態、どういう勘違いなんでしょう。





もし、相場の当たり外れが上手い下手という基準なら、毎日外しまくっている私は間違いなく下手ですし、何度退場しているか気が遠くなるぐらいです。

そもそもそういう実績があるので、私は、自分の予想ほど当てにならないものはない、といつも考えています(笑)

ここで、じゃあ、

>価格の行く末がわからないで、どうやって儲けるのだ

というそもそもの疑問になるのでしょう。

その裏には、こういう疑問もでますよね。

価格の行く末がわからないで、どうやってそんなに損できるのだ!!

逆ギレです(笑)

これ実は、裏表なんです。


実際、ほとんどの方が、ご自分で実際にやっておられること(失礼)なのだから、わかっていてもいいはずなのに、何故負けるのかと聞かれれば答えられない、よくわならない、とはなりませんか。

たまたま外れた、が連続しただけですか。


この裏返しに、上手な人に、「何故勝てるんですか」と聞いても、なかなか具体的な返事がない、ということと実は同じなんですよ。

当たり外れだけで考えれば、簡単なことですが、相場は上か下か、確率50%の勝負です。

半分は当たり、半分は外れる、丁か半か、裏か表か、確率は50%なんです。



腕とか、目利きとか、経験とか言われても、そんなのじゃわからない、もっと具体的に教えてほしい、ということは本当によくわかるんです。

そんな漠然としたことではなく、もっと具体的に示してくれ、もっと理屈を教えてくれ、という切実なニーズは痛いほどわかります。

でも、逆ギレですが、「じゃあ、あなたはどうして稼げないんですか。どうやればそうやって損ができるんですか。」という答えを具体的に述べることができますか。

勝つ方法を知らないからいつもトントンで終わるのだ、というのならわかります。

しかし、勝つ方法を知らないことは、負ける原因にはなりません。

この理屈はじっくりと考えてみる必要があると思いますよ。

もし、正確に負けの原因を把握できているのであれば、その人はもう上手の域の人だと私は思います。


負けている原因を、単に「相場を外したからだ」としているから、ダメなんです。

相場の勝ち負けの原因を、目先の当たり外れだけで、つまりは相場を当てものとして見ているから前に進まないんです。


結局、相場を当てものと考えて、当てる方法を探しているから、永遠にコレクターになってしまうのです。



繰り返しますが、相場の先行きが当てられたから儲かるのだ、という理屈の裏は、相場の先行きがわからないから、トントン、ということになるんです。

それが、どうしたら、ドカンを何度も食らって退場なんてことになってしまうのでしょう。

勝てる方法を知らないから勝てないのだ、という理屈の裏には、負ける方法を知っているから負けるのだ、ということもあるわけです。

その負ける方法を知っているのなら、何故、負ける方法を続けるのでしょう。



トレードシステムには、次のような理屈があります。

(コストとスリッページを除けば)負けるシステムは存在しない。何故なら、負けるシステムの裏は勝てるシステムだからである

という理屈です。

もし、負け続けるシステムがあるのなら、それは凄い発見なんです!!

システムのアイデアの殆どは、勝ちも負けもしない、コスト倒れになる、というのが基本です。

もし、自分がコスト以上に負けているのなら、そこに重大なヒントが実は隠れているんですよ。



この重大なヒントについて、ソロスは次のように述べています。


最も重要なことは、マーケットの見通しについて正しいか間違っているかということではなく、正しければいくら稼げ、間違っていればいくら損をするのか、ということなのである。

私の金銭面の成功は、私の将来の出来事を予想する能力とは際立って対照的だ。

George Soros



このソロスの言葉こそが、トレードの本質でもあるのです。

当てて稼ぐことはできないとしても・・・予想を外しまくらないでも、ボロ負けして、塩漬けの山を築くことは簡単じゃないですか!!


毎年負け続けること = ずっと相場を外し続けていること


にはならないのです。

確率50%の相場で、そんなに

確実に相場を外す

ことなど、困難を極めますよ!!


相場が当たり外れだけなら、投資家半分は勝って、半分は負けて、で終わるはずなんです。おかしいじゃないか。

上げ続けているNY株なら、全員が勝っていてもおかしくないのに、そうはなっていない。おかしいじゃないか。

これがソロスの言っていることなんです。





ここまで長々と、相場の上手下手は当たり外れで決まらない、というお話をしてきました。

今回は、特に、そもそも予測を当てることは可能なのか、上達できることか、ということについて書きました。

すごい難しいテーマでしたが、何か、考え方のヒントになるところはあったでしょうか。

それとも、まだ腑に落ちない、ということでしょうか。

難しいテーマなのでそうであっても、仕方がないと思います。

ということで、総括しておきましょう。



相場の予測は、ベテランであっても難しい。何故なら、価格はファンダを写す鏡であるからで、予測精度の違いが、上手下手の違いには決してならない


相場を当てようとする努力は、上達しない努力である

それならば、上達することに努力の方向を向けたほうがよい


ここに、目先の損益だけでない、相場の取り組みのヒントがあると、私は思いますよ。

この心がけ、考え方の違いは、最初の1年、2年ではほとんど同じですが、5年、10年で取り返しのつかない差になっている

そういうことなのです。



そして、

相場を当てものだと捉えてやっている限り、10年、20年と本来ベテランの領域に入っても、

永遠の初心者である目先のことしかしてこなかったキリギリス投資家

となってしまいます。

キャリアを何十年と積んでも、、腕も未熟で損切りすら満足にできない。
ファンダメンタルもよくわからない。
ちょっと勝っても簡単に吐き出し元の黙阿弥を何度も繰り返す。
ドカンを未だに繰り返し、塩漬け株の山を築くことを生業としている。


全部、目先であり、拝金であり、小手先なんです。

棺桶と地上を行ったり来たりしているゾンビ投資家でもあり、目先の利益しか考えてこなかった拝金主義のキリギリス投資家の末路でもあります。


年月を経て、こうなってしまった投資家が如何に多いことか・・・これは紛れも無い事実なんです。
というより、世間一般的に言われる「相場なんかやっても、一時的に儲かってもすぐにドボンするに決まっている」というヤッカミ半分はほぼ正解なんですね。
私のように長年相場に関わっていると、回りにいた大勢の投資家はみんな自然消滅しています。
ブログを始めた10年前から見ても、気がつけばほぼ誰もいない(笑)
生き残った者は、ほとんどいません。
当時のカリスマは、アイドルと同じで、短命に消えてしまいました。
そして、また今のアイドルたちが出現して、もてはやされて、そして消える。
それが普通、基本形、ノーマル、正常な投資家の末路、なんですね。
これが事実なんです。
じゃあ、何故そんなことがいつもいつも起きるのか。
それは予測だけ、当て方の問題だけなのか。

我々が目指すべきは、こういうキリギリス投資家ではなく、派手さはなくてもアリ投資家なんじゃないでしょうか。




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プロフィール

Author:あらなみ
職業:個別株投機家・専業デイトレーダー

Twitter: @aranami718

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