勝ち切れない理由の誤解

2017/03/12 Sun

昨日、友人と話をしていて、「なかなか勝ちきれない」という話を聞いていて、ちょっと誤解があるなあ、と感じて、次のような話をしました。


相場でなかなか勝ちきれない。

いいところまで行くんだけど、もう一歩のところで、落ちてしまって、トントンに戻ってしまう。

勝ったり負けたりして、水面上に顔を出すのだけれど、ちょっと油断すると、すぐに沈んでしまう。

せっかく勝っていても、すぐに調子に乗っていらんことをしてしまって、せっかくの勝ちを吐き出してしまう。

コツコツ勝つことができるだけれど、負けるとついムキになって、ドカンとやられてしまって、トータルでは負けてしまう。

相場を見ていると、チャンスじゃないとわかっていても、つい手を出してやられてしまう。



こういう感じで、なかなか月間トータル、年間トータルでは勝ちきれない、という人がものすごく多いんですね。

そんなに負けはしないのだけれど、といって勝ちきれてもいない、という感じです。



さて、そういう人たちが、年間トータルで常に勝っている、いわゆる「相場で勝っている人」に対するイメージは、概して次のようなものなんです。

ガンガン相場を当てて、次々に勝ちを収めている

滅多に負けなくて、器用に相場を当てることができている

勝ち方、やり方を知っていて、相場が読めている

相場が上手い、というより、相場がよく見えていて、鋭い目利きで勝率が高く、余裕で相場に勝っている

だから、相場が上手い人は、相場が読めるのだから、そんなに負けないで、スマートに勝っている




こういう思いが強いので、今の自分に欠けているのは、何か、というと、

もっと相場が読めるように目利きを鍛えて、もっと勝てる戦略を見つけないといけない

という方向に進みます。

こうして、勝っている人のやり方を真似しようと思って、いろんな相場サイトで勉強したり、本を読んだり、セミナーに行ったりして、相場を当てるための方法を磨こうとするわけです。

カリスマブログを読めば、今日も100万円勝った、500万円勝った、と書いてあるわけで、そういうのを見ると、なおさらに、そういう人の真似をすればよい、という思いが強くなることでしょう。

多くの人は、友人・知人に実際に相場で勝って、トレードで生活している人はいないと思います。
非常にレアな存在だからです。
だから、そういう偶像のイメージが妄想的に膨らんでいるのだと思うのです。




さて、実際にそのイメージは正しいのでしょうか。

ここからは、私を含めて、私の回りにいるいわゆる専業トレーダーの実態を書いてみたいと思います。

専業なら、スマートに当てて取っている・・・ってことなんですが、実態は・・・全く違います。

実際の専業の実態ですが、

勝ったり負けたり、売買記録を見れば、完全に負けていると思われるぐらいに負けている。

しかし、きちんと計算して、トータルすれば、微かに・・・いいですか、微かに勝っている。


これが実態なんです。

極端には、1万円勝つために、100万円勝って、99万円負けて、差し引きで1万円勝っている、というのが実態なんです。

だから、その人が勝っているのか、負けているのか、きちんと計算しないとわからないぐらいの微差の勝ちなんです。
勝率など、余裕で50%を下回っている。
しかし、トータルすれば、何故か、ちょっとだけ勝っている。

例えば、

-2 -5 -1 -4 +3 -2 -3 +10 -1 +8 = +3


という感じでしょうかね。

普通の人の勝つ、というイメージとはほど遠いわけです。

もうこんなの勝っているとは言わない、と感じるほどの微差。

この微差力こそが違いなんですね。

勝っているのか、負けているのか、よくわからないけど、トータルすると、なんとかかんとか勝っている。

これが私の知っている範囲での勝っているトレーダーの実態です。

こういうことが全然わかっていない人が多いんだと思うのですね。

だから、もっとスマートに勝たないといけない、ガンガン勝てる方法を見つけないといけない、という方向に進みがちなんです。





じゃあ、トータルで勝てない人との違いは何か、微差力とはそもそも何なのか、というと、結局、ここで最初に書いたようなことをしない、または、最小限にとどめているってことなんです。

つまりは、

勝って驕らず、負けて腐らず

やるべきことをやって、いらんことをしない

自己都合を避けて、相場がくれるチャンスをひたすら待つ

言い換えれば、趣味で相場をするのではなく、仕事でやっている


ことであり、

勝っておごって、負けて切れる

という普通のことをしない人たちなんだと思います。

そうすることで、

勝ったり負けたりしながら、水面上にギリギリ顔が出た瞬間にさっさと逃げる

というギリギリ、だましだまし、勝つ、そういうのが勝っている人たちの実態なんです。

結局、忍耐力差が結果の差に繋がっているってことなんです。

こういった、ギリギリのところで我慢することがほとんどの人はできないわけです。

ほんの少し我慢して、ちょっとだけいらんトレードをしなくて、負けたらきっぱりと諦める。

こういうことができるかできないか、これがトータルではものすごく大きな違いになるわけなんです。

決して、すごいやり方を知っているとか、そういう違いではないわけなんです。

だからこそ、勝ち組と呼ばれている人たちでも、ちょっとのことで、転落するのが日常なのです。

そういうギリギリの忍耐力差だけで、勝っているのだから、落ちるのも早いんです。

仮に、勝てる方法を知った人が勝ち組なのであれば、その人は「一生涯安泰」なはずじゃないですか。

でも、実態は、数年間勝っていても、すぐに落っこちるのが日常ですし、事実そうなっていることも知ってますよね。




勝ち切れない人を見ていると、

ほんとに、ちょっと勝ったら舞い上がって、ちょっと負けたら切れる

のです。

せっかく儲かっていたのに、判で押したように大きな吐き出しを繰り返す人がとても多いのです。

コツコツ勝っていたのに、ちょっとした負けを切り口にして、千丈の堤も蟻の一穴から総崩れになって、転げ落ちるように大負けする、ということを定期的に繰り返します。

わかっちゃいるけどやめられない、というのはこういうことなんだなあ、ってつくづく思いますが、定期便のように繰り返すので、そういう人は、いくらやり方を工夫しても、戦略を練っても、どこかで必ず「ドカン」をやる宿命みたいなものを背負っている感じです。

ここ一歩のところで踏ん張れないのですねぇ。残念なことです。

合戦で言えば、お味方総崩れ、の様相となります。



アホなことを平気で繰り返す一方で、チャンスに臆して手が出ない

結局、自己都合取引であっという間に爆死する

これが実態だと見ていてつくづく思います。

特に多いのが、この自己都合取引です。

実は、

相場の負けのほとんどは、自爆テロなんです。


特に、大敗、爆死、退場の原因の90%以上は、自爆なんです。

「勝ったから調子に乗る」「負けたから切れる」「暇だからやる」「お金ができたからやる」「負けたからナンピンする」

などなど、全部自己都合なんです。

これで、自爆テロやるわけです。

自爆テロの前には、検証とか、冷静なチャート分析とか、事前の戦略とか、もう関係ありません。

単なる駄々っ子、おもちゃ売り場で泣き叫んでいる子供と同じだから、チャートも何ももう関係ありません。

せっかく我慢に我慢して積み上げた利益が、切れた瞬間に、あっという間に総崩れになるんです。

凄まじい破壊力ですね。

過去1ヶ月分、いやいや半年分の利益を1日で吹き飛ばす、などデイトレあるあるですよ!!

相場の都合などお構いなく、感情的になって、ひたすらに勝負しまくって、お祈りする、こんなことで勝てるはずがありません。



何とかして取り戻そう!!

はい、諸悪の根源です(笑)

基本、返り討ちが待っています。

何故なら、100%ピュアな自己都合取引だからです。

自己都合取引に相場は容赦なく攻め寄せてきますから、ひとたまりもありません。

相場の恐ろしさは、特にこの

リベンジトレード

において発揮され、この後には何もかも根こそぎさらわれてしまうのです。

とにかく、

最も恐ろしいトレーダーの病は、リベンジトレード病である、ということは、どれほど言っても言い過ぎではありません。


根こそぎ、退場、の原因のほとんどがこのリベンジトレード病にある、致死率が非常に高い恐ろしい病なんです。

なので、リベンジモードに入った瞬間、トレードは即時停止すべきです。



損切りについて、迷う人も多いわけですが、そもそも、損切りするとか、しないとか、その前に、値動きという相場の都合があるわけです。
値動きが完全に下げトレンドに入っているのに、そういう相場の都合を無視して、お祈りモードで耐えるとか、ナンピンするなど、自己都合も甚だしい、ってことなんですね。
お祈りモードとは、100%自己都合ですからね。
自分が損してるとか、儲かってるとか、相場の都合とは全く関係ないんです。

相場は自己都合(拝金主義)でやったら負ける。

これはトレードするにあたって常に心に刻み込んでおかないといけないことなんです。





相場は、相場が勝たせてくれるまで待つゲームなんですよ。

ほぼ値動きの99%にチャンスなどありません。

基本相場は、効率化されていて、エッジなど見当たらないものなんです。

その中で、たった1%、瞬間見えるか見えないか、そういうギリギリの瞬間をひたすらに待つのが勝つトレーダーの勝負の仕方なのです。

そして、通常モードに戻ったら、ヒット・アンド・アウェイ。さっさと逃げる。待機に戻る。常にスタンバっておく。

それなのに自己都合を振り回して、乱射騒ぎを起こしたところで、勝てるはずがありません。

それで勝てるんだったら、みんな勝ってます(笑)


デイトレーダーの場合だと、一日中、相場を見ていたら、「どげんとせんといかん」となって、無理して手を出してやられる。
デイトレあるあるです(笑)

私は、一日中相場を見ていて、余裕で何もせずに見送ることができるようになって、利益が安定しました。

こういった「何もしない我慢」も、技術の差なんです。




アホなことをしない、チャンスで臆さない

勝つためには当たり前と言われるかもしれませんが、なかなかできそうでできないんですよ。

だから、

勝つトレードいうのは、もうひたすらに我慢の連続なんですね。


人の心の弱いところを突っついてくるのが相場なので、普通の人は、その弱いところから簡単に崩壊してしまうのです。

相場は我慢大会だ、とつくづく思います。


勝つ相場は我慢大会だから、そんなに楽しくないんです。

何ヶ月も負けが続いても、ひたすら小さな損で打たれ越すことなど、なかなかできることではありません。

ほとんどの人は、見るのをやめてギブアップするか、我慢できずに勝負に出て自爆するか、です。

ここでも、ギリギリの忍耐力があるかないか、差が出てくるわけです。




一方で、やり方探しは夢があって楽しい。

誤解に加えて、こういう理由も手伝って、みんなやり方探しに逃げるんだと思うのです。

勝つということは、我慢の結果なんです。辛いんです。つい逃げたくなるのですが、それでは勝てるようにはなりません。

ちなみに、損切り放置は、我慢じゃないですよ。心がやりたいからやっているのであって、あれは楽しんでるんです(笑)




こういう実際に勝っている人の実態が全く見えていないから、勝手な妄想を膨らませて、非現実的な錬金術のようなものを求めてしまうのだろうと思うのですね。






こうやって見てくると、勝っている人と負けている人の間は、ほとんどの人が思っているやり方や情報の違いは大したことがなく、

自己都合取引をしない忍耐力

が、ギリギリの微差力になって、分かれ目になっている、ということです。


じゃあ、これを身につけるためにはどうすればいいのかってことですが、

結局、一通りやってみないとわからないし、見えない

というのが結論です。

これは、いくら説明しても、耳にタコができるほと言っても、全く無駄な努力なんだ、ってことは、私は嫌というほど経験しています。



ここでは、1000本ノックと言っていますが、何故、実戦が必要なのか、デモではダメなのか?

ですが、目的が、みんなが思っている目利きをつけるとか、やり方探しが主ではないからなんです。

アホなことをしない、チャンスで臆しない、とか、そういう忍耐力とか、胆力をつけることが主だからなんです。


これだけは、リアルでないと絶対に身につきませんし、そもそもこんな問題があるなど誰も気がつかないわけです。

しかも、身につけるには、バカみたいに時間がかかるんです。

その時間がかかる間に、アホなことをして爆死して落ちていくのです。

才能がある人は、最初から持っている人もいますが、ほとんどの人は持っていませんから、実戦を通じて鍛錬するしかありません。

やり方だけだったら数日、目利きだけだったら数ヶ月もあれば身につくと思いますが、誰も気にもしていない忍耐力とか胆力は、数年単位という時間を要するものなんだ、ってことなんですね。

だからこそ、相場は難しいのだ、と思うのです。


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目の前のにんじん

2017/03/03 Fri

今、ポジションを持っている場合、もちろんそのポジションが勝つか負けるか、ということはとても気になりますし、重要な事項です。

今日上がる銘柄は何か、そういうことも気になるでしょう。

そして、偶然であろうが何であろうが、当たればそれでよい、という認識。

しかし、そういう目の前のトレードばかりが気になって、他のことに意識が全く行かない、という人がとても多いように感じます。

どういうことかというと、今、勝つか負けるか、勝負してるんだ、今、目の前の勝負こそが重要なんだ、ということだけを常に考えている状態ということです。

そして、その目の前の勝負で勝つか負けるか、その延長線上にトレーダーとしての勝利が待っている、という考え方をしている人がとても多いと感じるのです。

つまり、目の前にぶら下がったにんじんばかりを追いかけて、他のことが見えていないわけです。

言い換えれば、これが拝金主義です。



この状態の何がいけないのか、というと、

そもそも目の前の勝負というのは、偶然性の産物であって、目先で勝ったか負けたかということはさほど重要ではないということ。

トレードはそもそも継続的取引の中からトータルとして利益をひねり出す、という視点が重要であること。

そして、目先の損益ばかりを追いかけることによって、環境認識や戦略構築などの視点が欠けてしまって、結果的に環境変化で振り落とされてしまう可能性が高まること。


などがあげられます。

また、

今、上手く行っている状態であっても、その状態にどっぷりと浸かって満足してしまっては、やはり環境変化でやられてしまうということ。

上手く行く環境にたまたま乗ったという可能性を否定できないのだから、悪い時期に入ると、全く勝てないという状態に陥ること。


が想定できます。

それでも、今、目先、勝つか負けるか、頭がそればかりになっているので、自分のフィルターから、今勝てるかどうか、という情報しか入ってはきません。

将来的にこのままでいいのか、今当たるかどうかというより、勝ち残っていくために、研究や練習をする必要があるのではないか、という目線に行かないのです。

こういった、刹那的なトレーダーの多くは、砂漠にできた水たまりに泳ぐ魚のようなものであって、再び砂漠に戻れば、消えるしかありません。



同じことで、将来トレードで儲けたい、と思っていても、今は仕事がいそがしいとか、趣味の時間が必要とか、そういう理由で、トレードに費やす時間が取れない、という人も結構多いです。

時間をかけれないから、トレードから脱落する、という人も多いです。

実は多くの場合それは言い訳で、結局のところ、思ったように儲からないから嫌気が差してきた、というのが本当のところなんですが、それを時間がない、という言い訳で自分をごまかしているわけです。

これも、目の前のことばかりを重要視して、将来的に大切だと考えてはいても、そのことに時間を使わないわけです。

そういった時間がない、という人であっても、どうでもいいメールやラインのやり取りにはせっせと時間を使ったり、ジャンクな情報集めはせっせとやっていることが多くて、全く時間がないということはないのですが、目の前にエサが無い限り、トレードで時間を使うことがありません。

結局、目の前に、にんじんが無いと動かないわけです。

でも、考えてもみてください。お相撲さんは、立ち会いだけしているわけではないんですよ。
普段は、みっちり練習をしていて、そして、本場所に向かうわけです。
本場所だけで、やっている関取などいないわけなんです。


システムトレーダーは、発注ボタンを押すだけが仕事じゃないんです(笑)
そんなに楽なら自分もやろうかって。。。
そんなこと言ったら、システムトレーダーに怒られてしまいますよ。
彼らの最大の仕事は、環境変化に向けての、日頃の検証・研究であったり、データ収集であったり、システム構築・チューンナップなんです。



実は、こういう現象は、多くの人が抱える問題であって、時間管理マトリックスというもので説明できます。

この時間管理マトリックスにおける「緊急性」と「重要度」において、ほとんどの人が緊急性を重視して、重要度を重視しない、ということから起きる現象なのです。

緊急度ではなく重要度を優先する

実は、こちらに書いているように、緊急度ではなく重要度を優先する、ということがとても重要になってくるわけです。

トレードでこれから儲けたい、という人であっても、目の前のにんじん、すなわち目先の利益がちょっとダメになったら、すぐにやる気をなくしてしまう。

今、上手く行っている人でも、目の前の利益にしか目が行かず、将来的に環境変化が起きたときにどうするか、という視点が全く無い。


そういう状態の人がとても多いわけです。

そもそも、相場を始めて数年間はなかなか利益にならないことも多くて、にんじんが無いので、みんなやる気をなくして去っていきます。

色々と言い訳は聞きますが、結局のところ儲からないからやる気をなくした、ってことなんです。

ガンガン儲かっていれば、他のことがいくら忙しくったってトレードを一生懸命するに決まってますよ(笑)



一方で、今勝てていても、それしか見えていなければ、いずれ環境変化が起きて、勝てなくなる日が来ます。そのような日に対する備えが全く無いから、そうなった時に、結局立ち行かなくなるわけです。

このように見ていくと、相場の難しさというのは、人の本性としてある目先優先とは相容れない、というところから来ているように思うのです。


本を読んで見識を広め相場の本質を探ること、チャートを見て値動きを研究すること、今やっていない戦略を考えること、検証すること、など、目先の利益には直接結びつかないことにどれだけ時間を費やしたのか、ということが、変化に強い筋肉質なトレーダーを養成するものだと私は思っています。

初心者の場合だと、

負けても負けても、コンスタントに練習し続けること

目の前のにんじん重視である人の本性にとって、これがどれほど困難なことか。

しかも、ほとんどの初心者が想定する想像を遥かに超える年単位の時間が必要なんです。

それを続けられる根性のある人などほとんどいないといってもいいでしょう。

というより、勝っている人の真似をすれば簡単に儲けられる、とか、このやり方なら簡単に儲かるだとか、すぐに大金持ちになれる、という情報ばかりがあふれている現状では、そもそもそういう時間がかかる、という認識などできないことでしょう。だから、ちょっとやってダメなら簡単に諦めてしまうのです。

こうやって見てくると、相場の難しさというのはこういうところにあるんだろうと思うわけです。


そもそも、今、儲かったかどうか、という近視眼的な目線ではなく、1年後、2年後、10年後に自分はどういうトレーダーになりたいのか、という目線が大事だと思うのですね。


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相場をいつ始めればいいのか

2017/02/20 Mon

またしてもお久しぶりになってしまいました。

さて、相場を始める時期について、以下のような話を何度も聞くので、それについて考えたみたいと思います。

「後3年で定年となるので、そうしたら時間ができるので、そこから相場を始めようと思います。そんなに大きく儲からなくてもいいので、ちょっとした収入程度になればと考えています。またその時には話を聞かせてください。」


というものです。

他にも、「今はちょっと忙しいので、もう半年すれば時間もできるから、その時になったら相場をはじめてみたいと思います。」というものであったり、「暇になったら相場を始めたい。」そういうことを時々聞きます。


ちょっと控えめで、無茶もしない感じで、実にオーソドックスな考え方だと思います。
普通に考えれば、ここで言われていることは正しいように感じます。

しかし、この考え方には、重要な誤解が含まれているのです。

それは、

①暇になったら本格的に始めて、最初からコツコツ儲けよう、という魂胆が裏にある。

②本格的に始めたら、すぐに結果が出るように思っている。


ということです。

実際には、次の結果が待っています。

①相場は、始めてすぐには絶対に儲からない。(偶然で勝てることはあるけれど)

②(退職などで)それだけに集中できる状態になると、焦って失敗する可能性が飛躍的に高まる。


つまり、失敗の可能性を自ら引き入れているわけです。

さらに相場の理解を難しくさせるのが、偶然の魔法というやつんなんです。
間違って当ると、それが正しいと勘違いしてしまうのです。



何故こういう誤解がまかり通っているのかということの理由もはっきりとしていて、

①勝っている人の真似をしさえすれば勝てるようになると思っている

②勝てる方法があって、それをマスターすれば勝てるようになると思ってる


という定番の誤解がそこにあるわけです。


暇になったら始めよう!!

この誤解は、ものすごく多くて、実際には、相場を始めようと思っている人のほぼ全員がそうではないかと思います。



例えば、定年になって、定収が無くなって、相場だけになった時に相場を始めて、気持ちがどれほど焦るか、本人はわかっていないのです。

理屈では、暇になったら集中できるし、勉強もできるはずだ、と思っているのですが・・・

現実の相場を前にして、金額のアップダウンに耐えられる心を持っていない。

値動きを受け止める感覚も無い。

そういう状態で、結果だけを焦る気持ちで、相場に望んだら、完全な拝金主義に陥って、どんなに悲惨な結果が待っているか、簡単に想像できます。



なので、「3年後定年になったら相場を始めたい。」と言ってきた人に対して、私は次のように返事しています。

「今すぐに始めてください。無理に儲けないでいいので、できるだけ小さな単位で、負担にならないように実戦しながら、コツコツと毎日相場を見続けることからスタートしてください。
そうやって、とにかく相場に慣れるということが大事なんです。
これは、本格的に水泳を習うという前に、水遊びをして水に慣れる、ということと同じです。
慣れていくうちに、相場観やマインドが時間をかけて作られていくものなんです。
3年という年月は、短すぎるぐらいですが、それでも、今始めればマシな方です。」



特に、定年退職などでは、下手に退職金を手に入れているものだから、それを根こそぎ相場でやられる、という悲惨極まりないケースが後を絶ちません。

絶対に相場などしないことをお勧めします。スケベ心など持たいないことです。

相場に慣れる、ということは、普通の人が想像するよりも、遥かに長い時間かかるものなんです。



そもそも、退職したら相場を始める、という考え方は、次のことを言っているのと同じです。

暇になったら野球を始めて、プロとして食っていこう。

定年になったら、将棋を始めてプロになろう。

仕事がなくなったら、ピアノを始めてプロの演奏家になろう。


このどの発想を見ても、どれほどナンセンスなことかわからないほどですが、こと相場においては、至極真面目に、普通に同じ発想で言って来られる人が実に多いわけです。

相場で稼ぐ、ということは、公式戦をこれから戦って勝っていく、ってことと同じなんです。


そうであるのなら、その前に、コツコツと練習を積んで、「上手くなる」必要があるのは、どんな世界であっても当たり前の常識だと思うのです。

ところが、いざ相場の世界だと、この常識が一切無視されて、いきなりヤンキースタジアムで自分が活躍できると思っている人がものすごく多いのには驚かされます。

相場において、自分の対戦相手は、百戦錬磨のヘッジファンドや投資銀行、ディーラー、プロのトレーダー達なんです。

彼らは、豊富な経験と類まれなる能力を持って、対戦相手を仕留めようと相場のありとあらゆるところに罠を仕掛けてきている、のです。

そういう恐ろしい連中とノーハンディで戦うのが相場なんです。

だから、相場で勝つことをそんなに舐めていては、鴨が葱を背負ってくる大衆投資家の一員になることは必定だと私は思います。



まずは、公式戦の前に、練習する、という当たり前の発想を持つ、ということ。

そして、その練習というのは、ちゃんとバットとボールを使っての練習であって、本で学ぶことではない、ということ。

練習と、イチローバッティングマニュアルを探すこととは全く違うということ。


こういう当たり前の常識は、相場の世界でも同じではないかと私は思うのです。

ただし、何度もいいますが、そうやって練習したとしても、全員がプロ野球選手になれるわけではない、ということも、また常識だ、ってことなのですね。

増してや、本で野球理論だけを学んでいる人、野球必勝法を探している人、イチローのフォームを真似すればそれでよいと思っている人には、確実に明日はありませんね(笑)


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やり方の違いではなく上手下手の違い

2017/01/14 Sat

今日、友人で相場をしたことがない人と話をしていました。

「相場って難しいんですよね。そんな情報とかも無いし、当てる勘も無いし、自分にはできないことだなあ、って。」

と言われたので、

「いや、相場は、上手下手のあるもので、上手な人は勝てるし、下手な人は負けるものなんですよ。」

と言うと、

「でも、当てるのに、情報とか、勘とか、やっぱり必要かなって。」

と言うので、

「いや、上手下手というのは、何でも同じなのですが、練習して上手くなるものなんです。これは、スポーツとかと同じで、練習を積み重ねて上手くなるものなんです。」

すると、

「びっくりです!!そういうものだとは全然思っていなかった。相場で勝てる人というのは、すごい才能があるんだなあ、って思ってたので。」

「いやいや、少なくとも私にはそんな能力など元々ありませんよ。ただ、ひたすらに練習して練習して、ここまでやってきたわけです。
これは、職人さんと同じなんです。
寿司職人とか、最初から上手い人などいないでしょ。
フレンチの料理人でも、日本料理の料理人でも同じで、最初から上手い人など誰もいないわけです。
また、レシピを読んで覚えたからといって上手いわけでもないのです。
上手い人というのは、知識が豊富な人ではなく、練習して上手くなった人のことを言うのです。
知識が豊富でも下手な人などいくらでもいますよ。
評論家がそうです。料理評論家だから知識は豊富。でも作らせたら上手いとは限らないわけです。

スポーツも同じで、野球でも、テニスでもゴルフでも、生まれながらに上手い人などいないわけなんです。
もちろん素質は必要ですが、上手くなるためには、練習に次ぐ練習で上手くなったわけです。
練習もしないのに上手くなった人など一人もいないんですよ。
みんな練習して、修行を続けて、訓練して、年月をかけて上手くなっていくものなんです。」

「うーん、言われてみればそうですよね。」

「ほとんどの人が相場に対して勘違いしていることは、こういった練習を経ずに、情報とか、やり方を知っただけでいきなり勝てると思っていることなんです。

何の練習もせず、土地勘もなく、ただ本とかで聞きかじった知識だけを頼りに相場を始めて、最初から勝てると思ってるわけです。

やり方を知っただけで勝てると思ってるんです。

知識さえあれば勝てると思ってるんです。
上手下手があるということを理解していないわけです。
だから、最初から大きく出て大損するんです。
もしくは、しばらく続けていて、勝てないから、やめてしまう。
みんな、やり方さえわかれば最初から勝てる。
最初から勝たないと意味がない、そう思ってるんです。
練習して上手くなるという概念が無いからそうなるわけです。

そもそも本を数冊読んで勝てるぐらいなら、世の中、相場で負ける人などいませんよ。
練習して上手くなるという概念が全く無いから、負けたらやめてしまうんです。

これは、スキーを滑ったことはないけれど、本で知識を得たから最初から滑れるはずだ、と思っているのと同じなんです。
スキーなど、最初から滑れる人など誰もいないわけです。
ゲレンデに立って、何度も何度も転んで、それで練習して上手くなっていくものなんです。
それを本で読んで、滑り方を覚えたからと言って最初から急斜面に行くから骨折するような大事故になるわけです。
そもそも、転ぶのを嫌がっていたら、スキーなど上手くなるはずがないんです。
スキーは転んでなんぼの世界なのです。
転けて上手くなるのがスキーなんです。
損するのを嫌がって相場から逃げる人ということは、転ばないでスキーを上手くなろうとしている人と同じぐらい愚かな行為なんです。
そういうことが全くわかってないんです。」

「自分もそう思ってました。まさか練習して上手くなるものだとは、全く思ってもいませんでした。そういう発想すら無かったです。」


「一方で、他の職人芸と違うのは、相場って、短期的には偶然が大きく左右するってことなんです。
その偶然で、たまたま当たったりするものだから、その偶然を実力だと勘違いしてしまうんです。
だから、最初は誰でも下手なのに、その下手な状態のままで、たまたま相場が当たったとか、そういうことで儲かったりするから、自分は勝てると思い込んでしまって、調子に乗って大きく出て大損するわけです。
逆に、負けたら、ヤケを起こしてめちゃくちゃやってまた大損する。
結局、最初に勝っても負けても大損するように相場は出来てるんですよ。

相場は訓練して上手くなるという概念が全く無いから、投資家というのは、永遠の初心者で溢れかえっているわけです。
10年、20年と相場やっているのに損切り一つ満足にできない。
当てものだと思っているから、技術の技の字も腕がない。
情報集め、やり方探しに明け暮れているから、全く訓練ができおらず何年経っても初心者同然の腕前しかない。
当てものだと思っているから、うまくならない当て方ばかりにパワーを注いで、腕が磨かれてない。
環境認識一つできない。
知識ばかりが豊富で、やらせたら下手。
そういう経験豊富な永遠の初心者の人のが多いのです。
簡単に言うと、誰も練習などしないのだから、みんなヘタッピーなわけです。
具体的に言うと、多くの人が、お祈りと感情で売買してるんです。
逆に言うと、食い合いという意味から、そういうありがたい状態なわけです。

さきほど、相場は短期的には偶然が支配する、と言いましたが、中長期的には、上手い下手の差が出るものなんですね。
ここが実にわかりにくいところだと思います。
これは、そもそも相場は、目先の短期的偶然性と中長期的必然性を兼ね備えているものだからなんですね。
相場はレンジとトレンドの繰り返しで構成されている、などは中長期的な必然性なんです。
そういう、どこかでトレンドが出るという必然性があるにも関わらず、損切りできずにお祈りするなど、自殺行為に近いわけです。
そういう人は、お祈りと感情だけで売買しているので、相場の摂理に反した行為をしていることがわかっていないのです。

勝てない人も、決して努力してないわけじゃないんです。
でも、一生懸命に努力していても、その努力の方向がやり方探しとかだと、当て方だとか、いくら頑張っても上手くはならない方向にばかり向いているわけです。
同じ努力をするにしても、続ければ上手くなることをすればいいのに、と永遠の初心者を見ると気の毒になりますね。」

「相場なんて最後は負けるって言われてますよね。そう言えば、自分の回りでも相場で負けた、という話は聞いても、勝ったという話はほとんどありませんね。」

「こういことが相場の難しさなんです。
相場が当てものだったら、上か下かの確率50%なんだから、半分は勝って、半分は負ける、というものであるべきです。
目先の当たりハズレなど、半々なんですよ。
ところが、ほとんどの人は負けてるんです。
何故、そうなってしまうのか。
そこが相場の難しいところでもあり、面白いところなんです。
勝ち方を知らないから負ける、と思っている人が多いのですが、そうであるのなら、負け方を知らないのに何故負けるのか。
そういう理屈になりませんか。
負け方を知らない人が、何故負けるのか。
面白いと思いませんか。
ここが、相場で勝つためのヒントでもあるんです。

相場は上手下手のあるものなんです。
短期的には、偶然が支配するので、目先は、下手でもラッキーで勝てるわけです。
しかし、下手な人は最後は必ず負ける。
そして、上手な人は知らない間にトータルでは勝っている。
そういう上手下手のある世界なんです。
ここが全くわかっていない。
そして、その上手下手の差は、練習量の差が最後は効いてくるわけなんです。」

「相場が練習して上手くなるものだ、という発想は全くありませんでした。何か、特別な情報とか能力とか、特別な当て方を知っているとか、そういうものだとばかり思っていました。」

「まあ、世の中の99%の人は相場に対してそう思っていますから、それは世間で言う常識なんでしょう。でも、もしそれが事実なら、私のような情報もない個人が生き残れる確率はほとんどありません。
また、そういった特別な当てる方法があるのなら、何故情報化社会の現代でそういう当て方が広まらないのか、不思議だと思いませんか。
そして、逆に、情報がある人が勝つのなら、アナリストとか、証券マンとか、そういう人は相場の名人ってことになりますよね。」

「なるほど、漠然と考えていたけど、言われてみれば、ということがありますね。」


「そうなのですよ。当て方を知らないから負ける、そう思っている人が多いのだけど、逆に聞きたいですね。上か下か50%の相場で、外し方を知らないのに何故負けるのかと。(笑)」


まあ、こういう話が続いたわけですが、相場に対する世間の常識、について再認識させていただいたと思います。

もちろん、私が異常なわけです。

ただし、このブログの訪問者の皆様は、この異常者が多いわけなんですね(笑)



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完璧過ぎるセットアップ

2016/12/25 Sun

昨日、友人と話をしていて、あるCMの話から、ミランダ・カーがすごくかわいい、という話になりました。
私が、ミランダ・カーは、ほんとに可愛いよなあ、と言うと、「いや、実は、ミランダ・カーは実在の人物じゃなくて、あれはCGだと思う。何故なら、あれだけ完璧な女性はいないと思うから!!」という仰天発言が飛び出しました。
すかさず「いや、彼女の子供のころからのドキュメンタリーを見たでぇ~!!」と私が言うと、「綺麗な子は大勢いるし、可愛い子もたくさんいる。でも、綺麗なのと可愛いのとがあれだけ完璧に揃っているのはやっぱりCGに違いない!!」というので、話は平行線に突入(笑)

ということで、ミランダ・カーは、美人な上に可愛い、という見解は同じでしたが、CG説を覆すことはできませんでした。。。


完璧過ぎるということは、疑いの余地が出てくる、ってことなんですね。

そういえば、こういう事件もありました。
私と友人で話をしていたことが、二人が見ているある掲示板に数日後に書かれたということがありました。
私はすぐに自分が疑われることになるな、と思いました。
何故なら、常識的に考えると、私かその友人が書いたってことしか考えられない状況で、そのタイミングがあまりにもよすぎるのです。
つまり、完璧すぎるタイミングだったのです。
犯人しか知り得ない情報という意味では、二人のうちのどちらかが書いた、という結論以外ほぼあり得ない状況でした。

しかし、事件の真相は、別の人物がたまたま書いたということだったのです。
あまりにも完璧過ぎるタイミングで、誰しもが疑う状況というのは間々起きるのです。
これは、2時間ドラマで、最初に出てきたいかにも犯人という人物が実は犯人じゃない、という定番のような事件が起きたので、苦笑するしかありませんでした。




さて、トレードにおいても、実は同じようなことが間々起きることがあります。

これは、一般に知られたような戦略を知っていると見かける光景なのですが、あまりにもツボに嵌りすぎているトレードチャンスが時々起きるのです。


例えば、相場全体が大きく上げている時に、ぽつんと置いてけぼりを食わされているような銘柄があることがありります。
特に悪いニュースが出ているようにも見えません。
これは、出遅れているから、買っておけば遅れて上げるんじゃないか。
完璧なチャンスだ、というようなことなどが起きるのです。
しかし、これをチャンスだと捕らえてやると、大きく逆行されて損切りになる、ということがこれまた結構多いわけです。

また、決算が出て、業績は非常によかったのに、そんなに上げていない、という状況にも時々出会います。
こんなに決算がいいのに上げていないのなら、買っておけばチャンスじゃないのか、とつい思ってしまうのですが、意外と織り込み済みで、大きくそこから下げる、ということも多いのです。

ブレイクしそうなところに、おあつらえ向きの大きな板があって、それを食えば、いかにもブレイクして走りそう、というセットアップも時々見かけます。
しかし、その板を一気に食って走るのか、と思いきや、一気に反転奈落の底へ・・という場面もしばしば見かける光景です。



このように、トレード戦略というのは、色々とあるわけですが、完璧過ぎるセットアップは、逆に疑うべきだ、というのが、トレードとしては結構ある、ということが多いのです。

では、何故こういうことが起きるのでしょう。
この「完璧過ぎるセットアップ」というのは、実は、自分だけでなく、多くの人も既に気がついていることなのです。
多くの人が気がついているにも関わらず、その価格で残されている、トレードチャンスが残っている、ということは、自分の知らない何か問題が発生しているのか、織り込み済みなのか、何か原因があって、その価格に残されている、という可能性が高い、と見る必要があるわけです。

チャンスを探しているのは、自分だけではなく、他の大勢の投資家も同じように探しているわけですから、既知の投資戦略で見つけ出せた完璧なセットアップは、疑う余地が大いにある、ということなんです。

ここがトレードを実に難しくさせているものだと思います。

自分だけが知っているということではない、ということが、こうした事態を生む原因なのですが、そういう意味で、相場は進化し、効率化が進んでいる、という言い方ができるのだと思います。


実は、ランダムウォーク理論による効率的市場仮説は、多くの場合正しいケースが多いのです。

マーケットには、ほとんどエッジらしいエッジは残ってはいません。
市場に打ち勝つことはすごく難しいことなのです。
みんなが鵜の目鷹の目で儲けのチャンスを探しているのですから、そういう大勢の投資家の上前をはねないといけない、ということは、さらにその上を行かないといけない、ということと等しいわけです。

前回も触れたとおり、

エッジとは、比較優位である

ということだから、他人に知られたことと同じことをしていては勝つことはできません。

そういう人は、2時間ドラマで、最初に出てくる「いかにも犯人そうな人を犯人だ」と思う人です。
これは、このパターンが出たから買いだ、というパターン認識なんです。
しかし、それでは単純過ぎるのです。
それで複雑な相場で勝つことは難しいのです。

誰の目にも明らかに犯人だと思えるということは、そこにエッジなどもう無いのです。

それが仮にどんなに素晴らしいセットアップであったとしても、回りの大勢の投資家と同じ目線である以上は、優位性はもうどこにも残ってはいません。


勝てるパターンを暗記して、それを相場に当てはめようと四苦八苦している人をよく見かけるわけですが、相場は、単純にパターンを当てはめて勝てるほど単純ではありません。

確かに基本のパターンはあります。しかし、その時々の環境が変わるので、その環境に合わせてセットアップの変化させていくとか、そういった応用の部分が結構肝なんです。
それこそが裁量トレードの裁量たる所以です。
適当に感覚的にやることが裁量という意味ではありませんよ。(笑)
その肝の部分は、何故今の価格が出来ているのか、とか、どういう経緯で今この状態になっているのか、などの環境認識をしっかりしておかないと、なかなか上手くは行かないのですね。

相場は、上か下かだけの単純であるとも言えるし、実に非常に複雑とも言えます。

結局、自然科学と同じような法則性が見いだせないのは、相場に関与する人の認識が相場の動きそのものを変化させてしまう、というフィードバック構造がそうさせてしまうので、実にヌエのように変化自在なものなんですね。

相場に絶対的な法則性を探している人は多いのですが、その前にこのフィードバック構造を理解されることをお勧めします。


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プロフィール

Author:あらなみ
職業:個別株投機家・専業デイトレーダー

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