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シンプルに考える

2019/08/29 Thu

トランプ発言で一喜一憂する相場展開なので、腰を据えて
考えていても意味が無さそうな相場ですが、ちょっと俯瞰
して、シンプルに見ればどうか、というお話です。

一般的に、相場を見る場合、

次にどうなるのかを予想しようとする

のが普通です。

次に上がるのか、下がるのか

これを如何にして予測するのか、が相場を見るということで、
これはもう習い性というか、習慣的にそう見るように投資家の
脳がなっています。

今なら、このまま下がるのか、どこかで反転するのか、
どっちだ、と見ていることだろうと思います。



ところが、ちょっと視点を変えてみると、全く別の見方ができる
ので、そういう見方もあるよ、というご提案です。

まず、TOPIXの週足チャートです。
2019-08-29_10h46_09.jpg

まず、このチャートを見て、

今は、すごい上げ相場だ!!


と見える人はいますか。

主観ですので、人それぞれ勝手なわけですが、

今は、アベノミクス相場を彷彿とさせるような
絶好の上げ相場が再来しているぞ!!


と感じている人はいるでしょうか。



さて、このチャートを見て、

今は、どういう状況だろうか

と子供でもわかるような素直な目線で見る


と、どう見えるでしょう。

この時、チャートを見るコツは、

次はどうなりそうかを考えないこと


です。

今は、どういう状況だろうか

ということだけを見ることです。


そして、その「今はどうなっているのか」ということこそが、

チャートによる環境認識

なんです。

環境認識というと難しそうに感じますが、環境認識など、
テクニカル的には、実に簡単なことで、

今はどうなっているのか

だけのことです。

これなら、子供でもわかります。

みんな予想しようとするから、チャートが難しくなるんです。



では、今はどういう相場なんだろう、ということがわかったら、

次に考えることは、

自分のポジションは、その今の相場に合ってるかどうか

を考えればいいだけです。

そして、

よく戦う者は、勝ちやすきに勝つ者なり(孫子)

を実行するだけです。

つまり、簡単な時にやって、難しい時は手を引く。

やるべき時にやる

いらんことをしない


環境認識と出処進退を組み合わせれば、
相場で負けるのは難しくなります。

後、必要なのは実行力だけです。

特に、兼業の方は、いつまででも待つことができる
という強烈なエッジがあるのですから、それを使わ
ない手はありません。

今は、アベノミクス相場のように強烈な上げ相場だ、
と感じるのなら、思いっきり買えばよい、ということ
です。




今はどうだろう

でよくて、

これからどうなるだろう

という予測は、必要ありません。

何故、こんなことを言うのか、というと、次の年足を見れば、
わかります。
2019-08-29_11h11_14.jpg

陽線・陰線が出れば、ほぼ何年も続いている

ことがわかるでしょう。

そうであるのなら、今はどちらを向いているのか、がわかれば、
それだけでよくないでしょうか。

ローソク足だけで、こんなにシンプルでわかりやすいチャート
なのに、ここにテクニカル分析なんて必要でしょうか。
ごちゃごちゃして、わかりにくくなるだけだと私は思います。

そして、天井はひげでつけることもありますが、底からの反転は、
年単位のもちゃもちゃが続いてからの反転なので、買うのに、
焦る必要はどこにもありません。

こんなシンプルなことなのに、複雑な分析など必要ないと私は思います。




ジェシー・リバモア本に次のようなことが書かれていました。

パートリッジという老人は、上がっている株を周りの人が利食
いを勧めても、頑として利食いしなかった。
何故、利食いしないのか、と問われて、パートリッジは次のように
答えた。

「今は、強気相場ですから。」


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相場で難しいこととは

2019/07/07 Sun

今日、FXを長年やっている友人に会って話をしていました。

彼の話は、次のようなものでした。

「相場観は結構よくて7~8割は当たります。」

これを聞いただけでは、じゃあ、勝っているのだろうか、
と思うのですが、例によって、トータルでは負けています。

そこで、よく話を聞くと、あまり言いたくなさそうに、

「時々、大きく負けるので、そこでせっかくの儲けを
全部吐き出してしまう。。
この負けさえ無かったらと思うのだけど。」


という説明でした。

大きな負けさえなければ、という負けに対する反省はあっても、
勝ったトレードについては、正しかった、という認識のようです。

勝てば官軍です。

そこで、私は、勝ち方について、前回と同じ例の質問をしました。


買って、すぐに上がったので素早く利食いして1万円の利食い

買って、じりじりと上がったが、下がりかけたので3000円の利食い

買って、買値で上げたり下げたりしたので、上げた時に、素早く
利食いして1000円の利食い

買って、下げて1万円の含み損となったけど、我慢して、
戻ってきたのでトントンで逃げた

買って、少し上がったが、すぐに下げたのでトントンで逃げた

買って、じりじりと下げて、含み損が次第に拡大し、3万円の
含み損になったが、しばらく我慢して、トントンまで戻ったので決済した

買って、じりじりと上がってきたので、1万円の利食い

買って、少し儲かったが、もたもたして不安になったので決済し、2000円の利食い



すると、やはりでしたが、全部当てはまる、というのです。

また、ここで引っかかっているのか、と思いました。

勝てない人の大半が、ここで引っかかっているのじゃないか、
と思うぐらいに当てはまる話なので、正に、

ブルータスお前もか


って感じです。

みんな、目先の勝負を勝ちたいんだよな~!!

下手の典型的売買ですが、ここからどうしても
抜けられないらしい。。




よく考えてみてください。

そもそも、相場は、上か下かなので、勝率は50%。
買って上がる確率は50%です。

買って下がってしまった時に、再び上がるか下がるか
の確率は50%。

ということは、そもそも50%は素早く利食いすれば
勝てる。
これに加えて、下げてしまっても、我慢していれば
戻る確率は、また50%。

つまり、上がれば素早く利食いして、50%の勝率。
下がって我慢していれば戻る確率50%だから、
50%の50%で、25%は戻る。
つまりは、この両方を足せば75%は勝ちかトントン
が確保できる、ってことなんです。

素早く利食いして、損切りさえしなければ、
理屈では75%は勝てるんです。


これは、ハムスターがやっても75%の勝率は
確保できるってことです。

なので、相場観が冴えてるとか、手法が正しいとか、
勝てるやり方、勝てるテクニカルを見つけたとか、
そんな理由では全くなくて、

単に素早く利食いして、損切りしないから、
高い勝率で勝てている


ってだけなんです。

淡泊利食い&損失飛ばし

をして、目先の勝率を良く見せてるだけなんです。

加えて、相場はレンジで動いている期間が長いので、
損切りさえしなければ、大概は戻ってきます。
なので、さらに高い勝率を確保することができるのです。



ところが、実は、恐ろしいい裏があって、
こういう甘い売買をしている人が、きちんと損切り
をすると、負けてばかりになって、もっとひどいことに
なります。


つまり、これが

損切り貧乏

です。

厳密なリスク管理などしたら、
まるで利益など出なくなって、
手も足も出ないままに、負けまくること
になるのが、このレベルです。


どういうことかというと、

元々、手法が機能しているとか、
相場観がよいとか、当てる方法がわかったとか、
読みが当たるとか、相場が上手いとか、
技術があるとか、腕があるとか、
そういうことで勝率がいいわけではないんです。

甘い売買を、ただ単に、損失飛ばしに頼って見かけだけ
勝率を高く見せてただけなんです。

中途半端な追っかけエントリーに加えて利食いも甘い。
そこで、損切りだけをきちんとしても、損切りばかりとなって、
勝率は極端に落ちて、さらに、利益もちょっとだけしか取れない。
結果として、さらにひどい負けになって、全く勝てなくなってしまう。

元々、勝てる技術など持ってはいないのだから、損失飛ばしに頼って
いたんです。
そもそもが、初心者と同じレベルの技術水準なんです。

だから、きちんと損切りしなくてはと思いつつも、

再び、損したら放置してお祈りする売買に戻る


を繰り返す


ことになります。

しかし、そうなると、またコツコツ稼いでも、
ドカンとやられる日々に逆戻りする。


長年相場をやっていて勝てない人は、
この地獄のループのどこかにいる可能性が
高いということになります。

このループを繰り返している限り、
10年経過しても、相場を始めて1か月の人と、
相場の腕は、ほとんど変わりません。
相場を始めて1か月で、もうこのループに入る
ので、それから、同じことの繰り返しで、何の
進歩も無いのです。

つまりは、

永遠の初心者トラップ

にはまり込んでしまうわけです。

投資家の成長を阻んでいるのは、この

ハムスタークラスからの脱皮

なのですが、これが想像以上に難しい。

これに加えて、相場環境がいい時は、
どんなにへたっぴーでも儲かるので、
勝てる手法を手に入れたとか、
上手くなったと勘違いして、さらに
ドツボにはまる。
そして、いい相場環境が終われば、
甘いリスク管理能力が露呈して、
コテンパンにやられることになる。
一時的には、勝てても、結局は、
この繰り返しだけ。




相場で難しいのは、勝率を上げること(当てること)ではありません。

相場で難しいこととは、きちんとしたリスク管理を
しながら、利益をひねり出すことです。

リスクを管理された利益を出すことは凄く難しいのです。


そのために、出処進退にこだわり、腕と技術を磨くのです。

損失を放置して結果オーライを狙うのは、ハムスターでもできることなんです。


そもそも、

相場の当て方は、ベテランでも初心者でもそんなに
変わりません。
つまり、上手くはならない。
何故なら、他力本願だから。
自分のできる範囲を超えているから。
トランプが何かを言ったら動く相場の値動きなど、
そもそも当てられるはずがない。
いきなりの業績発表での乱高下をどうやって
当てるのか。
チャートというのは、そのファンダの変化を
受けた結果なのに、それを予想の魔法の道具に
しようとするのは、そもそも無理がある。

しかし、出処進退やリスク管理など、自分でできることは、
練習すれば上手くなる。
値動きに対する玉操作(ぎょくそうさ)は、
自分でできることだから、練習を積めば上手くなる。

それなのに、多くの投資家は、当て方ばかりを追い求めて
いるから、永久に玉操作が初心者のままで終わる。

玉(ぎょく)の入れ方、安全な売買の仕方、
分割、損切り、利食いなどの出処進退については、
安全とリターンのバランスを取った職人技で、

厳然とした上手下手がある


上手い人は、見事な玉さばきをする一方で、
下手な人は、しょぼ利食いと損切り放置を繰り返す。

そこに、明確な腕の違いがある

そこが大半の人には、見えていない。

みんな上手くならない当て方しか見ていない。
その結果、
当て方だけを求めて、下手なまま永久にさまよう。
永遠の初心者のままで、相場人生を終える。



1ヶ月のノービスでも、10年選手でも、
同レベルの腕しか持っていないのは、
こういうことがわからないので、
自分のでできる出処進退には、
全く、目が行かず、
当て方を求め、勝率だけを求めているから
に他なりません。

そろそろ当て方探しを卒業して、
腕を磨くことにシフトされることをお勧めします。




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勝ち方のお作法

2019/06/22 Sat

目の前のトレードに勝つ

ということに、多くの方がすごくこだわります。

当たり前と言えば当たり前のことでしょう。
誰だって負けるのは嫌です。

そして、

どういうやり方でやって、どこで買うのか、どこで売るのか

という

やり方

にもすごくこだわります。

これもよくわかります。

この両方が掛け合わされて、

当てる方法を探して、次々に相場を当てて取る

どうやって当てるのかだけをひたすら考えている


これが相場の目的になっているわけです。

気持ち的には、エントリーしたものを全てを勝とうとする

これがいかに非現実的なものだと理屈ではわかっていても、
気持ちがこれを実行しようともがく。


なので、何とか目の前のトレードを勝とう勝とうとする心理
が極端に働き、結果、次のようなトレード内容となるわけです。


買って、すぐに上がったので素早く利食いして1万円の利食い

買って、じりじりと上がったが、下がりかけたので3000円の利食い

買って、買値で上げたり下げたりしたので、上げた時に、素早く
利食いして1000円の利食い

買って、下げて1万円の含み損となったけど、我慢して、
戻ってきたのでトントンで逃げた

買って、少し上がったが、すぐに下げたのでトントンで逃げた

買って、じりじりと下げて、含み損が次第に拡大し、3万円の
含み損になったが、しばらく我慢して、トントンまで戻ったので決済した

買って、じりじりと上がってきたので、1万円の利食い

買って、少し儲かったが、もたもたして不安になったので決済し、2000円の利食い



これで、5勝0敗3分けです。

凄い、全勝なのか

勝った負けたという意味では、この人は、

負けないスーパートレーダーだ


ってことになります。

これは、見る人が見れば、

勝ちにこだわったトレード履歴

だということが一目瞭然でわかります。

勝率にこだわる人のトレード履歴は、概ねこういう状態

ですが、ここで、何か、疑問がわいてきます。

勝てば官軍負ければ賊軍

相場なんて、勝てばそれでいいんだよ

何をやっても、勝てばそれでいいんだ


そういう考え方を持っている人も大勢おられます。

でも、本当にこの履歴は、

勝ちまくっている素晴らしいスーパートレーダー


なのか、何か腑に落ちない気がします。





実は、みんな、

勝つことにこだわり、やり方にこだわる

わけですが、

勝ち方

にこだわる人は少ないのです。

勝てばいいんじゃないか、トレードなんて結果が全てだろう

そう思っている人も多いです。

そもそも、目の前のトレードで勝つために全力で戦う

一勝一勝を積み重ねていく

その繰り返しが勝つことなのだ


そう思っている人がほとんどだと思います。

心理的には、

とにかく、目の前の勝負に勝ちたい、勝ちたい

そして、負けたくない

10円でもいいから勝ちたい

10円でも負けたくない

10回エントリーしたら10回とも勝つ


今、目の前の勝負でとにかく一勝すること

それが目的だ


そういう、とにかく全部勝ちたいという心理的な思い
がものすごく強いです。

というよりも、ポジを買って持ってしまったら、

上がってくれ~というお祈りモード全開に突入

という人が大半でしょう。

その結果が、最初に書いた5勝0敗トレードになるわけです。




実は、、この思考パターンには、大きな問題が隠れています。

相場で勝てない大きな原因となる考え方の問題がある
のです。



どんな手法を使っても、勝ち方というものがあります。

この勝ち方が大きな問題で、

勝ち方にも、上手下手がある

そして、勝ち方には、

勝ち方のお作法

があるのです。

上手な勝ち方、下手な勝ち方

というのがあります。

そして、この事例のような勝ち方が、

下手な人共通の勝ち方

となります。



勝つことと勝ち方

は、全く違います。

勝つことは結果、勝ち方はプロセス

結果がどうあれ、プロセスが問題になるのです。

ここに、勝てば官軍負ければ賊軍ではない、
結果論ではない、プロセスの問題が潜んでいるのです。



相場で実際に勝てている人は、こういうトレードはほとんどやりません。

私の知る限りで、勝っている人が、このようなトレードをして
いるのは、見たことがありません。

実際、相場で勝っている人がこれを読めば、
読んだ瞬間に、この人はダメだとわかるでしょう。

勝てない人特有の勝ち方

をしていることが見た瞬間わかります。

もう瞬間的にわかります。

もし、こういう勝ち方をしていて、

俺は勝っているんだ、連勝してるんだ

と自慢したいのなら、やめたほうがいいです(笑)

勝った勝ったと自慢したいのはわかります。
上手な人は、愛想笑いはしてくれるでしょう
けど、これは下手自慢をしているだけだという
ことがわかっていないのは本人だけです。

これは、どういうやり方であるとか、
どういうエントリーをしているのか、
ということは問題ではなく、

こういう利益の出し方についての根本的な問題

があるのです。

こういう利益の出し方を続けている限り、
どんなやり方をしても、どんな時間軸であっても、
その人は、決して勝ち組にはなれないと私は思います。





もし、

この売買履歴を見て、何が問題なのかわからない、
勝っているのに、何が悪いんだ


と思われるのであれば、
相場の理解度が浅いと私は思います。



では、実際、何が問題なのか、ここについては、もう、
このブログで散々書いてきていることなので、
もし、あのことか、とピンと来ないとしたら、
記事を本当には読めていない、ということになるかと
思います。
今回の記事は、見る角度を変えただけのものだからです。

今回の問題の答えは、

損切りの考え方シリーズ

に完全に書いていますので、読んでみてください。

私のブログの古い読者であれば、読む必要はありません。




損切りが下手だ、上手く損切りできないという人は、
ものすごく多いです。

損切りで悩んでいる人も実に多いです。


しかし、実は、損切りが上手く行かないという理由
の多くは、勝ち方にあるのです。


損切りが下手な人は、損切りが下手なのではなく、

利益の出し方が悪い

のです。

勝ち方のお作法を心得ていないのです。




勝ち方と損切りは表裏一体

見る角度が違うだけで、同じことです。

これを切り離して考えることはできません。

決して、結果オーライではないのです。

損切りだけの問題だと考えているから、いつまでたっても
上手く損切りができず、コツコツドカンを繰り返すことに
なるのです。




ちなみに、

勝てば官軍負ければ賊軍

というのは、私の一番嫌いな格言です(笑)



我々投資家は、

結果をお祈りで左右することはできません。

お祈りモード

ではダメなんです。

一方で、

プロセスはコントロールできる


我々投資家のやるべきことは、

コントロールできるプロセスに全力を尽くす一方で、

コントロールできない結果は、素直に受け入れる


やるべきことをきちんとやって、結果を受け入れる

制御可能なことを制御し、お祈りをしない

ことが大事なんです。

つまりこれこそが、

人事を尽くして天命を待つ

ということなのです。



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環境(地合い)認識の重要性 2

2019/05/25 Sat

環境認識の続きです。
前回は、理屈の話だったので、少しわかりにくかった
かもしれません。

今回は、具体的に相場の動きを見て、解説していこう
うと思います。

これは、日経ジャスダック指数の月足です。

2019-05-25_日経JQ

TOPIXや225は、日銀の買い占めが入っているの
で、相場の素直な動きが出ていません。
日本は、この先、日銀の元に全ての一部上場企業が
買い占められて、社会主義を目指すようですので(笑)
既に、ユニクロなど一部の会社では、浮動株が枯渇
しはじめています。
この点は、注意しておかねばいけないでしょう。

その点で、ジャスダックは、まだ自由と自然が残って
いる感じなので、こちらを見て行きたいと思います。
個人が好きな小型株の動きと連動しているという
こともあります。

環境認識ということは、チャートが全てということで
はありませんが、

チャートは結果としての成績表

なので、足取りを振り返るのにはとても便利です。

まず2017年の上げ相場と2018年の下げ相場
の好対照な動きを見てください。

この動きは、記憶に新しいところなので、実感で
きる人も多いのじゃないかと思います。

2017年に稼げた人も多かったわけですが、
その多くの人が2018年に吐き出しています。
何故そうなったのかというと、2017年に上手く
行ったことで、

自分の投資しているやり方に自信を持った

ことで、その勢いで2018年に突入し、
2017年でうまくいった
ブレイク買いや押し目買い
をそのまま続けたことが原因です。

ちなみに、手法手法と血眼で探している方にアドバイス
すると、上げ相場で有効な手法は、

ブレイクと押し目買い

の2つです。
それ以上有効な手法を私はしりません(笑)


さらに2017年に上手く行ったものだから、
ポジションも大きくなっているところに、
2018年の下げを食らってしまって、
2017年の儲けの大半を早々に吐き出した、
という事例も多かったようです。

しかし、個別では2018年だって上がった株
はあっただろう。
ということもあると思います。
しかし、2017年と2018年では、買って上がる
確率や値幅が全く違います。

2017年だと、何を買ってもそれなりに儲かった。
買って下げても、少し我慢すれば戻ってきた。
上手く行けばすぐに2倍になった。


という相場でした。

しかし、2018年は、上手く押し目を拾ったと
思っても、すぐに安値をまた切ってくる。
買って下がったので我慢したら大幅安を
食らった。
上手く行っても、2割も上がったらすぐに
折り返してきて下げられた。

ということで、明らかに2017年と2018年は
違う環境だったのです。

何が損益を分けたのか、というと、

地合いが違った


ってことです。

なので、2017年に上手く行った同じやり方を
使って、2018年を戦ったら、ぼろ負けした、
ということは、当たり前に起きました。

やり方にこだわっている人が大半なので、
こういうことが起きてしまうのです。

2017年に儲かったとしたら、それは、

自分の実力ややり方の成果ではなく、追い風参考記録


なのです。

じゃあ、実力とか、やり方なんて関係なくて、
たまたまいい時期に当たるかどうかの
偶然だけなのか。
というとそうではありません。

こうやって月足を見ればわかりますが、

特定の環境は月足レベルで流れを作る


ってことなんです。

一方で、

地合いやトレンドなんて、後になってみない
とわからない


という意見も結構ありますが、本当にそう
でしょうか。

少なくとも、地合い、トレンドというものを
強く意識して、今の状態を観察し続ける
ことで、何も環境を意識していない人より
も優位に立てることがあると私は考えて
います。

また、環境変化を先取りして動くものを
探して見ておけば、

炭鉱のカナリア

として機能してくれるものもあります。

ただし、いつも機能するわけではありません(笑)

下げ相場のリバウンドはすべてが一斉に
動きますので、わかりにくいものですが、
上げ相場の断末魔の叫びは、先行する
ものがあるので、注意深くマーケットを
観察すれば、わかることもあります。

それと、金融緩和による金融相場、
いわゆるバブル相場の末期は、
ファンダメンタルの悪化を無視して
上げ続ける傾向が毎回起こっています。
チャートだけを見ている人にはわからない
ですが、ファンダメンタルを注意深く見て
いれば、いち早く逃げ出すことは可能です。



せっかく月足を見ているので、ついでに
観察すると、2008年のリーマンショック
以降、5年間は、JQ指数は低迷を続け
ました。
下げ相場の後の低迷時期は、想像以上に長引く
ことがわかります。

そして、2013年のアベノミクス相場という
強烈な上昇相場が始まります。
これも、ファンダメンタルの変化でした。
JQは、年初の数か月で2倍近く上昇した
のです。

この時の上昇に、帆を一杯に張って、追い風に
上手く乗れた人が、カリスマ投資家となりました。

ちなみに、2014年以降で、
カリスマ投資家が出てきた、ということは、
あまりありません。
今のカリスマの多くが2013年の相場に
乗って出現した、ということは、意味が
あるんです。

もちろん2013年生まれのカリスマ投資家
がその後、落ちぶれたという意味ではあり
ません。
また、2013年の上げに上手く乗れたことは、
相場上手であったことは間違いありません。

ここで書いたのは、単に、誕生が2013年
だったという意味です。

私見ですが、過去のカリスマさんと違うのは、
昔のように、本当にたまたま当たったというより、
地に足がついた投資をしている方が多いように
感じます。

昔は、

ハイレバ投資 × 上げ相場 = カリスマ投資家

だったのですが、その構図が少し変わった
のかもしれません。



そして、2013年から、2018年までの
6年間は、総じて上げ相場が続いたのです。


これは、アベノミクスの日本の金融緩和から出発して、
アメリカの緩和と上昇が重なった結果です。

この上げが続いたことも、カリスマさんや
他の多くの投資家にとって、サバイバル率に
影響しているのだと思います。
この6年間に勉強する猶予があったということ
です。



最後に、直近の状況です。
JQは、2018年の下げ相場から一転して、
2019年は戻り相場に入っています。
このままビンビン上げて行くのか、
それともどこかで戻りいっぱいから下げる
のか。
直近では、2か月ほど止まって、下げかけ
てきていますので、この流れが続くのかを
見ていけばいいでしょう。
戻りからの下げかけ、という状態です。

少なくとも、2017年のようなビンビンの
上げ相場とは違う、ということはわかると
思います。

今は、戻りから、下げかけているな~
という認識でいいです。


これがチャートで見れる限界です。

環境認識とは、現状を観察するだけなので、
将来を予想することではありません。

今がどうかを見ておくということです。


この先は、トランプツイッターとFRBの
金融政策次第ということになります。
オマケで、日銀と安倍さんも(笑)

ただ、

FRBが幾ら緩めて、バブルの延長を
図ったとしても、自ずと限界がある


ということは意識しておくべきだと私は
考えています。

逆イールドが話題になっていますが、
逆イールドが発生してから、タイムラグが
1年程度あるのが経験則ですので、来年あたりが
要注意でしょう。

平成の30年間で、TOPIXは30%下げました。
一方で、S&P500は、10倍に上昇しました。


うーん、225換算なら実に30万円とかなのか。。

この30年間というのは、正にアメリカ黄金時代で、
好景気をおう歌し続けたわけです。

ただ、アメリカ経済がこの間で10倍にはなってい
ません。
その差は、金融緩和と、Amazonなどの
GAFA株の勃興が原因です。
ただ、この差がどこかで修正されることは、歴史の
必然です。

そうなった時に振り返れば、リーマンショックは、単なる
押し目だったのか、ということになるかもしれません。

先月ツイッターに書きましたが、

4月5日
元号が変わると、過去の清算が繰り返されてきた歴史がある。
昭和2年の金融恐慌。そして、平成元年のバブル崩壊。そして・・・


振り返れば、元号が変わった節目で、
過去の清算が何故か起きています。

NYダウの引きつったような上げが、
昭和末期の日経225に見えてしまうのは、私だけでしょうか。

その時、上げてもいないTOPIXが巻き沿いを
食らうのか、と思うと悲しいものがありますね。
まあ、日銀が全部買ってくれればいいのか(笑)



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環境(地合い)認識の重要性 1

2019/05/12 Sun

次のようなコメントが、私のブログの熱心な読者の方から
ありました。

「勝てる手法を長年探し続けて、結局見つからなかった。
なので、勝てる方法は無いと悟ったので、1000本ノック
を感覚的にやることにした。」


要約するとこのようなものでした。
私のブログの熱心な読者の方から、このようなコメントを
もらったことは、私の不徳の致すところだと痛切に感じ
ます。

私が書いていることが、まるで伝わっていないばかりか、
真逆のことを続けておられるのです。

恐らく、他の読者の多くの方にも、上手く伝わっては
いないのだろうと察します。

いくらいい本だとしても、それを読む読み手によっては、
真逆の読み方をして、負けるために読んだという結果に
陥ることが頻繁に起きます。

昔、私が勧めた立花本を読んで、単なるナンピンの勧め
と理解し、破産した人がいました。
この時、私は暗たんたる気持ちになったのですが、
何でそのような読み方になってしまうのだろうかと当時は
わかりませんでした。

人は、自分が読みたいところ、聞きたいところしか読めない、
聞けないのだ、ということが今ではわかるので、仕方がない
こともわかります。

ただ、私のブログの場合、死ぬほど強調していることが、
まるで読まれていないことには、はさすがに驚きました。

林先生の本もしつこくて有名でしたが、どれほどしつこく
書いても、読めない人には読めないことがわかっておら
れたから、あれだけしつこく書かれたのだろうと思います。

ということで、今回、批判があっても無視して、私も改めて、

しつこさを追求しよう


と思います。




ということで、今回のテーマは、環境認識です。
地合いです。
シリーズ化して、しばらく続けようと思います。

もうその話は飽きた、という人も多いとは思いますが、
これだけしつこく書いていても、完全無視をしている
読者が少なからずおられる現状では、書かざるを得ません。

今回は、ちょうど、だいぶ前にコメントでやり取りしたものが
あったので、それをアレンジして再掲しておこうと思います。


この 環境認識(地合い認識) ということですが、
トレードにおいては何よりも理解すべき重要な概念です。

環境を認識し、環境優位性を使ってトレードする


一言で書いていますが、ここが本当に腑に落ちていれば、
勝てるトレーダーの仲間入りだと思います。

逆に言えば、いつでも勝つ必要はない、ということです。

自分が得意な環境になるまで、ひたすら待って待って、
そして、得意な環境になれば攻める。

こういう環境ということがよくわからない人が多いので、
簡単に環境変化に飲み込まれてしまって、爆死する
わけです。



過去の検証をして、勝てる方法を探す、という人も非常に
多いわけですが、そういう人は、この環境変化を完全に無視
している人が多いです。

歴史は繰り返す

これは、テクニカル分析の3原則の一つなわけで、
これが検証命の人の拠り所となっています。

検証命の人は、

過去が再現するということが前提条件

として、当たり前に思っていますが、それは違います。

残念ながら、環境は変化するのです。

相場が過去と同じ繰り返しなら、過去を検証すれば、
みんなお金持ちになりますから、

相場は簡単

なんです。

相場が難しいのは、過去がそのまま繰り返されないからだ


ということに気がつかないとダメです。

例えば、戦後から昭和の最後までの40年間を検証して、
勝てる方法を発見したところで、その方法は、
平成の30年間では、負けるための方法にしかなりません
でした。
昭和の高度経済成長期と、平成の波乱期の値動きの違いは
明白で、後から見れば、誰でもがわかっていることです。
長期に検証すればよい、という人も多いわけですが、
この程度の証明で、覆されるようなことなんです。




一方で、

永遠に通用する戦略が見つからない

ということは、

戦略は不要である

ということとイコールではありません。

見つからないから、不要だ、という論理は決して成り立ちません。

これは、

夏も冬も使える万能上着が見つからないからといって、
裸で過ごす


と言っているのと同じです。

正解は、夏はTシャツを着て、冬はダウンを着る

という当たり前のことです。

そもそも、環境(地合い)の重要性を理解していないから、
季節がある、ということが見えていない。
だから、そういう

道具不要論

になったのだろうと思いますが、

戦略は、永久に通用しなければいけない

という前提だから、道具不要論になったのだと思います。

みんなが求めているのは、
万能の中華包丁のような戦略でしょう。
これ見つかればいいのでしょうが、非常に難しい。
無いとは言いませんが、難易度はスーパーレベルです。

中華包丁が見つからないから、手で引きちぎる、
という論理ではなく、素材によって、出刃包丁、
刺身包丁などを使い分ける、という解決策が
必要なわけです。


通常の戦略というのは、環境適合によって、使い分けること
を前提としないと、ほとんど成立しません。

ただ、はっきりと言えるのは、フルシーズンで使えるもの
が無いから裸でいる、というのは間違いってことです。




今回、このテーマに関して、私の意見だけでは、納得して
もらえないこともあるので、色々考えた結果、
テスタさんの言葉を借りようと思います。
私の言葉は大した重みが全然ないですが、テスタさんの言葉なら、
みなさんへの説得力も大きいことでしょう(笑)


セミナーでのテスタさんのコメントを一部引用しておきます。

どんな手法を使って勝ってるんですかとよく聞かれる。
なので、そういう決まったものがあるわけではないと答えている。
そうすると、嘘をついているのではないかとか、
何か1つのやり方で儲かっているのだろうとか、
思われているかもしれない。

そこで自分が使っている手法を書きあげたら53種類
あった。
なので、一つ二つ知っているから勝てているということ
では全然ない。
当たり前の話として、ここがわかっていないと、間違った
方向へ進んでしまうと思う。
一つの手法で永遠に勝てると思っていることは幻想で、
ここがわかっていないと勝てるようにはならない。

株は上げ相場もあれば、下げ相場もある。
買いの手法で有効だったとしても、それは上げ相場だから
通用したのであって、下げ相場では通用しない。
ショック安などが来たら、同じ手法で通用するわけがない。

本で書いてある手法で勝てるのだったら、誰でも勝てる
ようになる。

引き出しを増やして、その都度その都度、地合いに合わせ
た手法を使い分ける。
これができないから、9割の人が負ける。




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プロフィール

あらなみ

Author:あらなみ
職業:個別株投機家・専業デイトレーダー

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