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リスク管理とファンダメンタル

2020/06/03 Wed

ご質問の回答が長くなるので記事して、さらに補足しておきます。

>相場での保険はやはり損切と掛け方という考え方でいいのでしょうか?


ご質問の件ですが、確かに損切りと掛け率の問題は重要ですが、これは技術的な側面となります。
ただ、リスク管理という意味では、それだけではなく、今回のコロナ騒ぎのように、ファンダメンタルも重要です。

今回だと、感染拡大が徐々に進行してきた段階で、経済にも大きな影響が出ることは、多くの人が予見できたことですので、その時点でリスクが通常よりも拡大したと考えて、逃げてしまうということが可能となります。
その場合は、損切りを待つ必要はありません。
つまり、ファンダメンタルから見て、リスク拡大が見えたわけです。

負けたから逃げるのではなく、リスクが拡大したから逃げるのです。

下がると予想したから売るのではなく、リスクの拡大が予見できたから売るのです。

この両者は、全く違います。
この違いを意識してできるようになれば、トレードの質が変わります。

結果を待って、損したから損切りする、という意味ではなく、ファンダメンタルの側面から、危険ゾーンに入ったとわかれば、事前に逃げておく、ということです。

言い方を変えれば、

上がるか下がるかを見ているのではなく、リスクが大きいか小さいかを見ている

のです。

何故なら、上か下かを当てることは難しくても、リスクが高いか低いかは予見できることだからです。

つまり、わかることをやって、わからないことはやらない、ということです。

こんなところで勝負しても、リスクリターンが合わないと判断できる局面だ、ということです。

これは、台風が来る、といった場合と同じで、事前にわかるリスクです。

ファンダメンタルを見るということは、明日、台風が来るということがわかった時点で、キャンプ旅行を中止する、ということです。
キャンプに行った後で、実際に台風が来て、ひどい目にあって初めてキャンプを中止する、ということではありません。

これに対して、地震など、事前にわからないリスクも存在します。
これに対処するためには、普段からのリスク率などで対処するしかないでしょう。
もちろん不意打ちを食らったら、さっさと逃げてしまうことです。
これは仕方がありません。
なので、何かあった時に逃げられるだけのリスクしか取ってはいけないということになります。

何にしても、

ファンダメンタル分析は、上がるか下がるかの予想道具だけでなく、リスク計測の手段でもある

ということになります。

マクロもそうですし、ミクロレベルでも、企業の業績不安や倒産リスクなど、リスク管理の手段として有効です。

何にしても、私は、

相場は、上がるか下がるかを予測してやるものではなく、どのぐらいのリスクを取って、どのぐらいのリターンを得られるのかを計測してやるものだ

と考えています。

そのための重要なリスク計測手段がファンダメンタルということになります。



多くの方が、結果のみを重視し、当たったか外れたかばかりに注目していますが、相場は当てモノではなく、どれだけのリスクを取って、どれだけのリターンを得るかの勝負です。
なので、決して結果オーライではないのです。
結果オーライとは、この自転車競技で無事に走り抜けられたからといって、普通の道を走り抜けたのと同じだ、という行為です。

Sam Reynolds Redbull Rampage Best Trick 2015 Run

こういう危険な走行をリスク管理なしで平気でやっている投資家が如何に多いことか!!

しかも、自分ではこういう危険行為をやっているという自覚がまるで無いのです。

こうして、崖っぷちから、次々に落ちていくわけです。

平坦な道を走るのか、それとも崖っぷちを走るのか、走る前に場所によってリスクはわかります。
これと同じく、これからどんなところを走るのか、というのが相場で言うファンダメンタル分析です。
事前に分析しておけば、リスクは相当程度わかります。
マクロ環境もミクロもどちらもリスク計測できます。



リスクを計測することと、相場を当てることは全く違います。

繰り返しになりますが、リスクは事前に計測できることが多いですし、限界を設定すること可能です。

ああいう場所を走るという時点で、リスクが高いのは誰だってわかることです。



リスク管理という可能なことを全力でやって、人知を超えた予想は天命に委ねること

すなわち

人事を尽くして天命を待つ

これが勝てるトレードだと私は思っています。

できることをきちんとやって、できないことは任せる、ということです。

相場が当てモノじゃない、というのは、こういう意味なのです。



この逆、すなわち、

将来を予測して、相場を当てよう当てようと懸命に努力する一方で、逆行されて大きくやられても頑張って耐える

つまり、

自分でコントロールできるリスクを管理せず、不可能な予測を懸命にやっている

これが多くの投資家の姿だと私からは見えます。

人事を尽くさず、天命を待たない、というのでは、生き残るのは難しいと思います。



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予想とリスク管理

2020/05/26 Tue

非常事態宣言が解除されました。
すごく喜ばしいことだと思います。
日本の状況は、欧米各国と比較しても、ダントツでいい状況で、感染者数、死亡者数ともに欧米の100分の1程度と、驚異的な結果になっています。
これについては、ハグ・キス・握手をしない文化であるとか、日本人の清潔好きが原因と言われることもありますが、それで100分の1に収まると本気で思っているのだろうかと私は思います。
この中で、日本人は清潔好きという説は、欧米に対して失礼じゃないかと思います。。

また、日本政府の方針がよかったという説もありますが、欧米各国は、ロックダウンが一般的だったので、世界一ぬるい非常事態のおかげとも思えません。

100分の1というインパクトは、相当なものです。
日本や台湾の感染状況を見ると、どう考えてもファクターX(未知の要因)の存在があると思わざるを得ません。
それが、BCGであるのか、過去の季節性コロナ風邪の影響であるのか、はたまた別のファクターなのか、それは後の検証を待つ必要がありますが、何かのファクターの要因があったことは間違いないでしょう。
このファクターXが無ければ、日本も欧米並みに今の100倍の感染者がいても全くおかしくないどころか、日本のぬるーい緊急事態宣言だったので、より悪い状況もあり得たと思います。



さて、こういう状況ですが、私自身、2月初旬ごろに、どう考えて行動していたのかというと、

最悪に備える

ということをやっていました。
最悪とは、感染者数100万人以上、死亡者数数万人、というシナリオで、ほとんどの物流網が破壊され、食料入手すら困難という事態です。
最善でも、感染が収まるのは夏以降だと思っていましたので、結果は、最善のシナリオ以上の好結果に終わりました。

これを

予想

ととらえれば、見事に外れたことになります。

大外れ

でした。

では、今日あることを予想して、何をそんなに恐れてるんだ、と大した備えも無く行動していた人は、予想を見事的中して、素晴らしい、ということだったのか、ということを考えたいと思います。

私自身は、予想をしていた、というよりも、リスク管理をしていました。

その両者の何がどう違うのか、わかりにくかもしれません。

私の考えでは、そもそも将来を予想することは不可能だと思っています。

なので、いくつかの可能性のあるシナリオを構築し、最善から最悪までを立てて、もし最悪になれば、どういう備えが必要なのか、その備えをしながら推移を見守る、という行動をしていました。

どうなるかを予想するのではなく、複数のシナリオからリスク管理をし、最悪に備える

これが私の行動パターンでした。



友人は、台風が直撃する、となると、台風が来ている間は、市内の丈夫なホテルに宿泊しています。
ところが、これまでは、ずっと肩透かしに終わっています。
彼は、予想大外れで、無駄な行動をしているということになるのでしょうか。
予想ベースで言えば、毎回予想が外れているまぬけで、無駄なお金を使っている、ということになります。


自動車の任意保険。
予想ベースでは、事故が無くて、使わなかった結果、「無駄な」経費を払っているということになります。
予想から考えると、結果として事故が起こらなかったのだから、保険を掛けたのは間違いだった、失敗だったということになります。
今年事故が起こりそうにないと予想したら、保険はかけなくてよい、というのが予想をベースにした考え方です。



実は、これらの行動は、万が一のリスク管理に備えての行動であって、結果を予想してやっていることではありません。

このように、

①予想すること

②リスク管理すること


この両者を明確に区別することが、投資においても必要なスキルなんですが、これをきちんと理解し、明確に区分している人はすごく少ないのじゃないかと思います。

予想すること と リスク管理をすること

多くの投資家は、予想することには血道を上げる一方で、リスク管理は歯牙にもかけない、ということを平気でやっています。

そして、

結果論で投資を論じ、

結果オーライで、

勝てば官軍負ければ賊軍

という思考パターンを繰り返しています。

これは、すなわち

無保険車で車を運転し、事故が起こらなかったから正解、ということを繰り返しているのと同じです。

台風が来るたびに、ホテルに宿泊する友人を見ると、このことをいつも思います。


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環境激変のニュース

2020/04/19 Sun

今回、金融政策について、書こうと思っていましたが、大きな転機になる注目すべきニュースが昨日舞い込んできたので、それについて、ニュースの内容と、私なりの考察を書いておこうと思います。

当然ながら、私は、投資家であり、感染症の専門家ではありませんので、ここで書くことは、一素人のたわごとだと思って、聞き流してもらえればと思います。



まず、そのニュースですが、米ASCニュースによると、シリコンバレーのサンタクララにおいて、

カリフォルニアで抗体検査、予想より遥かに多い罹患率が判明
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/19372

世間にはこうした無症状で感染の自覚がないままに治癒し、免疫を得ている人々がいる。
それを割り出すために始まった抗体検査だが、最初の試みで思わぬ結果が出た。
ABCニュースの報道によると、カリフォルニア州サンタクララ郡で試験的に行われた抗体検査を受けた3300人のうち、抗体反応があったのが2.8~4.2%程度だった、というのだ。
サンタクララ郡の人口は200万人ほどで、郡内の感染者は公式には1000人程度、と発表されていた。
しかし抗体検査の結果から、実際には4万8000~8万1000人程度がすでに感染していた、という予測が成り立つ。
PCR検査などで陽性が判明した人の50~80倍、という驚くべき数字だ。




また、同じことですが、AFP通信は次のように伝えています。

米シリコンバレー、実際のコロナ感染者数は公式発表の50倍超 研究
https://www.afpbb.com/articles/-/3279177

米スタンフォード大学(Stanford University)の研究者らはフェイスブック(Facebook)を使用して、サンタクララ(Santa Clara)郡からボランティア3300人を募集。住民から採取した血液サンプルでウイルス抗体を検査した。その結果、全人口の2.5%から4.1%が感染していることが推定されるという。これは確認された感染者数の50倍から85倍に当たる。
これによると、実際の致死率は0.2%未満となる。






ここからが私の考察です。

アメリカ全土の傾向がこれと同様の状況なのかどうかは、今後の調査を待たないといけないわけですが、もし、この調査結果がアメリカ全土の傾向だとすると、大きな転機になるニュースだと私は考えています。

①全米で行われている感染封じ込め策は完全に失敗している。
②感染者のほとんどは、無症状、もしくは軽症で検査にも行かずに終わっている。
③致死率は、0.2%となり、インフルエンザとほとんど変わらない。


PCR検査を積極的に行っているアメリカですら、その検査で陽性が判明した人数の実に80倍の既感染者が存在した、ということは、如何にこのウイルスの感染力が爆発的であるのかを示すと同時に、感染しても、無症状や軽症で終わって、検査にもいかない人がほとんどだということを示しています。

潜在感染者がいっぱいいるということは、前々から想像では言われていたこととはいえ、実際にこれほどだとは想像もできないものだと言えるでしょう。

昨年、アメリカでインフルでの異常な数の死者数が報じられていましたが、それも、新型コロナとの関連性が疑われる事態です。



今、新型コロナでの重症化で言われていることは次の2点です。
①感染者のうち重症化するのは20%である
②重症化した人の半分は死亡する


つまり、毒性が非常に高いということで、重症化するリスクが高く、死亡率は、インフルエンザの100倍程度であるということです。

この毒性の高さがあるからこそ、世界中が大騒ぎする事態になっているわけです。


つまりは、今の緊急事態は、全て、この毒性の高さを前提にしている、ということです。

しかしながら、もし、シリコンバレーでの調査結果の傾向が今後、全米で証明されることなれば、この前提は完全に崩れることになります。

つまり、このニュースは、大変なニュースなのです。

実際の新型コロナの毒性は、想定されているよりも非常に低い可能性がある

ということは、ものすごいことです。

残念ながら、重症化したり、亡くなられる方は、今後も増え続けることが予想されますが、それは、インフルエンザや他の既存の感染症でも同じことです。

新型インフルの重症化率や死亡率が、インフルなど他の感染症と同じレベルだということになれば、今の経済を犠牲にした封じ込め政策は、根本的に見直されることになることになるでしょう。



日本では、現在、非常事態宣言が全国で適用され、活動自粛が続けられています。
場合によっては、年単位の戦いになるとか、少なくとも夏までに終息する兆しは無い、と言われています。

しかし、積極的にPCR検査をしているアメリカですら、把握されている感染者の50倍~80倍の抗体反応があったということは、PCR検査に非常に消極的な日本においては、それ以上の数字が出ることが論理的に考えられることです。

私が住んでいる市では、感染者は現在24名で、うち重症者は2名です。他は全て軽症または無症状です。
では、何故、無症状者などから感染者が見つかったのかというと、ほとんどは、クラスターや家族の感染者からの芋ずる式で検査したからこそ見つかっているということなのです。
ですから、それ以外の人は、肺炎の症状が出て、重症でない限りは、検査すらされていない、というのが実情なんです。
知人の医者の口コミによると、明らかに症状があっても、本人が申し出ない限り、検査はしないということでした。
なので、日本の感染者数については、明らかにきつい症状が出た人もしくは、その濃厚接触者に限ると、いうことになっています。

つまり実際の感染者は、もっと多いのではないか。

このことについては、多くの人が既に薄々はわかっていることだと思うのです。

私は、実際の感染者数については、把握されている数倍から10倍程度はいると思っていました。
しかし、シリコンバレーでの調査で80倍という数字が出たというニュースを見て、本当にビックリしました。
何度も書きますが、アメリカは積極的にPCR検査をしている国です。
そのアメリカですら80倍の潜在感染者が存在した、という結果は、驚くべきことだと思います。



このウイルスの毒性の高さがどうかということは、ものすごく大きなことです。
2009年の新型インフルエンザの時も、一時的には、大騒ぎになりました。
当初、ついに新型インフルが出た、ということで、空港の検疫からスタートして、WHOが緊急事態宣言を出すまでに発展し、各国臨戦態勢となりました。
覚えていない人が結構いるのがびっくりですが、当初は、新型インフルで死者が出たとか大騒ぎになって、大阪では、休校騒ぎにまで発展しました。
結局、毒性が通常のインフルと同等とわかって、今では、季節性インフルの仲間になっています。
決して、感染拡大が止められたとか、封じ込めに成功したとかではありません。
未だに死者も出ています。
つまり、毒性が低いことがわかって、普通のインフルの仲間として感染が続いている、ということです。
当然、免疫の弱った人に感染すれば、ハイリスクになることは、既存のインフルと同じです。



それと、今、奇妙な光景が中国で見られています。
感染終息だということです。
あの中国です。繰り返しますが、あの中国です。しつこいですがあの中国です。。。
武漢の封鎖解除だとかを盛んにアピールしていますが、日本から見ると、何の信頼性も無い中国のことだから、どうせまた感染拡大が起きるのじゃないかと見ている人がほとんどでしょう。
中国の発表を信じるめでたい日本人はほとんどいないのじゃないかと思います。
しかし、もし、シリコンバレーのように、武漢でも、感染がかなり一巡してしまっているとすれば、話は全く違ってきます。
既に、多くが感染済みで、何らかの免疫を持っている状態になったのだ、とするならば、中国の妙な解放感あふれる光景も、まんざら嘘ではないのではないか、とガテンが行くように思うのです。



そうは言っても、新型コロナでは、重症化リスクは存在します。
現在、治療薬が検証されていますが、今の臨床検査状況から見ると、軽症者にはアビガンが、重症者にはレムデシビルの有効性が複数報告されています。

新型コロナの“治療薬候補”『レムデシビル』


こちらも来月あたりにははっきりと見えてきそうです。

また、NHKなどによると、

新型コロナウイルスに感染し、肺炎が重症化して呼吸できなくなるケースについて、量子科学技術研究開発機構などの研究グループは、免疫の働きを高める「インターロイキン6」という物質が関わっており、この働きを抑える薬を使うことで治療できる可能性があると発表しました。

これは、BCGワクチンの有効性を示唆するものでもあります。
米国やヨーロッパ各国に比べて、日本の感染状況は異常なほどに拡大していません。
テレビでは、日本の感染拡大を盛んにアピールしていますが、海外のような爆発的な感染拡大起こらず、相当抑えられています。
日本だけを見ると、感染が拡大しているように見えますが、PCR検査をしていないというだけでなく、重症者や死亡者が、ヨーロッパなどと比べて突出して少ないのは、上履き文化とか、綺麗好き、ハグをしない、とかでは説明できない少なさなので、何か他に理由があるはずなんです。
この理由が、インターロイキン6だとすると、BCGワクチンが関わっていることが今後明確になるかもしれません。

BCGについては、こちらで詳しく書かれています。

新型コロナウイルスとBCG



テレビのニュースでは、大変だ、大変だ、というものしか流していませんので、見ていても、ゆうつになるだけで、ほとんど意味がありませんが、今後、

①重症化率が想定よりもはるかに低い

②重症化しても、有効性のある治療薬が見つかってきている


ということが数か月以内にはっきりとしてくれば、今回の騒動も終息に向かう可能性が見えてきます。

ただし、これは、そうなってほしいという私の希望的観測も含めて書いていますので、バイアスがかかっていることはご承知ください。
また、シリコンバレーでの検証結果が、今後、全米や日本などの各国で証明されなければ、この考察は、全く無意味になることを前提で読んでください。



今回の新型コロナについては、未知の部分が多く、大騒ぎになっていますが、シリコンバレーでの検証の結果が他でも証明されてくれば、2009年の新型インフルと同様の終息になる可能性が非常に高くなります。

すなわち、これは、終息に何年もかかるという専門家がいますが、それまで経済活動や行動の自粛が要請されるという事態は避けられる、ということです。
これがはっきりとわかってくるのは、抗体検査が幅広くなされて、実際の感染状況が見えてくる2~3か月後になると思います。
日本でも、やっと抗体検査が今月末からスタートするそうです。抗体検査そのものは、PCR検査と違って、簡便で、血液を数滴たらせば10分ほどでわかるので、普及にそれほど時間はかからないでしょう。

ただ、それがはっきりするまでに、株式市場は大きく反応するでしょうから、株の回復はより早い段階になると思われます。

既に、株式市場は、大きく戻しているところですが、その理由としては、今回の新型コロナによる業績悪化は、一時的なものであって、早晩回復するという想定によるものです。

これが、今後、新型コロナの毒性の低さが証明されれれば、それを裏付けることとなります。

つまり、多くの企業にとっては、新型コロナによる減収減益は、投資で損したとかの特別損失的な位置付けになるということです。

ですから、このシリコンバレーでの調査結果については、私は、相場においても、また、今後の生活においても、非常に注目すべきニュースだと思っているのです。



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石が流れて木の葉が沈む

2020/03/23 Mon

17日から19日の3日間にかけて、マーケットでは、驚くべき現象が起きました。
それは、アンワインドという現象で、石が流れて木の葉が沈む動きです。

過去の急落時にも、時々起きていた現象でしたが、これほど大規模に起きたことは見たことがありません。
正に、歴史的アンワインド旋風が3日間にわたって、突然吹き荒れました。

アンワインドについての説明は、こちらの五月さんの解説が大変丁寧にされておられますので、こちらを読んでください。

市場の崩壊には表と裏の顔がある

私は、17日の銘柄の動きが奇妙な動きをしていることに気が付いて、何かおかしなことが起きている、と思っていましたが、これが、18日、19日と続くこととなります。

よほど大きなファンドの巻き戻しが起きていると推測されます。
ロングショートの巨大ヘッジファンドが、運用停止などに追い込まれた感じです。


これは、同一セクターの動きとして、

9437ドコモ-9433KDDI

8766東京海上-8630損保ジャパン

9502中部電力-9503関西電力


などでも散見されていましたが、それよりも大きいのは、セクター横断の解消でした。

買いセクター

地銀、運輸、3099三越などの百貨店・8267イオンなど小売り 

売りセクター

8035東京エレクトロン、6857アドバンテストなどのハイテクセクター

などが大規模に行われたようです。

他にも、中小型株においても、色んなところに、巻き戻しの動きが出ています。

このように、先週は、日経平均などインデックスの動きは、やや下げ渋りの動きとなっていますが、銘柄間では、強烈な売りと買いが組み合わさった動きが展開されました。

歴史的な巻き戻し相場であったと言えます。

ファンダメンタル的に悪いと言われているセクターがめちゃくちゃに買われて、ファンダメンタルがいいと言われているようなセクターがめちゃくちゃに売られる動きが出ました。
そうなると、信用売りが多い銘柄が上がり、信用買いが多い銘柄が下がる、という動きにもなっています。

それとリートの売りがすさまじい勢いで出ています。
地銀の売りと言われていますが、ここにもロングショートのヘッジファンドの売りがかんでいるように思えます。
もしかしたら、リートと内需株などを組み合わせていたのかもしれません。

もう一つは、9984ソフトバンクの売りがすさまじかったことです。
これは、9437ドコモの強烈買いとペアというよりも、ソフトバンク単体での材料売りと思われます。

ついでに、サウジアラビアの逆切れによる原油の暴落。
そして、NY州に外出規制が出るなど、アメリカでの止まらない新型コロナの感染拡大が起きています。

COVID-19 Coronavirus Pandemic

そもそも昨年までのアメリカ株の上昇がすさまじかったため、これが反落の動きとなると、相当なところまで下げる可能性があります。
今朝のモーサテでは、失業率が30%になるなどの予想が出てきており、相当深刻な状況になりつつあります。

この材料に加えて、今週は、このアンワインドの動きが続くのか、それとも終わるのか、これが一番の注目点となる、そう思って見ています。

全体が下げ基調にあることから、特に買われ過ぎ銘柄については注目です。


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今やるべきこと

2020/03/08 Sun

多くの投資家が気になっていることは、当然ながら、この先相場は戻るのだろうか、下げるのだろうか、ということでしょう。

しかし、そんなことは、いくら考えても、そもそもわかるはずがありません。

そういうわからないことを一生懸命考えるよりも、今、やるべきことがある人が大勢います。

それは、

救命ロープにつかまること

です。

つまりは、損切りです。

こちらの記事が参考になるかと思います。

投資における最も重要な概念

明日以降の株価を予想して、下げそうなら切るけど、上げそうなら様子を見る、といったような考えで相場をやっていては、いつまでたっても持ったままで損を放置することになります。
こういった対応を続けている限り、今回助かったとしても、次回には必ず破滅が待っています。
つまりは、今回助かろうがどうしようが結局は関係ないということなのです。
今回助かったことで、次回も同じことをするわけですから、ちょっと延命できだだけです。
今回、持ち続けたことで、その人の相場人としての運命は、どちらにしてももう終わりです。

相場の上手い下手というのは、上げ相場ではそんなに差が出ません。
上手い人よりも、下手な人が儲けることも多く、めちゃくちゃにやっても、結果として大きく儲かることがあります。

しかし、

いざ下げ相場になったときに、相場の上手い下手の差が如実に表れる

わけです。

上げ相場でコツコツ稼いで、下げ相場でどかーんとやられる


この繰り返しでは、永遠に勝てる投資家になることは無いでしょう。

今ならまだ間に合います。

もし、切るのが難しいと感じているのなら、10分の1でも切ってみてください。

ちょっとづつちょっとづつ切っていく


これが損切りのコツになります。

ここまで損失が拡大したということは、既に予想が外れたってことなんです。
そうであれば、今の時点で、外れを潔く認めて終わりにするべきです。




さて、ちょっとだけ環境認識です。

まず、金融政策ですが、米国があとわずかの利下げ余地がある以外、ECB、日銀ともに、ロープが伸び切った状態で、もう打つ手がほとんど限られています。
日銀が、日本株を買い占めする、とかあるのでしょうか。
特に悪くない景気の状態で、ゆるゆるにしておくから、いざ鎌倉で打つ手なしになるわけです。
大赤字の日本政府もどのぐらいの経済対策が打てるのかと言えば、心細い限りです。

NYダウの長期チャートが紹介されていましたのでご参考まで。

NYダウの長期チャート


そういった金融情勢の中で、環境といっても、新型コロナの今後と相場環境は現在ほとんど同じといってもいいぐらいですので、コロナの話になります。

まず、ネガティブ情報から見ておきます。

私は、今、相場を見るにおいて、アメリカの感染状況を一番気にしています。
というのは、世界の中心がアメリカである以上、極東でいくら感染が拡大しても米国の相場には、あまり影響はありませんが、いざ自分のところに火の粉が飛んで来たら、さすがに対岸の火事とは言ってられなくなります。
特に、ニューヨークの感染状況は注目しておくべきでしょう。
既にニューヨークの感染拡大が始まっている模様ですので、今後の成り行き次第では、相場の大きな変動要因になると考えられます。

インフルと比較される新型コロナですが、感染力は対策を打っていない場合、インフルを遥かにしのぐのではないかと思われます。
イランでの感染拡大はすさまじく、イランの保健省の責任者がテヘランの感染率が30%−40%に達すると認めており、医療崩壊するほどに拡大しています。
日本では、検査体制が整っていないとは言え、まだまだ拡大は抑え込まれているようです。
このまま抑え込まれることを祈る限りです。

日本では、まだ拡大が抑え込まれているとは言え、客ではなく空気を運んでいる新幹線や飛行機の状況など、その経済的影響は計り知れないほど悲惨な状況になりつつあります。
繁華街の飲食店、ホテル、インバウンド系の小売店などなどの状況も凄惨な状況です。
体力がある大企業は別として、この状況が後数か月続けば、中小企業から、バタバタと資金繰りに窮していくことは明らかでしょう。
金融機関にも多大な影響が出てくることになります。
こういう経済状況では、上場企業だからといって安全だとは決して言えない状況になりつつあります。
一過性のものとして抑え込めるのか、当面こういう状況が続くのか、今後の拡大状況次第ということになります。



一方で、ポジティブ情報です。

新型コロナの重症化率や死亡率は、そもそもそんなに高くないんじゃないのか、という話がよく言われているところです。
重症者数や死者数がセンセーショナルにニュースになりますが、それほど深刻なのかどうか、気にかかるところです。
どうやら、今、世界中で検査が一番行き届いているのは韓国のようですが、その韓国での状況は、現在7313名の感染者に対して、50名の死者数で、致死率は0.68%となっています。
Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
これが一番まともな統計結果じゃないかと思われるのですが、実際の潜在感染者はもっと多いことを考えれば、致死率はもっと下がりますし、重症化率も高くはないでしょう。
そうであるならば、今後、時間の経過とともに季節性のインフルのような扱いに収れんしていく可能性があります。
これは、2009年の新型インフルの経過と同じということです。



次に、気温との関係が一部言われています。
新型コロナウイルスが弱くなる環境、強くなる環境
確かに、日本では、北海道が一番感染が拡大しているわけですが、これは偶然なのか、それとも、気温との関係がやはりあるのか、大変気になります。
もし、関連があるのなら、春になれば、感染ペースが収まってくる、ということがあるかもしれません。



ただ、どちらにしても、今、大きな含み損を抱えている人には関係の無い話です。
ここから、連続ストップ高したとしても、今切ることが正解です。
結果論ではないことなんです。
相場観とリスク管理は何の関係もありません。

大きく負けたということは、既にその人にとっての相場は終わっています。
今さら、泣きのもう一勝負ということをやるから、爆死するのです。
今後、NYダウが3000ドル安とか、そういう可能性があると考えて対処すべきです。


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プロフィール

あらなみ

Author:あらなみ
職業:個別株投機家・専業デイトレーダー

Twitter: @aranami718

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