損切りの考え方

2014/08/28 Thu

今日は、ちょっとタメ口、しかも大阪弁で書いてみますね。


「損切りは何%でやればいいんですか」

「前の安値を切ったら損切りですか」


こういう小手先のテクニックを知りたがる人は多いねん。


また、普段は損切りできていても、でけへんようになる瞬間っていうのは決まってるんや。

①大きな利益が出て奢ってるとき

②損が続いてブチ切れたとき

③何となくエントリーして油断してるとき

④損切りせずに頑張って成功した後

⑤いきなり大きな損が出て切るに切れない状態に陥ったとき

⑥もしくはこの複合


ってことなんや。

でも、こういう現象面だけを見ててもしかたありまへんな。

こういう表面的な現象面だけをいくら考えておっても、いつまで経ってもこれは治れへんてことや。

そんなことより、ほんまに大事なんは損切りの考え方と損切りの本質なんやで。

結局、損切りとはなんや、ってことや。

考え方がわからんから、いつまでたっても治らんのや。

それ何やって話やけど、損切りとは、っていう考え方をわかっていないと、いざ実践ていう場で動けなくなるんや。



ほんならどう考えればいいんか、って話やけど、

そもそも、損切りって、やった方がええんか、やらない方がええんか、って言うと、システム的にはやらない方に軍配があがるってこともあって、きちんとエントリーエクジットが決まってるんやったら、やらんほうがええ、という結論になるねん。

ところが損切りできない人って、結局、放置プレイする、っていう意味やから、それはエクジットが決まってない、ってことになるんで、それとは全く意味が違うねん。

まず、損切りがどうのこうの、という前に、エントリーするより前に、何処で切るのかということは、決まってんのが当然で、それが無くてやるトレードは、ブレーキの無い車に乗るのと同じってことや。

トレードにおいて、全てに優先するのはリスク管理なんやで。

これは絶対や。

そうすると、どこで切るのかわからんかったら、そもそもリスク管理的に言って、何株エントリーしたらええんかわからんやろ。

だったら、そもそもエントリーでけへんはずやな。

それをやってるってことは、そもそもメチャクチャなわけや。

損切るポイントがわからんでエントリーするんやったら、そのトレードでどのぐらいの損が出るのかもわからんでやるわけやな。

このトレードのリスク、つまり失敗したときの損失がどれだけ出るかわかりまへんわ、って、あんた、そんな怖いことようやるな、ってことやで。

わしやったら、そんな恐ろしいブラックホールのようなトレードようせんわな。


損切りという命綱なしのロッククライミングするようなもんや。



1万円ぐらい儲けようと思って始めたトレードで、100万円やられてどうすんねん、って話とちゃいまっか。

そもそもエントリーが怖いっていう理由は、損がどれだけ出るかわからんからでっしゃろ?

損失がいくら出るかわからんから、トレードをビビッとんのとちゃうか。

命綱なしのロッククライミングしてるんやから、ビビって当然やろ、違うか。

エントリーしてなんぼ損が出るかわからん、っていうのやったらわしかってビビるがな。

マインドがどうのこうのの問題やあらへんで。誰でもビビるで。



逆に、損切りポイントが最初に決まってたら、このトレードでどれだけ損するんか後は株数だけなんやから、確実やろ。

ここに確実があるんや。

不確実な相場の中で唯一確実なんが損切り限定なんや。

この確実を使わんかいな、もったいないで。

これは、命綱ありのトレードなんや、落ちてもロープが助けれくれるんや。

そしたらエントリーがどれほど楽になるかわからんで。

命知らずのバカタレクライミングが、一気に誰もがチャレンジできる健全なスポーツになるんや。

それは、ロープ1本の話なんや。


それから、命綱はロッククライミングをやる前に付けるもんや。
後で落ちてから付けます、ってお前アホかって話や。


エントリーが怖いんには理由があるんや。

損切りの決まっていないエントリーって、そりゃ、もうそれはトレードとは言わん。ただの遊びやがな。

競馬で馬券代の後払いで、請求書がいきなり10万円とか、考えられんやろ。

最初に賭けた額、つまり損切り幅×株数=損失予定額、がきちんと決まってから勝負すんのが、どんなバクチでも当たり前なんや。

この勝負で1万円だけ賭けて勝負してみよ、ってのがトレードやろ。

いくら損するかわからんような勝負するほうがどうかしてるで。


キャバクラ入って、料金わからんとドンペリ何本も開けてるのと同じやで。

時価、って書いてある寿司屋で適当に寿司食ってんのと同じや。

それは金持ちの道楽や。

自分にできることは、損失に限度を設けることだけやのに、なんでそれをせえへんのや。

応援してるだけやったら、、何もしてへんのと実質変わらんで。

そんなんで勝てるわけあれへんやろ。



じゃあ、これに関連して、そもそもとして、デイトレのメリットって何や、って話や。

何で利幅の薄いデイトレをやるんか、って話や。

それは、損切りがきちんとできるから、リスク管理がやりやすい、って話や。

これがデイトレ最大のメリットなんや。

スイングみたいに、ギャップっていう不可抗力の影響が無い分、自分の懐でリスクを管理できる、っていうんが、デイトレのメリットなんや。

デイトレはリスキーだ、って言うやつとか多いし、世間の評価はそうやけど、ほんとは違うんや。
自分の支配下で厳格なリスク管理ができて、確実に損を把握できる、ってことがデイトレの最大のメリットなんやな。

それを損切りでけへんやつは、放棄してるってことやから、そいつはただのアホや。

小さな損で切れる優待券持ってんのに、それを使えへんって話やから、ディズニーランドでファストパス持ってんのに、一般の列に並ぶんとおんなじことなんやな。

自分で損しているだけや。

損の限度を自分で設定できるから、そこからリスク管理ができて、あらゆるデイトレ戦略の組み立てが楽になるんや。

これができるからこそ、スイングするなら絶対に持てないような大きな金額を投入して、勝負できるって話や。

また、危ない高ボラ株、ストップ高銘柄とか、果敢に挑戦できるんや。

全部は、損切りがきちんとできるからやれる話や。

それをせえへんのやったら、デイトレなんかやめとけ、ってことにしかならんで。

放置プレイするんやったら、利ざやの薄いデイトレするメリットなんかどこにもあれへんで。

じゃあスイングやったら放置してええんか、って言うとそうではあれへん。

時間軸が違うだけで理屈は同じや。

せやけど、特にデイトレは、リスク管理しやすいのが最大のメリットなんやから、より損切りが大切になるんや。




次に、何で放置がアカンのやっていうと、

利益と損失の額ちゅうのは、そもそもポジションを持っている時間に比例するわけや。


ってことは、利益時の平均保有時間よりも、損失時の平均保有時間を短くする、という努力は当然せなあかんのや。

利益を放置プレイして、損は即効で切る、これがデイトレの基本なんや。まあ、スイングもやけど。

損失を放置プレイするってことは、田んぼで稲をさっさと刈って、雑草を育てるのと同じや。

雑草を育ててどうするんや。

時間をかけて損を育ててどうするんや、って話や。

育てるんやったら利益を育てんかいな。あんさん、アホでっか。

システムやったら、時間で終わるとか、ルールが最初から決まってて、損してても儲かってても機械的に切るわけやから、損切りルールが無くても、これは放置やあらへんわけやな。

そもそも引っ張るルールを持ってるんやったらそれでもいいんや。でも、損したからといって放置するのはダメやって話や。

要は、エントリー前に、何処で切るかは最初から決まってる、ってのが当然なわけやな。




もう一点、忘れてはいかんのは、

損切りして、切った方がよかった、っていう結果は殆ど無いんや。

損切りしても、10中8、9は戻ってしまうんや。

そしたら、損切りせえへんほうがよかったやんけ、ってなるやろ。

特に、損切りせんと耐えて、何とか利食いできた、っていうトレードが続くと、もう損切りなんかでけへん体質になるってことや。

ところが、損切りせえへんかったら、10回中に1回とか2回とか、破壊的な損失を出すトレードが出てくるんや。

それは、1日の利益どころか、1週間、1ヶ月の利益も一発で破壊するぐらいの損になるんや。

そのめったに来ぇへん破壊的損失を避けるための保険として損切りちゅうのはあるんや。

ええか、損切りなんか、ほとんどは切っても「損切り当たり」なんかせえへんのや。

それでも、切るんは、10回に1回あるかないかの破壊的損失を避けるためなんや。



損切りは保険みたいなもんや。

事故は基本起きへん。せやけど、保険かけるやろ。

その保険料が損切りなんや。

事故はめったに起きへんからといって保険かけへん、っていう話にはならんやろ。それとおんなじなんや。



結局、相場巧者は、損切り巧者とニアリーイコールって話なんやな。


相場巧者で、損切り下手なんて一人もおらん、って話や。



総括しておきまひょか。

そもそも何処で損切りするかは、エントリー前に決まっている話でそれを遠くに変更することはない

エントリー後に自分でコントロールできることは損失の限定だけ、だから、ここをきちんとやって、人事を尽くして天命を待つ

デイトレの最大のメリットは損切りによるリスク管理が簡単だ、ということにある

損益は基本、持っている時間に比例して育つのだから、損を持っている時間を最小限にとどめるのは当然である

損切りとは、めったに起こらない破滅を防ぐための保険であるということ
を理解する

この5点の考え方をきちんと理解しとかんと、実際には使い切れん、ってことやな。

表面的な現象ばかり追いかけてても、あかんで、って話やな。


人気ブログランキングへ

損切りの考え方 その2

2015/03/15 Sun

ありがたいことに、新規で過去記事読んだよ、と言っていただける方が時々おられるので、これまで放置していたカテゴリーを朝からせっせと整理していました。
まだいい加減な整理ですが・・・ちょっとは読みやすくなったかと思います。
こちらは頭から順番なので、振り返って読むときには便利だと思います。
過去記事を読む時にお使いください。
前のヤフーブログとか、そういう記事もどこかで整理してこちらでインデックスを付けたいと思います。

こうやって振り返ると、自分の感想としては、同じようなことを手を変え品を変えクドクドと書いているな、ってことで・・・
ご批判されるかたは、「あらなみは、ちゃんと自覚していますからね。」ということでお願いします(笑)




大河ドラマ「花燃ゆ」の視聴率が低迷しているそうです。
私から見ると、こんなに為になる面白い大河は久々で、毎回ちょっと涙ぐみながら見ているのですが、多くの方の感性には届かないようですね。

まあ、私は、隠れ松蔭ファンなので仕方がない・・・

人は何故学ぶのか

ちょっと震えました。涙をこらえるのに必死でした。

人は変わることができる

今思い出しても、涙ぐみます。

君の志は何ですか

すごく考えさせられました。何度も見ています。

本当にいいです。

ドラマの素晴らしさを実感しています。

そして、ドラマはこれぐらいしか見ていません。

松蔭先生の本も何冊か読んで勉強していますよ。

ただ、世間ではまるで人気がありません。
恐らく、立身出世物語こそが大河に求めることなんでしょう。
ただ、私は過去最高に近い、と一人思っているのです。





さて、こういうご質問を頂きました。

今晩は、あらなみさん。
利益確定の時はルールを守れる、
余裕で守ってしまうのですが
損切りする時は遅れる、ルールを逸脱する
かで守れないことが殆どです。
損失確定を認めたくない意識が働いて
しまうようです。
何かアドバイスいただけないでしょうか?




そうですね、そういう人すごく多いと思いますよ。
つい最近もそういう悩みを聞いたところでした。
この悩みを抱えている人はかなり多く、過疎っているマニアにしか受けない私のブログの少数の読者の中でも4~5名はおられると思います。
また、トレードの根幹を占めるといってもいいぐらい大切なことですので、少し私の考え方を書いておこうと思います。



ご質問された方が求めておられるのは、小手先のテクニックなのかもしれませんが、何事も、小手先のテクニックでどうこうできることではありません。
これは、損切りに限らず何にもで当てはまることなのですよ。
小手先で何とかしよう、ハウツーで変えようとしても無駄なのは、考え方がずれているからです。

自分は、どういう考え方をしているから損切りが難しいのか、とまず考えるべきですよ。

考え方を整理しないといけませんので、表面的な技術だけを色々と考えても、それは無駄です。
根っこの土台が腐っていれば、その上にどんな綺麗な家を建てても、所詮は腐った土台に立った家ですから、地震でも来れば簡単に崩壊します。

ということで、まずは、損切りをどう考えるか、そこのところの考え方をしっかりと持ちましょう。

前置きが長くなりましたが、まずは、こちらの私の過去記事を読んでみてください。

損切りの考え方

大阪弁で少々読みにくいかと思いますが(笑)





この記事を読んでもらったという前提で、追加のアドバイスです。

損切りをしなくてはいけなくなった、というのは、間違いなく逆行された場面ですよね。

特に買っていて、急に下げられた場面では「ちょっとは戻るんじゃないか」とつい思ってしまって、ルールでは損切りなのに、様子を見てしまう、ということをやってしまう、ということが多いんのではありませんか。

しかし、その行動は「そこからどうなるかを予測している」ということなんです。
予想を立てて「こんなに急に下げたのだから少しは戻りそう」と予想しているんですよ。

その「下げたところから考える」から予想になるわけですが、元々エントリー時から考えれば、既に下げているわけです。

つまり、上がると思って買ったものが下げたのだから、既に外れているわけです。
そうであれば、外れたのだから、すぐに切る、ということになりませんか。

逆行された今の時点から考えるから、そこからどうなるか、と思ってしまうのですが、それは間違いで、エントリー時から考えないとそもそもおかしいんです。

そのトレードはそこから始まっているのですからね。
そのエントリー時から考えると、すでに逆行されているという事実があるのですから、そこ考えて切るのが本来です。



競馬の馬券を買って、スタートからゴールまで一周しました。この時点で勝負はもう終わっているわけです。
なのに、外れたからといって「もう一週走らせてください」とお願いする行為が、損切りの躊躇です。
スタート地点を今に置いて、もう一回レースを再スタートしましょう、と言っているのと同じです。

もうそれは、別のレースだろうが!!


ってことですよ。

レースの終わった馬が、それからどうなろうが、それは

どうでもいいこと


です。

もう自分には全く関係ないことです。

それは、もう「次のレース」なのですよ。

そこから元に戻ろうが、急騰しようが、そんなのは自分とは全く関係がありません。

既に、自分のレースは、エントリー時から考えると、終わったことなのです。

過去の出来事なんです。


切らなければ損ではない、ということではなく、既に今、事実として損失は出ているわけですよ。

そもそも、その負けを認めようとしないのは、女々しすぎます。
情けないです。
駄々っ子と同じですよ。


どうしても、そこから上がる、というのであれば、一旦切って、すぐに買い直すべきです。
そこが、上げるチャンスだというのであれば、切ってから、新規でエントリーすればよいだです。

ただ、そもそもそういうところ(新規が買い直すということは)でエントリーするのが自分のやるべきトレードなのか、ということも考えないといけません。

既に終わったレースにこだわることは、完全にずれているのですよ。
当初の予定のところに到達した時点で、レースはもう終わり。
終わったことをグジグジと引きずるからいけないのです。



私にとっては、損切りとは一番簡単なことです。
一番難しいのは、利食いです。これはいつまでも悩む。今でも悩む。
ですから、ご質問の方とは、真逆です。

では、何故、損切りが簡単なのか。
もちろん慣れもあります。

でも、最大の理由は、

損切り、というのは、トレードで唯一

自己都合が許される行為


なんですよ。

相場の都合を全く考えなくていいんです。自分の都合だけで勝手にできるんです。

ですから、こんなに簡単なことは他には無いんですよぉーー!!




人気ブログランキングへ

【クローズド】SBI FXTARDE

悪しき成功体験

2016/04/06 Wed

損切りについて、利益方向に相場が動けば、損を縮小する方向に損切りを動かしてもよいか、という質問がありました。

当初設定していた損切りを近づけるというのは何も問題がありません。
遠ざけたり、取り消すのがまずいだけです。



ただ、こういう小手先の問題は実は、大した問題ではありません。

問題は、なんといっても滑落死なんですね。

滑落死については、このシリーズで前にも記事にしていますので、読んで頂いた方も多いかと思いますが、非常に重要なことなので、繰り返しも含めて、再度記事を書いておきます。




何故滑落死が起きるのか、というと、「ザイル無し登山の成功体験」がそもそもの原因なんです。

つまり、

①損切りせずに戻ってよかった

②引かされナンピンして助かった


やっぱり我慢が大事だった!!


滑落された方の話を聞くと、ほぼ例外なくこういう成功体験を積んでおられます。

つまり、こういった「死への旅路の成功体験」こそが諸悪の根源なんです。

これを「史上最悪の経験」と言う人もいます。

戻ってよかったね、では絶対にありません。



勝率面から考えれば、損切りを頑張ったり、ナンピンした方が勝率は間違いなく上がりますが、しかし、これこそが落とし穴なんです。

この行為こそ、小さな期待リターンに対する無限大のリスクを背負う地獄行き列車に乗る行為なんです。

目先の勝ちにこだわって、プットオプションを売る行為と同じです。

ここをわかっていない人がほとんどです。

多くの投資家は、目先の勝負で今勝つかどうか、このポジションがどうなるか、にしか気が回っていません。 

そこには、

このようなことを繰り返したらこの先何が起きるのか

というマクロ的な視点が無いんです。

トレードとは継続的取引なのだから、今回の勝負で勝つかどうか、よりも、長期的視点のほうが遥かに大事です。

目の前の勝負に勝つか負けるかという確率の視点しか持たずに、長期的な期待値の視点を持つ必要がいるわけです。

勝てないトレーダに共通するのは、短期的な視点でしかトレードを見ておらず、長期的観点が欠けている、ということです。

つまり、

損切り放置やナンピンで成功すれば、次も必ず同じことをする。

そうすれば、いずれ滑落することは明らかなんです。

つまり、滑落の原因を自ら作っているんです。


そうやって救われたことに満足して、つまり、目先のトレードで勝ったか負けたかにしか気持ちが向いていないから、そういう長期的視点でトレードを見れていないんです。

そんなことを繰り返していれば、今日死ななくても、明日は死ぬ。いずれ確実に死ぬ。絶対に死ぬ。

相場に絶対は無いといいますが、規律を欠如したトレーダーの末路は、100%死あるのみです。

それが、自己規律を欠如したトレーダーの末路なんですよ。

例外など0.01%すらありません。


損切りできないトレーダーは、ザイルなしでロッククライミングしているのと同じです。

事故さえ起きなければ、重いザイルなど持たないで登った方が楽に決まっています。

命綱というのは、いざという滑落時のみに役立つわけであって、それ以外の時には邪魔にしかなりません。

損切りも同じです。

普段は、損切りなどしないほうがよかったという場面ばかりが続くんです。

それは、相場の性質を見ればわかりますが、

トレンドなど滅多に出ない

からなんです。

でも、損切りをせずに放置を続けていれば、いずれ絶対にトレンドにぶち当たることになります。

これが滑落死の正体です。

トレンドは滅多に出ないが、どこかでは確実に出る

これがトレンドであり、何故損切りが重要なのかということのバックボーンとなる相場の性質なんです。

損切りせずに、10回に1回、いや仮に100回に1回でもトレンドにぶち当たってしまえば投資家生命を絶たれるほとど打撃を受けるのですから、それを防ぐことは、何より優先するべき事項となります。


こういう背景から、規律を無くした投資家は、目先の勝利に喜んで、100%という恐ろしい死亡率の「死への旅路の切符」を自ら進んで買っているんです。

そういう人は、年間ではボロ負けしていても、たまたま当たった馬券に大喜びしている競馬ファンと同じです。

トレードとは、目先の勝敗を競うゲームではなく、年間でトータルして勝てばよいゲームなんです。

目先の勝敗という目線の延長線上に年間の勝利があると思っている人が多いようですが、それは違います。

目先の勝負はあくまでランダムです。

そんな単発の勝負に勝てたからといって無邪気に喜んで、えへんとなっている人こそ、トレードの本質をまるで理解していないことを晒しているようなものです。

目先の勝負では、やってはいけないことをしても、偶然に勝てることなど当たり前なんです。

そういうやってはいけないことをやって、偶然に勝ったことを成功体験にするから、地獄に落ちるんです。

そうではなく、

単に、損切りせずに助かった&やられた、ナンピンしてよかった&失敗した、という目先の勝敗だけの視点でトレードを捉えるのではなく、継続した取引の中で、何をすべきだったのか、何故自分がそうしてしまったのか、という本当の原因を探らないと、結局また同じことの繰り返しになるだけです。

私の回りを見ても、相場で安定して勝っているトレーダーで、損切りが下手、損切りができない、というトレーダーなど一人もいません。

これは、ただの一人の例外すら無いんです。

つまり、損切りが下手で、放置プレイが得意な人は、この「ただの一人の例外になる覚悟」を持たないといけない、ってことなんですよ(笑)

こう考えると、まず自分は何をすべきなのか、何をやってはいけないのか、絶対に守るべきこととは何か、簡単にわかるはずなんです。



私は、初めて合った人と相場の話をした時に、相手がどの程度の力量かを見るときに、損切りがきちんとできているかどうかを見ます。

目先で儲けることなど、お金さえあれば誰だってできるんです。何故ならトレードは短期的には偶然が左右するから。だから、勝ったトレードの話は、その人の力を判断する材料には全くなりません。
フォローであれば初心者とて簡単に勝てるんです。

でも、損切りは力量が問われます。
きちんと切るべきところで切れているかどうかは、その人の実力なんです。

フォローの時には誰でもそれなりの芸を見せれても、アゲンストになった時にこそ、その人のトレーダーとしての真価が見えるのです。


逆境に立った時、どう踏みとどまれるかどうか、それこそが力量というものだ

と思います。

トータルで利益を残せない理由のほとんどは、勝てないからではなく、負け方が下手だからなんです。

やり方を知らないからではなく、総崩れになるから最後は必ず敗北の道を歩むことになるんです。

何連勝しても、最後には必ずドボンするのだから、いくら勝っても実は同じことなんです。どうでもいいことなんです。そういう人はどうせ最後は負けて終わる決まりなのだから・・・このことに早く気がつくかどうかこそが勝ち残るつための最初の入り口なんです。

逆境にあまりにも脆すぎるんです。

そういう人は、何をやってもダメです。

色んなテクニカルを勉強して、セミナーにも通って、多くの本を読んで・・・でも、何年も何年も勝てないでいる人の多くは、ここのところができていない人が多いんです。

ちょこちょこ勝っても、どこかでずっこける、これを延々と繰り返しているのです。


こんなループを繰り返していては、一生涯トータルで勝てるはずがありません。しかも、悪いことに、そのことに本人は全く気がついていないのです。

こういう人がものすごく多いんですが、そもそも「相場はレンジとトレンドを繰り返している」という当たり前の事実に逆らうトレードをしているのだから、勝てるはずがないんです。

相場の本質に逆らって、心に優しいことをするから、相場に負けるのです。

こういう長期的な必敗のメカニズムの中で、目先の勝利ばかりを追いかけているから何年やっても負け組の苦杯を舐め続けるのです。

長年相場をやっていて勝てない人の話を聞けば、コツコツ勝つんだけど、どこかで最後はドボンする、という人が実に多いです。

いい加減、目先ではなく、自分がやっていることを長期的視点に立って、理解すべきだと思います。

そうでないと、いくら一生懸命に勉強しても、全てムダですよ。

相場の勉強は一生懸命にやるけれど、自分が何をやっているのか、まるで理解していないんです。


よくある話ですが、トヨタで2万儲けた、JFEで1万儲けた、という話ばかりを最初はしていて、でも、よくよく聞けば、パナソニックで50万やられて含み損がある、という典型的ヘタッピーのパターンがあります。

あれは別だから、あれは長期に持つから、とか言ってますが、そういうものをきちんと処理できない限りは、その他大勢の一人に過ぎないのだ、ということが本人にはわかっていないのです。



それぞれのトレードは、これからする1000回のトレードの最初の1回目なのだ。(トム・バッソ)


という視点が何よりも大事です。

そもそも、

個々のトレードが勝ったか負けたかなど、どうでもいいことです。

このどうでもいいこと、にこだわらなくなった時、やっとどうすれば勝てるのか、という入り口に立てるのです。




人気ブログランキングへ


損切りが難しいということについて

2016/04/10 Sun

いいご質問、いいコメントを頂きました。

多くの方が持っている共通の悩みでもあると思いますので、記事にて回答させていただきます。

Q.正しい損切りを行うトレードに修正していく作業を繰り返すことで、「時間薬」となり、治っていくものでしょうか?また、あらなみさんは自分の悪癖に対してメンタル観点から何か対処されましたか?

というものでした。

この悩みを持っている方は大勢おられると思います。

この方は、メンタルの強い弱いが損切りに強く影響していると考えておられますが、確かにそういう面もありますが、損切りについては、

損切りについての考え方

が大きく影響しているのです。

そこを少し書いておきます。



この方のコメントで、考え方として間違っているように感じた部分がありました。それが、

>エントリーする時に出口と損切りラインを決めるようにしているんですが、伸ばす判断と切る判断がどっちにしたらいいか、微妙なラインや動きになった時が分からないんですね

この部分です。

何故か、というと、この部分を読む限り、「投げ当たり」を狙っているように感じたからです。

そして、切って当たったどうかを「正解」としてわかろうとしている、ように思いました。

投げ当たり、というのはどういうことか、というと、「結果として損切りして戻らずそのまま行った」のを狙っており、「結果として戻らなかった」ことを判断しようとしている、ということです。

つまり、結果論として「投げておいてよかった」ことを狙っていないか、と感じました。

つまり、「損切りを当てに行っている」わけです。

同じように逆行されても、切って正解だったかどうかを結果論で判断しているので、すごく切るべきかどうか迷うわけです。

しかし、そもそも、どういう時点であれ、相場が次にどう動くかなど、目先の勝負は確率の問題でしかありません。

ましてや、慎重に選んだエントリーではなく、たまたま逆行された損切りポイントで、次にどう動くかなど、わかりようもないんです。

同じように逆行されて、一方ではそのまま逆行が続き、一方は戻った、その違いを見出そうとしているわけです。

その「わかろう」とすることが、迷いの原因だと思います。

結果として動けずに、放置状態になってしまっているんだと思います。



損切りとは、そもそも「エントリーが失敗したかどうかの判断ポイント」なんです。

損切り以内は、相場のブレと判断できるけれど、それを超えれば、失敗だと判断するポイントが損切りポイントです。

損切りポイントに到達した時点で、既に「エントリーは失敗した」のだから、そこからさらにどう動くかなど何一つ考える必要はありません。

もう終わったことなのですよ。

もう終わったことなのに、そこからさらにぐちゃぐちゃ考えるから、おかしなことになるんです。

そこからさらにどう動くかどうかは、もう自分には「全く関係ない」ことなんです。


損切りを未練たらしく引っ張るのは、振られた女性に未練たらしくストーカー行為を繰り返すことと同じなんです。

既に振られたんですよ。

レースはもう終わったんです。それなのに、「もう一週走らせてくれ。追加でお金払うから。」と競馬で言っていることと同じなんです。

そこからどう動くかは、もう自分には何の関係も無いことなんです。

こういう「考え方」を本心からわかれば、損切りで迷うことなどなくなります。


問題は、考え方の違いということであって、精神力を鍛えるとか、そういうことではないんです。

滝行や、禅寺で修行すれば、損切りが上手くなればいいんですが、そんなことはありません(笑)


損切りが正解かどうかを、損切りして当たったかどうかに置いてい限り、損切りは永遠に迷います。

そうではなく、決めたポイントで損切りできたら、それで正解だと心から理解することです。



もし、損切りして当たったかどうかがわかるのなら、そもそもエントリーも、もっと当たるはずじゃないですか(笑)

そんなことはわからないから損切りせざるを得ないのに、そこを当てようとしているのは、理屈上からも完全に矛盾している行為なんです。

だから、迷うんですよ。当たり前です。

ただ、ここまでの考え方に到達できるまでには、やはり「経験値」を必要としますから、時間薬も必要だと思います。

当然、目先の損益に心はぶれますから、慣れが必要な分野の一つです。

金額が大きくなればなるほど、ダメージも大きいです。

しかし、これも慣れが解決します。

正しい考え方を理解して、さらに時間をかけていくしかありません。




人気ブログランキングへ
FC2カウンター
プロフィール

あらなみ

Author:あらなみ
職業:個別株投機家・専業デイトレーダー

Twitter: @aranami718

旧ブログ:
あらなみの相場技術研究所別館

あらなみの相場技術研究所

あらなみのトレード水先案内人

カレンダー
10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
カテゴリ
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
相場本検索
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

相場格言
amazon

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR