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聖杯は存在するのか・・・1

2015/06/23 Tue

いつもコメントいただくザ作蔵さんから次のようなコメントをいただきました。
これについて、私の考えを書いておこうと思います。


手法コレクター、そうではなくて、
聖杯を探しているんですよ。
自分のことなので、よおくわかります。

聖杯がないということが一般的な認識になっていますが、コレクターは、あると思っているんですよ。

もちろん、私もあると思っています。
システム開発はそのためにやっているのですが、
最適化しなくて、未来にも通用する聖杯。
そんなものがあるのか?

根本的な疑いも頭の隅にはあるのですが、
その問いに蓋をして、聖杯探しに奮闘している。
それがコレクターの日々です。

なにも手法をコレクトしているわけではないと思うのですが・・・。
聖杯探しの旅に出ているだけです。





>手法コレクター、そうではなくて、聖杯を探しているんですよ。

これは説明が必要でしたね。説明不足でした。

まさしく、おっしゃるとおりなんです。

事例で説明したとおり、録画マニアは、録画したいわけではなく、いずれ見たい思っているものを「見るために、とりあえず保存しておく」と思ってやっているのです。
本人の気持ちとしては、見るための手段として録画しているに過ぎません。

しかし、結果はどうでしょう。
結果的には、「見ないものをただただ保存だけしている」ということになります。
つまり、結果としては、録画することが手段ではなく、目的化してしまっているのです。

実は、こうした「手段の目的化」ということは、世の中意外と多いんですよ。



では、手法コレクターはどうでしょう。
本人の気持ちとしては、間違いなく、聖杯探し、つまり、お宝探し、トレージャハンティングをしているわけです。

しかし、聖杯が実際に見つかるわけではないので、

結果として、手法をコレクションしている

ということになります。

そもそもは、手法をコレクションしたいわけではありません。
聖杯が見つかるまで、探し続けているから、結果として、どんどん手法が溜まっていくのです。
そうなると、結果的には、手法コレクターとなるわけです。

記事では、思いは「聖杯探し」ですが、結果としては「手法コレクション」になる、ということを言いたかっただけです(笑)

聖杯探し歴10年とか、中には30年とかもベテランハンターもいるわけですから、立派な一分野でしょう。

こういう人たちにとっては、

相場で勝つこと = 聖杯を探すこと

という方程式が出来上がっているので、それ以外のことに頭が向かないのです。

聖杯を探すことは、本来「相場で勝つための手段」であるべきところが、聖杯を探すことが目的化してしまっているのが、特徴です。

思い込みってやつですが、これが結構曲者で、もうそれ以外に目が向かなくなってしまうのです。恐ろしい病です。

誰かが、聖杯を探す以外にも、相場で勝つ道はあるよ、と教えてはくれなかったこと、そして、言われても聞かなかったことで、この年月が経過してしまったのでしょう。



>聖杯がないということが一般的な認識になっていますが

これはどうなんでしょう。
そういうことを書いている本とかは多いですが、実際にはそうでしょうか。
大勢が探しているのだから、一般的にはそうじゃないんじゃないでしょうか。
大勢が探しているからこそ、「そんなの探しても無駄だよ」ということを書いている本がある、ってことじゃないでしょうかね。

勝っている人は、聖杯を見つけ出した人だ


という認識を持っている人は多いと思いますよ。私の経験からしても。



そもそも、私が本音で一番聞かれる質問は次のようなものです。

「どうやったら相場で勝てるか教えてほしい。」


(笑)

この「どうやったら・・」という意味ですが、「どういうやり方をしたら」ということなので、つまりは、「どういう手法を使えば相場で勝てるようになりますか」という意味になります。

つまりは、「勝てる人は勝てる手法を持っているから勝てるのだ理論」つまり、「手法万能論」であり、すなわち「聖杯伝説」ということになります。

しかも、この意味には、「どういうことを知れば、努力せずに簡単に相場で勝てるようになりますか」という意味も含まれています。

意識するにせよ、無意識にせよ、「やり方が勝たせてくれているのだ」という理屈が前提にある質問です。



でも、この「どうやったら」という質問、ご自分のお仕事に当てはめてほしいのです。

ラーメン屋の繁盛店に行って「どうやったらラーメン屋で成功できますか」

プロ野球選手に「どうやったらプロ野球選手になれますか」

会社の重役の人に「どうやったら重役になれますか」


という質問です。

この意味は、「何を知れば、努力することなしに、簡単に、あなたのようになれますか」という意味を持っています。

ラーメン屋開業マニュアルを読めば、繁盛店が努力なしに出せる、という意味です。

実は、苦労に苦労を重ねてきた人に対して、こんなに相手を侮辱した質問はなかなか見つからないと思いますね。



じゃあ、翻って、聖杯はこの世には存在しないのか。

そもそも、聖杯とは何か、ってことですよね。

機械的にトレードする「システム売買」は、聖杯ではないのか。

そういう売買は実際にあって利益を出している人もいるのだから、もし、それが聖杯ならば、聖杯は存在するのではないか。

そういう、自動売買を知りたいだけなのだ。

パソコンが自動的に売り買いを教えてくれて、その指示どおりにやって勝てるのだったら、それを知りたいだけなのだ。

そういう自動売買でなくても、「こうなれば」という売り買いのポイントがわかって、そのとおりにやれば儲かるような「やり方」が知りたいだけなのだ。


そういうことが「どうやったら勝てるのか」という意味だとしたら、どうなのでしょう。

このあたりのことがみんな一番知りたいことなのかなあ、とも「ヒシヒシと」感じますよね(笑)

ちょっと考えをまとめたいので、次回ということで。


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聖杯は存在するのか・・・2

2015/06/27 Sat

字が小さいというご意見を前から伺っていますが、字のポイントをいじるところがデフォルトでは無いので、記事毎に字の大きさを設定することにしました。
私の環境では、IEで見ると確かに字が小さくなるようですが、Google ChromeやFirefoxでは、わかりませんでした。


前の記事では、数多くのコメント頂きました。ありがとうございます。

偶然か、必然か(笑)、システム派の方を刺激してしまったようで、書いて頂いた方のほとんどはシステム派という、私のブログでは異例の展開となっています。

私がレスを付けなかった、というより、付けれなかったのですが、それは、個々に書いて頂いたことへ個別に対応するような簡単な話ではない、と感じたからです。

では、私の考えは違うのか、というと、全く同じとは行きませんが、共感できるところもあります。
今回は、せっかく頂いたシステム派のみなさんのご意見を紐解きながら、記事を書いて行こうと思います。


「聖杯」という言葉がちょっと刺激的なものなので、言葉使いとしてどうかとは思うものの、

「聖杯」「お宝」「勝てる手法」「勝てるやり方」「勝てる方法」「エッジ」「勝てるパターン」

といった言葉をそれぞれが微妙な思いで使い分けていますよね。
似たようなことを言っていても、実際ニュアンスは違いますし、聖杯と言ってしまうと、それは存在しない、という使い方が一般的でしょう。
なので、ここでは、「勝てる手法」という言葉を使わせてもらいます。

それから、システム派が使う専門用語を解説なしに使います。
一般の方には難しいやり取りになるかと思いますが、解説すると長くなるので、わからなければググってもらえれば簡単に解説が見つかると思いますので、ご容赦願います。





■システム派と私の意見の違い

さて、システム派のご意見を読んでいると、次のような意見がその考え方を代表しているんじゃないかと感じました。

勝てている裁量トレーダーとて、最終的には何らかの勝てる手法を見つけた人たちなのであって、究極は、その人達のやり方は、システム化ができるロジックが備わっているのだ

こういう理屈があるんじゃないか、と読んでいて思いました。
だからこそ、自分たちは、システムを追いかけているのだ、と。

これは、昔、私がシステムトレーダーの方に言われたことと全く同じなので、恐らくシステム派の方みんなが持っておられる考え方なのだろうと思います。

つまり、

勝てるやり方を見つけた人のみが相場で勝てるのだ

というご意見です。

「成功したトレーダーは、みんな、なんらかの勝てるやり方を見つけ出せた幸運(?)な人たちなのだ」、というご意見もありました。

一方で、私の意見は、

勝てるやり方を見つけた人も相場で勝てるようになる

です。

どう違うのか、というと「のみ」と「も」の違い。
これだけなんですが、大違い。

私は、「勝てるやり方」が見つからない、とは言いません。
システム派が存在し、儲けている人がいる以上、存在を否定するのはそもそもおかしいですし、私自身、有効なシステムを知っています。

ただ、私の意見は、

①勝てるやり方を探す以外にも相場で勝つ道はある

②勝てるやり方探しは、想像以上に困難な道のりである

③勝てるやり方探し以外の道である、実戦で叩き上げる道は、ダサい道かもしれないけれど、経験が蓄積され一歩一歩前に進める道である


ということなんです。

頂いたご意見の中にも、数万時間やり方探しを続けている、というコメントがありましたが、そうだと思います。
簡単に見つかるように思っている方が多いと思いますが、そうは問屋が卸しませんよ。
私の言いたいのは、そういう厳しい道と知った上でも、その道を進むのですよね、わかっていますか、と言いたいわけです。
前にも書きましたが、もう何十年もシステムを探し続けて、まだ研究途上という人はわんさかいますからね(笑)
同じ1万時間使うのなら、実戦で叩き上げた方が堅実ですし、遠いように見えて結局は近かったのではないか、と思うのです。





■レジームスイッチ&環境認識

難しいテーマですねえ。
前の記事から一週間考えていましたが、「聖杯」ということと合わせてここですりあわせすれば何か見えるかもしれません。

システムでは、レジームスイッチと言いますが、裁量では、環境認識となります。

実は、ここが結構ポイントとなるんじゃないかと思います。
例えば、システム派でも、エントリーはシステムのサインに従うが、それを採用するかどうかを裁量する、という人がいます。
つまり、最低限、システムのサイン以外では売買しないのですが、それを使うかどうかは裁量する、わけです。

というのは、レジームスイッチと簡単に言いますが、環境認識のファクターを全てプログラムに乗せるのは無理があるからです。

単純なトレンド・レンジモデルであるとか、テクニカル的なものなら乗せることができても、それ以外のファクターはあまりにも多く、それをプログラムに乗せるのは不可能に近いと思えるのです。
だから、レジームスイッチの部分は、システムにある程度判断させるとしても、最後は自分の経験値で判断する、という運用方法を取るわけですね。


一方で、裁量トレードにおいて、「トリガー」をどうするのか。
例えば、ブレイクアウト、これは、何かを抜けたらエントリーするわけですが、これは、「システム」と同じではないのか。
システマチックにエントリーするという裁量(笑)
20日間ブレイクなら、それは「タートルのシステム」と同じだろう、ってことです。
裁量とて、何らかのシステマチックなエントリーをしているのだから、自動化はしていないとは言え、それは立派なシステムではないのか、という疑問です。
逆張りにおいても、厳密に乖離率を決めていないとしても、経験によるシステム的感覚でエントリーしているのなら、何らかの形でそれはシステムに置き換えられるのではないか、という疑問もあるでしょう。
ストップ高を買って、持ち越すというやり方、これは、もうシステムではないのか。
リターン・リバーサルなら、立派なシステムだろう、というご意見もあるでしょう。

確かに、トリガーは、システム的にやっている裁量トレーダーも多いと思います。
しかし、先程に戻って、やはり「それをやるやらないを裁量で判断している」わけです。

私自身で言えば、シナリオを作って、そのシナリオに沿って、最後のエントリーのトリガーはブレイク、そんな感じですよね。
しかし、そのシナリオは、時と場合によって違う。
様々な要因を含むものであって、機械的にやることは難しいと思います。

この、最後のトリガーをもってして、単純にシステムと言い切っていいのだろうか。
その時、マザーズ指数は、TOPIXは、他の同一セクター銘柄は、為替は、といったことや、ファンダメンタルは、などのファクターなど、多くを勘案して、やるやらないを「感覚的」であっても、判断しているのが裁量トレードです。
単に「どういうトリガーを使っているか」など、ある意味、どうでもいいこと、であって、それを根拠にシステムかどうか、とは言えない、そう思います。

システムの理屈では、レシピが同じなら、結果も同じだ、ということですが、トレードは、料理と似ているところがあります。
食材、季節、など、全く同じとは行かないのです。
レシピが同じなら、ケーキ職人の腕など関係ないのか、って話です。

相場も、「歴史は繰り返す」という理屈もありますが、100%同じ相場は二度と起こりません。
相場は、「相手さんがあること」なので、自然科学とは違う、と思うのです。
そこに、絶対的法則性を探そうとすること事態に無理がないか、そう感じます。





■流動性の限界

デイトレでは大きな財産は難しい、というご意見をもらいました。
これは、ある程度は正しいものだと思います。
「大きな財産」とは、どの程度を指しておられるのか、もありますが(笑)
私クラスでも、常に流動性の限界を感じながらトレードしていますので、書かれている意味はよくわかります。

ただ、一方で、システムは無限だ、という意見にも異論があります。

というのは、システムというのは、

「純粋に方法による差別化」

なんです。

そうすると、「非常に流動性の高い効率化されたマーケット」ならば、果たして「方法による差別化」が可能か、という疑問はわいてきませんか。

くしくも、NYダウ逆張りのことが書かれていましたが、あれだけの流動性を誇ったものですら、本にされて一気に崩壊したのです。
私は、彼女が本にする前からそのエッジを利用していたこともあって、打撃を受けました。
あれは、本になる前には知る人ぞ知る、ものでしたからね。
「アホが、何で本に書くんや!!」と思いましたよ。
本が何冊売れるのか、225先物の寄り付きの枚数と計算したら、簡単に答えなどわかるはずなのに、アホなのか。

他にも、本にされて消えていった「エッジ」は山ほどありますが、もう勘弁してほしいです(笑)
本にして、喜ぶのは、本の印税が入る人だけで、本を買った人も迷惑ですし、もっと迷惑なのは、前からそのエッジを使っていた人たちなんです。

エッジって、所詮は、

隙間

なんですよ。

隙間のさやをちょっぴりかすめ取るって感覚

システムといっても、地味ぃーなさや抜き感覚

これがシステムだと思いますよ。わかる人にはわかると思うんだけどなあ、この感覚(笑)

システム開発をしている人で、この感覚を持っていないとすれば、かなり困難な道を歩んでいる、と私は思いますねえ。

その感覚が無いってことは、世界最高峰のヘッジファンドと真っ向勝負する、ってことを意味しているんですよ。

ということは、非常に効率化されて流動性が高いマーケットにおいては、通常でも探すのが困難なエッジを探すことは、さらに困難を極める、ということなんです。

いつも書きますが、マーケットは通常効率化されており、エッジは存在しない、というのが基本ですから。

世界で最も難しいマーケットは、S&P500指数先物と言われていますが、それは世界で最も流動性が高いから、という裏返しでもあります。
ここでは、世界で知られているありとあらゆる手法が全く太刀打ち出来ない厳しいマーケットです。
なにもかもが裏目裏目に出る。
何故そうなるのか。
世界中のヘッジファンド、投資銀行が、ほんのちょっとした隙間でもあったら、一気に襲いかかるからですよね。
これは、225先物にも言えることでしょう。だから、225先物は厳しいマーケットなんです。

逆に言うと・・・ということです(笑)





■仮説なのか、全数検索なのか

今は、PCやプログラムも高度に発達しているので、膨大なデータ処理が可能になった時代です。
ありとあらゆるものを全数検索して答えを出すことも可能なのかもしれません。

ただ、ありとあらゆるパラメーターをいじくって、最適化をかけまくって、ということは私も経験があるのでわかりますが、結構不毛でした。
私がちょうど30年近く前、システムトレードの草分け時代にやっていたことです。
この道をもし歩んでおられる方がおられるのなら、やめたほうが無難なのかなあ、と思いますよ。

ある程度の最適化当然必要です。
しかし、元々、「そのシステムにどういうエッジのロジックがあるのか」が無ければ、なかなか答えに到達はしないんじゃないでしょうか。
やはり、最初に「仮説ありき」からスタートして、そこから検証をかけて、ロジックの有効性を確かめる、こういう道筋が、厳しい中でも、一筋の光明じゃないかということは、コメントを読んでいて共感しました。
レジームスイッチが必ずしも必要だとは私は思いませんが、パラメーターいじりは不毛だと感じますね。


この項目、システム以外の方にはわからない話かもしれませんので、スルーで大丈夫ですよ(笑)



議論は尽きませんが、長くなるので次回ということで。


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聖杯は存在するのか・・・3

2015/06/28 Sun

ギリシャ問題が風雲急を告げて来ましたねえ。
どうせ延長なんでしょ、って話から一転拒否なんで、これはびっくりの様子。
結構なサプライズのようなら、月曜日は、円買い、ユーロ売り、株売り、のリスクオフモード突入になりそう。
どのぐらいのリスクオフなのかは、早朝のシドニー市場のドル、ユーロの動きで見えそうですね。
中国もなんかガタガタ来だしたばかりだし、連鎖すれば危ない匂いがプンプンしますねえ。

年に一度あるかないかのショックが来たのかどうか。

他人事のような書き方ですみません。
デイトレーダーの場合、寄り付きが全てのスタートなので、そこからどうなるか、が勝負なんですね。
ここが普通の投資をしている人との大きな違いです。

だから、観点は、「寄ってからどうなるか」しかありません。

ニュースを見て、こういうことを考えながら、今回の素材なら、どういうセクターを攻めればいいのか、ドル、ユーロの動きを見て、どう対応すればいいのか、先物はどうか、など、色んなファクターを見ながら、今調理方法を頭の中で巡らせて、色んなシナリオを構築中です。

これが、裁量トレードの裁量たる所以です。

全ては、値動き次第。レシピもシナリオも値動き次第。

買われすぎ銘柄の方が、我先に逃げたいかもしれませんね。
山高ければ谷深し、です。
新興も、最近妙に買われていましたが、どうなるか、ちょっと見どころですね。
寄り付き、売られすぎれば一旦戻り、ですかねえ。

とりあえず、安く寄るとして、そこから、さらに下げるのか、それともオーバーシュートから戻るのか、そこの流れに上手く乗れれば勝てるし、乗れなければ損切りする、というそれだけの仕事です。

こういう時は、畳み掛けて売っていきたいところですが、リバも警戒するべきなので、思い込みは禁物なんですが、相場観的には売りたいところです。

いつものように、

ちょっと殴ってみて、こらぁ~!!って怒られたらすみません(損切り)して、相手がふらふらなら畳み掛ける、っていう男気のないトレードをする予定です(笑)

私の場合、基本は、長いものには巻かれろ、ですから、歯をくいしばって向かって行くことはありません。

失敗した時のダメージを小さくしておいて、どこかであたりを狙う、って感じです。
勝率などどうでもよいです。
まあ、単純って言えば単純ですねえ。
すみません、ポジ持っている方は不安だと思いますが。

たまたま大きなニュースが飛び出したので、リアルで、今自分が考えていること、つまり、私の言う裁量のデイトレとは、って話をちょっと書いてみました。





いただくコメントが、聖杯云々よりも、システム VS 裁量、という感じになっているのですが、ここも議論すれば、見えることもあると思いますので、そのままみなさんの流れに乗って行こうと思います。
こういう私も実は、はっきりとコレだということがわかっていない、ってこともあるんですよね。
やり取りする中で、探っていければと思います。

この記事は、頂いたコメントに対する私の見解でもあるので、一度前の記事のコメントを読んでから記事を読んで頂くとわかりやすいんじゃないかと思います。
私が正しいかどうかはわかりません。これは、あくまで私の単なる見解なので、また、ご意見いただけれと思います。



■破綻について

これは、リスク管理の問題ですね。
システムであろうが、裁量であろうが、リスク管理ができていなければ、破綻します。
例を出してもらっている、ロングタームは、マーケットの流動性を超えたリスクを取って破綻し、ニーダーホッファーは、損を取り戻すために無謀なオプション売りの一発勝負に出て破綻しました。実に初歩的なミスばかりです。
どちらも、リスク管理の欠如が招いた問題です。

「大胆なトレーダーで生き残ったのを見たことがない。」

というのは、軍曹(野川氏)の教えですが、その通りなんでしょう。

私は、臆病な方になりますが、ある時、自分の臆病さを軍曹に相談したことがあったんです。

その時、こう言われました。

「だから今まで生き残ってきたのですよ。」

と。



■エッジ

強いエッジほど、誰も見ていないようなところに残っている、と私は考えています。
市場は基本効率的である、と私は思っていますから、そこにはエッジなどありません。
ただ、需給の歪みや情報格差が物理的に発生することはあるのです。
非合理的な行動を取るのも、また人間です。
そういった意味で、市場は100%正しいということはありません。
そこに「隙間」が起きる、ってことじゃないでしょうか。
ただ、そこには、流動性の問題がついて回りますが。。
そして、隙間は、気が付く人が徐々に出てきて、いずれ閉じる(笑)

先ほど頂いたコメントを見て追加しますが、恐らく「エッジについての考え方」の違いが根底にあるように思います。
そもそも、パターン認識にエッジをそう感じないのです。これは後で書きます。

私はあくまで「隙間」と捉える方が「楽」なんですよ。
事実、隙間は、凄い強力なものが多いんです。
NYリバなどが、その隙間のイメージの典型です。
真っ向勝負はしたくない。
巨大な組織とは戦いたくない。
そういう卑怯者の考え方なんですよね。
極道の妻で、巨大な組織に戦いを最後に挑む岩下志麻にはなりたくない、というのが私、ッて感じでしょうか(笑)
根っこの考え方は、覆りませんから、それぞれでいいんじゃないでしょうか。



■システム派から見えていない裁量のコツ

システム派から見ると、ちょっと見えてないところがあるんじゃないか、ってものがあって、そこをちょっと書きます。

システムって、平面的だと思います。
一方で、裁量のコツって、立体なんですよ。


これ、どういう意味かっていうと、システムって、コンスタントさが求められるんです。
コンスタントにやり続ける。これがシステムのコツ。

一方で、裁量で勝っている人の多くは、「いざ鎌倉」をやるんです。
普段は小競り合いでも、ここぞって勝負を仕掛けて、そこで「なんぼや」ってことになる人が多いんです。
つまり、濃淡、これが裁量のコツ。

システムと裁量って、コンスタントさ、律儀さを必要とするシステムに対して、濃淡と勝負どころが重要な裁量、という非常に大きな違いがあると思うんです。
ここがあまり見えてないんじゃないかなあ、って。

私は、両方を見ているのでわかるんですが、ここは実に大きな違いです。

裁量においては、そういう「勝負どころ」を探すために、普段は、のらりくらりやっている、と言ってもいいぐらいの人もいます。
じゃあ、それって、定型化できないのか、とまた言われるかもしれませんが、経験によって見えるそういう「鎌倉」って、そういう予見できるものでもない感じがします。

逆に、裁量でなかなか勝ち切れない人を見ていると、そういう「勝負どころ」で勝負しきれてないな、って感じますね。
何となく試してみる「試し玉」的なものと、「ここは勝負」というものが、同じ大きさという

平面ガエルのぴょん吉トレード

を繰り返しているように私からは見えるんです。

これだと、なかなか勝ち切れない。

農民一揆の鎮圧と、関ヶ原は、同じじゃないですよ。やはり。

確かに濃淡をつけるって人間心理的に難しい。
何故なら、人は、変化を恐れる生き物だから。
だから、コンスタントにやりたい生き物なんです。
習慣の輪ダチ、にハマったら、その居心地がとてもよいから。
でも、裁量でそれでは、と私は思いますね。



■経験による蓄積

ここは真っ向勝負になりましたねえ。見解の相違。

「勝ち方探し」って、結果勝負だと思うのですね。
だから、いくら努力しても、結果が出なければ、プロセスは無かったも同じ。
探し方のコツは、徐々に上手くなったとしても、相場が見えるようになるわけでも、要領を得ることもない。

どういうんでしょうか。

経験年数の割に相場を知らない


と言ったらいいのか、とにかく、何年も、時には何十年も相場をやってる癖に「相場を知らない」んですよ。

理屈は「知っている」けど、「やらせたら下手だし、相場を知らない」。

そんなこと、ちょっとやってりゃ勝手にわかるでしょう、ということがわかっていない、ってあるんです。

そういう人はかなり多いです。そして、みんな「勝てる方法を探している」人達です。

だから、結果が出ていないと(つまり稼げるシステムが作れないと)、何年経っても初心者と同じなんです。


一方で、実戦の叩き上げ。
要領を得てるっていうか、出処進退を身体で覚えている、というところがあって、相場を知っている、という状態にプロセスが徐々に鍛えてくれるんです。
これ、積み上げ方式。
時間をかければ、ってところがある。

心技体、というけど、相場の損益って、技の問題だけじゃないので、実戦で鍛える、ことがどうしても必要となる、と私は考えます。
ここも見解の相違になる部分ですが。

ただ、多くの人が辿るのは、こういう叩き上げではなく、本で読んだ手法をちょっとかじってはポイ、次にどこかから別のを探してきて、また負けてポイ、また次、また次、って感じで、スキルとか、技の習得まで行かないで、終わるんですね。
そうしていると、昨今のような上げ相場にぶつかって、環境に乗っかっただけで儲かるものだから、それで実力がついたと勘違いする。
どうせ後で吐き出して、暫く成りを潜める(笑)
そうなると、また技の習得まで遠のく事態となる。

コンスタントにやり続けないといけないのに、そういう状態になかなかならない。
経験して、積み上がるようなことを続けないといけないのに、そもそも、負けたら意味が無いと思って、ポイする。
結局、経験の蓄積がされない、という感じでしょうかね。
だから、実際には、裁量とて簡単ではありませんよね。



■システムの目標


私は、基本裁量派ですが、システムもかじっています。
そういう経験の中で、システムに関する私の考え方を少し。

普通は、「高い収益性」を求めて、みなさんシステムを考えておられることだと思うのです。
常識的には、当たり前ですよね。
何を好き好んで、低い収益のシステムを考えるのだ、ってことです(笑)
これで売買すれば年間数倍になる、みたいな凄い収益の上がるシステムを理想として取り組んでおられる人が多いんじゃないでしょうか。
「度肝を抜く結果」と書いておられるのを読んでもそう感じます。

しかし、私が考えるシステムって、気にしているポイントというか、観点がちょっと違うんです。

それは、何か、というと、私が一番重要視していることは、

堅牢性

なんです。

なんじゃ、それは、と言われるかもしれませんが、1にも、2にも堅牢性、3、4がなくて、堅牢性。

高い収益性など、どうでもよいです。はっきり言って。

じゃあ、堅牢性って一体何、ってことですが、要するに、「どれだけ長生きできるか」ってことです。

目先的に見れば、高い収益性を上げるシステムがいいのは間違い無いのですが、そういう高い収益性を出すものほど、環境依存性が高い、と思うのです。
なので、収益性の高さと、システム寿命は比例しているんじゃないか、と思うほどです。

一方で、非常に地味でコツコツ、ほんのちょっとしか稼げない、というものでも、非常にコンスタントに収益を上げ続けている、というもの・・・作りたいのはこちらです。

レジュームスイッチは必ずしも必要としない、と私が考えているのは、そもそも、そういう環境依存度が高いものは、脆い、と考えているからです。
そういう環境からのエッジではなく、もっと「マーケットに存在する本質的なエッジ」から、地味に絞り出せるようなエッジを源泉にしたい、というのが私のシステム観、と言ったらいいんでしょうかね。

こんこんと湧き出る泉はすぐに枯れるかもしれませんが、地面からしみだすような水は枯れることがない、って感じでしょうか。

堅牢性さえ確保してしまえば、収益を上げたければ、レバレッジを使えば済むことです。私はそう思いますね。


システムで一番怖いのは、ある日突然機能しなくなった、ってことですから。。
そういう時は、暴露本が出てないか、一番に探しますよね(笑)
暴露ブログ、暴露2ちゃんねる、ってのもあったなあ。。。
10人で飲んでいれば枯れない井戸も、1万人が押し寄せたら、一撃アウト(笑)

ちなみに、暴露本書く人って、嫌がらせ?なんかなあ、って思いませんか。



■不安との戦い

システムの方が厳しい、というご意見もありましたが、勝てるシステムを作ったとて、こうい暴露される事態になったら、終わりですからねえ。
暴露されなくても、井戸が勝手に枯れる、制度変更で機能しない、相場の特性がある日突然変わるなど、日常茶飯事なんで、やはり厳しい。

単なるドローダウンなのか、それとも、機能しなくなったのか、どこまで我慢すればいいのか、もうやめるべきなのか、毎日毎日不安との戦いの日々だと思いますよ。
特に専業ともなれば、他に収入の手段が無いわけですから、胃が痛くなる日々。

コンスタントであること、が求められるが、一方で、引き際も必要、この矛盾の中で、どう戦うべきなのか。



まあ、苦しいのは、裁量とて同じですがね。
そもそも、明日勝てる保証などどこにもない。
システムと違って、過去の検証結果という寄って立つものもない(笑)
私は、比較的コンスタントですが、それでも、じゃあ明日月曜日勝てる自信があるか、と言われたら、わからない、ですからね。
結果としては、なんとかなったとしても、じゃあ明日はと言われたら、いつも白紙ですよ。

死して屍拾う者なし

これがトレーダーですから、厳しいですねえ。

ただ、裁量やっていると、ある程度なんですが「相場が見えている」というところは、救われているんじゃないか、と思うのです。

システム派的に言えば、過去の膨大な経験によるデータの蓄積から導かれる感覚、っていうのでしょうかね。

明日のレシピは無くても、素材さえ見せてもらえれば、料理人の腕で何とか、美味いものを即興でこしらえる、ってことができるんじゃないか、というちょっぴりの自信はあるかもしれませんね。

冷蔵庫のありあわせでチャーハンぐらいなら、っていうのもできないことじゃない。

私のトレードを知っている人にはわかると思うのですが、確かに「基本のレシピ」のようなものはありますが、素材を見てから即興で決めている日替わり定食仕立て、ってことも多いですからねえ。

素材の良さには勝てない

というのが私の信条なんで、素材次第なんです。



■パターン認識

価格のパターン認識について、どう考えるか。

ここが、システム派にとっての最初の分水嶺のようなものでしょうかね。
パターン認識って、簡単に言うと「チャート分析」ってことです。

ええぇっーー、システムってチャート分析からやるもんじゃないの??


って思っているみなさん、おられるかもしれませんが、そうではありません。

ファクターモデル、とか、マルチファクターとか、言いますが、価格分析をベースにしないシステムがあります。

例えば、低PBRを使うだとかファンダベースとか、ドル円との相関を使うだとか、価格分析に寄らないものです。
月の満ち欠けを使うといった、オカルト的なものさえあります。

パターン認識って、システムをかじった人なら、だれでも最初はそこから入るわけですが、なかなか上手く行かないものです。
色んなオシレーターを組み合わせて、ありとあらゆる組み合わせを考えても、一時的には機能しても、すぐにダメになる、の繰り返し。
こういう洗礼をまずシステムを志した人は通るわけですよ。

ちょと検証繰り返せば、なんとかなるのは、リターン・リバーサルモデルぐらいなんでしょうかねえ、機能するパターン認識が見つかるのは。
ただ、これは、オプションの売りのようなところがあって、リスクを管理するのが、結構難しい。
リーマン・ショックで、大量の退場者を産んだのもこのモデルです。
なので、リスク管理モデルをどう組み込むのかがミソになるのでしょう。

この話は、くしくも先ほど頂いたコメントにも書いておられた通りだと思います。
順張りは、システム的に考えると、リスク管理は楽だけど、収益を上げるのはかなり難しい、というのが私の経験です。


ということで、私は、パターン認識には懐疑的で、ファクターモデル派ですねえ。



何か、最後はシステム談義になってしまった・・・




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聖杯は存在するのか・・・4

2015/07/01 Wed

普段コメントを書いてもらっていないシステム派の方とのやりとりがとても楽しくて、コメントありがたく読ませて頂いています。
こうやって議論することで、自分が気がつかなかったことに、気がつくこともありますし、色々と刺激を受けるので、色々と考えが浮かびます。
コメント多く頂いているので、また、総括的に記事にすることにします。
いっぱい書いてもらっているので、全てを網羅できていませんが、私が気になったところだけということで。
こうやって、対立する意見であっても、お互いに相手を尊重しながら、意見交換できていることは、素晴らしいです。



■やり方探し&1000本ノック、どちらがいいのか

どちらにしても、簡単ではなく、時間がかかる、ということ、そして、どちらも努力しても結果がつくとは限らない、ということでしょう。
一方で、論点になっているのは、プロセスが無駄になるかどうか、という部分だと思います。

これは、イメージとしてどう捉えるか、と少し私なりに考えてみたのですが、こういう事例はどうでしょう。

そば打ち職人と製麺機開発。


そば打ち職人を志して、修行をする。
3年、5年、熱心に修行すれば、まかりなりにもそれなりの麺は打てるようになるんじゃないか。
そばを舐めるな、と言われれば、私はそば職人を知らないので、これは想像でしかないのですが、それなりに頑張って修行していれば、プロセスは無駄にはならない、と思います。

一方で、そんな手打ちではなく、自分だけのそば打ち機を開発する、という場合。
そば打ち機の開発に、3年、5年、と時間をかける。
そば打ちの理屈であるとか、頭では理解できていても、もし、機械の開発に失敗すれば、その人は、機械の知識は得ることができても、そば打ちの技術を手にできてわけではない。
実際に、そば打ちの修行をしていないわけだから、そば打ちが上手くなっているわけではなく、そばは打てない。
そば打ちに関しては、素人に近い。

私が、裁量とシステムについて思うのは、この違いなんです。

ただ、何度も繰り返しますが、そば打ち職人としての修行をしっかりした人、ということなので、中途半端に、機械に頼ってみたり、あれやこれやと手を出したり、実戦せずにレシピ勉強をしていた人人というのは、技術をマスターすることはできないでしょう。
後でこれについては書きますが、こういう「中途半端な修行」をしている人が多いように思います。

裁量トレードを練習する、といっても、多くの人がやっていることを見ると、中途半端なんですよ。

修行中なのだから、当然、損失が先行します。
そんなの当たり前のことじゃないですか。
その当たり前のことであるのに、ちょっと負けたら、これではダメだ、とポイする。

本気で最初から勝てると思っているんです。

ピアノの練習を始めた人が、最初からお金を取れる演奏できる、とでも思っているのか。
今日からゴルフ始めました、っていう人が、最初からゴルフで稼げると思っている、とすれば頭がどうかしている。
なのに、相場だけは、最初から稼げると思っている。

そもそも、中途半端な手法探しの手立てとして、実戦してるに過ぎないのなら、そんなのは修行期間に入らないです。


システム&1000本ノックの考察。
もう1つの事例です。

弁護士資格の取得。
これは、弁護士の資格が取れればよいが、取れなければ、何年かの勉強期間というのは、無駄に近くなる。
受験勉強など、他の「資格試験勉強」も同じで、資格が取れればいいけど、取れなければ、つぶしが効かない。

料理人の修行。
コツコツ時間がかかる。資格というものではなく、実力がつくかどうか。
しかし、3年、5年とやれば、それなりの実力は誰だってそれなりにはつく。
本気で頑張っていれば、それなりに腕で飯は食えるようになる。

システムというのが、資格試験に近い性質がある、一方で、1000本ノックは料理人の修行方式。
私のイメージですが、こんな感じです。

もちろん、資格取ってしまえば終わりじゃないのは弁護士もシステムも同じで、そこから先があるのだけれど、とりあえず資格を手に入れれるかどうかがカギとなっている。



■やり方へ到達するプロセスの間違い


ただ、大勢の方がやっておられることを見ていると、どっちつかず、なんです。
中途半端なんです。
資格試験に合格したいのなら、もっと徹底的にやらないとダメ。
「やり方」だけで差別化するって、想像以上に専門的ですよ。
システムの専門家って、半端ない、凄い。
検証でパソコンをブンブン24時間回しているとか普通で、HDDの寿命が1年しか持たないとか、そんなの一般人の常識外だと思いますよ。
ロジックの研究で、徹夜とか、ほんと半端ない。
私には、とても真似できない、と思いました。
でも、それが楽しくて時間の経過を忘れる、ってのがシステムマン(笑)

やり方探し、といっても、自分で研究しているのが本来で、実は、大勢の人は別のアプローチをしています。

他人頼り

です。

本やネット上、商材などで、やり方を探す、誰かに教えてもらおうとする。

自力本願ではなく、他力本願。

でも、他人を頼っても無駄です。

これが、一番ダメなアプローチです。

「やり方を探す」「トレジャーハント」といっても、他力本願で探すわけなので、これは、コメントを書いてくださっているシステム派のみなさんとは、全く違うアプローチであって、

お前らと一緒にされたくない!!

ってことだと思いますよ(笑)

しかし、実は、大勢がやっていることでしょう。

本でかじったり、ブログで探したり、商材買ったり、セミナーで聞いたり、そういうアプローチで、「他人からやり方を手に入れて」相場で勝とうなんて思わないことです。
何故なら、それで勝てるのなら、日本人1億総システムトレーダー、ですから(笑)
誰かを頼って、「やり方」を手に入れようとするアプローチは完全に間違いだ、ってことに早く気がつかないといけないと思います。

1000円のムック本を読んだら、簡単に100万円儲かったよ!!

ないない(笑)

それだったら、相場で損する人など、この世に一人もいないよ。

でも、多くの人はそう思って本を読む(笑)

現役のシステムトレーダーは、「ケチ」で教えないのじゃないんです。
教えたら、そのシステムは消滅するから、「教えたくても教えられない」んです。
ブログに晒したら、システムは瞬間消滅するんです。本に書いたら、瞬間消滅するんです。
システムのエンジンは、隙間なのだから、その性質上、大勢が押し寄せたら閉じる性質があるんです。

相場は、誰かが売ってくれるから買えるのであって、全ては相手さんが必要だ、という当たり前の事実があります。
みんなが勝てる方法を知って、そこで買えば儲かることがわかれば、誰がその勝てるポイントで売ってくれるのでしょう。
売り手と買い手の株数は、同数でないと、売買は成立しません。
相手が売ってくれなければ、買えないのです。それが相場です。

残念なシステムの成立要件とは、

自分だけが知っていて、他人が知らない

というものなんです。

この性質さえ理解していれば、本やネット上でやり方探しをすることが如何にナンセンスかということがわかるでしょう。

事例に出してもらっていた、ラリーの娘さんとか、タートルとか、確かに「周辺の数名に」教えている限りでは有効性は保たれることもあります。
流動性の罠をクリアできている範囲においては、有効性は保たれるでしょう。
システムを他人に教えることは、間違いなくできますし、それは、裁量よりもシステムの方がより簡単でしょう。
タートルシステムを伝授した期間は、確か数日だったと、本に書いてありましたし、そんなものでしょう。

これらの事例は、「あなただけには特別ですよ」ということです。
しかし、それが、一般の人にまで及べば、それは、基本詐欺でしょう(笑)

幸運にも、ラリー・ウィリアムズの娘に生まれて来れれば、一子相伝を受けられるかもしれません。
でも、残念なことに、私はラリー・ウィリアムズの娘ではありませんでした(笑)
ラリーの娘でない限り、教えてもらえる可能性はゼロに限りなく近い、と思いますね。



■定型化

教えるのにあたって、というより、最初は、どんな型でもいいから、定型化から入ると、早いのかもしれませんね。
これは、林先生の本にも書いてあったとおり、「決められた型からスタートする」という方法論です。
実は、私は、デタラメでもよい派なんですが、それだと、初心者の場合、どこから手をつけていいのか、わかりませんものね。

デタラメでもよい派というと、乱暴な、ってなると思うのですが、

泳ぎを教えるときに、教室で、泳法の講義をするより、とりあえず浮き輪を持たせて、プールで泳がす派、なんです。
そして、泳ぎながら、段々泳ぎを覚えていけばよい、という感じです。
この浮き輪というのは、リスク管理であり、損切り。
とりあえず浮き輪さえ持っていれば、溺れないだろう、ってことで。



■1000本ノックの効能

ノックを受けているうちに負けなくなった、という意味が不明、というコメントを見かけました。

では、逆に、問います。

「最初は勝つ方法を知らないから負けるのだ、という理屈ならば、その初心者は、負ける方法を知っているか。」


勝つ方法を知らない = 負ける

という理屈はそもそも通るのか。というよりも、勝つ方法を知らないから勝てないというのなら、

勝つ方法を知らない = 勝ったり負けたりで、トータルトントン


というのが本来ではないのか。

手数料、スリッページ以上に負けるとしたら、負ける才能があるから負けるのか。

上下50%の確率の相場で、何故、人は負けてばかりいるのか。

そうなると、「やり方」以外の要素によって負けたのではないか。
そういう「方法」以外の要素が相場というものにはあるのではないか。

1000本ノックで、最初に学べることは、「どうやったら負けるのか」ということです。


適当にやったら勝ったり負けたりするはずが、考えたら何故か負けばかり(笑)

最初は、負けてばかりなのだから、負けの事例は積み上がります。
一方で、勝つことは、たまの偶然だから、ほとんど事例にもなりません。
人は、「どうやったら勝てるのか」ばかり考えているものですが、それと同じぐらい重要なのは「どうやったら負けるのか」なんです。
どちらが簡単にわかるのか、というと事例が豊富な「どうやったら負けるのか」なのですね。
よほど記憶力に欠ける人でない限り、アホみたいに負け続ければ、誰だってわかってくるものです。
わからないのなら、それは、途中でポイしたからでしょう。
負けたら意味がない、と思って、途中でポイする人が99%なんです。
ノックを最後まで受けた人なら、ここで書いている意味がわかると思いますよ。



■最適化について


システム志向の人から、裁量の私がこうした質問を受けるというのも何なんですが(笑)

システムは、多かれ少なかれ最適化するものです。
ブレイクアウトというのは、最適化する余地が少ない方法ですが、それでも「どの期間のブレイクか」という期間のパラーメーターは最適化する必要があります。

例に書いてもらっている移動平均クロスは、どう考えても最適化せざるを得ないものです。
パラメーターがある限りにおいて、最適化は避けられません。
ただ、そのチューンナップをどの程度やるか、という意味で、「最適化を随時繰り返すかどうか」ということを最適化しない、という使い方をしている様子です。
この場合、正確には、「過剰な最適化は避ける」という言い方が適していると思います。

前の記事で書いたとおり、私は、堅牢性重視です。
なので、出来る限り、最適化とは縁遠いようなものを求めています。
最適化すればするほど、過去にバックアジャストするわけですから、どんどんカーブフィッティングに近づいていくわけです。
「歴史は繰り返す」というテクニカル分析の原則は、「それなりに繰り返す」という程度でしょう。100%繰り返すことは理屈から言ってもあり得ませんよね。

書いておられる「パラメーターを固定するかどうか」は、「最適化を随時繰り返すかどうか」という意味で使っておられますが、そうなると、過剰最適化の域だと思いますよ。
個別株だと、銘柄ごとに最適化するとか、そういうことも過剰だと思います。

一方で、フィルタールールがあってはいけない、ということはありません。
当然、何らかのフィルターでパフォーマンスが改善するなら、取り入れることはあっても、それは過剰とは言えないのではないでしょうか。
タートルのルールにもフィルタールールがありますが、必要なものだと思います。
ただ、バックアジャストし過ぎることがいけないだけです。



■システムでも裁量でもない第三極

システムにも「調整」があり、裁量にも「ルール」があり、クロスするところはありますが、決定的に違うのは、

①上達のプロセスの違い・・・システムは「検証による開発」であり、裁量は「経験による蓄積」である。

②売買の実行時の違い・・・・システムは「機械的」、裁量は「判断を伴う」。


という部分でしょう。

システムの場合、チューンナップもあるけど、新規開発もあります。
手に入れた一品をチューンナップしながら、頑張って使い込んでいくと同時に、エンジンの開発も重要なので、結構大変ですね。

裁量の場合、基本的ルールをしっかり持っているか、もう少し柔軟に色々織り交ぜているか、結構別れるんじゃないかと思います。
システムに限りなく近い人、そうでない人。
どちらにしても、ルールと規律を身につけて、コメントに書いてもらったように、「上手下手のある世界」なので、鍛錬しながら上達する、のが裁量でしょう。

そして、システムでも裁量でも、シングルストラテジーなのか、マルチストラテジーなのか。



ここで、システムか、裁量か、ということで、議論してるんですが、お互いに根っこに共通する地下水脈が流れていることに気がつきました。

それは、どちらも、勝てるようになるには、

努力して、自分で開発、鍛錬して、今のポジションを得ている

という共通項です。

開発も、鍛錬も、自力本願が基本です。

自力本願という共通項があるわけです。


だから、お互いに議論していても、意見が対立していても、妙な清々しさがあるんじゃないか、と感じているんです。

どちらにしても、結局、やるべきことをやっていれば、モノのなる可能性はあるわけですよ。



じゃあ、この議論を通じて、逆に、一番ダメなタイプが私の中で浮かび上がってきました。

それは、「間違った道」とコメントで書いてもらったとおり、

他力本願で、パクリをやろうという姿勢

じゃないでしょうかね。先程もちらっと書きましたけど、結構生息している感じがします。

言い方凄く悪いけど、ちょっとは自分で考えて努力しないと、ダメなんじゃないでしょうか。

システムであろうが、裁量であろうが、パクリでそこそこのレベルになれた、という人は私の回りでも聞いたことがない。存在しない。

ただ、パクってやろう、と狙っている人は大勢いるけど、みんなダメレベル(笑)

自分は、システムを志しています、って言っても、やっていることは、どこかに美味しいシステムが落っこちていないか探している、他力本願のパクリ屋という「えせシステム屋」って結構いる感じがする(笑)


コメントで書いておられるように、誰もがプロになろうというのではなく、お小遣い稼げれば、という人も多いというのはわかります。

でも、お小遣い稼ぎだから、努力せずパクリで楽にできる、という世界でもないように思いますよ。

システム屋、裁量屋、という一見、対立軸の議論になっていますが、もう一つの流派として、

パクリ屋

ってのがあるんじゃないか、って気がつきました。

自力で、「手法開発」する気もなく、といって、「鍛錬」する気もない。

どこかに美味しいネタが落ちていないか、それをパクりたい、楽して儲けたい、というパクリ屋。

儲けている人を頼みにして、「勝てる方法を教えてください」。
商材を買って、それで勝とうとしている。
とにかく、自分で努力しないで、人に頼って、相場で勝とうとする。
本を読んで、手法をパクってやってみるが、上手く行かなくてポイの繰り返し。
あっちをつまみ食い、こっちをつまみ食い、つまんではポイ、ポイ、ポイ(笑)


システムを開発する努力でもなく、ノックを受ける鍛錬でもない。

パクろうと、人の成果を漁る努力だけをしている

というより、パクることが努力だと思っている、のかもしれません。

ただ、この姿勢を持っている人で、勝てるようになった、ってほとんど聞いたことがない、と私は思いますが、どうなんでしょうかね。


そういえば、1000本ノックで頑張っている人を、バカにしたような人もいましたね。
自分では何の努力もせずに、人が頑張っているのをバカにする。
どういう姿勢なんでしょうかね。多分に僻みもあったのでしょうね。
理屈先行なんですよ。頭でだけ考えて、意味が無い、と決め付けするから、そういう態度に出るんでしょう。


もちろん、先人の知恵を使うこと、教えを請う事を否定するわけではありません。
勉強する、ということは、そもそもそういうことだから。
他の世界では、それで通用したかもしれません。
勉強して、知識を詰め込んだら、合格できる入試であるとか、資格試験であるとか、そういう成功体験が、パクリ思考の温床なんでしょう。

でも、こと、この相場の世界に関しては、パクリだけで、自分では何もクリエイティブに考えようとしない、鍛錬しない、というのでは、厳しいんじゃないでしょうかね。

私も、思い起こせば、昔は、パクろう、あやかろう、と必死でした。
自分で必死でシステムも考えていたけど、パクリも必死だった。
そもそも、ブートキャンプに入隊したのも、パクリ目的(笑)
でも、今、現在、モノになっていることって、全部自分で考えたことであり、鍛錬の結果、理解したことばかりです。
確かに、教えられて、モノになったことはあるけど、それは、ベースとなる基本的考え方とかであって、小手先の技術は、ほとんどがオリジナル、経験から導き出されたものでしかありません。

自分で考えてみる、人に頼らない、こういう姿勢って大事じゃないでしょうかね。

多くのコメントを読んでいて、ふとこういうことを感じました。



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聖杯は存在するのか・・・5

2015/07/09 Thu

今日は、行って来いの動きで凄い値動きになりましたね。
上海に振り回される日々がもう暫く続きそうです。
特に、マザーズ指数は暴落から一転して暴騰と、本当に激しい値動きでした。

2015-07-16.jpg

私がこういうお仕事していることを知っている方から、今のような相場展開になると、「大丈夫ですか」というありがたいご心配をして頂くことが結構あります。

私自身は、生粋のデイトレーダーですので、宵越しのポジションは持ちません。

ここが一般の方にはちょっとわかりにくくて、説明を要するのですが、デイトレーダーというのは、15時に相場が終わったら、全てのポジションを返済して、100%キャッシュになる、というのが基本です。
なので、例えば、朝、日経が1000円安しようが、2000円安しようが、全く損益に関係がありません。
逆に言うと、1000円高しても、儲かりません(笑)

なのでよく言われるのですが、「凄く上がっているから儲かっているだろう」というのも逆に言えば当たっていません。

家族は、こういうことを知っているので、何も心配はしていませんが、親とかは何をやっているのかよくわかっていないので、心配してくれていることがあります。

友人のデイトレーダーにも、「こういう時には、家族や親にはきちんと説明しないと、心配かけるよ」と言っています。

何故デイトレードなのか、というと、そもそも、デイトレーダーは、制御不能のリスクを嫌います。
つまり、ギャップです。
だからデイトレードするわけです。

ましてや、私の場合、ややこしいのは、空売りが得意だってことです。
こうなると、一般の方への説明は、かなり難しくなります。
下げたら儲かる、という仕組みの理解が無い方が結構多いんです。
FXをやっておられる方なら、売りで稼ぐというのは普通の行為だと思いますが、株は、買って売る、というのが基本ですから、上がらないと儲からない、とみなさん思っておられるのですよ。


ちなみに今回の下げは、なかなかすんなりと下げてくれてはいません。
ギャップでは、ドカンと下げるのですが、そこから戻っては下げ、戻っては下げ、ということで、素直に下げるという感じではありませんので、なかなか乗りにくいものでした。
まあ、明日以降もありますから、どちらに動くにしても、上手くついていけるように考えているところです。



そういえば、6月末は、優待の期限が結構あったので、家族で走り回ってしまいました。
優待の消化には、「自転車で回らなければいけない」という暗黙のルールがある(笑)
しかし・・・車を使ってしまった(笑)
毎年恒例なので、家族からは、もっと早く言ってくれ、といつも注意されています。



さて、コメントを書くかわりに記事を書いてるので、記事は進みますが、段々と聖杯はあるかないか、から離れていっているような気が(笑)
というより、あるかないか、というより、その内容や考察に移っているので、存在云々については、横に置いておきましょう。

いつもコメントいただく皆さん、ありがとうございます。
それぞれのコメントが、立派なブログ記事ぐらいあるので、恐縮します。
みなさんのコメントに私がいちいちレスをする必要もないぐらいに充実しているものばかりです。

ただ、ちょっと懸念するのは、ハイレベルなコメントを多数書き込んで頂いていることで、コメントが書きにくくなるのではないかということでした。

ご自分のコメントを薄っぺらいと書いておられる方もおられましたが、しっかりと考えておられると思いましたよ。

というより、難しいコメントだけでなく、感想やご質問でも結構ですので、遠慮なさらずにどうそ・・・と言っても書きにくいか。

いずれにせよ、こうやって、やりとりする中で、お互いに、相場に対する理解を深められればと思っています。



そもそも、私がこうやってブログを書いている大きな理由は、

相場の本質とは何か

ということを追求している、ということにあります。
そういう意味で、今のやり取りは、とてもその主旨に則っているので、みなさんのコメントはとてもありがたいのです。
私一人では、なかなか考察が深まらないので、こうやってブレーンストーミングすることで、どんどん深まっていると感じられます。

今回のように、システムの視点から、裁量の視点から、という2つの視点から課題を揺さぶることで、思考が深まる、ということなんですよね。


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聖杯は存在するのか・・・6

2015/07/12 Sun

昨日は、投資家仲間と祇園の「おが和」というお店に行ってきました。

2015-07-19.jpg

ご主人は、嵐山吉兆と祇園ささきで修行された方で、料理は、京懐石というより、京風の創作料理という感じでした。
味は、薄味で、出汁を効かせた一品。
ご主人の話を聞くと、工夫しながらご主人の好みの薄味にたどり着いたとか。

祇園にはよく行きますが、芸者遊びではないのが残念(笑)
昨日は、祇園祭の期間だったので、町には浴衣姿の女性が大勢いて、目の保養にもなりました。
でも、凄い人でしたねえ。


さて、
コメンいつもトありがとうございます。
初めましての方、コメントありがとう。
あらためて、いつものように、コメントを読みながら、レスの代わりに記事を書いていきたいと思います。



■相場観

相場観を求められることも結構あります。
今回も、「この先どうなるんでしょうね」という質問を受けています。
でも、相場観など、当たるも八卦当たらぬも八卦なので、基本当たりません。
なので、言うのは結構嫌ですねえ。
しかし、相場観は持っているわけです。

そもそもヘッドラインやイベントで右往左往している状況では、相場観など当たるほうがおかしいです。
当たったとて、それは偶然でしかありませんよ。

このあたりも説明するのが凄く難しいですね。

このブログを読んで頂いている読者の方であれば、ツーといえばカーの方が多いので、そういう説明は省けるわけですが、一般の方だと、

相場は、当てて取るものだ

と思っておられるので、当然、儲けている人 = 相場を当てている人、という方程式が成立するのです。

となると、一応、この仕事をしている私の言うことは、当たるものだ、と思われてしまって、えらいことになるので、下手に言うと危険です。

私は、自分の相場観ほど当てにならないものはない、と固く信じていますから、本人すら信じないものを人にレビューするなど、とんでもない、って話です(笑)



■ゲームのルールの違い

このように相場観を考えてみると、じゃあ、相場観じゃないのなら、どうやって儲けるのか、って話になるわけですが、私は次のように考えています。

職業的投資家のトレードというのは、当たるか外れるかが問われる当てもののゲームではなく、当たった時にどれだけ大きく利益を得て、外れた時にどれだけ最小限の損失で抑えるか、というゲームをやっています。

このゲームのルールにおいては、建玉から利食い、損切りという一連の流れで、一回一回の当たり外れに関わりなく、トータルでどうやってプラスに持っていくか、という技術面と精神面の勝負になるという要素が非常に高いのです。

一方で、多くの方がやっておられるのは、当たるか外れるかのゲーム。

なので、同じ相場をやってはいても、そもそもやっているゲームのルールが根本から違うのです。



この根本的な違いが見えていないと、当てものとしてしか相場が見れないのじゃないかと思いますね。

相場を当てることは、相場の当て方は、時間をかけても上手くはなりません。

しかし、損益の出し方は、練習すれば上手くなるんです。


上手くなることに時間をかけて、上手くならないことには、時間をかけないようにすることがコツと言えばコツです。

多くの方は、「如何にして相場を当てるか」という上手くならないことに、一生懸命時間を使っておられますので、見ていて、もったいないなあ、ッて思いますね。

あっ、ちなみに、手法探しも当て方の一種ね(笑)

どんなに努力しても、相場を当てることが上手くなることは困難を極めます。
それだったら、努力して、上手くなることに集中すればいいだけなんです。

一般の方の、システムに対する想像では、当たる確率が高いもの、という思いがあるかもしれませんが、勝てるシステムとは、そもそも期待値が高いものなのです。
しかも、ちょっとだけ。京料理の塩味程度のほんのちょっぴり高いだけ(笑)

なので、オシレーターをいじくって、「当たった当たった」と言っているようでは、システムを作るのは難しいでしょう。
天底を当てよう当てよう、という発想では、システムは難しいです。
勝っているシステムの多くは、勝っているのか、負けているのか、一見すれば、負けてばかりいるように見えるものなんです。
そもそも何でこんなところで売ったり勝ったりするのか、訳がわからない、という中で、でも、トータルすれば、結局勝っている、といったものが多いのが実態だと思いますよ。
しかも、その期待値は、意外と低い。というか、普通の人が想像するものとは全く違うものです。
普通の方が考えているような年で何倍もなるとか、短期間で数百倍とか、程遠いものがほとんど全部だと思いますよ。
ほんとに、皆が気がつかないほどの微細なところから、ちょっとだけいただく、これがシステムだと私は思っています。
まあ、私が知らないだけかもしれませんが(笑)



■攻めと守り


サッカーでも同じですが、守ってばかりでは勝てない、といって、攻めてばかりでは負ける。

臆病かつ大胆。

ご指摘の如く、矛盾している(笑)

しかし、矛盾をわかっていて、敢えて書く。

臆病かつ大胆であれ!!


ダメなのは、どこでも大胆、とか、根拠なき大胆さ、豪胆さ。

逆に、チャンスに出れない、ここだという時にちまちまやっている。

これでは、やはり勝てない。

臆病でなければ生き残れない。これは間違いない。

でも、チャンスに攻めることができなければ、結局はジリ貧となる。

相場の難しさって、こういう矛盾した中にあるのではないか、とふと思ったりする。



■設計(トレードプラン)と執行(オペレーション)

システムと裁量の事例については、いくつかあげてもらって助かります。

みなさんのコメントを読んで、色々と考えることができました。

専門職と事務職について、読みました。
ここで、事務職という事例の場合、システムというのは、事務をやることではなく、マニュアルを確立することがシステムのポイントです。

これは、老舗寿司屋と回転寿司チェーン店の事例でも同じです。
システムという概念は、学生アルバイト、というのではなく、回転寿司の自動化したオペレーション全般を指している、ということです。

ここで、ポイントとなるのが、

システム設計(トレードプラン)と売買執行(オペレーション)


ということを分離して考えていった方が概念が明確になるんじゃないか、ってことです。

システムトレーダーが力を入れているのは、あくまでも「システム設計」であって、どう執行するか、にはありません。
執行は、手動であろうが、自動であろうが、「機械的に執行」するわけですから、そこに「判断」や「個性やノウハウ」の入り込む余地はありません。
粛々と執行するだけなので、仮に手動でやる場合、学生アルバイトを雇っても可能(まあ微妙ですが)になるわけです。
これが、回転寿司チェーンの事例、といったことと同じってことでしょう。

設計と執行の分離が非常に明確です。


一方で、裁量トレードですが、ここはちょっと微妙な部分と誤解があるように思います。

裁量トレードであれば、システムと違って、執行する度にいちいち考えながら執行している

という理解がかなり一般的だと思うのです。

つまり、設計と執行が一体化し、経験則で渾然と売買している

という感じでしょう。

売買の都度、判断し、先行きを読みながら、考えて、やる、やらないを判断している、という理解です。

そもそも、設計(トレードプラン)と執行(オペレーション)の違いを意識していない、人が多いのではないか、と思います。

事実、そのように売買している人が多いでしょうし、今書いたことに特に違和感が無いのかもしれません。

なので、利食い損切りについても、その場その場で、値動きを読みながら、「判断」をしている。

買っていて、もっと下がりそうだと思えば、損切りするが、戻りそうなら耐える、といった具合に、判断を繰り返している。

その場で、リアルな値動きを読みながらやるのが裁量トレードだ、という理解です。

この是非についてどうか、という判断はしないでおきます。そういう人も多いでしょうから・・・


ただ、私の場合はどうか、というと、明らかにそうではありません。

私の場合、トレードする前に、何処でエントリーして、どうなれば、利食いし、どうなれば損切りするのか、ということは、事前に設計してしまっているので、、実際のトレードの執行時には、判断をしていません。

損切り、利食いも、事前の設計どおりであって、「その場において判断する」ということはほとんどありません。
つまり、執行ということにおいては、システムと同じです。

では、システムと何が違うのか、というと、「事前の設計を一回一回オーダーメイドして設計している」ということが違うのです。
執行は、自動化です。
なので、逆指値、指値を使うことも多いですし、手動であっても、逆指値的に終わることがほとんどです。
実際の売買は、証券会社の執行システムが勝手にやってくれている、ということも多いわけです。

つまり、執行にあたって、迷ったり、考えたりすることがない、ということです。

多くの裁量トレーダーは、ここを渾然一体としているのだと思いますし、そもそも両者を分けるという概念がないと思いますが、私は、ここは非常にシステムライクにやっています。

設計(トレードプラン)と執行(オペレーション)を分けて考えてみると、システムトレードにおいては、迷いなく分離がされていますが、こと、裁量トレードとなると、私のように、システムライクに分離しているトレーダーと、渾然一体となって売買しているトレーダーにはっきりと別れるのではないかと思います。

私は、トレードプランが全てであって、執行はもうオマケです。
執行の部分は、学生アルバイトに任せたいです(笑)
まあ、証券会社のシステムにお任せ、ということもあるので、自動売買ということでもあります。
つまり、システムトレードライクな売買なんです。

なので、私にとってのシステムと裁量の違いのイメージとは、

トレードの設計が、機械的画一的なプログラム化されたものなのか、それとも、それぞれの環境認識によってオーダーメイドされたものなのか

という設計の違いが、システムと裁量の違いであって、執行についてはどちらも変わりなく機械的である、ということです。


ちょと多くの方の裁量トレードのイメージとは違うのかもしれません。

ここの部分に関しては、他の人との違いにはっきりと気がついたのは、

損切りにおいて迷う


という話をよく聞くからです。実によく聞きます。いざ損してから、どうするか迷うのです。ちょっと待ってみようか、すぐに切ろうか、迷うのです。

何故迷うのか、私にはよくわかりませんでしたが、話を聞くと、損が出た段階で、そこで改めて上か下かを判断し、相場を読もうとしているから、迷っていたのです。
当然私は迷いません。何故なら、その段階では、もうシステムトレードの執行と全くといって同じだからです。
システムトレードで、損切りするかどうするか、その都度判断することがないのと同じです。


設計と執行をここまで分離すべきかどうかについの是非については、みなさんそれぞれにお任せしたいと思います。

私はこうだ、というだけです。

そう考えてみてわかりやすい私のイメージの事例としては、

プレハブ住宅と、注文建築
 の違い、といった事例が一番わかりやすいのかもしれませんね。



■守破離と他力本願

守破離とは、ウィキによれば次のような定義です。

守破離(しゅはり)は、日本での茶道、武道、芸術等における師弟関係のあり方の一つ。日本において左記の文化が発展、進化してきた創造的な過程のベースとなっている思想でもある。
まずは師匠に言われたこと、型を「守る」ところから修行が始まる。その後、その型を自分と照らし合わせて研究することにより、自分に合った、より良いと思われる型をつくることにより既存の型を「破る」。最終的には師匠の型、そして自分自身が造り出した型の上に立脚した個人は、自分自身と技についてよく理解しているため、型から自由になり、型から「離れ」て自在になることができる。



パクリ屋と、悪いイメージで前に書きましたが、最初は誰でも型を求めて、本などで学んでスタートし、発展させていく、というプロセスを辿るのは仕方がないことでしょう。

他の習い事なら、とにかく基本の型を覚えて、習って、それを守り通していく、ということでも前に進めるのかもしれません。

しかし、相場の場合、問題となるのは、みんなと同じならダメだ、という相場の性質に難しさが潜んでいるということなのだろうと思います。

これは、散々書いてきたことなので、理由は省略しますが、本で学んだ知識やセミナーで教わった「型」をどれだけ追求しても、それでは人と同じという領域から離れることができません。

手法をも求めている方というのは、「勝てる型」というものを探しておられるわけですが、それを他人頼りにしている限りは、一般の汎用品である可能性が限りなく高いわけです。

本を読んだり、ブログを探したり、セミナーに行ったり、そういうことで、「勝てる型」がどこかに落ちていないか、という努力をいくら積んだとしても、それは「他人が公開している型」であり「一般の汎用品の型」だということなのですよね。

大勢のシステムトレーダーさんにコメント書いてもらっていますが、そういうシステムトレーダーさんが、「汎用品の型」でシステムトレーダーになれた、という人がどれだけおられるのでしょう。
「汎用品の型」をヒントにはしたかもしれません。
しかし、現実には、人に教えてもらって、システムトレーダーになれたという人は、ラリーの娘であるという強力なエッジを持っていない限り、難しいんじゃないでしょうか。

このように考えると、トレードの場合、この守破離という概念はちょっと違って、他力本願によって型を探し続けるということでは、エッジを持つことが非常に難しいと思うんです。

できるだけ早く、汎用品から離れて、自分で考える、自分で相場から学ぶ、という道に進まないと、前には進まない
、そう思います。

ここは、システムであろうが裁量であろうが同じです。

人に頼ろう、どこかからパクろう、ということばかりではなく、実戦の中から、検証の中から、自分で考える、という方向転換をしないと、ダメじゃないか、と思いますよ。

そもそも、学習するとは、本から学ぶ、先生から教えてもらうことだ、ということが習慣、習い性になっているので、その延長線上で、相場も乗り切ろう、と考えてしまいがちですが、そういう他力本願の姿勢こそが、人と同じではいけないという奇妙な性質を持つ相場を難しくしている元凶ではないのか、と感じるこの頃なんです。



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