最近の相場動向など

2013/01/10 Thu

年が明けても強い相場が続きますね。

アベノミクスとか言われていますが、私のイメージとしては、民主党政権下において、世界中からぽつんと出遅れていた日本株がやっと普通の国に戻るのではないか、という期待から買われている、というように感じます。
また、買われすぎていた円も、巻き戻しで円安に振れだした、という感じがします。
ですので、上げている、というより、やっと戻しだした、という感じなのでしょうか。
巻き戻し相場、リワインド相場、という感じがします。


昨年の選挙から続くこの相場ですが、私が株をやっているのを知っている人からは、

「最近は儲かってるでしょう。」

とよく聞かれることがあります。

そこでは「まずまずです。」とちょっと苦笑気味に答えます。

確かに、今年に入ってからは、信用担保規制緩和という追い風で売買が楽になった、という面と、ボラが上がっているので、その分は取りやすくはなっているのですが、その程度でしょうか。

というのは、こういう上げ相場では、普通の人がやるように、単純に飛びついて、持っておけば儲かる、ということになるわけですが、これが結構苦手なんです。

私のように、何もないところでコツコツ取るタイプの投資家は、こういうみんなが儲かってウハウハという局面では、意外と苦戦するのです。
単純に乗っていけないからです。

私の場合は、ですが、間違ってもウハウハということはありません。

こういう時には、むしろ経験の浅い初心者の方が大儲けできたりするものです。
下手に相場の怖さを知らないが故に相場についていけるからです。

これは、前のネットバブル相場でも同じでした。
ネット相場に単純に乗った「カリスマ投資家」が次々に出ていた頃というのは、やはり同じように私は苦戦していました。
単純に買って持ち越しすれば儲かる相場だったのに、それをやらないから、なかなか乗れないのです。

そういう環境下においては、下げたら買い、上げても買いで、とにかくオーバーナイトする、これが最も優れた投資戦略となります。
そして損してもひたすら耐えて上がってくれるのを待つ、という作戦が見事にはまります。下手に損切りしたらすぐに後悔することになります。
ナンピン買いもばっちりはまります。これで一時代を築いたカリスマトレーダーも出現しました。

ランキングで上昇率上位銘柄を買って、持ち越す、ストップ高を買うなど、果敢にチャレンジした者こそがヒーローとなれる相場でした。

ただ、上げ相場だから、といって、デイトレードでも買いなのか、というと、それは結構違います。
実際にやっておられればわかりますが、売りからのチャンスも結構多いものです。
ただ、引っ張ると売りはやられます。
それが上げ相場です。


それにしても、こういう環境は何年振りのことなんでしょう。もう忘れるほど昔です。
ネットバブル以来のことかもしれません。

今は、大勢の投資家にとって、砂漠に降った恵みの雨のような時期でしょう。
もう何年も干からびてカラカラになって、死にかけになっていた動植物たちが、一斉に命の芽生えを謳歌し始めている感じです。

砂漠にできた池には、何故かしら魚まで泳いでいるのですよね。ドキュメンタリーで見ると、そういうシーンがありますが、この魚たちはどこから来たんだろう、と思いますね。

こういうみんなが儲かっている時、というのは、イワシの群れが大きくなってきている時期なので、シャチにとっては、じっくりと待って、ごちそうを頂くチャンスを狙う、という時期にあたるのかもしれません。

というより、こういう時期に、イワシさんには、どんどん増えて、丸々と太ってくれることを希望します(笑)


今は、私のように、砂漠の民であるベドウィン族は、ぬかるみに足を取られて動けません(笑)

食物連鎖の考え方からすると、イワシが儲かっている時期には、その反対側に立つシャチに出番はありません。

人が悪いと言われますが、シャチにとっては、イワシが吐き出した損失こそが利益になるので・・(笑)


こういう環境がもう半年も続けば、また株長者のような人たちがどこからともなく出てくるのでしょう。
砂漠の雨季の時期にだけできた池の魚たちのようです。

そして、この環境で儲けて、「俺もいっぱしのものになったのかも!!」という投資家たちが大勢出てくるものです。
しばらくすると、株のブログも息を吹き返して、FXに負けない状況が再び訪れるのかもしれません。

FXでも、円安が定着すれば、また「円キャリー」が復活するかもしれません。

しかし、その後は、祇園精舎の鐘の音、諸行無常の響きあり、という毎度のパターンが繰り返されることになります。
毎度ですが、その宴の後を逃げ切れる投資家はほんの一握りしかいません。

ほとんどの人が、環境ではなく、自分の実力で儲けたのだ、と勘違いすることがその原因です。
環境が変化したのに気がつかずに、そのまま突っ走って爆死する、という毎度のパターンを描きます。

私は、そういう宴会の後の「残飯あさり」、「落ち武者狩り」を得意としている種類の投資家なのかもしれません、とちょっと自嘲気味に(笑)

おいしいのは、メジャーなポジションが崩壊する時にあるのは、古今東西の相場の歴史が物語っていますから、その時に向けて、今はリフトでカチカチカチと上がっている、というイメージをつい持ってしまいます。



とまあ、ここまでは負け惜しみのようなことを書いていますが、実は、もっと上級者なら、

ここは、イワシになって泳いでみればいいじゃん!!

という「わかっていて、乗っかってみる」「阿呆になって買ってみる」ということができる人だと思います。

無邪気に売買すれば儲かる、という環境ならば、それに無邪気に乗ってみること。

これができれば、より奥義を極めたといえるのかもしれません。

私はまだその域には達していないようですね。

環境変化には気はつくものの、感覚的なことなので、簡単には切り替えできないものです。

ただ、切り替えるといっても、無邪気に乗ることに慣れてしまうと、どうしてもその感覚が体に染みついてしまって、相場の大半の時期である保合い相場で苦戦することになるので、本当にわかってやることと、きちんと切り替えができる、ということが前提になるのですが、これが結構感覚的なことなので難しいと感じます。

とにかく、まだまだ修行不足を感じるこの頃ですが、後5年ぐらいしたらその境地にたどり着けるのかもしれません。

簡単なのは、自分のペースを崩さないこと、そして、得意じゃない環境では無理をしないことでしょう。

損失は自分でいかようにもコントロールできますが、儲けられるかどうかは環境次第ですから、相場に合わせないと仕方がありません。

今は、普段と変わらないペースでコツコツ行くしかありませんね。


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パターン認識と環境認識の違い

2013/01/26 Sat

■コメント頂いたみなさん、お返事など遅くなって申し訳ございません。
トレードが専業なので、ブログは後回しになって週末にしか見ないという傾向もあって、お返事など遅くなることをご承知ください。


■ところで、最近PCが1台不調になってきたので、マザーボードとCPU、メモリー、HDDを買って入れ替えよう、と昨年末から考えて価格コムで部品をあさってはいたのですが、先週まで何となくだらだらとそのままにしていました。
ところが、円高の影響で、パーツの価格がどんどん上がってくるのです。
もう1日単位でじりじり上がる、という状態で、ついつい一昨日に「追っかけ買い」をやってしまいました。
さっさと買っておけばよかったのに、後で後でとやるからこんなことになってしまった、と猛反省です。

これまでは、後で後でとやるほど、価格が下がったものですが、今は真逆になっています。


■しかし、為替はさらに週末にかけて円安に振れていますね。

トラリピ軍団のみなさん、オプション売りのみなさん、大丈夫ですかぁーー!!

環境変化してますよぉーー!!

今一番ホットな通貨が円ですから、世界中の投機資金が集中している感じです。


■とにかく、民主党政権から自民党政権にかわって、相場の環境が大きく変化しています。

一番大きく変化したことは、ナントいっても材料の変化でしょう。

為替にしても、株にしてもそうなのですが、昨年10月までの民主党時代には、総理や日銀総裁など国内要人が何を言っても、相場は無視でした。
野田さんが何を言おうが、何をしようが、相場は完全無視でした。

為替介入をしても、介入時の一時的反転だけ、という状況でした。

つまり、国内要因には相場は無関心で、常にユーロ圏の動向だとか、ドラギ総裁の発言、とか、NYダウの状況とか、全て海外要因によって円相場、国内株が動いている、という状況でした。

しかし、11月以降、海外動向という要因が色々あったのですが、それは大した材料にもならず、安倍総理や日銀総裁の発言、また、麻生さんの発言などまで大きく材料視されて、それによって大きく相場が動く展開が続いています。

つまり、日本株、円相場の相場参加者が見ていることが、これまでは、「海外要因90%+国内要因10%」だったのが、11月からは、「海外要因20%+国内要因80%」、という感じに大きく変化した、と言えるのです。


■過去を振り返っても、これほど国内要因が重視された時期というのは、あまり経験がありません。

そもそも、日本株をやるには、まずは、NYの動向が第一で、日本株というのは、その写真相場だったので、NYが上がれば上がる、下がれば下がる、だったわけです。
なので、ネットバブルの時期でも、アメリカで火がついて、さらに日本で爆発した、という動きでした。
常に海外が主で、国内が従、という関係が続いていました。

昨年あたりですと、上海株の影響が顕著になってきて、10時30分にスタートする上海株の動きに合わせて動く、それまでは上海様子見で動かない、という感じの「常に海外要因で動く2軍市場」というのが日本株の動きでした。

また、ユーロ危機がテーマになっていた夏頃でしたら、「ドラギ総裁」の発言次第で、日本株が大きく上下する、というユーロ次第相場になっていました。

ところが、今や、日本株、円相場の値動きが世界の投機筋の最注目点であり、安倍総理の一言一句が日本マーケットを大きく動かし、そして、それが世界の投機資金のリスクオン、リスクオフにつながっている、という大転換を遂げています。

為替の本にはよく「為替はヨーロッパ時間からNY時間にかけて動くものだ」という解説がなされていますが、それは、日本の材料には無関心だから、という理由によって成り立っていたわけです。
それが、今では日本の要人発言などで動いているのですから、当然円相場は日本時間に大きく上下するようになっています。
現在トレンドは、日本時間から動き出すのです。

こういう環境変化については、単に「為替はヨーロッパ時間からが本番だ」ということを「暗記」+「パターン認識」している人だとついていけない事態となってしまいます。


■ということで、今の環境変化は、単に相場が強いとか弱い、とかいうことを超えて、久々の日本復活、という雰囲気なんだな、と感じています。

これも、今旬のテーマが「アベノミスク」になっていることが要因ですので、当然市場関係者の最大の関心事は、これがいつまで続くのか、ということになっているのでしょう。

このいつまで続くのか、ということに関しては、次のような構造的要因も考えておくべきだと思っています。

為替については、アベノミクスというテーマだけではなく、原発停止の影響があるとは言うものの、2012年には貿易赤字が過去最大になった、ということですが、利子配当などを合わせた経常収支は黒字確保であるとは言え、輸出立国のはずの日本の貿易赤字が過去最高、というのは、これも大きな構造変化が地下で起こっていることを暗示しているのかもしれません。

日本の大手電機メーカーが全滅した、というあたりが、大きな分岐点ではなかったのか、と感じます。

これまでの円高については、大手電機メーカーは、「こんなに円高になったらやっていけません。」と言葉では言いながら、何とかかんとか対応してきた歴史があります。
つまり、やっていけません、と言いながらも、何とかかかんとかやっていって、ガンガン輸出を続けるから、さらに円高になる、というスパイラル構造になっていました。
これは、ソロスの再帰性理論的な構造です。

しかし、昨年がついにいつか来るその終焉だったのでしょうか。
昨年の超円高がそのスパイラルの限界だったのでしょうか。
大手電機メーカーに、完全にとどめさして「いくらなんでも今の為替はやりすぎやろ状態」になって、

オオカミ少年であった大手電機メーカーが本当に全滅してしもた!!

という事態になってしまいました。

こうなると、輸出が止まるので、そこで相場が反転する、という流れが地下で起こっていたのかもしれない、という気がします。

当然、各企業も手をこまねいていたわけではなく、ガンガン海外進出で、国内空洞化スパイラルにもなっていました。

こういう構造変化があるとすると、単に「安倍さんが発言した。金融緩和した。」というだけの一過性のテーマではなく、それは反転のトリガーにすぎなかった、という見方もできるのではないかと思います。
 
つまり、アベノミクスというきっかけで、構造変化的見直しトレンドに入った、とすると、これは結構な期間続くトレンドになる可能性がある、と思うのです。


■また、デフレ目線が外れないと、「待っていれば下がってくる」べきものの値段が、私のPC部品高値買い、のように、待っているとどんどん上がる状況になってくる、という20年間味わったことのない環境に変化している、ということも大きなことでしょう。

これが、デフレからインフレへの変化であれば、この流れについていくしかありません。

大きな環境変化です。
過去の延長線上には無いものです。

こういう環境変化は、過去の延長線上には無いことですから、過去の検証をいくらやっても無駄なんです。

パターン認識ではダメなのだ、というのはこういうことを言います。

さて、これまでは、投資すれば負ける(お金が上がってモノが下がるから)、つまり、

何かに投資すれば失敗する、お金で持っておくのが一番だったデフレ時代

から、

何かに投資しないと、お金の価値がどんどん下がってしまうインフレ時代

への大きな変化なのでしょうか。

何もしない人が勝者となるというデフレ時代は、おかしいと言えばおかしいということも言えます。
リスクを取った人が報われる時代になるべきだ、とすれば、今の政策も必要なことなのでしょう。

ただ、心配なのは、財政規律。
本当に大丈夫なんでしょうか。とても心配です。
きっかけ待ち、という気がしてなりません。


■パターン認識ではない環境変化

環境変化とは、ここで見てきたように、構造的な変化であり、時代のパラダイムシフト的変化です。

過去の延長線上には無い変化なのですから、当然過去のパターン認識をやっても無駄なんです。

相場をパターン認識でしか捉えられない人が多いですが、そうではない構造変化についていけないと、恐竜のように死滅するしかありません。

パターン頭 = 恐竜族

になっては、どこかで死滅します。

相場をすぐにパターン化したい、というのは、パターン化すると楽だからですが、それしか考えていないと、こういう変化にはついていけないのです。

何故なら、相場はこうやって変化することを日常にしているからです。

パターン認識は、過去のパターンが繰り返されることを大前提としていますが、それが環境変化によって崩れるのが相場なのだ、というのが、環境認識派の相場理解なんです。

環境認識派にとっては、過去ではなく、今が大切で、その前提は、パターンではなく、ロジカルに今の相場を考えること、になります。

前提となるものがまるで違います。

そして、「いつ環境が変化するのか」を認識し、素早く対応する努力をする、ことが大切だと考えているのです。

昭和の時代の日本の経済成長のトレンドという環境に乗ったトレード戦略(=昭和のパターン認識)を今の時代に当てはめるのには無理がある、と前に書いたことがありました。

また、デイトレーダー以外の人は気がついてはいませんが、リーマンショック以前と以降では、デイトレード環境は劇的に変化しています。
ここで多くのトレーダーが退場となったことは、記憶に新しいところです。

ここ数か月に起こったことは、これに匹敵するような大きな変化の最中にいる、といってもいいのかもしれませんね。

私も、地味についていっています(笑)


私が最も尊敬してやまない投機家であるジョージ・ソロスの名言です。

「私はあるルールに基づいて投資しているわけではない。 ゲームのルールが変わる瞬間をめがけてトレードを仕掛けるのだ。」


■余談
本日は、晩にNHK大阪ホールで、ハロープロジェクトのコンサートに行ってきます。
とにかく、イベント好きなんです。
みんながはしゃいているのが好きなんです。
人ごみ、大騒ぎが大好き人間です。
静かさを求めるトレーダーイメージとは大違いでしょう。
おっさんが何やってんねん、と言われつつ、感性が若い、と言ってもらいたいところ(笑)
3月、ももクロにも参戦予定・・・
あの幻のチケットと言われる「嵐」の国立&ドームツアーなどにも出没していたりします。
誰だ「若い精気を吸い取ろうと企んでいるのか」という陰口が聞こえてくる(笑)
まあ、「吉川友」(よしかわとも、ではなく、きっかわゆう、愛称・・きっか)押しなんですがね。


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プロフィール

あらなみ

Author:あらなみ
職業:個別株投機家・専業デイトレーダー

Twitter: @aranami718

旧ブログ:
あらなみの相場技術研究所別館

あらなみの相場技術研究所

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