変化対応力

2014/11/01 Sat

昨日はびっくりしましたね。
みなさんどうお過ごしでしたでしょうか。

私は、その時、たまたま決算銘柄で売りと買いを両方持っていて、ジリジリとした展開で苦戦中でした。

そこで、いきなり先物が急騰を始めたのを音声アラームで知りました。
(いつもいつも先物を見られているわけではないので、先物急変を音声アラームで知らせるシステムを組んでいます)

為替チャートを見ると、ドル円が急騰しています。

これは日銀金融緩和か何か金融政策が出たんだ!!

225先物と為替が両方来ているのを見て、反射的にわかりました。

もちろんその時点でニュースを見たわけではありません。

脊髄反射的に売りポジションをほぼトントンで処分し、不動産株買いへシフト。
一気に買いポジションとなりました。

この間、先物が動き出して5秒~10秒程度だったでしょうか。

その瞬間には、売りポジがまだほとんど反応しておらず本当に助かりました。
というより、その瞬間はまだ動いていない売りポジを見ていたので、動いていることがわかりませんでした。
もし切る判断が10秒遅れていたら、ぶっ飛んでいたので爆死していました(汗)




今回のポイントは、バズーカ発射時、私は売りポジションを持っていた、ということです。
これは本当にやばい状況でした。

これを勝利に変えたのは、偏に変化対応力だったのです。

ここには、手法・具体的なやり方とか、読み、予想・予測など、何も関係ない、全く関係ない、ということに強くご留意ください。




この一瞬の反射的行動力によって、デイトレーダーの命運はわかれます。

もし、現場に居合わせることができたのに、呆然と見送ったとしたら、不意をつかれて

フリーズしてもうた!!

ということでしょう。

実は、急変時に人の反応で最も多いのが、このフリーズ状態なのです。




阪神淡路地震の時、たまたま大阪市内の実家にいたのですが、その時、反射的に飛び起きて、みんなの安全確保をしたのは私一人でした。
嫁や親、兄弟、みんな寝床でフリーズしていました。

びっくりして動けなかったのです。

実はこの急変時に動けないという行動は普通です。

でも、デイトレーダーなら、普通ではダメなんです。

こういう急変時にフリーズするか、一気に動けるか。

これは、もう「やり方」とか「手法」とか、「具体的な方法」とか、そういうレベルではありません。

何が勝者と敗者を分けるのか。

やり方じゃない、というのは、こういうことも含まれているわけです。




秀吉は、本能寺の変の時、高松城を水攻めにしており、ジリジリとした展開でした。
秀吉は、光秀の謀反を知って、一気に毛利と講和し、中国大返しをします。
一方で、柴田勝家は、上杉との戦いで動くことができなかったのです。

秀吉が天下を取ったのは、中国大返しができたかどうか、その瞬発力と反射的行動力、変化対応力がものを言ったのは間違いありません。

柴田が目先の戦いに拘泥して動けなかった一方で、秀吉が一気に多返ししたことがその後の命運を分けました。

これは、戦略とか、方法とか、手法、とか、そういう議論ではなく、

変化に対応できたかどうか

変化対応力


それが決め手だったわけです。





今回の黒田バズーカ砲第2弾・・

後でチャートを見れば、何を買っても儲かった値動きでした。

ここで買ってここで売れば、と後でチャートを見れば、誰だって儲けれれます。

買いさえすれば、子どもでも儲かる相場。

その子どもでも買えば誰だって儲けられる時に、実際にポジションメイクできるかどうか、そこが勝負なのです。

これに理屈などありません。

勝てる手法とか、具体的やり方、とか、そんな小理屈などどうでもよいことなんです。

ただただ、リアルでその場で動けたかどうか、これが勝負なのです。

これが

リアルな相場

であり

リアルな戦場


なのです。

頭で小理屈を考えてばかりいる人は死ぬだけです。



こっ、これが戦場

(アムロ・レイ)

そこでフリーズしている人が、後で、ここで買って、ここで売って、と後講釈ばかりしているのは、放っておきましょう。





後で見れば、誰だって、100人中100人がここで買ってれば儲かるよな、と言えるほど簡単なところで、実際に手を出せるかどうか

これが肝なのです。

売っていいか、買っていいか、よくわからない、意見がわかれる、といった、難しいところを難しく取るのが相場ではありません。

難しい戦略ややり方をしないと取れないと思っているかもしれませんが、そうではありません。

ここに手法など関係ありません。どうでもいいことです。

何故なら、「100人が100人ここで買えばいいとわかっている」ところなのですから、手法などいりません(笑)

何が勝者と敗者を分けるのか、そこを多くの人は間違っていると思うのです。

何故、私が具体的やり方とか、手法とか、こだわらないのか。

先日も、テクニカル指標を出していない、と書くと、2名ほど大反響(笑)がありましたが、今日書いたことがその答えの一部になると思います。

誰でもわかるのだから、わざわざテクニカルなど見る必要などありませんものね。



善く戦う者は勝ち易きに勝つ者なり


(孫子)





まず、自分はどういう行動がこういう変化に際してできるだろうか。

もし、フリーズしてしまう口なら、どう考えておけばいいのだろうか。


ポイントは、偏にフリーズしてしまうかどうか、にかかっています。

私とて、最初から動けたわけではありません。

偏に、経験値です。

いつも書いていますが、こういう経験を何回も何回もやって、悔しい思いをその数だけしていることで、動ける体ができてくるわけです。

飛行時間、手術回数、そういうものがものを言う職人の世界。

どれだけ戦場で実戦経験を積んだのか、それが問われる世界です。


つもり売買とか、検証とか、そんなものは経験値には含まれない、というのは、こういうことを言います。

相場も同じです。

ただ、そういうことを知らないで、自分だけは特別だ、という勘違いの新人トレーダーが大勢参入してきては、3年も経たない間に実弾を使い果たしてリタイアする、これを大勢が入れ替わり立ち代り繰り返しているわけです。

新人外科医がベテラン教授と同じように手術できるわけがない、という当たり前過ぎる理屈を知理解していないわけです。

そして、その差のほとんどは、経験値なのです。

もし、最初から心臓外科手術は無理だ、という理屈を新人が知っていたら、最初の3年間は、儲けようと無理せずにトレードができて、結果的に3年以上生き残れる確率が大きく上がるわけです。

稼げるようになるまでには時間がかかる、というのは、何も厳しさを言っているわけではなく、そういう覚悟さえ持っておけば、生き残れるチャンスが大きくなる、ということを言っているわけです。




じゃあ、何故、こんなにも経験値が必要なのか、というと、相場が固定的ではないからです。

そもそも、初心者を中心とした

手法にこだわっている人は、相場を固定的に考えています。


まるで自然科学の法則のようなものが相場に存在する、と考えています。

こうなればこう、こう動けばこう、という方程式を一生懸命に探しています。

しかし、相場は常に変化を繰り返しています。
相場が固定的ならどれほど楽でしょう。
過去のパターンがいつも通用するなら、どれだけ相場が楽かわかりません。

そうではないから、相場は難しいのです。
相場は変化するからこそ難しいですし、変化するから理解するのに経験を必要とするのです。

相場の本質とは変化することです。

このことに本当に気がつくまでに時間がかかります。

また、更に悪いことに、

人はそもそも変化に弱い生き物ですから、その変化に対応できるようになるまで、多くの時間と経験を要するのです。

とても残念ですが、そういうことです。




もちろん、こういう急変時には手を出さないという選択肢もありますし、通常モードでコツコツ稼ぐのだ、という方法論もあります。
逆張りを基本とするので、こういう場面では取れない、ということもあるでしょう。
そういうポリシーで勝っている方もおられますから、それをどうこうと言うつもりはありません。
ですから、こういう場面で取れなければダメだ、というつもりは毛頭ありませんので、確認しておきます。

しかし、こういう急変時は、後で見れば誰だってわかるところですから、そこで取ってしまうことができれば、本当に楽に相場で勝つことができます。
もし、手法にこだわっているがなかなか勝てないのだ、ということであれば、今回書いたことを参考に基本的な考え方を見直すチャンスにしてもらえればと思います。

相場を固定的に考えないとはどういうことか

手法にこだわらないとはどういう意味か


予想しない、というのはどういう意味か

環境認識が大切だ、という意味はどういうことか

予想ではなく、対応が大切なのだ、とはどういう意味か

などなど、なかなかわかりにくいと思うのです。
また、理屈ではなかなか納得できないことだと思います。

今回、具体的な事例がありましたから、わかりやすいと思い、こういうこだわりを

もしかして自分が信じている相場というものがちょっと違うんじゃないか。

と考えられる切り口になればと書いてみました。

繰り返しますが、こうせねばならない、という意味ではありません。




それと、昨日思ったのは、証券系のニュースは遅いので、とにかくその瞬間に何が起こったのは全くといってわかりません。
FX系では、こういったマクロのニュースは早いので、瞬間的にニュースが配信されていることがわかっています。
後で見れば、昨日もFX系ニュース配信ではリアルタイムで日銀のニュースが出ていました。
FX系のニュースは非常に優秀です。
FX系のシステムを常に立ち上げてニュースを流しておく必要がある、と痛感しました。
何が起こったのかがわかれば、より自信を持って対処することができるからです。


昨日は、15時過ぎてから、今度は戦場をFXのドル円に移しての残業となりました。
こういう時は、残業もやりがいがある、ということでしょう(笑)


最も強い者が生き残るのではなく、 最も賢い者が生き延びるでもない。 唯一生き残るのは、変化できる者である

チャールズ・ダーウィン


いつも引用している名言ばかりで失礼します。私は結構ワンパターンだったりします(笑)



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変化対応力 その2

2014/11/02 Sun

いいコメントをいただきましたので、また返信が長くなってしまい記事になりました(笑)


今回の「変化対応力」の記事は、過去のこの記事の実例紹介編となっています。

私にとっての相場の要諦

この記事でご紹介している

千歳基地スクランブル

110km/h Cheetah attack gazelle


この2本の動画ですが、実は私はもう百回以上見ている動画です。
繰り返し繰り返し見て、反射的に動くということを日頃からイメージトレーニングしています。

自分がスクランブルする姿、獲物を狙うチーターのなっている姿、を何度も何度もイメージしています。

今も見てみましたが、千歳基地スクランブルを見ると、今でも鳥肌が立ちました。
この待機とスクランブルの対比こそがポイントなのですよね。
リラックスして雑談しているところからのスクランブル、いつ見てもデイトレーダーの鏡としか見えません。
皆スクランブル時だけに焦点を当てますが、リラックスして待機している、スタンバっている、という姿こそがポイントなのです。
いつでも動けるようにスタンバっていなければ、いざ鎌倉が来た時に動けるはずがないからです。

チーター動画は、獲物を物色するあの顔のいかつさ、そして、一気に勝負に出る姿、そしてハイエナに横取りされるというオマケ(笑)

いつもアルゴに横取りされている自分の姿を見るようで痛々しい・・・




同じ意味で、いざ鎌倉、ということについて書いているこちらの記事もご参考までに。

茨の道 その22

いくつかのご質問に答えて・・いざ鎌倉のところ


同じようなことばかり書いているものですねえ(笑)





さて、今回、フリーズしてしまった、というコメントに対して・・・

フリーズという反応は、普通の状態だと思います。
特に卑下することなどありません。
基本、みんなそうなのです。



まず、考えてもらいたいのは、千歳基地で待機している隊員たちは、そもそもどういう人たちなのか、ということです。

ここを本気で考えてみてください。
といっても、答えを書いてしまいますが(笑)

彼らは、

特別に訓練された猛者たち


です。

いいですか、あそこで待機している隊員というのは、常にスクランブルに備えた激しい訓練を日頃から繰り返している猛者なんです。
あのスクランブルの全ての手順を何百回、何千回と繰り返して、訓練と実践を積んできた猛者たちだからこそ、あのスクランブルが可能だということです。

一度も練習したことがない、そういう実戦の場に立ち会ったことがない、という素人ではない、ということです。
ここがポイントなのです。

そして、あの待機所で待機している間中は、リラックスしているように見えて、

いつスクランブルが来てもいいように常に心構えができています。

ご浪人衆おねげいしやす!!

いざ鎌倉


に対処すべく、常にスタンバっているのです。

それをやっているからこそ、あのように一気にスクランブルで発進できるわけです。

実は、この日頃の訓練、心構え、準備、段取り、の段階でもう95%は終わっています。
残りの5%は、いざ鎌倉時に機械的にボタンを押すだけの作業に過ぎません。



それを日頃から訓練もしていないできるはずがありません。
95%のプロセスが欠けているのにできるはずがないのです。

彼らとて、日頃からの訓練や心構えなしにスクランブルできるわけがない、ということなのです。

つまり、できる人というのは、訓練、実戦、段取り、これを繰り返して上達する、という当たり前のプロセスを経ているということなのです。


逆に言いましょう。

訓練も練習も積んでいない、実戦で経験もしたことがない、そういう状態では、ふつうの反応以上のことができるわけがない!!

ってことですよ。

いや、できたらおかしい(笑)




今回、失敗したということは、このスクランブルということに関して大きな経験をされました。
そして、悔しい思いをされたことと思います。
これは素晴らしいことです。
それこそが非常に大切な経験値なのです。
何も成功体験だけが経験値ではありませんよ。

そういう思いと反省こそが、「何故自分はフリーズしてしまったのか。じゃあ次はどうすればいいのか。」という強い思いを引き出すからです。



前に私のスクランブルの記事を読んだ時に、スクランブルの動画を見ても「へぇ~、こういうこともあるのか。」程度だったのかもしれません。
経験していないから、実感が持てず、他人事だったわけです。

ここで、何が問題か、というと、

自分がこういうことができないという認識をしていないこと

こういうことが問題であるとそもそも理解していないこと


こそが真の問題だ、といいうことです。

そして、殆どの投資家は、やり方探しのみに夢中になっていて、こういうことを問題だとは認識すらしていないのです。

そもそも、実戦練習といえども、ほとんどの人は、「勝てるやり方を探すための実戦」という間違った認識で実戦を行っています。
1000本ノックといっても、勝てる方法を探すためのノックだ、と理解している人が多いと思います。


今回、失敗したことで、真の問題とは何か、について、体感できたと思います。
真の問題を認識できたのではないでしょうか。
それが何よりも重要なのです。

今回こうやって経験をした今、改めて動画を見れば、動画の意味はまるで違って見えるでしょう。

人は、自分が経験したことしか実感を持って感じることができません。

こうしたフリーズの経験を何度もし、情けない思いをすれば、そういうことが実感を持って見えてきます。

これは、実戦で経験をしていない人には絶対にわからないことです。

頭でっかちの人は、理屈や手法で全て片付くと思っているようですが、とんでもない誤解です。

呆然と立ち尽くすことしかできなかった自分を経験しないと自分というものが見えないのです。


日頃からの訓練や実戦を経ないと理屈だけでできるはずがありません。

これは、いざ自分がその場に立ってみて、初めて見える世界です。

いつも書くように、これは、具体的やり方、とか、理屈ではありません。

実際に戦場に立って、経験したからこそ見えてきた自分自身の問題なのです。


本当にいい経験をされたと思います。
ここからがやっとスタートラインです。


ここではじめて、自分は何をすべきか、どうすればいいのか、手法じゃない訓練とはどういうことか、実戦の意味とは何か、本当の練習、訓練とは何なのか、ということを真剣に考えられるスタートラインに立てたのです。



プロフェッショナル仕事の流儀の第一回目放送、エリートでなかった佐野医師、それが何故、超一流の小児心臓外科医になれたのか、ということを、番組で紹介されていました。

とにかく手術回数をこなし、手術の合間合間に、手順を繰り返し繰り返しシュミレーションし、糸の掛け方、針の持ち方、毎日毎日何時間でもひたすらに訓練を繰り返した

今でもどんな若手よりも手が器用に動くし、針と糸の手さばきは誰にも負けない


ということでした。

上手くなる、ってこういうことじゃないでしょうか。


まあ、当たり前過ぎることですが、相場の世界では「何かを知ること」がそれよりも優先される、という不思議な世界なのです。


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変化対応力 その3

2014/11/03 Mon

今回の一連のシリーズで、励ましのコメントや素晴らしいコメントを入れていただき、私も大いに刺激を受けました。

特に、虚無僧さんのコメントは素晴らしいものでしたので、それに加えて、私の意見もここで書いておこうと思います。


>なぜ相場の世界だけが違うと思えるのか、そこが不思議です。


激しく共感(笑)

>問題は、一応の水準になるまでに、あまりのつまらない練習に
>嫌気がさして、大部分の人が続かないということです。


相場の場合、この「つまらなさ」に加えて、それ以上に大きな問題があると思っています。

それは、

不安

です。



楽器などの練習では、「最初はヘタッピーなのは当たり前」という思いがあるので、練習して時間をかけてうまくなろう、と考えるのが普通でしょう。

ピアノでも、最初は、練習曲から始めて、次第に難しい曲を練習する、というプロセスをたどります。

そもそも、ピアノ始めて1ヶ月で、クラブなどでお金をもらって演奏しよう、これで金儲けをしよう、とは誰も考えないでしょう。

練習はつまらなくても、これを続ければ上手くなれる、というプロセス感というか、ステップがわかっていますから、つまらなくても続けられる方法論が確立されているのです。

さらには、そういう練習方法が確立されており、指導者もそのノウハウをベースに生徒を教える、という「教え方」も出来上がっています。

この練習の先が見える、というのは、とても大事なことだと思いますが、それでも、あまりにもつまらない練習に嫌気がさしてしまって、大部分の人はせっかく練習を始めたのに、途中で脱落してしまうのです。



一方で、相場ですが、そもそも問題として、

トレードを練習して上手くなる

という理屈が存在しませんから、

いきなり売買して利益が出なくてはいけない

と考えています。



ここで大半の人が道をそれてしまいます。

何の本を読んでも、いきなりテクニカル分析とか、ファンダメンタル分析とか、分析のことばかりで、

分析 = トレード


と言わんばかりです。

というよりも、みんな売買を始めて、いきなり利益が出るものだ、と考えています。


>あるいは楽譜の読み方ばかり知っていて
>実際の楽器に触れたこともない。
>楽譜を読めることは楽器演奏の条件ですが、
>それだけで演奏ができるわけがないのですけれどね。


結局、分析ばかりしていて、実際のトレードの練習はほとんどしていないので、楽譜だけ読めても、楽器を持つのは始めて、という投資家が多数になるわけです。

ここで、虚無僧さんと私が言いたいこととは、

楽譜が読めるからってピアノが弾けるのか!!

ってことですよ。



さらに、わずかに、指導されたりして、練習に歩み出せた幸運な人たちにも試練が待っています。

それは、

とにかくつまらないこと

派手さがないし、勝てないし、とにかくつまらない。

つまらないから続かない。

しかし、ここまでは、楽器などの練習と同じです。



ところが、相場にはさらなる試練の山が待っています。

それが、

こんなつまらないことを続けていて、何とかなるのだろうか

という不安です。

つまり、

勝てもしないこんなことを続けていて何になるのか、という思いが支配してしまい、つまらない練習に加えて、不安がどんどん拡大し、途中で投げ出してしまう

ということが起こります。

特に私が感じるのは、

相場の上達というのは、徐々に上手くなっているという実感をまるで伴わない

という恐ろしい壁があるのです。

これは、野川氏も言っておられたことですが、相場の上達というのは、徐々に上手くなる、というものではなく、ある日突然見える、というものなのです。

しかも、そのある日突然というのが年単位ってことです。

見えた時に振り返ったら、「ああ、これまでの歩みはこういうことだったのか」とわかります。

しかし、そこから練習を始めたら、また上達が見えなくなる。

しかし、それでも練習を続けていると、またどこかで急に視界が広がってくる。

そこでまた「ここまでの歩みはこういうことだったのか」とわかる。

この繰り返し、という非常に質の悪いものなのです。


これは、登山に似ていると思います。

林の中を歩いても歩いても回りの景色が見えないから、どこまで進んでいるのかよくわからない。
しかし、それでも歩いていると、突然、視界が開けて、景色が一望できるところに出る。
そこでやっと、自分が歩んだ道のりが見えてくる。

この道のりなので、ほとんどの人は、不安になってしまって、途中リタイアしてしまうのです。



さらには、「勝てないと意味が無い」という思いが、追い打ちをかけます。

負けることに意味を見出せない、ことから、そもそも負けてばかりは辛い上に、意味を感じないから、脱落する。




増してや、相場は、偶然に勝てることがあります。
間違って勝ってしまうから、事をややこしくします。
最初のうちは、間違って勝ったとしても、それを自分の実力だ、と勘違いするので、さらにおかしな方向へ進んでしまいます。

その勝ったトレードが、勝つべくして勝ったのか、偶然だったのか。

その負けたトレードが、負けるべくして負けたのか、偶然だったのか。


3年位内の人にはまるで区別はつかないと思います。
結果として、偶然を実力だと勘違いして、悲劇を引き起こすことになります。

そういう勝った負けたという相場の魔力の方が、地味な練習よりも遥かに強いですから、ほとんどの人がここで拝金主義に陥ってしまいます。

拝金主義トラップ

という大きな壁が立ちふさがっているのです。

ちなみに「勝てば官軍、負ければ賊軍」というのは、私の一番嫌いな結果論を肯定する言い回しです。




人を教えた経験がある投資家ならわかると思いますが、このトレード練習の道のりに耐えられる人はほとんどいません。

10人教えても、1人残ればいい方でしょう。
ほぼ全て脱落します。

そもそもは、「プロに教えられれば美味しい話が聞けそうだ」という気持ちから来ていることに加えて、地味な繰り返しに耐えられなくて逃亡する、というのが基本路線です。



何故そうなるのか、というと、ここまで書いたように、いくつもの壁が相場の上達への道を阻むからです。

①練習はつまらない、地味である、おまけに上達が実感できないという壁

②勝てないと意味が無い、というより最初から勝てると本気で思っている壁

③そもそもトレードを練習して上手くなるものだと思っていない、思えない壁

④偶然マジックにより、結果として拝金主義・結果論に陥る壁


⑤そして、大方の想像以上に上達には時間がかかるという壁

第一の壁をクリアしたら、また次の壁、そしてまた次の壁、次々に壁が襲いかかりますから、よほど強い指導をされても、耐えられる人はわずかでしょう。
特に重大な問題となるのが、この③だと思います。
何故なら、概念として存在しない、ということは、最も強力な障害となるからです。

練習はつまらなくても、これを続ければ勝てるようになる、と思っていれば、つまらない練習でも耐えられますが、トレードの場合、そう思えない状況が次々に出てきますから、その壁を乗り越えられないで去っていくのです。




林先生も初期のころに書かれた「商品相場の技術」などの本には、練習方法について、多くのページを割かれていました。
プロの売買譜を紹介するとともに、最初からこんな売買ができるはずがないのだから、練習方法について、事細かに書いてくださっています。

林先生の書かれた初心者の練習の売買譜だけを集めたバラコピーも私は持っています。
初心者がどういうところで失敗するのか、など、練習の売買譜に、林先生がコメントをつけて、ポイントを丁寧に解説してくれているのです。

こういった練習のプロセスを追いかけて実例や、どういう練習をすればいいのか、などなど、繰り返しいくつも実例を含めて書かれており、これらは書籍化されたものでは、恐らく世界で唯一の相場練習メソッド本だと私は思っています。

それぐらい「相場を練習して上手くなる」という概念が一般には無いのです。



私が相場を人に教えたりして見てきての経験から言えば、最初の1年はまだ耐えられても、これが2年過ぎたあたりから不安で一杯になるようです。
そして、一応の目処とする3年目の手前あたりで不安はMAXになり、脱落、脱走、リタイアが相次ぎます。

じゃあ、何で3年はかかるのか、というと、

①目利きができない、つまり、相場が見えていない

②失敗の数が足りない、つまり、どうすれば失敗するのかがわかっていない


ということが主です。

ここらのことが、3年間しがみついていれば、ようやくひよっこながら見えてくるのです。
それは毎日相場を見続けても最低でも3年はかかります。
これは、私の山勘ではなく、大勢を見てきた経験上から言っています。


野川ブートキャンプでも、4年を経て、最後まで残れた者は、10分の1ぐらいでしたから、これがスタンダードな数字なのでしょう。

そして残った者の大半が、相場でプラスを出せるようになっていた・・・というのに


地味な練習メニューに飽き飽きして、自ら脱走したのです。

まあ、覚悟・本気度・・・それまでの奴だった、ってことです。




そもそも、楽器であれ、料理人であれ、大工仕事であれ、旋盤工であれ、医者であれ、どんな仕事でもそうですが、3年で一人前になれる仕事など世の中の技術職では存在しません。

包丁一本で食って行こうと思えば、概ね10年一区切りぐらいでしょうか。

それなのに相場を志して3年を見ずに脱落する、ということは、よほど相場を甘く見ている、という証拠にも思えます。

これは、マクドのバイトができたから、自分は料理人だ、と理解しているのかな、と取られても仕方がないぐらいのインスタントさです。





練習しろ、と言われて、仕方なく練習を続けている。

しかし、1年経過し、2年経過し、それでもうまくなった、儲かるようになった、という実感がほどんどない。

上手くなってきた、という実感がまるで伴わない。

そもそも、トレードを練習する、などどこにも書いていないじゃないか。

勝てもしないし、おまけにこんなにもおもしろくもない、こんなことを続けていて、何になるのか。

こういうことを続けていても意味が無いんじゃないか。

やっぱり、勝つやり方を見つけないといけないんじゃないか。

不安がどんどん大きくなってきて、

そしてついに、

爆発する・・・



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パターン化しないとは

2014/11/04 Tue

寄り付き、まさかの大衆パニックが起きましたね。

寄り付き時、センチメントは強気一色で、イワシの群れがパニック的に株の奪い合いの状況でした。

初動に乗れなかった大衆の群れが、3日後にのこのこと出てきて動き出す、という感じで、想像を絶するほどの買いパニックが寄り付きに来ました。

みんなで渡れば怖くない、という感じで、ここまで来るとは想定外でしたので、びっくりでした。



昔、オイルショックの時に、おばちゃんがトイレットペーパーに群がって、パニックになったのを思い出していました。

「NYは下げているんだけどなあ、どうなってんだ。」

「なんや、このチャートは。」


という感じで、

大衆パニック襲来


連休中に散々ニュースが流れた影響もあって、そのニュースの勢子に煽られたこともあっての大パニックとなったようです。

まるで、ナウシカのオームの群れを見る思いでした。

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今回、週末の急上昇に乗るのは、かなり難易度が高かったと思います。

しかし、今日のパニックを取るのは、イワシの群れが飛び込んでくるのをただ大口を開けて待っていればいいだけなので、デイトレーダーにとって、難易度という点ではそう高くはないでしょう。
時間的にも余裕がありますし、イワシの生態さえある程度見えれば、後は網を仕掛けておくだけだったでしょう。
食物連鎖の上位になるためには、下位の生物の生態を理解しておかねばならないわけですね。

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何てチャートだ、って思いませんか?
私は思いました。
いくらなんでもはしゃぎ過ぎやで、あんさん。

買うっていっても、限度ちゅうもんがあるだろうが、、、
(別に値頃感で言っているわけではありません)

そもそも、その企業のファンダメンタルが劇的に変わった、って話でもないわけです。
あくまでも、マクロの金融政策が変更されただけなのです。
それなのに、これらの株は、全体の値動きの倍以上跳ね上がるなんて、なんだろう、と思いませんか。
これがファンダメンタルを考えて、普通の感覚だと思います。

チャートを見ればわかりますが、ここ3ヶ月の動きを2日で超えた、という感じでした。

よくクイズ番組で、「さて最後の問題です。この問題は点数が10倍になります!!」というのがありますが、そうなると、これまでやってきたのは何だったのだ、って感じですが、正にそういう感じで、これまでの3ヶ月はなんだったのだ、という値動きになりました。

これでパニックは一旦落ち着いたので、明日以降は、再びNYや為替などを見ながら、徐々に通常運転になってくる、ということになってくるのだと思います。
そうなると、取るのは難しくなってきます。



私はよく「あらなみさんは、順張りですか、逆張りですか」と聞かれることがあって、答えるのにとても戸惑います。

どちらかに属さないといけないのかなあ、と思うのですが、私の場合、特段、に順張りであるとか、逆張りであるとか、意識してトレードしません。

じゃあ、何を考えてトレードしているのか、というと、イワシの群れを捕まえたいだけなのです。

イワシを捕まえるためには、こっちから追いかけることもあるし、泳いでくる先に網を仕掛けておくこともある、というだけにすぎません。

それを、パターン化して、順張りですか、逆張りですか、と決めつけたいようなのですが、そういう固定化することに、意味があるとは私は思っていません。

そもそも、チャートのパターンをそんなに意識してトレードしていません。

なので、前にも書いたように、テクニカルツールは何も出していません。移動平均すら出していません。見ないからです。

ナンピンもやりますし、乗せもやりますが、それらは結果として使っている技術の一部であって、そんなにこだわることとも思っていません。

そんなテクニック的なことよりも、環境認識こそ重要だと思っていますから、何故そういうものにそんなにこだわりを見せるのかがよくわからない、というのが本音なのです。




さて、大衆というイワシは、時としてわかりやすい動きをすることがあります。

オームの群れになった時です。

そのイワシの動きは、結果としてチャートの動きとなるわけですが、そうは言っても、パターンを固定的に考えようとしても、いつも同じイワシが泳いでいるわけでもありません。

今日は、終わったチャートを見れば、ギャップに向かう逆張り、ということになりますが、じゃあ、パターン認識として、

いつもいつもギャップに向かえばいいのか

と言えば、

そのように相場をパターン化して考えているから、相場が見えないのだ

と言うしかありません。

パターンにこだわっている人は、いつもいつも同じパターンが出れば、そのパターンにこだわって、相場を定型的に閉じ込めようとします。

しかし、相場などそもそも流動的ですから、パターンにいくらこだわっても、全ては毎回毎回別の動きなのです。



ちょと、言いたいことが上手く表現できずにいますので、わかりにくいと思いますが、結構コアなことを部分を書いているつもりでいます。



今日も実例があるので、わかりやすいと思い書きましたが、

相場を定型的に、パターン化して考えることの問題点

ということを要するに言いたいわけです。


みんな、勝てるやり方を探しているわけですが、

そもそもそういう勝てるやり方を探しているということこそが、相場を定型的に考え、パターン化しよう、という試みだ

ということなんです。





話は変わりますが、今回のようなときに、相場が取れたから、といって、決して自分が急に上手くなったわけではありません。

神風

が吹いただけの話です。

マグロ様が大群で来てくれたから、釣れただけで、何もかもが、マグロ様次第です。

これを自分の実力と勘違いして、ドツボにハマる人が結構多いので、ここは要注意しておくべきでしょう。

たまたまマグロ様が来てくれて利益なっただけで、マグロ様が来なければ利益など出ない


という当たり前のことをしっかりと理解しておくこと、これができないから、世間で言われるように

一時的に儲かっても、相場などやっているやつはそのうち大損するに決まっている!!

ということになるのです。

ただ、マグロ様が来たら、すぐに反応できる、という準備ができているかどうか、そこがポイントだったでしょう。


言いたいことが上手く表現できていませんね。
イメージはあるのですが、まだはっきり言葉にできるほどまとまっていない感じです。
今回は、何を言いたいのかわからない、というコメントが続出する悪寒が。。。。




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私の考える型の意味

2014/11/08 Sat

■通貨の切り下げに

私は、今回の一連の措置によって、株が上がっている、ドルが上がっている、というよりも、「円の価値が下がっている」ということであり、円の価値を下げようとしているのが、今の政策だ、という認識をしています。

通貨供給量を増やすということは、果汁100%ジュースを水で50%薄めたのと同じです。

悪貨は良貨を駆逐する


江戸時代、財政に困った江戸幕府は、貨幣の金の含有量を下げて、貨幣を増やしたということでしたが、それと同じことをしています。

とにかく、株が上がっているのでもなく、ドルが上がっているのでもなく、円が下がっているのだ、ということです。

まだ、インフレ率が大したことがないので、生活実感は薄いですが、インフレが進むにつれて、はっきりと実感するようになるでしょう。

少し前にも、今年1月の

政策に売りなし

というこちらの記事で書いたように、円で資産を持っているリスクが一層高まっている、ということがはっきりしてきた、といえます。

既に、ドルに対して、株に対して、ここまででも40%以上減っているのです。
自分の預金が激減している、と実感している国民はそう多くないでしょうが、同じドルを買うためには、同じ株を買うためには、これまでよりも1.5倍近く出さないと、もう買えないわけです。
これはかなり大変なことです。
価値がどんどん下がっているのです。

これだけの価値の減少は、円の預金を単に持っていることが、どれほど危険なことか、過去に例のない状況だと思います。
これは、まさに「平成の徳政令」とも言える措置かもしれませんね。
これでガンガン円の価値を下げていけば、国の借金も棒引きすることができるからです。

貯金が一番安全だったデフレ感覚から、早く脱皮しないと、気がつけば偉いことになった、ということになりかねません。

今一番悲惨なのは、預金を持っている高齢者なんです。

これをわかりやすく解説した記事がロイターにありましたので、ご参考までに。

日銀が「通貨切り下げ」開始、ドル120円も視野


ブラックホール化する日銀の国債購入

すでに保有額が約200兆円に上る日銀の国債購入は「ブラックホール」の様相を呈し始めている。






■私の考える型の意味

型(パターン)ということについて、私が誤解を招く書き方をしたので、それを少し解説しておこうと思います。

わかりやすくするために、例によって事例を出します。


柔道。

私は、高校の授業でやっただけなので偉そうには書けませんが、まず、柔道を始めるにあたって、最初に習うことは、

受け身

です。

受け身ができなければ、怪我をするので、何よりも真っ先に受け身を習って、それを何度も練習します。

次に、

技(型)

を習います。

技というのは、大外刈であったり、内股、そして派手な巴投げなど、色んな柔道技があるので、その技を教えてもらいます。

そして、その技を習得するために、何度も

打ち込み稽古

をします。

技を知るだけでなく、何度も何度もその技を打ち込んで、体で覚えさせるわけです。

そうしてある程度体ができたら、乱取り、という稽古で、実戦形式で稽古をし、全ての技を使って、相手と打ち込み練習を繰り返します。

こうして、稽古を続けた後で、試合をする、というプロセスをたどります。

ここでの柔道の上達のプロセスのポイントは、

①まずは受け身を覚える

②技を覚える

③覚えた技を練習して身につける


という過程を辿るということです。

こうして、基本の型を覚えて、実戦につなげていくわけです。

この中で、型を知る、というのは、入り口の話であって、型を知ったからといって、柔道が出来た、とはならないことは当然というか、当たり前過ぎる話です。

また、柔道家で、「私は柔道の技を知りません」という人は、一人足りともいません。
これも、当たり前過ぎる話です。

こうして、次第に、自分が得意な技、というものができてきて、小内刈りを得意とする、とか、練習と試合を積んでいくうちに自分の癖や得意不得意をマスターしていくわけです。

じゃあ、こういう基本の型を超越して、「自分だけの必殺技」を作ろう、その必殺技さえ完成すれば、オリンピックで優勝できる、という輩は実はいません。

ましてや、「必殺技」を頭だけで考えて、「必殺技を思いつけば柔道で勝てる」などとたわけがことを考えている柔道家など、一人足りとも存在はしません。

ましてや、基本の技すらできない柔道の初心者が

「俺は誰も知らない必殺技を自分で開発してオリンピックを目指す」と言った

秋葉原の裏路地売っている「柔道秘密の必殺技、これを知ればあなたもオリンピック選手になれる」という本を一冊20万円で買った


というのを見たら、ベテラン柔道家は、「鼻で笑う」「ばかにする」「無視する」のどれかでしょう(笑)

オリンピック級であっても、既存の技を繰り返し練習して、自分のものとし、その技の切れ味をもって、オリンピックに望むのです。




では、中華の料理人。

当然、最初は下働きからのスタートです。
下働き中に、当然レシピなど頭に入っています。
こちらも、型というのは、初心者のうちに覚えているものです。
レシピ(型)を知っていることなど、料理人としては、当たり前のこと。
しかし、レシピを知ったからといって、料理人として一人前なはずもありません。
レシピを覚えるなど、新人が最初に覚えてしまうようなことです。

熟練の料理長。
料理にあたって、調味料をいちいち計量カップで計ることなどしません。
おたまでシャクって、感覚で調味料を足していくのは当然です。
しかし、その感覚というのは、「初心者のエイヤー!!」ではなく、熟練しているからこその経験値から「わかっている量」を入れているわけです。
しかも、その量の調節にあたっては、素材の程度や火加減など、微妙に調節できているものです。
調理にあたって、計量カップ(ものさし)を出してきて、いちいち計ることなど、熟練の料理人はやりません。
また、包丁を入れるときに、ものさしを当てて、計りながら切る、ということもするはずがありません。


では、基本の料理さえまともにできない新人が、「自分だけの必殺レシピ」を考えて、それで一流になろう、とする姿は、どうでしょう。

ダシすら出せない新人が、自分だけのオリジナルレシピで天下を取ろうとする姿

滑稽にこそ感じても、そいつがまともに料理人になれるなど、誰も考えないでしょう。

ただの阿呆な新人、ってだけです。
下働きや基本の調理の訓練もせず、ひたすら「必殺レシピ」を考えてる新人は、多分追い出されます(笑)

また、まともな料理人になるためには、厳しい下働きを経て、基礎からみっちり、というプロセスをたどります。
最初からう面白おかしく、というのは、ママさん料理教室でやることです。
しかし、ママさん料理教室では、10年習っても、まともな料理ができない、のは何故か、ということです。




他にもいくらでも事例を出すことができますが、振り返って、某世界では、不思議なことに、こういったアホ新人こそが普通にまかり通っているおかしな世界です。

最初から、料理長と同じ料理ができると思っている新人

基本のダシさえまともに取れないのに、自分だけの特別なレシピを考えている新人

稽古、練習をしようとせず、ちょっと負けたら、ダメだ、と放り投げる新人


そもそも受け身すら満足にできない

ベテランが見たらどう感じることでしょう。




そもそも、、

この世界の新人に興味があるのは、基本の型ではありません。

その型を知ったら世界が取れる必殺技


を知りたいだけ、ということです。

ですから、基本の型には対して何の興味も持たないし、ましてや、基本の型で練習などするはずもありません。

ひたすらに、聖杯伝説を求めて、レイダーズ失われたアークをやっているのです。

また、そういう必殺技が3万円で売られている、と思っているかもしれませんが、そういうのがあれば、ヘッジファンドが1億円出しても買っていきます(笑)




私は、型(パターン)を無視している、とか不要だと言っているのではありません。
型を知っている、というのは当たり前のことなんです。
最初は、基本の型からスタートすることは、当然でしょう。
ただ、型を知ることと使いこなせることは別問題です。

熟練していないのですから、計量カップ(テクニカルツール)を使うことも何ら問題はありません。
ただ、理解しておかねばいけないのは、計量カップは所詮は計量カップだ、ってことです。
計量カップに、秘訣がある、と思っている料理人がいれば、探してきてください(笑)

また、大外刈を知ったから、といって、それで万能ナイフになる、とも思っていない、ということです。
そもそも、知ることとできることは全く違います。
大外刈をマスターするためには、ものすごい時間の練習、訓練が必要なのは言うまでもありません。
3回やってみて「この技はダメだ」となるのはおかしい、です。

そして、そういう柔道の基本技すらまともにできないのに、自分だけの「必殺技」を考えている、ということが本当に正しいプロセスなのか、柔道で勝つためには他にやるべきことがあるんじゃないか、と言っているだけなのです。



つまり、私は、

レイダーズごっこやるんじゃなくて、練習して上手くなるという当たり前のプロセスをふめばいいんじゃないか

それは、遠回りのように見えるかもしれないけれど、結果として近道になる


と言っているだけなんです。


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相場は大口が支配しているのか

2014/11/16 Sun

■人生は冒険旅行だ

朝の連ドラ「マッサン」で名言がありましたので、記録しておきます。

人生は、冒険旅行やと思てんねん。

みんなをあっと驚かせるためには、まずわて自身があっと驚くような冒険せんとな。

冒険には危険がつきもんや。せやけど怖がってたら前には進まれへん。

どない危ない道でも、どないしんどうても、前へ進まんと、あっと驚く景色はみられへん。

どうせ短い人生や、思いっきり冒険せな、おもんないやろ!!


(鴨居商店の大将)



激しく共感!!



■相場は大口が支配しているのか

前にこういう記事を書きました。

ラプトルの悲哀

今でもこういうことがしょっちゅう繰り返されています。

今週も、前日から狙っていた獲物を最後の瞬間にTレックスに横取りされた、ということがありました。

しかし、いつもこのようにやられているわけではありません。



さて、実は、次のような意見を持つ方が結構おられるということを私は承知しています。

相場大口支配説

です。

これはかなりの方がそう思っておられて、私の回りにも数名おられます。

これはどういう見解か、というと、要するに、

大口の売買によって相場は何とでもなるのだから、所詮は大口次第なのだ

という一種の諦めにも似た説をお持ちの方たちです。

所詮は大人(大口)次第なのさ

と厭世的に言い放つ一派です。かなり大勢おられます。
ちょっとそう言うとインテリっぽく聞こえる感じがします(笑)



これをさらに高めた説(?)が、

相場陰謀説

でしょう。

この相場陰謀説、という意見を持っておられるかたも意外とかなりおられます。
私の回りにも数名おられます。

この方たちの意見を聞くと、

世界を支配している闇の組織によって相場は操られており、彼らの意思によって相場は動かされているのだ

というかなりうがった意見で、こう言うと、さらにインテリっぽくて、いかにも俺は世の中の裏を知っているんだ、という風に聞こえます。
ちょっとかっこいいですね。

この説を持っておられる方が意外と多いのには驚きます。

中には、自然災害ですら、陰謀だ、という意見の方もおられます。
さらに、宇宙人が地球を支配している、という荒唐無稽な説すらありますが、あまりこれらの陰謀説をディープに書くことは主旨ではありませんから、この話はこのぐらいにしておきましょう(笑)



さて、相場大口支配説ですが、これに対する私の見解を書いておきます。

この説を唱える人、もしくは賛同する人は多いので、今回も挑戦的見解になるんじゃないかと思います。

確かに大口は存在し、彼らが売買することによって、相場は大きく動きます。

ネット上では、大人、と言われており、私は、Tレックス、と呼んでいる存在です。

では、ここで、Tレックスの立場に立ってみましょう。
これまではTレックスに追われるばかりなので、見えてこない世界がそこには存在します。

板の薄い銘柄。
これをTレックスが介入し、買いまくる、とします。
特にファンダメンタルの変化はなくても、単にTレックスの大人買いのみで、500円の株価を1000円まで釣り上げることは可能でしょうか。

答え・・・実に簡単です。

私クラスでも、必死で買えば、ストップまで押し上げることができる株はいくつも存在します。

じゃあ、やっぱり大口が支配してるってことじゃねえか!!


ということになりそうです。

板の薄い小型銘柄にTレックスが全力買いすれば、数日連続ストップ高も簡単に演出できます。

じゃあ、大口は値動きを支配し、簡単に相場で儲けることができるのか、やっぱり汚い世界だなあ。

と結論づけていいのでしょうか。


さて、先ほどの事例で、500円の株を1000円まで一気に担ぎ上げたTレックスですが、そこで儲かった、と言えるでしょう。

そういうスカスカの銘柄は確かに買えば簡単に値を吊り上げることは可能です。

しかし、もうその時点では自分以外の買い手はどこにも存在しません。

株価を作ることは資金さえあれば簡単にできることです。

こういうことを自作自演と言います。

しかし、例えばそこまで買った100万株をどうやって、誰に売るというのでしょう。

その時点で板を見れば、100株とか、200株とか、の指値が遥か下にあるだけ、という惨状です。

確かに、さらに自分が買えばもっと株価を吊り上げることはできます。

つまり、言いたいことは、金さえあれば株価を吊り上げることは簡単にできるが、それを利食いすることは困難を極める、ということなのです。

自分で買った100万株は、誰かがそれ以上の価格で買ってくれない限り利食いすることは1株ともできないのです。

普段、個人が100株、1000株でやっている感覚では、板や需給を考えないでも売買が可能なので、その視点から、Tレックスのことを考えると、相場は大口が支配している、と思ってしまいますが、Tレックスには、Tレックスなりの別の重大な問題がある、ということを考慮しないといけないのです。



余談ですが、「資金さえあれば株価を吊り上げることは簡単だ」という仕組みを利用した事例として、

某小型株ファンドが、小型株をガンガンいくつも買い占めて株価を釣り上げた

ということがありました。
当然、自分が買えば上がるという小型の銘柄です。
さて、ではそのファンドのメリットは何だったのでしょう。
実は、ファンドマネージャーの報酬体系に答えがありました。
そのファンドは「評価上」非常に高いパフォーマンスを上げたので、1年単位で評価されるファンドマネージャーは、超高額な報酬を受け取ることができたのです。
ファンドは、それらの株を売って利益を確定できたわけではありませんが、評価上含み益が評価の対象だったことから、そうなったわけです。
ファンドが持ち続ける限り、何とか株価は維持できたのです。
一時話題になった人でした。
結局、自作自演ということですが、彼個人としては自分の報酬を最大限アップできたから成功と言えるでしょう。
案の定、翌年以降、その高額報酬の話が世間を騒がすことは二度とありませんでした。



相場に理屈など存在しない、何故なら大口が支配しているからだ


という話もよく聞きます。

大口が相場を支配している、だから、相場など所詮は読めないのだ、と読めないことを正当化するのもいいですが・・・

では、逆に質問しますが、何故9983ファーストリテイリングの株価は43000円を超えるのでしょう。
何故それに対して6753シャープの株価は300円なのでしょう。
これらも大口が勝手に作り上げた株価だ、ということでしょうか。

そもそも、相場とは何でしょう。
そこに理屈など無いということでしょうか。


確かに短期的に見れば、需給のブレが大きく、また、ランダムに動いているようにも見えます。
そのため、所詮は誰か大口が動かしているだけさ、と言えばもっともらしく聞こえるように思います。

しかし、そもそも相場とは、その会社の株券とお金との交換価値を日々図っているモノサシなんです。

本源的価値がどのぐらいなのか、ということの総意が今の株価に反映されるものなのです。

会社が倒産した。すると株価は1円になった。
本源的価値が無くなったから1円になり、本源的価値があるからこそ4万円以上の価格がつくのです。
当たり前すぎることです。
そこに、大口の売買など関係ありません。

そして、その価値観に影響を与えるようなファクターによって、将来価値が変化し、それに対する期待と予想も変化します。
この変化のメカニズムによって株価は日々変動しているのです。

相場とは、この価値観の取引です。

私は、この根本的な価格メカニズムをまずはしっかりとおさえておくことが何よりも大切だと考えています。

需給によって、一時的に価格を歪めることができても、最終的に価格は効率化するものです。
市場の価格メカニズムは効率的である、ということが基本なんです。

全ては、ここから出発します。
小手先のテクニックなどは、全てこれに付随するものなのだから、市場メカニズム、という根っこを大切にしているのです。



そう考えると、大口が、需給によって、一時的にその価値観から歪んだ価格を演出することは可能ですが、それは一人相撲に終わる可能性の高い危険な売買ということになります。

過去、買い占めによって利益を得ようと多くの仕手筋と呼ばれる大口投資家が入ってきては消え、入ってきては消えを繰り返しています。

無理に作った株価は所詮泡のようなものですから、そこで大損をして去る確率の方が遥かに高いのです。



株価というのは、基本的には、合理的に説明できるものです。
というより、合理的に説明できない価格はおかしいと私は考えています。

大口は、図体がでかい分、小回りがまるで効きません。
器用には動けないのです。
大口が動く時には、無理な価格がどうしてもできてしまいます。
自分が動くことによって、価格を歪めてしまうのです。
そしてそこに、どうしても隙が生まれてしまいます。

大口は、大口であるが故に不器用にしか動けない、ってことです。

確かに大口は相場を動かせるわけですが、

逆に言うと、自分が動けば、相場が動いてしまうのです。

これは、大変なデメリットになるのです。



私が大口だったら、相場はしんどいでしょうねえ。
どうあがいても、パフォーマンスは出せませんよ。
できる銘柄もコア30とか、限られてきます。
自分が売ろうとしたら、何日もかかる、なんて、どうやって損切りするんだ、って感じですね。

明らかに、数日、1週間とかけて、ファンドが必死で売りさばいている姿など、もう見ていて、痛々しい。
隠しようがありませんからね。これだけ図体がデカイと。
気の毒になってきます。


逆に言うと、大口よりも小口の方が、遥かに相場は有利です。
大口故のメリットも確かにありますが、それよりも、大口故のデメリットの方が遥かに大きいです。

個人トレーダーは、その小口故のメリットを最大限活かせばいいんです。




こういう理解ですから、私は、大口支配説とは、真逆の考え方を持っています。

大口が無理矢理に作った価格など、私にとっては絶好の獲物でしかありません。

大口が倒れる時、もうヨダレが出るほどのご馳走です。
普段は元気なトムソンガゼルを狙うチーターなどしんどい取引をしていますが、キリンが倒れたところに群がるハイエナの親子、って感じで、食べ放題、って感じです。

私は、大衆を狙うと同時に、大口を狩るハンターでもあるのです。

どちらも、図体がデカイというデメリットで、姿を隠すことができずにいるところを狙い撃ちにできるのです。

大口である彼らは必死で足跡を隠そうとし、あらゆる発注テクニックを使いますが、どうしてもその図体のでかさが仇となり、頭隠して尻隠さず、という状態となります。

私にとっては、大口が無茶な株価を演出したら、そこはバリェーションから見て、絶好の狩り場でしかありません。



なので、私は、テクニカルを重視しません。
何故なら、チャートだけを見ていたら、大口が振り回した足跡だけを追いかけることになり、結果として、Tレックスに食われてしまうからです。
そもそも、大口は、自分の売買を成立させるために、大衆を常に狙っているのですから、チャートを利用して自分の相手をさせようとしているのです。

夜伽を命ず!!

って感じですかね(笑)

逆に言うと、チャートしか見えていないから、大口に食われてしまうのです。
そして、被害妄想的に「大口支配説」を言わざるを得ないのかもしれません。



一方で、私はファンダメンタルを重視します。
そこには、株価は、最終的には理屈どおり、合理的に説明できるという考え方があるからです。

相場は、所詮あるべき価格というものがあり、最終的には、合理的にそこに収斂すべきものだ、と考えています。
マーケットは、基本効率的にできている、という理解です。
誰かがそれを無理に歪めようとしても、所詮はあだ花になる、ということです。



そもそも・・・

もし、株価は宇宙人が支配しているのなら

もし、株価は闇の組織が支配しているのなら

もし、大口が自由に相場を操っているのなら


どうして私のようなトレーダーが存在しているのか、説明ができません。



私は、チャートなど値動きの表面的な値動きだけを追いかけるのではなく、こういう値動きの背景、つまり何故そういう動きになっているのか、どういう主体が値動きをリードしているのか、がわかる、ということが相場を読む、ということだと思っています。

そもそも、価格など、基本は効率的なものです。
いつもそうであれば、儲けのチャンスもありません。
大衆がパニックを起こしたり、大口が価格を歪めてくれない限り、どうやって利益を得るチャンスを見つけるのか、そう私は思っていますよ。

池の中のクジラは所詮しんどい立場です。

それより、池の中の金魚が一番良い、そうい思いますね(笑)



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相場は大口が支配しているのか その2

2014/11/17 Mon

コメントいただきありがとうございます。
前の記事を読んで、オーバーシュートのパターン認識だ、と理解されているように見えることもあったのですが、書いている意味は少々違うので、説明が舌足らずの部分を今日いい事例があったので書いておこうと思います。



今日は、何と言っても「7-9GDP」の発表が注目されるところだったと思います。
寄り前、8:50分発表なので、準備を整えて、画面の前で注目していました。
この時点では、本日ノーアイデアでした。


8:50

予想年率2.2%が、何と-1.6%という結果。
びっくりです。
前回の反省から、FX会社のニュースを凝視していたので、リアルタイムでわかりました。

さて、この発表時点で、ドル円は急上昇を始めます。

すわっ、これは買いなのか!!

と一瞬、個別株式の気配がざわめいた感じでした。

先物気配は、前日比+40円近辺で推移していましたが、ほとんどその時点では動きません。

個別株の気配もあまり動きがなく、迷っているようでした。

このままでは、売りか買いかわかりません。


8:56

一旦弱含んでいたドル円は117円を突破します。

これを見て、株も買いなのか!!


と思ったトレーダーも多かったようです。

一瞬、買いが入ってきました。

パターン認識からすると、

ドル円が上昇 ⇒ 株買い

というパターン認識です。

(ファンダメンタルを考慮しなければ)ドル円が来たのは、前回緩和の時と同じだ、買いだ!!


って感じでしょう。

しかしながら・・・この反応はですね、実は、パブロフ犬と同じなんです。

光るとエサがもらえる、ついに、光だけでエサがもらえると思ってヨダレをたらす、という

パブロフ犬的条件反射トレード

で相場をやろう、という試みだ、と私は思っています。

こうなったら、こうなる、というパブロフ犬トレード(パターン認識)は、確かに楽なんですが、そういう単純構造ではなかなか上手くいかないところが相場なのです。

そもそも、パブロフ犬トレードで上手く行くのなら、相場で損する人などどこにもいません。

余談ですが、それなのに、勝ちパターンを一生懸命探しているのはいかがなものなんでしょうか。



前回、日銀金融緩和第二弾、これは、金融緩和で金利低下から、日米金利差拡大でドル円が買われ、金融緩和の景気刺激から株も買われました。

だから、

材料に対して、たまたまドル円と株式の方向性が一致したに過ぎません。

今回は、どうでしょう。

GDPが予想外の失速で、円が売られる。これはわかる。

しかし、一方で、株は、というと、基本的には、景気失速なのだから、今度は売りが基本となります。

この数字が出た時点では、株は売り、ということがベースになりますが、今回はもう1つ考慮すべき事項がありました。

それは、これによって消費税引き上げ先送りが決定的になったということへの反応がどうか、ということでした。

この綱引きをどう読むか、かなり私は迷っていました。



8:57


まだ、決定的な動きが見えません。
この時点では売りか買いか非常に迷うところでした。

この景気失速への失望と消費税先送りとの綱引きを

巨神兵

がどう判断し、どう出てくるのか。

この時点で、これこそが私の最大の関心事でした。

恐らく、いつものことですが、巨神兵はギリギリで姿を表すはずです。

マウスを持つ手が汗ばんでくるのがわかります。

ギリギリで発注をするため銘柄を準備し、固唾を呑んで値動きを注視していました。


8:58

ドル円は117円を更新後、少々弱含んでいます。
個別株は徐々に下げてきているような感じでした。


8:59

徐々に225先物には売りが入ってきて、遂に1分前にはプラスからトントンまで気配を下げてきました。
そして、50秒前、45秒前、どんどん売りが入ってきました。
先物はマイナス圏に突入、さらに売りが入っています。

個別株気配も一気に売りが広がって、総崩れの様相になってきました。

待っていた

巨神兵が遂に姿を現した!!

2014-08-92.jpg



恐らく、回りを欺くために姿をギリギリ1分前までまで隠していたのでしょう。

しかし、ここまでギリギリになって、一気に姿を表したのです。

これで、売り確定でした。



その後、ドル円も株が大きく下落するにつれて下げてきます。
もはや、株を買う要素は一つも無くなりました。




ここまで読んで

あれっ、当たり前のことしかやってないじゃん!!

と思われたかもしれません。

そうなんです。当たり前のことしかしていません。

私は、当たり前の投資スタンスを持っているだけであって、

パターン認識によって思考停止に陥っていない

パブロフ犬ではない


というだけなんです。





以上のようなドラマが今朝の寄り付き前にありました。

ここで、私の言いたいことは、決してパターン認識ではない、ということです。


じゃあ、ギリギリになって動けばその方向に行くのか?

・・・いいえ、そういう認識こそが、パターン認識なんです。そういうものではありません。



同じパターンであっても、ある時は売り、別の時には買い、になるわけです。

急落した、オーバーシュートしたから向かうのか・・・というパターン認識ではありません。

それなら、今日は買いになってしまいます。


私は、パブロフ犬ではありませんから、人間としての複雑系で判断している、ということなのです。


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投資哲学

2014/11/18 Tue

フルーツ牛乳さんからとてもいいコメントを頂きましたので、例によって、レスが長くなり、記事としておきます。


今日の相場も、開いたら下がりだした。だからショートでいくところまで任せてみる。これではだめですか?

私は、たぶんまったく逆のアプローチをしているのかもしれません。
材料には、重きをおいていないのです。

ゆえに、材料をを自分で判断して相場に入ることはなく、ただ動いた方についていく。多くのマーケット参加者、また今回ご指摘の巨神兵と同じマーケットに対する思考回路を持つことに一線を画すことで、むしろ優位性を持つことができるのではないか。

そう考えています。そうすれば個人投資家という圧倒的に不利な立場から、情報を早く得なければいけないというジレンマからも解放される。マーケットの動きに対して理由を考えるのではなく、マーケットの動きそのものに答えを見つけ、流れを感じる。

あまりにも、ふわふわしてますかね。(笑)

今日も楽しく読ませていただきました。
ありがとうございました。





フルーツ牛乳さん、こんにちは。

>今日の相場も、開いたら下がりだした。だからショートでいくとろまで任せてみる。これではだめですか?

全く問題は無いと思いますよ。

それが、トレンドフォローの考え方です。

書いておられることは、全てトレンドフォローの思考パターンですので、何の問題もありません。

とてもいいスタンスだと思いますし、そこまで自分の言葉で言い切れるまでトレンドフォローを理解し、自信を持っておられる、ということはなかなかできることではない、と思いましたし、素晴らしいことだと思います。

おそらく、かなり苦労されてそこまでの域に達したのだと思いました。

トレンドフォローの哲学というのは、「言うは易し、行うは難し」なので、かなりの経験を経てでないと、実践者として到達できない域だと私は思っています。

トレンドフォローは心理的に実に難しいのです。

私も、過去、野川氏から教えてもらい4年間虎の穴で修行を積んだのはトレンドフォローでしたから、元々はトレンドフォロー派なんです。
今でも根っこにはこれがあります。



ただ、私の場合、次のように相場理解が変化(これが進化かどうかはわかりません(笑))しており、それが今ではトレンドフォロー派とは、決定的な違いを生んでいるのだと思います。

市場は常に間違っている(ジョージ・ソロス)

私は今はソロス派なのです。

これは、トレンドフォロー派とは立場が大きく異なります。

フルーツ牛乳さんが奇しくも、「まったく逆のアプローチをしているのかもしれません」と感じられたのは、このせいだと思います。

根っこにある投資哲学の違いなのです。

なので、時として市場は間違った動きをする、という理解の元に、その間違った状態とは何ぞや、ということを見つけるために、常に「何故」という理由を探し続けているのです。

昨日のように材料をすごく気にしているのもそのためです。



個人は圧倒的に不利
、と言われていますが、この点で私とは大きく意見が食い違っています。
というのは、身軽に方向転換できる個人の立場は時として圧倒的に有利だと私は考えています。
図体がでかい巨神兵はどうしても姿を隠すことができませんし、相場を動かしてしまいますから、不利なことも多いのです。
事実、寄り付きでスパッと売ってしまえる個人と比べて、図体がでかい巨神兵は場中もダラダラダラダラと安値を売っていくしかありません。
昨日の売り主体はヘッジファンドのようですが、かなり不利な安値で売ったのではないでしょうか。
日本の道路事情では、ロールスロイスよりも、ミニバイクの方が便利だ、ってこともあると思います。

また、昨日のような指標は、個人でもリアルタイムで把握することが可能ですし、不利だとは私は思っていません。



一方で、トレンドフォローの立場に立てば、というより、テクニシャンの立場に立てば、

市場は全てを織り込んでいる

という逆の前提条件を持っておられます。
なので、私とは立場は異なりますが、それがダメだという気はさらさらありません。


記事を読んでもらえばわかるとおり、私もトレンドフォローの考え方は持っています。

ただ、

時として、市場は間違った動きをする


そこを仕留めたい、というスタンスを持っているのです。

これは、私の流儀であって、他流を否定する、という意図は毛頭ありません。




とても素晴らしいトレンドフォロー派の方とお話ができて嬉しかったです。
清々しいです。

ブレない投資哲学とスタンスを持っておられて素晴らしいと思いました。

これが何よりも大切なのですよね。



多くの人は、この自分の投資哲学を持てず、ブレまくっているのです。
これでは儲かるはずがありません。
ちょっと失敗すると、右へ左へとブレまくる。
あれもこれもと、いいとこ取りをしようとしてブレる。

ブレた結果、何もかもが後追いになって自爆する

という道をたどります。

というより、そもそもそういうスタンスも無く、ただ「勝てる方法を探す餓鬼」になっているというのが最悪ですが(笑)

これが例え、逆張りであっても、ナンピンであっても、ブレるかブレないか、が決定的な違いになるのです。

結果として、見方だとか、やり方は、順張りであっても、逆張りであっても、どうでもいいと思いますよ。

ただ、ブレたらあかんのや!!

ってことです。

まあ、そこに到達するまでには、ブレてブレてブレまくって、虎の穴で苦しい思いをする必要があることはあるんですがね。

練習とは、自分の軸を探す旅でもあります。だから、その時はブレてもよい。

そして、それが、1000本ノックなんです。



とても、色々と考えさせられました。
いいコメントありがとうございました。



これは余談ですが、

同じテクニカルでも、

「必勝法開発プロジェクト参加」

だけは、辞退したいですね(笑)



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外為ジャパン

マクロファンダメンタル分析

2014/11/22 Sat

ファンダメンタルとは、どういうことか、どういう認識なのか。
概念だけではわかりにくいと思うので、私の今の現状認識を具体的に書いてみます。
みなさんが思っておられるファンダメンタルとは少し視点が違うかと思います。
今回はマクロです。


■今回の選挙

難しい選挙だと思います。
というのは、「増税延期の是非を問う」と安倍さんは言っておられたわけですが、全ての党が増税延期賛成なわけで、では反対という人はどこに入れたらいいのかわかりません。
というより、増税延期反対という人はほとんどいないでしょう。
結局、安倍政権の信任投票になるということなのでしょう。

野党の今のボロボロの状況を逆手に取って、人気の出る増税延期を引っさげて選挙に打って出れば勝てる、という勝算での解散ということでしょう。

それにしても野党は悲惨な状況です。
民主党は先の与党時代の不人気とバラバラ状態を未だに引きずっていますし、維新の党はもう橋本人気に陰りが出ていて一時の勢いは望むらくもありません。
そして、みんなの党は、何と選挙戦を前にして自爆しました。
なんということでしょう。支持者は茫然自失でしょう。気の毒です。

自民に入れたくない人でも、自民に入れざるを得ない、という状況での選挙戦の結果は見えているように思えます。
与党の勝利というより、野党の自爆、敵前逃亡、という感じの選挙に見えます。

それにしても安倍さんはいいタイミングを選びましたね。
大義なき解散と野党は言いますが、そもそも選挙に大義があるものでしょうか。
今回は、「争点なき解散」という感じですね。

野党がどういう対立軸を据えるのか、無理やり争点を作らないといけないところで既に野党は、

お前は既に死んでいる


状態かもしれません。

ところで、街角インタビューでは、二言目には「庶民は大変だ、大変だ」という言葉が繰り返されますが、実は国の方がもっと大変なんです。



■いずれ平成の徳政令発布か

途方もない財政赤字垂れ流しが続きます。
仮に増税したところで、焼け石に水なんですが・・・

金額が大きくてわかりにくいので、家計に例えると、年収550万円の家計で、年間の支出は1000万円、赤字は450万円だが、これを借金で毎年まかなっている。
しかも、総額の借金は既に1億円を超えている。
さらに、あろうことか、支出は今後さらに増えることが見えている、という悲惨さです。
借金に頼った生活をしているのに、どうやってこの先1億円もの借金を返済するのか、私なら夜も眠れないでしょう。
もう絶望的とも思える数字です。
そもそも、金利が少しでも上がったら爆死という綱渡りです。既発は固定ですが、借り換えが不可能になります。

しかし、よくもここまで放置したものです。
というより、できたものです。感心しますね。それだけ経済は頑張っている、ってことでしょう。
でも、この状態のままで、稼ぎ手であるお父さんがちょっと病気にでもなったら、この家はもう破産するしかありません。
病気にならないことを祈るしかありません。
しかしながら・・・

今週放送されたモーサテのインタビューで、ジム・ロジャーズ氏が、「アベノミクスは投資家にとってはいいが、日本にとってはどうかな」というコメントしていました、そして、「短期的にはいいが、中長期的には、日本は破綻へ向かう可能性が高く、日本から逃げ出した方がよい。その時はリーマンショック以上のことが起こるだろう。」、というコメントでした。

事の正否はさておいて、こういう見方をしている超大口投資家がいる、ということは頭に入れておかねばいけないでしょう。

いざとなったら大胆に日本売りを仕掛けようと虎視眈々と狙っている超大口(巨大大人)の存在がある、ということを忘れてはいけない、ということです。

彼らのほとんどは、ファンダメンタルを常に読んでいます。
何故なら、ファンダメンタルに則ったトレードでしか儲けることは難しい、ということは彼らが一番よく知っているからです。
そして、目をつけたものに対して、ひたすらにきっかけを待っているのです。

何も無い状態でいくら大パワーで売ったとしても、跳ね返されるのはわかっている彼らですが、何かが起こった時に、一気に売って来る、買ってくる、パワーは兆円単位ですから、凄まじい流れになることは間違いありません。


そうならないためには、社会保障を大胆にカットする一方で、消費税を20%にする、という政策ぐらい実行しないとどうにもなりませんが、そんな政策を掲げても、選挙で落選するに決まっているから、わかっていても誰も言いません。

となると、残った選択肢は、前に書いたように、ハイパーインフレという平成の徳政令をどこかでやるしかもう道は無いのかもしれません。
そこが彼ら巨神兵の最大の狙いなのでしょう。

彼ら巨神兵が固唾を呑んで日本のファンダメンタルを見ていることは間違いないと思います。

徐々に進んでいる円安トレンドはこの道に沿ったプロローグなのかもしれません。



■基礎的ファンダメンタルの状況

テクニカル的に見れば、これだけ上がったドル円はどこかで大きく反落してもおかしくない、ということなのかもしれません。

しかし、そもそも、ここまで円高が続いたのは、ベースの日米貿易収支に加えて、リーマン以降は「米QEによる量的緩和 VS 規律重視の日銀」という構図があったわけです。

しかし、この流れが一変します。
311によって、全原発が停止し、エネルギー輸入が急増したことや企業の海外生産の加速により、一転して日本は貿易赤字国となりました。
それに加えて、「米QE終了による引き締め VS アベノミクスによる大胆な量的緩和に転じた日銀」という双方が180度転換した金融政策です。
この2つの大きな基礎的ファンダメンタルズの変化が正に劇的に起こったわけです。

この構造なので、為替はわかりやすい局面になっている、という見方ができます。


一方で、少々複雑なのは、株でしょう。
上場企業の業績は着実に上向いているわけですが、そこを襲ったのが、先日のGDPショックです。
専門家の予想を覆す衝撃波はかなりの破壊力でした。
これで株式相場はかなり迷っている動きをしています。
金融緩和は確かに株にとっては上げ材料ですが、これはカンフル剤なので、バブルにはなっても、基礎的業績動向がこれに伴ってよくならなければ長続きはしません。

円安が続くということは、「円」の価値が下がっている、ということなので、株の価値を中立にするだけでも、円に対して株が上がらなければなりません。
そうでないと、株の絶対価値は円とともに勝手に落ちるからです。

こういうことですから、目先の企業業績は確かによい、しかし、GDPは迷走している。

中長期的には、円売りという方向性が、日本売りに変化しないとも限らない、ということは認識しておくべきでしょう。



■より根っこのファンダメンタル

日本は本格的な人口減少社会に突入しました。
過去において、人口がどんどん減少する一方で、GNPが拡大する、という事例は無いんじゃないかと思います。
もしあれば私の勉強不足です。
中国については、例外で、都市部と農村部との人口移動で説明できると思いますが、その人口移動もここに来て限界が訪れている様子です。
中国も人口動態から見れば、ちょっと正念場でしょう。

環境問題という視点から見れば、人口減少は非常に望ましいことですが、こと経済に関しては厳しい見方をせざるを得ません。

日本の人口がガンガン増えていれば、GNPも拡大し、国の借金もここまで膨らむことは無かったでしょうし、年金など福祉問題もクリアできたことでしょう。

しかし、現実には、人口減少社会なのですから、過去の高度成長時代の夢よもう一度、ということではなく、現実を見て、人口減少に対応した社会を作っていかなくてはいけない、と思います。

人口が増えるのであれば、多少将来世代に負担を先送りしてもよかったのでしょうが、その「過去の習慣の轍(わだち)」から抜け出せないで、変化を嫌うことから、人口減少に社会制度が追いついていないことに軋みが今徐々に表面化しているように思います。

土地は持っておくもの、上がるもの、という神話もあります。
しかし、これは過去の人口増加社会であった時の遺物です。
既に高度成長期のニュータウンは、ゴーストタウンになりつつありますし、限界集落の問題も表面化し始めています。

こういう問題があるから人口を増やさねばならない、という議論が盛んですが、私は本末転倒だと感じています。
環境問題から見れば、明らかに人口減少は望ましいことですし、人口減少によるメリットも数多くあります。
人口減少を受け入れて、それに見合った社会に変化することこそ大切なのではないか、と思うのです。
それを受け入れようとせずに、抵抗し、今の制度を守りたい、とするから、無理があるように感じてなりません。

人口減少というのは、社会制度、経済、政治、などなどありとあらゆるところのマクロ問題の根源的な話になると思います。

ジム・ロジャーズ氏の予言が当たらないようになって欲しいので・・・
と言いつつ、家族全員のパスポートは準備し、渡航先など考えている私ですが(笑)

これはあくまでリスク管理上の問題です。





さて、ざっと私の感じるマクロを箇条書きにしましたが、興味が無い人には全く興味が無いと思います。

そもそも、こんなことはトレードと全く関係ねえじゃねえかよ!!

と思われる御仁も多数でしょう。

こんなしょうもないこと書くぐらなら、具体的やり方、手法を教えてくれ!!

まだ中長期的なトレードならまだしも、短期も短期、長短期のお前が何でこんなことを考えてんだ、趣味か?


ということかもしれません。

しかし、私にとっては、これが重要なんです。

このような目を持つ、ということ、それはどういう意味を表しているのか、というと、

巨神兵の目を持つ

ということと同じなんです。

巨神兵が何に目をつけて、何を狙っているのか、が時として見えるわけです。

もちろん全てを見通せるわけではありませんが、時として、動く前から先回りして見えることがあります。

リーマン・ショック時においても、半年以上も前からファンダメンタル的には危険な兆候が続いていました。
ちょっとファンダメンタルを気にしていれば誰にでもわかっていたことでした。
何ヶ月も前からおかしいおかしい、と言われ続けていたことが、一気に爆発したのが10月だったのです。
あれは何も突然降って湧いたわけではありません。
危ない危ないと言われ続けていたことをマーケットが無視していただけなのです。


そういうことですから、これは時としてデスノートの死神の目に匹敵する威力を持つものなのです。

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投機家の発想

2014/11/25 Tue

NHKで火星有人探査の想定ドラマをやっていました。
様々なトラブルが起こりならながらも地球に帰還する、というドラマでしたが、ゲストには宇宙飛行士の毛利衛さんがおられました。

アナウンサーが「実際の宇宙飛行にはもっとトラブルが起きるんでしょうか。」と聞くと、宇宙飛行士の毛利衛さんが次のように言われました。

「それが逆なんです。このドラマはまるで訓練のようです。
実際の宇宙飛行にはこんなにトラブルが続くということはまずありません。
しかし、訓練というのは、ありとあらゆるトラブルが起きるということを想定して訓練するわけです。
そうやって訓練しておけば、実際にトラブルが起きても慌てることなく対処できるからです。
起きるか起きないかじゃないくて、あらゆるトラブルを想定して訓練する、これが訓練なんです。
実際の飛行ではこんなにトラブルがあるということはまずありません。
逆に、これだけ想定していても、想定に無いことも起きます。
ただ、こうやって想定して訓練をくり返しておけば、実際に起こった時には冷静に対処できるようになるのです。」




この宇宙飛行士の訓練の話を聞いていて、実に投機家の発想と同じだ、と感じました。

前の記事で「マクロファンダメンタル分析」というものを書いたわけですが、実は、私はそれが正しいかどうか、ということを世に問うているわけではありません。

また、ジム・ロジャーズ氏のコメントを紹介しましたが、彼が大物投機家だから、彼の言うことは正しいのだ、という意味でもありません。

ちなみに、先日のジム・ロジャーズ氏のインタビューの模様はこちらで紹介されています。興味がある方はどうぞ。

テレビ東京でジム・ロジャーズインタビュー動画




ここが少々考え方として難しいところですし、ああいう記事の書き方をすると、誤解を受けて当然なのですが、私は先行きを予想しているつもりはありません。

私は、経済評論家でもなければ、経済学者でもなく、アナリストでもありません。

ましてや、悲観論者や破滅主義者でもありません。

私は、

投資家、さらに限定すれば投機家

なのです。

一般に、こういう議論になると、何が正しいのか、何が間違っているのか、結論は一つである、という議論になります。
日本経済は大丈夫だ、アベノミクスは正しいのだ、いや、日本は危機に面している、アベノミクスは間違いだ、などなど議論があって、どちらが正しいのか、間違っているのか、を予想しあう、という構図が通常でしょう。

しかし、投機家の発想は、そうではなく、

ありとあらゆるシナリオを想定し、どうなればどうする、ああなればああする、もしそうなったら自分に何ができるのか、そうならなかったらどうすればよいのか、事前にリスク管理できることはないか、を段取りをしていくことを考えているわけです。

あらゆる可能性を排除しない、ということです。

こういった経済予測は、全て可能性の範囲のことです。
そもそも、これが絶対に正しい、ということなど、自然科学の法則でもないのですから、あるはずがありません。

経済の先行きについてのあらゆることは、

可能性

の問題なのです。

特に、極端なシナリオはもしそうなった時に、打撃を受けることから、リスク回避の意味でも耳を傾ける必要があるのです。





このことについて、私は、コメント欄に次のように書きました。

私は、ここで経済議論をしたいわけではありません。

何が正しいのか、間違っているのか、とか、それを議論することについては、経済学者や評論家に任せておけばよい、と思っています。

一方で、私は投資家なんです。
ですから、今後のリスク要因や変動要因を分析し、もしそれが起こった時に何ができるのか、どうポジションを持てばいいのか、を探っているのです。

また、もしもの時に備えて、リスク回避の手段をとっておくべきことはないのか、を探っているのです。

実は、投資というのは、準備ができているかどうかで、結果が全く違ったものになります。
準備で8割が決まるのです。
執行はもうオマケのようなものです。

ここはわかりにくいかもしれませんが、私は、何が正しいのか、何が間違っているのか、というよりも、正しければどれだけ取れるのか、間違っていればどう避ければいいのか、を探っているのです。


ヘッジファンドが何を狙っているのか、その狙いが果たして正しいのか、間違っているのか、それは私にはわかりません。

しかし、狙っている、ということは、そこに大変動を嗅ぎつけており、巨額のポジションを投入する準備をしているということだけは確かなのです。






大変だ大変だ、と騒ぎ立てるつもりはありませんが、100%起こらない、ということはありません。
今年起こったことですら、昨年に予測できた人は皆無であり、それは、過去どんな期間を取ってもそうです。
リーマン・ショックがあれほどのものになると予測できた人もほとんどいなかったでしょうし、将来のほとんどのことは実は見えてはいないのです。

経済学者がさもこれが正しい、と言っていることも、

殆どの経済予測は、今の延長線上に敷いたものに過ぎません。

しかし、現実には、とんでもない横槍が入ってきて、そんな延長線上をめちゃめちゃにすることが過去から繰り返されてきています。


実はですね、この

とんでもない横槍

ってのがミソなんです。

大事件であったり、いきなりの政変であったり、天変地異であったりと、

そもそも、ですねえ、

そんなこと予測できるはずもないからです。

その予測できない横槍こそが、しかし、大きな影響をもたらすのだから、予測など難しい、というか、当たらないにきまっている、といってもいいぐらいです。

アベノミクス前に、「株価は1年で2倍になる」なんて言ったら、「お前はアホか」で終わりでしょう(笑)

こういうとんでもない横槍こそが、しかし、経済の行方を左右するキーファクターになるから、質が悪いんです。


ということで、どんな想定にしても、100%そんなことはない、と断言することは無理、ということです。

来年株価は5分の1になる、とか・・・

何故なら、あす隕石が衝突して大災害が起きる、というシナリオに対して絶対無いと断言できないならば・・・ってことです。

もちろん、可能性、ってことを当然配慮する必要はありますが・・・




では、何故、こういうシナリオ作りと想定を繰り返すのか、ですが、

宇宙飛行士の訓練の話に戻して、

どんなことを起こるかを予想して訓練する

という発想と、

あらゆるトラブルのシナリオを準備しておいて、出来る限り多くの可能性を想定し訓練する


という発想に大きな違いがある、ということです。

投機家の発想とは、

あらゆるシナリオを排除しない

というところから来ていると思います。

何故なら、当たりもしない予想に資金を投入する、というわけにはいかないからです。

自分の資金を実弾として投入し、リクスを取るわけです。
評論家とは違います。
外れたら「ごめんなさい」では済まないのです。



そして、何故そんな多くのシナリオを準備するのか、というと、その発想は、宇宙飛行士の訓練と同じです。

つまり、

殆どの人が、危機に際してフリーズするのは何故なのか。

どうして初動で対処できなかったのか。


それは、「想定外」だったからです。
そういう想定をしておらず、全く訓練もされておらず、結果として、フリーズしてしまうのです。

そんなことは多分起こらないだろう

そんなことは起きるはずがない


という「予想」をベースに、今の延長線上でしかものを考えてないからです。



多くの人は、活発に将来を予想したがります。
典型的には、相場が上がるか下がるか、当てよう当てようとする試みです。

そして、その発想により使われる道具が、テクニカルにせよ、ファンダメンタルにせよ、勝てる手法にせよ、何を使うにしても同じです。

ファンダメンタルなら、アベノミクスを評価し楽観するなら、これから相場は上がる、ということでしょうし、逆なら下がる、という予想でしょう。

結局、何を使うにしても、それらを全て予想の道具として見ている、という発想なのです。

しかし、そんな予想したところで、どうせ当たりませんよ。

昨年末に今の現実を予想できたでしょうか。たった1年間のことでも今の状況を当てることができたでしょうか。

大方のアナリストの予想を覆す衝撃的GDPが出たのはつい最近のことです。



ファンダメンタルなど使えない、という人の多くが、

①ファンダメンタルは難しくてそもそもわからない

②分析したところで当たらない

③織り込んでしまって後付けになる


④テクニカルでパターン化したい、単純化したい、答えが欲しい


ということがその理由だろうと思います。

特に、そもそも「ファンダメンタルを当てものの道具にしよう」という発想だから、「ファンダメンタルなど使えない」ということになるのです。

当たらないなら、使えない、という単純構造です。

じゃあ、テクニカルなら当たるのか、と言えば、同じです。
当たりません。
足跡の延長線上にどうい秘密があるというのでしょう。
そういう発想そのものに私は違和感を感じます。



一方で、過去ビッグピクチャー(大相場)を主導したのは全てファンダメンタルの大きな変化がそこで起こったからです。

これは、コメントにもありましたが、ちょっと検証すればすぐにわかります。
大きな変化や大きな動きがあった時には、必ずファンダメンタルの変化が背景として起こっています。
そもそも、それが相場だから当然のことですが・・・



民主党政権がもし続いていたら昨年の相場はあったでしょうか。

それがチャートからわかることでしょうか。


そういうことです。

つまり、シナリオを考えるにあたって、ファンダメンタルを外して、そもそもシナリオを考えようがありません。

色んなシナリオを考えるためには、ファンダメンタルは不可欠の要素なのです。

マクロタイプのヘッジファンドは、こうしてあらゆるシナリオを考えつつ、リスク・リターンから勝負できる隙間を狙ってきます。

そして、「いざ鎌倉」をじっと待っているのです。

シナリオを作り、スタンバっているからこそ動けるのです。

その発想こそが、投機家として、最も利益を出せる発想だと私は思うのです。

もちろん、他の発想を排除するものではありませんが・・・



千歳基地スクランブル


彼らは、シナリオと訓練、そしてスタンバっているからこそ、スクランブルできる、のです。

実際のスクランブルなど、オマケのようなものです。
8割9割は、スタンバイと段取りで終わっています。

そして、実際に来たらどうするのか、全て段取ってあるのです。

その段取りしていることをくり返しくり返し訓練されているのです。

彼らは、予想しているのではなく、対応すべく準備しているのです。

しかし、多分今日は来ないよ、と「予想」していたら、スクランブルできるはずがありません(笑)




来たらどうするのか、ということと、来るかどうか予想する、とはまるで違う発想なんです。

この当たりもしない予想ばかりで時間を使っている人がすごく多い、のには驚きます。

特に「過去の足跡から次を予測する魔法のパターン」にどれほど多くの人がこだわっており、

「足跡追跡装置」開発にどれだけみんなが努力しているか、驚くほどです。

しかし、そんな足跡からの予想など、横から犬が「ワン!!」と飛び出してきたら、あっという間に横にずれる、ってことなのです(笑)



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プロフィール

あらなみ

Author:あらなみ
職業:個別株投機家・専業デイトレーダー

Twitter: @aranami718

旧ブログ:
あらなみの相場技術研究所別館

あらなみの相場技術研究所

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