無自覚の怖さ

2015/02/04 Wed

コメントありがとうございます。

例によって、私のレスが遅くなってすみません。

参考になるコメントがありました。私のレスが長くなりますので、記事で書いておこうと思います。



悠々さんからのコメントです。

あらなみさん、はじめまして。3年近く前にFXを始めたものの、今なお勉強中の者です。当時ネット上の情報の怪しさに辟易しながら、あらなみさんの書評ブログに辿り着きました(立花さんの本、とても良いものでした)。
以来ずっとステルスで講義を受けていたのですが、この記事のパンさんへの返信に感銘を受け、思わず書き込んでしまいました。少し前の記事へのコメントですみません。

>「全部自分の都合」

まさしくはっとしました。自分も似たような事で悩んでいて、「期待通り含み益が出たのは良いけどどう見ても上値ブロックされてる、切りたいああ切りたい、でも利確はできるだけ遅らせろっていうし待つしかないのか……あーやっぱりナイアガラ来ちゃった」みたいな事の連続で、こういう場合にどうすれば良いのか分かりませんでした。

ですが恐らく(違ったらすみません)、こんなジレンマも結局は『自己都合』なわけですよね。自ら相場を動かす事ができない以上は相場に合わせて動くしか無い。……当たり前にも程があり、今まであらなみさんがそう言われる度にうなずいてきたというのに! 今回ようやく一歩先の意味に気がつけたように思います。初心者と上級者の差は、言葉の含意を受け取る能力にもあるのでしょう。

たぶん、決断そのものは自由なのだろうと思います。「どうにも上値重いし切ってドテン」「サポートが信頼できそうだから押し目買い」はどちらも相場に合わせようとした選択。しかし「損失出したくないから利確」「利益を引っ張る練習のために待ち」だと自己都合。相場判断そのものより自己都合で売買する事が、そして何よりそれに気づけていない事こそが大きな問題。とても大切な事を聞かせて――否、少しだけ解らせて頂きました。ありがとうございます。

(だってあらなみさんいつも言ってたじゃん! 俺自身いつも自分に言い聞かせてるじゃん! なのにまるで解ってないような事が、相場にはきっと沢山あるんだよ、俺たちゃ評論家じゃないんだ!)

……失礼しました。素人丸出しで大恥掻きそうで震えてます。毎年きれいにスプレッド分ずつ授業料払ってるような未熟者ですが、あらなみさんのおかげもあり取引内容自体は幾分ましになってきていると感じます。今後もご指導いただけたら幸いです。長文失礼しました。





悠々さん、ご自分で気がつかれたのですね。

「全部自分の都合」


これはなかなかできることではありません。

基本無自覚にやっているので、自分で気がつくことは稀です。



この件も含めなのですが、まさしく悠々さんが書いておられるように、人というのは、

やってはいけないと知っているのに、無自覚でやっていること

ということが、実に多いのです。


他人のことなら気がついても、自分のこととなると、まるでわかっていない、ということは実は非常に多いんです。


例えば、

待たされると、イライラする癖に、平気で人を待たせる

あの人は人の話を聞かない、といいながら、自分は全然人の話しなど聞いていない

人の話を全く聞かずに、自分のことしかしゃべらないから、会話が成立しない

なんだあいつ偉そうに、というあなたがもっと偉そうなんですけど

人が困っている時にまるで助けようとしない癖に、自分が困っている時、誰も助けてくれない、と怒る

政治家は自分の事しか考えていない、と文句を言うが、それを言っている本人こそ自己中で、自分勝手

あの人は本当に迷惑な人だ、と言っているあなたが今やっていることこそ本当に迷惑なんですけど

人から無視されたと怒るのだけど、自分こそ全く他人に配慮しない

高校生が電車の車内でうるさい、と言っているおばさまたちの方がよほどうるさい

ニュースを見て、ひどい奴がいるものだ、というあなたのやっていることの方がよほどひどいですから

メールの返事よこさない、と言っているあなたからきちんと返事もらったこと無いんですけど

世話をしたのに感謝もない、と文句言っているあなた、自分が世話をされても、一言もありませんよね




とまあ、いくら書いても書ききれないほど、自分のこととなると、見えてはいないのです。


これは、基本的に、人は自己中心的であり、結局は、自分の事にしか興味が無い、ということから来ています。

その傾向が強いか弱いかはあっても、大なり小なりこの思考の癖はある、ということです。

本人には、悪気は無く、気がつかないだけで、特に「天然系」の傾向がある人はこういうことを本当に平気でやってしまいます。
見ていて、見事過ぎて、笑ってしまうことすらあります。



トレードでもこの傾向は同じです。

自分はきちんとやっている。

ルールに基いてちゃんと相場を張っている。


そういいながらも、やっている内容を見ればメチャメチャ。

感情の赴くまま、自分の都合のまま、守銭奴むき出しで、それを隠そうともしない、という感じです。

そもそも自覚が無いから、隠すこともできないのですが。

相場は相場に対して正しくあるべきであって、拝金主義になって、守銭奴になったら、相場では確実に負けます。

相場は相場の都合で動いているのであって、その人が勝とうが負けようが、そんなことは全く関係ありません。

しかし、本人は、守銭奴になっている自分自身に対する自覚が全くといって無いことが多いのです。

守銭奴になれば、結果的に、相場に追い込まれて、最悪のところで売買してしまう結果となることは、目に見えているわけです。

相場がそのように動くからです。

というより、むしろ、大勢が守銭奴となって自爆することで、そういう値動きを自らが演出するという結果になるわけです。



回りから見れば、「何熱くなってんだ」そんなことしてたら負ける、ということがわかっていても、本人にはその自覚が無いのです。


tenさんが同じことで、次のように書かれています。

株をやりはじめた頃はわかっている様でわかってない事や頭ではわかったつもりになっていてもいざ戦場に出ると自分の行動と考えのチグハグを正していく事からはじまり・・・

このとおりですね。
わかっているつもりで、戦場に出れば、全部すっ飛んでしまって、まるで行動が伴わない、という事体に陥るわけです。
理屈で知っていることと、実際にできることとはまるで違います。

知行合一、といいますが、まさにこのことです。


こうやって今私の書いたことを読んでいても、「誰か他の人のことでしょ。」という感じで、実際に守銭奴やっている人が読んでいることを私はよく知っています(笑)

自分のことだとはつゆほども思っていないのです。


この

無自覚

ということが実に恐ろしくて、先ほどの「天然ボケで平気で人に迷惑をかける」のと同じ状態になっています。

悠々さんが図らずも書いておられるように、わかっているはずで、そうしてはいけないと自覚しているはずなのに、やっていることは、全然違う、普通にやってしまっている、ということが頻繁に起きるわけです。


上級者に指導される機会がある幸運な人を除けば、そういう自分を修正してもらえる機会は殆どの人が持っていません。

というより、そういう千載一遇とも言える幸運でさえ、自分勝手な目先の欲望で、反故にしてしまう、自分の思いを優先してしまう、という事態が起きるということを知っています。
それほどに、自己都合取引というのは、深刻で抜けることが難しいと言えるでしょう。

逆に言えば、そういうほとんどの人が克服できないままの困難さを克服できたからこそ、少数の勝ち組へ脱皮できたのだ、とも言えるのだと思います。

簡単に克服できることなら、みんなとっくにやっています。


結果として、無手勝流で、自分勝手なトレードを延々と続けることになってしまうのです。

そして、自分では、

きちんとやっているつもりになっているから、何故上手く行かないのだろう


と頭を抱えることになるわけですが、

実は、全然きちんと出来てなどいないことがそもそもの原因なんです。

これは、自己中で自分勝手な自分都合取引だけではありません。

他にもいくらでもそのようなことは起こっています。

ただ、無自覚なだけなんです。

全部、やってはいけない、とわかっているけど、無自覚でやっている、というところに問題があることです。


では、どうしてその悪の状態から脱出するのか、ですが、先ほど書いたように、上級者が見れば、簡単に見抜きます。
何故なら、そういう状態を克服できた人が上級者だからです。

しかし、そういう機会が無い人はどうすればいいのか、というと、一つあるのは、自分のトレードを客観視するために、トレード記録を詳細につける、ということがあります。

何故エントリーしたのか、何故エクジットしたのか


これを詳細に記録するのです。

こうすると、「そこで書いた何故」という部分に問題が出てくることが多々あることに気がつくでしょう。

こういう記録を取っていないと、どうしても、客観的に自分のトレードが見れないことから、無自覚におかしなことをやっていることが、記録を取ることで炙り出されてくるわけです。

そこで書いたことが、相場の都合であったのか、それとも自分の都合であるのか、はっきりと見えてきます。

それだけではなく、トレードを客観視することによって、自分は何をしていたのか、が改めて気がつくことにもなってきます。

自分でやっている売買は、ご自分が思っているほどわかってはいません。

自分で何をやっているのか、はっきりと自覚できている人は多くない、と思います。

その場、その場では、取ろう、取ろう、勝ちたい、勝ちたい、当てたい、当てたい、ということが必死で、気がつけば、守銭奴となっている、ということに陥ってしまうからです。

実戦とシミュレーションが何故これほど違うのか、と気がつかれた方もおられるかと思いますが、金がかかると人は変わります。

こういう記録は、面倒なので、やっていない人がほとんどですが、これをやると、かなり違ってくると思います。

1000本ノックで、より効果的に練習する方法は、練習記録をきちんとつける、という地味で面倒なことなんです。


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鶏が先か卵が先か

2015/02/14 Sat

私のツイッターのフォロワー数が500を超えました(祝)

何も書いていないツイッターですが、どうもありがとうございます。

ツイッター、結構面白いです。
まだやっておられない方は、こちらの記事を参考にはじめてみてもいいと思います。

Twitter事始め



NHK大河ドラマ「花燃ゆ」、見てますか。
松蔭先生が毎回素晴らしい。
毎回、教えがあるのですが、それがちょっと涙するほどよいです。
もうちょっと教えのシーンを増やして欲しいと思っているのは私だけでしょうか。

人は何故学ぶのか

感動しました。
まだの方は是非ご覧になってください。


道の精なると精ならざると、業の成ると成らざるとは、
志の立つと立たざるとに在るのみ、
故に士たる者は其の志を立てざるべからず。
夫れ志の在る所、気も亦従ふ。


生き方が確固たるものになれるか、物事を為し遂げる事が出来るか否かは、
全て志が立つか否かにかかっている。
志さえ立ったならば気力は自ずと従って来るものである。

(吉田松蔭)





さて、最近ちょっと気がついたことがあって、トレードを始める前に、こういうことを考えている人がかなり多い、というより、みんななのかな、ということがありました。

それは、

「まず、実際に売買する前に、どういうやり方をするのか、きちんと定めてから始めるべきである。」

「具体的なやり方がきちんと定まってから、実際に売買すべきである。何故なら、無手勝流に始めてもメチャクチャになって負けるだけだからである。」


なるほど、ごもっともなご意見です。

「まずきちんとやり方を定めてからスタートする」

何となく正しそうです。

そりゃそうだ、いい加減にやって、トレードなど、勝てるはずがない。

最初から、きちんとしたやり方でやらないと負けるに決っている。そんなのだったらやらない方がましだ。

というご意見が多数ある、ということです。



では、逆に尋ねます。

その、いわゆる、きちんとしたやり方、なるものはどのように見つけるのでしょうか。

その「きちんとしたやり方」とは、どのようなきちんとしたやり方なんでしょうか。




「きちんとしたやり方」

簡単に言いますが、それって、そもそも何でしょう。

もっと突っ込めば、

きちんとしたやり方とは、つまりはそれでやれば、勝てるようになるというやり方

でしょうか。

つまり、

きちんとした勝てるやり方


という意味で使っておられますか。

用語の定義を曖昧にせず、きちんと使うべきなので、しつこく書いています。

それとも、

きちんとした負けるやり方


でしょうか。

これは無いでしょうね。

では、結局、「きちんとしたやり方」というのは、そのやり方どおりにしたら、勝てる、というやり方、ということになる、ということは、漠然と気がついておられるのでしょうか。


何故、こんなことをクドクド書くのか、というと、

トレードを始める前から、「きちんとした勝つやり方」がわかっているのなら、もうその人は勝ち組ですよね。

そのとおりやれば、勝てるのだったら、ただやればいいだけ。

どうぞ、その「きちんとしたやり方」でおやりください、ってことにしかなりません。


しかし、トレードをしたことがない、もしくは、少しばかりかじったことがある、という人が、「いわゆるきちんとした勝てるやり方」をどのようにして知るわけでしょう。

情報商材 うまい人の真似 本に書いてあったこと ブログで書いてあること

でしょうか。

そういうものをパクって、そのとおりやることが「きちんとしたやり方」という意味なんでしょうか。

それとも、トレードをしたこともない人が、自分で勝てるやり方を見つけるのか・・・無理無理!!


そういう考え方であれば、まずは実戦を始める前に、

手法を探さないといけない

という理屈になるから、結果的に、

手法ジプシー 手法コレクター 手法マニアへの道

となって、地縛霊を始める、ということになるのと同じでは、と私は思います。

まずはじめに「きちんとしたやり方」が必要、と思っている人は、結果的に、無自覚に手法コレクター道を進む、ということと同じだと私は思います。

「まずきちんとやり方を定めてからスタートする」

何となく正しそうなこの考え方ですが、こうやって突き詰めて考えると、実は疑問だらけだと思いませんか。私は思います。


では、適当にやれ、っつうんかい!!

そんなんだった損するだけで、メチャクチャじゃねえか!!

となりますが、このような事例はどうでしょう。


子供にスケートを教えるとき、まず最初は、理屈とかではなく、とにかく、スケート靴を履かせて、自由にスケート場で遊ばせる

子供に水泳を教えるとき、はじめに泳ぎ方の理屈を教えるのではなく、水着に着替えさせて、とにかく水に慣れさせる。適当に水で遊ばせることからスタートする


こういう教え方って、メチャクチャですか。



林先生の息子さんが、最初に林先生から相場を習った時のことを書かれていたものを読んだことがあります。

私の記憶ですが、最初、場帳の付け方をちょっとだけ教えてもらって、後は適当に売買しろ、みたいな感じだったそうです。
売買の記録を見せても、ちらっと見るだけで特に何も教えてもらえなかったそうです。

親が子供に相場を教える時、これは、もう秘密も何もなく、本気で教える姿だと思います。
とにかく、子供に相場がうまくなって欲しい、という親の切なる願いがあって、自分の今の持っているものを本当は全て伝えたい、そういう願いを込めての指導のはずです。

それが、こういう形なんです。



私も子どもがいます。
時々、将来、子供に相場を教えることがあったら、どのように教えようか、と考えることがあります。

ところが、いくら考えても、林先生の完璧な教え方以上のことが浮かびません。

私なら、子供に、チャートとは何か、をまず教えて、

後は少なくとも一年間、適当に自分のやりたいようにやってみなはれ!!

と指導します。

本当に上手くなってほしい。
自分の全てを教えたい。
そう思っている相手が自分の子供です。
その子供に教える時、間違いなくこのように指導します。

何故こんな荒っぽいやり方をするのか。

理屈こねても1000%絶対にわからないからです。経験しないと。

そして、

妙なやり方の先入観を持ってほしくないからです

相場からの声を素直に聞ける耳を養ってほしいからです

そして、相場とは自分との戦いだ、ってことに気がついてほしいからです



そんなんじゃ勝てないじゃないですか!!


というご意見があると思います。


じゃあ、逆に言わせてもらいますが、

そもそも初心者が何で最初から勝たないといけないんでしょうか。

10年、20年と相場を続けていて、勝てない人が大半なんですよ。相場って。

相場で勝てる、ってことは、専業でなくても「プロ」もしくは「プロ並み」ってことですよ。
それで稼ぐことができる、ってことはそういうことです。

ピアノをはじめて、半年で、ピアノで稼ごう、と言う人は、アホと言います。

バイオリンをはじめて、1年でプロになる、と言う人を、アホと言います。


何故、相場だけ、半年で勝てる、と思えるのか、自分だけは特別と思えるのか、そこが甚だ疑問だと思いませんか。
私は、そういうことを「非常識だ」と言うのだと思います。

いつも書きますが、相場だけが特別ってことはありません。
常識の範囲で相場も成り立っている、と思うのです。



前にも書いていますが、私が相場を始めた時、そもそもは何となく始めたのですが、最初の頃に林先生の本に出会いました。とても幸運でした。
そこに、地味な練習方法が書いてあったので、それを始めたのです。
しかし、その「コツコツさ」に嫌気がさして、

派手でキラキラしたパソコンを使った必勝法にのめり込んでしまいました!!

きちんとしたやり方探しに奔走してしまったのですよ!!


もう、後悔してもしきれないぐらいの後悔です。

こうして10年間を無駄に過ごしてしまいました。

バックツーザフューチャーのデロリアンがあるなら、当時の自分の時代に戻って、

地味でコツコツの実戦練習を絶対続けろ!!

遠回りのように見えて絶対そのほうが早い!!


勝とうとするな!!

やり方など何だっていい!!


と口を酸っぱくして言ってやりたいところです。

そういう後悔があるんです。


このブログを読んでくださっているみなさんなら、

ブレイクアウト、トレンド、逆張り、順張り、サポレジ、押し戻し、分割売買

という言葉はご存知ですよね。

もし、この言葉がわかるぐらいなら、もう基本的な知識はお持ちだと思います。

そうであるなら、それ以上勉強することなく、実戦でとにかく、いろいろやってみる、ってことでいいんじゃないでしょうか。

最初の数年間は、授業料払えばいいだけじゃないですか。

上達のためなんだから、当然の授業料だと思いますよ。

特に、FXは、今では最小単位は、本当に「ミニマム1ドル」単位から売買できるのですから、練習としては、もうこれほどの環境は無いぐらい素晴らしい時代ですよ。

しかも、お昼の仕事しながら、夜のちょっとした時間で訓練できるなんて、最高じゃないですか。

昔は、株のデイトレとなると、仕事やめて、必死の覚悟でやらないといけなかったことと比べれば、敷居は恐ろしく低くなっています。

こんな環境、生かさずに、何で、やり方探しなんてしてるのか、不思議なぐらいですよ。

最初の1年間、心配しないでください。

絶対に負けますから!!

100%負けます。


ヘタしたら90%のトレードで損切りでしょう。

それでいいんですよ。

それをダメだと思うから、みんな挫折するんです。

負けたら意味が無い、と思うから、挫折するんです。

こいつ、メチャクチャ書いている、と思われるかもしれませんが、この90%の損失トレードを3年間続けてみたら、絶対に見えるものがあるんです。


3年間、負け続けたら、もう負けの名人ですからね。

感覚的に、「こうやったら絶対に負ける」ってわかってくるんですよ。

こんだけ負けを繰り返したら、もう何をやったら負けるのか、全部感覚的にわかってくるんです。

名人級の負けの達人になってみませんか。

全部、自分の負けパターンは認識できるようになるんです。

そうなれば、自分がやろうとしても、潜在意識が勝手に拒否ってくる!!

そして・・・ある日、それを「ころっと」ヒックリ返したら、どえらいことになっていた!!




最近、ある方が「それでもまだ負けます」というので私が言いました。

負けの数が全然足りない!!


私は、自信を持ってこれだけは言えます。

誰よりも負けの数は凄い!!

今でも、毎日毎日、負けトレードの数を更新し続けている、ものすごい数負けている!!



これは、私の経験だけではなく、これをやってみた複数の人が後に起き上がってきていることからもわかっているんですよ。

ただ、90%損切りトレードは、殆どの人が数ヶ月ももたなくて、失意のうちにやめる、挫折する、こんなこと続けてても無駄だ、ヘタレの癖がつく

と思うから誰もそんなに長く続かない、だけなんです。


自分に合った泳ぎ方が、クロールか、平泳ぎか、背泳か、バタフライか、など、泳ぎながら見つけていくしか無いじゃないですか。
何で、泳ぐ前から、自分はクロールだ、って決め付けなければいけないのか。
所詮、泳ぎ方など、4パターンしか無いんですよ。
泳ぎながら、水とはなにか、自分とはなにか、そういうものが段々見えてくる、ってのが普通じゃないでしょうか。
しかも、自分だけは、自由形で普通のクロールじゃなく、「必殺クロール」でなくてはいけないと思い込んでいるのか、不思議ですねえ。




PS:今回の記事のコメント欄が非常に充実したやり取りになっています。普段コメントを読まない方も、読んでいただければ、参考になるかと思いますので、ご案内まで。



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昔の自分に言ってやりたいこと

2015/02/21 Sat

5時に夢中、という番組があって、月曜日に、マツコと若林史江さんがコメンテイターとして出ています。
私は、若林さんは、トレーダーとしては前から知っていたのですが、「テレビに出て、どうせちゃらちゃらしていて、株トレーダーを売りにしている人なんだろう。」とぐらいにしか思っていませんでした。
しかし、この5時に夢中の月曜日に出ている時のコメントを見ていて、その考えが間違いだったことに気がつきます。
実に、物事をよく考えているし、ウイットにも富んでいる、マツコを食っているぐらいに存在感がある。とにかくかなり頭がよい。
ということで、変な先入観を持ってしまって若林さん、すみません。
そういえば、彼女のツイッターもフォローしていた。。。
それ以来、月曜日だけですが、いつも見ています。

5時に夢中月曜日

結構、面白いです。
私は、頭のいいこういうタイプが好きかもしれません。
つい最近も頭のいい子と話しましたが、やはり救われます(笑)
普通はあまり好かれないだろうなぁー、とか・・・男は天然系がやはり好きですからねえ。




さて、最近ふと「昔の自分にもしも会えるなら、何を言ってやりたいか」ということを思っていました。
すると、もう山ほどあるわけですが、その最大のものを書いてみたいと思います。

まず、儲からなかったころの自分が一番勘違いしていること、とにかく、これを直さないと相場では絶対に勝てないので、それを指摘する、ということが何より重要でしょう。

それは、いつもここで書いていることですが、

勝てる方法をいくら探しても無駄だよ!!

ってことです。

ただ、いくら指摘したところで、理解できるかどうかは別問題で、多分、当時の自分には理解できない、と100%断言します。

相場をはじめてから、2年~14年目あたりでしょうかね。
とにかく、必勝法を求めて必死でした。

みなさんには伝わらないと思いますが、このとき、筆舌に尽くしがたいぐらい努力しています。
1987年頃だったかなあ、当時珍しかったパソコン(40万円)を買って、高額分析ソフト(100万円)を買って、24時間ずっと、「必勝法」を探していました。
起きている時は、ずっと、寝ていても夢の中で必勝法を探していました。

当時は、テクニカル分析の本が珍しかったので、北浜にある証券図書館というところに行って、洋書を片っ端から読んで、これはいいという本は、全部コピーして帰りました。
旭屋書店だったか、洋書コーナーで、相場の本があれば、かなり買い込んで、むさぼるように読みました。

自分の思い込みは、ただ1つ。

勝てる方法が見つかれば、相場は勝てるようになる理論


の思い込みが100%でしたから、とにかく、勝てる方法を探すのに鬼の形相で、毎日毎日探していましたね。

あらゆるテクニカル分析をマスターし、洋書を読み、当時ロータス123というソフトで(エクセルが無かったので)、パラボリックなど、プログラムが難しい指数もマクロでプログラムを組んで動かしていました。
スプレッドシートなるものも、ほとんど誰も知らない時代でした。
パラボリックが書いてあったワイルダーの原書を証券図書館でコピーしたのを懐かしく思い出されます。
当時、日本では誰ひとりとして「パラボリック」なるものは知らなかったのではないかと思いますね。

また、当時はオプションが無かったのですが、ワラント、外貨建てワラント、転換社債、という今のオプションのようなものが結構人気があったので、それを当時珍しかったブラックショールズモデルまがいの方程式をロータスで組んで、割安割高を探してトレードしたこともあります。


色んな先生の元にも足を運びました。

東京に出向いては、人形町の事務所におられた林先生のところにも何度もおじゃましました。
そのとき、このワラントの話を林輝太郎先生にしたら、「ややこしいものはダメだ」と一喝されましたが(笑)

みなさんの多くも、今現在、現役で、勝てる方法探しに奔走され、一生懸命に探しておられることでしょう。

せっせと、シミュレーション、検証、そして、あらゆる必勝本、情報商材を買いあさっているみなさん・・・

本屋に通って、やり方本、有名トレーダーの具体的やり方を書いてあるムック本を買いあさっているみなさん・・・

ご苦労さまです!!


どうやったら勝てるようになるのか、これを考えることは、投資家として、当然でしょうし、夢なんです。
そう考えるのが、普通の流れだと思うのですよ。

そう考えるのが普通ですし、それが一般的であり、99%の人が辿る道なんです。だから普通なんです。

ただ・・・その普通ってこと、実は、相場では厄介なことに、「普通じゃダメなんです。」

特殊でなくては、いつまでも負け組で終わるんですよね。



私は、努力の方向を完全に間違ったまま、いくら努力しても、無駄な努力を延々と続けていました。

今から考えれば、本当に、自分が気の毒でなりません。

答え探しというのは、いくら努力しても、上達しないんです。

そもそも、試験勉強とは違って、答えの無いのが相場なのに、子供の頃からやってきたように「どこかに答えがあるはずだ」という強い思い込みで、失敗をしました。

私の失敗は、プロセスの失敗だったのです。



この失敗は、どこで決着が付くのか、どう更生することができたのか、というと、結局、それは、1996年まで時間がかかります。
相場を始めたのが1981年頃ですから、実に15年間にわたり私は無駄な努力を延々と続けていたのです。

当時、自分の全ての時間を相場に使っていました。
私の青春というのは、ほぼ「相場の勝ち方探し」に注ぎ込んだ、と言えるでしょう。
一番楽しい20代の頃、ずっと相場を見続けて、時間のほどんどを費やしていましたものね。
バブル景気華やかなころでしたから、会社が終わって、みんなが遊びにいく、飲みに行く、といっても私は真っ直ぐ家に帰って、すぐにパソコンのスイッチを入れて、それから深夜まで研究研究。
土日は、早朝から研究分析に費やして、気がつけば、日曜の深夜・・・という日々を延々と続けていました。

あの頃が一番努力しましたね。
ただ、その努力は楽しかった。本当に楽しかった、何故なら・・・

「勝てる方法探し」「具体的な勝てるやり方探し」というのは、宝探しなんです。
トレジャーハンティングなんですよ。

トレージャーハンティングは、めちゃくちゃに面白いんです。夢がある、希望がある!!


だから、やめられないんです。

ただ、その全ての努力は、完全なる無駄でした。
いいですか、100%無駄でした。

銅から金を作る、という錬金術と同じですよ。いくら努力しても、無駄ですから。




さて、ここで、無駄、って話だけで終わっては、申し訳ないので(笑)

どう更生したのか、手短に書いておきます。

私のブログを読んでいる2~3名のファンの方はもうご存じなので、読み飛ばして貰えればいいすが(汗)

1996年、いくら努力しても努力しても延々とダメな年月をいたずらに過ごし、もう「刀折れ矢尽きる」という状態で、ヘロヘロ、もう後1年努力してダメだったら、もう自分には才能が無いのだから、相場から足を洗おう、と思っていたときでした。

受け渡しのために訪問していた商品先物会社の店頭で、ふと手にした「先物雑誌」という本を何となく読んでいたところ、ある人の記事に目が釘付けになりました。
本当に驚きました。というより、私にとっては、雷に打たれたような記事でした。
リスク管理に関する記事でした。
慌てて、営業の女性に、その記事全部を過去のバックナンバーからコピーしてくれるようお願いし、家に帰って、何度も何度も、1日中読み返していました。

丁度、立花さんが、ある蛎殻町の商品先物会社のおじいさんの話に衝撃を受けたのと似たような感じです。
その記事を書いていた人が、野川徹氏でした。
そして、野川氏が、ブートキャンプを開くということが先物雑誌に掲載されたので、迷うこと無くキャンプに入隊しました。
丁度夏だったと思います。

キャンプで何をしたのか、どういうトレーニングを受けたのか、というのは過去の記事でも書いていますし、長くなるので、省略しますが、要するに、キャンプ4年間で何が一番重要だったのか、というと、

相場で勝つにはやり方じゃないよ、練習だよ!!

ってことだったんです。

私は、最初、当然のことながら、「プロが勝てる方法を教えてくれるのだ」と期待して入隊しました。

しかし、入隊直後、その期待は見事に裏切られます。

というより、入隊からいくら経過しても、やることは、既に知っているありきたり過ぎるほどありきたりなやり方だけだったからです。

何か知りたいですか。その「具体的なやり方」(笑)

あんたも好きだねえ、具体的やり方!!



別に隠すことでもなんでもありませんので、あっさりと書いてしまいますが、

ブレイク

です。

たったこれだけ。

がっかりしましたか。

期待させてしまってすみません。

私も、キャンプ入隊を後悔したぐらいがっかりしましたからね(笑)


ブレイクかよ、ただの順張りかよ!!

そんなの知っている、わかっている・・・

ただし、やったことないけどね!!



誤解の無いように書いておきますが、ブレイクやってそれで勝てたのだ、って話じゃないですからね。

ブレイクやって、負けて負けて負けてだったんですから、誤解されないように(笑)

来る日も来る日も、ブレイクアウトをやって、しかも。、負ける。負ける。負ける。負ける。
たまに勝ちかけても、粘るから、折り返されてまた負ける。

やり続けていて、「こんな負けることを続けていて、何がプロなんだ。こんなことやっても何の意味もないわ。」そう感じました。

プロが直接手ほどきをということで入隊したものの、やらされるのは、ありきたり、どこまで行ってもありきたり。

しかも、それが勝つのならまだしも、負けるんですから、みんな納得しないですよ。そりゃそうです。
キャンプ料だって、安くないものでしたからね。

正直、何度もやめたくなりました。

キャンプから脱走したかった。

訓練生のかなりの仲間は、最初の1年間ぐらいで脱走していきました。常識では当然かもしれません。

でも、私はしなかった。

何故なら、もうこれを逃したら後が無いと思ったから。

そして、何よりも

負け犬である私の価値観よりも、キャンプを主催している野川軍曹の方が間違いなく正しい!!

と思っていたからです。

私の価値観や考え方など、所詮は負け犬の考えていることなんです。

それよりも、プロが言うことの方が正しいに決っている。
自分の価値観などクソ食らえ、そう思いました。

自分は間違いなく間違っている。何故なら、負け犬だから。

目先の勝ったとか、負けたとか、そんなことはどうでもよい。

だから、残った。
涙目で食い下がっていった。

4年間の訓練期間を終わって、メニューを消化した残り少ない卒業生は、ほぼ全員「勝ち組」に変わっていました。
その中には、10年間負け続けていた私も含まれていました。
たぶん、他の多くの隊員も同じような人たちだったと思います。

ここでまた誤解させるといけないので、予め言っておきますが、勝てるようになったのは、「特別なブレイク」をマスターしたのでもなく、特殊な勝てる方法を見つけたからでもないですからね。
手法にこだわる人は、いつも「どういうブレイクですか」とか、「何が変わったのですか」とか言ってきますから、とにかく、手法が儲けさせてくれる、と思い込んでいるので、やり方を聞かないと納得しないんです。

かんなを使いこなすのに、かんな磨き10年、でやっと一人前

と同じで、やり方など、ただの道具なんです。
道具の使い方は、使いこなしてこそ、ってことに早く気が付くべきで、

道具が儲けさせてくれることはありません。

かんなは、かんな自体が家を建てるわけではなく、大工さんが使いこなしてこそ、使いこなせる腕があってこそ、意味があるんです。



キャンプ生活で、何が自分の中で最も変わったのか、というと、

相場で勝つこととは、勝てる方法を探すことではなく、練習して上手くなることである

という考え方の大転換だったのです。

4年間、野川軍曹から、いやというほど、実戦で強制的に練習させられたわけです。

実弾を投入して、負けて負けて負けて・・・

たったこれだけのこと。

そして、4年間、負け続けた、というより、どれだけ大量に負けたのか、が勝負だった。

負けの数をどれだけこなすのか、ってことに重要な意味があった。

ってことだったのです。

私は、こうして、「キャンプ入隊によって」「強制的に」「誤った考え方から正しいレールに乗せられた」わけです。


ポイントは、ですねえ。実はこれすごくポイントなんですが、

トレードとは練習して上手くなるものだ

ということ。

これを理解するためには、私はプロから教わって、強制的にやらされて、しかも時間が4年間もかかってる、っていう事実なんです。

言葉では、こんなに簡単なことなんです。しかし、理解するのはものすごく難しいし、納得などできようはずがありません。

でも、やり方なんでしょ、ってことです。

この記事読んで頂いた方、5名ぐらいはおられると思いますが、基本この話は「読み捨て」だろうと思います。
「トレードは練習して上手くなるものだ」というたったこれだけの話ですが、本当は理解はできていないと思いますね。
多分、コメントで共感してくださる方がいるとは思いますが、その人たちは「既にこの試練を乗り越えてわかっている人たち」なんです。
コメントありがたいですが、もうわかっている人に書いて頂いているケースがほとんどなんですよ。
それが私にはわかっています。
私も、キャンプの最初にこれを言われても、理解もできなかったし、納得もしなかったと自信を持って言えます。
デロリアンに乗った未来の自分が来て「トレードは練習して上手くなるものだ」と言ったとしても、頑として信じなかったでしょうしね。
4年間、有無を言わさずに強制的に練習させられて、やっと最後に「ああ、こういうことだったのか」と理解できたくらいですからね。
こうやって言葉で簡単に言われたことなど、人間理解できるはずなどないんです。



ただ、この恩は、一生忘れることない恩でしょう。
私は、キャンプによって、一生が変わりました。
自力で更生することは、100%無理だったと思います。
それほど「具体的な勝てる方法探し」という思い込みが強かったですから。

このキャンプ生活が無ければ、今もサラリーマンだったと思います。
相場は続けていたかどうか、わかりませんが、細々とやっては「また今年もトータルでは負けたのか」って感じでしょうかね。




しかしですねえ・・・実は、相場をはじめて、最初に出会った林先生の本には、こういう練習メニューも含めて、全て丁寧に書いてあったのです!!

私は、この驚愕の事実を最初に本を読んだ20年後に知ることになるんです。

この時、私は、もう泣きそうになっていました。
あの全ての努力が、10年間、寝る間も惜しんで努力したことは、全て無駄でしたからね。
最初に読んだ、林先生の本のとおりに、きちんと練習していさえすればよかったのに、それをやりかけた時もあったのに、私は、キラキラしている宝探しに走ってしまったんです。

私は自分自身つくづくアホだと思いましたね。
相場をはじめて1年目に読んだ本に答えが全部あったのに、「具体的やり方にしか目に入らず」それを素通りしている自分に20年後にやっと気がつくあたり。
アホすぎて、呆れるほどにアホです。

いや、本当に、今こうやって書いていて、本当にアホな自分に呆れますね。

情けないわ。ほんとに。

若気の至りって、そんなもんなんでしょうね。


改めて、過去の自分に一番言いたいこと、

お前、ほんまにアホやな!!

真実のこと、読んでて、素通りかよ!!

ほんでもって、ゴミにもならんことに必死こいて、アホすぎ、何度でも言えるけどアホすぎ!!


私のブログは、この「アホすぎ記録」の反省がベースで成立しているんですよね。

「ストイックなアホ大将のアホ記録とその猛反省日誌」という隠れブログ名が正確にこのブログを物語っています(笑)




それからねえ、もう一つ過去の自分に言いたかったこと、

若いんやから、もっと遊んどけ、アホ!!

多分、死ぬとき、もっと遊んで楽しんでおけばよかったとは後悔しても、もっとまじめにしてればよかった、とは絶対に後悔しないと思いますからね。

死ぬとき、こんなに遊びつくして、幸せな人生だった、と思いたい、と今ものすごく思います。

だから、思いっきり遊ぶことにした・・・今頃かよ!!



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紙一重

2015/02/22 Sun

コメント参考に、レスが長くなったので、記事に昇格、といういつものパターンです。

初心者の感覚ではおそらく、

勝てるようになれば、もうガンガン行けばいいだけ

と思っていると思いますが、実態はぜんぜん違うんです。

まだ勝てていない人にはなかなかわかりにくいことだと思いますが、

勝っているといっても、だましだまし、我慢して我慢してやっと勝っている

というだけなのが普通なんです。

ですから、勝てるようになった、といっても、実は水面スレスレでアップアップしている人が結構多いんです。

そこから、大きく取れるようになる、というところまでは、また結構な道のりがあるんです。

勝てるようになったら「双六のあがり」ではありませんよ。

とりあえずプラスにできるようになった、といのは、ほんの入口に過ぎません。

そこからが、本格的な登山道になる、って話なんです。

そこからの道のりは、「プロ向けコース」になるので、ここではあまり書きませんが、それまでの道のりよりも長いんじゃないかと私は思いますね。



これをやり方探しさんは、

勝てる方法が見つかったのならそれをガンガンやればよい

と単純に思い込んでいると思いますが、くり返し書いているように、そうではないのだから、負けている人と勝っている人の差は、ほとんど違いが無いのです。

では、何が違うのか、というと、ほんの些細なこと。

ちょっと待てるとか、無理しない、とか、逃げ足が早いだとか、ちょっとした一つ一つの違いが、勝ち組、負け組の差なのです。


そういう勝つ要領のようなものを何年にもわたって繰り返しの実戦経験の中から学んでいくわけです。

やり方に違いがないので、結局、使いこなし、ってことになるわけですね。

同じかんなを使っても、腕利きの大工と新人大工の仕上げの違い、ってところです。

ここ、とても重要ですが、理解が難しいかもしれませんね。



人間とバナナの遺伝子の違いは、50%だそうです。結構違います。人とバナナですから(笑)

では、人とサルの遺伝子の違いはどうでしょう。

ゲノムの違いは、わずかに1%だそうです。
(遺伝子レベルでは80%違うとかいうことらしいですが)

99%は同じなんです。

残りの1%の違いで、人とサルの違いになっている、ということなんです。

驚くべきことだと思いませんか。

人とサルって、実はほとんど違わない遺伝子なんです。



これと同じで、勝ち組と負け組の違いも、1%の違いだけ、というのが実態なんじゃないかと思います。

やっていることも同じ、手法も変わらない、見た目、ほとんど同じ。


ただ、1%だけ、経験により、ほんのちょっぴりの違いがあって、その違いで、勝つか負けるか、の差になってしまう。



そもそも考えてみてください。

相場のやり方、といっても、

ファンダとテクニカルがあって、

順張り、逆張り、があって、

そのために、ブレイク、押し戻し、行き過ぎ、があって、

相関性があって、全体の環境がある、


という程度の中で、それをどう組み合わせるか、ぐらいしか、具体的やり方などありません。

こんなのちょと相場をかじった人ならみんなもう知っていることじゃないですか。



テクニカル分析。

オシレータには、RSIとかSTCとか、あって、またボリンジャーとか、移動平均とか、様々なテクニカル分析もあるわけですが、みんなネタ元は、

価格

なんですから、ネタ元が同じなら、どう分析加工しても、

お里が知れている


んです。

価格よりも早く動くように作れるはずがありません。

何故なら、価格を加工して作っているのだから、加工食品と同じなんですよ。

加工食品が、釣りたての魚より新鮮って話が無いのと同じです。

カニ缶が、とれたてのカニより新鮮ということは絶対にありません。



じゃあ、勝っている人は、

こういうみんなが知っていることじゃない、特別なことを知っているから勝てている、特別な勝てる具体的方法を知っているから勝っている

という理屈になる、というのが「やり方探しさん」の理屈なわけですが、そんなもの隠せませんよ。今の情報化時代で。



さきほどの人とサルの遺伝子の違いと同じで、勝っている人と負けている人の差など、実はほとんど無いに等しいんです。

ただ、ほんの紙一重の差、1%の差、そこが決定打になって、違いが出てくるんです。

じゃあ、そんなちょっとの差ならすぐに縮めることができるじゃないか、となるかもしれませんが、

99%までは、お勉強とかそんなので誰でも到達できるんですが、残り1%の差を縮めることが実に難しいんです。

そんなに難しいのなら、1%じゃないじゃないか。

と言われるかもしれませんが、勝てるようになった人からすれば、やはり1%なんです。

何故なら、勝てるようになった人がよく言うことは、

「負けていた頃とやっていることは同じだし、自分で変わった気がしないのに、何故か勝てるようになっている。何故勝てるようになったのかがわからない。」

ということだからです。これはみんな言いますね。

やり方が大きく変わったであるとか、全然違うトレードの方法を編み出した、とかなら、こんな感想は出ないでしょう。

勝てるようになった、といっても、やっていることも同じで、昔と何ら変わりは無いのだから、理由がわからないのです。



前の記事で、野川ブートキャンプの出来事を書きましたが、正にそのとおりで、最初に教わった「ブレイク」を最後までやり続けていたら、負けてばかりだったのが、気がつけば勝てるようになった、ってことなんです。
まあ、「気がつけば」といっても、その間4年かかってますけどね。

最初から最後まで、やり方など何も違いなどありませんよ。

具体的やり方は、終始一貫同じで、それはブレイク

ところが、最初負けてばかりが、最後はみんな勝ち組に、って話なんです。

じゃあ、何で勝てるようになったのかを理屈で説明しなさい、と言われれば、かなり難しい。
まあ、私はわかっていますから、このブログで色々と書いていますが、みなさんが流し読みしているような事柄がこの1%です(笑)

どうしてこういう感想になるかというと、

違いが自分ではわからないから

なんです。

そう・・・残りのたった1%を詰めただけだから、自分では何が違って勝てるようになったのか、わからないのです。



さて、この1%の違い。

実は、恐ろしいことを含んでいます。

本人が意識できていない部分での違いであるが故に、

転落するのもあっという間

なんです。

そして、逆に何故勝てなくなったのかがわからない。

わからずに去っていく人もかなり多いんです。

せっかく勝てるようになったのに、何故またしても勝てなくなったのか、それがわからず、混乱のまま、この世界から去る、という人もまた多いのですよね。

それが、この紙一重の違い。

一番影響度が高いのが、環境変化ということ。

これで簡単に勝ち組が負け組に転落します。

恐竜が絶滅したとか、そういうことです。

環境変化に耐えるためには、とにかく「やり方に固執しないこと」「過去の成功体験にしがみつかないこと」です。

これも、何度か経験すると、自然とわかってくることだと思いますが、多くが乗りきれずに沈没してしまいますからね。
何度も押し寄せる環境変化を乗り切って、5年、10年と生き残れる確率は高くありません。

「あがり」ってことが無いのがこの世界なんですよね。

これは、勝てるパターンを知った = 勝ち組、という方程式が成立しない、ってことを言っているのと同じです。

みなさんも一度は、一時的に機能するやり方で勝てるようになって有頂天ホテルに舞い上がる、わけですが、ご心配なく、直ぐに落とされますから(笑)

やり方に執着している人は、一時的に機能するやり方で勝つと「もうこれで俺は一生勝ち組だ!!」となるのは仕方がないのですが、そう思ってしまったことで、そのやり方に執着して、環境が変化して、そのやり方が機能しなくなっても、やり続けて、自爆するんですよね。

こういうアップダウンに耐えて残れる人は多くありません。

実に恐ろしいことですが、これも大怪我を何度か経験しないと見えないことなんです。
見えてくるまで残れるかどうか、が肝かもしれませんね。



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諸行無常

2015/02/26 Thu

「男前女子」って聞いたとことがありますか。
女の子然としているよりも、性格がオトコっぽいという感じで、北川景子さんがよく、男前な性格、と言われている代表です。

最近、実は、ひょんなことから、私自身、この「男前女子」が好きなのだ、ということにいまさらながら初めて気がつきました。
何年生きてんだ、と言われそうですが、ある女性とのやり取りの中で、そういえば、とつらつら考えてみると、そうだったのか、って感じで。

外見的には、石原さとみ、とか、そういうなよっとして、助けてあげたいタイプがいいと思っていたのですが、圧倒的に自分の好きなのは「男前女子」。
うーん、頭で考えていることと、実際は違うのだ、と思い知ったわけです。

そういえば、私がお気にになった、5時に夢中・月曜日の若林史江さんも、完璧過ぎるほど完璧な「男前」でした(汗)

これも「無自覚の怖さ」ですかね・・
よくよく考えれば、嫁も実に「男前」なんです(笑)

みなさん、どうなんでしょう。
周りのトレーダーさんたちに聞いたところ、「男前女子は嫌いだ!!」という意見が結構多数派だったようです。
私は例外タイプかもしれませんね。

アンケートができるようなので、よろしかったら投票してみてください。
結果が楽しみです。






さて、最近、何名かの投資家さんと話していて、つくづく「具体的やり方への執念というかすごいこだわり」があるのだなあ、と思えることが続きました。

昨年とか、ムック本であるとか、投資雑誌であるとか、億トレーダーが自分の投資戦略、やり方を書いてくれているような本が数多く出版されています。

億トレーダーの具体的なやり方

これは、手法ジプシーにとっては、ヨダレが出るほと欲しいものでしょう。
大勢が、ムック本や投資雑誌を買ったのだと思います。

セミナーとか、色々と開催されていますね。パンのとか。

さて、そうやって買った本のとおりにして、セミナーで聞いてきてそのとおりやって、どうだったでしょう。
儲かりましたか。

上手く行かなかった方が大半だと思います。
では、何故そうなるのでしょうか。

上手く行かないのは、書いていることがウソだったのか、それとも自分が下手なのか、ってことになるでしょうか。

やり方は、わかった、それは正しい、しかし儲からない。
ここで、手法ジプシーは悩みます。
別のやり方を探そうと再びコレクション活動を開始する、ということでしょう。

じゃあ、本に書いてあることはウソなのか、本当は1億円儲かってはいないのか。

本当だと私が言い切ることはできませんが、ウソではないでしょう。
では、本のとおりにやって何故自分だけは儲からないのか。

手法ジプシーとしては、

「勝てるやり方さえわかれば相場は勝てるはずだ」


という理論と戒律を持っていますから、億トレーダーの真似をすれば、自分も億トレーダーになれる、と思っています。
これだけ具体的に書いてあるのだから、その真似をすればいいのだ、ということです。
また、せっせとセミナーに話を聞きに行っている方も多いでしょう。

しかし、結果はどうだったのか、というと、やはりダメ、という方が大半ではないでしょうか。
私も周りでも、手法をとっかえひっかえ、忙しい人が大勢います(笑)

何故、こういうことが起こるのでしょうか。

不思議だと思いませんか。

この不思議、ということを突き詰めると、重要な考え方のヒントが出てくるのです。

ご自分で突き詰めてください、と言いたいところですが、やさしいので答えも書いていきます(笑)




これには、実は理由があるのです。

2015-01-44.jpg

これは、マザーズ指数の月足です。

これを見て簡単にわかることは、2013年から2014年にかけて、活況相場が続いていた、ということでしょう。
アップダウンがあるにしても、大きな振幅で、特に2013年は、300ポイントがあっという間に1000ポイント超えまで行ってしまいました。
また、昨年も5月から7月にかけて大きく上昇していることがわかります。
今年に入ってからまだ2ヶ月ですが、これはどうでしょう。
どちらかというと、ショボショボですね。

このように、マーケット環境は、それぞれ著しく変化しています。

2013年に始まったアベノミクス相場では、ロケットのように吹き上がる相場でしたから、とにかく、上がる銘柄を買って、持っているというだけでも大儲けでしたし、ストップ高持ち越し、オーバーナイト、ブレイク、なんでもキッカケがあれば、買って持っている、ということで、大きく利益を出すことができる相場でした。

これは、昨年5月から7月にかけても近い動きで、次々にストップ高が連発するマーケットにおいて、強い銘柄についていく、というやり方だけでかなりの利益を得ることができました。

デイトレーダーである私も、強い銘柄に乗って、ストップになったら持ち越す、ということを何度もやっていました。

当時、これが史上最強の「手法」であり「具体的やり方」だったと思います。

この頃に、アベノミクス長者が大勢誕生し、彼らの「具体的やり方」「手法」が、ムック本や投資雑誌に紹介されるようになりました。

彼らが大きく儲けたのは、概ねこの時でした。

天の時があったのです。


その天の時に稼げた方法というのは、今こうして動きが鈍っているマーケットで通用するものでしょうか。

もう一度マザーズ指数を見ていただきたい。
この2月の月足は、ほとんど動いていません。
上下に小さなもみ合いを作っているだけです。
銘柄によってはそんなことはない、と言われるかもしれませんが、そういう何十分の1の確率を当てることは実に難しいんです。

2013年当初であれば、勢いが出た銘柄は、片っ端からストップ高になりました。
ですから、勢いが出さえすれば、飛びついて、ほとんどが「当たり」だったのです。

ところが、今は、勢いが出たといって飛びついても、すぐに「おじぎ」します。

結果、ジャンピングキャッチして飛びついた順張りトレーダーは、全滅を食らいます。


今、このくり返しがマーケットで起きています。
新興メインのトレーダーの多くが2月は苦しんだことだと思いますが、そういう環境なんです。
別に、自分が下手になったわけではありません。
手法がおかしいのでもありません。
マーケットが変化したのです。

たまにはストップ高に行く銘柄があるから、「自分のやるのに限って」と思いますが、勝率が圧倒的に悪いのです。

本に書いてあることを信じてやったら、スカタンばかりを引くはめになった、というのは、こういう理由から来ています。

つまり、

環境が違うんです

なんでもかんでもがロケットのように打ち上がっていた当時とは、環境がまるで違っているんです。

ザクとは違うんだよ、ザクとは!!


そこを全く考えずに、「億トレーダーのやり方」を真似したところで、上手く行くはずがありません。

当時は、とにかく順張りであれば何でもよかったわけです。
そして、ストップすれば持ち越せばよいだけ。

つまり、

素材が恐ろしくいいのだから、塩をパラパラと振ってちょっと炙るだけで、実に上手い料理になった

ってことです。

手法にこだわっている人、というのは、

いつでも、どこでも通用する方法、具体的やり方

を考えておられるのだと思いますが、これだけ素材が変化しているのに、そんなものが本当にあると思いますか。

百歩譲ってFXなら、まだある程度安定した値動きがありますが、こと株式市場においては、素材の変化がすさまじいのは、マザーズ指数の月足チャートを見れば一目瞭然ではないかと思うのです。

素材と調理

手法にこだわっている人というのは、この両者の関係をあまり理解されていないのだろう、と思います。

素材あっての調理であって、調理ありき、ということはありません。

どういう素材が今出ているのか、その素材なら、どういう調理がベストなのか、これは、

素材が主であって、調理は従である

という関係にある、ということです。

決して、調理単独で存在することはありません。

確かに、同じ素材であっても、日本料理、中華、フレンチ、寿司、など、各職人によってのやり方というのはあるにせよ、素材を無視して画一的に調理することはありません。




素材の美味さには勝てない

上手い料理人というのは、素材の美味さを如何に引き出すか、に工夫をこらします。
当然、素材によって、調理法は変わります。
それに対して、下手な料理人は、素材を無視し、小手先のテクニックをひけらかして、せっかくの素材の良さをダメにします。

(野川徹)



ですから、何より重要なのは、素材の目利きということになります。
ただ、目利きというのは、一朝一夕で身に付くものではありません。

だから、相場は難しいのです。

目利きというのは、築地に何年も何年も通いつめて、ようやく身に付くものです。
半年や1年で何とかなる、というようなものではありません。

でなかったら相場は簡単ですよ。

何でもかんでも同じ調理法が通用するのなら、相場など簡単ですよ。
新人でもベテランでも同じです。
バカの一つ覚えで儲かるわけですよね。
同じ手法がいつでも通用するのなら、相場で負ける人など一人もいませんよ。


やり方にこだわっている人を見ていると、こういうことがわかっておられないのだと思います。
とにかく、やり方ありき、であって、素材などどうでもよい、という感じです。

つまり、

超自己中トレード

を断行しています。

今日水揚げされた素材を完全に無視して、手法に固執する。

しかも、大半の場合、

その「具体的やり方」というのは、過去の環境に最適化されたやり方であって、今の環境には通用しない

というものがほとんどなんです。

そもそも、本になって出版される、ということは、「私は過去これで上手く行きました」って話ですから、それが今通用するかどうかなど、わからない、のです。

過去には確かに通用したけど、今はどうかわらない、過去のの遺物なんですよ。


その紹介した人も、今は別の方法をやっている可能性が高いのだから、その人の「過去の成功体験」だけを当てにして、今やったとしても、上手く行くかどうかなど、わかりません。
多くが「いい環境で成功したからその成功体験を紹介します」というものです。

じゃあ、今本当にそれが通用するのかどうか、そんなこと、本人でもわかりませんよ。

いつかまた、ロケット相場が来れば、やったらいいんじゃないですか、ということかもしれません。

手法にこだわる人は、相場が変化している、ということを理解していません。
いつも相場は同じ動きをしているという「無意識の前提条件」を置いていますが、そんなことはありえませんよ。





前にも書きましたが、林先生の本で紹介されていた「具体的やり方」を批判するほとんどの人は、こういう

過去には正しかった


ということをすっかり忘れています。
相場は永遠に同じだと思っているのです。

今の相場と、高度成長期の相場が同じであるはずがないんです。
基礎的ファンダメンタルがまるで違うのだから。
それを同じであるという「奇妙な前提」を置いて議論するから、わけがわならない批判になるんです。

当時通用したことを紹介して、何が悪いのか、ってことです。


そして、

未来永劫同じやり方が通用しなければ、具体的なやり方を紹介してはいけないのか

ってことです。

過去には正しい具体的やり方だったことが、未来にも通用するかどうか、それは環境次第である


ということです。

そもそも、林先生の本は、そんな「小手先のテクニック」の部分に価値があるんじゃなくて、未来永劫使える考え方の部分こそ読むべきなんです。
そういう重要な考え方のところをすっ飛ばして、小手先のところしか読まないから、そういう批判が出るんです。




諸行無常

聞いたことがあると思いますが、仏教用語で、この世の現実存在はすべて、姿も本質も常に流動変化するものであり、一瞬といえども存在は同一性を保持することができないことをいう。

相場を自然科学のように捉えて、一定の法則性を探そうとしても、相場は自然科学ではないので、諸行無常なんですよ。

一定の法則性が一見するとあるかのように見えるので、初心者はそれを探そうとするけれど、その作業は困難を極めることでしょう。
浮かんでは消え、消えては浮かんで、を繰り返しているようなものです。

市場参加者は常に変化しており、同じ人が同じようにやっているということはありません。

変化することこそが相場の本質なんです。

手法に固執している人には、ここが見えていないのだ、と思います。



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プロフィール

Author:あらなみ
職業:個別株投機家・専業デイトレーダー

Twitter: @aranami718

旧ブログ:
あらなみの相場技術研究所別館

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