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資金を遊ばすという誤解

2018/05/27 Sun

昨日、友人と食事をした時の話です。

彼は、私の相場観の影響もあって、今年に入ってから積極投資を控えているのですが、その彼からこういう話がありました。

「資金を遊ばせておくのはもったいない。何かやらないと無駄だ。」




これは、多くの投資家が持っているマインドだと思いますので、これに対して私が話したことを書いておこうと思います。


投資家が持っている考え方というのは、多くの場合、同じようなものがあって、この

資金を遊ばせておくことは無駄である

というのも、その共通したマインドの一つです。

なので、

いついかなる時であっても、何かに投資し、運用していないといけない

資金を運用もせずに遊ばせていることは無駄である、いや、怠慢である


という妙に追い詰められた気持ちを持っていて、常に

どげんかせんといかん!!

と感じてしまうのです。

だから、何ヶ月も現金でスタンバイすることには耐えられない、となってしまいがちです。

遊んでいてはいけない、という真面目な日本人の勤勉さが出ている、とも言えます。


ましてや、これが専業ともなると、日々の支出をどげんかせんといかん、という気持ちに
間違いなくなります。

ここが大きな落とし穴なんです。



そもそも、投資による利益とは、どこから来るものか、というと、

相場が勝たせてくれる

のです。

決して、自分で勝ったものではありません。

私はこう考えます。

なので、利益が出たときには、相場がいい動きをしてくれたから勝てたと、
相場に感謝するのです。

トレンドフォローなら、相場にいいトレンドが出たから勝てたのであって、
トレンドが出なければ、絶対に勝てません。


すごいトレンドフォロー戦略を持っていて、相場にトレンドが出なくても、
勝てるのだ、ということなど絶対に無いのです。

どんなにすごいトレンドフォロー戦略をもってしても、相場が持ち合いに
終始するのなら、絶対に勝てないのです。

当たり前のことです。

すごいやり方で勝てた、というのではなく、相場がやり方に合った動きをしたから
勝てたのです。

主語は、全部 相場 なんです。自分ではありません。


一方で、損失は自分の責任です。
特に、不必要に大きな損失を出したのは、100%途中で切らなかった自分の責任です。

相場は、相場の行きたいように行くだけなので、自分のポジとは何の
関係もありません。


このように、

相場が勝たせてくれる

ので、もし、

相場が勝たせてくれない時期

だったらどうするのか、といえば、

何もしない

ということになるだけです。

これは、相場が勝たせてくれるという理解だから、当然の帰結となります。

それを、今月の生活費を出さないといけないであるとか、
遊びに行くお金が欲しい、だとか、先月負けたから、であるとか、
お金が現金で遊んでいる、とか、寝かすのはもったいない、とか、
負けを取り戻そうとか、
そういう理由でトレードをしたら絶対にダメです。
ほとんどの場合、負けに終わります。

何故なら、それらは全部自己都合だからです。

そんなこと、相場には、何の関係も無いんです。



こういう話をしていると、友人は、

「では、あとどのぐらい待てばいいんだろう。秋までなのか、年内いっぱいなのか。
2年後には考えないといけないのか、きちんと目処を持って計画しておいた方がいいと思う。」


このように言いました。

これも考えがちなことだと思います。

資金を寝かす期間は、期限を切って、きちんとルール化しておいたほうがよい、
という考え方で、一見すると、論理的できちんと規律を作ろうとしているように見えます。



しかしながら、これこそが、

自己都合

なんです。

何故なら、

相場は、あなたの資金がどれだけ寝てようがどうしようが関係ないんです。

相場は相場に聞け

とは、よく言ったもので、

投資すべき時期というのは、明日来るかもしれないし、半年後かもしれない、

もしかしたら、3年間待たないといけないかもしれない。


この

いつ再開すべきか、というのは、すべて相場の都合で決めることです。

あんたが休もうがどうしようが俺の知ったことか!!

というのが相場の言い分です。



このように、投資家が勘違いしている最大のものとは、

利益を、自分の都合で取ろうとする

ことなんです。

だから、ものすごく手法にこだわったり、色んな自己都合を振り回して、
自分ペースで投資をしてしまいます。

ボーナスが入ったから、それで投資を始める

定年で退職金が入ったから投資をする

負けたから取り戻さないといけない

勝ったから、もっとガンガン行く


とか全部自己都合の典型でしょう。

あんたが定年でお金を持ったからって、そんなこと知らねえよ!!

って話ですよ。相場から見れば。


なお、今、その方がお休みしているというのは、相場がいい悪いというのではなく、

今は、相場の環境が、買いの好きなその人に合っていない


というのが理由です。

そもそも、相場の動きに、いい悪いという概念はありません。
その人が取れる動きが出るかどうか、ということになります。



環境認識が重要であるとか、休むも相場、という言葉はみんな理解
しているはずです。

しかし、実際に、現金を持って待つ、ということになると、

資金を遊ばせておくのは無駄だ

という認識になってしまうのです。

環境認識とは、相場の都合をお伺いすることです。

そして、相場の都合が自分と合っていないと感じるのなら、

やらない、何もしない

ということが最良の選択なんです。




林先生の本のどこかに次のように書かれていたのを時々思い出します。

「小器用にやろうとしてはいけない。器用に立ち回ろうとして、
結局、失敗してしまう人が多いのだ。」


やらないとなれば、

どんと構えて、腰を据える

こちょこちょしない、ことなんだと思います。

勝てない人というのは、とかく、こちょこちょこちょこちょ手を出して、
いらんことを続けて、しょうもない損失を繰り返すものです。




待つ

ということの重要性はよく言われており、耳にすることも多いと思います。

しかし、実際の現場で待つということは、突き詰めれば、

何もせずに現金を持っている、ただ寝ている

ってことなんですね。

働き者の日本人のマインドからすると、これは耐えられないことなのかもしれません。

平日に、公園でブラブラと散歩している罪悪感のようなものかもしれません。

ただ、投資の現場で、これを無駄だと感じるのなら、

結果として、環境認識もへったくれもなく、いついかなる時にでも、ポジションを持ち続ける


ということになってしまうのです。


待機して待つ、ということは、個人投資家最大の武器である

常に運用しなくてはいけない機関投資家には真似ができないんです。


資金を遊ばせておくのは無駄だというのは、

消防隊員が、火事が起きていないのに、消防署に出勤するのは無駄だ

と言っているのと同じなんです。


私は、待てない、ということこそ、相場で負ける大きな原因の一つだと思っています。



最後に、私が心の師匠としているジェシー・リバモアの名言を書いておきます。


ただの愚か者は、いつでもどんな時でも誤った行動をとる。しかし、いわゆるウォール街の愚か者の場合、常に相場に参加していなければならないという脅迫感念から過ちを犯すのだ。毎日売ったり買ったりすることの正当性を説明することは誰にもできないし、そもそもそんなやり方には知性の片鱗もないと言える。

良いアイディアが相場で大きな利益を上げる秘訣ではない。最も重要なのは、絶好の時が来るまで静かに座っていることだ。


知性の片鱗もない投資はしないでおきましょう(笑)

やり方ではなく、待つことが秘訣である、ってことです。
今は、絶好の時 ですか。



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プロフィール

あらなみ

Author:あらなみ
職業:個別株投機家・専業デイトレーダー

Twitter: @aranami718

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