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相場で難しいこととは

2019/07/07 Sun

今日、FXを長年やっている友人に会って話をしていました。

彼の話は、次のようなものでした。

「相場観は結構よくて7~8割は当たります。」

これを聞いただけでは、じゃあ、勝っているのだろうか、
と思うのですが、例によって、トータルでは負けています。

そこで、よく話を聞くと、あまり言いたくなさそうに、

「時々、大きく負けるので、そこでせっかくの儲けを
全部吐き出してしまう。。
この負けさえ無かったらと思うのだけど。」


という説明でした。

大きな負けさえなければ、という負けに対する反省はあっても、
勝ったトレードについては、正しかった、という認識のようです。

勝てば官軍です。

そこで、私は、勝ち方について、前回と同じ例の質問をしました。


買って、すぐに上がったので素早く利食いして1万円の利食い

買って、じりじりと上がったが、下がりかけたので3000円の利食い

買って、買値で上げたり下げたりしたので、上げた時に、素早く
利食いして1000円の利食い

買って、下げて1万円の含み損となったけど、我慢して、
戻ってきたのでトントンで逃げた

買って、少し上がったが、すぐに下げたのでトントンで逃げた

買って、じりじりと下げて、含み損が次第に拡大し、3万円の
含み損になったが、しばらく我慢して、トントンまで戻ったので決済した

買って、じりじりと上がってきたので、1万円の利食い

買って、少し儲かったが、もたもたして不安になったので決済し、2000円の利食い



すると、やはりでしたが、全部当てはまる、というのです。

また、ここで引っかかっているのか、と思いました。

勝てない人の大半が、ここで引っかかっているのじゃないか、
と思うぐらいに当てはまる話なので、正に、

ブルータスお前もか


って感じです。

みんな、目先の勝負を勝ちたいんだよな~!!

下手の典型的売買ですが、ここからどうしても
抜けられないらしい。。




よく考えてみてください。

そもそも、相場は、上か下かなので、勝率は50%。
買って上がる確率は50%です。

買って下がってしまった時に、再び上がるか下がるか
の確率は50%。

ということは、そもそも50%は素早く利食いすれば
勝てる。
これに加えて、下げてしまっても、我慢していれば
戻る確率は、また50%。

つまり、上がれば素早く利食いして、50%の勝率。
下がって我慢していれば戻る確率50%だから、
50%の50%で、25%は戻る。
つまりは、この両方を足せば75%は勝ちかトントン
が確保できる、ってことなんです。

素早く利食いして、損切りさえしなければ、
理屈では75%は勝てるんです。


これは、ハムスターがやっても75%の勝率は
確保できるってことです。

なので、相場観が冴えてるとか、手法が正しいとか、
勝てるやり方、勝てるテクニカルを見つけたとか、
そんな理由では全くなくて、

単に素早く利食いして、損切りしないから、
高い勝率で勝てている


ってだけなんです。

淡泊利食い&損失飛ばし

をして、目先の勝率を良く見せてるだけなんです。

加えて、相場はレンジで動いている期間が長いので、
損切りさえしなければ、大概は戻ってきます。
なので、さらに高い勝率を確保することができるのです。



ところが、実は、恐ろしいい裏があって、
こういう甘い売買をしている人が、きちんと損切り
をすると、負けてばかりになって、もっとひどいことに
なります。


つまり、これが

損切り貧乏

です。

厳密なリスク管理などしたら、
まるで利益など出なくなって、
手も足も出ないままに、負けまくること
になるのが、このレベルです。


どういうことかというと、

元々、手法が機能しているとか、
相場観がよいとか、当てる方法がわかったとか、
読みが当たるとか、相場が上手いとか、
技術があるとか、腕があるとか、
そういうことで勝率がいいわけではないんです。

甘い売買を、ただ単に、損失飛ばしに頼って見かけだけ
勝率を高く見せてただけなんです。

中途半端な追っかけエントリーに加えて利食いも甘い。
そこで、損切りだけをきちんとしても、損切りばかりとなって、
勝率は極端に落ちて、さらに、利益もちょっとだけしか取れない。
結果として、さらにひどい負けになって、全く勝てなくなってしまう。

元々、勝てる技術など持ってはいないのだから、損失飛ばしに頼って
いたんです。
そもそもが、初心者と同じレベルの技術水準なんです。

だから、きちんと損切りしなくてはと思いつつも、

再び、損したら放置してお祈りする売買に戻る


を繰り返す


ことになります。

しかし、そうなると、またコツコツ稼いでも、
ドカンとやられる日々に逆戻りする。


長年相場をやっていて勝てない人は、
この地獄のループのどこかにいる可能性が
高いということになります。

このループを繰り返している限り、
10年経過しても、相場を始めて1か月の人と、
相場の腕は、ほとんど変わりません。
相場を始めて1か月で、もうこのループに入る
ので、それから、同じことの繰り返しで、何の
進歩も無いのです。

つまりは、

永遠の初心者トラップ

にはまり込んでしまうわけです。

投資家の成長を阻んでいるのは、この

ハムスタークラスからの脱皮

なのですが、これが想像以上に難しい。

これに加えて、相場環境がいい時は、
どんなにへたっぴーでも儲かるので、
勝てる手法を手に入れたとか、
上手くなったと勘違いして、さらに
ドツボにはまる。
そして、いい相場環境が終われば、
甘いリスク管理能力が露呈して、
コテンパンにやられることになる。
一時的には、勝てても、結局は、
この繰り返しだけ。




相場で難しいのは、勝率を上げること(当てること)ではありません。

相場で難しいこととは、きちんとしたリスク管理を
しながら、利益をひねり出すことです。

リスクを管理された利益を出すことは凄く難しいのです。


そのために、出処進退にこだわり、腕と技術を磨くのです。

損失を放置して結果オーライを狙うのは、ハムスターでもできることなんです。


そもそも、

相場の当て方は、ベテランでも初心者でもそんなに
変わりません。
つまり、上手くはならない。
何故なら、他力本願だから。
自分のできる範囲を超えているから。
トランプが何かを言ったら動く相場の値動きなど、
そもそも当てられるはずがない。
いきなりの業績発表での乱高下をどうやって
当てるのか。
チャートというのは、そのファンダの変化を
受けた結果なのに、それを予想の魔法の道具に
しようとするのは、そもそも無理がある。

しかし、出処進退やリスク管理など、自分でできることは、
練習すれば上手くなる。
値動きに対する玉操作(ぎょくそうさ)は、
自分でできることだから、練習を積めば上手くなる。

それなのに、多くの投資家は、当て方ばかりを追い求めて
いるから、永久に玉操作が初心者のままで終わる。

玉(ぎょく)の入れ方、安全な売買の仕方、
分割、損切り、利食いなどの出処進退については、
安全とリターンのバランスを取った職人技で、

厳然とした上手下手がある


上手い人は、見事な玉さばきをする一方で、
下手な人は、しょぼ利食いと損切り放置を繰り返す。

そこに、明確な腕の違いがある

そこが大半の人には、見えていない。

みんな上手くならない当て方しか見ていない。
その結果、
当て方だけを求めて、下手なまま永久にさまよう。
永遠の初心者のままで、相場人生を終える。



1ヶ月のノービスでも、10年選手でも、
同レベルの腕しか持っていないのは、
こういうことがわからないので、
自分のでできる出処進退には、
全く、目が行かず、
当て方を求め、勝率だけを求めているから
に他なりません。

そろそろ当て方探しを卒業して、
腕を磨くことにシフトされることをお勧めします。




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プロフィール

あらなみ

Author:あらなみ
職業:個別株投機家・専業デイトレーダー

Twitter: @aranami718

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