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マクロファンダメンタル分析

2014/11/22 Sat

ファンダメンタルとは、どういうことか、どういう認識なのか。
概念だけではわかりにくいと思うので、私の今の現状認識を具体的に書いてみます。
みなさんが思っておられるファンダメンタルとは少し視点が違うかと思います。
今回はマクロです。


■今回の選挙

難しい選挙だと思います。
というのは、「増税延期の是非を問う」と安倍さんは言っておられたわけですが、全ての党が増税延期賛成なわけで、では反対という人はどこに入れたらいいのかわかりません。
というより、増税延期反対という人はほとんどいないでしょう。
結局、安倍政権の信任投票になるということなのでしょう。

野党の今のボロボロの状況を逆手に取って、人気の出る増税延期を引っさげて選挙に打って出れば勝てる、という勝算での解散ということでしょう。

それにしても野党は悲惨な状況です。
民主党は先の与党時代の不人気とバラバラ状態を未だに引きずっていますし、維新の党はもう橋本人気に陰りが出ていて一時の勢いは望むらくもありません。
そして、みんなの党は、何と選挙戦を前にして自爆しました。
なんということでしょう。支持者は茫然自失でしょう。気の毒です。

自民に入れたくない人でも、自民に入れざるを得ない、という状況での選挙戦の結果は見えているように思えます。
与党の勝利というより、野党の自爆、敵前逃亡、という感じの選挙に見えます。

それにしても安倍さんはいいタイミングを選びましたね。
大義なき解散と野党は言いますが、そもそも選挙に大義があるものでしょうか。
今回は、「争点なき解散」という感じですね。

野党がどういう対立軸を据えるのか、無理やり争点を作らないといけないところで既に野党は、

お前は既に死んでいる


状態かもしれません。

ところで、街角インタビューでは、二言目には「庶民は大変だ、大変だ」という言葉が繰り返されますが、実は国の方がもっと大変なんです。



■いずれ平成の徳政令発布か

途方もない財政赤字垂れ流しが続きます。
仮に増税したところで、焼け石に水なんですが・・・

金額が大きくてわかりにくいので、家計に例えると、年収550万円の家計で、年間の支出は1000万円、赤字は450万円だが、これを借金で毎年まかなっている。
しかも、総額の借金は既に1億円を超えている。
さらに、あろうことか、支出は今後さらに増えることが見えている、という悲惨さです。
借金に頼った生活をしているのに、どうやってこの先1億円もの借金を返済するのか、私なら夜も眠れないでしょう。
もう絶望的とも思える数字です。
そもそも、金利が少しでも上がったら爆死という綱渡りです。既発は固定ですが、借り換えが不可能になります。

しかし、よくもここまで放置したものです。
というより、できたものです。感心しますね。それだけ経済は頑張っている、ってことでしょう。
でも、この状態のままで、稼ぎ手であるお父さんがちょっと病気にでもなったら、この家はもう破産するしかありません。
病気にならないことを祈るしかありません。
しかしながら・・・

今週放送されたモーサテのインタビューで、ジム・ロジャーズ氏が、「アベノミクスは投資家にとってはいいが、日本にとってはどうかな」というコメントしていました、そして、「短期的にはいいが、中長期的には、日本は破綻へ向かう可能性が高く、日本から逃げ出した方がよい。その時はリーマンショック以上のことが起こるだろう。」、というコメントでした。

事の正否はさておいて、こういう見方をしている超大口投資家がいる、ということは頭に入れておかねばいけないでしょう。

いざとなったら大胆に日本売りを仕掛けようと虎視眈々と狙っている超大口(巨大大人)の存在がある、ということを忘れてはいけない、ということです。

彼らのほとんどは、ファンダメンタルを常に読んでいます。
何故なら、ファンダメンタルに則ったトレードでしか儲けることは難しい、ということは彼らが一番よく知っているからです。
そして、目をつけたものに対して、ひたすらにきっかけを待っているのです。

何も無い状態でいくら大パワーで売ったとしても、跳ね返されるのはわかっている彼らですが、何かが起こった時に、一気に売って来る、買ってくる、パワーは兆円単位ですから、凄まじい流れになることは間違いありません。


そうならないためには、社会保障を大胆にカットする一方で、消費税を20%にする、という政策ぐらい実行しないとどうにもなりませんが、そんな政策を掲げても、選挙で落選するに決まっているから、わかっていても誰も言いません。

となると、残った選択肢は、前に書いたように、ハイパーインフレという平成の徳政令をどこかでやるしかもう道は無いのかもしれません。
そこが彼ら巨神兵の最大の狙いなのでしょう。

彼ら巨神兵が固唾を呑んで日本のファンダメンタルを見ていることは間違いないと思います。

徐々に進んでいる円安トレンドはこの道に沿ったプロローグなのかもしれません。



■基礎的ファンダメンタルの状況

テクニカル的に見れば、これだけ上がったドル円はどこかで大きく反落してもおかしくない、ということなのかもしれません。

しかし、そもそも、ここまで円高が続いたのは、ベースの日米貿易収支に加えて、リーマン以降は「米QEによる量的緩和 VS 規律重視の日銀」という構図があったわけです。

しかし、この流れが一変します。
311によって、全原発が停止し、エネルギー輸入が急増したことや企業の海外生産の加速により、一転して日本は貿易赤字国となりました。
それに加えて、「米QE終了による引き締め VS アベノミクスによる大胆な量的緩和に転じた日銀」という双方が180度転換した金融政策です。
この2つの大きな基礎的ファンダメンタルズの変化が正に劇的に起こったわけです。

この構造なので、為替はわかりやすい局面になっている、という見方ができます。


一方で、少々複雑なのは、株でしょう。
上場企業の業績は着実に上向いているわけですが、そこを襲ったのが、先日のGDPショックです。
専門家の予想を覆す衝撃波はかなりの破壊力でした。
これで株式相場はかなり迷っている動きをしています。
金融緩和は確かに株にとっては上げ材料ですが、これはカンフル剤なので、バブルにはなっても、基礎的業績動向がこれに伴ってよくならなければ長続きはしません。

円安が続くということは、「円」の価値が下がっている、ということなので、株の価値を中立にするだけでも、円に対して株が上がらなければなりません。
そうでないと、株の絶対価値は円とともに勝手に落ちるからです。

こういうことですから、目先の企業業績は確かによい、しかし、GDPは迷走している。

中長期的には、円売りという方向性が、日本売りに変化しないとも限らない、ということは認識しておくべきでしょう。



■より根っこのファンダメンタル

日本は本格的な人口減少社会に突入しました。
過去において、人口がどんどん減少する一方で、GNPが拡大する、という事例は無いんじゃないかと思います。
もしあれば私の勉強不足です。
中国については、例外で、都市部と農村部との人口移動で説明できると思いますが、その人口移動もここに来て限界が訪れている様子です。
中国も人口動態から見れば、ちょっと正念場でしょう。

環境問題という視点から見れば、人口減少は非常に望ましいことですが、こと経済に関しては厳しい見方をせざるを得ません。

日本の人口がガンガン増えていれば、GNPも拡大し、国の借金もここまで膨らむことは無かったでしょうし、年金など福祉問題もクリアできたことでしょう。

しかし、現実には、人口減少社会なのですから、過去の高度成長時代の夢よもう一度、ということではなく、現実を見て、人口減少に対応した社会を作っていかなくてはいけない、と思います。

人口が増えるのであれば、多少将来世代に負担を先送りしてもよかったのでしょうが、その「過去の習慣の轍(わだち)」から抜け出せないで、変化を嫌うことから、人口減少に社会制度が追いついていないことに軋みが今徐々に表面化しているように思います。

土地は持っておくもの、上がるもの、という神話もあります。
しかし、これは過去の人口増加社会であった時の遺物です。
既に高度成長期のニュータウンは、ゴーストタウンになりつつありますし、限界集落の問題も表面化し始めています。

こういう問題があるから人口を増やさねばならない、という議論が盛んですが、私は本末転倒だと感じています。
環境問題から見れば、明らかに人口減少は望ましいことですし、人口減少によるメリットも数多くあります。
人口減少を受け入れて、それに見合った社会に変化することこそ大切なのではないか、と思うのです。
それを受け入れようとせずに、抵抗し、今の制度を守りたい、とするから、無理があるように感じてなりません。

人口減少というのは、社会制度、経済、政治、などなどありとあらゆるところのマクロ問題の根源的な話になると思います。

ジム・ロジャーズ氏の予言が当たらないようになって欲しいので・・・
と言いつつ、家族全員のパスポートは準備し、渡航先など考えている私ですが(笑)

これはあくまでリスク管理上の問題です。





さて、ざっと私の感じるマクロを箇条書きにしましたが、興味が無い人には全く興味が無いと思います。

そもそも、こんなことはトレードと全く関係ねえじゃねえかよ!!

と思われる御仁も多数でしょう。

こんなしょうもないこと書くぐらなら、具体的やり方、手法を教えてくれ!!

まだ中長期的なトレードならまだしも、短期も短期、長短期のお前が何でこんなことを考えてんだ、趣味か?


ということかもしれません。

しかし、私にとっては、これが重要なんです。

このような目を持つ、ということ、それはどういう意味を表しているのか、というと、

巨神兵の目を持つ

ということと同じなんです。

巨神兵が何に目をつけて、何を狙っているのか、が時として見えるわけです。

もちろん全てを見通せるわけではありませんが、時として、動く前から先回りして見えることがあります。

リーマン・ショック時においても、半年以上も前からファンダメンタル的には危険な兆候が続いていました。
ちょっとファンダメンタルを気にしていれば誰にでもわかっていたことでした。
何ヶ月も前からおかしいおかしい、と言われ続けていたことが、一気に爆発したのが10月だったのです。
あれは何も突然降って湧いたわけではありません。
危ない危ないと言われ続けていたことをマーケットが無視していただけなのです。


そういうことですから、これは時としてデスノートの死神の目に匹敵する威力を持つものなのです。

2014-08-93.jpg



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コメント

Secret

No title

人口減少は、先進国の中流層は皆同様の傾向でしょうね。

若者にお金がない、ということもあるでしょうが、もっと深いところで、生命の根源的な本能というものが、少子化の根底にあるような気がします。

私は本業は、国内限定の技術サービス業ですが、仕事はまあまあ性に合っているからそれはそれでいいのですが、経済的な面で言えば魚の少なくなる池で釣りをしているような、それでいて釣り人はまだまだ居残っているような、そういう不利な環境なわけで、本業での経済的な成功は望むべくもない、と、言うか、只でさえカツカツのこの状況を、維持することすら怪しいものですw

やはりこの先は多すぎる業者の淘汰と合併が進んで、環境対応していくのだろうかと思います。

そういった環境変化への対応の過程ということでは、円の希薄化、という事も致し方ないのでしょうかね。

No title

日本の借金が増えた要因は理解しておられるのでしょうか?

日本は深刻なデフレに陥り、企業・国民が債務縮小/貯蓄に走りました。
この状況だと需要は減り続けるため、何もしないとGDPは真っ逆さまに降下します。
GDPを維持するために、政府が需要を担って財政支出をすること、つまり企業・国民の代わりに借金を担うことによってGDPを維持してきたわけです。
バブルの後遺症から、少しでも景気が良くなると引き締め(財政支出減、消費増税)を行って、企業・国民の需要を創出できなかった側面はありますが、
借金自体は正当なものだと思います。

ちなみに、日本国としては500兆ほどの資産をもっているので、それを無視するのもフェアではないと思います。

それと経済のことであれば、
①財政規律絶対派(財務省、欧州、一部IMF)
②構造改革派(小泉内閣、有象無象の経済学者)
③ケインズの積極財政派(FRB、クルーグマン、最近のIMFの主張)
3者の主張を良く吟味することが必要だと思っています。
既にお分かりかもしれませんが、私は③の方の考えです。

Re: No title

どらさん、こんにちは。

何か勘違いさせてしまったようです。

個人的には、緊急時に需要を創出ため、ということはわかります。
しかし、延々と赤字を続けていくことはどうなのでしょう。
このままずっと続けていくのか。
今は悪い悪いという意見も多いですが、私は「平時」だと思っています。
この平時の時にも借金に頼った財政を続けることが果たして妥当なのか、と思うのです。


ただし、私は、ここで経済議論をしたいわけではありません。

何が正しいのか、間違っているのか、とか、それを議論することについては、経済学者や評論家に任せておけばよい、と思っています。

一方で、私は投資家なんです。
ですから、今後のリスク要因や変動要因を分析し、もしそれが起こった時に何ができるのか、どうポジションを持てばいいのか、を探っているのです。

また、もしもの時に備えて、リスク回避の手段をとっておくべきことはないのか、を探っているのです。

実は、投資というのは、準備ができているかどうかで、結果が全く違ったものになります。
準備で8割が決まるのです。
執行はもうオマケのようなものです。

ここはわかりにくいかもしれませんが、私は、何が正しいのか、何が間違っているのか、というよりも、正しければどれだけ取れるのか、間違っていればどう避ければいいのか、を探っているのです。


ヘッジファンドが何を狙っているのか、その狙いが果たして正しいのか、間違っているのか、それは私にはわかりません。

しかし、狙っている、ということは、そこに大変動を嗅ぎつけており、巨額のポジションを投入する準備をしているということだけは確かなのです。

Re: No title

タカユキさん、こんにちは。

人口減少は、マクロを考えるにあたって、とても重要なファクターだと思っています。
今後、人口減少に逆らった政策を取るのか、受け入れるていくのか、どうなるのでしょうかね。
結局、最終的には、受け入れないと仕方がない、とは思うのですが。
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あらなみ

Author:あらなみ
職業:個別株投機家・専業デイトレーダー

Twitter: @aranami718

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