勝ち切れない理由の誤解

2017/03/12 Sun

昨日、友人と話をしていて、「なかなか勝ちきれない」という話を聞いていて、ちょっと誤解があるなあ、と感じて、次のような話をしました。


相場でなかなか勝ちきれない。

いいところまで行くんだけど、もう一歩のところで、落ちてしまって、トントンに戻ってしまう。

勝ったり負けたりして、水面上に顔を出すのだけれど、ちょっと油断すると、すぐに沈んでしまう。

せっかく勝っていても、すぐに調子に乗っていらんことをしてしまって、せっかくの勝ちを吐き出してしまう。

コツコツ勝つことができるだけれど、負けるとついムキになって、ドカンとやられてしまって、トータルでは負けてしまう。

相場を見ていると、チャンスじゃないとわかっていても、つい手を出してやられてしまう。



こういう感じで、なかなか月間トータル、年間トータルでは勝ちきれない、という人がものすごく多いんですね。

そんなに負けはしないのだけれど、といって勝ちきれてもいない、という感じです。



さて、そういう人たちが、年間トータルで常に勝っている、いわゆる「相場で勝っている人」に対するイメージは、概して次のようなものなんです。

ガンガン相場を当てて、次々に勝ちを収めている

滅多に負けなくて、器用に相場を当てることができている

勝ち方、やり方を知っていて、相場が読めている

相場が上手い、というより、相場がよく見えていて、鋭い目利きで勝率が高く、余裕で相場に勝っている

だから、相場が上手い人は、相場が読めるのだから、そんなに負けないで、スマートに勝っている




こういう思いが強いので、今の自分に欠けているのは、何か、というと、

もっと相場が読めるように目利きを鍛えて、もっと勝てる戦略を見つけないといけない

という方向に進みます。

こうして、勝っている人のやり方を真似しようと思って、いろんな相場サイトで勉強したり、本を読んだり、セミナーに行ったりして、相場を当てるための方法を磨こうとするわけです。

カリスマブログを読めば、今日も100万円勝った、500万円勝った、と書いてあるわけで、そういうのを見ると、なおさらに、そういう人の真似をすればよい、という思いが強くなることでしょう。

多くの人は、友人・知人に実際に相場で勝って、トレードで生活している人はいないと思います。
非常にレアな存在だからです。
だから、そういう偶像のイメージが妄想的に膨らんでいるのだと思うのです。




さて、実際にそのイメージは正しいのでしょうか。

ここからは、私を含めて、私の回りにいるいわゆる専業トレーダーの実態を書いてみたいと思います。

専業なら、スマートに当てて取っている・・・ってことなんですが、実態は・・・全く違います。

実際の専業の実態ですが、

勝ったり負けたり、売買記録を見れば、完全に負けていると思われるぐらいに負けている。

しかし、きちんと計算して、トータルすれば、微かに・・・いいですか、微かに勝っている。


これが実態なんです。

極端には、1万円勝つために、100万円勝って、99万円負けて、差し引きで1万円勝っている、というのが実態なんです。

だから、その人が勝っているのか、負けているのか、きちんと計算しないとわからないぐらいの微差の勝ちなんです。
勝率など、余裕で50%を下回っている。
しかし、トータルすれば、何故か、ちょっとだけ勝っている。

例えば、

-2 -5 -1 -4 +3 -2 -3 +10 -1 +8 = +3


という感じでしょうかね。

普通の人の勝つ、というイメージとはほど遠いわけです。

もうこんなの勝っているとは言わない、と感じるほどの微差。

この微差力こそが違いなんですね。

勝っているのか、負けているのか、よくわからないけど、トータルすると、なんとかかんとか勝っている。

これが私の知っている範囲での勝っているトレーダーの実態です。

こういうことが全然わかっていない人が多いんだと思うのですね。

だから、もっとスマートに勝たないといけない、ガンガン勝てる方法を見つけないといけない、という方向に進みがちなんです。





じゃあ、トータルで勝てない人との違いは何か、微差力とはそもそも何なのか、というと、結局、ここで最初に書いたようなことをしない、または、最小限にとどめているってことなんです。

つまりは、

勝って驕らず、負けて腐らず

やるべきことをやって、いらんことをしない

自己都合を避けて、相場がくれるチャンスをひたすら待つ

言い換えれば、趣味で相場をするのではなく、仕事でやっている


ことであり、

勝っておごって、負けて切れる

という普通のことをしない人たちなんだと思います。

そうすることで、

勝ったり負けたりしながら、水面上にギリギリ顔が出た瞬間にさっさと逃げる

というギリギリ、だましだまし、勝つ、そういうのが勝っている人たちの実態なんです。

結局、忍耐力差が結果の差に繋がっているってことなんです。

こういった、ギリギリのところで我慢することがほとんどの人はできないわけです。

ほんの少し我慢して、ちょっとだけいらんトレードをしなくて、負けたらきっぱりと諦める。

こういうことができるかできないか、これがトータルではものすごく大きな違いになるわけなんです。

決して、すごいやり方を知っているとか、そういう違いではないわけなんです。

だからこそ、勝ち組と呼ばれている人たちでも、ちょっとのことで、転落するのが日常なのです。

そういうギリギリの忍耐力差だけで、勝っているのだから、落ちるのも早いんです。

仮に、勝てる方法を知った人が勝ち組なのであれば、その人は「一生涯安泰」なはずじゃないですか。

でも、実態は、数年間勝っていても、すぐに落っこちるのが日常ですし、事実そうなっていることも知ってますよね。




勝ち切れない人を見ていると、

ほんとに、ちょっと勝ったら舞い上がって、ちょっと負けたら切れる

のです。

せっかく儲かっていたのに、判で押したように大きな吐き出しを繰り返す人がとても多いのです。

コツコツ勝っていたのに、ちょっとした負けを切り口にして、千丈の堤も蟻の一穴から総崩れになって、転げ落ちるように大負けする、ということを定期的に繰り返します。

わかっちゃいるけどやめられない、というのはこういうことなんだなあ、ってつくづく思いますが、定期便のように繰り返すので、そういう人は、いくらやり方を工夫しても、戦略を練っても、どこかで必ず「ドカン」をやる宿命みたいなものを背負っている感じです。

ここ一歩のところで踏ん張れないのですねぇ。残念なことです。

合戦で言えば、お味方総崩れ、の様相となります。



アホなことを平気で繰り返す一方で、チャンスに臆して手が出ない

結局、自己都合取引であっという間に爆死する

これが実態だと見ていてつくづく思います。

特に多いのが、この自己都合取引です。

実は、

相場の負けのほとんどは、自爆テロなんです。


特に、大敗、爆死、退場の原因の90%以上は、自爆なんです。

「勝ったから調子に乗る」「負けたから切れる」「暇だからやる」「お金ができたからやる」「負けたからナンピンする」

などなど、全部自己都合なんです。

これで、自爆テロやるわけです。

自爆テロの前には、検証とか、冷静なチャート分析とか、事前の戦略とか、もう関係ありません。

単なる駄々っ子、おもちゃ売り場で泣き叫んでいる子供と同じだから、チャートも何ももう関係ありません。

せっかく我慢に我慢して積み上げた利益が、切れた瞬間に、あっという間に総崩れになるんです。

凄まじい破壊力ですね。

過去1ヶ月分、いやいや半年分の利益を1日で吹き飛ばす、などデイトレあるあるですよ!!

相場の都合などお構いなく、感情的になって、ひたすらに勝負しまくって、お祈りする、こんなことで勝てるはずがありません。



何とかして取り戻そう!!

はい、諸悪の根源です(笑)

基本、返り討ちが待っています。

何故なら、100%ピュアな自己都合取引だからです。

自己都合取引に相場は容赦なく攻め寄せてきますから、ひとたまりもありません。

相場の恐ろしさは、特にこの

リベンジトレード

において発揮され、この後には何もかも根こそぎさらわれてしまうのです。

とにかく、

最も恐ろしいトレーダーの病は、リベンジトレード病である、ということは、どれほど言っても言い過ぎではありません。


根こそぎ、退場、の原因のほとんどがこのリベンジトレード病にある、致死率が非常に高い恐ろしい病なんです。

なので、リベンジモードに入った瞬間、トレードは即時停止すべきです。



損切りについて、迷う人も多いわけですが、そもそも、損切りするとか、しないとか、その前に、値動きという相場の都合があるわけです。
値動きが完全に下げトレンドに入っているのに、そういう相場の都合を無視して、お祈りモードで耐えるとか、ナンピンするなど、自己都合も甚だしい、ってことなんですね。
お祈りモードとは、100%自己都合ですからね。
自分が損してるとか、儲かってるとか、相場の都合とは全く関係ないんです。

相場は自己都合(拝金主義)でやったら負ける。

これはトレードするにあたって常に心に刻み込んでおかないといけないことなんです。





相場は、相場が勝たせてくれるまで待つゲームなんですよ。

ほぼ値動きの99%にチャンスなどありません。

基本相場は、効率化されていて、エッジなど見当たらないものなんです。

その中で、たった1%、瞬間見えるか見えないか、そういうギリギリの瞬間をひたすらに待つのが勝つトレーダーの勝負の仕方なのです。

そして、通常モードに戻ったら、ヒット・アンド・アウェイ。さっさと逃げる。待機に戻る。常にスタンバっておく。

それなのに自己都合を振り回して、乱射騒ぎを起こしたところで、勝てるはずがありません。

それで勝てるんだったら、みんな勝ってます(笑)


デイトレーダーの場合だと、一日中、相場を見ていたら、「どげんとせんといかん」となって、無理して手を出してやられる。
デイトレあるあるです(笑)

私は、一日中相場を見ていて、余裕で何もせずに見送ることができるようになって、利益が安定しました。

こういった「何もしない我慢」も、技術の差なんです。




アホなことをしない、チャンスで臆さない

勝つためには当たり前と言われるかもしれませんが、なかなかできそうでできないんですよ。

だから、

勝つトレードいうのは、もうひたすらに我慢の連続なんですね。


人の心の弱いところを突っついてくるのが相場なので、普通の人は、その弱いところから簡単に崩壊してしまうのです。

相場は我慢大会だ、とつくづく思います。


勝つ相場は我慢大会だから、そんなに楽しくないんです。

何ヶ月も負けが続いても、ひたすら小さな損で打たれ越すことなど、なかなかできることではありません。

ほとんどの人は、見るのをやめてギブアップするか、我慢できずに勝負に出て自爆するか、です。

ここでも、ギリギリの忍耐力があるかないか、差が出てくるわけです。




一方で、やり方探しは夢があって楽しい。

誤解に加えて、こういう理由も手伝って、みんなやり方探しに逃げるんだと思うのです。

勝つということは、我慢の結果なんです。辛いんです。つい逃げたくなるのですが、それでは勝てるようにはなりません。

ちなみに、損切り放置は、我慢じゃないですよ。心がやりたいからやっているのであって、あれは楽しんでるんです(笑)




こういう実際に勝っている人の実態が全く見えていないから、勝手な妄想を膨らませて、非現実的な錬金術のようなものを求めてしまうのだろうと思うのですね。






こうやって見てくると、勝っている人と負けている人の間は、ほとんどの人が思っているやり方や情報の違いは大したことがなく、

自己都合取引をしない忍耐力

が、ギリギリの微差力になって、分かれ目になっている、ということです。


じゃあ、これを身につけるためにはどうすればいいのかってことですが、

結局、一通りやってみないとわからないし、見えない

というのが結論です。

これは、いくら説明しても、耳にタコができるほと言っても、全く無駄な努力なんだ、ってことは、私は嫌というほど経験しています。



ここでは、1000本ノックと言っていますが、何故、実戦が必要なのか、デモではダメなのか?

ですが、目的が、みんなが思っている目利きをつけるとか、やり方探しが主ではないからなんです。

アホなことをしない、チャンスで臆しない、とか、そういう忍耐力とか、胆力をつけることが主だからなんです。


これだけは、リアルでないと絶対に身につきませんし、そもそもこんな問題があるなど誰も気がつかないわけです。

しかも、身につけるには、バカみたいに時間がかかるんです。

その時間がかかる間に、アホなことをして爆死して落ちていくのです。

才能がある人は、最初から持っている人もいますが、ほとんどの人は持っていませんから、実戦を通じて鍛錬するしかありません。

やり方だけだったら数日、目利きだけだったら数ヶ月もあれば身につくと思いますが、誰も気にもしていない忍耐力とか胆力は、数年単位という時間を要するものなんだ、ってことなんですね。

だからこそ、相場は難しいのだ、と思うのです。


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コメント

Secret

No title

あらなみさん、お久しぶりです。

昨年6月ごろから米国株に切り替えたとご報告しまして、その後トランプ効果もあって、ダウが20000ドルを超えてから順次利食いで、ここ数年で一番納得できるトレードができました。

でもこれって結局は、今回の記事で書かれているように、相場が勝たせてくれただけなんですよね。
たまたま6月に米国株に切替て、たまたまドル円が100円台の時にドルを購入でき、たまたまトランプが大統領に当選し相場が上昇したということで、僕自身の予想が当たったからではありません。(笑)

いらんことをしない・忍耐力、これは今回のトレードを通して実践できたので、また一段自分自身成長できたと思います。

以前の記事にありました、退職金で相場を始める記事は、僕にも当てはまりますね。
途中で社会復帰しましたが・・・
当時30代でしたので、定年ではなくてよかったと心底思います。(笑)
失敗は早めに経験するに限ります。

まだまだ先は長いですが、少しずつ成長できている実感があるので、腐らず・あきらめずに頑張ろうと思います。

Re: No title

歳三さん、ほんとお久しぶりです。

そもそも、ですが、「相場で勝つということは、相場が勝たせてくれるものなんです」よ。

ただ、その「たまたま乗れた」時にしっかりと取って、「運悪くダメな時に」大きなダメージを受けない、ことが相場の技術なんです。

その技術の中核なのが、いらんことをしない、忍耐力、相場都合、といった言葉で言えば簡単なことになります。

今回、乗れたということは、そういう乗る技術は身についてきたということだと思います。


ただ、一方で、逆風時に、「どう打たれ越せるか」という技術は試されてはいないので、そうなった時に、ご自分の真価が試される局面になると思います。

技術の中核は、乗る技術よりも、打たれ越しの技術なので、こちらができてこそ実力がついた、と言えるのですね。

ほとんどの人は、とにかく逆風に脆いんです。逆風時に、あっという間に転落してしまいます。



さて、とにかく、稼げたのは、決して、自分が千里眼を持った、ということでは無いわけなんですね。

値動きがどうなるかはわかりませんものね。

トランプが勝つと思っていた人は実に少数ですし、増してや、トランプが勝って相場が上がる、と両方を想定していた人など、皆無に近いでしょう。

しかし、相場を当てる、ということは、結局、そういった背景にあるファンダメンタルを当てるということに等しいのだから、そこに如何に無理があるか、ってことなんです。

値動きはチャートではなく、ファンダメンタルを写すわけですから、結局、相場を当てるということは、選挙結果を当てて、その結果も読む、ってことになりるわけです。
そうなると、もう神のみぞ知るの世界に手を出すに等しいわけですね。

いつもありがとうございます

あらなみさん、こんにちは。
前回、夏の記事のコメントから久しぶりにコメントさせていただきます。

変化の出来る羊を目指して、どうにかまだ退場せずに相場に参加できています。
基本デイトレで時間軸は落ち着いてきており、新興→大型ときて、最近は大型・新興の両方を買い・売りトレード。流れに乗ったり、逆張りしたり。分割なんかも練習したりしますが、乗せはほとんど上手くいきません。ずっと厳禁としていたナンピンもたまに使ったりもしています。

毎日のトレードの心理状態とその日の出来事などをノートにまとめ、トレードしたチャートを印刷して貼り付け。ノートの形式も落ち着いてきました。そして自分がトレードしたところはデスクトップキャプチャーで録画しいて、リベンジトレードをしてしまった時は、後から録画を見直して、このポイントがきっかけで冷静でなくなった、これは必要のないトレードだった、などと復習しています。

その他の時間は、経済のニュースにアンテナを張って、未だよくわかっていない単語の意味を勉強したり、FX・先物やオプション・決算の読み方などの勉強、マクロ視点に参考になりそうな本を読んだりしています。まさに仕事以外は全て相場一色の生活となっています。

去年の暮れに、なんとなく少し上達したか?という状態から、ツイッターなんかを見ていて他の人の勝ったツイートを見ていると、もっと大きく勝たないと!という焦りの気持が出てきて、取れそうな所でしかトレードしない。いらんことしない!とわかっているはずなのに、プラスが少ない状態が数日続くと、本当はもっと勝てないとだめなんじゃないか?なんて考えが出てきて、無理やり取れそうな所を探して、無理なトレードで大きくマイナス、取り返そうとリベンジで爆死。何日もかかったプラスを1日でふっ飛ばしてしまうという事の繰り返しになってきており、今年に入って今回の記事のような、勝ちきれない・・という心理状態に陥っていました。

自分の中で、自分の考え方、心の状態が悪いんだと、なんとなく思っていたのですが、何なのかがわからない。自分のやり方がダメなのか?などとも思ったりして色んな新しい本・今までに読んだ本を読んだりしても答えが見つからず悩んでいるところに前回と今回の記事、私がここしばらく探し続けていた答えが載っていました。

本当に救われました。我慢を重ねて、コツコツやれば良いのだと再確認させてもらいました。これからも1年後、2年後、10年後に自分はどういうトレーダーになりたいのか、という目線で毎日コツコツと技術を磨いて行きます。

ところで、先日、前から読みたいと思っていた立花さんの「あなたも株のプロになれる」を読んで、立花さんの株に対する執念や上達までの道筋に衝撃を受けました。
時代背景もすごく古いので、そのあたりも興味深かったのですが、立花さんが44歳から相場を始められた事と、私と同じ大腿義足ということに意味もなく希望がもらえた気がして。

あらなみさんが、昔のブログで推奨されてた本、やはり良書でした。

Re: いつもありがとうございます

青吉さん、こんばんは。お久しぶりですね。

コメントを読んで感じたのは、本当に熱心にトレードを研究されておられる、ということでした。
頑張れば勝てるということではありませんが、勝てるようになる確率はやはり高くなります。

ただ、あまり無理はダメですよ。少し肩の力を抜いた方がいいのかもしれません。
それから、あれもこれもと知識を詰め込もうとしておられますが、これもやり過ぎはいけません。
知識の量は、トレードの迷いを増やすだけ、という側面もあるので、知識の量と損益が反比例する、ということもあるんです。


さて、今回のコメントを読んで私が感じたことは、少し無理をしてフォームを崩されたのだと思います。

これは、裁量トレーダーに時々起きることで、無理をすることでフォームを崩してしまって、そのままズルズルと深みにはまってしまうのです。

そうなると、コツコツきちんとトレードしていたころの感覚がどこかにぶっ飛んでしまって、「どげんとせんといかん!!何とか取り戻さないといかん!!」というリベンジ病を発病してしまって、元に戻れないままズルズルと深みにはまってしまうのです。

これは、記事で書いたように、非常に恐ろしい病で、地味にコンスタントにやっていたことが全部蒸発してしまって、ただただ焦りが前に出て、リベンジモードがいつまで経っても離れなくなってしまうのです。
そうなると、もういくら続けていても、病から離れることができなくなります。

なんとかしなければ、と焦れば焦るほど、自己都合取引にはまってしまうので、どんどん勝てなくなります。


この病の治療法ですが、とにかく相場から一旦離れることです。
離れないと、いつまで経ってもズルズルズルズルと崩れたフォームで損を繰り返すこととなります。

そして、一旦相場から離れて、頭がリセットするまで相場を見ないことです。
どれだけかかるかわかりませんが、リベンジの種が消えるまで、何ヶ月でも休むべきです。
完全に相場から離れてしまえば、時間薬が効いて、必ず冷静に考えられるようになります。
そうなった時に、「前にコツコツやっていたときには、自分は何をしていたのか。」を考えてみるのです。
パニックになった以前に、自分は何をしていたのか。
頭が真っ白になって、守銭奴となり、拝金主義からリベンジモード全開中には、全く見えなくなったものが、再び見えてくるはずです。
こういう時に、日誌をつけていれば、とても役に立つことでしょう。
コツコツやっていたときに、何をしていたのか、自分のやっていたことですら、もうわからなくなっているのですね。

そうして思い出したら、小さく再スタートを切ってください。

そもそも、他人の損益などどうでもいいことなんです。
そのどうでもいいことに惑わされるからフォームを崩すのです。
それを焦りの原因として自爆するなど、最も避けないといけないことなのですね。


相場の利益というものは、相場がいい動きをしてくれた結果出るものなんです。
トレンドが出なければ、どんなに素晴らしいトレンドフォロー戦略を使っても、絶対に勝てません。
逆にいいトレンドさえ出ていれば、どんなにしょぼいトレンドフォロー戦略を使っても簡単に勝てるんです。


これこそが、相場の真実なんです。

これを読むと、「そんなこと当たり前じゃないか!!」と思われるかもしれませんが、ここがわかっていない人が本当に多いんです。
やり方が勝たせてくれると本気で思っているんですよ。
だから、わかっていれば、絶対にやらない自己都合取引を繰り返しているのが実態なんです。

それを忘れないようにしてください。

いくら焦ったところで、全部それは自己都合。
空回りして、自爆するのが落ちですよ。

青吉さんの場合、真面目で熱心であるが故に、無理をしすぎて、暴走してしまったのだと思います。

こういうことが見えておられない方が多いのですが、実は、トレードで勝ち残って行くには、最も大切なことなんですよ。

熱心な青吉さんだけに、必ず復活されることと思います。
お互い頑張って行きましょう!!

Re: いつもありがとうございます

青吉さん、気がついたことがあるので、追伸です。

>去年の暮れに、なんとなく少し上達したか?という状態から・・・


この状態は結構危険なんです。
3年目の浮気、ではありませんが、3年目あたりに来る、油断から起きる問題です。

自分はまだまだと思っている時には、慎重なトレード姿勢を維持できているのですが、勝てるようになった自信が、油断を産んで、心に隙間を生じさせるのです。

そうすると、あれだけ我慢して、慎重にトレードしていた人が、雑なトレードをするようになって、フォームを崩す、ということが起こります。

妙な自信が、雑にやっても勝てる、という勘違いをさせてしまっているのです。


そもそも、慎重にしていた結果出ていた利益なので、雑なトレードを始めると、途端に勝てなくなってしまいます。

それでも、「自分は勝てるようになったはずだ。」という思いだけが先行して、無理をする。そうするとさらにダメになる。という悪のスパイラルに陥って、最後は、リベンジ病を発病する、という結果となります。


我慢と忍耐の結果、絞り出てくるものが利益なのだ

ということは、いつまで経っても忘れないようにしたいものです。

あらなみさん、こんばんは。

少し頑張り過ぎてたのかもしれません。肩の力を抜くというアドバイスで、冷静になれました。

先週は体調不良で強制的に2日ほど相場を休まざるをえない常態になって、ちょっと休まないといけないかな、という考えはありましたが、まだまだ技術、知識が足りないという気持ちが焦りを生んでいたと思います。

一時はどうやって取れてたのか分からなくなってきて、迷いがでて、自分のトレードは根本的にダメなのか?なんて考えになったり。

やっと相場の入り口にたどり着いたかどうかなのに、早く上手くなれるわけがないのに。そして他人の損益など全く関係ないのに。

前回の記事のを読んだ時に拝金主義という言葉が飛び込んできてました。ぴったり当てはまっていたようです。まさに指摘された、雑にやっても取れるようなところがあったと思います。本当にまだまだひよっこなのに、恥ずかしいかぎりです。

結局はあらなみさんがいつも口酸っぱく記事に書いておられる事が重要でした。

少し冷静になれたようなので、またコツコツと自分のチャンスをしっかり辛抱して待ち、技術を磨いていきます。

もし、またリベンジトレードをして迷いが出たら、一度相場を離れて、頭と体を休めて自分を見直してみようと思います。

私のようなひよっこに、お互い頑張って行きましょう!!という激励をいただき、感激しました。ありがとうございます。

No title

例えば1千万持っていたとして、これを敢えてスッカラカンになることを目指すとしましょう。

敢えて損することを目指すのですから、相場で負けて負けての人であれば心理が逆に働いてしまって儲かってしまう、なんてことをつい想像してしまいますが、まあ、そういう面も無いわけではないでしょう。

が、恐らくスッカラカンにするのは、敢えてそれを狙ったとしても、実にカンタンに達成できることだろうと思います。

・・・

ただ単に満玉でガンガン張れば良いのですね。

偶然にせよ何にせよ、まかり間違ってグングン資産が増えたとしても、どっかで満玉抱えて大爆発すれば良いのですよ。

小室哲哉だって、全盛期はバリバリ儲けてたろうに、今その儲けた金、全然無いみたいですからね。それまでにいくら稼いだとしても、満玉張って怪しい投資話とかに手を出してしまえばそりゃスッカラカンだわって話です。

つまり大失敗の試行錯誤はいくらでもできるのですね。それまでに苦労して稼いでどれだけ積み上げてきたとしても、そんな汗と涙の途中経過など全くどうでもよろしいことなのです。途中経過がどれほど慎重にコツコツ積み上げてきたとて、最後に、どこかで、資金目一杯張って大きいのを喰らえばよろしいのです。

まあ、ヴィクターのように全てを失わなくとも3~5割程度もやられれば、まあ、かつて勝ちを積み重ねてきたような以前のトレードは困難になることでしょう。取り返したいという焦りがトレード全体に悪影響を及ぼすからです。

翻って成功を掴むための試行錯誤というのは明確な限界があります。持ち玉という限界ですね。我々はそんなに大らかに失敗、試行錯誤するわけにはいかないのですね。

だからこそ・・・、

>>相場は我慢大会だ、とつくづく思います。

と、いうことになるのですね。

そんな我慢大会、誰もやらないで、心のままやりたいままにやって、とっととスッカラカンになってしまってるのが相場の一般的な現実だろうと思います。

Re: タイトルなし

青吉さん、おはようございます。

相場でまだ勝てていない人が考えていることは、決まっていて「勝てるようになったら後はロットを増やせばいいだけだ。」というものです。

つまり、

勝てるようになる = ゴール

という発想です。

これでやっと苦労が報われた。やっと勝てるようになった。という状態にさえなればよい、と思っています。

双六で言う「上がり」の状態です。

まあ、何故そうなるのか、というと、そもそもは、「勝ち方を知ったら勝てる」「勝てるかどうかは、勝つ方法を知っているか知らないかの違いであるという発想がそうさせているので仕方がないことなんですが・・・


しかし、現実は全く違います。

実際には、ちょっと勝てるようになってからの方が長いのですよ。

というより、そこからが危ない。

そこから、強烈なアップダウンが襲ってくるのです。

何故なら、相場の修行で一番時間のかかる心の問題が次々に表面化するからです。

勝てない間は、自信が無いから、無理もしないし、恐る恐る、慎重にやるものなんです。

それが「自分は勝てるようになった」という自信がついた瞬間から、あらゆる心理的な問題が噴出してくるんです。

青吉さんの場合、やっとその立ち位置に立った、ってこととだろうと思います。

つまり、やっと入り口に立って、本格的な旅のスタートを切った、という段階なんですね。

ここからの旅の行程に比べれば、トントン確保からちょっと勝てるようになるまでの道のりなど、1合目にも達していないものだと思いますよ。

ここからの苦しみに比べれば、ここまでは楽な旅なんです。

何故なら、これまでは相場の研究が主だったわけですが、ここからは自分との戦いがメインになるからです。

やっと勝てるようになった段階をゴールだと思っている人は多いですが、実際には、幼稚園卒業ぐらいのものです。

そう考えれば、これからの長い長い旅にも、焦って途中退場する危険が減るんじゃないかと思いますよ。

Re: No title

タカユキさん、おはようございます。

カジノ用語で、All-In(オール・イン)というのがあって、それは、手持ちの資金のすべてを賭けに投じること、なのですが、オール・インという勝負は、負ければ全財産没収なわけです。

そもそも、勝率100%というのはあり得ないわけですから、オール・インを続ければどうなるかは冷静に考えれば誰にでもわかるわけですが、その「当たり前の常識」が欠けている人が非常に多いのが相場の世界なんです。



トレードで、調子に乗れば、最後はオール・インで終わる、というのが定番なのですね。

これは、大きな流れにたまたま上手く乗れた時に、知らず知らずのうちに心に魔物が住みついて、気がついたら「オール・インしてた」という事態になっているわけです。

勝ちが続くと、油断と奢りが心に間違いなく起きますから、ほんとに「気がついたらオール・インしてた」ということになるわけです。

そして、結果は定番のドボン。。。

このオール・イン・トラップに多くの人が引っかかって、ドボンして、退場する。

何故、リスクマネジメントが重要なのか、というと、タカユキさんが書かれているように、これがしっかりしていなければ、100%消えるしかないからなのですね。

リスクマネジメントが甘ければ、0.1%とて、生き残れる確率はありません。

死亡率100.00%という恐るべきものだということなのですが、相場の魔力で無意識にそこへ引きずり込まれるのです。

つまり、流れに乗っている時には、全く「無自覚」で「無意識」だということが実に恐ろしいのです。

よほどリスクマネジメントを理解し、ブレーキをしっかり握っているトレーダーなら防ぐことができますが、その数は多くありません。

過去の何度もドボンを経験した「手練の輩」のみが持てる「ブレーキ」なのだと思いますね。

相場歴が長いと、こうした死亡率100.00%の壁に大勢の投資家が次々にジャンプしていく姿を何度も何度も見させられることになるわけですが、この死へのジャンプはこの先も永遠に続くのですね。実に恐ろしいことです。

あらなみさん、こんばんは。

本当に旅の入り口に立てたか怪しい状態ですが、これからも続く長い旅で、自分自身と戦っていきます。

本来なら誰に聞いたり、アドバイスをもらったりできない孤独な戦いなのに、あらなみさんのブログのおかげで進むべき道が確認できます。 モチベーションまで上げていただいて、本当にありがとうございます。

No title

>>過去の何度もドボンを経験した「手練の輩」のみが持てる「ブレーキ」なのだと思いますね。

そう言えば立花義正さんも、「区切りをつけることの重要性」、と、いうものをくどいほどに強調しておりましたですね。そしてまた、-2、-3、-5からのスタートですね。-2、-3、-5といっても、最大-30とか40の内の、ですからね。

要は、前の売買はもう終わったことであって、新しい相場を新たな気持ちで慎重に捉えようとしているのでしょう。

また、私が影響を受けたとあるベテラントレーダーがいるのですが、その方も新値本数30本を超えれば、陽線なら買い、陰線なら売り、ですが、ポジションをすべて片づけることをルールとしていましたね。

まあ、これらはスイングトレーダーの、その人個有の、散々痛い経験をしたことによって身に着けた、相場における身の振り方なのでしょう。


・・・


恐らくこちらの読者の多くにとって、

>>勝って驕らず、負けて腐らず

の、勝って驕らず、が、ピンとこなかろうと思うのですね。

こんな長い文章ばかりのブログをわざわざ熱心に読むような方は、大概、初心者特有のラッキーパンチもなく、相場の洗礼を散々受けている人達でしょうから、驕らず、というのがピンと来ないと思うのですね。驕りなんてとんでもない、てなものでしょう。

ライブドアショックの頃なんかは、散々勝ちまくって、全力で新興に突撃、一撃必中で追証とかそういう感じのが良くあったような気がしますが、まあ、こういうのは、「驕り」とか、「調子コイてる」なんていうのがしっくりきますですね 笑

が、そういうバカ売買だけでなくとも、相場の勝ちの経験というものは、実にひっそりと驕りの気持ちを人に差し込んでくるのです。

具体的にどういうことが問題になるかというと、上手くいっていた状況が上手くいかなくなった状況に変化した際、何とかしてやろうという、そういう気持ちが強くなるのですね。

こういうのもある程度は必要経費ですが、それを軽く超えて、もうあがくあがく、無意識的に、含み益、確定益を積み重ねていたあの頃、を求めて熱く空回りするのですよ。

ですが、、、

そもそも何故、勝てた、のかというと・・・、

相場がそう動いてくれた、から勝てた、のですね。

環境がお味方をしてくれたから結果的に勝てたわけです。偶然にせよ、確信的に判断して乗ったにせよ。

ポジもってから、己の念力で相場が動いたわけでもないわけですw

勝てるチャンスというのは、たまに相場に転がってはおりますが、あくまでも、可能性、であって、保証されたものでは絶対に無いわけです。

まあ、要は、勝てるかどうか、は、ポジ持ってからでは自分ではどうしようもないことですし、相場がそう動いてくれるという、そういう自力以外の要素が必要になります。自力ではどうしようもないのに、自力で何とかしようという超自己都合を相場に押し付けてあがくのですね。

翻って、負けを許容範囲で抑えることは、これはほとんどの場合、自力で可能でしょう。突然長距離ミサイルが飛んできたりとかでもしない限りはw

かつて勝てたというその経験が、負けを抑えてなんとか踏ん張るということを忘れさせてしまうのですね。

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