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環境(地合い)認識の重要性 2

2019/05/25 Sat

環境認識の続きです。
前回は、理屈の話だったので、少しわかりにくかった
かもしれません。

今回は、具体的に相場の動きを見て、解説していこう
うと思います。

これは、日経ジャスダック指数の月足です。

2019-05-25_日経JQ

TOPIXや225は、日銀の買い占めが入っているの
で、相場の素直な動きが出ていません。
日本は、この先、日銀の元に全ての一部上場企業が
買い占められて、社会主義を目指すようですので(笑)
既に、ユニクロなど一部の会社では、浮動株が枯渇
しはじめています。
この点は、注意しておかねばいけないでしょう。

その点で、ジャスダックは、まだ自由と自然が残って
いる感じなので、こちらを見て行きたいと思います。
個人が好きな小型株の動きと連動しているという
こともあります。

環境認識ということは、チャートが全てということで
はありませんが、

チャートは結果としての成績表

なので、足取りを振り返るのにはとても便利です。

まず2017年の上げ相場と2018年の下げ相場
の好対照な動きを見てください。

この動きは、記憶に新しいところなので、実感で
きる人も多いのじゃないかと思います。

2017年に稼げた人も多かったわけですが、
その多くの人が2018年に吐き出しています。
何故そうなったのかというと、2017年に上手く
行ったことで、

自分の投資しているやり方に自信を持った

ことで、その勢いで2018年に突入し、
2017年でうまくいった
ブレイク買いや押し目買い
をそのまま続けたことが原因です。

ちなみに、手法手法と血眼で探している方にアドバイス
すると、上げ相場で有効な手法は、

ブレイクと押し目買い

の2つです。
それ以上有効な手法を私はしりません(笑)


さらに2017年に上手く行ったものだから、
ポジションも大きくなっているところに、
2018年の下げを食らってしまって、
2017年の儲けの大半を早々に吐き出した、
という事例も多かったようです。

しかし、個別では2018年だって上がった株
はあっただろう。
ということもあると思います。
しかし、2017年と2018年では、買って上がる
確率や値幅が全く違います。

2017年だと、何を買ってもそれなりに儲かった。
買って下げても、少し我慢すれば戻ってきた。
上手く行けばすぐに2倍になった。


という相場でした。

しかし、2018年は、上手く押し目を拾ったと
思っても、すぐに安値をまた切ってくる。
買って下がったので我慢したら大幅安を
食らった。
上手く行っても、2割も上がったらすぐに
折り返してきて下げられた。

ということで、明らかに2017年と2018年は
違う環境だったのです。

何が損益を分けたのか、というと、

地合いが違った


ってことです。

なので、2017年に上手く行った同じやり方を
使って、2018年を戦ったら、ぼろ負けした、
ということは、当たり前に起きました。

やり方にこだわっている人が大半なので、
こういうことが起きてしまうのです。

2017年に儲かったとしたら、それは、

自分の実力ややり方の成果ではなく、追い風参考記録


なのです。

じゃあ、実力とか、やり方なんて関係なくて、
たまたまいい時期に当たるかどうかの
偶然だけなのか。
というとそうではありません。

こうやって月足を見ればわかりますが、

特定の環境は月足レベルで流れを作る


ってことなんです。

一方で、

地合いやトレンドなんて、後になってみない
とわからない


という意見も結構ありますが、本当にそう
でしょうか。

少なくとも、地合い、トレンドというものを
強く意識して、今の状態を観察し続ける
ことで、何も環境を意識していない人より
も優位に立てることがあると私は考えて
います。

また、環境変化を先取りして動くものを
探して見ておけば、

炭鉱のカナリア

として機能してくれるものもあります。

ただし、いつも機能するわけではありません(笑)

下げ相場のリバウンドはすべてが一斉に
動きますので、わかりにくいものですが、
上げ相場の断末魔の叫びは、先行する
ものがあるので、注意深くマーケットを
観察すれば、わかることもあります。

それと、金融緩和による金融相場、
いわゆるバブル相場の末期は、
ファンダメンタルの悪化を無視して
上げ続ける傾向が毎回起こっています。
チャートだけを見ている人にはわからない
ですが、ファンダメンタルを注意深く見て
いれば、いち早く逃げ出すことは可能です。



せっかく月足を見ているので、ついでに
観察すると、2008年のリーマンショック
以降、5年間は、JQ指数は低迷を続け
ました。
下げ相場の後の低迷時期は、想像以上に長引く
ことがわかります。

そして、2013年のアベノミクス相場という
強烈な上昇相場が始まります。
これも、ファンダメンタルの変化でした。
JQは、年初の数か月で2倍近く上昇した
のです。

この時の上昇に、帆を一杯に張って、追い風に
上手く乗れた人が、カリスマ投資家となりました。

ちなみに、2014年以降で、
カリスマ投資家が出てきた、ということは、
あまりありません。
今のカリスマの多くが2013年の相場に
乗って出現した、ということは、意味が
あるんです。

もちろん2013年生まれのカリスマ投資家
がその後、落ちぶれたという意味ではあり
ません。
また、2013年の上げに上手く乗れたことは、
相場上手であったことは間違いありません。

ここで書いたのは、単に、誕生が2013年
だったという意味です。

私見ですが、過去のカリスマさんと違うのは、
昔のように、本当にたまたま当たったというより、
地に足がついた投資をしている方が多いように
感じます。

昔は、

ハイレバ投資 × 上げ相場 = カリスマ投資家

だったのですが、その構図が少し変わった
のかもしれません。



そして、2013年から、2018年までの
6年間は、総じて上げ相場が続いたのです。


これは、アベノミクスの日本の金融緩和から出発して、
アメリカの緩和と上昇が重なった結果です。

この上げが続いたことも、カリスマさんや
他の多くの投資家にとって、サバイバル率に
影響しているのだと思います。
この6年間に勉強する猶予があったということ
です。



最後に、直近の状況です。
JQは、2018年の下げ相場から一転して、
2019年は戻り相場に入っています。
このままビンビン上げて行くのか、
それともどこかで戻りいっぱいから下げる
のか。
直近では、2か月ほど止まって、下げかけ
てきていますので、この流れが続くのかを
見ていけばいいでしょう。
戻りからの下げかけ、という状態です。

少なくとも、2017年のようなビンビンの
上げ相場とは違う、ということはわかると
思います。

今は、戻りから、下げかけているな~
という認識でいいです。


これがチャートで見れる限界です。

環境認識とは、現状を観察するだけなので、
将来を予想することではありません。

今がどうかを見ておくということです。


この先は、トランプツイッターとFRBの
金融政策次第ということになります。
オマケで、日銀と安倍さんも(笑)

ただ、

FRBが幾ら緩めて、バブルの延長を
図ったとしても、自ずと限界がある


ということは意識しておくべきだと私は
考えています。

逆イールドが話題になっていますが、
逆イールドが発生してから、タイムラグが
1年程度あるのが経験則ですので、来年あたりが
要注意でしょう。

平成の30年間で、TOPIXは30%下げました。
一方で、S&P500は、10倍に上昇しました。


うーん、225換算なら実に30万円とかなのか。。

この30年間というのは、正にアメリカ黄金時代で、
好景気をおう歌し続けたわけです。

ただ、アメリカ経済がこの間で10倍にはなってい
ません。
その差は、金融緩和と、Amazonなどの
GAFA株の勃興が原因です。
ただ、この差がどこかで修正されることは、歴史の
必然です。

そうなった時に振り返れば、リーマンショックは、単なる
押し目だったのか、ということになるかもしれません。

先月ツイッターに書きましたが、

4月5日
元号が変わると、過去の清算が繰り返されてきた歴史がある。
昭和2年の金融恐慌。そして、平成元年のバブル崩壊。そして・・・


振り返れば、元号が変わった節目で、
過去の清算が何故か起きています。

NYダウの引きつったような上げが、
昭和末期の日経225に見えてしまうのは、私だけでしょうか。

その時、上げてもいないTOPIXが巻き沿いを
食らうのか、と思うと悲しいものがありますね。
まあ、日銀が全部買ってくれればいいのか(笑)



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コメント

Secret

環境認識面のマクロ

おはようございます。あらなみさん。
ブログの更新ありがとうございます。

前回の記事で私のコメントへのご返信で頂いた
「環境認識面のマクロで言えば、
ファンダは、金融政策の転換点と政治体制の変化といった大所を押さえればいい」という点なのですが、

政治体制の変化→トランプや安倍総理の様な政治のリーダーとなる人物の変更

金融政策の転換点→日銀やFRBの様な中央銀行による金利政策の転換(金融緩和をするのか、引き締めるのか)

という点を特に注視する、という理解で良いのでしょうか?
もし次回以降の記事で触れる予定の内容なのだとしたら、不躾な質問申し訳ありません。

No title

私は前のコメントで相場の裏側にある背景を認識していることが大切だ、なんてことを書きましたが、その重要性を示す好例の状況が2012年末から2013年前半にかけての相場の変化です。

ドル円で言えば2年ほど75~85円の狭い範囲内で下攻め優勢でネチネチしていたものが、2012年末から2013年前半の半年の間で一気に77円から103円まで動いたのです。

値動きの裏側にある背景が変わると、当たり前の論理として、値動きのほうも変わるのです。

こういった大きな変化は、ギアを入れ替えて確信犯的に取り組まないと取れません。前の動きと全く違うのですからそういうことになります。変化を感じて様子見でダメージを軽減できる程度でも上出来のほうだと思います、普通は巻き込まれてヤラれますね。

2013年から、特に株、を始めた人達は、雛が初めて見たものを親と認識すると同様に、今の基本上昇基調でそれなりに活況のある相場環境を当たり前のモノとして認識しているかと思いますが、この環境も相場の一面に過ぎないのです。

逆に言うとリーマン後から民主党政権時のドル円及び日本株のグダっぷりも一つの側面であり、中央銀行及び政府が無為無策で改善の意思も示さないような状況があのグダグダ相場の背景なわけです。

相場の裏側にある背景を認識しようとする。そうすると時に変化に気づくこともあるわけです。そうすると時に突けるチャンスというものが見えることもあるのです。上で書いたようにヒトは変化にすぐさま対応できるようにはできておりませんので、そこがエッジになる場合もあるわけです。

ポイントは次はどうなる?ということを考えないことでしょうかね?

ただただ認識し続けるわけです。

値動きは結果ですから、そこが前にくるのは因果が逆なのです。

No title

>少なくとも、2018年のようなビンビンの
>上げ相場とは違う、ということはわかると思います。

こんにちは、いつも記事を読ませていただいております。

上記の部分ですが、2017年のことでしょうか?
私の勘違いでしたら承認せずコメントごと削除していただいて大丈夫です。

Re: 環境認識面のマクロ

鳩屋さん、こんにちは。

書かれていることで概ね私の認識と同じです。
あれもこれも見ていては、何がなんだかわから
なくなるので、これだけはしっかりと見ておく
というものに絞るべきですね。

追加でもう一点見ておかないといけないのは、
インフレかデフレかに注意
です。
物価の上昇率を注視しておくということですね。

これも、大事なことなので、
マクロの注意点という記事もどこかで書かないと
と思いました。

Re: No title

タカユキさん、こんにちは。

人は、習慣の生き物で、変化を嫌いますから、
特に環境が激変した時には、心が全くついてい
けません。

環境認識を常に怠ってはいけないのは、
心と環境変化とのミスマッチが起きるから
なんです。

常に、(変化が)来るぞ、来るぞ

と思っておいて、何とかついていけるって
感じでしょうかね。

そうでなければ、大きな変化が起きた時には、
過去の延長線上の気分であっと言う間に爆死し
ますね(笑)

Re: No title

レゴさん、こんにちは。

ご指摘ありがとうございます。
私の間違いですので、記事を訂正しておきますね。

自身のトレード分析

インフレかデフレかですね(メモメモ
正直今まであまり意識していませんでした。
しっかり勉強し、注視出来る様になりたいと思います。
ご指導ありがとうございます。

そういえば旧ブログの記事、茨の道その11にある自分自身のトレードの分析を最近やっと行いました。

今までも場帳、玉帳ベースのトレード記録は付けていて、それを用いて自身のトレードを振り返っていたのですが勝率や損益についてエクセル上で統計的に見るというのも、自身のトレードの特徴が分かりやすく見えて良いですね。

トレードが上手く行っている時は面倒で地道な作業がなかなか出来ず、失敗してやっと重い腰を上げる事が出来ました...

欲望、恐怖、怠惰は私の天敵です(笑)

質問

いつもブログ記事をありがとうございます。
「上げ相場の断末魔の叫び」とは、どのような意味でしょうか?上げ相場の最後に大きく上げることを指しているのか?あるいは、上げ相場の最後に急に下げ始めることを指しているのですか?
>先行するものがあるので、注意深くマーケットを観察すれば
とありますが、具体的には、市場に先行するような銘柄の株価を探して注意深く見るということでしょうか?
このあたりの文章の意味が私にはよく理解できなかったので、教えて頂ければありがたいです。

私も、「地合いやトレンドなんて、後になってみないとわからない」と考えていました。確かに、「今は、戻りから、下げかけているな」と思います。今は2017年ほど強い地合いではないので、積極的に買うのは危険だと思いました。このまま下げ続ければ買い場をずっと待ちますが、もし上げ始めたら慎重に買っていきたいと思いました。でも、もし上げ始めたために買って、その後大きく下げたら、その時は、「やっぱり後になってみないと分からなかったな」と感じてしまいそうです。

支離滅裂な文章ですいません。今回は具体的な内容だったので分かりやすいと思いました。次のブログの記事を楽しみにしております。

Re: 質問

TOMOさん、こんばんは。

>上げ相場の断末魔の叫びは、先行する
>ものがあるので、注意深くマーケットを
>観察すれば、わかることもあります。


具体的には、過去の私の記事にあるとおりです。

http://aranami718.blog.fc2.com/blog-entry-218.html

http://aranami718.blog.fc2.com/blog-entry-239.html

No title

環境変化への対応とか認識とか言ってもなかなか分り辛い面があって、腑に落ちるには、年季とか経験値とかが必要になってくるのかもしれません。

前のバブルのカリスマはCISとかBNFとかが有名ですが、彼らははっきり言って天才なのですね。

なんでかっていうと、年季が浅いのに、状況に合わせて変化をしている、自分を変化させている、これができているからです。

状況に合わせて対応を変化とクチで言っても、ヒトはそういうのがメッチャ苦手なんですね。大体このブログ読んでる人でも、ブログを読んで自分の売買が変わったとかあんま無いと思います 笑 変わってるのは相場環境のほうで、それによって調子が良かったり悪かったりとかしてるだけで、あれ?よくよく考えてみれば俺の売買、何時如何なるときもおんなじ調子でやっとるだけじゃねえ???

ちょっとネジくれ過ぎた見方ですかね。まあ、それくらい自分を変化させる、自分の売買に変化をつけている、というのは難しいということです。

難しいという言葉より・・・、ナチュラルに意識の外にいってしまいがち、という言い方のほうが適切ですかね?


・・・

この記事では日経ジャスダック指数のチャートを載せていますが、、、ブログ主様も意地が悪いモンです。

左端の見切れている部分がドエライことになっとるじゃないですか 笑

すごい

とてもわかりやすいご説明ありがとうございます。

Re: No title

タカユキさん、おはようございます。

相場環境を意識する

というのは、相当経験を積んでから
になるかと思います。

まず、相場を始めるにあたっては、

どうやって売買するのか

だけに意識があるので、

環境が変化する

など、意識の外にあります。

検証命さんなどは、環境のことなど、
そもそも考えてはいません。

意外と、この環境の件を話題にする人って
多くないのですよね。

話題にしても、ちょっと触れただけのケース
が多くて、それではみんなこの重要性に気が
つかないでしょう。

日経ジャスダック・・・わざとじゃない(笑)

損切り繰り返し中です

こんにちわ。「上達のプロセス」繰り返し読んでます。損切りを繰り返しながら、総合力を身につけようと奮戦中です。
環境認識をしないで、やみくもにトレードすることは、絵を上手くなろうとして、デッサンの基礎やぼかしなどのテクニックを使いこなせないのに、ただ、枚数だけ書いてうまくなろうとしているようなものでは無いのか、100枚書いても、1,000枚書いても、方向が違うので、ちっとも上手くならないのでは無いかと思いました。
ただ、デッサンは、手法や技術が確定している物、完成した物を味わう世界(ある意味、止まった世界)ですが、相場は勝負の世界。総合力が備わった人たちでも勝ち続けられない世界(参加者や社会情勢などが変化する、流動性の高い世界)だと感じました。
今後とも、ブログ更新、よろしくお願いします。

Re: 損切り繰り返し中です

ikechandesuさん、おはようございます。

柔道でまず最初に学ぶことは

受け身

です。

受け身ができなければ、怪我をする
からです。

「投げられる練習などしても無駄ではないのか」

これが、ikechandesuさんが書いておられる
疑問なんです。

でも、受け身はすべての始まりです。

損切りが下手という人は、ベテランでも想像
以上に大勢います。

つまり、受け身ができていないままに、
相場歴を重ねている人達です。

こんなことになったら、何をやっても、
結局勝てないままになってしまいます。

そうならないためにも、最初は、受け身の
練習を繰り返し、

慣れること

これが相場上達のプロセスなんです。

技(手法)などいつでも学ぶことはできますが、
下手な受け身を身につけてしまうと、
永遠に負け体質になってしまうのです。
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プロフィール

あらなみ

Author:あらなみ
職業:個別株投機家・専業デイトレーダー

Twitter: @aranami718

旧ブログ:
あらなみの相場技術研究所

あらなみのトレード水先案内人


あらなみの相場技術研究所別館

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