物事の上達 2

2013/11/08 Fri

■ 空売り規制緩和

緩和されてから1週間が終わりました。
影響については、想定していたMAXでした。
これだけの環境変化は、私にとっては、リーマンショック前後の変化以上にインパクトがあることとなりました。
これは、売りの得意なデイトレーダーなら多くが同じ状況だと思います。

初日は、まだこの変化を認めたくない自分がいて「夢じゃ、夢じゃ、これは夢でござる」と思っていたのですが、さすがに4日目ともなると、もう観念するしかありません。

これからは、この環境で戦わなくてはいけないので、少なくとも今月いっぱいはお試し期間として見ておく必要がありそうです。
まだ、前の癖が残っているので簡単には感覚を変えることが難しいです。
かなり厳しい環境変化となりましたが、これも受け入れるしかありません。
 
この話は、ほぼ99%の投資家にとって、何の影響もない話ですが、一部のトレーダーにとっては劇的環境変化となりました。


ちょど、今やっている朝の連続ドラマ「ごちそうさん」で、主人公が結婚して、上げ膳据え膳の東京の実家から、大阪の旦那の実家に引っ越しました。
そこでは、いきなり小姑から徹底的にいびられる境遇となり、また、大阪の味に慣れないことから、かなり悲惨な思いをすることになる、という話です。
まさに、泣きたくなるような環境の変化です。
それを見ていて、環境変化ということの厳しさ、ということをドラマからつくづく感じました。
しかし、主人公は、その環境変化にめげずに踏ん張って努力します。

主人公が懸命に努力している姿を見て、旦那が次のように言いました。

「あなたはすごいですね。そうやってどんどん変わっていって。はじめは料理も勉強も何もでけへんかったのに。変わらんといけませんね。僕も。ままならん仲でもやっていけるように。」

何がすごいのか・・・変われること、それがすごいのだ、という話です。

変われることがすごい、と言っているのが、とても印象的でした。

変われること、変化に対応できること、それがすごいのです。


そういえば、「ごちそうさん」ついでに、別の名言を。
包丁を磨ぎながら、主人公の学校の先生が言った言葉です。

「ただの鉄の板を、研いで、使って、研いで、使って。そんなことを繰り返すうちに、やっと自分の望む刃の角度が見えてくるんです。それは自分の手を動かして、何度も何度も砥石で研がなければ、永遠にわからないものです。」

この記事のタイトルにある「物事の上達」とはそうやってわかっていくものだ、と思います。



■ 好きだけじゃダメ

好きだけじゃダメだというコメントをいただきました。
おっしゃるとおりだと思います。

私も、好きということに関して言えば、必要条件だろうと思っていますが、十分条件ではもちろんない、と考えています。
好きならだれでも儲かるのなら、ギャンブル中毒的売買してれば儲かる、ってことになってしまいます。


私の場合、競馬の統計にのめりこんだ時期があって、過去5年間の全レースの統計を毎日取っていた時期がありました。
(そもそも統計を取るのが好きなんです。)
その結果、全レース統計で、期待値が100に近い買い目を見つけることができました。
そのままでは儲けることはできないわけですが、その買い目に対して、レースの属性、出走頭数のフィルターをかけると、期待値が100を超えるものが出てきたのです。
早速それで実践し、当時としてはそこそこの利益を得ましたが、相場にのめりこんでいく過程で競馬は終わりました。
そもそも、競馬そのものは大して面白くもなかったから、ということもありました。
週末になったら、土日の朝の1レースのアラブ戦からから道頓堀場外馬券売り場で特券10枚という若造には不釣り合いな馬券を買うのです。
(そもそも道頓堀売り場は特券しか売っていないという「競馬貴族」の出入りするところでした)
払い戻しで10万円以上の配当を受け取ると、周りのおっさんたちが目を丸くして見ていたのが快感でした。
そして、昼からは条件に合わないので午前中で終わります。

当時、似たようなシステムを使っているグループがいるのを知っていましたが、その人たちは若干「追い上げシステム」を使っていたので、それではダメだ、と私は思っていました。
買い目を工夫して勝つようじゃどこかでダメになります。
システムは、あくまでも期待値で勝負しないといけないのです。

他にも、アマの人ですが、競馬で毎年何百万稼いでいる人から、勝てる方法を教えてもらって、競馬場に行ってパドックを見て(競馬場に行かないとできない)実践したりもしましたが・・・競馬場に行くのが面倒、つまり好きではない、ということでしたね。
競馬場でよくその人にくっついていて、教えてもらっていました。
今のようにネットで馬券は買えなかった時代です。
それほど熱心にもできず、負けはしませんが、そんなに勝てない、といった感じでした。
これは、システムではないので、目利きが必要になるため、経験値が必要になるものでした。
自信がないので、そう大きく勝負することもできませんでしたが、数年とか、それなりの期間で修行すれば相当勝てるようになったのかもしれません。
こんな感じでしたので、競馬が本当に好きだったら、馬券師になっていたのかもしれません。
システム&裁量の両方使いでしたね。
ただ、いつも阪神の第4コーナーの横で見ていたのですが、馬が走ってくるのは結構感動しますね。
あの地響きと、リアル感は、実際に見た人でないとわからないでしょう。



書いていただいたコメントを読んで思うことは、自分にも言えることですので、ちょっと自慢じみていますが、厳しい控除率を跳ね返して勝てるセンスがある、というのは、そもそもすごいことだと思うのです。
そういう感性を持っていること、というのは、基本的に相場で勝つセンスにもつながるのは間違いありません。

ただ、それが、どういうものなのか、と言われるとちょっと言葉で言えないので、また考えてみますが、一つはっきりと言えることがあります。

少なくとも、博打にのめりこんだら確実に負けます。
博打の誘惑に勝てる強い精神力は最低限度の必用条件でしょう。
博打が好きだ、という人は、厳しいのかもしれません。
私は博打はあまり好きではありません。
勝つために研究するのが好きなのです。

また、切れやすかったり、すぐに怒り出すとか、自分の感情をコントロールできない人は、この世界で勝つことは無理だと思います。

さらには、心の持ち方として、ポジティブでないと、アップダウンに耐えられないでしょう。

人として、普通じゃない部分がないと、公営ギャンブルで勝つことは絶対に無理です。
控除率25%という過酷な環境で、本当に99.9%の人が負けるという相場以上に厳しい世界ですので。

普通の人が、普通に頑張る程度では100%負けます。

そういう意味で、相場を始めた当初は、競馬でも勝てたのだから、上か下かを当てるだけの相場など簡単だ、と高をくくっていたところが私にはあったように思います。

それで、結局めちゃくちゃ苦労することになるのですが・・・


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コメント

Secret

はじめまして

初めまして。
旧ブログを含め熟読させて頂いております。デイトレで何とか食えるようになろうと悪戦苦闘しつつ早10ヶ月。
いつも心に沁みる記事(賢人方のコメントを含む)をありがとうございます。

見ている銘柄やエントリの狙い所の違いもあるかもしれませんが、今週に入ってからの空売り規制緩和の影響がそれほどとは恥ずかしながら気が付きませんでした(汗)。
まだまだ修行です。
年初からの信用無制限の時よりも影響は大きいものでしょうか?

ところで競馬と言えば、以前例の税務訴訟のニュースで興味を持ち、競馬データのCD-ROM(無料版)を入手し色々テストしてみたことがありましたが、面白かったです。
確かに控除率25%というのは事実なんですが、勝負は対胴元というより、『ほぼ絶対に当らない馬券を買う人』や『当っても大した儲けにならない馬券を買う人』からどうやって頂戴するか、にあるような気がします。
無駄な買い目を減らすだけで控除率程度は十分に回収できそうな感触でした。
狙い目を『絞る』事が大事なんですね。

トレーディングも、無闇にバットを振り回さず、できるだけボール球に手を出さない事が肝心だと徐々に分かり始めて来ました。
野球だとストライクを3球見逃せばアウトですが、相場は自分の得意球が来るまで手を出さなければコストはゼロですもんね。
なかなか、分かっていても『出来る』に至る道程は長いのですが・・・

No title

私も5年続いたドル円の下げ相場にすっかり馴らされてしまって、未だにこの上げ相場に適応しきれないです。

目先崩れの気配が出てくると、つい追撃のポジを取ろうとしてしまいますね。

アタマでは今は長期上昇トレンドの最中、と、いうことはわかっているんですけれど。

もしかしたら下げ相場の快感を忘れられなくて、それを無意識に追い求めてるようなところがあるのかも、とか、思います。

普通はこの逆なんでしょうけれども。

バブル期は私、まだ子供でしたけれども、子供ながら、バブルが崩壊したからって、それまで散々稼いだのだから、なんで破産とか借金とか、そんな極端なハナシになるんだ???、それまで儲けた金は一体どうしちゃったの?と、疑問に思っておりましたが、今ではバブルで崩壊してしまった人たちの心境はよくわかります。

アタマではそれまでの流れとは違う、と、気づいていながらも、行動を変化させることまではできなかった。

今まで慣れて儲けていたやり方、考え方は、今度は一転して、損するやり方、考え方になる、と、いうところまでには至らなかった。

と、いうことでしょう。

変化に応じて対応する、適応する、と、言うは易いですが、人は根本的そういうことが苦手、不得意、本能的に向いてない、んじゃないかと思います。できる人は奇人、変人、天才、の類ではなかろうでしょうか?

私のような凡人は、自身の得た体験から学ぶ、そして、行動する、という、泥臭いプロセスが必要なのでしょう。

そして、天才には及ばなくとも、学習することによって近づくことはできる、とも思います。

ふと、そんなこと思いました、長文失礼です。

No title

お世話になってります。

板違いで恐縮ですがよろしく願いします。

「逆行したら、一旦切って、数秒後にまた建てる、ということも日常です。
どちらかというと、そちらですね。
逆行したらとにかく逃げることが先決になります。」


数秒後に立て直すという事は一旦切ったがすぐにエントリーのポイントまで戻した若しくは買いであれば下落後下が硬いと判断した場合という感じでしょうか。

簡単に言えばブレイクと逆張りというような言い方になってしまうのですが。

自分の根拠となるポイントを割ったら損切るというのは
言葉で言えば非常に簡単なのですが逆行が単なるノイズなのか本気なのかこの判断が非常に難しいところです。
(数秒から2分程度の間)

だから一旦切るという結論にたどり着くのかもしれませんが、終わってみれば切らなくても良かった所というのがままあります。


その日強い銘柄でも上げない時間帯に相手をしてしまい細かい損切りを繰り返し利益を削るという現象が改善できれば今よりも格段に収支が安定するのですが。


まだ需給の見極めが足りないということでしょうか。



Re: はじめまして

gr8さん、こちらこそはじめまして。
また、ブログご訪問ありがとうございます。

空売り規制の緩和は、やり方の違いによって影響があるなし大きく変わりますので、気がつかなくても問題ありません。
信用担保規制の緩和の影響も非常にプラス面では大きかったので、私としては両方でとりあえずはチャラかもしれません。

競馬で税務訴訟を起こした人のやっていたのは、自分で計算した馬の実力と人気との乖離をエッジとしたものだろうと推定しています。
これは、昔からあるやり方で、データがそろったことによって、馬の実力を計算するプログラムの完成度と、オッズとの乖離がどのぐらいあるかによって買い目を出す、というものです。
人気だけが高くても、実力的に大したことがない、とか、逆に休養明けで人気が落ちている、もしくは、未勝利戦であまり注目されていない、などの理由でオッズがずれているところを見極めるのです。
そういう意味では、人気実力ともに知られつくしているメインレースには旨みがないのかもしれません。
競馬評論家が当たれば当たるほど、「影の実力馬」が見つからないので、旨みは無いのですね。
私も一時手がけたことがありましたが、相当ディープな世界になります。

トレードも意外と見捨てられたような株にエッジが潜んでいるケースがあるので、そこを狙うということもあります。
4000近い銘柄全部が合理的価格形成されるはずがないので、どこかに「隠れた実力株」が潜んでいるのですね。

1日1銘柄、1回の取引でがっつりとれれば、プロになれます。
バカみたいに振り回しても、そんなにチャンスが見えるはずがないので、とにかく「絶好球まで見送ること」がコツでしょう。
おっしゃるように「見逃し三振」はトレードにはありません。
コツが見えてきているのでは、と思いますね。
お互い頑張りましょう。

Re: No title

タカユキさん、こんにちは。

空売り規制はもうずっと昔昔からですからね。
その環境に完全に適応してしまっています。
しかし、その環境はもう消えてなくなっているので、「できる限り早く新しい環境に慣れること」しかありません。
今週は、「昔の環境を懐かしむ」「ああ、もし規制があったらこれは取れてたな」と悲しくなりましたが、もうそんな「オアシス」は存在しないのです。

バブルは、時間が経過するほど、ポジションが大きくなりますからね。
扇形に広がったポジションが、バブル崩壊で一気に爆死するので、悲惨な結果を招きます。
全ては、マネーマネジメントの問題なんです。
上がるにつれて、だんだんポジを小さくしていれば、絶対に爆死などしませんが、そんな人は誰もいません(笑)

記事にも書きましたが「変われることがすごい」のです。
賞賛に値することなんですよね。

頭がいいとか、切れる、とか、そんなことよりも、「変われること」こそがすごいのです。

生き残れるのは、強い者でもなく、賢い者でもなく、変われる者なんです。
ダーウィンの言葉どおりです。

Re: No title

株人さん、こんにちは。

ご質問、いい質問だと思います。
誰か質問してくるのではないかと内心思っていました(笑)

答えは非常に明快です。

「損切りとリエントリーには何の関連性もない」

ということです。

損切りというのは、リスク管理上エントリー時に決めたポイントで機械的に切るだけの作業です。
そこに何の判断も入ってはいけません。
ここは、ターミネーターになってばっさりやるだけです。

そして、エントリーは、その損切りとは関係なしに、チャンスだからエントリーするのです。

そもそも、自分が損切りしたかどうか、など値動きとは何も関係がないことです。
そこに関連付けをするからおかしくなる、ということなんです。

私は、順張りとか逆張りとか、そもそも意識していないので、たまたまそうなるのかもしれません。

もう一点言えることは、「「利食いを伸ばすより、損切りをコントロールする方が簡単です。」
簡単な方をきちんとやれば、差し引きは結果的に伸びます。

ノイズにたびたび引っかかるのは、エントリーが甘いか、銘柄選別に問題があるか、でしょう。

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