政策に売りなし

2014/01/05 Sun

お久しぶりです。更新をサボってしまっていました。
そもそもが気まぐれブログなので、時々見に来ていただいている2~3名の読者の皆さん、申し訳ありません(笑)

2013-01-246.jpg

このチャート何のチャートかわかりますか。

これは、8メガメモリーの価格推移です。
実は、年末に1年ぶりにパソコンでも1台作ろうかと思って、価格を調べていると何もかもが私の値頃感と違うので本当にびっくりして、作るのを断念しました。
8メガのメモリーなら、3000円ぐらいだろう、と思っていたら、8000円に値上がりしているわけです。
この1年間で一本調子で値上がりしていましたので、メモリー先物でもあったら、トレンドフォローで大儲けでした(笑)


この理由には、半導体需給が締まってきたということもありますが、円安が効いているということもあります。
まだ、生活実感としてはあまり来ていませんが、円安ということがジリジリと迫ってきているという感じを受けるこの頃です。

円安、というと、単に「為替をやっていれば関係あるけど、普通の人はあまり関係ないよな」というのが世間一般ですが、これが大いに関係ある、ということは理解しておかねばいけないことです。

アベノミクス以前の一昨年までは、基本は、円高トレンドであり、デフレトレンドでした。
なので、モノを買ったりするよりも、とにかく「お金」を持っておくこと。貯金をしておくこと、が最も資産を防衛するのに有効な手段だったわけです。
下手に投資などすると、「お金」の価値がどんどん上がっていくのですから、モノの値段はどんどん下がる、という失敗を繰り返すことになったわけです。

ところが、アベノミクスによって、このパラダイムは大きく変化することになります。
その政策がいいかどうかという価値観は別にして、

日銀とタッグを組んで政府がやりだしたのは、お金の価値を下げるという政策でした。

この結果、1年間かけて「円」の価値は、ドルに対して20%もの下落をすることになりました。

また、「円」の価値は、日本株に対して、実に40%もの暴落となりました。

インフレ実感はまだありませんが、先ほどのメモリー価格のように値上がりがジリジリと来ていることは事実です。

同じ1000円であっても、1年前とは買えるものが減ってきている、ということなのです。

円の価値はガンガン下がりつつあります。

とにかく、通貨の番人であり、「円」の価値を守ることを是とする日銀自らが「円の価値を下げる政策に打って出た」のですから、「円」はひとたまりもありません。

円を守るべき日銀が、円を下げようとする、ということですから、これは大変なことです。

今年もこの政策を継続する、ということですから、基本的には「円は下がるものである」という基本認識にならざるを得ません。

政策に売りなし、というのはこういうことです。

この場合、株が上がるという認識ではなく、株に対して円が下がるのです。

株の価値は変わらなくても、円の価値が下がれば、結果として株は上がります。

単純には、マネタリーベースを2012年の実績値138兆円から、2014年末には270兆円にする、という前代未聞の驚くような政策が実施されれつつあります。
既に速報値では、2013年末には200兆円を突破した様子です。


実は、アメリカも同じようにQE3という政策を取っていたのですが、テーパリング(緩和縮小)がいよいよ始まるのはご承知のとおりです。
これで、ますます「円」の金融緩和が目立ってくることでしょう。

金融緩和と言えば、聞こえがいいですが、トータルの円の価値というのはそもそも一定です。
これは日本の国力に合致したものですから、GNPなどが増えてこないと日本=円そのものの価値は増えることはありません。
ここで、「円というお札」を増やすという行為は、コーヒーに水を入れて薄めるのと同じです。
すなわち、コーヒーの量だけを水ぶくれさせるわけです。
すると、水で薄まったコーヒーですから、それが二杯になったとすると、価値は2分の1にしかならない計算です。
そうなると、割を食うのは、お金を貯めていた人たち、すなわち「個人金融資産」がインフレという徳政令によって、強制的に減らされる、という事態に直面している、ということを意味していることになります。
これは、実感無き「資産税」であり「金持ち税」のようなものになります。
国の借金も棒引きできますから、国にとっては一石二鳥かもしれません。

こういうことですから、金融資産を防衛する、ということは、小金持ちであっても大変な時代になった、と言えるでしょう。

目端の利くヘッジファンドなどは、この政策トレンドに乗っかろうとガンガン円売りを仕掛けてきています。
これにより、ポジションとしては、円ショートが過去最高に積み上がっている状態、ということです。
そうなると逆にこれが、目先のポジション調整による円高トリガーとなることもあるので、短期的には、株や外国通貨に対して、円を売っておけば安心だ、とならないところが、また相場の奥深さですが、

やはり政策に売りなし

というトレンド認識は、ファンダメンタルから見れば、どう考えても基本にならざるを得ない、と感じる年頭でした。


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コメント

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No title

あらなみさん
明けましておめでとうございます。

本年も宜しくお願いします。

Re: No title

株人さん

いつもコメントありがとうございます。
更新それなりに(?)やりますので、時々見に来てください。

TOPIX100構成銘柄の呼値変更

初めまして、ここはちょくちょく読ませてもらってます
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/info/info20131218-01.html
投資スタイルによっては結構影響ありそうですね

Re: TOPIX100構成銘柄の呼値変更

松さん、はじめまして。
ご訪問ありがとうございます。

来週から、トピ100について単位変更があり、これは第一弾で、その後、単位についてさらに縮小が予定されています。
来年には、全銘柄が縮小される予定もあるようです。

低位株が得意な人で、板読みをやるような売買の方は非常に大きな影響を受けると思います。
とにかく、板読み主体の方は大きな影響が出るでしょう。

私は、値嵩株が好きですし、板読みは限定的ですので、逆にティックの縮小は有利に働くとは思います。
対象銘柄が増えるからです。

それよりも、225先物のティック縮小を何とかしろよ、と思います。
少なくとも、まずミニについては縮小すべきです。
ディーラーが指値待ちしながらティック抜きするのに有利なように、証券会社がティック縮小に反対しているとも聞いています。
飛びつくスタイルが多い個人はかなり不利になりますので、ここを縮小してほしいものです。
そうなれば、先物もやる気になるのですが、今の状態ではやる気が起きませんね。

寒中お見舞い申し上げます

喪中にて新年の挨拶控えておりました。
寒波到来ですが、寒ければそれにあわせて楽しく。相場と同じですね。
今年もよろしくお願いいたします。

Re: 寒中お見舞い申し上げます

ハルトモさん

ご丁寧なご挨拶ありがとうございます。
確かに、上げても下げても、それに自分を合わせていけばよし、ってところですね。
こちらこそよろしくお願いします。

出遅れました

あらなみさん。今年もよろしくお願いします。

冒頭の8メガメモリー価格のネタがタイムリーでした。
現ノートを引退させ、トレード用デスクトップを今月中に用意する予定です。

素人なのでパーツだけ選んであとはやってもらうのですが、8メガメモリーは8,900円です。

ここ2週間でも200円UPしています。

1年前は半額だったことに今気づきました。
しかし自分はXP使いなので、あらなみさんのようにここで断念は出来ません。

パーツ選びが意外と楽しい。
自分の全く知らない世界だったので。

今も4画面ですが、PC刷新でモニター面積を増加させます。
トレード環境向上↑利益も増加↑といきたいところですが、
それはまた別の話なんだよなぁ

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: 出遅れました

パンさん、こんにちは。

メモリーは、どうやら主力メーカーであるHynixの工場での爆発事故の影響もあるようですね。

PCを自作すると、パーツ選びがとても楽しいので、この世界の怪しい(?)魅力に気がついてもらうと、私も嬉しいです。
この怪しい魅力の世界にはまると、もう完成品を買う気は起こりません。

次回は是非、自分で組み立ててみてください。
思ったほど難しくないことに気がつくとおもいます。
一度チャレンジして、自分で組み立てれば、「こんなに簡単だったのか」と自信になると思います。

トレード環境向上 = 利益向上

という方程式は、実は「成立」します。

意外と知られていませんが、個別株デイトレードにおいて、モニターの枚数は、8枚程度まで増やすことによって、利益は比例して増えていきます。
(それ以上は視野角などの問題でしんどくなる)
特に、5枚程度までなら、確実にチャンスを見逃すことが減りますから、PC代やモニター代はなどは簡単に回収可能だと私は思いますよ!!
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プロフィール

あらなみ

Author:あらなみ
職業:個別株投機家・専業デイトレーダー

Twitter: @aranami718

旧ブログ:
あらなみの相場技術研究所別館

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