勝ちにこだわるな、勝つ準備にこだわれ

2014/08/31 Sun

ブログ上で、時々コメントのやりとりをしていたプロギャンブラーのNOBUKIさんが、本を出版されました。

勝率9割の選択

早速買って読みましたが、共感することが本当に多くて、また、ああ、そういうことも意識しないといけないな、と改めて感じたりなど、本当に参考になりました。

特に激しく共感できたのが、

勝ちにこだわるな、勝つ準備にこだわれ

というところでした。

これについて、NOBUKIさんのブログに書いた私のコメントと、NOBUKIさんのお返事を転載しておきます。



まず、私のコメントです。

本読ませていただきました。

とても共感できることが多く、とても参考になりました。
ありきたりの感想ですみません。
相場もギャンブルも根っこの部分は同じですから、「大切なのはここだよな」とか頷きながら一気読みできました。
そして色んな気付きがありました。

上善は水の如し(老子)

これは私も常に意識していることです。

「勝ちにこだわるな、勝つ準備にこだわれ」

本当に名言です。

準備不足に対しては、

お前は既に死んでいる(北斗の拳)(笑)




これに対するNOBUKIさんのお返事です。

あらなみさん、ご無沙汰しております。
最近はおかげさまで、投資関係者へのトーク依頼を毎月いただいてます。
林研究所でも、大絶賛を受けて嬉しい限りです。

老子のお言葉にも「水」に関するものあるんですね。
ググって学ばせて頂いてます。

準備不足で「おまえはすでに死んでいる」な人が多すぎます。
だから、負ける。
簡単に、楽に勝てる手法など、どこにもないのに。
努力しないで負けたら、なにかのせいと言い訳。
これじゃ、勝てない。


いつかお逢いできて、おしゃべりできる日があると嬉しいです。
その日まで、切磋琢磨します。
これからも、よろしくお願いします。



NOBUKIさんのコメントって、トレーダーのコメントかと思ってしまいましたが、NOBUKIさんはあくまでもプロギャンブラーですよね(笑)



ギャンブルに限らず、トレードにおいても、実はエントリー前に勝負のほとんどは終わっているのです。

そもそも、どうしてエントリーするのか、という時点で、どれだけの準備をしてきたか、が問われるわけです。

ここで準備不足なら、もうまともなエントリーができるはずがない。

いわゆる

お前はもう死んでいる

ってことです。

既に準備不足の段階で勝負は終わっているのです。

さらに、エントリー後、損切りはどうするのか、利食いはどうするのか、これとて、全てエントリー前に決めておくべきことです。

ですから、エントリーした後は、もうその決めたとおりにやればいいだけの話で、エントリー後はシステムトレードとほとんど同じです。

勝てない人の多くが、エントリーしてからやっと一生懸命に相場を見るわけですが、これは、単に値動きが自分のポジションに順行するように、お願いしているだけ、お祈りしているだけ、で、実際には何のプラスにもなってはいないということに気がついていないわけです。

お祈りしたって勝てないよ!!


値動きに一喜一憂したり、ドキドキしたりを楽しみたい、つまり遊びでバクチを打ちたいというのなら、それを自覚してやるべき。
やるなどは言わないけど、それは趣味なんだから、遊びの範囲でとどめとくべき。

特に、損を抱えて必死でお祈りしている人は、もはや投資家ではなく、ただの阿呆です。

そもそも上がる予定で買ったポジションが反対に行ったのなら、それは、素直に間違いを認めるべきものです。
それをしないで、ひたすらにお祈りして、結果、家屋敷を飛ばすのですから、阿呆と言わずして何と言うのでしょう。
私も相場歴が長いので、こういう人を何人も見てきています。

まあ、大損こく人も、それなりに相場で楽しんでるんだけどね。
ヤクザ映画のラストで、所詮歯が立たない巨悪に立ち向かうヒーローになれたんだから。
滅びの美学を実践できて、自虐ネタで遊べたんですよ。
この自爆して落ちていくところは、実は凄い快感だったりする(笑)


さらに、実際にポジションを持ってしまってからの判断というのは、贔屓の引き倒しになってしまいますから、いらん愛情を持ってポジションを考えてしまい、わが子を見るが如く、曇った目で相場を見てしまい、結局判断を誤ります。

ポジションを持つ前までが、人事の及ぶ範囲。

ポジションを持ってからは、天命、つまり運次第。


つまりは、

人事を尽くして天命を待つ


とは、

勝ちにこだわるな、勝つ準備にこだわれ


と同義語に近いものとなるわけです。

勝ちにこだわるとは、そもそも拝金主義。
当たれば何でもいいんですよね。
たまたまでも偶然でも、間違ってエントリーしたのが間違って当たっても。
損切りせずに粘りに粘って大損しかけたところからの逆転プチ勝ちであっても。。。

こんなの全然リスク・リターン合わないよ、なんて、そんなの関係ねぇ、って話ですよね。

結果オーライ、勝てば官軍って話ですが、それでは継続的に勝つことは難しいよ。

それよりも、プロセスにこだって、如何にして勝つべきか、勝つべくして勝つ、ということを考えた方が建設的ではないでしょうか。



勝ちにこだわっている人は、持ってから必死で応援するわけですが、もはや賽は投げられたのですから、もうどうしようもありません。

競馬で言えば、勝ち馬を検討するのは、馬券を買うまでのこと。

馬券を買って以降は、応援するなり、絶叫するなりしたところで、結果に何らの影響を及ぼすわけではないのです。

つまり、人事が及ぶ範囲は、馬券を買うまでの準備段階のことです。


もちろん、NOBUKIさんの本にはこの他にも、彼の長年のプロギャンブラーとしての知恵が数多く詰まっており、これをしっかり読むことで、トレードに多くの好影響があるのは間違いありません。





株の本というのは、ともすると

小手先のテクニック

しかも、ほとんどが役立たずか、ありきたり、焼き直し、の誰でも知っているような小細工ばかりが書いてあるものが多いのですが、これは、「やり方」にこだわっている読者が多いので仕方がないと思います。

しかし、NOBUKIさんのようなプロギャンブラーが書いた本は、そういう小手先のことよりも、バクチで勝つということとはどういうことか、という投機の本質に迫っていることが多いのです。

私は、投機家ですが、投機の本質と、バクチの本質はものすごく似ています。
というより、肝心要の部分においては、ほとんど同じと言っても言い過ぎではありません。

この本は、投機家としての目線で読むと、本当に心得ておかないといけない名言の宝庫です。



この本を読んでいると、名言にぶつかっては、そこで読んだNOBUKIさんの視点と、その名言を切り口にして今回ここでご紹介したような私の思索が巡り巡るわけです。
名言を切り口に、どんどん考えが深まってくるわけです。

1ページ1ページ、こうやって色々と考えながら読むと、とても投機の本質、という部分への理解が進みますね。

今回は一例を紹介しましたが、他にもたくさんの名言があり、色々と考えさせられていますので、またこの本から引用してみましょう。

是非一度、書店とかで手に取ってみてください。


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コメント

Secret

お久しぶりです。

こんにちは。ザクです。

兼業ですので、普段、この時間は仕事をしていますが、今日は遅めの夏休みをもらい、朝から株価をチェックしたりしています。月曜日から、こんなことをしていると、早く専業になりたいなあ、と切に感じてしまいます。

最近、立て続けに、素晴らしい記事を書いていただき、ありがとうございます。


■ 損切りのかんがえ方
次の箇所で、大きな「気づき」がありました。

損切りして、切った方がよかった、っていう結果は殆ど無いんや。
損切りしても、10中8、9は戻ってしまうんや。
・・・・・・・
ええか、損切りなんか、ほとんどは切っても「損切り当たり」なんかせえへんのや。
それでも、切るんは、10回に1回あるかないかの破壊的損失を避けるためなんや。
損切りは保険みたいなもんや。


潜在的に理解していたかもしれませんが、このように分かりやすく書いていただくと、非常にありがたいです。

損切りして戻ると、損したような気分、外れたような気分になりがちですが、掛け捨て保険の保険料を悔やむことと同じだと考えれば、馬鹿らしいですよね。



■ 不調の原因とは
私も、大きく儲けた後は、必ず、儲からなくなり、環境要因に抵抗しても無駄だ、ということを強く意識しています。現在が、丁度、その時で、前回の儲けを吐き出さないよう慎重に売買していますが、持ち合いに入ってどちらにも動かない、といういつものパターンです。損切りポイントにかかれば、きっちり損切りするのみです。

あらなみ様のおっしゃる

要は、待てるかどうか、です。
 
これができるようになれば、どんなに儲かることかと思う日々です。



今回のNOBUKIさんの本の紹介も良かったです。最近、良い本が少ないせいか、本の紹介があまりなかったのですが、久々という感じですね。NOBUKIさんのブログは読んだことがあり、すごい生き方だなあと感じていたので、本も読んでみたいと思います。

それでは、また。

やっぱりすごいです。

おひさしぶりです。と言っても、過去のブログの無数にいた読書の一人で、コメントしたことも少ない者ですが、、、。

人生のあらゆる場面で役に立つ知識を、惜しみなくお話していただけて、これを読めてラッキーです。

人生のあらゆる場面で、重要なのは、コツではなく、いかに正しく稽古を積むか。
和紙を重ねるがごとく、ほんの少しづつしか成長しない自分、でも成長した結果はとても大きな価値を持つことになるのかなと、自分の経験に沿って理解させていただきました。
おこがましくて、ごめんなさい。

やっぱりすごい、
1000本ノックですね。

また読ませていただきたいと思います。
失礼します。

Re: お久しぶりです。

ザクさん、こんにちは。

考え方にについて、ご参考になってよかったです。
結果論で損切りを言えば、ほとんどがしなかったほうがよかった、ということになるわけですので、考え方をしっかり持っておかないと、どこかで踏み外してしまいます。

小手先のテクニックだけでは、なかなか実戦において、きちんと損切りすることは難しいのですよね。

Re: やっぱりすごいです。

カネダさん、こんにちは。

古くからブログを読んでいただきありがとうございます。

また、ご参考になっているようでよかったです。

ハウツー、クイズの答え合わせ、結果論、でものを見る癖がついている人が結構おられますが、それでは物事の本質は見えてきません。

小手先のハウツーではなく、基本となる考え方をしっかり持って、それを前提にしながら、戦略であるとか、方法論とかを考えないと、上手くは行かないのです。

コツや具体的やり方に固執する人も多いですが、それだけでは相場で利益を得ることは難しいのです。

これは、相場に限らず、他のことでも同じですね。

単なる表面的な現象面だけを捉えて、是非を議論するなど、あまり意味を持ちません。


>和紙を重ねるがごとく、ほんの少しづつしか成長しない自分、でも成長した結果はとても大きな価値を持つことになる

そういうことですね。
頭だけで考えている人にはわかりにくいでしょうが、技術の上達とはそもそもそういうものですからね。

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プロフィール

あらなみ

Author:あらなみ
職業:個別株投機家・専業デイトレーダー

Twitter: @aranami718

旧ブログ:
あらなみの相場技術研究所別館

あらなみの相場技術研究所

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