まずは生き残れ

2017/06/12 Mon

私の実践的スキルを要約せよ、と求められたなら、ただひとこと「サバイバル」と答えるだろう。まずは生き残れ。儲けるのはそれからだ。(ジョージ・ソロス)



コメント欄での有益なやり取りがヒントになって記事にする、といういつものパターンです(笑)


私は思うんです。

破綻さえ防いでいれば、儲からなくてもよい。

破綻を回避して、コツコツ続けていれば、いずれ目利きが付き、土地勘が生まれ、値動きとはどういうものかがわかってくる。


そこでようやく儲けるための入り口に立てるわけです。

そうなって初めて投資戦略も生きてくる。


逆に言えば、

長年そこに住んでていて土地勘が付かない人などいない。

長く運転していて車両感覚が付かない人などいない。


ってことなんです。


ただ、最初は誰でも土地勘など無く、車両感覚もありません。

車両感覚も無い段階で、運転テクニックに頼って無茶をするから、事故を起こすんです。




相場が難しいのは、相場の車両感覚や土地勘を身に付けるには、想像以上に時間がかかる、ってことです。

当然数年単位です。

この時間係数に耐えられなくて落っこちるんです。

私の経験上から言うと、投資の目利きというのは、骨董品を見る目を養うのに近いぐらいの時間がかかるものだと思います。

投資経験2~3年などまだまだひよっこです。


車両感覚は、実際に運転してこそ身につく、ということがわからずに、運転テクニック本を一生懸命読んで運転を上手くなろうと思っている人が多いんです。

その土地を実際に歩かないで土地勘が身に付かないのは当たり前なんです。

骨董品を実際に見て勉強するしか、目利きを付ける手段など無いのです。




というよりも、そもそも、相場を上手くなるためには、土地勘を養わなくてはいけない、ということを意識している人はほとんどいない、ということが問題なんだと思います。


多くの人がテクニックさえわかればよい、と思っている、わけです。

そうであれば、勝てない状態が続くと、爆死しなくても、途中で諦めてしまう、ということになります。

儲からない状態が年単位で続けば、当然不安が先に立ちますし、こんなことを続けていても意味がない、そう思ってしまっても仕方がありません。

やり方第一主義なので「今のやり方ではダメだ」と思ってしまうのです。

そして、他のやり方を探さねば、と実戦よりも、やり方探しに時間を使うことになります。

負けたら意味がないと思って途中でやめてしまうのです。

そもそも、最初から勝とうということがおかしいわけですが・・・(笑)

そうなると、せっかく地下では目利きの根が張ろうとしているのに、その根を切ってしまうことになるわけです。

ここがポイントなんですね。

考え方が間違っているから、そうなってしまうのです。

こうして、

こっちのやり方を試してポイ、あっちのやり方を試してはポイ、を繰り返す、ということになります。

当然じっくりと取り組むことも無いので、スキルアップなどできません。

スキルを身に付けようとする発想そのものが無いから仕方がないのですが、やり方と目先の損益にしか目が行っていないからどうしてもそうなってしまいます。

特に目利きというスキルは、目に見えて付くということは決してありません。

気がついたら目利きができていた、ということなんです。

この根本的な考え方の間違いが、長年相場をやっているにも関わらず初心者のままの車両感覚しか持っていない人を大勢作るのだということなのですね。




素材を見る目利きができてきこそ、はじめて調理テクニックも生きてくるのです。

土地勘も無く、車両感覚も無い段階で儲けようと無理をして、簡単に迷子になって、事故を起こす。

そういう投資家が多いわけです。

帝国ホテルの厨房に見習いとして入って、いきなりお客さんに料理を出す、ということは無理なんです。

せっかく相場を志したにも関わらず、初期の段階で爆死し、失意のリタイアを食らう、そういう人が後を絶ちません。

まずは生き残ること、これを最初の目標にすれば、爆死確率は大きく下がると思うのです。



最初はやり方ばかりに目が行くのは仕方がないと思います。

レシピさえわかって、当て方がわかれば勝てるようになる、と思って始めるのは誰しも同じです。

しかし、生き残って、相場にしがみついてさえいれば、相場とはそういう単純なものではない、ということが次第にわかってくると思います。

そこでようやく入り口なんです。


まっ、この入口に立てないまま相場歴何十年という方も多いわけなんですが・・・(笑)


金を失わないためには何をすべきでないかが分かった時、相場で勝つのに何をすべきかということが、ようやくわかり始めるのだ。(ジェシー・リバモア)


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忍耐力

2017/05/26 Fri

またしてもお久しぶりのぶりの照焼です。。。

もう少し頻繁に更新しようと思ってはいるのですが。

コメント欄でのラリーはしているのですが、記事となるとつい億劫になってしまって。

ということで気を取り直して。。。



忍耐力というテーマで少し気がついたことを書きます。


忍耐力というと、何それ、って感じかもしれませんね。

私は、常々色んな人を見ていて、トレードで勝っている人と勝てない人の一番大きな違いは忍耐力にあるのではないか、と感じることが多いです。

というのは、前に書いたとおり、トレードで勝つということは、ちょっとした微差力の違いなのですね。

勝っている人とそうでない人の違いというのは、読みだとか、勝てる方法を知っているか知らないかの違いだ、と思っている初心者の方が多いのですが、そうではないわけです。


プロ棋士たちの実力というのは、実はあまり差がなくて、いつもギリギリのところで戦っています。(羽生善治)



その微差力の大きなファクターとして、忍耐力があるわけです。

そもそも、初心者の方は、相場を当てもののゲームだと理解していますが、それは違います。

ぶっちゃけ、相場など、基本当たらないんです。

相場とは、勝てたと思ったら、次には負ける。この勝ったり負けたりの繰り返しの中で、勝ちを負けよりもほんの少しばかり大きくすれば利益が残るというゲームなんです。

まず、このゲームのルールを誤解しているので、少し当たりが続いたり、ハズレが続くと、勘違いが起こってしまうのです。

その勘違いもあって、忍耐力が無い人は、

勝って奢って、負けて切れる


ということが起きます。

典型的パターンは、ちょっと勝つと、奢りから雑なトレードが始まって、負けが始まります。すると負けを取り戻そうとあがいて、さらに負けが膨れてきます。そして、最後は、ブチ切れて奈落の底に転落、という末路です。


そもそも、勝ちが無ければ負けも知れているのですが、下手に勝つから、ボロ負けするのです。

このスパイラル構造による相場からの退場が後を絶ちません。

相場で勝つと、人はある種の高揚感を感じます。
まるで天下を取ったような嬉しい気分になります。
その天下取りの気分が奢りになって、奈落へのスパイラルが始まります。

だから、相場で勝った勝ったとはしゃいでいる人を見ると、私は、「気の毒になあ~~。」と思うのです(笑)

ここで踏ん張れる忍耐力を相場は試してくるのですが、ほとんどの人はその試験に不合格します。

ここがまずは最大の難関とも言うべき忍耐力のポイントでしょう。



この最大の難関に含まれる部分もありますが、忍耐力が必要な場面を個別で見ていくと、次のような事例があります。

利食いしたい誘惑をふりほどいてじっと我慢して持ち切る忍耐力

損切りしては戻る、損切りしては戻る、この繰り返しの中で、決して手に余る大きな損を出さずにじっと小さく打たれ越す忍耐力

見ているとつい手を出したくなるのを、チャンスが来るまで決して手を出さずにひたすら待ち続けるという忍耐力

負けて負けてが続くとついつい切れてしまって暴走列車をやらかす、ということをしない忍耐力

勝ちが続くと、ついつい気が大きくなって何となく手を出すということをしない忍耐力

負けの金額が一定金額を超えると「放置プレイ」に移行しない忍耐力



とまあ、トレードには、数え上げればキリがないぐらいの忍耐力がいるわけです。

こうして、

勝つトレーダーは、我慢に我慢をして、負けよりも勝ちをちょっぴり多くするゲーム

を続けるわけです。

これが私の言う

相場とは、我慢大会である

という所以です。





さらに、踏ん張るという点においては、重要なことがあります。

それは、

多くの人が、負けると相場から逃げる、ということです。

粘れないのです。


もちろん、奈落に落ちて強制退場ということもありますが、みんな逃げてしまいます。

確かに緊急避難ということはあるかもしれません。

しかし、逃げてしまえばそこで終わりということに違いはありません。

特によく見かける光景は、

負けだすと「仕事がいそがしいから相場が見れない」という本業逃避拳


です。

実は、相場でガンガン勝っている時に「仕事がいそがしいから・・・」などという理由で相場をしない人など一人もいないのですよ(笑)

ガンガン勝てれば、仕事などそっちのけ、いや、さらに勝てば仕事などやめるでしょう(笑)



負けると、相場から逃げる、見なくなる、結局、そうして相場から離れれば、その間の時計はストップしてしまいます。

つまり、相場から逃げている間は、一歩たりとも前に進まないのです。

負けても相場にしがみつく、負けても負けても、食いついて離れない、そういう人は非常に少ないです。

踏ん張れずに、相場から逃げるのです。

すぐに逃げる、見なくなる・・・見なかったことにする、挙句に放置プレイに移行する、それでは前に進めるはずがありません。



何故、ダメな局面で逃げてはダメなのか。

それは、そこで勝つ負けるということではなく、忍耐力に関する重要なポイントがあるからなんです。

同じ年数を戦ってきて、勝てるようになった人と、そうでない人との違いは、

ダメになった時でも、必死で踏ん張れたかどうか、踏みとどまって戦いをやめなかったかどうかの違いが大きい

のです。

相場で勝っている時などどうでもいいんです。

誰だって調子に乗って、毎日損益を計算して、相場も何時間も見てるんです。

勝っている時には、みんな一応の芸を見せるんです。

しかし・・・・

問題は、負けている時に何をして、どう過ごしたのか、ってことなんですよ。

ここで一気に差がつくんです。

勝っている時には、きちんと記録をつけていても、負けだすとやらなくなる。

とにかく負ければ逃げ出す。

ブログを書いている人も、負けだすと書かなくなるのは日常的に見られる光景です。

ほとんどがそうです。

勝てない人というのは、肝心な時に、踏ん張れないんです。

勝って調子に乗っている時は、気持ちもノリノリです。だからどうでもいいんです。

マインドを鍛えることなどできません。

しかし、負けて負けて、もうだめかもしれない、そういう修羅場こそが人を育てるんです。

大変残念なことなんですが、忍耐力というのは、平常時には訓練することが難しいのです。

何故、修羅場が大事なのか。それは、

忍耐力を訓練するためには、修羅場が最大のチャンスだからです。


いいですか、チャンスなのです。

そういうせっかくのチャンスで逃げてしまうから、ずっと心が鍛えられず、いずれまた同じ修羅場を招くことになるのです。

そこで逃げずに踏ん張る。

歯を食いしばって、涙を拭きながらトレードを続ける、という経験によってこそ、忍耐力は鍛えられるわけです。



心とて、筋力と同じで、負荷をかけてやらないと、鍛えることができません。

ウエイトトレーニングのシミュレーションをしたからといって、筋肉を鍛えることなどできないのは当たり前です。

心とて同じなんです。

心とて、負荷をかけてやって鍛えないと強くなど絶対になりません。

そして、心が弱いままでは、相場になど絶対に勝てるようにはなりません。

簡単に奢る。簡単に切れる。簡単にポキンと折れる。そんな弱い心で相場をやって勝てるはずがありません。

どんなに優秀な戦略を使ったところで、弱い心で相場に望めば、あっという間に奈落に転落するのは、火を見るより明らかなんです。

やり方ばかりを探している人は、ここのところが見えていないと思います。

筋力を鍛えるという概念はあっても、そもそも心を鍛えるという概念を持っていない、という人が多いのではないかと思います。



心とて、鍛えないと強くなどなりませんよ。

ちやほやされて育った子供が弱い、というのはわかると思います。
子供を厳しくしつけするのは何のためなのか。
甘やかして育てるのが何故いけないのか。

しかし、いざ自分が相場をやるとなれば、

自分を甘やかし、ちやほやさせ、いい加減、適当がまかり通る、そんなトレードをしている人が多いのです。


安岡正篤は、人を育てる3要素として、「①大病、②投獄、③浪人」を挙げています。
つまりは、修羅場こそが人を育てる、ということなのです。


人前で喋るのが苦手という人が、人前で喋るシミュレーションをいくら続けたとて克服などできません。
最大の効果的訓練方法は、実際に人前で喋ることです(笑)
繰り返し繰り返し人前で喋ることによって、負荷をかけてやってこそ、苦手を克服すことができるのです。
つまりは、1000本ノックです。

わざと負荷をかけて自分を鍛えてやるのです。


つまり、心のウエイトトレーニングです。

そして、そのウエイトは重ければ重いほど効果抜群なのです。

何の抵抗もない軽いウエイトなら筋肉が鍛えられないように、心とてプレッシャーが無ければ鍛えられません。

聴衆がいないところで、一人で人前で喋る訓練・・・が如何に虚しいことか、ってことなんです。

だからこそ、修羅場が最大のチャンスになるのです。

1000人の前で毎日喋るという訓練を続けたら、10人の前で喋ることなど、屁でもなくなりますよ(笑)


しかも、この訓練には、繰り返しが必要で時間がかかります。

ウエイトが必要で時間がかかる、これが心を鍛えるという点において最大の問題点なんです。

やり方を探すとか、相場の勉強や研究するよりも、1000本ノックを優先すべき、というのは、実は、時間のかかる心のトレーニングをまずは先行させるべき、という意味があるのです。




ドラクエでは、スライムをいくら倒したって経験値は増えません。しかし、ボスキャラを倒せば一気に経験値は上がるんです。

トレードとて、ドラクエと同じなのです。

ボスキャラが怖いからといって逃げ回っていたのでは、ゲームで前には絶対に進めません。

そういう辛い場面、追い詰められたところで、踏ん張れたかどうかこそが、その人のその後のトレード人生を左右する経験値となるのです。

そこで失った資金など、その修羅場で得られた貴重な経験値と比べればどうでもいいぐらいのものです。

そもそもそういう場面では既に多くの資金を失った後なんですよ。

そういうチャンスをスキルに変えることもできず、ただ資金を失っただけ、というのであれば、犬死にということになるわけですね。



一応、勘違いがあると困るので書いておきますが、踏ん張るといっても、損切りせずに耐えるとか、ナンピンする、という意味ではありませんよ。
それは、「切れる」「心が折れる」ってことですから、忍耐力が無い人がやることです。

損しても、損しても、きちんと損切りして、

打たれ越す

相場を見続ける。そして、チャンスを探す。

どんなに気持ちが動転していても、バッターボックスに立って、ファイティングポーズを取り続ける。

そして、何故こうなったのか、そうならないためにはどうすればいいのかを考え続ける。
何が問題なのか。何をやってはいけないのか。何をすればいいのか。そういうことを問い続ける。
今、自分はどういう精神状態にあるのか。人がこういう局面に立たされたらどうなるのかを実感する。

そういう時こそ、必死で相場を見続けるわけです。逃げてはダメなんです。


こうやって、

相場を見続け、折れない心を作る

ということです。


勝つためではありませんよ。

折れない心づくりのためにバッターボックスに立ち続けるんです。

そうでないと、次の修羅場でまた転落するんです。奈落に落ちるんです。

相場は、今がよければいい、ということではなく、将来にわたって続くものなのだから、今せっかくのチャンスで滝に打たれなければ、次にまたポッキリと折れるんです。

修羅場とは、忍耐力培い、心を鍛える絶好の機会なんです。これを逃す手はありません。


ちなみに、専業トレーダーの場合、逃げ込む本業がありません。悲しいです。辛いです。しかし、そこで踏ん張ってこそなので、背水の陣を敷くという意味では、専業は有利?かもしれません。



羽生名人は、一時スランプに陥り、迷った時期がありました。
その時、目に入った光景は、60歳を超えても、黙々と自分の将棋を求め続ける多くの先輩たちの姿だったと言います。

10年、20年と、ひとつの物事をずっと長く続けること、継続することが、一番の才能ではないかと思います。(羽生善治)

才能とは、情熱や努力を継続できる力である(羽生善治)




ということで、最後に再びやはり1000本ノック。

結構、しつこいです。。。(笑)

とにかく、やらないとわからないのが相場ですよ。言ってしまえば(笑)

日々、とにかくやり続けること、この継続が力になるんです。

心の鍛錬にも時間がかかりますが、もうひとつ時間をかけて育てないといけないのが目利きなんです。

目利きや土地勘というものは、経験値の時間の係数なんです。


料理人は、毎日、親方に従って築地に通うことでこそ、魚を見る目利きをつけることができるようになります。

肝心なのは、魚の捌き方(手法)ではなく、目利きです。

みんな技術や小手先のテクニックに目が行くわけですが、そんなことは、レシピを見ればわかること。時間も全くかかりません。

時間がかかるのは、目利きと土地勘なんです。

そして、もっと時間が掛かるし、手間暇がかかるのが、マインドを鍛えること、なんですね。




彼を知り己を知れば百戦殆うからず(孫子)

相場を知ること、つまりは、目利き、土地勘を育てること

自分を知ること、つまりは心を鍛えること


この2つがそもそものベースなのです。

これが整ってこそ、次に具体的な戦い方、つまりはやり方が生きてくるわけです。


この逆はありません。


野球技術も、体づくりがあって、強い心があってこそなんです。
それがベースになってはじめて選手としてやっていけるわけで・・・ヘナヘナの心と体では、イチローの技術をもってしても、いい選手になれるはずがありません。


この順番を無視して、相場のこともよくわかっていないし、自分も鍛えられていないという状態で、やり方だけを知ったところで何になる、ということです。

もちろん、神業のように取れる方法があれば別ですが、そんなものはそこらに落ちてはいませんよ。

人と同じような武器で戦う限りにおいては、相場を知り、自らを鍛えてこそ、そこに初めて相場で勝てるエッジが生まれてくるわけなんです。




やり方で差別化する道をみんな模索しているわけですが、私の経験上言えることは、その道はみんなが想像する以上に困難なんです。

野球で言えば、魔球を開発するとか、一本足打法を編み出す、とかそういうことを求めているわけですね。
将棋で言えば、人のやらないトリッキーな作戦で勝つ、ということを意味しています。
しかも、ベテランではなく、初心者がいきなりみんなをやり方で出し抜こう、ってことなんですね。

この道がどれほど困難であるのか、ということは、客観的に考えれば簡単にわかることだと思うのです。

あらゆる機関投資家、ヘッジファンド、ベテラン投資家が追い求めていても、なかなか見えないエッジのある独自の戦略を初心者がみつけようとしている、ということです。

その道30年の骨董品屋を、見習いが出し抜こうってことです。

その道20年のソムリエを、昨日今日ワインを飲んだ初心者が上回ろうってことです。


さらには、

その道30年の骨董品屋と同じことをすれば、同じようにできる、そう思い込んでいるのです。

イチローの真似をすれば、イチローになれると思っているのです。


それがどういうことなのか、こと相場においては見えてはいないのだと思います。

骨董品屋は、具体的な見方とか、方法ではなく、その経験による目利きのよってこそ差別化しているのです。

ポイントは、具体的な方法とか、やり方ではないんです。


そうであれば、やり方は目新しくなくても、目利き土地勘を鍛えて、自分を鍛えて差別化する道のほうが、遠回りのようで実は王道であった、ってことになるとは思いませんか。

魔球を探すのではなく、日々の訓練を通じて「野球を上手くなる練習を続ける」ってことです。



一応、念のためにノックの疑問に少し答えておくと、

1000本というのは象徴的な意味であって、1000回トレードすれば上手くなる、という意味ではありません。
1000本ノックというのは、野球においては「その日に1000本ノックを受ける」ということなので、トータル1000本ということではそもそも無いのですよね。


それから、シミュレーションやシミュレーターを使ってノックする、というご意見もありましたが、それは「手法探し」の一環でしかありません。

実弾を投入してこそ見える景色があるんです。



みなさん、

シミュレーションで奢ったり、切れたりしますか?

実弾が飛び交う戦場では、自分でも全く予想もしない反応をしてしまうのです。

いつも最後に大きな問題になるのは、そういうことなんです。

そういったことを理解し、経験を積んでいくために1000本ノックをするわけです。

実弾を投入しないと絶対に見えない景色なんです。


市場で自らを鍛え、何かを学び取りたいと念じるなら、身銭を投じて、自らの手口を注視し、失敗から教訓を得ることだ。相場には、絶対確実などということはまずないと思うべし。いつ地雷を踏むかわからんのだから。(ジェシー・リバモア)




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違う結果を望むのなら

2017/03/25 Sat

専業トレーダーあるあるの話です。

こちらが専業だということがわかると、

どうすれば相場で儲けられるようになりますか?

という質問を多く受けることになります。

これが投資家同士だと、教えてください、ということになって、それでは、と話を始めるわけですが、そこで毎度繰り返されるのが、

いちいち反論される

そういうことを聞きたいんじゃないと言われる


ということなんです。

そして、話をしているうちに、逆に話を聞かされる側に変わってしまって、ご高説を伺うことになったりします。

場合によっては、あなたは間違っている、と説教されたりします。

確か、話を聞きたいのは、そちらさんではなかったでしょうか、ってことなんですが、多くの場合、延々と相場の話をこちらが聞かされる羽目になるわけです。

しかも、聞かされるのは、勝った負けたの武勇伝とか、今何をどう予想しているとか、○○さんはいくら儲けたとか、ゴシップの類を延々と話されて、挙句のはてに、こちらの相場観を尋ねられたりります。

そんなもん、知るか!!


ってことなんですが、そうも言えないので、「どうなんでしょうねえ。」とお茶を濁して終わります。。。。(笑)


そもそも、相場って、ファンダメンタルの裏返しなのですから、FRBが次に何をするのか、トランプが何を言い出すのか、いつ地震が起きるのか、相場の予想というのは、そういうことを予想するに等しいわけで、現人神でもない私に予想を聞かれても、わかるはずがないんです。

直近の事例でわかるとおり、トランプが勝ったら相場は暴落する・・・これが事前の大方の予想で、しかも、ヒラリーが勝つという予想が強かったわけです。
現実には、予想外にトランプが勝つわ、そのトランプが勝ったら相場が暴騰だわ、、、大どんでん返しの連続で、誰がこの結果を予想していたというのでしょう。
こうなると、そもそも予想することに意味があるのか、と思いませんか。

Brexitも同じです。
ほぼ誰もがEU離脱を予想せず、仮に予想していても、そこからの値動きは万が一にも考えられないものとなりました。それが相場なんです。

それを当てよう当てようとする努力は、正に中世の錬金術師と同じで、報われる努力の方向性ではないんですが、もう思い込みが強くて、どうにもなりません。

こういったことになるのは、特に相場歴が長い方に多いわけですが、強い自分なりの考え方を持っておられて、それを決して曲げようとはしないわけです。

そのご自分の考え方に沿ったものしか受け入れられないため、そこからちょっとでも出ると、「それは違う」となってしまうわけです。

ここでよく書きますが、基本的には「やり方で勝てる」「相場を当てれば勝てる」という思い込みが強くて、その考え方を絶対に曲げないので、

如何に当てるのか、その当て方を教えてくれと言っているのに、言われていることがそうじゃないから、意味がない

そういう趣旨になることがほとんどなんです。

そして、こちらが「予想しない」という話をすると、食ってかかってこられます。

「予想しなくて、相場で勝てるはずがない」

そう言われて、猛攻撃を受けることになります。

誰々は予想すると言っていた、と有名トレーダーの言葉尻で攻撃されることもしばしばあります。

何回も話しても、やはり通じない、逆襲される、反撃を食らう、などが普通です。

こうして、当初は、「話を聞きたい」ということだったのですが、こちらが説教されて、追い返される、という顛末になるわけです。

最後は、私の方が、「ご高説承りました。ありがとうございます。相場の予想参考にさせて頂きます。」

という何ともしょっぱい終わり方で閉幕です(笑)

こういうことを繰り返していくうちに、相場を教える、ということが如何に難しいことかを実感します。

結局、考え方が違うから、受け入れられないままで終わるのです。

専業トレーダーは、それぞれ苦労の末、誤った考え方から抜け出した人たちなわけですが、それを人に伝えるのが如何に難しいかをこうして実感し、次第にわかった者同士、つまり勝っているトレーダー同士でしか話をしなくなります。



とにかく、相場においては、正しいレールに乗る、ということが如何に難しいのか、ということで、そのレールに乗ってもらうための説得に四苦八苦して、ほとんどが失敗に終わる、ということになろうかと思います。

何年も話をしていても、受け入れられることは少ない、といってもいいと思います。

これが専業トレーダーあるあるです。




アインシュタインが言ったかどうか定かではないらしいですが、

同じことを繰り返しながら、違う結果を望むこと、それを狂気という。

という名言があります。

負けているのだったら、まずは自説を収めて、人の話を聞かないとと思うのですが、絶対に自説を曲げないのです。

話を聞いているようで、全部自分のフィルター越しに聞いているから、肝心なことが全部抜け落ちるのです。

これは、セミナーに行っても同じです。

ある有名トレーダーのセミナーに参加した時に、最初から非常に大切なことを話されていました。
ここさえしっかりとわかっていれば、少なくとも負けないようになる、と私は思ったのですが・・・でも、回りを見ると、メモを取っている人は誰もいないのです。
何故なら、みなさん、そういう話は「前置き」ぐらいにしか思っていないから、右から左なんですね。
そして、テクニカル分析の話になったら、熱心にメモを取り出す。。。(笑)
さらに、相場の見通しになったら、うたた寝していた人までムクッと起き出して、必死でメモを取る(爆)
ドル円はこの先上がるか下がるか・・・
誰も聞いておらず、うたた寝されていた部分が実は一番大事な部分で、後の相場観などどうでもいいことを必死で聞いている。。。
これって、、、、と思いました。


本も同じく、読み手がよほどしっかりしないと、真意が完全に抜け落ちてしまいます。

林先生を批判しておられる方も多いのですが、その多くの人は、ナンピンという手法のところしか見ておられないんです。
びっくりしたのは、アンチ林派グループの権威的な人とやり取りした時でしたが、その批判が全然的を得ていないのでおかしいなあ、と思っていたら、やはり「手法がらみの部分」しか読んではおられませんでした。
しかも・・・勘違いです。
結局、その方は、私と何度かやり取りして、ご自分が誤解に基づいて攻撃していたことを認められました。
一番大事なのはそこじゃないだろう、ってことなんですが、権威的な人ですらそうなのが実態なんです。

立花さんの本も「誤解本ベスト1」に入るぐらいの本なのですが、これも「単純ナンピンの勧め」としか読んでおられない人がほとんどです。
肝心なところはほとんど強制スルーパス(笑)
立花本の良さは、そもそもそういった小手先のテクニックの部分ではなく、相場の学習とはどうあるべきかを説いた名著なんです。
しかし、大勢の方が、小手先しか読んでいません。
しかも、その小手先ですら、単純ナンピンという理解でしかなく、誤解に基づく攻撃にさらされています。
実際には、立花さんのテクニックというのは、今で言うトレンドフォロー系のスイングトレードの教則本で、この一芸の極地とも言えるものなんですが、その部分を読めている人は僅かだろうと思います。
なので、立花さんは、「トレンド転換だと見れば、ズバッと損切り」しておられるわけですが、そういうところは読んでいないのです(笑)
そして、ドテンしてまたトレンドを追いかける、という明確なスイング技法なわけです。
そもそも、立花さんは、本の中で、「自分は値動きに乗っていくタイプだ」と明確に書いておられますし、そもそも場帳、玉帳を追いかければ、簡単にわかることなんです。
場帳を見ればわかりますが、パイオニアの価格革命的動き(今の新興株のような上げ相場)に、トレンドフォロー系スイングで乗って、大きな利益を上げるわけです。
そういったことを全く読まずに、技法の表面だけをちら見して、下がれば買いという単純ナンピンと誤解し、爆死する・・・結果として立花批判をする。

林先生も、立花さんも、確かに、逆張りを強調したいあまりに表現が強くなってしまっていることがあるので、ここは仕方がないのかもしれませんが、もう少ししっかりと読んであげて欲しいと思います。
値動きを追いかけて、証券マンに言われて、飛びついては失敗する、という当時の多くの一般投資家がやっていたことへのアンチテーゼとして、本が書かれているので、そこは割り引いて見てあげるべきだと私は思います。
今とは、時代背景も相場技術に対する認識も全く違うのです。
立花さんは、ご自分の売買技法を確立された後で、林先生の本を読まれて、その影響で、ことさらに逆張りを強調する書き方になったのだと思われます。
もし、白紙で本を書かれたのだったら、より「トレンドに乗るという環境認識」をしっかりと書かれたのだろうと思いました。
どうしても、エントリーテクニックを詳細に書こうとするあまりに、環境認識の部分を書ききれなかったのだと思います。
当時は、そもそも漠然とした「相場技法」という概念だったので、環境認識は意識されていなかったのかもしれません。
環境認識は、相場師それぞれの感覚や経験に基づくものだ、という感じだったのかもしれません。

テクニックとしては、最も重要な環境認識の部分に、少ししか触れていなかったことが、これだけの誤解を生む要因となったことはあるとは思いますが、そもそも、そういったテクニックの部分ではないところに、大事なエッセンスが詰まっているので、そこを読んであげてほしいのです。



同じことで、ネット上を如何に探そうとも、自分のフィルターにかからない情報は無いのと同じだから、結局、自分なりの考え方に沿ったものしか見えてはいないのです。

そうなると、結局のところは、(勝てていない)自説を強化することにしかなりません。

独学のデメリットはここなんです。情報の量とか質とかそういうことではありません。

一方で、

勝っている人に教えてもらえるメリットというのは、この(勝てていない)自説・考え方を木っ端微塵に叩き折られることなんです。

これをやってもらえるからこそ直接教えられるメリットは非常に大きいんです。


しかし、残念なことに、そのメリットも受け入れる側に、よほどの覚悟が無ければ、自説の固執で終わってしまって、せっかくのチャンスを棒に振ることになるんですね。

本当に残念ですが、こればかりはご本人の問題だから仕方がありません。

いくらネット上を探しても、本を何冊読んでも、セミナーに行っても、(勝てていない)自説に固執してしまって、そのフィルターを通して、情報規制をしている限り、相場の本当の姿は見えては来ないと思います。

一生懸命努力している人も多いのですが、見えているものが間違っていれば、その方向でいくら努力しても、結果は出ませんよ。

カリスマトレーダーの真似をするのも結構ですが、その人達のやり方だけを見ているというのは、門前の小僧と同じなのです。


お経の意味も知らずに、唱えたところで、お坊さんにはなれません。



そうした結果どうなるかというと、予想しようとしてアレヤコレヤ頑張って、トドのつまりは、コツコツドカンの繰り返し。

そんな同じことを繰り返していたら、結果だって同じだよ、と思うのですが、飽きもせずに、また同じことを繰り返す。

違う結果を望むのであれば、違うことをしないとダメなんですね。

当たり前のことなんです。

何年も勝ち方探しを続けていて、ダメなのなら、同じ発想でまた探すのか。同じ発想でカリスマの真似をするのか。

勝てる方法が見つからないから勝てない、という発想でこの先も続けていくのか。

だから、ちょっと立ち止まって、今勝てないのは、実は自分の「こうすれば勝てる」と考えている発想そのものが根本的に間違っているのが原因かもしれない、そう考えてみることが必要なんです。

今、勝てていないのなら、その事実を認めて・・・そうであれば、同じ考え方でこの先も同じように続けていても、ダメじゃないか、と考えてみる。

違う結果を望むのであれば、これまでとは違う発想とか、違う考え方で相場を見てみることも必要だと思うのです。

そのために、一度自分を真っ白にして、自分のフィルターを取る。先入観なしに話を聞いてみる。本を読んでみる。セミナーを受ける。

まあ、これができるようだったらとっくの昔に、ってことですが、難易度はトリプルAクラスです。

ほんとに難しいと思います。

勝っているトレーダーに強制されてすら認めようとはしない、できないのだから・・・増してや、自分が一人で、となると、気絶するほど難しいことだと思います。

ここが、どうしても乗り越えられない巨大な壁だからこそ相場は難しいのだ、と思いますね。



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勝ち切れない理由の誤解

2017/03/12 Sun

昨日、友人と話をしていて、「なかなか勝ちきれない」という話を聞いていて、ちょっと誤解があるなあ、と感じて、次のような話をしました。


相場でなかなか勝ちきれない。

いいところまで行くんだけど、もう一歩のところで、落ちてしまって、トントンに戻ってしまう。

勝ったり負けたりして、水面上に顔を出すのだけれど、ちょっと油断すると、すぐに沈んでしまう。

せっかく勝っていても、すぐに調子に乗っていらんことをしてしまって、せっかくの勝ちを吐き出してしまう。

コツコツ勝つことができるだけれど、負けるとついムキになって、ドカンとやられてしまって、トータルでは負けてしまう。

相場を見ていると、チャンスじゃないとわかっていても、つい手を出してやられてしまう。



こういう感じで、なかなか月間トータル、年間トータルでは勝ちきれない、という人がものすごく多いんですね。

そんなに負けはしないのだけれど、といって勝ちきれてもいない、という感じです。



さて、そういう人たちが、年間トータルで常に勝っている、いわゆる「相場で勝っている人」に対するイメージは、概して次のようなものなんです。

ガンガン相場を当てて、次々に勝ちを収めている

滅多に負けなくて、器用に相場を当てることができている

勝ち方、やり方を知っていて、相場が読めている

相場が上手い、というより、相場がよく見えていて、鋭い目利きで勝率が高く、余裕で相場に勝っている

だから、相場が上手い人は、相場が読めるのだから、そんなに負けないで、スマートに勝っている




こういう思いが強いので、今の自分に欠けているのは、何か、というと、

もっと相場が読めるように目利きを鍛えて、もっと勝てる戦略を見つけないといけない

という方向に進みます。

こうして、勝っている人のやり方を真似しようと思って、いろんな相場サイトで勉強したり、本を読んだり、セミナーに行ったりして、相場を当てるための方法を磨こうとするわけです。

カリスマブログを読めば、今日も100万円勝った、500万円勝った、と書いてあるわけで、そういうのを見ると、なおさらに、そういう人の真似をすればよい、という思いが強くなることでしょう。

多くの人は、友人・知人に実際に相場で勝って、トレードで生活している人はいないと思います。
非常にレアな存在だからです。
だから、そういう偶像のイメージが妄想的に膨らんでいるのだと思うのです。




さて、実際にそのイメージは正しいのでしょうか。

ここからは、私を含めて、私の回りにいるいわゆる専業トレーダーの実態を書いてみたいと思います。

専業なら、スマートに当てて取っている・・・ってことなんですが、実態は・・・全く違います。

実際の専業の実態ですが、

勝ったり負けたり、売買記録を見れば、完全に負けていると思われるぐらいに負けている。

しかし、きちんと計算して、トータルすれば、微かに・・・いいですか、微かに勝っている。


これが実態なんです。

極端には、1万円勝つために、100万円勝って、99万円負けて、差し引きで1万円勝っている、というのが実態なんです。

だから、その人が勝っているのか、負けているのか、きちんと計算しないとわからないぐらいの微差の勝ちなんです。
勝率など、余裕で50%を下回っている。
しかし、トータルすれば、何故か、ちょっとだけ勝っている。

例えば、

-2 -5 -1 -4 +3 -2 -3 +10 -1 +8 = +3


という感じでしょうかね。

普通の人の勝つ、というイメージとはほど遠いわけです。

もうこんなの勝っているとは言わない、と感じるほどの微差。

この微差力こそが違いなんですね。

勝っているのか、負けているのか、よくわからないけど、トータルすると、なんとかかんとか勝っている。

これが私の知っている範囲での勝っているトレーダーの実態です。

こういうことが全然わかっていない人が多いんだと思うのですね。

だから、もっとスマートに勝たないといけない、ガンガン勝てる方法を見つけないといけない、という方向に進みがちなんです。





じゃあ、トータルで勝てない人との違いは何か、微差力とはそもそも何なのか、というと、結局、ここで最初に書いたようなことをしない、または、最小限にとどめているってことなんです。

つまりは、

勝って驕らず、負けて腐らず

やるべきことをやって、いらんことをしない

自己都合を避けて、相場がくれるチャンスをひたすら待つ

言い換えれば、趣味で相場をするのではなく、仕事でやっている


ことであり、

勝っておごって、負けて切れる

という普通のことをしない人たちなんだと思います。

そうすることで、

勝ったり負けたりしながら、水面上にギリギリ顔が出た瞬間にさっさと逃げる

というギリギリ、だましだまし、勝つ、そういうのが勝っている人たちの実態なんです。

結局、忍耐力差が結果の差に繋がっているってことなんです。

こういった、ギリギリのところで我慢することがほとんどの人はできないわけです。

ほんの少し我慢して、ちょっとだけいらんトレードをしなくて、負けたらきっぱりと諦める。

こういうことができるかできないか、これがトータルではものすごく大きな違いになるわけなんです。

決して、すごいやり方を知っているとか、そういう違いではないわけなんです。

だからこそ、勝ち組と呼ばれている人たちでも、ちょっとのことで、転落するのが日常なのです。

そういうギリギリの忍耐力差だけで、勝っているのだから、落ちるのも早いんです。

仮に、勝てる方法を知った人が勝ち組なのであれば、その人は「一生涯安泰」なはずじゃないですか。

でも、実態は、数年間勝っていても、すぐに落っこちるのが日常ですし、事実そうなっていることも知ってますよね。




勝ち切れない人を見ていると、

ほんとに、ちょっと勝ったら舞い上がって、ちょっと負けたら切れる

のです。

せっかく儲かっていたのに、判で押したように大きな吐き出しを繰り返す人がとても多いのです。

コツコツ勝っていたのに、ちょっとした負けを切り口にして、千丈の堤も蟻の一穴から総崩れになって、転げ落ちるように大負けする、ということを定期的に繰り返します。

わかっちゃいるけどやめられない、というのはこういうことなんだなあ、ってつくづく思いますが、定期便のように繰り返すので、そういう人は、いくらやり方を工夫しても、戦略を練っても、どこかで必ず「ドカン」をやる宿命みたいなものを背負っている感じです。

ここ一歩のところで踏ん張れないのですねぇ。残念なことです。

合戦で言えば、お味方総崩れ、の様相となります。



アホなことを平気で繰り返す一方で、チャンスに臆して手が出ない

結局、自己都合取引であっという間に爆死する

これが実態だと見ていてつくづく思います。

特に多いのが、この自己都合取引です。

実は、

相場の負けのほとんどは、自爆テロなんです。


特に、大敗、爆死、退場の原因の90%以上は、自爆なんです。

「勝ったから調子に乗る」「負けたから切れる」「暇だからやる」「お金ができたからやる」「負けたからナンピンする」

などなど、全部自己都合なんです。

これで、自爆テロやるわけです。

自爆テロの前には、検証とか、冷静なチャート分析とか、事前の戦略とか、もう関係ありません。

単なる駄々っ子、おもちゃ売り場で泣き叫んでいる子供と同じだから、チャートも何ももう関係ありません。

せっかく我慢に我慢して積み上げた利益が、切れた瞬間に、あっという間に総崩れになるんです。

凄まじい破壊力ですね。

過去1ヶ月分、いやいや半年分の利益を1日で吹き飛ばす、などデイトレあるあるですよ!!

相場の都合などお構いなく、感情的になって、ひたすらに勝負しまくって、お祈りする、こんなことで勝てるはずがありません。



何とかして取り戻そう!!

はい、諸悪の根源です(笑)

基本、返り討ちが待っています。

何故なら、100%ピュアな自己都合取引だからです。

自己都合取引に相場は容赦なく攻め寄せてきますから、ひとたまりもありません。

相場の恐ろしさは、特にこの

リベンジトレード

において発揮され、この後には何もかも根こそぎさらわれてしまうのです。

とにかく、

最も恐ろしいトレーダーの病は、リベンジトレード病である、ということは、どれほど言っても言い過ぎではありません。


根こそぎ、退場、の原因のほとんどがこのリベンジトレード病にある、致死率が非常に高い恐ろしい病なんです。

なので、リベンジモードに入った瞬間、トレードは即時停止すべきです。



損切りについて、迷う人も多いわけですが、そもそも、損切りするとか、しないとか、その前に、値動きという相場の都合があるわけです。
値動きが完全に下げトレンドに入っているのに、そういう相場の都合を無視して、お祈りモードで耐えるとか、ナンピンするなど、自己都合も甚だしい、ってことなんですね。
お祈りモードとは、100%自己都合ですからね。
自分が損してるとか、儲かってるとか、相場の都合とは全く関係ないんです。

相場は自己都合(拝金主義)でやったら負ける。

これはトレードするにあたって常に心に刻み込んでおかないといけないことなんです。





相場は、相場が勝たせてくれるまで待つゲームなんですよ。

ほぼ値動きの99%にチャンスなどありません。

基本相場は、効率化されていて、エッジなど見当たらないものなんです。

その中で、たった1%、瞬間見えるか見えないか、そういうギリギリの瞬間をひたすらに待つのが勝つトレーダーの勝負の仕方なのです。

そして、通常モードに戻ったら、ヒット・アンド・アウェイ。さっさと逃げる。待機に戻る。常にスタンバっておく。

それなのに自己都合を振り回して、乱射騒ぎを起こしたところで、勝てるはずがありません。

それで勝てるんだったら、みんな勝ってます(笑)


デイトレーダーの場合だと、一日中、相場を見ていたら、「どげんとせんといかん」となって、無理して手を出してやられる。
デイトレあるあるです(笑)

私は、一日中相場を見ていて、余裕で何もせずに見送ることができるようになって、利益が安定しました。

こういった「何もしない我慢」も、技術の差なんです。




アホなことをしない、チャンスで臆さない

勝つためには当たり前と言われるかもしれませんが、なかなかできそうでできないんですよ。

だから、

勝つトレードいうのは、もうひたすらに我慢の連続なんですね。


人の心の弱いところを突っついてくるのが相場なので、普通の人は、その弱いところから簡単に崩壊してしまうのです。

相場は我慢大会だ、とつくづく思います。


勝つ相場は我慢大会だから、そんなに楽しくないんです。

何ヶ月も負けが続いても、ひたすら小さな損で打たれ越すことなど、なかなかできることではありません。

ほとんどの人は、見るのをやめてギブアップするか、我慢できずに勝負に出て自爆するか、です。

ここでも、ギリギリの忍耐力があるかないか、差が出てくるわけです。




一方で、やり方探しは夢があって楽しい。

誤解に加えて、こういう理由も手伝って、みんなやり方探しに逃げるんだと思うのです。

勝つということは、我慢の結果なんです。辛いんです。つい逃げたくなるのですが、それでは勝てるようにはなりません。

ちなみに、損切り放置は、我慢じゃないですよ。心がやりたいからやっているのであって、あれは楽しんでるんです(笑)




こういう実際に勝っている人の実態が全く見えていないから、勝手な妄想を膨らませて、非現実的な錬金術のようなものを求めてしまうのだろうと思うのですね。






こうやって見てくると、勝っている人と負けている人の間は、ほとんどの人が思っているやり方や情報の違いは大したことがなく、

自己都合取引をしない忍耐力

が、ギリギリの微差力になって、分かれ目になっている、ということです。


じゃあ、これを身につけるためにはどうすればいいのかってことですが、

結局、一通りやってみないとわからないし、見えない

というのが結論です。

これは、いくら説明しても、耳にタコができるほと言っても、全く無駄な努力なんだ、ってことは、私は嫌というほど経験しています。



ここでは、1000本ノックと言っていますが、何故、実戦が必要なのか、デモではダメなのか?

ですが、目的が、みんなが思っている目利きをつけるとか、やり方探しが主ではないからなんです。

アホなことをしない、チャンスで臆しない、とか、そういう忍耐力とか、胆力をつけることが主だからなんです。


これだけは、リアルでないと絶対に身につきませんし、そもそもこんな問題があるなど誰も気がつかないわけです。

しかも、身につけるには、バカみたいに時間がかかるんです。

その時間がかかる間に、アホなことをして爆死して落ちていくのです。

才能がある人は、最初から持っている人もいますが、ほとんどの人は持っていませんから、実戦を通じて鍛錬するしかありません。

やり方だけだったら数日、目利きだけだったら数ヶ月もあれば身につくと思いますが、誰も気にもしていない忍耐力とか胆力は、数年単位という時間を要するものなんだ、ってことなんですね。

だからこそ、相場は難しいのだ、と思うのです。


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目の前のにんじん

2017/03/03 Fri

今、ポジションを持っている場合、もちろんそのポジションが勝つか負けるか、ということはとても気になりますし、重要な事項です。

今日上がる銘柄は何か、そういうことも気になるでしょう。

そして、偶然であろうが何であろうが、当たればそれでよい、という認識。

しかし、そういう目の前のトレードばかりが気になって、他のことに意識が全く行かない、という人がとても多いように感じます。

どういうことかというと、今、勝つか負けるか、勝負してるんだ、今、目の前の勝負こそが重要なんだ、ということだけを常に考えている状態ということです。

そして、その目の前の勝負で勝つか負けるか、その延長線上にトレーダーとしての勝利が待っている、という考え方をしている人がとても多いと感じるのです。

つまり、目の前にぶら下がったにんじんばかりを追いかけて、他のことが見えていないわけです。

言い換えれば、これが拝金主義です。



この状態の何がいけないのか、というと、

そもそも目の前の勝負というのは、偶然性の産物であって、目先で勝ったか負けたかということはさほど重要ではないということ。

トレードはそもそも継続的取引の中からトータルとして利益をひねり出す、という視点が重要であること。

そして、目先の損益ばかりを追いかけることによって、環境認識や戦略構築などの視点が欠けてしまって、結果的に環境変化で振り落とされてしまう可能性が高まること。


などがあげられます。

また、

今、上手く行っている状態であっても、その状態にどっぷりと浸かって満足してしまっては、やはり環境変化でやられてしまうということ。

上手く行く環境にたまたま乗ったという可能性を否定できないのだから、悪い時期に入ると、全く勝てないという状態に陥ること。


が想定できます。

それでも、今、目先、勝つか負けるか、頭がそればかりになっているので、自分のフィルターから、今勝てるかどうか、という情報しか入ってはきません。

将来的にこのままでいいのか、今当たるかどうかというより、勝ち残っていくために、研究や練習をする必要があるのではないか、という目線に行かないのです。

こういった、刹那的なトレーダーの多くは、砂漠にできた水たまりに泳ぐ魚のようなものであって、再び砂漠に戻れば、消えるしかありません。



同じことで、将来トレードで儲けたい、と思っていても、今は仕事がいそがしいとか、趣味の時間が必要とか、そういう理由で、トレードに費やす時間が取れない、という人も結構多いです。

時間をかけれないから、トレードから脱落する、という人も多いです。

実は多くの場合それは言い訳で、結局のところ、思ったように儲からないから嫌気が差してきた、というのが本当のところなんですが、それを時間がない、という言い訳で自分をごまかしているわけです。

これも、目の前のことばかりを重要視して、将来的に大切だと考えてはいても、そのことに時間を使わないわけです。

そういった時間がない、という人であっても、どうでもいいメールやラインのやり取りにはせっせと時間を使ったり、ジャンクな情報集めはせっせとやっていることが多くて、全く時間がないということはないのですが、目の前にエサが無い限り、トレードで時間を使うことがありません。

結局、目の前に、にんじんが無いと動かないわけです。

でも、考えてもみてください。お相撲さんは、立ち会いだけしているわけではないんですよ。
普段は、みっちり練習をしていて、そして、本場所に向かうわけです。
本場所だけで、やっている関取などいないわけなんです。


システムトレーダーは、発注ボタンを押すだけが仕事じゃないんです(笑)
そんなに楽なら自分もやろうかって。。。
そんなこと言ったら、システムトレーダーに怒られてしまいますよ。
彼らの最大の仕事は、環境変化に向けての、日頃の検証・研究であったり、データ収集であったり、システム構築・チューンナップなんです。



実は、こういう現象は、多くの人が抱える問題であって、時間管理マトリックスというもので説明できます。

この時間管理マトリックスにおける「緊急性」と「重要度」において、ほとんどの人が緊急性を重視して、重要度を重視しない、ということから起きる現象なのです。

緊急度ではなく重要度を優先する

実は、こちらに書いているように、緊急度ではなく重要度を優先する、ということがとても重要になってくるわけです。

トレードでこれから儲けたい、という人であっても、目の前のにんじん、すなわち目先の利益がちょっとダメになったら、すぐにやる気をなくしてしまう。

今、上手く行っている人でも、目の前の利益にしか目が行かず、将来的に環境変化が起きたときにどうするか、という視点が全く無い。


そういう状態の人がとても多いわけです。

そもそも、相場を始めて数年間はなかなか利益にならないことも多くて、にんじんが無いので、みんなやる気をなくして去っていきます。

色々と言い訳は聞きますが、結局のところ儲からないからやる気をなくした、ってことなんです。

ガンガン儲かっていれば、他のことがいくら忙しくったってトレードを一生懸命するに決まってますよ(笑)



一方で、今勝てていても、それしか見えていなければ、いずれ環境変化が起きて、勝てなくなる日が来ます。そのような日に対する備えが全く無いから、そうなった時に、結局立ち行かなくなるわけです。

このように見ていくと、相場の難しさというのは、人の本性としてある目先優先とは相容れない、というところから来ているように思うのです。


本を読んで見識を広め相場の本質を探ること、チャートを見て値動きを研究すること、今やっていない戦略を考えること、検証すること、など、目先の利益には直接結びつかないことにどれだけ時間を費やしたのか、ということが、変化に強い筋肉質なトレーダーを養成するものだと私は思っています。

初心者の場合だと、

負けても負けても、コンスタントに練習し続けること

目の前のにんじん重視である人の本性にとって、これがどれほど困難なことか。

しかも、ほとんどの初心者が想定する想像を遥かに超える年単位の時間が必要なんです。

それを続けられる根性のある人などほとんどいないといってもいいでしょう。

というより、勝っている人の真似をすれば簡単に儲けられる、とか、このやり方なら簡単に儲かるだとか、すぐに大金持ちになれる、という情報ばかりがあふれている現状では、そもそもそういう時間がかかる、という認識などできないことでしょう。だから、ちょっとやってダメなら簡単に諦めてしまうのです。

こうやって見てくると、相場の難しさというのはこういうところにあるんだろうと思うわけです。


そもそも、今、儲かったかどうか、という近視眼的な目線ではなく、1年後、2年後、10年後に自分はどういうトレーダーになりたいのか、という目線が大事だと思うのですね。


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プロフィール

あらなみ

Author:あらなみ
職業:個別株投機家・専業デイトレーダー

Twitter: @aranami718

旧ブログ:
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