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環境認識

2022/02/20 Sun

私が環境認識を重要視していることは、読者の方ならご存知でしょう。
ところがこの環境認識という言葉、初心者にとっては、いやはや何とも厄介でよくわからないことの筆頭でもあると思います。

相場が上手な人が「環境がよくない」「今は地合いが悪いから」とか「場味がどうもよくない」「センチメントは強い」とかよく使いますが、ほんと何のこっちゃと思われている方も多いのではないでしょうか。

相場巧者は、常に意識していることですが、初心者にとっては、意味不明で曖昧、よくわからないことの筆頭がこの環境認識でしょう。

ここで出てくる言葉だけを取っても、環境、地合い、場味、センチメント、と人によって様々な言葉使いをしますし、その定義も実に曖昧。
なので多くの投資家は避けて通っていることも多いと思いますが、私から見れば、ちょっと待った~、それはダメだよ、ってことなんです。

この環境認識という言葉の定義は、狭義にも広義にもできる、人によって違うふわふわとして定義ですので、私が考えている環境認識を書いておこうと思います。

そして、何故環境認識が重要なのか、相場で勝つためには避けて通れないのか、実は言葉にするのはすごく難しいのですが、その理由にも挑戦してみます。



まず、狭義の環境認識といえば、テクニカル的な要素だけを言う人が多いです。

つまり、

自分が使っている時間軸よりも上位の時間軸を環境と定義している

ということです。

例えば、日足で売買している人は、週足、月足を見て、今がトレンドなのか、レンジなのか、高値安値など、長期の値動きを環境として認識する、ということです。

私は、この狭義では、全く不十分だと考えていて、もっと広義に環境を認識しています。

私の考えている環境は、自分の時間軸のテクニカル的な要素以外を全て含みます。

コメント欄で、ある方が、デイトレはファンダメンタルなど関係ない、と言われていましたが、私は、めちゃくちゃファンダメンタルを見ています。

今月前半までは、四半期の決算発表でした。
私は、このトレンドが出やすくなる決算発表シーズンの環境を得意としていますので、ここでは、冬眠前のヒグマが鮭をたらふく食べるように脂肪をつけていました。
今月前半までの決算発表シーズンという環境で、その環境に適応した戦略を使って勝負するわけです。


では、今の環境はどうでしょう。
今の環境を一言で言えば、ヘッドライン相場です。
ヘッドライン相場とは、ニュースのヘッドラインに振り回される相場環境のことです。
今の環境は、ウクライナ問題に対する要人発言に日々揺り動かされる状態で、かつ、インフレリスクに対するFRBの姿勢次第で大きく動く状態です。
この2大ヘッドラインで、リスクオン、リスクオフの間を揺れ動き、世界中の株価や為替が行ったり来たりという状況で、一番難しい状態になっています。




多く投資家は、テクニカル的に相場を見て、相場を分析しています。

しかし、そういった

テクニカル = 内部要因、需給

というのは、外部要因が穏やかな通常時には通用しますが、ヘッドラインで揺れる相場の前には完全に無力です。


いくら緻密な分析をしたとしても、明日ロシアがウクライナに進行したら、そんな分析など吹っ飛びます。

また、FRBがインフレの進行を前にして、どう利上げに来るのか、次回3月16日のFOMCに向けて調整に入っていますが、相場も3月16日のFOMCの利上げに向けての動きがこれから始まります。
その間の雇用統計や米消費者物価指数など重要指標に一喜一憂する相場展開が容易に読めるわけです。

このような状況は、海の家に例えれば、お天気が続く環境では、海水浴客が大勢訪れて、かき氷や焼きそばなどを売って商売が盛況なわけですが、ひとたび台風が来ると、店じまいして、台風に備えることになります。

これは、

お天気な環境なのか、台風が来るという環境なのかという環境で商売が左右されるのであって、台風の時に如何にして焼きそばを売るのかという工夫の問題ではない

ということです。

ここが重要な考え方のポイントです。

多くの人は、相場の環境のことをほとんど意識していません。
なので、ひたすらに、いつでも、どんな時でも上か下かを予想して、当てようともがいています。
そして、台風の時に如何に焼きそばを売るのかを一生懸命工夫しているのです。
これは、普通に考えて、ものすごくナンセンスなことだとは思いませんか。
私なら、台風の時は、店じまいします。実に簡単なことです。

ヘッドラインでリスクオン&リスクオフで揺れ動く相場を読むことは、至難の技です。
どんなにすごい人工知能であっても、世界最大のヘッジファンドであっても、今の相場を読むことは不可能です。
チャートをどう分析しても、ヘッドライン次第で相場が動くのだから、値動きの因果関係がわかっていれば、分析の無駄なことはわかると思います。
恐らく、今の相場を簡単に読めるのは、世界広しと言えどもプーチンだけでしょう。
ロシア系ファンドがあれば、そのファンドが売りなら売り、買いなら買いで間違いないです。
ただ、残念ながら、そういうファンドは知りませんが。。

また、未だにコロナの影響も相場に出ていますが、アメリカでの旅行レジャー関連の動きなどを見ることによって、コロナによるリスクオンオフの動向がわかります。

このように、外部環境やファンダメンタル、そしてヘッドラインを見ることで、相場の環境を認識し、その中で、最適な戦略をケースバイケースで考えていくわけです。

1つのやり方を知ったからといって、それで「完全思考停止」して相場を当てられる、という手法万能論の方には申し訳ないことですが、そんなことで相場を読めるということは、こういう理屈から考えれば、非現実的であることがはっきりとわかると思います。
今なら、プーチン発言一つで動く相場を、どうやってテクニカルで読むのか、という実に非論理的なことをやろうとしているからです。

こういった色んなファクターの結果が値動きなのだから、チャートが先付けすることはありません。



さて、ウクライナ問題がある程度決着すれば、次はいよいよインフレと利上げに焦点が当たります。
こちらは、基礎的ファンダメンタルの要件の中でも、金利動向と中央銀行の緩和と引き締めという最大級に相場を動かすドライバーとなります。
この中央銀行の政策によって、相場の方向性が決まるといっても過言ではないので、相場の土台とでも言うべきもので、環境認識派としては、最大級に注意を払うべきものとなります。


2012年12月にスタートしたアベノミクスによって、どのような相場が演出されたのかは、記憶に新しいところでしょう。
アベノミクスによる経済政策と金融の大幅緩和というドライバーが相場を動かしたのです。
仮に民主党政権があのまま続けば、あれだけの相場が出ることはなかったわけで、テクニカル分析でどうのこうのということではないのです。

トレンドが出たかどうかはチャートでもわかりますが、そのトレンドが続くかどうかはドライバー次第ということになります。



相場の環境認識とは、このように相場をその時その時に動かしているドライバー(推進装置、エンジン)を読む作業、と言い換えてもいいのかもしれません。

今の相場は、何によって動いているのか、どういう原因があって動いているのか、そう考えると、環境認識も少しはわかりやすいかもしれません。


そして、認識した相場環境に応じた戦略をチョイスするのが次の作業になるわけです。

環境さえ読んでしまえば、もう8割方は相場の分析も終わりです。
後は、シンプルな汎用の道具からチョイスして、シンプルな手法で相場を攻めればいいだけです。
ここに特別な手法とか秘密のチャートなどの道具は不要です。

というかごちゃごちゃしたテクニカル分析など邪魔ですらあります。

あくまでも、環境が先にあって、手法や戦略は従となります。
この逆はあり得ません。


多くの投資家は、自分のやり方を相場に押し付けているというテレコをやっているから相場に追い出されるのです。

泣く子(ヘッドライン)と地頭(基礎的相場環境)には勝てぬ

聞き分けのない子や横暴な地頭とは、道理で争っても勝ち目はないから、無理を言われても黙って従うしかないということ。

これが私の基本的な相場認識です。



相場は、ドライバー(推進装置)がなければ、需給要因で行ったり来たりを繰り返すしかありませんが、ひとたび大きなドライバーがかかれば大きな方向転換や巨大なトレンドが発生します。
その時こそ順張り派が活躍する場面であり、逆張り派は逃げておく場面になるわけです。

今は、何が相場を動かしているのか、決算なのか、ヘッドラインなのか、中央銀行なのか、内部需給だけなのか、経済指標なのか、果たしてコロナなのか。

それぞれのドライバーがあって、注目されているファクター(要素)があって、そこへ向けて相場がどう反応するのか、それを一つ一つ紐解いていくのが環境認識だ、と私は考えています。

そして、それぞれの相場の環境に応じた戦略を使って相場に乗っていく、これが私にとっては、勝てる相場だと考えています。

じゃあ、今はどうなのだ、と問われたら、プーチン次第でわかりません!!

そうです。

個人投資家最大の優位性である高見の見物戦略、見ているだけ手法

を使う時です。

この

待つことの重要性

に比べれば、小手先の手法ややり方など、どうでもいいことなのです。



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何故勝てるようになったのか 5

2022/02/12 Sat

よく次のような相談を受けます。
「私は、デイトレをしていますが、相場観がよくて8割ぐらいは当たります。ただ、引っ張ったものの損失が大きく、トータルでは負けてしまいます。」

最初は、この相談の意味がわかりませんでした。
なぜなら、答えは簡単だからです。
引っ張ったものの損失が大きいのなら、さっさと損切りしてしまえばいいだけのことだからです。
しかし、問題の本質は、そこにはありませんでした。

実は、この相談の本質というのは、損失を引っ張るから勝率8割を維持できているというところにあったのです。

つまり、勝率8割を維持するために、損失を持ち越すことは欠かせない措置だったわけです。
もし、この方が損切りをきちんとやったら、勝率は5割以下に簡単に落ちてしまいます。
だから、勝ちたいという欲で、勝率を優先する限り、損切りをすることはできないということだったのです。
この方の相場観が良かったわけでもなんでもなくて、単にしょぼ利食い&損切り放置が勝率8割の理由だったわけです。

目先の勝利を得るためには、損失を繰り延べする。

実は、このメカニズムは、昭和の時代からずっと変わらずに来たことでした。

信用で買う。勝ったら速攻で利食い。負けたら塩漬けで、6ヶ月で現引き。

これが昭和の投資家の黄金セットでした。
この黄金セットが現代では、デイトレという仮面の下で蘇ったに過ぎないわけです。

勝ったらサクッと利食い。負けたらオーバーナイト。

時間軸は違えど、やっていることは、昭和の負け組投資家と1ミリも違わず同じことをやっているわけです。

何故こんなことが起きるのかというと、諸悪の根源であるすべてのトレードで勝ちたい、負けたくない、という欲がこのような行動にさせてしまうのです。



さて、このようなトレード方法は、専門用語を使えば、

テールリスクを引き受けるトレード

ということになります。

このテールリスクというのは何かというと、

テールリスク(Tail risk)は、「ブラックスワン・イベント」とも呼ばれ、マーケット(市場)において、ほとんど起こらないはずの想定外の暴騰・暴落が実際に発生するリスクをいいます。 これは、通常、確率的には極めて低いものの、発生すると非常に巨大な損失をもたらすリスク(大幅下落する可能性)を指します。(iFinanceより)

実は、テールリスクを引き受けることで、目先の勝率を上げるという手法は、様々な形で存在しています。

その代表的事例は、保険です。
自動車保険を例にあげると、自動車保険はみんながかけているものです。
1年経過して、事故を起こさなければ、保険料は保険会社の丸儲けです。
ほとんどの場合、事故を起こすことはありませんので、毎年毎年保険料を払い続けることになるのがほとんどの自動車ユーザーでしょう。
もし、この保険を引き受けていれば、勝率は極めて高いわけです。
しかし、ひとたび事故が起きれば多額の支払いが発生します。
これがテールリスクです。
保険会社は、事故率などを勘案し、トータルで勝てるように設定していますから、この場合は、保険会社が儲かる仕組みになっています。

オプションを売るというのもテールリスクを引き受ける行為です。
今の価格から離れたオプションというのは、ほとんどの場合は、オプション期日に消滅し、ゼロになります。
ですから、今の価格から離れたオプションを売るショートストラングル戦略は、非常に高い勝率を得ることができます。
しかし、ひとたびマーケットに大きな変動があれば、悲惨な損失を受けることになります。
オプションを売るということは、保険を売るのと同じ行為で、これもテールリスクを引き受けるトレードということになります。

FXにおいては、トラリピとか、リピートイフダンと呼ばれるような無限ナンピントレードがシステムとして存在し、一定のファンがいます。
ある一定のレンジで往来している限り、このナンピントレードは利益を得ることができるので、それなりに人気があるようです。
このトラリピトレードも、ひとたび大きなトレンドが発生したら、これまでせっせと稼いだものが大爆死するリスク、すなわちテールリスクを引き受けることで目先の勝率を得ているトレードということになります。



さて、最初の方のように、素早い利食いと損失放置のセット取引は、これらと全く同じで、要するにテールリスクを引き受けることで高い勝率を得ているトレードなので、損失放置をやめるわけにはいかなかったのです。

目的が、(目先の勝負に)勝つこと、だからです。

このように、

単に勝率を上げるだけなら、テールリスクを取ればいいだけの簡単なことなんです。

ここまでのシリーズで書いてきたように、相場を始めて、数年すると、ほとんどの人は、損失を放置することで、勝率が上がることに気がつきます。
また、心理的にもプロスペクト理論というのがあって、そういうトレードが実に心に優しいので、みんなこの罠に落ちて行くのです。

これがテールリスクを引き受けるという悪魔との契約であるとは気がつかずに、その罠に落ちていきます。

このように、目先の勝負に勝つ、という誤った目標をセットしてしまったために、手法コレクションであれ、損切り放置であれ、あらゆる努力ががその目標に向かって動き出すのです。


  


実は、我々専業レベルの投資家で、このようなテールリスクを引き受けるようなトレードをしている人は、私の知る限りでは、ただの一人もいません。
どこかで破滅するようなトレードをやって長年生き残ることは不可能に決まっているからです。

それとは、逆に、負けている投資家の多くは、このテールリスクを引き受けるトレードを延々と繰り返しています。

この両極端を見るにつけ、プロとアマチュアを分ける線引きがどこにあるのかは、一目瞭然ではないでしょうか。

誰が見ても、わかる構図です。

私が知る限り、テールリスクを引き受けるトレードを続けて、最終的に専業になった、という事例は、ただの一人もいません。
これに早く気がつけるかどうか、これが秘密の小部屋の入り口だろうと私は思います。

みんなが求めているエントリーの手法など、プロでもアマでも同じようなものです。
特殊なインジケーターを使っている人もいるかもしれませんが、少なくともほとんどの専業レベルの人の見ているチャートは、シンプルで、私のようなすっぴんチャートを使っている人も多いです。
そして、プロで使っているのは、ブレイクとか簡単なエントリー手法です。




では、プロや専業は、何を目指しているのか、というと、

一般の投資家が、当てること(勝率を上げること)を目標にトレードしているのに対して、専業は、リスクを如何にコントローするのかを目標にトレードしている

ということになると思います。

つまりは、そもそものトレードの目標が全く違うのです。

トレードにおいて、最も難しいことは、リスクをコントロールした利益を出すことである

ということです。

バカみたいなリスクを取れば、誰だって、お猿だって利益を出すことはできます。

それで、絶対にダメなんです。

リスクを如何にして取らないかの工夫こそが、トレードの技であり、職人の技術なんです。

そのために、エントリーの工夫があり、分割などの技法があり、損切りのテクニックがあるのです。

下手な投資家が求めているように、相場を当てるために、エントリーの手法があるのではありません。


林輝太郎先生の本が難しくて、一般受けが悪いのは、手法やテクニックだけを求めて読む人がほとんどだからです。
如何にして、リスクを軽減するための工夫をしているのか、という目線で読めば、全く違った答えが見つかるはずです。
一発必中でなく、丁寧に丁寧に分割して、リスクを分散する技術やテクニックの数々を繰り返し繰り返し書いておられますが、それを読み取れるレベルの投資家はほとんどいないのが現実です。

ソロスの言う「まずは生き残れ。儲けるのはそれからだ。」というのは、正にこのことを言っています。
単なるお題目ではありません。




私は、株の投資家ですが、FXもプラスアルファーでやっています。
今週のある日のトレード結果ですが、勝ち自慢ではないので、少し負けた日の結果を出すと、約定数量が4230万通貨となっていました。

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この日は普段よりは売買が多かったんですが、普段からやっていることなので特別というほどでもありません。
この枚数だと、きちんとリスクをコントロールできなければ、あっという間に死ねます。
逆に言うと、きちんとリスクがコントロールできるが故にこの枚数が取れるのです。
FXの専業の方は、私の何倍もの大きさでトレードをされておられますが、全員が全員ともに如何にリスクをコントロールするかを第一に考えおられます。

このように、如何に当てるかだけを必死で考えてトレードしている負け組と、如何にリスクをコントロールするかを考えてトレードしている専業とは、考えていることそのものが全く違うのです。

こういうことがあるので、ちょっと相場に逆風が吹いたら、多くの投資家はあっという間にボロボロに負ける一方で、専業レベルは、ほとんど無傷で次の相場に備えることができるんです。
上げ相場の時は、みんなでワイワイやっていても、ひとたび逆風が吹けば、アマレベルは吹き飛んで、残るのは、いつも専業レベルだけ、というのは、こういうメカニズムから来ています。


同じトレードをしていても、プロとアマでは、全く異次元の目線でのトレードをしているのだってことに気がつけば、秘密の小部屋の入り口にやっと立てたってことになるのでしょう。



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具体的手法とは

2022/02/09 Wed

コメント欄は、もうご自分で消されていますが、繰り返し繰り返し、私は、手法を公開しない、具体的ではない、何の結論もない、と批判されている方がおられます。
これについては、この方だけではなく、他にもそう思っておられるかたもおられるのではと思います。

では、そもそも、具体的とは何を指すのか。結論とは一体何か。

結局、どこで買って、どこで売ってという手法のことだと思いますが、このブログに来てくださっている読者の多くは、そういった次元を卒業した人が、相場の本質とは何かを求めて来てくださっている、と思うのです。

勝てる手法ややり方、具体的売買を求めているのなら、私のブログに来てもらっても時間の無駄です。

こんな具体的でない、手法も紹介していないブログなど、二度と来ない方が時間の無駄ですし、いいと思います。

コメント欄で、こういう経緯が続いているので、今回は、改めて私のブログの趣旨や主張について、書いておこうと思います。




さて、それぞれのブログには、そのブログの趣旨やコンセプト、主張したいことがあって、そのブログの趣旨に基づいて読者が集まり、仲間が集うものなんです。

ブログとは、それぞれブログ主の国であり、勝手が許されていて、その勝手に共感されている人が集うところです。

私をご批判されることは全然いいのですが、あまりに繰り返されるので、見かねた他の読者様から迷惑行為を何とかしてくれと言われることもあって、私も少々困っているのです。このことをどうかご理解ください。
なので、私のブログの軒先で、私のブログを繰り返し意味がないと主張されるのなら、まずはご自分のブログを立ち上げて、ご自分の意味のある主義主張をされるのが筋だと思います。
そして、私はこういう主張をしているのだけど、どう思いますか、とアプローチをされるのが本来ではないでしょうか。


ご批判の的となっている具体的手法ですが、実は、私が何をやっているのかは、昔のブログには散々書いています。
ただ、最近は、ブログ本来の趣旨に沿った記事中心で、何をやっているのかを書いていないこともあるので、今日取れたてほやほやの産地直送で具体的に書いてみます。

私が主に狙っているのは、古くからの読者でしたら、みなさんご存知のとおり、レンジブレイクアウトです。
繰り返しますが、みなさんご存知のとおりです。
これを手法と呼ぶにはおこがましいですが、私が秘密にしていて、公開しないとか、そういうものではありません。
レンジブレイクアウトというのは、相場を勉強して数年以上の人なら誰でも知っているし、知らないのなら勉強不足です。

昔のブログで、ここまでの経緯を詳しく書いているとおりなのですが、私は、このレンジブレイクアウトを野川ブートキャンプで叩き込まれて、スイングトレード、中長期トレードで利益を出せるようになりました。
その中長期で勝てるようになってから、専業になって、さらなる損益の安定性を求めて、デイトレードに進出しました。

さて、「具体的に」というリクエストですので、2月9日の本日の狙いと実際の売買です。
私は大型株が中心ですので、今日も大型株になっています。

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何も難しいことをしていませんし、隠し事をするようなものでもありません。

私が、具体的な手法を公開しないで隠していると繰り返し批判されていますが、古くからの読者の皆様なら、みんな知っていることですし、私の周りのトレーダーも全員が私が何をやっているのか知っています。

ただし、こういう手法というのは、知っているだけではダメなんです。

単に抜けたら買いとかやっていても勝てないです。

手法を勝てるレシピと考えている多くの方は、ここが見えていません。

ここに至る環境認識や銘柄選択の方がこういった具体的やり方よりもずっと重要なんです。

さらには、資金管理や投資心理を抜きにしては、相場で勝ち続けることは絶対に不可能です。

これは、私が得意とする順張りでもそうですし、逆張りでも同じです。
そういった環境認識については、どんな手法であれ、どんなやり方であれ、関係なく重要であり、また、そういう環境認識を無視して、手法だけを取り上げたところで、絶対に勝てないです。
逆に言うと、手法などどんなやり方でもいいんです。

そもそも、順張りでも逆張りでも、どうだっていいです。

それぞれの環境、銘柄に合ったやり方を選択すればいいだけのことです。

相場で勝つには、そういった当て方よりもずっと重要なことがあるのです。



そもそも、相場の環境と銘柄と値動きが先にあって、そこにそれぞれの独自の値動きがあるから、それに付随してやり方が存在するのです。

自分のやり方が先にあって、環境や値動きを無視して、自分のやり方を押し付けるのは、傲慢です。

そもそも、やり方ありきは、本末転倒なんです。


カツオのトローリングをやるのに、自分が得意だからといって、フナ釣りの仕掛けを使う。

うなぎを釣るのに、鮎釣りの仕掛けを使う。


素材や環境を無視して、手法ありきから相場をやるとは、こういうナンセンスな釣りと同じことをやろうとしています。


相場を当てよう当てようとして、手法探しに努力されている大勢の投資家がいますが、みんなが求めているような、

カツオのトローリングでも、鮎釣りでも使える万能の仕掛け

は、何年、何十年探そうと見つかるとは思えません。

こういったナンセンスなことをやろうとしている手法万能論者が山ほどいるのを知っていますが、これがいかにナンセンスなことなのかを全く理解していません。

あくまでも素材ありき。そこから出発してやり方が従。これが正しい道筋です。

カツオのトローリングにはカツオの仕掛け、鮎釣りには鮎釣りの仕掛け。こういう当たり前のことを当たり前にやるのが勝つトレードです。
何を釣るのかを完全に無視して、万能の仕掛けを探すというのは、かなりの無理筋だと思います。


私は、たまたまブレイクアウトを得意としていますが、逆張りもやりますし、その時その時の素材によって、それぞれ調理の方法を変えていきます。

ご法度とされているナンピンだってやりますし、乗せもやります。

そもそもナンピンは、素材によっては実に有効ですし、資金管理さえ出来ていれば何の問題もありません。



このように、素材によって、その時その時の調理を変えるのです。

一流の寿司職人は、その日に仕入れた素材によって、日々調理方法やレシピを変化させていく、ということと同じように、私も常に素材ありきの相場をやっています。

素材が全然違うのに、一律の調理方法をやる料理人は二流です。

自分のやり方(手法)を素材に押し付けるのは、二流の料理人のやることなんです。

素材の良さには勝てない

これは、野川氏直伝の奥義です。

いい素材を探して(目利き)、その素材素材に合った適切な調理方法(手法)を選択し、時には、素材のためのスペシャルな調理方法を速攻で作って、素材の旨さを最大限に引き出す努力をするのが一流の料理人

本当にいい素材(トレンド)なら、塩味(ブレイク)だけで十分。いらん雑味を入れない方がよい、ということがあるのです。

これが一流の料理人のやっていることだと私は思いますし、私もそうありたいと日々思って相場に向かっています。

ちょっと腕があるからといって、自分のやり方を押し付けて、ごちゃぐちゃごちゃごちゃやって、素材の旨さを台無しにするのが二流。

いかにテクニカル分析を駆使して、オシレーター類をととちゃごちゃ検証しても、見えないことがあるのです。

私は、土佐に行ったら、いの一番に、カツオの塩タタキを食べます。
ポン酢をかけたら、いいカツオの素材の味が台無しになるからです。
しかし、スーパーで売っているカツオなら、ポン酢で食べないと臭くて食べられません。
同じカツオだからといって一律ではなく、素材によって、調理を変えるのです。

私が心がけているのも、素材のよさを如何にして引き出すかということです。
いいトレンドが出たら、シンプルに如何にしてしっかりと乗れるのか、そのことだけを心がけているのです。

そもそも、いいトレンドに、ごちゃごちゃと味付けする必要がどこにあるのでしょう。

ただ、自分はまだ初心者で、目利きが無くて、そんな素材の善し悪しなどはわかりません、という方もおられるでしょう。
そういう方は、鮎釣りに特化して、鮎の仕掛けだけを使って、鮎のいそうなところでじっと待つしかありません。
鮎釣り専業として、「永遠と思える時間を待つ忍耐力」が必要となりますが、それさえできれば勝てると思います。
こういう一芸に特化することで専業になった方もおられます。
私も周りでもブレイクアウトしかしない、という専業の方がおられます。
逆によくないのは、あれもこれも手を出して、何も使えない、何も自分の技として使いこなせない、という人です。
何が得意なのか、まずは一芸に秀でることが突破口だと思います。
その一芸が大事なのではなく、一芸に秀でることが重要なんです。この違いが大事です。

みんな「必殺の一芸」を探し求めますが、そうではなく「凡庸な一芸でもいいから秀でること」に時間を使うべきなんです。



フレンチを学ぶのに、単にレシピ本を読めばいいと思っているのと同じように、手法さえわかればと思っている人が多いのが相場ですが、そのそも私のブログでは、そういった考え方では相場で勝てませんよ、というのが主張なんです。

考え方の違いですので、これは相容れないことだろうと思います。




そして、不得意な環境があるのは当然ですが、そういった

不得意な環境の時には、秘伝中の秘伝である、休む、待つという伝家の宝刀を抜きます。





さらには、

そもそも、資金管理ができなくて相場で勝てるはずがありません。

100万%負けます。

これも、私のブログで繰り返し繰り返し書いていることです。

私の本当の勝てるコツは何かと言われれば、巧みな資金管理術と答えるでしょう。


ただ、ほとんどの人は、こういったことをわかっておらず、ひたすらに当てよう当てようと努力して、手法探しに虚しい時間を費やしているののが実情なのです。

相場を当てよう当てようとして、虚しい検証を繰り返す人も実に多いです。


こういうことを本気で書いているブログとかは極少数だと思います。

ここが私のブログの特異なところでもあり、ファンの期待されているところでもあると思うのです。

こういった重要なことをこのブログでは書いているので、そこを読み取れないのは、残念ながら、それぞれの経験値の差だと思います。

具体的に出せ出せと言われますが、具体的に手法を知りたければ、山のようにある手法を書いているテクニカル分析のブログやYou Tube、各種セミナーなど、今ではほんとに山のように紹介されていますから、わざわざ私のブログに来て、声高に手法手法、具体的具体的と叫ばれなくてもいいんじゃないかと思います。

もっともっと手法ジプシー生活を繰り返してから、10年後にまた私のブログにお越しください。
その時には、ここに書いていることの重要性を理解できるかもしれません。



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環境認識の重要性

2022/01/10 Mon

読者の方のコメントで、負けて負けてというコメントがあったので、少しアドバイスを書きましたが、長くなったので、記事に転載しておきました。


まず、私のブログを読んで頂いているのなら、環境認識という言葉をご存知だと思います。

新興メインということですが、マザーズ指数、JQ指数は見ておられますか。

その指数を見て、少なくとも、今年に入ってから、いい上昇トレンドに入っているな〰、って見えますか。

相場巧者というのは、難しい相場を上手に取るのではなく、簡単な相場を簡単に取る人のことを言います。

難しいところは、やらないというのが正解です。


善く戦うものは、勝ち易きに勝つ者なり(孫子)

この孫子の言葉は、相場の奥義なので、絶対に忘れてはいけないものです。

ちなみに、孫子というのは、相場で勝つための必読書でもあるので、是非読んでおいてください。

最高の戦略教科書 孫子 (日本経済新聞出版)

孫子の本は、いっぱいありますが、この本あたりがいいかもしれません。


この環境認識ということについては、私のブログで繰り返し口を酸っぱくするほど書いていることなので、読者なら耳にタコができていることだと思います。

新興メインという人の多くが、いつでも新興。しかも買いのみ、ということは知っています。
一時的に儲かるのは、環境がフォローなだけで、上手くなったわけではありません。
いい環境なら、誰がやっても儲かるのです。
逆に言うと、環境がフォローの時しかやらなければいいんです。
過去にご自分が利益になった局面をJQ指数などと照らし合わせてみてください。答えがそこにすでにあるのです。

私は、毎日Twitterに当日の環境認識のポイントだけ書いてTweetしていますが、昨年末あたりから、インフレ懸念が出てきて、米金利が上昇し、結果、高PERの米ハイテク株が次々に売られている環境になっています。
日本は、米マーケットのオマケ市場なので、これに連られるように日本市場でも同じ現象が起きます。
ということは、少なくとも、今はハイテク、新興株は買うべきではありません。
落ちるナイフを掴むと、リバも大きいということがありますが、大怪我をすることも多くて、ベテランでも苦戦するものです。

確かに、今の環境でも、儲かった儲かったと書いているベテランがいますが、そういう人は、イチローとか、大谷翔平とかそういうレベルの人なので、普通の投資家人でも逆風の中で勝てると思わない方がいいです。

敢えて、嵐の中で船出しないでも、いいお天気の日に釣りに出かければいいだけじゃないですか。

それを何で、わざわざ嵐の日にでかけて、遭難した~、大変だ~、大変だ~、って言ってるのか、私には意味が全くわかりません。


外が土砂降りなら、外出せずに家でおとなしくNetflixを見てる、これが常識なんです。



猫も杓子も勝った勝ったと喜んで、儲かったとみんなが浮かれている時にだけ参加して、他は参加しない。

雰囲気悪いな〰、と少しでも感じたら、絶対にやならい。


これだけで、負けて負けてということは無くなるはずです。

みんなが損してる相場で、自分だけが稼ごうというスケベ心こそ戒めるべきだと私は思います。

今は、誰が見ても上げ相場ですか?



環境認識と言うと難しく聞こえるかもしれませんが、実は簡単なんです。

まずは、買うのなら、誰が見ても上げ相場で、資金がどんどんと市場に流れ込んで、次々に高値を更新して、みんなが儲かって、という局面だけを選んでみてください。

そういう環境でだけやって、それで負けて負けてということは、無いと思います。
そうすれば、よほど高値の飛びつき買いのヘタッピーでなければ、勝てると思います。



いつでもどこでも稼げるなんていう相場などありません。

相場のコツというのは、手法ややり方にあるのではありません。

手法にこだわる人は、環境が全く見えていないのです。

そして、自分の手法だけを頼りにした自己中のトレードをやります。

そうではなく、相場を中心において、泣く子と環境には勝てぬ、と謙虚さを心がけることです。

環境を認識し、環境に沿ったトレードを常に心がける。

そして、わからなければ休む。苦手だと思ったら一目散に逃げる。

負けても負けても、これでもか、これでもか、を絶対にやらない。

長いものには巻かれろ

こういうことこそが相場のコツであり、要諦なんです。



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何故勝てるようになったのか 4

2022/01/09 Sun

■鉄のメカニズム_水面アップアップの法則

上がる株を探して買う。ちょっと上がったら利食う。下げたら戻るのを待つ。

これが世間一般で最も行われているトレードの典型で、鉄のメカニズムです。

上がる株を探す方法は、ファンダあり、テクニカルありですが、最初は、色んなやり方を探しますが、実際に相場を始めて数年も経つと、何をやってもダメなことがわかってくるので、最終的には、なんとなく上がりそうだから、という感覚トレードに落ち着きます。
特にチャートでもなく、ファンダでもなく、上がりそうだと思ったら買いというフィーリング手法です。
そして、少し上がれば利食いして、下げたら戻りを待つ、という売りの方法も、誰に教えられたのでもありませんが、これまた鉄板手法となります。
このフィーリング手法を続けて、相場歴20年、30年という強者はものすごく多いです。


では、何故こうなって落ち着いてしまうのかというと、心理面と値動き両面からのメカニズムが見事に働いているからなんです。

①上がる株を当てれば勝てるという考え方

②とにかく勝ちたいという心理

②相場の値動きのほとんどが保ち合いなので上がればすぐに下がる、下がれば戻るを繰り返すという値動きの法則


この当てれば勝てる、そして1円でも勝ちたいという心、さらに、相場のほとんどが保ち合いというセットによって、しばらく相場を続けていると、ほとんどの人は、どういう経緯で相場を始めたにしても、この鉄のメカニズムに落ちてしまいます。

※今回に限り「勝つ=目先の勝負に勝つ」と読んでください。

入り口は、どんなやり方だったとしても、最終的に出口はほぼ全員が、この鉄のメカニズムの餌食になります。

じょうろから入った水が一箇所に集められるように、鉄のメカニズムに全員が落ちてきます。

とにかく勝ちたい。1円でも負けたくない。

それに加えて、ほどんどは戻ってくる保ち合いという相場の動き。


株を買った後の損益というのは、水に飛び込んだ人と同じような動きで利益になったり損したりを繰り返します。

すなわち、水に飛び込んで、一旦沈んでもすぐに浮上する。
浮上して少し水面上に出たと思ったらまた沈む。
沈んだと思っても、少し息を我慢していてれ、また水面上に顔が出る。

なので、水面に顔が出た途端に素早く息をして、沈んだ時には息を我慢する。
これが、水に飛び込んだ時に、人が自然にやる息継ぎの方法です。


この水に飛び込んだ時に自然にやる息継ぎの方法と同じように、相場でも、水面に顔を出した時に素早く利食いする。
一方で、水面下に沈んだら息を我慢して、水面に顔が出るのを待つ。

これこそが、目先の勝負に勝つための一番簡単な秘訣なんです。


勝つ方法については、みんな色んなことをやっていますが、実際にやっていることの本質はほとんどみんな変わりません。

みんながやっていることは、水面上に顔を出した途端に利食いして、水面下に沈んだら我慢して耐える。この繰り返しだけなのです。

こういうトレードの方法が、誰に教えられるでもなく、自然に身についてしまってはなれません。

というよりも、この鉄のメカニズムをやめれば、待っているのは、損切りの嵐だけなので、やめることは不可能に近いのです。

この鉄のメカニズムを使っているからこそ、目先勝てているのだから、やめれば負けしか残りません。

結果として、絶対にやめることなどできはしないのです。


とにかく勝ちたいという心理から、野球の試合のように、1-0でも勝ちは勝ちだという心理がこのメカニズムを支えます。



このメカニズムの結果として、この方法を使えば、どんなエントリー方法を使っても、勝率で70%から80%は維持できるようになります。

「自分は、相場を当てることができるようになった!!」

「これで10中8、9は相場が当てれられる!!」


と人に自慢したりするようになります。

逆に言うと、素早く利食いして、損を粘るということでしか勝てない、という驚愕の事実が裏に潜んでいるのです。

こうして、鉄の大衆トレード手法を大勢が自然とやることになるのです。

次第に、鉄のメカニズムにどっぷりとはまってしまって、手法は、感覚自在流に変化していきます。

色んな知識やノウハウを知っていても、全く使わない。あれも知っている、これも知っている、でも、絶対に使わない。

実際のトレードで使うのは、徹底した速攻利食い&損は我慢して耐える、という水面アップアップのメカニズムということになります。



上がる株の探し方は千差万別で、最初は本を読んで、ブログを見て、セミナーを受けて、と知識だけは、年月を経るごとに豊富になっていきますが、では、その知識を生かして実際にトレードしているのか、と言えば、

知識だけはどんどん増えるけれど、やっていることは最初の頃とほとんど変わりません。

当てれば勝てると思っていても、結局、何年も努力しても全然当たらない。何をやっても大して変わらない。
しかしながら、目先で勝つことに関しては、速攻利食い&損を徹底抗戦するという鉄のメカニズムさえ使えばほとんど勝てることを学ぶ。

結果、誰もが、この鉄のメカニズムを使えば本能的に勝てるとわかって、どっぷりとはまってしまう。


これを10年、20年と、延々と続けるわけです。

相場を目先当てるというだけなら、この鉄のメカニズムを使えば10中8、9勝つことは誰だって達成できます。

儲かったら速攻利食いして、損したら徹底的に粘るというシンプルで、かつ心にも優しく、簡単なやり方です。

だからこそ問題は、この手法にハマってしまうと、泥沼のように抜け出せなくなるということです。

結果、アルコール中毒、ギャンブル中毒、薬物中毒と同じく、鉄のメカニズム中毒にはまって抜け出せなくなってしまうのです。



昭和のバブル時代の話。
当時の上がる銘柄探しのやり方の王道は、対面取引が基本の時代だったので、証券マンに上がる株を教えてもらってそれを買う、というものでした。
そして、ちょっと上がったら、証券マンからすぐに売れと電話が来るので、得意満面で売る。
一方で下がったら戻りを待つ。
これを繰り返します。
頻繁に売買する顧客の多くが信用取引を使っていますから、損したまま6ヶ月期日を迎えたら、信用で乗り換えるか、現引するか、投げるか、の選択を迫られます。
土地さえあれば、銀行はいくらでも金を貸してくれた時代なので、現引代金が足りなければ、不動産融資で乗り切る人が多かったです。

こういうメカニズムのため、高値の6ヶ月期日迎え向かえにがっくりと下がる、という値動きが頻繁に起きました。
当時を知る証券マンに聞けば、ほぼ95%の顧客がこういう売買を繰り返していました。
というよりも、このちょこちょこ利食いして、損したら徹底抗戦で粘るというのが、証券界の常識だったのです。

こうしているうちに、バブル崩壊によって、この鉄のメカニズムでやっていた95%の投資家は壊滅しました。
私の周りにいた大勢の投資家仲間は、一家離散、破産、夜逃げ、そして自殺、と地獄を味わうことになりました。
私もその例外にはなれずに一文無しになりました。一文無しというのは、最も軽症でした。何故なら、担保となる土地を持っていなかったので、借金できなかったという幸運があったからでした。。

その数年後、私は、野川ブートキャンプという更生施設に入所し、鉄のメカニズムの禁断症状からの脱皮を図り、4年間の強制的なキャンプでの更生プログラムにより、強制的に何とかかんとか中毒症状から抜け出すことに成功しました。
これは、前に書いたとおりです。



さて、現代においては、証券マンのアドバイスで株をやっている人はお年寄り以外もう誰もいないと思いますが、

ちょろちょろ利食い&損の徹底抗戦という鉄のメカニズムは、数十年を経て、対面取引からネット取引に変わっても、不変に働いています。

未来永劫にわたって、今後も永遠に投資家の大多数がこの鉄のメカニズムに従って投資を続けていくことになるのでしょう。



目先の利益にこだわれば、絶対にこの鉄のメカニズムから抜け出せないし、やっている本人も薄々こんなことを続けていてはダメだとわかっていても、どうしてもまたやってしまうという中毒性があるからなんです。

松井証券などが発表する信用取引の含み損益が常にマイナスというのは、このメカニズムを裏付けるもので、長期に保有しているのは、常に含み損ばかり、ということになるわけです。



私から見ても、ほんとうに熱心に勉強している投資家の方や数多くのセミナーに参加したり、何百冊という本を読んだり、研究したり、検証を繰り返したり、という人が本当に大勢おられます。

しかし、結局は毎年毎年負け続けて、気がつけば10年、20年と年月が虚しく過ぎていく。

そういうベテラントレーダーが本当に多いです。

何故そうなってしまうのか。

エントリーのやり方の工夫以外の原因ではないのか。


ここに気がつかないで数十年。本当にもったいないことだと思うのです。

エントリーの手法がいらないというわけではありません。
しかし、そんなことよりも、基礎の土台があるのです。

エントリーのやり方、手法にばかりこだわっているというのは、私から見れば、建物を建てるのに、内装とか、家具とか、そういうものにばかりこだわって、基礎工事が全然できてない、という建物と同じです。

美味しい料理を作るのに、レシピも必要だけど、まずは出汁のとり方だろう。

野球をするのに、まずは、下半身の強化だろう。

因数分解とかを習うよりも、まずは九九を覚えることだろう。


そういうことと同じで、基礎の土台が腐っていたら、その上に何を建てても無駄です。

相場においては、それがわかっていない人があまりにも多すぎます。


そして、その基礎のところは、実に地味なので、本に書いてあっても、セミナーで言われても、右から左というのがデフォルトなのは、全く驚くことではありません。

野川氏が言っておられたのですが、
「セミナー中、肝心な話ほど、みんな寝てたり、ぼやっとしている。そして、最後の銘柄予想になると、むくっと起き出して、メモをとる」笑

この基礎に気がついた人が、やっと秘密の小部屋の入り口に立った人ですが、その数はものすごく少ないです。

本来は、手法だとか、やり方だ、というのは、入り口から中に入った人がやる次のステップなんです。

外の人が何をやっても、どれだけ勉強しても、残念な結果にしかなりません。



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プロフィール

あらなみ

Author:あらなみ
職業:個別株投機家・専業デイトレーダー

Twitter: @aranami718

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