勝っている人の真似をしても勝てないという悩み その3
2023/01/29 Sun
いろんなコメントありがとうございます。
みなさんが、それぞれ考えてもらえる機会を作れてよかったと思います。
こういう議論をすることで、本質に近づければと思っています。
さらに、ラリー・ウイリアムズ氏の極端な事例を引用したので、それも議論を巻き起こしたようです。
さて、主旨について言及されているコメントがあったように、今回の記事の目的は、
勝っている人の真似をしても勝てないという悩み
なので、
どうやったら相場で勝てるのか
ではありません。
なので、やり方を真似しているというのは、前提としてあるわけです。
その上で、真似しているのに、どうして勝てないのだろう、という切実な悩みがあるわけです。
勝っている人のスクールに入って、勝てるようになったという人ももちろんおられると思いますので、それはめでたいことです。
ただ、多くの人がそうならないのは何故なんだろうってことです。
ということで、手法について、色々と話題になっているので、今回は、手法について、私の思うところを書いてみます。
昔は、勝ててもいない教材屋がそもそも勝てない教材を売りつけるだけのものが多かったのですが、今は、本当に勝っている人が、丁寧に教えてくれているところがいくつもあると思います。
無料でYouTubeで貴重な話をしてくれている方なども大勢おられます。
ほんとうに、相場を勉強するのに、これほどのいい環境は過去無かったと思います。
そういう勝っている人の教材を買ったり、投資塾に入ったり、スクール生として学んでいる人も大勢おられると思うのです。
しかし、その結果、やはりなかなか勝てるようにはならない、という人がものすごく多いわけです。
その原因は何なのだろうというのが、今回の連載の主旨です。
なので、具体的やり方については、そのスクールや教材にお任せします。
柳生新陰流でも、北辰一刀流でも、武蔵の二刀流でも、色んな流儀がありますので、それを学んでもらえればいいと思います。
こういうブログを書いているので、手法を軽視していると思われても仕方がありませんが、実は、私は、手法が大好きです。
今でも、いいやり方がないかと色々と当たることが多いです。
勝てる手法というのは、やはり投資家の夢なんだと思います。
ただ、残念なことに、帯に短し襷に長しで、それを知ったとて、まあ無いよりはマシか、ぐらいのものがほとんど98%なのが実情です。
私も、経験を積んでいますから、それなりに目利きできると思いますが、それでも「これを知ったら勝ち組になれる」というものに出会えることはほぼありません。
初心者が、玉石混交というより、ほとんどが石の中で、ダイヤモンドの原石を見つけられる確率たるや皆無だろうと思えるのです。
手法探しの道が全くダメだとは言いませんが、こちらの道こそが茨の道じゃないかと思います。
ここでちょっと誤解が無いように書くと、
手法には、松竹梅があって、そのランクは、エッジの強さによります。
松クラスなら、やり方を知っただけで勝てるランクの強いエッジがあるものですが、大勢が知ることによって儚く散ってしまいます。
過去を紐解くと、
タートルの手法、225銘柄の入れ替えに伴うものや新興市場の逆張りなどなど、知っただけで勝てる手法がありました。
こういうものは、みんなが知らなかった時代には、赤子の手をひねるが如く、魔法のように勝てた時代がありました。
みなさんが渇望している「勝てる手法」とは、過去のこういうものを言っているのだと思います。
私もいくつか恩恵に預かったことがありますが、残念ながら、こういうものは、誰かが公表した瞬間に消えてしまいます。
一方で、大半の手法と言われるものは、梅クラスで、それ単体で勝つのは難しいものです。大半がこれだから、プラスアルファーがどうしても必要になるという話なんです。
テクニカル分析系のものの大半は梅クラスです。
テクニカル系で松クラスというのは、過去からほとんど見たことがありません。
松クラスというのは、マーケットの隙間や癖を見抜いたものになることがほとんどだからです。
現役の松クラスの手法が、一般に出回ることはほとんどありませんし、出回ればそれで終わりです。
AIが市場の隙間を探し回っている昨今では、いずれ松クラスの手法は全滅するのではと思われます。
ということで、手法だけを真似してもダメだというのは、勝てるとしても、梅クラスの手法だからなんです。
もっといいものは無いだろうかと、より有利な手法を求めて、頑張って探す道もありますが、過去に比べて最強に難しくなってきている、というのが今の相場環境だというのが私の認識です。
さて、チャート分析など、分析にのめり込むと、わかりずらくなりますが、そもそも相場とは、大勢を相手にした対戦ゲームです。
この相場の本質というか、相手がいて、それぞれが勝とうとして戦っているのだという理解は、相場を理解する上でとても大切です。
ここを徹底的に突き詰めることで、見えることが多いのですが、これはまた別の機会にします。
対戦なのだから、比較優位で勝てるゲームとも言えます。
その中で、先ほどは、流儀に例えましたが、手法というのは武器だとも言えます。
名刀を使ったからといって、勝てるのかと言えば、勝てません。
ただ、すごい新しい武器を使ったら勝てるのかもしれませんが、みんなが真似をして同じ武器を使うようになったら、やはり勝てなくなります。
といって、武器を持っていなければ、やはり不利になります。
ゴルフで言えば、クラブ。
一本10万円のクラブとセットで3万円で買ったクラブのどちらがいいかと言われれば、10万円のクラブの方がいいのですが、それだけでシングルになれるわけではありません。
だからといって、クラブ無しではゴルフはできません。
結局、みんな何らかの武器は持っているわけです。
その中で、武器の優劣だけで勝負を決しようとしても、なかかな比較優位となれるほどの武器を手に入れることは難しいのが現実なんです。
できるだけいい武器をと望んで、懸命に武器探しをしているのは、自分だけではありません。
みんな血眼になって武器探しをしているといってもいいでしょう。
そういう中なので、結局は、
それなりの武器
しか手に入らない、というよりも、自分以外にもみんな持っているという結果になっているわけです。
もしくは、先ほど例に出したように、新興市場の逆張りなど、
昔はすごい武器だったのに、今はみんなが使っている汎用品
というケースも多いです。
比較優位なんで、対戦相手が素手なら、ちょっとした武器でも勝てるのですが、そうではないというところがポイントです。
ところが、不思議なことに、みんなが、それなりの武器で戦っていても、その中から、勝ち組と負け組が出てきてしまう。
その差は、一体どこから来ているのか。
何故、勝っている人は常に勝っていて、負けている人は結局負けるのか。
その差は武器の差なんだろうか。
勝っている人と同じ武器を手にしているはずなのに、何故か負ける。どうしてなのか。
ということを考察しているわけです。
こうして私のブログを読んでいただいているみなさんなら、何の手法も知らない。
順張りと逆張りも知らない。
押し目戻り目も知らない。
移動平均もボリンジャーも知らない。
という人は、いないと思います。
というよりも、これだけディープでマニアックなブログを読むぐらいだから、歴戦の勇士でもある方が大半だと思います。
みんな、それなりの武器を持って、集まったつわ者揃いだと思うのです。
その中で、何故差がついてしまうのか、そこを考察しているのが、今回のタイトルにあるように、
勝っている人の真似をしても勝てないという悩み
つまり、
勝っている人に教えてもらって、同じ武器を持って、同じように振っているはずなのに、何故か負ける。どうしてか。
これが大命題なんです。
すでに、みなさんは、武器をお持ちなんです。
なかなか勝てないからといって、10万円のクラブを12万円のクラブに買い替えたとて、同じようなものだということです。
次回

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みなさんが、それぞれ考えてもらえる機会を作れてよかったと思います。
こういう議論をすることで、本質に近づければと思っています。
さらに、ラリー・ウイリアムズ氏の極端な事例を引用したので、それも議論を巻き起こしたようです。
さて、主旨について言及されているコメントがあったように、今回の記事の目的は、
勝っている人の真似をしても勝てないという悩み
なので、
どうやったら相場で勝てるのか
ではありません。
なので、やり方を真似しているというのは、前提としてあるわけです。
その上で、真似しているのに、どうして勝てないのだろう、という切実な悩みがあるわけです。
勝っている人のスクールに入って、勝てるようになったという人ももちろんおられると思いますので、それはめでたいことです。
ただ、多くの人がそうならないのは何故なんだろうってことです。
ということで、手法について、色々と話題になっているので、今回は、手法について、私の思うところを書いてみます。
昔は、勝ててもいない教材屋がそもそも勝てない教材を売りつけるだけのものが多かったのですが、今は、本当に勝っている人が、丁寧に教えてくれているところがいくつもあると思います。
無料でYouTubeで貴重な話をしてくれている方なども大勢おられます。
ほんとうに、相場を勉強するのに、これほどのいい環境は過去無かったと思います。
そういう勝っている人の教材を買ったり、投資塾に入ったり、スクール生として学んでいる人も大勢おられると思うのです。
しかし、その結果、やはりなかなか勝てるようにはならない、という人がものすごく多いわけです。
その原因は何なのだろうというのが、今回の連載の主旨です。
なので、具体的やり方については、そのスクールや教材にお任せします。
柳生新陰流でも、北辰一刀流でも、武蔵の二刀流でも、色んな流儀がありますので、それを学んでもらえればいいと思います。
こういうブログを書いているので、手法を軽視していると思われても仕方がありませんが、実は、私は、手法が大好きです。
今でも、いいやり方がないかと色々と当たることが多いです。
勝てる手法というのは、やはり投資家の夢なんだと思います。
ただ、残念なことに、帯に短し襷に長しで、それを知ったとて、まあ無いよりはマシか、ぐらいのものがほとんど98%なのが実情です。
私も、経験を積んでいますから、それなりに目利きできると思いますが、それでも「これを知ったら勝ち組になれる」というものに出会えることはほぼありません。
初心者が、玉石混交というより、ほとんどが石の中で、ダイヤモンドの原石を見つけられる確率たるや皆無だろうと思えるのです。
手法探しの道が全くダメだとは言いませんが、こちらの道こそが茨の道じゃないかと思います。
ここでちょっと誤解が無いように書くと、
手法には、松竹梅があって、そのランクは、エッジの強さによります。
松クラスなら、やり方を知っただけで勝てるランクの強いエッジがあるものですが、大勢が知ることによって儚く散ってしまいます。
過去を紐解くと、
タートルの手法、225銘柄の入れ替えに伴うものや新興市場の逆張りなどなど、知っただけで勝てる手法がありました。
こういうものは、みんなが知らなかった時代には、赤子の手をひねるが如く、魔法のように勝てた時代がありました。
みなさんが渇望している「勝てる手法」とは、過去のこういうものを言っているのだと思います。
私もいくつか恩恵に預かったことがありますが、残念ながら、こういうものは、誰かが公表した瞬間に消えてしまいます。
一方で、大半の手法と言われるものは、梅クラスで、それ単体で勝つのは難しいものです。大半がこれだから、プラスアルファーがどうしても必要になるという話なんです。
テクニカル分析系のものの大半は梅クラスです。
テクニカル系で松クラスというのは、過去からほとんど見たことがありません。
松クラスというのは、マーケットの隙間や癖を見抜いたものになることがほとんどだからです。
現役の松クラスの手法が、一般に出回ることはほとんどありませんし、出回ればそれで終わりです。
AIが市場の隙間を探し回っている昨今では、いずれ松クラスの手法は全滅するのではと思われます。
ということで、手法だけを真似してもダメだというのは、勝てるとしても、梅クラスの手法だからなんです。
もっといいものは無いだろうかと、より有利な手法を求めて、頑張って探す道もありますが、過去に比べて最強に難しくなってきている、というのが今の相場環境だというのが私の認識です。
さて、チャート分析など、分析にのめり込むと、わかりずらくなりますが、そもそも相場とは、大勢を相手にした対戦ゲームです。
この相場の本質というか、相手がいて、それぞれが勝とうとして戦っているのだという理解は、相場を理解する上でとても大切です。
ここを徹底的に突き詰めることで、見えることが多いのですが、これはまた別の機会にします。
対戦なのだから、比較優位で勝てるゲームとも言えます。
その中で、先ほどは、流儀に例えましたが、手法というのは武器だとも言えます。
名刀を使ったからといって、勝てるのかと言えば、勝てません。
ただ、すごい新しい武器を使ったら勝てるのかもしれませんが、みんなが真似をして同じ武器を使うようになったら、やはり勝てなくなります。
といって、武器を持っていなければ、やはり不利になります。
ゴルフで言えば、クラブ。
一本10万円のクラブとセットで3万円で買ったクラブのどちらがいいかと言われれば、10万円のクラブの方がいいのですが、それだけでシングルになれるわけではありません。
だからといって、クラブ無しではゴルフはできません。
結局、みんな何らかの武器は持っているわけです。
その中で、武器の優劣だけで勝負を決しようとしても、なかかな比較優位となれるほどの武器を手に入れることは難しいのが現実なんです。
できるだけいい武器をと望んで、懸命に武器探しをしているのは、自分だけではありません。
みんな血眼になって武器探しをしているといってもいいでしょう。
そういう中なので、結局は、
それなりの武器
しか手に入らない、というよりも、自分以外にもみんな持っているという結果になっているわけです。
もしくは、先ほど例に出したように、新興市場の逆張りなど、
昔はすごい武器だったのに、今はみんなが使っている汎用品
というケースも多いです。
比較優位なんで、対戦相手が素手なら、ちょっとした武器でも勝てるのですが、そうではないというところがポイントです。
ところが、不思議なことに、みんなが、それなりの武器で戦っていても、その中から、勝ち組と負け組が出てきてしまう。
その差は、一体どこから来ているのか。
何故、勝っている人は常に勝っていて、負けている人は結局負けるのか。
その差は武器の差なんだろうか。
勝っている人と同じ武器を手にしているはずなのに、何故か負ける。どうしてなのか。
ということを考察しているわけです。
こうして私のブログを読んでいただいているみなさんなら、何の手法も知らない。
順張りと逆張りも知らない。
押し目戻り目も知らない。
移動平均もボリンジャーも知らない。
という人は、いないと思います。
というよりも、これだけディープでマニアックなブログを読むぐらいだから、歴戦の勇士でもある方が大半だと思います。
みんな、それなりの武器を持って、集まったつわ者揃いだと思うのです。
その中で、何故差がついてしまうのか、そこを考察しているのが、今回のタイトルにあるように、
勝っている人の真似をしても勝てないという悩み
つまり、
勝っている人に教えてもらって、同じ武器を持って、同じように振っているはずなのに、何故か負ける。どうしてか。
これが大命題なんです。
すでに、みなさんは、武器をお持ちなんです。
なかなか勝てないからといって、10万円のクラブを12万円のクラブに買い替えたとて、同じようなものだということです。
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