総合力
2013/04/29 Mon
■総合力
土曜日はグルメ旅に、昨日はモー娘のコンサートで、今日は昼からふぐ料理、と趣味である、おいしい料理を食べること&イベントにいそしんでいるGWです。
先日、野川氏と食事している時に、私は次のような質問をしました。
「相場で勝つためには、何が必要なのですかね?」
すると、野川氏は、間髪を入れずに次のように答えました。
「総合力でしょう。」
そもそもこの質問は、大変答えが難しい質問です。
あまりに単刀直入すぎて、抽象的ですから、答えに窮することがほとんどでしょう。
しかし、間髪を入れずに答えられたということは、大切なことはこれだ、とはっきりと自覚されておられる証拠だったのでしょう。
一瞬の沈黙の後、私は、「わかりました。ありがとうございます。」と答えました。
野川氏も質問者の度量を見て、「一言ですべて言い表しているのだから、それ以上の説明は不要だ。」ということをわかってのことでしょうし、その思いを私もわかっているので、それ以上、お互いに、言葉による説明は不要でした。
実は、この質問をした私自身、逆に質問されれば、答えを持っていませんでした。
恐らく、自分が質問されれば、長々と、「一般には手法だと思われているようですが、・・・・」と説明したことでしょう。
この「一発で決める」、「しかも本質をずばりついてくる」というのは、まさに「居合抜きの達人」のようだ、と思いました。
私もこの一言に含まれている意味を1時間ほど話すことができますし、野川氏とて同じでしょうから、そういう「居合の間」のような理解をお互いに一瞬にしてできた、という点でとても有意義でした。
私は、このブログで、手法ということに関して、ネガティブに書いているような部分があるかと思います。
それは、多くの相場上達を志している方を見ていると、あたかも「やり方」のみが、大切で、後は「従」「おまけ」という位置づけになっている、ということの裏返しなんです。
先日も、メンタルのことについて話をしていると、その方は「わかりました。それは土台のようなものですね。」という理解でした。
つまり、手法、具体的やり方が主で、メンタルは前提、という理解です。
本体は、あくまでも、「やり方にある」と思っているのだなあ、と印象的に感じました。
「手法」のみが大切ということは、「スキー上達にとって、何が大切ですか?」という質問に、「スキー板が大切です。」と答えるようなものです。
スキー板だけが上達の秘訣かい、とスキーを滑れる人は思うでしょうが、初心者にしたら、「いいスキー板を買えば、スキーは上手くなる」と思っている、というごとくです。
だからといって、スキー板の性能を否定するものではありません。
当然、スキーをするのに、スキー板は必用ですし、板の性能については、初心者向きには曲がりやすいやわらかめの板が滑りやすいですし、上級者にとっては、固めで、スピードを出しても耐えられる性能を持ったものの方がよい、ということになります。
当然、スキーを滑る人の身長、体重、運動神経、そして、モーグルにするのか、滑降のように滑りたいのか、それとも、ゲレンデスキーを楽しみたいのか、どのぐらいのスピードで滑りたいのか、という特性や属性、志向によって、板の種類は全て変わってきます。
トレードにおいても、自分に合う道具を使うことがコツなのですが、これもほとんどの人は、「お題目」ぐらいにしか考えてはいません。
「勝ち方(手法)」は、誰にとっても勝てる方法である、という勝手な思い込みがあるからです。
ここでは、「やり方が勝たせてくれる」と思っているので、個人個人の属性を完全に無視しています。
ワールドカップで優勝した人が使っている板を使えば、自分もあのように滑ることができる、と思っている人は、ただのアホです。
そして、「スキー板ももちろん大切です。」というと、「やっぱりスキー板(のみ)が大切なんだ。」という「(のみ)」という重要な一言が入ってしまうのが初心者でしょう。
先日、「あらなみさんは、実際に相場で儲かっていますか?」という、これもど真ん中直球ストレートでぶしつけな質問をいただきました。
返事に困ったのですが、次のような趣旨で答えました。
「私のブログは、実際の友人知人も読んでいるものです。もし、私が専業でもなく、毎年相場で負けているのなら、私はただのアホですし、ピエロです。」
この方は、どうやらシステムを志して、夢破れて山河あり、の状況になっているご様子でした。
システムトレード、というのは、投資家にとって究極の夢のようなところがあります。
PCが自動的に売買サインを出してくれて、それに従って売買すれば、利益がどんどん転がり込んでくる、というものです。
しかも、そんなこと「夢に過ぎない」ということはありません。
そういう「システム」で儲けている人は実際に存在します。
ただ、だからといって、自分にもできるだろう、ということでもないのです。
羽生名人は存在します。浅田真央ちゃんはトリプルアクセルが飛べます。イチローは大リーグで活躍しています。
そういう人は確かにいます。
そして、システムトレードで勝っている人もいる。
しかし、それはかなり究極の投資家像という感じがします。
システムというのは、先ほどの例で書くと「スキー板などの道具で差別化してしまおう」というものです。
当然、生半可な知識やチャートをちょこちょこっといじった程度でできることではありません。
ボリンジャーバンドとRCIを組み合わせて、とかそういう誰もが考え付くようなものでは当然ありません。
商材を買ったらわかりますが、精々「平均足」「ボリンジャー」「STC」「RCI」「MA」あたりを適当に組み合わせてサインを出す、という程度のものがほとんどです。
しかし、そんなので儲かったら誰も相場で苦労などしません。
何故なら、そんな程度で作ったシステムで儲かるのなら、誰だってもうとっくにやっていますし、これだけみんなが探し回っているのだから、話題にならないはずがありません。
元々は、「値段」と「出来高」しかデータがないのですから、それをどう複雑に計算しても、複雑化させるだけで、そこからどんな意味が出てくる、というのでしょう。
この話は別途詳しくしようと思います。
システムというのは、確かに存在します。
しかし、この「道具で差別化しよう」「道具のエッジに頼ろう」という試みは、簡単にできそうに見えて、実は、かなり困難な道のりなのだ、というように私は感じています。
もちろん「道具のエッジ」は存在しますが、普通の人が何とか辿りつけるものとしては、「年間5~20%」程度で、しかも安定性がない、というものではないかと思うのです。
それでも、金利からすれば素晴らしい、と思うかもしれませんが、リスクを取っていて、その程度だということです。
その程度だと、個人投資家として生活していくには、投資元本が5000万円とか、1億円とか必要になってきます。
それでも生活するのがやっと、です。
もともとそれだけの資金を用意できる人がどれほどいるというのでしょう。
よほど強力なエッジにたどり着けた人は幸運かもしれませんが、そういう特殊なエッジほど、陽炎のように淡く、はかないもので、長続きするものは、ほとんどありません。
そういう強力なエッジ(隙間)は、相場には時折出現しますが、すぐに大勢が気がついて、どっと大量の資金が流れ込んできて、隙間は埋まってしまうのです。
これは、私の経験から書いていますが、本当に淡いのです。
前にも書きましたが、そもそも「手法を本やネット上で探し回っても無駄です」。
何故なら、それが「意味のある手法」であればあるほど、その手法は一般化され、「それが公開された時点で日光に当たったドラキュラのように灰になって消えるから」なのです。
では、システム的にやって有効な手法はこの世に存在しないのか、と言えば、間違いなく存在します。
しかし、それは、決して公開されないが故に有効なのです。
そういう全世界の投資家数億人が・・・高度な分析システムを駆使しているヘッジファンドや投資銀行、プロ投資家などが・・・毎日毎日、目を皿のようにして探し回っても、なかなか見つからないでいるような「無間地獄」のようなシステムの世界に飛び込むのか、ということなんです。
しかも幸運にも、それが見つかったとしたとしても、それは、非現実なリターンの世界ではなく、現実的な利益の範囲である「年間5~20%」程度が関の山であり、シャープレシオなど安定性もそう高くはありません。
それが、悲しいかな現実的な世界の常識というものです。
そういう現実以上のものを求めるなら、普通ではとても発想できないようなところからのアルファーを求めないとだめでしょう。
これは、とても初心者の手の及ぶ範囲ではありません。
それこそ、相場を見抜けるような秀でた才能が必要だと私は思います。
少なくとも、1000円の本を読んでわかるようなものではありません。
手法に頼る、ということは、そういう世界を志す、ということなんです。
そういう世界に、初心者が飛び込んで、「自分だけは違う」ということで、簡単に勝てる、「やり方さえ見つかれば億万長者になれる。」、と思うほうが常識から考えて、どうなのか、と思わないでしょうか。
1000円の本を買って、「システム投資」始めました。お金がどんどん儲かりました。
などということは、常識としてありますか。
自分だけは特別だ、という理解をほとんどの方がされるので、客観的に考えられないでしょうから、例を示します。
もし、友人が、
「この1000円の本に書いてあることを元に1年後には今の100万円を1億円にするのだ。」
と言ったら、こいつは、ただのアホだ、とは思いませんか。
そんな誰でもが資金を100倍にできる方法を知っているのなら、何故その方法を1000円で売るのでしょう。
そういう本なら、一冊1000万円でも安いぐらいです。
そもそも、私なら、1000円の本を売って儲けるよりも、その方法を隠して、自分で儲けます。
私は、極めて常識人ですから、1000円の本を読んで、1億円儲かるとはとても思えません(笑)
同じことは、5万円の商材でも言えることです。
5万円の商材で儲かったのは、その商材を売った人と、アフィリエイトした人、です(笑)
ちなみに、王道の商材とは、言葉を換えれば「1000円の本に書いてあることをわざわざ5万円で売っているものです。」余談でした(笑)
私がブログで書いていることの背景にある思いを今日は具体的に書きました。
幾人かの読者の方は、とっくに気がついておられますが、行間に込めた言いたいこととは、こういうことなんです。
(気がついておられるかたは、既にノックに入っておられますので)
だからこそ、遠回りに思えるかもしれませんが、手法に頼らず、「総合力」を磨いて、コツコツ練習していったほうが、結局は、遠回りに思えても、時間をかけて続けて行けば、特別な才能がなくても、相場が見えてくる可能性がある。
手法以外の部分で、自分の優位性を磨く方が近道ではないのか。
その方が、結局早い、そういうことを私は書いているのです。
「やり方」ばかりに注目している人は、この「システム」ということの厳しい現実を一度考えて見られてはどうでしょう。
「やり方」で勝てるのなら、それはここで書いているような「システム」のことです。
少なくとも、特別な才能がなかった私は、手法で差別化できなかったので、手法以外の部分を練習によって鍛えてでしか一歩も前に進めなかったのです。
そして、その「プロセス」をこのブログを通じて書いています。
やり方にしか目が行かない人にはわからないかもしれませんが、やり方以外でも差別化することは可能ですし、それなら、特別な才能は不要なことも多いです。
野川ブートキャンプで教えられた最も大切なこととは、結果ややり方ではなく、
「特別な才能を持たない君たち新兵は、近道(手法)を探すのではなく、遠回りに見えても、苦しい練習を通じて見えてくる先にしか道はない。」
というものだったのです。
■コメント
> あらなみさん初めまして。
> 株のデイトレをはじめて1年位になります。
> 価格帯や移動平均のブレイクで取引しています。
> 金曜日の19日のアイフルで無限に負けて凹んでいたとこ
> ろあらなみさんの「玉は下に落ちるもの」でとても
> 気分が楽になったので初コメントさせていただきました。
> 今の状態は勝つ日もあれば負ける日もあり、
> 調子悪い日に大きく負けて収支がマイナスという段階です。
> 「こういう流れを繰り返して、最終的には、
> トータルでどうなるのか、気になるのはこれです。」
> まさしく今私が考えている心中ズバリでした。
> 「こういう計算をしながら、トータルでは勝てる、という最後の自信がついてくれば、トレードもだんだんと楽になるでしょう。」
> このような状態になれるように努力していこうとおもいます。
> ありがとうございました^^
書いておられることは、よくわかります。
負けると、間違ってるのではいか、と疑心暗鬼になってしまいます。
しかし、そもそもブレイクとはどういうものか、やってみればわかりますが、それは「パチンコトレード」です。
常に負け続けて、たまに当たれば「じゃらじゃらじゃら」という性質を持っています。
つまり、「(勝率では)負けて当然」のトレードなんです。
この当たり前のことを
一球入魂
のごとくトレードするからしんどいんですね。
私はソロス派ですから、ブレイク派のこの方に、ソロスの次の言葉を送ります。
私は、勝つか負けるかなど気にしない。勝った時にどれだけ取れたのか、負けた時にどれだけやられたのか、それが重要だと思っているのだ。
(念のため、次に書くことは、この方のことではなく、一般論として思いついたことです。
コメントをヒントに思いついたことを書く癖があるので、申し訳ないのですが、お付き合いください。)
負けたら意味がないものだ、そう普通は思います。
一方で、トレードを始めて、最初から勝てるものだ、そう思っている人がほとんどでしょう。
「やり方が正しければ」・・・最初から勝てるはずだ。
そういう理屈を持っているので、負けたら、「やり方が正しくなかったからだ」という落とし込みになります。
ですから、「最初から勝てなければ」、3日坊主で終わります。
「練習して上達するものだ」とは、考えていないので、最初から勝てないと、間違っている、という理解になります。
負け = 間違い = 手法が正しくない
という方程式なのでしょう。
> こんばんは、はじめてコメントいたいます。
> あらなみ様のブログは立花義正さんの著書のアマゾンのブックレビューで紹介されていて知りました。あらなみ様の読み込み方はすごいの一言に尽きます。
> ぶしつけなお願いとは思いますが1000本ノック、ブートキャンプの記事がどこにあるのかURLを教えて頂けたらな、と思っております。
> 私自身はしがない(死がない、になりたい)225ミニの兼業トレーダーです。最近負けることが多く、勉強しなおしだ!!と意気込んでいるところです。
> 突然で恐縮なお願いですが、どうかよろしくお願い致します。
アマゾンのレビューで来られたのですね、珍しい(笑)
URLわかりにくくてすみません。
このブログの項目に、「プロフィール」というのがありますが、旧ブログとして、「あらなみの相場技術研究所」というのがあります。
そこに、1000本ノック、ブートキャンプの記事があります。
お立ち寄りください。
225は、かなり難易度が高いものだと私は思っています。
特にデイトレとなると、値動きの割にスプレッドが大きいので、スプレッド取引をしているディーラーの餌食にされるのです。
また、ほとんどの期間は保合いが多いし、ギャップギャップで飛んでいく値動きは難しく感じます。
上手くトレンドをつかんでスイングしていく、というのがこの素材の調理方法ではある、とは思っているのですが。
頑張ってください。
> あらなみさんこんにちは。
> 僕は元は林派でしたので、他派の本は悪だという教えで育ちました。
> 本には学ぶべき知識も多いのですが、それ以上に初心者には誘惑が多いので
> 大衆心理を知る為にも現段階で読むべきなのか迷っています。
> 読む読まないの答えを求めるつもりはありませんが、
> あらなみさんは1000本ノック時に本は読まれていましたか?
最初にノックをやったのは、野川ブートキャンプ時代ですから、その時のこととなると、実は、古くてあまり覚えがありませんが、特に「他流は耳に入れない」というこだわりはなかったように感じます。
ただ、野川軍曹にしがみついていくのに必死だったので、他に目がいかなかった、ということはありました。
そもそも、私の場合、「ノック」、というのは、特定のある期間だけを意味しているのではなく、今でも常にやっていることなんです。
慣れていることしかしない、ということでは、次がありません。
勝てるようになった、といっても、それが「あがり」を意味している、という理解の方も多いですが、それは大きな間違いです。
常に相場は変化しますから、その変化についていく、ということができなければ、「死」あるのみなんです。
前にも書いたように、リーマン前とリーマン後では、相場は激変しています。
大勢のプロが脱落したのは、リーマン前に有効だったものにしがみついた結果でした。
進化できなかったのです。
そういう意味で、日々チャレンジを続けている、というのが私のスタイルですから、「常在ノック状態」にある、といっても過言ではありません。
トレードする、といっても、そういうことがあるので、「これは慣れているトレード」&「これはノック練習」と、常に二本立てになっています。
当然、慣れているもの、に絞れば、楽ですし、勝率、損益率などは格段に上昇しますが、それでは「明日がない」のです。
前にテレビで、日本料理の職人さんが「伝統と格式」を守る、という一方で「革新にも挑戦する」ということでやっていました。
ああ、トレードと同じだな、と思っていました。
羽生名人は、名人戦などの勝負の場で新しい戦略を試すそうです。
何故、もっと練習の時などでやらないのか、普通ならそうすると思いますが、こういう大勝負の時でも、次を考えて試している、それが大変印象的でした。
ただ一方で、あれもこれも目移りする、というのでは、「多芸は無芸」に陥る恐れがあります。
特に最初は「一芸に秀でる」方が、中央突破できるので、いいのじゃないか、と私も思います。
ただ、某派のように、独善になるのはどうか、とも思います。
デイトレで儲かるはずがない、とか、朝の寄付き成行以外売買禁止、とか、分割以外は当てものだ、とか、流派としての教条はそれでいいのかもしれませんが、それで、他派を否定するのは、いかがなものなんでしょう。
ましてや、30年前の当時と今とは、相場環境が激変しています。
30年前にタイムスリップできたのなら、私は、中源線もしくは、ブレイクを使って、小豆、乾繭、生糸をやります。
そういうトレンドフォローで簡単に儲かった値動きでした。
ドル円でもよかった。
20日ブレイクでアホみたいに儲かった。
ただ、そういう時代ではなくなった、ということなんです。
相場は、常に変化し続けているのです。
昔の本は役に立たない、という意味ではありません。
手法は陳腐化しますが、考え方はとても重要でいつの世も通用します。
本から、手法しか読まないから、林先生の本はダメなのだ、とかいう人が出てくるわけです。
具体的やり方などどうでもよいことではなく、もっと重要なことがどれほど書かれているかわからないのに、それを読まないで批判する人がものすごく多いのには驚きます。
しかも、立花さんの本に至っては、その手法の批判とて完全に誤解から来ている、のです。
とにかく、トレード戦略は常に変化させないと生き残れない、ということは覚えておかないといけないと思います。
> あらなみさんこんにちは。
> 連続損切30回を達成しました。
> その間に何度か「手法島」行きのチケットを購入してしまいました。
> チケット購入の理由は、「報復トレード」でしたが
> ブログのおかげでなんとか渡航せずに済んでいます。
> 実際に経験してみると1000本ノックといっても、
> その濃度と中身はとても11文字で説明できるものではありませんでした。
> 100本ノックでそんな状態ですので、この先どうなるかまったく予想できません。
> しかし師がいないというのは恐ろしいものですね、
> 間違いを静止する人がいないということは
> 方向を間違えたら、間違えて事さえ気づかずに死亡という事ですから。
元林派で、ブレイクなんですね。
珍しい。
ブレイクというのは、何でもかんでも、となるとトータルで勝つことはそもそも難しい、ということではあるのですが、それでも、最初はダボハゼでやらないと仕方がないので、とにかく最小単位で続けることだと思います。
そもそも、最初から勝てるとは思わなければ、どんなに負けても、大負けはありません。
勝てると思っているから、大きく負けるのです。
勝ちに行くと、大きく負ける。
これは、ギャンブルの法則です。
独学の問題というのは、間違ったら間違った方向へどんどん行ってしまうということにあります。
常に、自分で自分を制しないといけない、辛さがありますね。
人気ブログランキングへ
土曜日はグルメ旅に、昨日はモー娘のコンサートで、今日は昼からふぐ料理、と趣味である、おいしい料理を食べること&イベントにいそしんでいるGWです。
先日、野川氏と食事している時に、私は次のような質問をしました。
「相場で勝つためには、何が必要なのですかね?」
すると、野川氏は、間髪を入れずに次のように答えました。
「総合力でしょう。」
そもそもこの質問は、大変答えが難しい質問です。
あまりに単刀直入すぎて、抽象的ですから、答えに窮することがほとんどでしょう。
しかし、間髪を入れずに答えられたということは、大切なことはこれだ、とはっきりと自覚されておられる証拠だったのでしょう。
一瞬の沈黙の後、私は、「わかりました。ありがとうございます。」と答えました。
野川氏も質問者の度量を見て、「一言ですべて言い表しているのだから、それ以上の説明は不要だ。」ということをわかってのことでしょうし、その思いを私もわかっているので、それ以上、お互いに、言葉による説明は不要でした。
実は、この質問をした私自身、逆に質問されれば、答えを持っていませんでした。
恐らく、自分が質問されれば、長々と、「一般には手法だと思われているようですが、・・・・」と説明したことでしょう。
この「一発で決める」、「しかも本質をずばりついてくる」というのは、まさに「居合抜きの達人」のようだ、と思いました。
私もこの一言に含まれている意味を1時間ほど話すことができますし、野川氏とて同じでしょうから、そういう「居合の間」のような理解をお互いに一瞬にしてできた、という点でとても有意義でした。
私は、このブログで、手法ということに関して、ネガティブに書いているような部分があるかと思います。
それは、多くの相場上達を志している方を見ていると、あたかも「やり方」のみが、大切で、後は「従」「おまけ」という位置づけになっている、ということの裏返しなんです。
先日も、メンタルのことについて話をしていると、その方は「わかりました。それは土台のようなものですね。」という理解でした。
つまり、手法、具体的やり方が主で、メンタルは前提、という理解です。
本体は、あくまでも、「やり方にある」と思っているのだなあ、と印象的に感じました。
「手法」のみが大切ということは、「スキー上達にとって、何が大切ですか?」という質問に、「スキー板が大切です。」と答えるようなものです。
スキー板だけが上達の秘訣かい、とスキーを滑れる人は思うでしょうが、初心者にしたら、「いいスキー板を買えば、スキーは上手くなる」と思っている、というごとくです。
だからといって、スキー板の性能を否定するものではありません。
当然、スキーをするのに、スキー板は必用ですし、板の性能については、初心者向きには曲がりやすいやわらかめの板が滑りやすいですし、上級者にとっては、固めで、スピードを出しても耐えられる性能を持ったものの方がよい、ということになります。
当然、スキーを滑る人の身長、体重、運動神経、そして、モーグルにするのか、滑降のように滑りたいのか、それとも、ゲレンデスキーを楽しみたいのか、どのぐらいのスピードで滑りたいのか、という特性や属性、志向によって、板の種類は全て変わってきます。
トレードにおいても、自分に合う道具を使うことがコツなのですが、これもほとんどの人は、「お題目」ぐらいにしか考えてはいません。
「勝ち方(手法)」は、誰にとっても勝てる方法である、という勝手な思い込みがあるからです。
ここでは、「やり方が勝たせてくれる」と思っているので、個人個人の属性を完全に無視しています。
ワールドカップで優勝した人が使っている板を使えば、自分もあのように滑ることができる、と思っている人は、ただのアホです。
そして、「スキー板ももちろん大切です。」というと、「やっぱりスキー板(のみ)が大切なんだ。」という「(のみ)」という重要な一言が入ってしまうのが初心者でしょう。
先日、「あらなみさんは、実際に相場で儲かっていますか?」という、これもど真ん中直球ストレートでぶしつけな質問をいただきました。
返事に困ったのですが、次のような趣旨で答えました。
「私のブログは、実際の友人知人も読んでいるものです。もし、私が専業でもなく、毎年相場で負けているのなら、私はただのアホですし、ピエロです。」
この方は、どうやらシステムを志して、夢破れて山河あり、の状況になっているご様子でした。
システムトレード、というのは、投資家にとって究極の夢のようなところがあります。
PCが自動的に売買サインを出してくれて、それに従って売買すれば、利益がどんどん転がり込んでくる、というものです。
しかも、そんなこと「夢に過ぎない」ということはありません。
そういう「システム」で儲けている人は実際に存在します。
ただ、だからといって、自分にもできるだろう、ということでもないのです。
羽生名人は存在します。浅田真央ちゃんはトリプルアクセルが飛べます。イチローは大リーグで活躍しています。
そういう人は確かにいます。
そして、システムトレードで勝っている人もいる。
しかし、それはかなり究極の投資家像という感じがします。
システムというのは、先ほどの例で書くと「スキー板などの道具で差別化してしまおう」というものです。
当然、生半可な知識やチャートをちょこちょこっといじった程度でできることではありません。
ボリンジャーバンドとRCIを組み合わせて、とかそういう誰もが考え付くようなものでは当然ありません。
商材を買ったらわかりますが、精々「平均足」「ボリンジャー」「STC」「RCI」「MA」あたりを適当に組み合わせてサインを出す、という程度のものがほとんどです。
しかし、そんなので儲かったら誰も相場で苦労などしません。
何故なら、そんな程度で作ったシステムで儲かるのなら、誰だってもうとっくにやっていますし、これだけみんなが探し回っているのだから、話題にならないはずがありません。
元々は、「値段」と「出来高」しかデータがないのですから、それをどう複雑に計算しても、複雑化させるだけで、そこからどんな意味が出てくる、というのでしょう。
この話は別途詳しくしようと思います。
システムというのは、確かに存在します。
しかし、この「道具で差別化しよう」「道具のエッジに頼ろう」という試みは、簡単にできそうに見えて、実は、かなり困難な道のりなのだ、というように私は感じています。
もちろん「道具のエッジ」は存在しますが、普通の人が何とか辿りつけるものとしては、「年間5~20%」程度で、しかも安定性がない、というものではないかと思うのです。
それでも、金利からすれば素晴らしい、と思うかもしれませんが、リスクを取っていて、その程度だということです。
その程度だと、個人投資家として生活していくには、投資元本が5000万円とか、1億円とか必要になってきます。
それでも生活するのがやっと、です。
もともとそれだけの資金を用意できる人がどれほどいるというのでしょう。
よほど強力なエッジにたどり着けた人は幸運かもしれませんが、そういう特殊なエッジほど、陽炎のように淡く、はかないもので、長続きするものは、ほとんどありません。
そういう強力なエッジ(隙間)は、相場には時折出現しますが、すぐに大勢が気がついて、どっと大量の資金が流れ込んできて、隙間は埋まってしまうのです。
これは、私の経験から書いていますが、本当に淡いのです。
前にも書きましたが、そもそも「手法を本やネット上で探し回っても無駄です」。
何故なら、それが「意味のある手法」であればあるほど、その手法は一般化され、「それが公開された時点で日光に当たったドラキュラのように灰になって消えるから」なのです。
では、システム的にやって有効な手法はこの世に存在しないのか、と言えば、間違いなく存在します。
しかし、それは、決して公開されないが故に有効なのです。
そういう全世界の投資家数億人が・・・高度な分析システムを駆使しているヘッジファンドや投資銀行、プロ投資家などが・・・毎日毎日、目を皿のようにして探し回っても、なかなか見つからないでいるような「無間地獄」のようなシステムの世界に飛び込むのか、ということなんです。
しかも幸運にも、それが見つかったとしたとしても、それは、非現実なリターンの世界ではなく、現実的な利益の範囲である「年間5~20%」程度が関の山であり、シャープレシオなど安定性もそう高くはありません。
それが、悲しいかな現実的な世界の常識というものです。
そういう現実以上のものを求めるなら、普通ではとても発想できないようなところからのアルファーを求めないとだめでしょう。
これは、とても初心者の手の及ぶ範囲ではありません。
それこそ、相場を見抜けるような秀でた才能が必要だと私は思います。
少なくとも、1000円の本を読んでわかるようなものではありません。
手法に頼る、ということは、そういう世界を志す、ということなんです。
そういう世界に、初心者が飛び込んで、「自分だけは違う」ということで、簡単に勝てる、「やり方さえ見つかれば億万長者になれる。」、と思うほうが常識から考えて、どうなのか、と思わないでしょうか。
1000円の本を買って、「システム投資」始めました。お金がどんどん儲かりました。
などということは、常識としてありますか。
自分だけは特別だ、という理解をほとんどの方がされるので、客観的に考えられないでしょうから、例を示します。
もし、友人が、
「この1000円の本に書いてあることを元に1年後には今の100万円を1億円にするのだ。」
と言ったら、こいつは、ただのアホだ、とは思いませんか。
そんな誰でもが資金を100倍にできる方法を知っているのなら、何故その方法を1000円で売るのでしょう。
そういう本なら、一冊1000万円でも安いぐらいです。
そもそも、私なら、1000円の本を売って儲けるよりも、その方法を隠して、自分で儲けます。
私は、極めて常識人ですから、1000円の本を読んで、1億円儲かるとはとても思えません(笑)
同じことは、5万円の商材でも言えることです。
5万円の商材で儲かったのは、その商材を売った人と、アフィリエイトした人、です(笑)
ちなみに、王道の商材とは、言葉を換えれば「1000円の本に書いてあることをわざわざ5万円で売っているものです。」余談でした(笑)
私がブログで書いていることの背景にある思いを今日は具体的に書きました。
幾人かの読者の方は、とっくに気がついておられますが、行間に込めた言いたいこととは、こういうことなんです。
(気がついておられるかたは、既にノックに入っておられますので)
だからこそ、遠回りに思えるかもしれませんが、手法に頼らず、「総合力」を磨いて、コツコツ練習していったほうが、結局は、遠回りに思えても、時間をかけて続けて行けば、特別な才能がなくても、相場が見えてくる可能性がある。
手法以外の部分で、自分の優位性を磨く方が近道ではないのか。
その方が、結局早い、そういうことを私は書いているのです。
「やり方」ばかりに注目している人は、この「システム」ということの厳しい現実を一度考えて見られてはどうでしょう。
「やり方」で勝てるのなら、それはここで書いているような「システム」のことです。
少なくとも、特別な才能がなかった私は、手法で差別化できなかったので、手法以外の部分を練習によって鍛えてでしか一歩も前に進めなかったのです。
そして、その「プロセス」をこのブログを通じて書いています。
やり方にしか目が行かない人にはわからないかもしれませんが、やり方以外でも差別化することは可能ですし、それなら、特別な才能は不要なことも多いです。
野川ブートキャンプで教えられた最も大切なこととは、結果ややり方ではなく、
「特別な才能を持たない君たち新兵は、近道(手法)を探すのではなく、遠回りに見えても、苦しい練習を通じて見えてくる先にしか道はない。」
というものだったのです。
■コメント
> あらなみさん初めまして。
> 株のデイトレをはじめて1年位になります。
> 価格帯や移動平均のブレイクで取引しています。
> 金曜日の19日のアイフルで無限に負けて凹んでいたとこ
> ろあらなみさんの「玉は下に落ちるもの」でとても
> 気分が楽になったので初コメントさせていただきました。
> 今の状態は勝つ日もあれば負ける日もあり、
> 調子悪い日に大きく負けて収支がマイナスという段階です。
> 「こういう流れを繰り返して、最終的には、
> トータルでどうなるのか、気になるのはこれです。」
> まさしく今私が考えている心中ズバリでした。
> 「こういう計算をしながら、トータルでは勝てる、という最後の自信がついてくれば、トレードもだんだんと楽になるでしょう。」
> このような状態になれるように努力していこうとおもいます。
> ありがとうございました^^
書いておられることは、よくわかります。
負けると、間違ってるのではいか、と疑心暗鬼になってしまいます。
しかし、そもそもブレイクとはどういうものか、やってみればわかりますが、それは「パチンコトレード」です。
常に負け続けて、たまに当たれば「じゃらじゃらじゃら」という性質を持っています。
つまり、「(勝率では)負けて当然」のトレードなんです。
この当たり前のことを
一球入魂
のごとくトレードするからしんどいんですね。
私はソロス派ですから、ブレイク派のこの方に、ソロスの次の言葉を送ります。
私は、勝つか負けるかなど気にしない。勝った時にどれだけ取れたのか、負けた時にどれだけやられたのか、それが重要だと思っているのだ。
(念のため、次に書くことは、この方のことではなく、一般論として思いついたことです。
コメントをヒントに思いついたことを書く癖があるので、申し訳ないのですが、お付き合いください。)
負けたら意味がないものだ、そう普通は思います。
一方で、トレードを始めて、最初から勝てるものだ、そう思っている人がほとんどでしょう。
「やり方が正しければ」・・・最初から勝てるはずだ。
そういう理屈を持っているので、負けたら、「やり方が正しくなかったからだ」という落とし込みになります。
ですから、「最初から勝てなければ」、3日坊主で終わります。
「練習して上達するものだ」とは、考えていないので、最初から勝てないと、間違っている、という理解になります。
負け = 間違い = 手法が正しくない
という方程式なのでしょう。
> こんばんは、はじめてコメントいたいます。
> あらなみ様のブログは立花義正さんの著書のアマゾンのブックレビューで紹介されていて知りました。あらなみ様の読み込み方はすごいの一言に尽きます。
> ぶしつけなお願いとは思いますが1000本ノック、ブートキャンプの記事がどこにあるのかURLを教えて頂けたらな、と思っております。
> 私自身はしがない(死がない、になりたい)225ミニの兼業トレーダーです。最近負けることが多く、勉強しなおしだ!!と意気込んでいるところです。
> 突然で恐縮なお願いですが、どうかよろしくお願い致します。
アマゾンのレビューで来られたのですね、珍しい(笑)
URLわかりにくくてすみません。
このブログの項目に、「プロフィール」というのがありますが、旧ブログとして、「あらなみの相場技術研究所」というのがあります。
そこに、1000本ノック、ブートキャンプの記事があります。
お立ち寄りください。
225は、かなり難易度が高いものだと私は思っています。
特にデイトレとなると、値動きの割にスプレッドが大きいので、スプレッド取引をしているディーラーの餌食にされるのです。
また、ほとんどの期間は保合いが多いし、ギャップギャップで飛んでいく値動きは難しく感じます。
上手くトレンドをつかんでスイングしていく、というのがこの素材の調理方法ではある、とは思っているのですが。
頑張ってください。
> あらなみさんこんにちは。
> 僕は元は林派でしたので、他派の本は悪だという教えで育ちました。
> 本には学ぶべき知識も多いのですが、それ以上に初心者には誘惑が多いので
> 大衆心理を知る為にも現段階で読むべきなのか迷っています。
> 読む読まないの答えを求めるつもりはありませんが、
> あらなみさんは1000本ノック時に本は読まれていましたか?
最初にノックをやったのは、野川ブートキャンプ時代ですから、その時のこととなると、実は、古くてあまり覚えがありませんが、特に「他流は耳に入れない」というこだわりはなかったように感じます。
ただ、野川軍曹にしがみついていくのに必死だったので、他に目がいかなかった、ということはありました。
そもそも、私の場合、「ノック」、というのは、特定のある期間だけを意味しているのではなく、今でも常にやっていることなんです。
慣れていることしかしない、ということでは、次がありません。
勝てるようになった、といっても、それが「あがり」を意味している、という理解の方も多いですが、それは大きな間違いです。
常に相場は変化しますから、その変化についていく、ということができなければ、「死」あるのみなんです。
前にも書いたように、リーマン前とリーマン後では、相場は激変しています。
大勢のプロが脱落したのは、リーマン前に有効だったものにしがみついた結果でした。
進化できなかったのです。
そういう意味で、日々チャレンジを続けている、というのが私のスタイルですから、「常在ノック状態」にある、といっても過言ではありません。
トレードする、といっても、そういうことがあるので、「これは慣れているトレード」&「これはノック練習」と、常に二本立てになっています。
当然、慣れているもの、に絞れば、楽ですし、勝率、損益率などは格段に上昇しますが、それでは「明日がない」のです。
前にテレビで、日本料理の職人さんが「伝統と格式」を守る、という一方で「革新にも挑戦する」ということでやっていました。
ああ、トレードと同じだな、と思っていました。
羽生名人は、名人戦などの勝負の場で新しい戦略を試すそうです。
何故、もっと練習の時などでやらないのか、普通ならそうすると思いますが、こういう大勝負の時でも、次を考えて試している、それが大変印象的でした。
ただ一方で、あれもこれも目移りする、というのでは、「多芸は無芸」に陥る恐れがあります。
特に最初は「一芸に秀でる」方が、中央突破できるので、いいのじゃないか、と私も思います。
ただ、某派のように、独善になるのはどうか、とも思います。
デイトレで儲かるはずがない、とか、朝の寄付き成行以外売買禁止、とか、分割以外は当てものだ、とか、流派としての教条はそれでいいのかもしれませんが、それで、他派を否定するのは、いかがなものなんでしょう。
ましてや、30年前の当時と今とは、相場環境が激変しています。
30年前にタイムスリップできたのなら、私は、中源線もしくは、ブレイクを使って、小豆、乾繭、生糸をやります。
そういうトレンドフォローで簡単に儲かった値動きでした。
ドル円でもよかった。
20日ブレイクでアホみたいに儲かった。
ただ、そういう時代ではなくなった、ということなんです。
相場は、常に変化し続けているのです。
昔の本は役に立たない、という意味ではありません。
手法は陳腐化しますが、考え方はとても重要でいつの世も通用します。
本から、手法しか読まないから、林先生の本はダメなのだ、とかいう人が出てくるわけです。
具体的やり方などどうでもよいことではなく、もっと重要なことがどれほど書かれているかわからないのに、それを読まないで批判する人がものすごく多いのには驚きます。
しかも、立花さんの本に至っては、その手法の批判とて完全に誤解から来ている、のです。
とにかく、トレード戦略は常に変化させないと生き残れない、ということは覚えておかないといけないと思います。
> あらなみさんこんにちは。
> 連続損切30回を達成しました。
> その間に何度か「手法島」行きのチケットを購入してしまいました。
> チケット購入の理由は、「報復トレード」でしたが
> ブログのおかげでなんとか渡航せずに済んでいます。
> 実際に経験してみると1000本ノックといっても、
> その濃度と中身はとても11文字で説明できるものではありませんでした。
> 100本ノックでそんな状態ですので、この先どうなるかまったく予想できません。
> しかし師がいないというのは恐ろしいものですね、
> 間違いを静止する人がいないということは
> 方向を間違えたら、間違えて事さえ気づかずに死亡という事ですから。
元林派で、ブレイクなんですね。
珍しい。
ブレイクというのは、何でもかんでも、となるとトータルで勝つことはそもそも難しい、ということではあるのですが、それでも、最初はダボハゼでやらないと仕方がないので、とにかく最小単位で続けることだと思います。
そもそも、最初から勝てるとは思わなければ、どんなに負けても、大負けはありません。
勝てると思っているから、大きく負けるのです。
勝ちに行くと、大きく負ける。
これは、ギャンブルの法則です。
独学の問題というのは、間違ったら間違った方向へどんどん行ってしまうということにあります。
常に、自分で自分を制しないといけない、辛さがありますね。

人気ブログランキングへ