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真実をしっかりと見よう・・・1

2015/03/28 Sat

「志」があっても、為すところがないままに死んでは、何の意味があろう。

君の士気と才気を使わぬままでは、どうして生きている意味があろう。

行け、久坂!

(花燃ゆ 第12話 吉田松蔭)





さて、相場における「真実」とは、これほど軽んじられているものはない、というほと無視されていることが多いです。
無視されている、というより、見ようとしない、というべきでしょうか。

そして、必殺のフレーズで、

自分だけは違う

が出てきます。


このみんなが見て見ぬふりを決め込んでいる相場における真実を幾つか確認しておきたいと思います。

まず最初の栄誉ある相場の真実とは、

投資家の9割は損をしている

まず、これは事実でしょうか。
ググってみても確たるものはありませんでした。

しかし、少なくとも、デイトレ、スイングトレードといった短期売買の世界においては、私が聞いている業者サイドの内部情報からは、紛れも無く事実です。

証券会社の信用取引口座で勝っている人の割合、FX会社の口座で勝っている人の割合、これについては、「9割は損をしている」という話は、実に控えめだ、ってことです。



昔、大衆店の商品先物会社では、入金された資金は、基本3ヶ月で全て消えるそうです。
負けてゼロになるということです。
なので、商品先物会社で、営業マンが持って帰ってきたお金とは、=商品先物会社の利益、になる、ってことでした。
だから、そのお金を一旦神棚に祭って、「ありがとうございました」と手を合わせる、と聞いたことがあります。

つまり、入金 = 即利益 ということです。

すなわち、手数料で剥ぎ取り、向かい玉で剥ぎ取り、全てを剥ぎとってしまうので、長くもっても3ヶ月で消滅する、ということを内部関係者から聞いていました。
この割合は、ほぼ100%近く、全てといってもいい、ということでした。
大衆店(大衆の資金を集める商品先物会社のこと)でのこれが常識です。
つまり、顧客の全員が損しており、預けた資金は3ヶ月程度でゼロになる、という構図です。
そもそも、昔、商品先物会社の営業利益を見たときに、預かり資産と同じ程度の利益が毎年毎年出ている、という驚愕の事実がありました。


客向かい、という構図があるため、顧客にはどうしても負けてもらわないといけない仕組みがここには存在したのです。

ただ、無理に負けさせなくても、顧客は、勝手に負けていくわけですが・・・

ここ特に重要です(笑)


(ちなみに向かい玉とは、顧客が買えば会社が売る、顧客が売れば会社が買う、という反対玉の業界用語ですが、そんなひどいことをして、と言われるかもしれませんが、もしその顧客のいる大衆店の商品会社が仮に向かい玉を建てなければ、その会社全体が買いに傾けば、他の会社(玄人店、もしくは、商社系)が売ってくる、という構図なんです。
つまり、自分が取った獲物を横取りされる、ってことになります。
大衆顧客の玉を場にさらす、ということは、すなわちライオンやチーターのいるサバンナに子羊をぽつんと置くのと同じ行為だということです。
顧客は100%負けることがわかっているのだから、他人に食わせたくはないわけです。
それだったら、自分で全部食うべきだ、という理屈も成り立つわけですよね。
自分の獲物の子羊は自分で食う、これがサバンナの掟。
せっかく自分で集めた素人さんの資金をみすみす他社に掠め取られてしまうのは嫌ですから。
だから向かうのです。
さらに、顧客が追証になって、払えなければ会社の手出しになります。
それを防ぐヘッジという意味もあるんです。
会社が向かっておけば、とりっぱぐれもありません。
当然の「防衛反応」です。(笑)
ちなみに、玄人店、商社玉については向かい玉はしません。当然です。向かえば負けるからです(笑)
向かうのなら、ライオンやチーターではなく、子羊、ガゼルの子どもにしておくべきなのは当然の行為。
こういう略奪構造が明確なので、どこが大衆店で、どこが玄人店で、どこが仕手の機関店で、どこが商社筋なのか、関係者なら誰でも知ってて当たり前というのがこの商品先物の世界の基礎知識でした。
この内部要因を無視して、チャートだけでやるなど、アホの所業としか思えません。
というか、それは大衆の所業でした(笑)
彼らは、自分が、ライオンの檻に入れられた子羊だとは夢にも思っていないわけです・・・自分だけは違う(笑)




これはどういうことか、というと、

商品先物会社の利益のほぼ全ては、顧客の資産から発生する

顧客の預かり資産と営業利益はほぼ同額である


この2つの事実から演繹的に言えることとは、1年経過すれば、今預かっている資産は、全て商品先物会社の利益となっている

という構図に間違いないわけです。

実は、この構図は、今のFX会社にも多かれ少なかれ引き継がれています。
スプレッドと向かいで儲ける構造も同じです。
興味がある方は、FX会社の預かり資産と営業収益の比較をされてみればいいでしょう。
驚くべき事実がそこから見えてきます。

FX会社の利益のほとんどは、顧客から預かった資産から発生するのですから、その割合がどういうことになっているのか、を見れば、概ね見当がつく、というものです。

昔、私が計算した時には、預かり資産の5割、6割程度が営業収益だったと思います。

顧客の資産のかなりの割合が、1年経過すればFX会社の収益に変わっているというのが恐るべき真実です。

今は、スプレッドが縮小されてこれほどのものではないかもしれませんが、少なくとも、顧客の資産のかなりの割合が業者の収益に変えられているという構図は今でも変わりません。

つまり、大多数の顧客が負けなければ、こういう構造は成立しないわけです。

こういう客観的事実からも、「顧客の大部分は負けている」という推論は成立します。



さて、この「顧客」というのは、経験年数1年未満から、10年、20年、30年という投資家全てを含むものです。

では、経験年数0年~3年に限って見れば、どういう構造になっているのでしょう。
これは、もう想像の域でしかありませんが、100%の負け率、と見て、事実と大差は無いでしょう。
ベテランを含めた全投資家で見ても、ほとんどは負けているのですから、初心者に限ったら、どれほど悲惨な結果なのか、想像に難くありませんよね。

ここで、出てくるのが、次のフレーズです。

自分だけは違う

初心者のうち100%が負けている、という事実を完全に無視して、自分だけは違う、自分だけは最初から勝てる、と、全ての初心者がそう思っている

申し訳ないけど、つい笑ってしまいます・・・・



実は、この「統計的事実」ですが、私が見てきた大勢の投資家さんの姿とほとんど同じです。

勝っている人など、ほとんどいませんよ。

ご自分の周りで、相場をやっている人を考えてみてください。

勝っている人などいますか。

世の中に相場で勝てている人など、実はバーチャじゃないか、と疑いたくなるほどみんな負けている


この「勝っている人」というのは、一時的に勝っている、という意味ではなく、継続的に何年にもわたって勝っている、という意味です。

パチンコで、たまたま大当たりしたから、といって、パチンコで勝っている人、というのはおかしいでしょう。
競馬で勝っているというのも、たまたまその日に勝ったという人ではありません。
それと同じで、相場で勝っている、というのは、継続的な結果を言うものです。


事実、初心者ってほんと無鉄砲を平気でやりますよね。
ちょっと前に見た「相場今日から始めました」ってブログでも、いきなり「ガーラで信用満玉」ですよ。
さすがに転けましたねえ。
こういうことするんだ、って感じで。冗談かと思ったぐらい。
結局、数日売買して、ボロ負け、ブログ閉鎖、寿命数日・・・・うーん、これって初心者の常識なの??

投資本を読めば、こうすれば最初から勝てる、って書いてあるから・・・うまい人はガーラやってんだ、じゃあ、自分も、みたいな(笑)


F1レーサーの本読んで、自分もすぐにF1に出る、みたいな(笑)

やっぱりF1レーサーの本読めば、レースって簡単に思うのでしょう。

ムック本の罪作り!!
(笑)



投資家さんと話をしていると、「勝った話しかしない」という人が多いです。
ここ最近勝っている、とか、数万、十万、勝った、結構勝ててる、という話をよく聞きます。
しかし、よくよく聞いて見ると、その裏で、100万単位の「塩漬け」を持っている・・・
こういう人を「勝ってる」というのはおかしいです。
そもそもそんなに勝っているのなら、何故やめてしまうのか、不思議ですよね。

ちょっと暫く勝っていて、相場の話をしてくるな、と思ったら、また、おとなしくなってしまって何も言わなくなる。
どうして「何も言わなくなるのか」・・・・わかりますよね(笑)



つまり、

相場をやっている ≒ 相場で損している

という構図がニアイコールで成立している、ってことです。

世間的な評価もそうでしょう。

相場をやっていると聞いただけで、

「そんな博打みたいなことをして、損するに決っている。楽して金儲けなど、とんでもない根性だ。」

という決めつけです。

私もよく言われました。今はたまたまで、数年したら消えるよ、って。

しかし、その「勝手な決めつけ」ですが、ほとんどの場合事実となります。

相場界を取り巻く環境、投資家の真の姿。

ここに完全に目をつぶって、見ないふりをして、

自分だけは違うのだ

と勝手に思っている全ての投資家に乾杯(笑)



誰かの損失は、誰かの利益に・・・これがサバンナである相場の掟。

そうすると、残念ですが、こういう客観的事実を総合すると、次のようなことが見えてきます。

多くの投資家、特に初心者とは・・・アロワナの横で飼われている「えさ金」なんですよ!!

自分の姿を鏡で一度見たほうがいいよ(笑)




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真実をしっかりと見よう・・・2

2015/04/02 Thu

「青いカプセルを飲めば、ベッドで目が覚め今まで通り」

「赤いカプセルを飲めば真実をみることができる」

「忘れてならないのは赤いカプセルの先で見る真実はそれ以上でも以下でもないと」

映画マトリックスから




「真実」

って何でしょう。


あるおばあさんがいました。
死んだら天国に行けると思って、楽しく過ごしていました。
ある人が、「天国なんて無い、死んだら灰になるだけだ。」
と教えました。
おばあさんは、死ぬまで悲しみに暮れて過ごしました。


この場合、真実が何か、ということがそんなに重要でしょうか。


実は、私の周りには、「真実」を求めて、真実を探して、知ろうとして、ニュースを裏読みし、裏読みするものを探して、真実をとにかく知りたがる人が結構います。

世の中の全てを知ろうとして、裏の背景をさぐろうとして、必死です。

実は、あの事件の裏には・・・、実はあの災害には、・・・という世界的組織がからんでいる、といった具合に、とにかく、「裏の真実」ってやつを誰よりも知りたがっている、という人が複数名おられます。

相場は、陰の世界的組織が操っている、という陰謀説を「真実だ」と思っている人も結構います。

真実、とは何でしょう。

真実を知ることは、それほど重要なことでしょうか。


実は、私は、真実、ということに、さほど興味を持っていません。

世の中の全てを知ろうとも全く思っていません。

ですから、ニュースもほとんど見ません。

ワイドショーもほぼ見ません。

なので、世間で話題になっていることをかなり知りません。

嫁からは、「あんた、こんなに話題になっていることも知らんの!!」と呆れられるほと知りません。

見ているニュースといえば、モーニングサテライトぐらいなので、古舘さんの顔も忘れるぐらいです。

じゃあ、そんなの無責任過ぎるじゃないか、と言われるかもしれません。

でも、その責任って一体何?

政治に関わることは、私は選挙に欠かさず行って、私の代理人を決めています。
政治、行政、については、その方たちを信頼し、お任せしているのです。
いらん口出しはしません。



映画マトリックスを見ておられる方はご存知だと思いますが、サイファーという人物が、現実の苦しい戦いから逃れて、仮想現実の世界に戻して欲しくて、エージェントと取引し、仲間を裏切ります。

「未来もなく不毛の地に生きる現実世界より、バーチャル世界のマトリックスの方がよっぽど現実的だ。」

サイファーは、仮想現実であれ、楽しい暮らしをしたい、という決断をしたのです。
それが現実であろうと、仮想であろうと、彼にとってはどうでもよい、ことだったのです。
彼は、真実よりも、楽しさを優先した、ということだったのです。



実は、私もこのサイファーと同じ考え方を持っています。

私にとって、重要なことは、真実かどうか、ということではなく、自分にとって楽しいか楽しくないか、ということです。

今や情報の洪水で、ネットを見れば、何でも情報を取り出せる社会になりました。
こういう状況では、辛いこと、苦しいこと、嫌なこと、を見る自由もあれば、楽しいこと、嬉しい事、を見る自由もあります。
つまり、情報を取捨選択する自由を如何にして行使するかが、とても重要な社会に変化した、ということだと私は思っています。

嫌なこと、辛いことを見ようとすれば、死にたくなるほど嫌なことを見ることが可能なんです。
辛いニュースや悲しい出来事、毎日毎日ニュースで流れていますよね。
それをずっと見続ける、ということでいいのか、そう考えました。

昔の人は、こういうリアルタイムなニュースもありませんでしたし、今でも山奥に住んでテレビやネットを使っていなければ、知らないで済んでいることでしょう。

そんなに世の出来事って重要でしょうか。何もかも知らないといけないのでしょうか。真実を知らないといけないのでしょうか。

残念ながら、私は人生の折り返し地点から、そこそこ進んでいます。
悲しいことや苦しいことを見て、苦しむ時間よりも、楽しいことを優先したい、そのためには真実は、昔の人のように、知らないでもよいのではないか、世の中の全てを知る必要など何もない、という心境になってきたのです。





そして、私にとって、情報の意味、情報を知る価値、という点で、楽しいかどうか、よりも、さらにさらに重要な意味があります。

それは・・・

知ってどうする?

(花燃ゆ、第10話、吉田松蔭)

ということです。

私にとっては、これが決定的に重要なんです。



何故なら、

私は、評論家ではなく、実践家であり、投資家だからです。

これは、私のプライドであり、指針でもあります。



知ってどうするんだ、知って何をするのか、それが重要であって、私にとっては、知ることそのものには、ほとんど意味など無いんです。

野次馬根性や好奇心を満足させるための情報など、私にとっては何の興味もありません。

知ってどうする、というものが何も無いのに、何故、知ることがそんなに大事なんでしょうか。
知ること、そのものが目的なのでしょうか。
知るだけで、何もしないのなら、知っても知らなくてもどうでもよいことではないでしょうか。
私はそう考えます。
何故なら、実践家だからです。
私にとっては、知ることとは、知ってどうする、とセットなんです。


だから、知ってどうする、が無いのなら、知る必要もない、と考えます。

さらに言うと、嫌なことを知るだけなど、ストレスになるだけで、「百害あって一利なし」だと私には思えます。

しかし、その「百害」のことばかりを知ろうとする人がものすごく多いんです。


周りを見ていると、みんな評論家なんですよ。
マスコミなんです。

人のことをとやかく言う癖に、自分では何も関わろうとはしないし、当事者にもならない、言っているだけで何も実践しない。常に自分は善意の第三者なんです。

暴落するぞ、暴落するぞ、これは絶対だ、とこれまで何度人から聞かされたことかわかりません。
しかし、その「暴落するぞ」と言っている人は、1000株とて空売りしていないんですよ。
それが、現実なんです。


そんなに暴落すると思ってるのなら、10万株でも売ってから、私に報告してくれ!!

225先物ラージ100枚売ったよ、ってのなら、信じてやるよ!!

って言いたいですよ。

人に言うぐらい信じてるんでしょ。じゃあ何で何も実践しないの???

いや、何もしようともしないの???




僕がこの世の中で一番恐れているものは何かわかるか?

何事も成さんことじゃ、そして成そうとせんことじゃ!!

(花燃ゆ、第10話、吉田松蔭)





知ってどうする?


これが私にとっては、超重要なことなんです。
これこそが知行合一なんです。


私は、評論家ではなく、実践家です。そしてその実践家魂こそが私の誇りであり、プライドなんです。

言うだけ、など、私にとっては、屈辱的なことなんですよ。

私が一番後悔することは、わかっていて実践出来なかった時です。
本当に腹が立って腹が立って仕方がありません。

逆に、結果が失敗であっても、やるべきことさえやれたのなら、それで満足なんです。一片の後悔すらありません。

だから、結果論も大嫌いなんです。



ちなみに、私は、花燃ゆ、第10話で、松蔭が「知ってどうする!!」と一喝した時に、感激して涙ぐみました。
これこそが私のプライドだったこともあって、本当に感激したのです。
まあ、結構毎回涙ぐんでいるんですがね(笑)






今回、私は、「真実をしっかり見よう」というタイトルのシリーズを書いています。

今回書いていることは、好奇心であるとか、興味本意、野次馬根性でもなければ、「えへん、こんなことお前ら知らんだろう!!」といった優越感でもありません。

相場で勝つためには、まず事実を知って、そして、その現実を踏まえて、

知ってどうする?


これが重要なんです。

そのための第一歩として、まずは現実を知る、現実から逃げない、ということで書いています。

どうでもいいニュースを興味本位で見ているのに、自分が戦っているフィールドの現実から逃げる、など、本末転倒だと私は思いますよ。





さて、前回、商品先物の営業の実態に触れましたが、そこで、

集められた顧客の資金は100%、3ヶ月以内に消える


と書きました。

ここで、不思議に思いませんか。

相場の当たり外れは50%。
では、どうして、100%ということが言えるのだ。
わざと営業マンは、相場を外して顧客を損させているのか。
じゃあ、逆に、営業マンは、当てることもできるのか。
大げさじゃないのか。
半分は消えるとしても、半分は残る、そういったものじゃないのか。


という疑問が起きませんか。

あらなみさん、大げさだよ、そんな大風呂敷広げたらダメだよ。

って言われることを前提にして、記事を書きましたが、誰も言ってくれませんから、自分で言いました(笑)

さて、じゃあ、これはやはり大げさなのか。
実際には、残る客もいるんでしょ、ってことだ。

そういうことでしょうか。

答えは・・・100%顧客は確実に死にます。

というより、

100%顧客が死ぬ方法を使って、締めあげるから、顧客は全滅します。

これが答えです。

もう少し書きましょう。

相場で100%負ける方法は存在します。

ここで、ピンと来た方、よく勉強されていますね。

システムの方だとお見受けします。

システムを勉強された方なら、すぐに「ああ、あのことか」ということを書こうとしていることに気がつかれましたね。

実に簡単な方法で、営業マンは、顧客を全滅させるのです。

じゃあ、この方法の逆なら、100%勝てるのか!!

というと、それはありません、残念ですが(笑)



あまり引っ張っても仕方がないので、答えを書きます。


顧客にとにかく満玉を張らせること


これで顧客は確実に死にます。


営業マンは、如何に顧客に満玉を張らせるか、を訓練されていますから、ここを徹底的にやってきます。

満玉とは、証拠金いっぱいまでポジションを取らせる、ということです。

これはどういうメカニズムか、というと、顧客は、最初に何回勝ってもいいんです。
2連勝、3連勝、5連勝でも構いません。

レバレッジの効いた商品先物では、満玉で1敗だけすれば、ドボンするからです。

相場において、永遠に勝ち続けることは、100%あり得ません。
だから、何回勝っても、1敗さえさせれば、顧客はそれで消えて、顧客の資産は、全部会社のものとなるわけです。


このメカニズムこそ、マネーマネジメントの基本中の基本ですが、専門用語で、

破産確率

と言います。

レバレッジの効いた商品先物やFXを満玉やる、ということ・・・これで破産確率は100%に張り付くのです。
つまり、相場の当たり外れに関わらず、全ての顧客は死滅するわけです。

もっと、わかりやすく書くと、

コイントスで裏表に賭けるゲームをして、勝ったら次に全てを賭け続ける、というゲームをしたとしたら、どうなるのか、ってことです。

競馬で、当たったら次のレースに当たった配当を全部賭ける、ということ続ければどうなるのか、ってことです。




つまり、相場の真実の次のキーは、

マネーマネジメントを失敗したら、100%相場で負ける

ということです。

みんな知っているようで知らない、というか、意識してない、と言えばいいでしょうかね。


いやいや、自分はそんなバカげたことはしない、自分とは関係ない、と感じておられるかもしれません。
完全破産という極端なことにならなくても、次に書くようなことに覚えはありませんか。

相場が徐々に上がりだす。
恐る恐るちょっとだけ買ってみる。
勝った。
上げ相場だからだ。
またちょっと買ってみた。
勝った。
だんだんと気持ちが高ぶってくる。
もう少し増やしてみた。
また勝った。
だんだん気が大きくなってくる。
買えば勝てる。
そうしてまた買う。
と気がつい見ると、いつしか大きなポジションを抱えていた。
そして、急落にぶつかった。
一番最初から見たら、まだかなり上なのに、ここまでの儲けを全て吹き飛ばしたばかりか、大きな損失を出してしまった。


これも、先ほどのマネーマネジメントと同じメカニズムです。
破産には至らなくても、トータルで勝てない原因はここにある、ということも非常に多いんです。

大なり小なり、こういうドボンを 無意識に 繰り返している人が多いんじゃないかと思います。


こういうドボンを繰り返しているのなら、やり方なんか関係なしに確実に負けますよ。


マネーマネジメントを失敗したら、100%相場で負ける

相場の真実です。

これは、「やり方」にしか興味が無い人にとっては、馬の耳に念仏でしょうが、まずマネーマネジメントができていないと、どんな必勝法をもってしても、相場では勝てません。

具体的なやり方ではない部分で、人は相場に負けるのです。

そうでないと、上か下か勝率50%の相場で、これだけ負ける人が多い、ということの説明がつきません。


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プロフィール

あらなみ

Author:あらなみ
職業:個別株投機家・専業デイトレーダー

Twitter: @aranami718

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