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知ることとできることとは全く違うということ

2015/03/21 Sat

いつも、多くの拍手、また、コメント書いていただいたみなさん、ありがとうございます。

コメントを読むと、私も考えるヒントになって、自分の勉強になりますのでとても嬉しいです。

また、本質的な事をズバリと書いてくださる方もおられて、私もハッとなることが多いんです。

ちょっと気になるのは、コメント書いてくださっている方には、プロの方とかも多く、古くからの方も多くて、その結果、難しいことや専門的なことのコメントが多いので、もしかしたら初心者の方が尻込みされているのでは、と思うのです。

過去記事など読んでいなくてもいいですし、こんなこと書いたら、ということでもいいので、書いていただければありがたいです。
私も記事のヒントを探しているので、コメントを書いてもらうと、記事ができる、という構造になっていることもあり・・・

古いYahooブログ関連のご質問、リクエストでもいいので、是非に。
と言いつつ、さすがに10年前ともなると、昔の記事で何を書いたのか、ちと不安ではある(笑)



大河ドラマ「花燃ゆ」のコメントも読みました。

「何故学ぶのか」、という前に、

「自分の人生を、自分の命を、何のために使う?兄はいつもそのことを考えておる。」

と、松蔭が文に問うシーンがありましたが、本当に考えさせられましたね。

こんなこと、考えたこともなかった・・・





■旧Yahooブログ、相場技術研究所 別館、開設のお知らせ

さて、コメントを読んでいて、Yahooブログのところから、過去記事読んでいます、というありがたいコメントを頂いたりしていますが、Yahooブログは操作が限られていて、使い勝手が悪いので、いろいろ考えていたのですが、FC2ブログには、Yahooブログのインポート機能があることがわかり、それを試しました。
一応、上手く行ったので、もし過去記事を読む場合、こちらからの方が、古いもの順になっているし、読みやすいと思いますので、お使いください。

あらなみの相場技術研究所 別館

これで、シリーズものとか、古いもの順なので、ちょっとは読みやすいと思います。

コメント欄が引き継ぎできないので、ディープに読む方(ほとんどいないでしょうけど(笑))は、Yahooブログは残していますので、そちらでどうぞ。

この旧Yahooブログの記事を読むと、2005年7月2日に開設しているのですよね。
丁度専業になったころに開設したのだなあ、と懐かしいです。もう10年も前の話です。
当時は、まだまだわかっていないことも多く、青臭いですので、それを割り引いて読んでみてください(汗)

そういえば、こちらのブログも、頑張ってカテゴリーを整理しました。
いつかやらないとと思っていたのですが、やっと重い腰を上げた、という感じです。
記事は、今現在129件と、月に2~3回ぐらいの更新ですが、継続は力ですね。
こちらもカテゴリー別では、古いもの順としましたので、読みやすくなったと思います。
もう少し考えて整理できればと思いますし、こちらでも、昔のように、テーマを決めて、シリーズ物を書いてみてもいいですね。

Yahooブログの記事数は、357件ですから、圧倒的にあちらの方が多いわけですが、こちらもコツコツ進めていきますね。

また、リクエストなどあれば、コメントにでも書いてください。





■継続こそ力、愚公山を移す

週に1~2回程度でしょうかね。記事書いているのは。
それでも、これだけの記事数になる、ということは、継続は力であり、コツコツと亀のように歩んでいっても、前にさえ進めば、山になる、ということだと思いました。

大切なことは、途中で放り出さないこと

年単位でコツコツ積み上げること


なのだと思います。

正に、愚公山を移す、ですね。

続けること、こそが力、です。

ダッシュ出来る人というのは結構おられるのですよ。
私がブログ始めた頃に、同じ投資ブログの仲間の方も大勢できました。
毎日更新している人とか、大勢いました。、

でも、もう今は・・・・ということなんです。

周りを見ていても、ちょっとブログ書いたといっても、続いて半年とか、そんなものですよね。
続けられる、という人はめったにいません。

10年間、続ける、ということは、それだけで人よりも違う、ということになっているのですね。



トレードとて、全く同じです。
1~2年、ダッシュして、必死でやる方は結構多いんですが、これを10年、20年と続けられる人がどれほどの数か、というと、そこに到達するまでには、ダッシュしているから、途中でバテてしまって、リタイア、って話になる、ってことです。

ちょっと負けると、ポイっと放り投げる、これじゃあ、ダメですよね。客観的に見れば。

しかも、トレード力の向上というのは、いつも書くように、時間がかかりますから、焦ってもなかなか見えてこない。

焦って、焦って、そして・・・自爆、という定番を辿る。

トレードでの失敗ほとんどが、自爆ですからね。

特に、短期で成果をあげようとするから、自滅への道を歩むのであって、これは時間がかかることだと、最初から考えてさえすれば、そういう暴挙は防げる可能性が高のですが、人はどうしても目先の成果を焦りますからね。

そして、どこかで、我慢ができなくなって、ちょっとした損失がきっかけとなって、プッツン来るのが、定番です。

焦り、から来ます。

この我慢大会を最後まで乗りきれる人はそう多くはありませんね。

トレード心理とか、分厚い小難しい本がいっぱい出ていますが、重要なことは簡単なことなんです。

トレードとは、我慢大会なのだから、歯をくいしばって我慢しましょうね

ってことだけですよ。

我慢ができなくて、脱落する、自爆する、ってことです。

ここで、人としての器を相場が試してくるのだと思います。

単に、小手先のテクニックだけではどうにもならないのは、こういう試練が待っているからなんですよね。





さて、今回の記事は、以下、ちょっと手抜きですが、コメント欄のやり取りから、いいやりとりがあったので、引っ張り出しておきます。



■知ることとできることとは全く違うということ

知行合一、ということについてのコメントに対して・・・


知行合一、トレードで最も難易度が高い種目でしょうね。

根っこの勘違いがあるから、それに輪をかけてやることなすことがずれる。

そもそも・・・

トレードの上達とは、新しいことを知ることで上手くなるのではなく、既に知っていることができるようになることだ


ってことに早く気がつくべきなのですがね。

なかなかそうは思わず、「知らないことを知ろうとする努力ばかりをしている」のが普通でしょ。

知識など、いくら得たとしても、使えないのだから、ほとんどはゴミなんですよ。

ジャンクな知識ばかり集めて、頭の中がゴミ屋敷状態になっている投資家、多数続出中(笑)

本人は、ゴミ屋敷になっていることに全く無自覚で気がつかず、「こんなに必死に努力しているのに、何故だ!!」となっていますからね。

結局、

隠れ当て屋

なんです。見てきた範囲だけですが、実に多く生息しています(笑)

隠れ当て屋は、自覚なんてさらさら無いのが特徴。
完全に無自覚。

でも、結局、当てよう当てようと必死。
手法探し = 当てようとする努力だ、という意識が殆ど無い。

検証とか、テクニカルとか、如何にも理路整然と言うけど、結局は、当てたいだけ。

そして、集めることはできても、一旦入ったジャンクな知識はもう捨てることはできませんから。

本当は、無駄な知識を捨てて、シンプルな原理原則さえ知っていれば知識はそれで十分。

綺麗に整理整頓して、スッキリした状態で、その整頓したものを「磨けば」いいだけなんですよ。

それを、あれもこれも、とやるから、収集がつかなくなる。

せっかく、いいノコ、かんな、ノミといった大工道具があるのに、全部・・・サビサビで使えない。

使い込んだこともないから、使う腕もない。

それなのに、また新しい道具を仕入れようと、誤った努力だけは延々と続けている。


そして、こんなに努力しているのに、何故だ、となる。

おめぇは、道具の仕入れ担当か、っうの!!

努力の方向が間違ってるよ。

仕入ればかりしてても、上手くなどならないよ。早く気がつきなよ。

そもそも、なりたいのは、仕入れ担当じゃなくて、道具を使う職人さんなんでしょ!!

職人さんなら、職人さんらしく、使いこなす腕を磨かないとダメだよ。


ゴルフの練習ろくすっぽもせずに、せっせと飛ぶドライバー収集に時間をかけているゴルファー

このドライバーもダメ、あのドライバーもダメ、と、次から次へ道具探しする。

って話なんですが、いつまでたっても、仕入れ担当から外れようともせず(笑)

そういう人は、本当に多いんですね、でも、注意してもまるで「聞く耳」もなし(笑)

仕入れ担当・・・すなわち当たる道具探しばかりしている。だから永遠に上手くはならないですよ。

じゃあ、一生仕入れしてろ!!





■投資本の歴史的意味

林先生の本の戦略などについてのコメントに対して・・・



私はこう思います。

投資関連の本については、どんな本でも、その時、その時の時代背景を前提に書かれている、ということなんです。

これに「例外」などありません。

今、新刊で出ている投資本でも、30年後に読む価値があるかどうか、と考えると、どうだと思いますか。

「2017年株は暴落する!!」的な本とか、30年後に読む価値があると想像できますか?

そう考えると、昭和のバブル時に書かれた投資関連本で、今読む価値のある本など、それこそ1%もありませんよ。
ほとんどは、1ページとて読む価値が無い本ばかりです。
時代背景しか書かれていないようなものばかりですからね。
事実、当時書かれた本で、今でも売られている本など、ほぼゼロですからね。
私も、ダンボール何箱分も本を捨てていますが、昔の投資本の大部分は用無しです(汗)

その貴重な1%の「読むべき価値がある本」に、林本が該当しているんです。
それだけでも、もう凄いことだと思いませんか。

歴史の洗礼を乗り越えて、時代を超えて読む価値がある、というだけで、ものすごい意味があるんです。
その意味は、「投資の本質」を時間が浮かび上がらせてくれた、ってことなんです。

リバモア本も凄いですが、日本の林本も負けてはいませんよ。

私は、今でも林先生の本を常に読み返していますが、今読んでも、ハッとさせられることも数多いです。

このブログで書いていることも、元を正せば林本に行きつく、ってことは、両方読んでおられる方なら既に気がついておられることと思います。
私は、林本で書かれていることを、私なりに咀嚼して、今風に書いているだけ、ということでもあるのかな、と時々思うことがありますので(汗)



また、今と昔では、トレード技術に関する定義も違っています。

例えば、押し戻し狙い、というのは、今の解釈では、順張りで、トレンドフォローに含まれるのですが、当時は、それを逆張り、と解釈していた、ということです。
これは、中源線建玉法もそうですし、立花さんも同様だと思います。
中源線建玉法は、逆張りと解説されていますが、私から見れば、バリバリの順張りです(笑)

時代時代の環境、そして、時代による解釈の違い、こういったものを理解して読まないと、安易な批判につながりますが、それで、読みが甘い、と私は思いますよ。

安さんの売買は、前のコメントでも書きましたが、証券会社のはめ込み営業は無くなっても、同じ概念は通用しますよ。
要は、その銘柄が超大商いで固定株まで入れ替わるぐらいの状態になって、浮動株となって放出された後、長期低迷を余儀なくされる、ということにおいては、時代を超えて同じなんです。

うねりに関しては、昔は、「恐ろしいほど3~6ヶ月のうねり」がありました。
しかも、経済成長に伴い、株は常に「新高値」をつけてくるのが当たり前だったのです。
ですから、新高値をつけて、3~6ヶ月ほど調整した株は、図ったように、また新高値をつける、ということがごくごく普通でした。

私は、林先生が使ったらダメと書いておられた、週足チャートブックを買って、「13&26週移動平均」のデッドクロスを探して(丁度下げの3ヶ月目ぐらいにデッドクロスするので)、それを買う、ということで、結構利益を上げていましたね。
だいたい、3~4ヶ月調整したら、新高値を目指す、というのが当時の株の特徴でしたから、それを使っていたわけです。

ただ、今は、そういう単純な値動きが規則的に出るといったことはレアになってしまっていますが、それでも、そういう「うねり」の特徴が完全に消えたことはありません。
これは、「人の心」は時代を超えているから、ということなのでしょうね。

ただ、林先生の本は、こういった「小手先のマーケットの見方」であるとか、「小手先の技術」に価値があるのではなく、投資家として当然心得ておかねばならない投資家としての考え方が書かれている、という点において、不変の価値がある、ということだと私は思っています。

この点では、今後100年でも、価値は消えることは無いでしょう。


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これぞ職人技

2015/04/05 Sun

ちょっと職人さん魂に触れることができたので、忘れないうちにその記録。


博多蕎麦屋ランキング一位で、食通からは、日本一とも言われている蕎麦屋さんを訪問。

2015-01-87.jpg

食レポならこちらの方が詳細です。

赤間茶屋 あ三五

赤間茶屋あ三五さん、という蕎麦屋さんで、外観はこじんまりとしていますが、入ると、蕎麦屋さんというより、寿司屋さんという感じ。

入るなり、如何にも「職人さん」という目つきの鋭いご主人を見て「お主、只者ではないな」と感じる。

そばのメニューを見て、二八、十割、さらしな、など、友人二人とあーだこーだと話をしていると、ご主人が、「ちょっとずつ食べてみますか」とアドバイス、すぐに、そうしてもらうことに。

まず、さらしな、から、ご主人曰く「さらしなは、他の食材の邪魔をしないんです。だから、季節の野菜とか、色んなものに合わすことができる。まずは食べてみてください。それを食べると、さらにお腹が減るからね。」

食べると、確かに、自己主張しない味覚。でも、実に美味い。

つぎに、十割。しっかりとした歯ごたえとそばの味覚。さすが十割。
十割はともするとしこしこというより、パサパサになりがちなんだけど、ここの十割りは実に歯ごたえがあって美味い。
さぞかし打つのが難しいと思う。

そして、つぎに二八。ご主人は「そばの本来の美味さを引き出しているのはやっぱり二八。」とのこと。
私は、十割のしっかりとした食感が好きなのだけれど、二八も実にそばのいい味わいを引き出している。

それぞれの種類のそばは、一人前づつ湯がいては、3つに分けて出してくれるのだけど、我々が前のものを食べた後で、タイミングを見計らって、一人前ずつ湯がいていく。
客は、もちろん我々だけではない。カウンターみんなに気を配って、タイミングを計っている。

そばは、湯がいた瞬間からが時間勝負、という要点を心得たご主人が、客の食べるタイミングを全て見計らって、湯がき、そしてリアルタイムで出す。正に秒単位の職人技。

カウンターの蕎麦屋、というのは、このリアルタイム性を重視していたのか・・・凄い。すごすぎる。

この間、カモを焼いたり、天ぷらを揚げたり、湯葉を巻いた料理を作ったりと、しながらも、客の様子を伺って、そばを湯がくタイミングを個々で計る。


美味いのために、惜しげもなく、とことん手間をかける。


予め、3種類のそばを3人分湯がいておく、とか、そういうことはあり得ない・・このお店。

このそばが、美味くないはずがない。ここまで気を使っていて美味くないはずがない。

この時点で、もう「美味い」が決定している・・・



そして、もう少し欲しいなと思っていると、その心を読まれたように、ご主人が「最後のしめに、暖かいのどうですか。海苔の風味を引き出すのに、邪魔しないさらしなで。これでお腹いっぱいになりますよ。」と、もちろんお願いする。

たっぷり海苔を置いた温かいさらしな。しめとしてこれはよい。
つゆは、関東風の味つけだったけど、関西人の私も何の抵抗すら無いほど美味い。
普段は、つゆをのまない私も、つい最後まで飲んでしまった。それほどうまい。
つゆの最後は、のりの風味ががっつり凝縮。すかさずご主人が「つゆの最後は、のりが効いてて美味いでしょう」と実によくわかっておられて出されている。
まんまとご主人の術中にハマってしまった、が、それが心地よい(笑)

最後のそば湯・・・ただのそば湯ではなく、ネギとゆずを別途入れてくれて、これがまた立派な一品ッて感じで、参った・・・



さて、我々は、夜、和食のコース料理の予約を入れているので、今回は昼そばを食べに来ただけだったけど、他のお客さんは、お任せコースを頼んでいる様子。

どうやら、ご主人は、お客を見て、会話して、メニューをオーダーメイドでその場その場で考えて、変化させている様子。

凄いわ。このシステム。

客の様子。年齢は、男、女、どんな志向。満腹度はどの程度か。などなど客ごとに個別で読んでいる。

会話、というリサーチをしながら、客の志向を読む。野菜が好きなのか、天ぷらを欲しがっているのか、カモがいいのか、などなど、ちょっとした会話の中から次の料理とそして調理を考えている様子。

そして、客が注文するのではなく、ご主人が「提案」する形で料理を出す。

我々もそうだったけど、我々だと、会話から「このお客さんはそばだけを食べに来ているな。」と理解して、それに対応して、提案してくれた。これが凄い。
しかも、会話で、迷っていると感じて、「少しづつ、ききそば、してみますか。」という提案。ツボにハマった(笑)

もちろん、お任せのお客には、季節の素材を如何に組み合わせるか。今日の仕入れは何か。

そういう客の志向、素材、を組み合わせて、カスタムしていく力。

既製のものではなく、次々に変化させていく力。

ワンパターンではなく、オーダーメイドしていける力。


これこそが、

職人の腕であり、職人の技、でもあるのだろう、と見せつけられる。

カモのダシでのそばとか、天ぷらとか、定番はあるんだけど、変化させながら、次々に出して行く。
横で食べているのがとにかく美味そう。

目の前で、カモを焼いているのを見せつけられて、思わず食べたくなった・・・とすかさずご主人が「カモは柔らかくて美味いよ。この焼いている匂いを吸って、その匂いを味わいながらそばを食べればまた美味い!!」と。
こちらの心を見透かされてしまった(笑)

このご主人、ニュータイプなのか(笑)

今度は、店主お任せコースを頼んで存分に味わいたい、と心から思った。


ここのご主人、ほんとうにそばに打ち込んでおられるのだなあ・・その結果、お店も評判が上がって繁盛店になっている。

この本末、とても大事(笑)

儲けるために・・・という本末転倒組大量(笑)




店を出てから、食通の友人が「自分が食べたそばでは、文句なくNo1だ。」と。
私は、風味豊かで食感の好きな田舎を食べていなかったのだけど、ここは凄いと感じ、店を後にしました。



後で、友人に「あの店のご主人、経験年数3年ってことがあると思いますか。」と聞くと、すかさず「絶対無い!!」という返事。
そんなことがあるはずがない。誰にでもそれはわかる、ものだ。

では、5年、7年とか、というと、それも無い。
そんなレベルではない。

じゃあ、10年とか、そんなレベルか。
違う。そんなレベルではなく、誰が見ても、この道数十年で初めて出せる職人技というものを嫌というほど見せつけられました。

わかるんですよ。これは誰にでも。
5年や10年じゃあ、こんなことできるはずがない。というか、あり得ないってことが。

ご主人の仕事ぶりを見ていると、そばを愛し、そばに真剣に打ち込んで、そして、そばの全てを知り尽くして、そして、色んな目利き、腕、など、あらゆる点での完成度を高めた極み、みたいなものを感じずにはおれませんでした。

でも、それには・・・気の遠くなるような時間がかかってるんです。

ここに至るまで、どれほどの修行と時間をかけて、舌を磨き、目利きを磨き、そして、お客を見る目を肥やしてきたのか、それがヒシヒシと伝わってくるのです。

カウンターのこちら側から見ても、誰が見ても、ご主人の職人としての高いレベルとオーラを感じずにはおれない、そういう圧倒的な存在感!!

誰が見ても、ってところが重要。
素人のひとりよがりな「ツウ」ではない(笑)

これぞ「お主、只者ではないな。」というものを見せつけられる思いで、店を後にしました。

そばはもちろん美味かった。

でも、それ以上に感銘を受けたのは、とにかく・・・「ご主人のそばに打ち込む職人魂」。

これほどの腕を持ってして、その人が作るそばが美味しくないはずがない、と断言できるほどの職人の腕。

誰が見ても、この人の作るそばは美味いだろう、と言わしめるまでのもの。


そばを食べる前から、もうわかっているんです。

人を見れば・・・。



さて、

このご主人から、そばの打ち方、とか、ダシの取り方、を教えてもらって、すぐに同じことができますか。

このご主人の書いたレシピ本を読めば、同じようにそば屋がすぐに出せますか。



それができると思えるのなら、それはただの「アホ」でしょう。

また、そういう「具体的やり方」だけがこのお店の秘訣でしょうか。

普通のそば屋との違いは・・・




ちなみに、夜は、浄水 はやし で会席。

これもまた美味。

身体にやさしい日本料理とのことだけど、ほんとに、しっかり食べているのだけど、最後のしめのご飯物まで、しっかりと食べれました。
コース料理だと、普通、多すぎることが多く、途中で満腹になってしまうのですが、ここは、旬の食材や野菜がふんだんだったせいで、上手くラストまで胃袋が持ちました。

こうして手の込んだ料理が次々と。これも料理人がどれほどの時間をかけて腕を磨いたかわかるものです。

2015-01-88.jpg

写真はアワビなど造りもの。

気の置けない友人と会話しながらの、美味い料理、そして美味い酒。

これに勝る喜びはなかなかありませんねえ。

この日、私は、「志」について、熱弁をふるっていましたが、友人からは、ちょっと引かれていた様子。

これもまた楽し(笑)




PS;追伸

こういうページを一緒に行った友人から紹介されました。

赤間茶屋 あ三五

これによると、ここのご主人、

>23歳から42年間、ずっと蕎麦一筋で生きてきた大将は蕎麦気狂いだし、明らかに変人だと思う。でも、それだけの食に対する情熱があるからこそ、この素晴らしい蕎麦屋が存在しているのだ。

どひゃー、、、この道42年か・・・・20年とか、なめたこと書いてすみせんでした(汗)

そば道を極める!!





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知識よりも実践力

2015/04/09 Thu

とてもよい質問がありました。
この方の問題は、大勢の方の問題でもあると思いますので、記事として回答させてもらいます。

まずとんぼさんからのコメントです。

あらなみさん、こんにちは。
記事の内容のような職人に
なりたいのですが、相場に向かってると
相場からの誘惑、例えば過去大儲けした成功体験
や暴騰暴落する隣の青い芝生に心が動かされて瞬間的に予定外の
銘柄にい手を出してしまうなど自分を律するのに
毎日困難な状況が続いています。
それが成績にモロに反映されてしまい精神的に疲弊し
そしてドローダウンの結果となります。
心をコントロールする為の推奨本や
何かアドバイスが頂ければ大変助かります。
よろしくお願いします。




とんぼさん、こんにちは。

とんぼさん、いつもそうなんですが、とんぼさんは、まだ「何かを知れば勝てるようになる、コツがどこかにある」と思っておられます。

インスタントな答えを欲しがっておられる典型的な投資家さんなんです。

だから、何か本を読めば、とか、答えを欲しがっておられます。



でも、ですねえ・・・

とんぼさんの今回の書き込みを読めば、自分が何をしてダメなのか、もうよくわかっておられるじゃないですか。

何をしたらダメなのか、どうしてこうなるのか、みんなわかっておられる。


ただ、「わかっていてもできないだけ」なんですよ。

それ以上、何を知識として詰め込もうとしておられるのでしょうか。

知識ばかり追いかけて、いくら詰め込んでも、その詰め込んだものは、ほとんど何もできないのだから、詰め込んでも無駄ですよ。

頭がさらにごちゃごちゃになって、深みに陥るだけです。


ほとんどの人は、知識偏重で、つめ込むだけ詰め込んで、その結果、逆に混乱して、もう何をしていいのか、わけがわからなくなって、勝手に爆死するんですよ。

自分の頭がゴミ屋敷状態になっていることに気がついていないんです。

知識ばかりは大量に持っていても、何もできないのだから、混乱して当たり前なのに、さらに知識を詰め込もうとする投資家の姿を私はくり返し見ています。



私は、彼らを エロ本中学生、と呼んでいますが、こういう人がめちゃめちゃ多いんです。

みんな「知れば何とかなる」と思ってる。

でもねえ、エロ本100冊読んでも、AV100本見ても、上手くなんてならないよ(笑)

以下、エロの話をあっちの話と表現しますが・・・

かえって間違った知識を下手に詰め込んでしまうだけですよ。
ちなみに、AVって、見せるためのものだから、実際とは違いますからね、本気にしちゃだめですよ(笑)

とにかく、現場で実践して鍛えないと身になどつかないですよ、あっちもこっちも(笑)

特に精神面って・・・あっちもこっちも実に大きい問題だと思いませんか。

あっちもこっちもだけど、精神面を克服できずに、わかっていてできない・・・だから、どういうマニュアル本読めば克服できますか、って、そんなこと、やらないと克服できるわけないだろう、って話ですよ。

これ、当たり前だと思うんですが・・・

えっ、あっちの話だろう、って・・いやいや、こっちの話も同じですよ。

今回のご質問、あっちの話に置き換えてください。

あれを上手くできるマニュアル本紹介してください。
精神的にドキドキして上手くできないので、それを克服する方法を教えてください。


って質問にどう答えればいいでしょう(笑)

童貞で、エロ本100冊読んでも、AV100本見ても、それであっちが上手くなるって話じゃないことぐらい誰にでもわかること。

こっちの話だと思うからおかしくなるので、全部あっちの話だと思ってみてください。答えは簡単ですから・・・

心理的に強いプレッシャーがかかる、相手がある話なので画一的でなく個別対応が重要、テクニックが必要、目利きも大事、ワンパターンに陥りがち、時に色んな小道具を使ったりする、などなど、凄い共通点があることだと思いませんか。あっちとこっち(笑)


特に、精神面の克服は、両方共にすごく重要である・・・



つまりですねえ、

「わかっていてできない」、ということから、「わかっていることを一つ一つ実践できる」よう日々鍛錬する、ってことのほうがどれほど大切か、ということに気がつかないといけないと思いますよ。

みんなそうなんですが、

もうわかっているんです


何をしなくてはいけないのか、何をしてはいけないのか

わかっていてできないだけなんですよ。

それを

訓練してできるようになることが上達だ

ということに早く気がつくべきなんです。

これは、あっちもこっちも同じですよ。



とんぼさんが仰りたいことがよくわかりますが、問題は「わかっていてできないことだ」ということに気がつかないと。

それは、ほとんどの人に共通する問題なんです。

とんぼさんだけがダメなわけではありませんよ。

人は弱いものですから、時間をかけて鍛錬しないと、心の弱さから抜け出すことはできません。


簡単に切れたり、お調子に乗ったりするのは、弱い証拠なんです。


「弱くてもろいトレーダー」から、「強くて強靭なトレーダー」になることを目標に心を鍛えるよう頑張ってください。



1000本ノックの目的は、確かに技術面とか目利きとかもありますが、心の問題をクリアすることはより重要な目的なんです。
そこに、近道などありません。どうしても時間がかかるんです。
しかも、一番時間がかかるのは、心の問題だろうと思いますよ。
そば打ち職人42年という年月をどう読みましたか。
これを読んでいながら、何でインスタントな答えを求めるのでしょう。


ただ、ここをクリアできれば、というか、ちょっとでも進歩できれば、利益は、勝手についてきますよ。

鍛錬を続けていると、自分って、強くなったなあ、と思える時がどこかで来ます。
鍛錬していると「前だったらここで簡単に崩れていたのに、持ちこたえられた。」と感慨深く感じる日がどこかで来るんです。

利益を残すということは、単にそういう強いトレーダーになれた結果の産物に過ぎません。

弱くてもろいトレーダーが、結果を残せるはずがないんです。

いくら目先で勝ったところで、弱いトレーダーは、あっさり利益を吐き出すに決まってます。

弱いトレーダーは、目先勝っても負けても、必ずどこかで自爆して破滅します。

自爆スイッチを持っているから、必ずどこかでそうなるんです。


世間で言う「相場なんかやって金など残せるはずがない」ということが、まさしくそうなんです。

みんな見ていると、驚くほど、ディフェンスが弱い。そしてもろい。もろくも崩れる。

一時的に儲かっても、最終的には、ほとんど全員といっていいぐらいの人がスッカラカンになるのはそのせいなんです。

みんな失敗すると、環境の問題とか、技術的問題、やり方の問題とかと、勘違いしますが、単に自分が弱いだけなんです。


本当に上手いトレーダーかどうかは、逆境時にこそ違いがわかるんですよ。



米国のウォール街をリードする10大投資顧問会社。
その投資のプロたちは、いか にして激動の株式相場を勝ち抜いてきたのか。
各投資顧問会社のマネーマネージャー は一貫して言う。

「株式投資において重要なことは、株価上昇時ではなく、下落時に どう対処するかである。」




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人にできることは自分にもできるのか

2015/04/15 Wed

FAIで言われている月足手書きに意味があるのか、という論争的なものを今コメントでやり取りしています。

FAIでやり方として書かれていることは、月足を大きなグラフ用紙で手書きすれば、値動きが読める、ということです。

この是非について、いくつかご意見をもらって、私も意見を書きました。

でも、実は、月足手書きがうんぬんとか、その意味というより、私の言いたいことは、若干違うんで、それを書いておきたいと思います。


私の言いたいことは、次のようなことなんです。

FAI本を読むと「月足チャートを手書きすればわかる」と書いてあるから、それを読むと「わからないといけない」と一生懸命書く人が大勢いると思うんです。

それによって「分かる人にはわかる」もしくは「わかると思っている」と思うんです。
両者の意味は全然違いますがね(笑)

でも、一方で私や私の回りのように「わからない人」も残念ながら大勢いるわけです。
力が無いのか、能力が無いのか、バカなのか、わかりませんが、

「みんなが手書きすればわかるようになる」

のではないと思うんです。

多分、私にはそういう月足を読めるようになる能力が無いのでしょう。すごく残念ですが。

じゃあ、努力が足りないのか、もっと時間使って書け、ってことか。

私の経験などしょぼいですが、本に書いてあるからといって「わからねばならない」「見えるようになるはずだ、見えないとおかしい」と必死で書いていた人も知っていますよ。
ものすごい努力していました。
相場に費やす時間のかなりを割いて、FAIで勝てるようになるはずだ、と努力していた人でした。
でも、バブル後であったため、その人もいくら月足書いて、場帳つけて頑張っても、結局何も見えないし、わからなかったわけです。

ちなみに、結局、その人は、FAIを頑張るのをやめて、FAIでボロカス書かれていたデイトレでプロになったんですがね。

(ちょっと嫌味で申し訳ない。でも他流を批判する必要なんてそもそも無いんですよ。実際。デイトレダメ、とか、いっぱい書かれていますが、他所を批判する必要性などありませんよ。相場は何やってもいいんですから。自分だけが正しくて、他は間違いなんてそれこそ独善だと思いますよ。)


人には、合う合わないが間違いなくあります。

デイトレにしても、私には合っているからといって、誰彼にでも「デイトレやれば儲かるよ」とは言いません。

自分にできるから、自分がわかるからといって、人にもできる、人にわかるはずだ、というのは、ちょっと違うと思うのです。

また自分が勝てているからといって、他がダメだということもおかしい。完全にそれは独善。


事実、友人のトレーダーがやっていることを知っていますが、私には出来ないことです。
というより「彼にしかそれはできない」ということははっきりしています。
そういう個性というか、能力が彼にあるから、できる独自の技なんです。


FAIというのも、「これをやれば誰でも絶対に儲かる、相場が見えるようになる」というものではないと思います。

そう思う事こそ「手法万能論」ですし。

FAIやってて、今でも儲かっている人も多分いるんでしょう。私は一人も知りませんが(笑)
でも、じゃあ「みんながFAIやれば儲かるようになるのか」と言えば、それは違うんだと思うんです。

よく本とかを読むと「自分に合ったものでしか最終的には儲からない」と書かれていますが、これは、相当経験しないと理解も納得もできないことだと思いますが、実際にはそうなんです。

ただ、これを言っても、ほとんどの人はそうは思わない。
何故なら、「勝てるやり方を知れば儲かるようになる」という手法万能論の強い思いが一方であるからです。

そういう「やり方」さえ知れば、誰だって儲かるようになる、という思いが強いから、「向き不向きがある」という理屈とは全くといって相容れないんです。

ただ、その「勝てるやり方」の一つが「FAI」だとすれば、信者はそう思っていても、やはり、それとて「自分に合う合わない」は存在する、と私は思いますよ。

万人が、それをやれば絶対に儲かるようになるのだ。しかしもし、そうならないのならば、努力が足りないからだ、という理屈にはならないと私は思います。

自分ができるからといって、人がデイトレダメだったら「お前の努力が足りないからだ。もっと5分チャートを手書きしろ!!」とか、私は口が裂けても言いませんよ。
実際、私は5分チャート手書きを一度足りともしたことないし(笑)
5分チャートを手書きすれば、何かが見えるとも思ってないし・・

だから、見えないのは、「月足グラフをもっと真剣に書かないからだ」という理屈はどうかと思うんです。
見える人には見えるんでしょうから、それでいいんです。
でも、少なくとも、私には見えないのだから、これはどうしようもない。
100年必死で月足グラフ手書きで書いても、場帳を必死でつけても、見えなければどうしようもない。
まだ100年努力してませんけど(笑)



でもね・・・5分チャート見れば勝てるんだったら、その世界でいいじゃないですか。

そう思いませんか。

何で全部知ろうとするのか、知らないといけないのか。
全部をわからなくていい、見えなくていい、知らなくていい。そう思いますよ。

私はそのミクロの世界の住民なんです。ビッグピクチャーではなく、蟻さんの世界の住民なんです。

私は、相場の全てが見えるようになれる、とは決して思っていません。

蟻さんですから(笑)

相場のほぼ全てが私にはわかりませんし、ほとんど何もかもわからないんですよ。実際には。
今日、今から相場始まりますが、どうなるかもさっぱりわかりませんよ。


本日、8時前ですが、現在ノープランです。

でもですね、

0.001%がしっかり見えればそれでいい


そう思っているんです。

0.001%が見えたところで勝ちに行く、勝負する、それが私の相場なんです。



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地獄の次は、やはり地獄だった

2015/06/14 Sun

ツイッターですが、先日、一時、乗っ取られてしまいました。フォローして頂いているみなさまには、大変ご迷惑をおかけしました。申し訳ありませんでした。こういうことが起きるのですねえ。


ヲタについてのご意見、専業もしくはそれに準じる方(プロと書くと違和感がある方がいますのでこう書きます、ちょっと面倒(笑))などからご意見いただきました。
ありがとうございました。
実は、私が書いていることは、オリジナルなので、自分で思っているだけのことなんです。
なので、もしかしたら自分だけが感じていることではないか、自分の思い過ごしなのか、と思うことがあります。
でも、こうやって、他の専業の方などから、ご意見をいただくと、自分が思っていることは「一人よがりでははない」と確認できるので、ホッとするんですよ。



さて、1つ前の記事にも書いたことなんですが、人って、収集癖があるんですよ。

ユニークな友人がいて、その友人は、録画マニアなんです。

あらゆる録画をきちんとして、映画ならタイトルを印刷して綺麗に保存する。


これが趣味なんです。

ここで「うん?待てよ?保存するだけ?」と思った方、鋭い(笑)

そもそも、録画って何のためにやるのか、目的は何か、というと、

見るため

であり、その手段として録画して保存するのが本来なわけです。

でも、彼の場合、あまり保存したものは見ていない。

何故なら、録画して保存するという作業が忙しすぎて時間が無いから(笑)

ここ笑うところじゃないけど、まずレコーダーに録画するわけだけど、すぐにレコーダーなんか満杯になるわけです。

だから、その日に録画する「枠」を確保するためには、次々にブルーレイに落とさないと、だめなので、毎日が戦争なわけです。

聞くと、1日でもブルーレイに落とすことを怠れば、レコーダーの余力が無くなるらしい。

ただでさえ毎日毎日録画が次々に増えてくるのだから、ブルーレイに落とした前のものなど、見れるはずもない。

この

自転車操業

の繰り返しが彼の日々なわけです。

いつ見るのか、と聞くと「そのうち」という返事。いつか見る。

でも、放送は、そんな「そのうち」などお構いなしに次々に毎日毎日垂れ流しされるのだから、多分一生涯見ることが無い録画されたブルーレイの山が次々に生成されている工場なわけですよ。

新規の1日の録画時間 > 自分が1日に物理的に見れる時間

となった時点で、日本の国の借金のように、もう見れていない保存した録画が増え続けることが確定する。

こうなると、録画保存というのは、本来手段であるものだけど、彼にとっては、もう目的なんだろうな、って横で見ていると思うわけです。

これが、コレクター癖ってやつなんだと思う。



自分はどうか、っていうと、本。
いっぱい持ってる。
かなり読んでいるけど、やっぱり読めていない本もある。
そのうち読む、と思って、積ん読。まあ、流し読みはほとんどしているけど。
これも、かなりコレクター癖の一種なんだろうなぁーって。

微妙に録画マニアもしていた時期あったけど、ある日、どこかでちょっと思った。

「テレビを見るばかりの人生って何?」


そう思ったとき、ちょっと虚しくなった。テレビをつけない時間がとても貴重になった。
テレビは今でも見るけど、時間は圧倒的に少なくなった。
録画も極力しないし、レコーダーからは、見たら消す。よほどでないと保存しない。

こうやってブログ書いてるとき、昔は流し見とかしていたけど、今はつけていない。
何となくの流し見、っていうのが本当になくなった。
自分の時間の有限さに気がついた、ってことかも。

定年退職して、1日中テレビだけを見て過ごしている、という人も結構多いらしい。
でも、テレビって、全部受け身なんですよ。
ただただ垂れ流される情報をボォーっと見ているだけの人生。
ニュースとか見ても、自分は安全なところにいて、現場を高みの見物しているわけ。
これって虚しくない、って思ったわけです。
だから、録画マニアはやめた。

私にとっては、こうやってブログ書いたり、ものを考えたり、人と会ったり、そういう時間の方が大切なんですよ。



ちょっと話はずれたけど、モノに執着する人も結構いて、人から見れば、ガラクタをせっせと集めている人も多い。
まあ、集めている人にとっては、お宝なんだろうけど、人から見たら、単なるガラクタ。
しかも、かなりのお金使って。
妙なコレクションしている人、テレビで見ることがあるけど、奥さんとか、実に迷惑顔している。
もし、集めている人が死んだら、速攻で、売るか、捨てられちゃうんだろうなぁー。



実は、この延長線上に、手法コレクターってのも存在すると思うわけです。

本人は、

勝ちたい

と思ってやっていることは間違いないんだと思うけど、やっていることは、録画マニアと変わらない。

録画マニアも、いつか見たい、見るために録画している、と思ってやっていることに間違いないんだけど、結果としては、見ないのだから、録画していることが既に「目的化」している。

本人は、そのことに気がついているのか、いないのか、微妙なんだけど、実態は完全にそうなっている。
奥の方にしまいこんだブルーレイ、昔のDVDなど、100%見ないことは確定している。

何故なら、もう

「自分の人生で使える時間を超えて録画しているのに加えて、日々新たに録画されるものが追加されている」

から。

先ほど書いたように、既に日々増え続ける「見ていない録画」が、上に上に乗ってくる。
飽和状態を超えて、あふれている。

手法コレクターも同じで、本人は、儲けるための手段と思ってやっているのだけど、実質は、コレクションを増やすことが目的になっている。

本や商材買ったり、あっちのセミナー、こっちのセミナー、に参加して、ブログをあさって、とにかく、「やり方」を探している。

実質的には、やり方を探すことがもう目的化している。

やり方を探す時間が大変だから、相場をやる時間がない(笑)

というより、

新しいやり方を探してきては、ちょっと試してみる。

すると、儲からない(笑)

それで、

はい、次

となる。

あれもダメ、これもダメ、あっちもダメ、こっちもダメ。

結果として、コレクターになる(笑)

こうやって、コレクションを永遠に続けるわけです。

多分、こういうコレクターを何年か続けていれば、薄々はわかってきているんじゃないかと思うけど、でも、やめられない。

何故なら、コレクターになってしまっているから。

彼は、もう、お宝探し、トレジャーハンター、いつかそのうちという一攫千金

意外と、楽しいんだよな、夢があって、希望があって。

次こそは、必勝法が手に入るかもしれないって、夢を追いかけるって・・・

ここまでやったのだから、もうやめられない、に変身しているから、もうだめだと薄々わかっていても、抜け出せなくなる。

手法収集のナンピン地獄

だね。これって。

もう、意地、プライド、ここまで頑張ったのだから、ここでやめるわけにはいかない、っていう。


コレクターのナンピンって、相場のナンピンと違って、限度が無いから、延々と続く。

次こそ当たるんじゃないか、次こそ当たるんじゃないかの、

手法ナンピン無間地獄

その先に何が待っているのかわかるから、気の毒だなぁ、って横から見ていて思うわけだけど、もうここまでつぎ込んだら、やめられないんだろうなぁー。

そんなことに、意地とか、プライド、男気、出しても意味ないものには、意味ないよ、って見えてるんだけど、聞かないし(笑)

そりゃそうだ、こっちは、コツコツやって積み上げるっていう地味な話しかしないのに、コレクターは、一攫千金って夢の話だから、聞いてもらえなくて、当然だよなって思う。

そして、彼らの目は、私に疑惑を突きつける。

「何か勝てる方法を隠しているんだろう!!」


って、定番(笑)



でも、手法ナンピン歴、10年とかならまだあまちゃんですよ。
20年、30年、場合によっては40年とか、ベテランの手法ナンピン無限地獄をさまよっている地縛霊のみなさんを私は知ってますから、ご紹介したいぐらい(笑)

ほんとに気の毒。

手法ナンピン歴が2~3年の新人さんなら、手法ナンピン歴30年のベテランから話を聞けばいいと思うんですがね。
私の話など、足元にも及ばないほど参考になりますよ。
事実として、あなたの27年後の姿がそこにあるわけですから(笑)
まあ、そこまで頑張れるかどうか、ですが(笑)

その壮絶な戦いは、お墓に持って行くにはもったいない。凄い参考になるわけですよ。
私はそういう人を知っていますから、言ってるんですけど。
そういう人のブログとか、本があれば、絶対に買い、なんですが、誰一人として書いてはくれませんねえ。
つまり、30年間負け続けっていう(笑)
まあ、そんなの書いても誰も読まないか(笑)


私も、何を隠そう、手法ナンピン中毒患者だったわけですけど、野川氏の「リハビリキャンプ」いや「ブートキャンプ」(笑)でやっと目が覚めたわけですよ。

中毒歴は、10年ちょっとのまだ「あまちゃん」で、強制的にリハビリできたのは、幸運でした。


当時、相場を志す人の集まりがあって、何十人もいたのですが、みんな私より熱心でしたね。
でも、今から考えれば、私を含めて、みんな一人残らず「手法ナンピン中毒患者」でした。
みんな、いつか、勝てる方法を見つけてやろう、と必死で努力していました。

でも、結局、私だけが、蜘蛛の糸につかまることができたんです。幸運でした。
他のみなさんは、破産、一家離散、など、ほぼ全滅しました。

いくら必死で頑張ったとしても、間違った努力の方向を向いていたら、全ては無駄に終わるんですよ。
私は、私だけでなく、私の回りの方を含めて、これを嫌というほど経験してきているんです。

まあ、その入隊したキャンプですら、そもそもの目的は、手法を教えてもらおうとして入隊したんですけどね!!

そしたら、手法など教えてもらえなかった。

だまされた!!


ママさん料理教室に入って、レシピ教えてもらおうとしたら、皿洗いとか、包丁磨きとか、足腰を鍛えるところからしごかれた!!

勝てる手法どころか、損切り1000本ノックの地獄が待っていた。

手法ナンピン地獄 から 損切り地獄へ(笑)

夢のある地獄 から 夢の無い地獄へ・・・

やっぱり、だまされた!!
(笑)

普通は、こんなの、強制的にでもやられないと、引っ越せるわけないよ!!

性癖と思い込みと中毒、そして、探すのはめちゃ楽しい、だから、絶対に抜けるのは無理だよ。

未だに、自分でも探したいと思っている。だから、それはわかる。

これ、元中毒患者の激白(笑)




まあ、コレクターで、好きでやっているのなら構わないわけだけど、そういう人たちって、

コレクションを集めている時点で、もう目的は達している

わけなんですけどね。儲かろうが、儲からまいが、実はもうどうでもいいんです。

夢のある、やり方探しをすることこそ、お宝探しこそが、目的なんだから。地獄といっても、みんな探している間はイキイキとしていますよ。
じゃあ、それでいい、それでいい。

元々は、収集癖がある人なんでしょう。

録画マニアは、ブルーレイに保存した時点でもう目的は達成されている。
見ても、見なくても、録画できた時点でとりあえず終わり。
実際には、もう見ないのだから、この時点で終了。ジ・エンド。

手法コレクターも、手法を手に入れた時点で、実はもう目的は達成されているわけ。
入手したら、内容などどうでも、それでほとんど満足。
儲かる、儲からないは別問題(笑)
どうせまた次の手法を探すわけだから、入手=終了。ジ・エンド。

本人ももう薄々わかっているんだと思うけど、

また、手に入れただけで、次に行くってこと(笑)


横から見ていて、「時間の使い方間違っているよ」「そもそも相場の本質をわかってないよ」と言いたいところなんだけど、それは、私の価値観から言っていることだから、本人に言っても意味が無い。

本人の目的は、もう違っているのだから、その目的にそって、やってもらえればそれはそれで満足なんだろうと。

集めること、コレクションすること


その目的にそってやれば、それで満足なのだから、それはそれでよい(笑)

でも、コレクターは、コレクターであって、実践家ではない。

知ることと、やれることは、全く違う、ってことに気がつかないと、と横から見ていて思うけど、聞く耳無いから言わない(笑)



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プロフィール

あらなみ

Author:あらなみ
職業:個別株投機家・専業デイトレーダー

Twitter: @aranami718

旧ブログ:
あらなみの相場技術研究所

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