モチベーションの上げ方とて・・・
2015/05/04 Mon
GWどうお過ごしでしょうか。
私は、暇ですねえ。
スケジュールは無理矢理にでも入れましたが、気分は「暇」です。
おそらく、ほとんどのデイトレーダーは、祭日を歓迎してはいないと思います。
この仕事は、日銭商売ですので、月間の営業日数が減ったらそれだけ利益が減りますし、休みといっても単なる暇、になるからです。
そもそも、休もうと思えばいつでも休める仕事ですから、家族や友人の都合だけってことですよね。
そもそも、株のデイトレーダーは、元々暇なんですよ。
基本、朝9時に始まって、15時には終わる仕事ですし、残業もありません。
というより、残業したくても、させてもらえません(笑)
15時以降やることがなくて、時間を持て余すこともしばしばです。
私の場合、暇だから、FXをやる、という手もありますので、週に数回はやっていますが・・・まあ、理由がよろしくない(笑)
退屈との戦い、これがデイトレーダーの第二の戦いでもあります(笑)
少しこれに関して次のシーンが実に印象的でした。
花燃ゆ、第9話「高杉晋作、参上より」
「それがのう、どうも、つまらんでのう。のう久坂、俺は、何か気の病かもしれん・・人生が、つまらんで、つまらんで、しかたがない。俺の進む道はもう決まっとる、それを誇りにも思うとる・・じゃが、何かが足りんのじゃ。自分の行く末を思うと、退屈で退屈で、いっそ死にとうなるんじゃ。ここに来たんも、ただの暇つぶしじゃ。」
こう高杉が言ったことに対して、久坂が高杉に詰め寄って、
「ふざけんな。暇つぶしで来るんなら今すぐ帰れ。ここはお前が来るところじゃない。俺は思うとる。誰にバカにされようと、笑われようと、本気で思うとる。この松本村から、この国を変えようと、武士でない自分にもできることがあると、このお方がそう思わせてくれた。そう思えてから、ここで学ぶんが、楽しゅうて、楽しゅうて、しかたがない。ここにいる皆もきっと同じじゃ。お前の人生がつまらんのは、お前がつまらんからじゃ!」
高杉はこれに対して無言だった。そして松蔭が次のように語る。
「高杉君、君の志は何ですか。僕の志は、この国をよくすることです。志があれば、罪人でも生きるんは楽しい。やる気が尽きることはない。志を立てることは、すべての源です。君がもし、この小さな萩のご城下で、由緒ある武家の跡取りとして人生を考えとるなら、君にとってそれはつまらんことでしょう。君はそれを望んじゃおらんのだから。志は誰も与えてくれません。君自身が見つけ、それを掲げるしかない。君は、何を志しますか?」
このやり取りに私は衝撃を受けました。
志
この志というもの、そもそもは目標とか、夢とは違う概念です。
それはどういうことか、というと、志には、世のため人のため、という概念が含まれてこそ、という部分があります。
では、トレードにはそれがあるでしょうか。
そう考えた時、トレーダーとは、単なるお金儲け、銭のためだけ、そういう守銭奴である自分へのモチベーションを上げることは結構難しいことなんです。
お金儲けは、単なる手段であって、どこまで行っても目的とはなりえません。
なので、この志という部分においては、致命的な欠陥を持った職業であることは間違いありません。
このことをここしばらくずっと考えていました。
NHKプロフェッショナルで名外科医の話として、「患者さんの笑顔が見たいから。そういうことが無ければこの仕事は続けてはいません。」ときっぱり言っておられました。
いい話だなあ、と思うと同時に、羨ましいなあ、と思いました。
本当は、志というアプローチからモチベーションを上げればいいんですが、これが甚だ困難な職業だと強く感じ、別のアプローチが必要だと感じていました。
最近、ある人を応援することがありました。
ランキングがあって、競争しているものです。
結果は2位でした。
7~8位だと思っていたので、嬉しい反面、1位でなかったことに悔しい思いでした。
60人以上での2位ですから、それでも大したものですが、やはり残念。
ところが本人はわりと淡白なんです(笑)
普通の人って、そんなものなのかなあ、とその時思いましたが、普通ってどうなんでしょうねえ。
自分のことしかわかりませんから、ご意見是非伺いたいものですが・・・
これを通じてわかったこと、それは、競争すること・・・よくよく考えれば、私はこれが好きなのかも知れない、と思いました。
競う相手がいれば、自分は常にその前に出ようとする、闘争本能、って言うのでしょうか、それがかなり強いのではないか、ってことです。
逆に、相手がいないと、やる気が出ないわけです。
私は、リーマン時代でも、競争が好きでした。
人間関係のゴタゴタとか、喧嘩したりだとか、そういうことも、ストレスとは感じずに、攻撃したりされたりを楽しむ、というより、それではじめてやる気が出る、というタイプだったのです。
そういう争い事があってはじめてやる気が出るという「変態」でした(笑)
普通は逃げますよねえ、ストレスから。
プレッシャーが無いとやる気が出ないのです。
この話をすると、ある人から「M?」と言われましたが、「うーん、M?」と答えました(笑)
被虐性とはまた違うような気が・・・何だろう(笑)
トレードに関しては、わりと淡白に、淡々とやっていますが、競争となると、結構燃えるタイプです。
トレーダーになるような人物って、やはりこういう闘争心が普通の人よりは強いんじゃないか、と思うのですが、どうなんでしょう。
人のことはわかりませんが、今回の応援で、自分のことを少し理解できました。
AKB48の総選挙でも、推しメンをメチャクチャ応援するファンっていますよね。
CDを100枚買ったり、凄い応援するんですよ。
ここ数年、モチベーションに関して、悩んでいたのですが、実はテンションがジリジリと落ちている感じでした。
何故かというと、日々が淡々と過ぎるからです。
淡々と日々を過ごせるということは、感謝できることですが、一方で、「つまらん!」ということがあったわけです。
今では、相場の勉強よりも、ずっとエネルギーを費やして、モチベーションのことを勉強しています。
ここで、モチベーションの話ですが、本には「こうすればやる気が出る」と誰にでも当てはまるかのように書いてあるのですが、今回すごく感じたのは、
モチベーションの上げ方って人それぞれ違うんじゃないか
ってことなんです。
Mか、Sか、っていうこともあるのかもしれませんし、競争が好きなのか、嫌いなのか、など、個々人の属性によって、モチベーションの上げ方って、違う感じがします。
私は、バトル、戦いが心から好きなんですよね。
競争そのものが目的になっているという面があります。
嫁から聞くPTAのドロドロバトルとか、わくわくしますねえ。自分も参加したいって・・・
女同士の戦いっていうのも、それはそれで味があります(笑)
なので、私のような変態(笑)の場合は、どうか、というと、夢とか、志というより、こいつにだけは負けたくない、という競争意識の方がよい結果が出るんじゃないか、と今回のケースを通じてわかりました。
こういう競争っていう概念がモチベーションには全く結びついてはいなかったので、とても新鮮でした。
ずっと悩んでいたことですから、一筋の光が見えた思いがします。
ありがとうね。応援できてよかったよ。
一方で、競争すると、妬み、僻みというダークなエネルギーに飲み込まれてしまう人も実に多いと思います。
自分が競争を通じて頑張るというより、頑張った相手を攻撃する、という方向にエネルギーが向かってしまう人です。
これ、実に多いですし、回りでも結構見ますねえ。
かなりえげつないことやり始めます。
やっている人をしばしば目撃することがありますが、本人は自分がどれだけいやらしいことをしているのか、自覚がないのでしょう。
妬みとか、羨望とか、凄いパワーがあるんですよ。
心が嫉妬に支配されてしまって、どうしようもなくなる、感じです。
こういう人は、競争原理ではモチベーションが上がらないばかりか、ダークなエネルギーに飲み込まれてしまって、ネガティブな状態に陥るので、逆に競争からは離れた方が絶対にいいと思います。
余談ですが、できるだけ「自分がデイトレーダー」だとは言わない方が身のため、ということはよく感じます。
それだけで、もう相手にそういう感情を抱かせてしまうからなんです。
僻まれてなんぼの商売や、って感じですが、ここにはかなり気を使っています。
競争、人との比較、っていうのは、人の本能から出てくるもので、それが僻みとかに向かうとダークではあるけど凄いエネルギーになるということがわかっているわけですから、
これをポジティブに使えば、それはそれで凄いエネルギーになるんじゃないか!!
と思い立ったわけです。
目標を持つだとか、志、夢、といったことだけをよくモチベーション管理には言われますが、もう1つ大きなエネルギーがあったじゃないか、って感じです。
「あらなみさんは僻みや羨望の感情を持たないのですか。」と聞かれれば答えはNOです。
私は、Mrスポックではありませんから(笑)
人だから、そういう感情が湧いてくることは当たり前にあります。
しかし、同時に、自分を客観視する訓練もトレードを通じて常にやっているので、その「ダークなエネルギー」にすぐに気がつくんです。
ひがんでいる自分にすぐに気がつくんです。
その時、私の場合は、そういう感情を持った自分を激しく攻撃します。
そんな惨めで情けない感情を持った自分が、情けなくて情けなくて、「お前はそんなに弱いやつだったのか!!」とすごく怒りの感情が湧いてきます。
そして、その巨大なダークなエネルギーと戦おうとしますね。
だから、私にとっては、僻みから、人に嫌がらせをする、ということを仮に自分がやったら、もうそれをやった自分を絶対に許せないと思います。
今、こうやって、競争、僻み、など考えていて、ふと、あるNHKの番組を思い出して、「ああ、あの時感動したのはこれだったのか」と書きながら思いましたので、それを書きます。
NHKで、「ふたり・・・しのぎあい、果てなき絆~日本料理人・山本征治×奥田透~」という料理人の番組がありました。
徳島の「青柳」出身の二人の料理人の切磋琢磨するライバルの番組で、ものすごくよかったものです。
その中で、兄弟子の「龍吟」山本征治氏は、先にミシュラン三ツ星を取った弟弟子の「銀座小十」奥田透氏に対して、
「彼が3つをとって僕が2つだったということに対して、どこまで僕は悩み、苦しみ、いろんな事を考えてきたかということは、言葉に、いま語れないくらいあります・・・」
と語りました。
壇上で誇らしそうに立つ奥田氏を会場から見つめながら、彼が、どれだけの悔しさを噛み締めていたのか、想像に難くありません。
一方で、奥田氏は、山本氏に対して、次のように語っています。
「(山本氏は)同じものを作っても、同じものを盛っても、才能が違うんです、ずば抜けています。(僕も)一生懸命やっているんですけどね。神様はあの才能をくれなかったですね、僕には・・・」
と、悔し涙を流しながら話をしていたのがとても印象的でした。
いいですか、大の大人が、悔しさで、人目もはばからずに泣いているのですよ。
日本料理にどれほどの情熱を注ぎ込んでいるのか、これだけでわかります。
これがどれほどの悔しさなのか、こちらもまた想像に難くありません。
ここでしびれるナレーションが入ります。
悔しさも、意地も、眠れなかった夜も、情熱も、涙も、譲れないプライドも、全てを飲み込んで立つ厨房という名の戦場
でも、奥田氏の涙は、
泣くほどに悔しい思いを抱えながら、しかし、僻みから山本氏を恨むということではなく、だから自分はそれ以上に頑張るのだ、という強い意思の涙でした。
そして、彼は言います「自分なりにできることを追求する。」と。
素晴らしいです。本当に素晴らしい。
本気で料理に向き合っているからこそ出る涙であり、謙虚に自分と相手の力を認められる力。そして情熱とプライド。
二人ともに、お互いに対して、泣くほどに、眠れないほどに、悔しい思いをしている。
しかし、それを僻みとか、やっかみにというダークなエネルギーに引き込まれるのではなく、見事に自分のやる気とモチベーションへと転化していったのです。
そして、そのエネルギーは、料理にかける情熱をさらに燃え上がらせているのです。
そういいながらも、二人はいつもつるんでいて、仲がよいのです。
常に行き来しながら、自分の考えている手の内をさらす。隠さない。
本当に素晴らしいライバル関係だと思いました。
こういうのがいい、こういうのが本当に素晴らしい。
二人共に、徳島の青柳で三畳の寮生活での丁稚奉公からのスタートでした。
ただ、料理にかける情熱は誰にも負けない二人でした。
ペーペーでも、モチベーションだけは、誰にも負けないものであった、そういうことが印象的でした。
結果として、二人共に、ミシュラン料理人となるわけです。
彼らと普通の料理人との最大の違い、それは、
料理にかける情熱であり、モチベーション
だと思いました。
これはもう何度見たかわからないぐらい見ている動画です。
今回、これを書くにあたって、PC用に動画にしているので、改めてこの番組を見ました。
今でも、これを見て私も少し涙ぐんでいました。
と同時に、これだ、と思いましたね。
一流とは、何か、一流とは、どこまでやる人を言うのか。
こういう一流の人の情熱の炎に当たること、これもまた、自分のモチベーションですね。
とにかく、トレーダーというのは、誰にも管理されず、誰にも束縛を受けない自由業です。
なので、モチベーションが落ちてしまうと、もうやっていけない、というほどモチベーションが重要なんです。
しかも、現状に甘んじては、成長が確実に止まってしまいます。
というより、その止まったことによって、沈む危険性が実に高いんです。
なので、高いモチベーションを如何にして保つのか、私はここまでずっと四苦八苦してきました。
しかし、なかなかこれといったものに巡りあってはいませんでした。
今回、「競争」ということに気がつきましたので、ここを手がかりに、
自分の性格に合ったものをアレンジしてみよう
と思いました。
トレードと同じで、こういうことまでカスタマイズが必要だとは、思いもしませんでしたが、つくづく思いますねえ。
人それぞれ
って。
コメントで、よくご質問があって、「あらなみさんはどのようにモチベーションを維持しておられますか。」って時々あるんですが、私には有効であっても、人にはダメってこともあるのですよ。
今回書いた「競争」ってのも、ポジティブに使うことができればいいんだけど、ダークなエネルギーが巨大ですからねえ。
正にスターウォーズのフォースのエネルギーのようですねえ(笑)
ダークサイドに負けない強い心があれば、競争というフォースは凄いポジティブなエネルギーを生んでくれるが・・・ひとたびダークサイドに落ちれば酷いことになる諸刃の剣がこの競争というものである。
画一的な方法、誰でもに通用するようなやり方って、難しいんですよねえ。
これ、本当にトレードと同じですよねえ。
改めて今回感じました。
ということで、私の試行錯誤中の奮戦記でした。
今回の記事のこと、私自身が今本当にリアルですごく四苦八苦していることなんです。
暇つぶしの件、じゃないですよ(笑)
自分なりのモチベーションの取り方をされている方、試行錯誤の方、いつもに増して是非ご意見伺えればとても嬉しいです。
デイトレだったら、日々相場に向かっているわけですが、スイングだとかで場を見ない専業の方とか、私だったら、暇で暇で死ぬかもしれません(笑)
やっぱり、暇つぶしの件じゃねえかよ、っていうのは放っておいて・・・
モチベーションの件と、ちょっとだけ暇つぶしの件も(笑)
今からもう場が開く木曜日が待ち遠しい・・・って(笑)
そういえば、ブログランキングも、アフィリ頑張っているわけでもなく、実際にはどうでもいいんですが、これはこれで気になったりする(笑)

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私は、暇ですねえ。
スケジュールは無理矢理にでも入れましたが、気分は「暇」です。
おそらく、ほとんどのデイトレーダーは、祭日を歓迎してはいないと思います。
この仕事は、日銭商売ですので、月間の営業日数が減ったらそれだけ利益が減りますし、休みといっても単なる暇、になるからです。
そもそも、休もうと思えばいつでも休める仕事ですから、家族や友人の都合だけってことですよね。
そもそも、株のデイトレーダーは、元々暇なんですよ。
基本、朝9時に始まって、15時には終わる仕事ですし、残業もありません。
というより、残業したくても、させてもらえません(笑)
15時以降やることがなくて、時間を持て余すこともしばしばです。
私の場合、暇だから、FXをやる、という手もありますので、週に数回はやっていますが・・・まあ、理由がよろしくない(笑)
退屈との戦い、これがデイトレーダーの第二の戦いでもあります(笑)
少しこれに関して次のシーンが実に印象的でした。
花燃ゆ、第9話「高杉晋作、参上より」
「それがのう、どうも、つまらんでのう。のう久坂、俺は、何か気の病かもしれん・・人生が、つまらんで、つまらんで、しかたがない。俺の進む道はもう決まっとる、それを誇りにも思うとる・・じゃが、何かが足りんのじゃ。自分の行く末を思うと、退屈で退屈で、いっそ死にとうなるんじゃ。ここに来たんも、ただの暇つぶしじゃ。」
こう高杉が言ったことに対して、久坂が高杉に詰め寄って、
「ふざけんな。暇つぶしで来るんなら今すぐ帰れ。ここはお前が来るところじゃない。俺は思うとる。誰にバカにされようと、笑われようと、本気で思うとる。この松本村から、この国を変えようと、武士でない自分にもできることがあると、このお方がそう思わせてくれた。そう思えてから、ここで学ぶんが、楽しゅうて、楽しゅうて、しかたがない。ここにいる皆もきっと同じじゃ。お前の人生がつまらんのは、お前がつまらんからじゃ!」
高杉はこれに対して無言だった。そして松蔭が次のように語る。
「高杉君、君の志は何ですか。僕の志は、この国をよくすることです。志があれば、罪人でも生きるんは楽しい。やる気が尽きることはない。志を立てることは、すべての源です。君がもし、この小さな萩のご城下で、由緒ある武家の跡取りとして人生を考えとるなら、君にとってそれはつまらんことでしょう。君はそれを望んじゃおらんのだから。志は誰も与えてくれません。君自身が見つけ、それを掲げるしかない。君は、何を志しますか?」
このやり取りに私は衝撃を受けました。
志
この志というもの、そもそもは目標とか、夢とは違う概念です。
それはどういうことか、というと、志には、世のため人のため、という概念が含まれてこそ、という部分があります。
では、トレードにはそれがあるでしょうか。
そう考えた時、トレーダーとは、単なるお金儲け、銭のためだけ、そういう守銭奴である自分へのモチベーションを上げることは結構難しいことなんです。
お金儲けは、単なる手段であって、どこまで行っても目的とはなりえません。
なので、この志という部分においては、致命的な欠陥を持った職業であることは間違いありません。
このことをここしばらくずっと考えていました。
NHKプロフェッショナルで名外科医の話として、「患者さんの笑顔が見たいから。そういうことが無ければこの仕事は続けてはいません。」ときっぱり言っておられました。
いい話だなあ、と思うと同時に、羨ましいなあ、と思いました。
本当は、志というアプローチからモチベーションを上げればいいんですが、これが甚だ困難な職業だと強く感じ、別のアプローチが必要だと感じていました。
最近、ある人を応援することがありました。
ランキングがあって、競争しているものです。
結果は2位でした。
7~8位だと思っていたので、嬉しい反面、1位でなかったことに悔しい思いでした。
60人以上での2位ですから、それでも大したものですが、やはり残念。
ところが本人はわりと淡白なんです(笑)
普通の人って、そんなものなのかなあ、とその時思いましたが、普通ってどうなんでしょうねえ。
自分のことしかわかりませんから、ご意見是非伺いたいものですが・・・
これを通じてわかったこと、それは、競争すること・・・よくよく考えれば、私はこれが好きなのかも知れない、と思いました。
競う相手がいれば、自分は常にその前に出ようとする、闘争本能、って言うのでしょうか、それがかなり強いのではないか、ってことです。
逆に、相手がいないと、やる気が出ないわけです。
私は、リーマン時代でも、競争が好きでした。
人間関係のゴタゴタとか、喧嘩したりだとか、そういうことも、ストレスとは感じずに、攻撃したりされたりを楽しむ、というより、それではじめてやる気が出る、というタイプだったのです。
そういう争い事があってはじめてやる気が出るという「変態」でした(笑)
普通は逃げますよねえ、ストレスから。
プレッシャーが無いとやる気が出ないのです。
この話をすると、ある人から「M?」と言われましたが、「うーん、M?」と答えました(笑)
被虐性とはまた違うような気が・・・何だろう(笑)
トレードに関しては、わりと淡白に、淡々とやっていますが、競争となると、結構燃えるタイプです。
トレーダーになるような人物って、やはりこういう闘争心が普通の人よりは強いんじゃないか、と思うのですが、どうなんでしょう。
人のことはわかりませんが、今回の応援で、自分のことを少し理解できました。
AKB48の総選挙でも、推しメンをメチャクチャ応援するファンっていますよね。
CDを100枚買ったり、凄い応援するんですよ。
ここ数年、モチベーションに関して、悩んでいたのですが、実はテンションがジリジリと落ちている感じでした。
何故かというと、日々が淡々と過ぎるからです。
淡々と日々を過ごせるということは、感謝できることですが、一方で、「つまらん!」ということがあったわけです。
今では、相場の勉強よりも、ずっとエネルギーを費やして、モチベーションのことを勉強しています。
ここで、モチベーションの話ですが、本には「こうすればやる気が出る」と誰にでも当てはまるかのように書いてあるのですが、今回すごく感じたのは、
モチベーションの上げ方って人それぞれ違うんじゃないか
ってことなんです。
Mか、Sか、っていうこともあるのかもしれませんし、競争が好きなのか、嫌いなのか、など、個々人の属性によって、モチベーションの上げ方って、違う感じがします。
私は、バトル、戦いが心から好きなんですよね。
競争そのものが目的になっているという面があります。
嫁から聞くPTAのドロドロバトルとか、わくわくしますねえ。自分も参加したいって・・・
女同士の戦いっていうのも、それはそれで味があります(笑)
なので、私のような変態(笑)の場合は、どうか、というと、夢とか、志というより、こいつにだけは負けたくない、という競争意識の方がよい結果が出るんじゃないか、と今回のケースを通じてわかりました。
こういう競争っていう概念がモチベーションには全く結びついてはいなかったので、とても新鮮でした。
ずっと悩んでいたことですから、一筋の光が見えた思いがします。
ありがとうね。応援できてよかったよ。
一方で、競争すると、妬み、僻みというダークなエネルギーに飲み込まれてしまう人も実に多いと思います。
自分が競争を通じて頑張るというより、頑張った相手を攻撃する、という方向にエネルギーが向かってしまう人です。
これ、実に多いですし、回りでも結構見ますねえ。
かなりえげつないことやり始めます。
やっている人をしばしば目撃することがありますが、本人は自分がどれだけいやらしいことをしているのか、自覚がないのでしょう。
妬みとか、羨望とか、凄いパワーがあるんですよ。
心が嫉妬に支配されてしまって、どうしようもなくなる、感じです。
こういう人は、競争原理ではモチベーションが上がらないばかりか、ダークなエネルギーに飲み込まれてしまって、ネガティブな状態に陥るので、逆に競争からは離れた方が絶対にいいと思います。
余談ですが、できるだけ「自分がデイトレーダー」だとは言わない方が身のため、ということはよく感じます。
それだけで、もう相手にそういう感情を抱かせてしまうからなんです。
僻まれてなんぼの商売や、って感じですが、ここにはかなり気を使っています。
競争、人との比較、っていうのは、人の本能から出てくるもので、それが僻みとかに向かうとダークではあるけど凄いエネルギーになるということがわかっているわけですから、
これをポジティブに使えば、それはそれで凄いエネルギーになるんじゃないか!!
と思い立ったわけです。
目標を持つだとか、志、夢、といったことだけをよくモチベーション管理には言われますが、もう1つ大きなエネルギーがあったじゃないか、って感じです。
「あらなみさんは僻みや羨望の感情を持たないのですか。」と聞かれれば答えはNOです。
私は、Mrスポックではありませんから(笑)
人だから、そういう感情が湧いてくることは当たり前にあります。
しかし、同時に、自分を客観視する訓練もトレードを通じて常にやっているので、その「ダークなエネルギー」にすぐに気がつくんです。
ひがんでいる自分にすぐに気がつくんです。
その時、私の場合は、そういう感情を持った自分を激しく攻撃します。
そんな惨めで情けない感情を持った自分が、情けなくて情けなくて、「お前はそんなに弱いやつだったのか!!」とすごく怒りの感情が湧いてきます。
そして、その巨大なダークなエネルギーと戦おうとしますね。
だから、私にとっては、僻みから、人に嫌がらせをする、ということを仮に自分がやったら、もうそれをやった自分を絶対に許せないと思います。
今、こうやって、競争、僻み、など考えていて、ふと、あるNHKの番組を思い出して、「ああ、あの時感動したのはこれだったのか」と書きながら思いましたので、それを書きます。
NHKで、「ふたり・・・しのぎあい、果てなき絆~日本料理人・山本征治×奥田透~」という料理人の番組がありました。
徳島の「青柳」出身の二人の料理人の切磋琢磨するライバルの番組で、ものすごくよかったものです。
その中で、兄弟子の「龍吟」山本征治氏は、先にミシュラン三ツ星を取った弟弟子の「銀座小十」奥田透氏に対して、
「彼が3つをとって僕が2つだったということに対して、どこまで僕は悩み、苦しみ、いろんな事を考えてきたかということは、言葉に、いま語れないくらいあります・・・」
と語りました。
壇上で誇らしそうに立つ奥田氏を会場から見つめながら、彼が、どれだけの悔しさを噛み締めていたのか、想像に難くありません。
一方で、奥田氏は、山本氏に対して、次のように語っています。
「(山本氏は)同じものを作っても、同じものを盛っても、才能が違うんです、ずば抜けています。(僕も)一生懸命やっているんですけどね。神様はあの才能をくれなかったですね、僕には・・・」
と、悔し涙を流しながら話をしていたのがとても印象的でした。
いいですか、大の大人が、悔しさで、人目もはばからずに泣いているのですよ。
日本料理にどれほどの情熱を注ぎ込んでいるのか、これだけでわかります。
これがどれほどの悔しさなのか、こちらもまた想像に難くありません。
ここでしびれるナレーションが入ります。
悔しさも、意地も、眠れなかった夜も、情熱も、涙も、譲れないプライドも、全てを飲み込んで立つ厨房という名の戦場
でも、奥田氏の涙は、
泣くほどに悔しい思いを抱えながら、しかし、僻みから山本氏を恨むということではなく、だから自分はそれ以上に頑張るのだ、という強い意思の涙でした。
そして、彼は言います「自分なりにできることを追求する。」と。
素晴らしいです。本当に素晴らしい。
本気で料理に向き合っているからこそ出る涙であり、謙虚に自分と相手の力を認められる力。そして情熱とプライド。
二人ともに、お互いに対して、泣くほどに、眠れないほどに、悔しい思いをしている。
しかし、それを僻みとか、やっかみにというダークなエネルギーに引き込まれるのではなく、見事に自分のやる気とモチベーションへと転化していったのです。
そして、そのエネルギーは、料理にかける情熱をさらに燃え上がらせているのです。
そういいながらも、二人はいつもつるんでいて、仲がよいのです。
常に行き来しながら、自分の考えている手の内をさらす。隠さない。
本当に素晴らしいライバル関係だと思いました。
こういうのがいい、こういうのが本当に素晴らしい。
二人共に、徳島の青柳で三畳の寮生活での丁稚奉公からのスタートでした。
ただ、料理にかける情熱は誰にも負けない二人でした。
ペーペーでも、モチベーションだけは、誰にも負けないものであった、そういうことが印象的でした。
結果として、二人共に、ミシュラン料理人となるわけです。
彼らと普通の料理人との最大の違い、それは、
料理にかける情熱であり、モチベーション
だと思いました。
これはもう何度見たかわからないぐらい見ている動画です。
今回、これを書くにあたって、PC用に動画にしているので、改めてこの番組を見ました。
今でも、これを見て私も少し涙ぐんでいました。
と同時に、これだ、と思いましたね。
一流とは、何か、一流とは、どこまでやる人を言うのか。
こういう一流の人の情熱の炎に当たること、これもまた、自分のモチベーションですね。
とにかく、トレーダーというのは、誰にも管理されず、誰にも束縛を受けない自由業です。
なので、モチベーションが落ちてしまうと、もうやっていけない、というほどモチベーションが重要なんです。
しかも、現状に甘んじては、成長が確実に止まってしまいます。
というより、その止まったことによって、沈む危険性が実に高いんです。
なので、高いモチベーションを如何にして保つのか、私はここまでずっと四苦八苦してきました。
しかし、なかなかこれといったものに巡りあってはいませんでした。
今回、「競争」ということに気がつきましたので、ここを手がかりに、
自分の性格に合ったものをアレンジしてみよう
と思いました。
トレードと同じで、こういうことまでカスタマイズが必要だとは、思いもしませんでしたが、つくづく思いますねえ。
人それぞれ
って。
コメントで、よくご質問があって、「あらなみさんはどのようにモチベーションを維持しておられますか。」って時々あるんですが、私には有効であっても、人にはダメってこともあるのですよ。
今回書いた「競争」ってのも、ポジティブに使うことができればいいんだけど、ダークなエネルギーが巨大ですからねえ。
正にスターウォーズのフォースのエネルギーのようですねえ(笑)
ダークサイドに負けない強い心があれば、競争というフォースは凄いポジティブなエネルギーを生んでくれるが・・・ひとたびダークサイドに落ちれば酷いことになる諸刃の剣がこの競争というものである。
画一的な方法、誰でもに通用するようなやり方って、難しいんですよねえ。
これ、本当にトレードと同じですよねえ。
改めて今回感じました。
ということで、私の試行錯誤中の奮戦記でした。
今回の記事のこと、私自身が今本当にリアルですごく四苦八苦していることなんです。
暇つぶしの件、じゃないですよ(笑)
自分なりのモチベーションの取り方をされている方、試行錯誤の方、いつもに増して是非ご意見伺えればとても嬉しいです。
デイトレだったら、日々相場に向かっているわけですが、スイングだとかで場を見ない専業の方とか、私だったら、暇で暇で死ぬかもしれません(笑)
やっぱり、暇つぶしの件じゃねえかよ、っていうのは放っておいて・・・
モチベーションの件と、ちょっとだけ暇つぶしの件も(笑)
今からもう場が開く木曜日が待ち遠しい・・・って(笑)
そういえば、ブログランキングも、アフィリ頑張っているわけでもなく、実際にはどうでもいいんですが、これはこれで気になったりする(笑)

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