上達のプロセス 1
2015/10/10 Sat
投資系ブログを読んでいる人、というのは、自分が投資をしている人がほとんどだと思うのですが、何故ブログを読んでいるのか、というと、主たる目的が、他の分野とはかなり違う、ってことで、以下の目的がある、ということです。
どうやったら儲けられるようになるのかが知りたい
仲間を求めて、とかそういうことがあるにせよ、他の分野のブログを読んでいる人と決定的に違うのは、この切実なる願い(笑)があることだと思います。
理屈はともかくどうやったら勝てるようになれるかがとにかく知りたい
この目的があって読んでいると思います。
そして、次に考えるのは、次のようなことになります。
そのためには、勝っている人が何をしているのかを学んで、それを真似すれば勝てるようになるはずだ
この考え方が潜在的にせよあるはずです。
そうなると、
カリスマと呼ばれる大きく儲けている人の真似をすれば一番よいはずだ
儲けていればいるほど、真似をするのによい
となります。
無意識でやっているにせよ、モデリングという考え方で、これは、学習の基本となります。
さらにベースにある考え方は、「やり方を真似れば勝てるようになる」というものです。
だから、カリスマ投資家のブログを熱心に読む
本当は、どうやったら勝てるのかだけが知りたいのだけど、飲み会情報とかも頑張って読む
となります(笑)
もちろん、セミナーとか、DVDとか、ムック本とか、カリスマの情報なら、追いかけて、「どうやっているのか」熱心に勉強している人も少なからずおられるはずです。
もう何年もこうやって勉強して、勉強して、気がつけば3年、5年の月日が流れていた、という人も多いでしょう。
前回の記事では、そういう「勝つためのプロセス」についての疑問を書きました。
そういう「モデリングという考え方」で勝てるようになるのか、という疑問です。
カリスマと自分とでは、能力、才能に違いは無いのか。
そもそも、やり方だけが儲ける秘訣なのか。
という疑問です。
普通の物事なら、3年もすれば、もうその道の中堅どころです。
会社に入社して、3年、5年といえば、もう新人教育するぐらいの中堅社員でしょうか。
ところが、振り返って、投資家としては、中堅どころ、もうそろそろ利益が出てきて、という立場になれたのか、というと、
それが全然違うのだ、気がつけば投資をはじめてもう3年も経っているというのに、まだ利益にならない、というより、結果的には年間を通じてみれば、負けている、新人のままだ、何故なのだ
そうなっている人が実態としてはおられるのだと思います。
こんなに勝っている人が大勢いるのに、何故自分はダメなんだ
こういう自己卑下に陥ったことは、一度ならず二度三度あるのではないでしょうか。
前回書いたことと少々ダブりますが、ここでは、事実認識の間違い があるわけです。
こんなに勝っている人が大勢いる
まずこの認識です。
勝っている人が大勢いる、ことは、確かに事実でしょう。
しかし、
プロ野球選手が大勢いるからといって、真似をすれば、自分もプロ野球選手と同じことができる、と考えていることがそもそも事実認識の間違いだ、ということはわかると思います。
プロゴルファーが大勢いるからといって、真似をすればプロゴルファーと同じようになれるのか。
証券口座は、2300万口座あります。
そのうち、確かに「大勢のカリスマ投資家」がいることは確かですが、その数は、多く見積もってもせいぜい数百人でしょう。
0.001%
投資家のうち、カリスマのシェアです。
10万人に一人の割合、ということになります。
では、FXでは、どうでしょう。
口座数は、ネットで調べると600万口座ぐらいあるようです。
では、カリスマ投資家の数が、多く見積もっても数百とすると、同じようなものです。
みんな儲かって飲み会しているのに、何故自分だけ儲からないのか
という「みんな」は、誤解から起きている、ということがわかると思います。
言いたくはありませんが、彼らは、10万人に一人の選りすぐられたエリートたちなんです。
私のブログはダサいので、時々言われます。
「カリスマさんたちは、もっと感覚的にやってますよ。そんなめんどくさいこと考えてませんよ。相場ってもっと気楽なものじゃないですか。」
と。
確かにそうなんですよ。カリスマさんたちにとっては・・・才能ある人達にとっては、「当たり前」のことに過ぎないから、感覚的にやっても、利益が出るんですよ。
さて、口座の分析などから見て、
一生懸命真似しようと努力しているのに、勝てないで何年も来てしまった
というのは、普通の状態だということがわかります。
この件に関して、私は、
真実をしっかりと見よう
という記事を前に書きました。
ほとんどの口座は負けている
これが紛れもない事実です。
また、この記事に対して、証券、FXの内部の友人がおられる方がコメントしてくれていますが、この記事を裏付ける情報でした。
本やネット上、もしくはセミナーでは、
こうやったら勝てる、勝っている人は大勢いる
あなたも、こうやったら明日からでも勝ち組になれる
そういう情報が踊っています。
だから、どうしても、
「安易に勝てるようになる」と思ってしまって、その認識と、
やってみたら、全然勝てない、負けてばかりいる
というギャップに苦しんでいる人が大勢いるのだと思います。
また、簡単に勝てるようになったストーリーを持ったカリスマ投資家さんが大勢おられますから、自分だって、思うのは仕方がないことかもしれません。
しかし、
現実は、ほとんどの人が相場で負けている
ってことなんですよ。
これは、
競馬をしている人がほぼ全員負けている
パチンコをしている人がほぼ全員負けている
のと同じようなものです。
この事実を前提として考えると、次のようなことがわかります。
カリスマブログを読んで、真似して、すぐに儲かるのなら、この世に、投資で負ける人などいない
1000円の本を読んで、1億円儲かるのなら、この世は金持ちだらけとなる
投資セミナーに行って、次の日から利益がどんどん出るというのなら、この世は、全員が投資家になっている
みんな、自分だけは特別だと思っている特別じゃない人ばかりだ
残念ながら、これがロジカルに考えて、事実だと思います。
そもそも
本一冊読んで、投資で簡単に儲かるのなら、誰が汗水たらして働くものか!!
と思いませんか。
そんなに簡単に1億円儲かるのなら、そんな本書かないで、自分で儲けるよ
となりますよ。
じゃあ、こういう疑問も生まれてくるかもしれません。
「勝てる方法」がわかれば勝てるはずなのに、カリスマが言っていることを真似しても勝てないじゃないか。
ということは、カリスマは、ウソを言っているのか、勝てる方法を隠しているんじゃないか。
私の認識ですが、わざわざ人前に出て、セミナーをやって、ウソを言うために出てくる人はいないと思います。
多くの場合、彼らは、自分の持っている特別なスキルについては、無自覚なんです。
確かに「STAP細胞はあります!!」と言った人がいましたが(笑)、彼女とて、その時は、そう信じていたのでしょう。
ここまで書くと、
じゃあ、投資で儲かるようになった人は確かにいるけど、それは才能であって、ほとんどの人は、才能も無いのだから、諦めろ、ってことかよ!!
そういう意味なのか。
私は、前の記事で、「7年間やれば負けるを繰り返した」と書きましたが、その負け続けている時に考えていたこととは、正に、
勝てる方法を探しだすこと!!
勝っている人の真似をしようとしていたこと!!
だったんです。
そうです。
今、これを読んでいるあなたと同じ状態だったのかもしれません(笑)
そのために、100万円以上もする高額の株価分析ソフトを買って、あらゆる投資本、英語の投資本、など、買いまくって、とにかく必死で「勝てるやり方」を探していました。
セミナーにも行きまくりました。
10万円、20万円という高額セミナーにも、惜しげもなく行きました。
気がつけば、持っている投資本は1000冊を超えていました。
それほど、必死になって、「勝っている人の真似をしようとした」「勝っている人の方法を知ろうとした」わけです。
しかし、7年間にわたったその懸命の努力は、実を結ぶことはありませんでした。
出たら負け、出たら負け、を繰り返して、
7年間、セミの地下生活
を過ごしていたのです。
その7年間の地下生活を経て、商品先物系の雑誌に広告がのっていたある相場師の主催するブートキャンプに入隊します。
もちろん、「勝てる方法」を知りたくて入隊したわけです。
(古くからの読者の方からは、またあの話か、と思われることを承知で(笑)、中途半端で終わっていることもあるので、ちょっと視点を変えて書きますね。)
今で言う「カリスマが勝てる方法を教えてくれるキャンプ」のつもりで入隊したわけです。
ところが、渡された道具、つまり方法は何だったのか。
入隊した、練習生全員は、唖然とすることになります。
ということで、長くなるので次回(笑)

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どうやったら儲けられるようになるのかが知りたい
仲間を求めて、とかそういうことがあるにせよ、他の分野のブログを読んでいる人と決定的に違うのは、この切実なる願い(笑)があることだと思います。
理屈はともかくどうやったら勝てるようになれるかがとにかく知りたい
この目的があって読んでいると思います。
そして、次に考えるのは、次のようなことになります。
そのためには、勝っている人が何をしているのかを学んで、それを真似すれば勝てるようになるはずだ
この考え方が潜在的にせよあるはずです。
そうなると、
カリスマと呼ばれる大きく儲けている人の真似をすれば一番よいはずだ
儲けていればいるほど、真似をするのによい
となります。
無意識でやっているにせよ、モデリングという考え方で、これは、学習の基本となります。
さらにベースにある考え方は、「やり方を真似れば勝てるようになる」というものです。
だから、カリスマ投資家のブログを熱心に読む
本当は、どうやったら勝てるのかだけが知りたいのだけど、飲み会情報とかも頑張って読む
となります(笑)
もちろん、セミナーとか、DVDとか、ムック本とか、カリスマの情報なら、追いかけて、「どうやっているのか」熱心に勉強している人も少なからずおられるはずです。
もう何年もこうやって勉強して、勉強して、気がつけば3年、5年の月日が流れていた、という人も多いでしょう。
前回の記事では、そういう「勝つためのプロセス」についての疑問を書きました。
そういう「モデリングという考え方」で勝てるようになるのか、という疑問です。
カリスマと自分とでは、能力、才能に違いは無いのか。
そもそも、やり方だけが儲ける秘訣なのか。
という疑問です。
普通の物事なら、3年もすれば、もうその道の中堅どころです。
会社に入社して、3年、5年といえば、もう新人教育するぐらいの中堅社員でしょうか。
ところが、振り返って、投資家としては、中堅どころ、もうそろそろ利益が出てきて、という立場になれたのか、というと、
それが全然違うのだ、気がつけば投資をはじめてもう3年も経っているというのに、まだ利益にならない、というより、結果的には年間を通じてみれば、負けている、新人のままだ、何故なのだ
そうなっている人が実態としてはおられるのだと思います。
こんなに勝っている人が大勢いるのに、何故自分はダメなんだ
こういう自己卑下に陥ったことは、一度ならず二度三度あるのではないでしょうか。
前回書いたことと少々ダブりますが、ここでは、事実認識の間違い があるわけです。
こんなに勝っている人が大勢いる
まずこの認識です。
勝っている人が大勢いる、ことは、確かに事実でしょう。
しかし、
プロ野球選手が大勢いるからといって、真似をすれば、自分もプロ野球選手と同じことができる、と考えていることがそもそも事実認識の間違いだ、ということはわかると思います。
プロゴルファーが大勢いるからといって、真似をすればプロゴルファーと同じようになれるのか。
証券口座は、2300万口座あります。
そのうち、確かに「大勢のカリスマ投資家」がいることは確かですが、その数は、多く見積もってもせいぜい数百人でしょう。
0.001%
投資家のうち、カリスマのシェアです。
10万人に一人の割合、ということになります。
では、FXでは、どうでしょう。
口座数は、ネットで調べると600万口座ぐらいあるようです。
では、カリスマ投資家の数が、多く見積もっても数百とすると、同じようなものです。
みんな儲かって飲み会しているのに、何故自分だけ儲からないのか
という「みんな」は、誤解から起きている、ということがわかると思います。
言いたくはありませんが、彼らは、10万人に一人の選りすぐられたエリートたちなんです。
私のブログはダサいので、時々言われます。
「カリスマさんたちは、もっと感覚的にやってますよ。そんなめんどくさいこと考えてませんよ。相場ってもっと気楽なものじゃないですか。」
と。
確かにそうなんですよ。カリスマさんたちにとっては・・・才能ある人達にとっては、「当たり前」のことに過ぎないから、感覚的にやっても、利益が出るんですよ。
さて、口座の分析などから見て、
一生懸命真似しようと努力しているのに、勝てないで何年も来てしまった
というのは、普通の状態だということがわかります。
この件に関して、私は、
真実をしっかりと見よう
という記事を前に書きました。
ほとんどの口座は負けている
これが紛れもない事実です。
また、この記事に対して、証券、FXの内部の友人がおられる方がコメントしてくれていますが、この記事を裏付ける情報でした。
本やネット上、もしくはセミナーでは、
こうやったら勝てる、勝っている人は大勢いる
あなたも、こうやったら明日からでも勝ち組になれる
そういう情報が踊っています。
だから、どうしても、
「安易に勝てるようになる」と思ってしまって、その認識と、
やってみたら、全然勝てない、負けてばかりいる
というギャップに苦しんでいる人が大勢いるのだと思います。
また、簡単に勝てるようになったストーリーを持ったカリスマ投資家さんが大勢おられますから、自分だって、思うのは仕方がないことかもしれません。
しかし、
現実は、ほとんどの人が相場で負けている
ってことなんですよ。
これは、
競馬をしている人がほぼ全員負けている
パチンコをしている人がほぼ全員負けている
のと同じようなものです。
この事実を前提として考えると、次のようなことがわかります。
カリスマブログを読んで、真似して、すぐに儲かるのなら、この世に、投資で負ける人などいない
1000円の本を読んで、1億円儲かるのなら、この世は金持ちだらけとなる
投資セミナーに行って、次の日から利益がどんどん出るというのなら、この世は、全員が投資家になっている
みんな、自分だけは特別だと思っている特別じゃない人ばかりだ
残念ながら、これがロジカルに考えて、事実だと思います。
そもそも
本一冊読んで、投資で簡単に儲かるのなら、誰が汗水たらして働くものか!!
と思いませんか。
そんなに簡単に1億円儲かるのなら、そんな本書かないで、自分で儲けるよ
となりますよ。
じゃあ、こういう疑問も生まれてくるかもしれません。
「勝てる方法」がわかれば勝てるはずなのに、カリスマが言っていることを真似しても勝てないじゃないか。
ということは、カリスマは、ウソを言っているのか、勝てる方法を隠しているんじゃないか。
私の認識ですが、わざわざ人前に出て、セミナーをやって、ウソを言うために出てくる人はいないと思います。
多くの場合、彼らは、自分の持っている特別なスキルについては、無自覚なんです。
確かに「STAP細胞はあります!!」と言った人がいましたが(笑)、彼女とて、その時は、そう信じていたのでしょう。
ここまで書くと、
じゃあ、投資で儲かるようになった人は確かにいるけど、それは才能であって、ほとんどの人は、才能も無いのだから、諦めろ、ってことかよ!!
そういう意味なのか。
私は、前の記事で、「7年間やれば負けるを繰り返した」と書きましたが、その負け続けている時に考えていたこととは、正に、
勝てる方法を探しだすこと!!
勝っている人の真似をしようとしていたこと!!
だったんです。
そうです。
今、これを読んでいるあなたと同じ状態だったのかもしれません(笑)
そのために、100万円以上もする高額の株価分析ソフトを買って、あらゆる投資本、英語の投資本、など、買いまくって、とにかく必死で「勝てるやり方」を探していました。
セミナーにも行きまくりました。
10万円、20万円という高額セミナーにも、惜しげもなく行きました。
気がつけば、持っている投資本は1000冊を超えていました。
それほど、必死になって、「勝っている人の真似をしようとした」「勝っている人の方法を知ろうとした」わけです。
しかし、7年間にわたったその懸命の努力は、実を結ぶことはありませんでした。
出たら負け、出たら負け、を繰り返して、
7年間、セミの地下生活
を過ごしていたのです。
その7年間の地下生活を経て、商品先物系の雑誌に広告がのっていたある相場師の主催するブートキャンプに入隊します。
もちろん、「勝てる方法」を知りたくて入隊したわけです。
(古くからの読者の方からは、またあの話か、と思われることを承知で(笑)、中途半端で終わっていることもあるので、ちょっと視点を変えて書きますね。)
今で言う「カリスマが勝てる方法を教えてくれるキャンプ」のつもりで入隊したわけです。
ところが、渡された道具、つまり方法は何だったのか。
入隊した、練習生全員は、唖然とすることになります。
ということで、長くなるので次回(笑)

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