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陰陽対極

2013/02/03 Sun

■ハロープロジェクトはとてもよかったです。
コンサート会場では、

みんなが・・今を生きていました

これがなによりも素晴らしかったです。
みなさん、今、この瞬間を生きていますか。
いつか来る将来のため、次のために今をつかってはいませんか。
つぎの何かのために常に今を使っていては、いつまでたっても将来のため、将来のため、ということの繰り返しにしかならず、気がついたら、人生が終わっていた、ということになりかねません。
将来お金が儲かったら幸せになれる、と思っているのかもしれませんが、今を生きられない人は、お金を持ったところで同じです。

ゴミ屋敷主は、「いつか使うかもしれないから・・」と思って物が捨てられなくなる、ということですが、「いつか将来のため」と常に今の時間を使っていては、これと同じなんです。

今生きていることだけが真実、後はゲーム(西野皓三)


■今週は、子供がもらってきたインフルエンザに親二人が次々に感染し、あっという間に我が家は、感染列島状態に陥りました。
私は、予防接種をしていたこともあり、熱も37~38度程度と軽くて、食欲も普通で、トレードも普通にやっていました。
この程度ならタミフルなど薬を飲むと私の場合胃をやられて2週間ほど苦しまないといけないのがわかっているので、薬なしで乗り切りました。
前にインフルエンザにかかったのは、10年以上前ですので、覚えていないぐらい昔です。
今回は、親二人にもうつったのはかなり無防備だったことが原因なので、ここは次回から何とかしないといけない課題でしょう。
無防備なら、確実に感染しますね。

今回病気になって思ったことは、健康であることのありがたさ、です。
熱がなく目が覚める、という日常のありがたさをつくづく感じました。
こういう機会がなければ、健康ということを強く意識することがないので、時々お灸をすえる意味でも、インフルエンザにかかってもいいか、と病を楽しむ、という余裕もあっての療養生活でした。
この世の出来事には、無駄なことなどありません。
病気からも、貴重な教訓をいくつも得ることができるのです。

また、この程度の熱によるしんどさなど、腎臓結石の痛みに比べれば楽なものなので・・・治る病気であれば、ということですが、時々は病気になるべきなのかもしれません。
その方が、体に気を使って、結局長生きできることになるからです。


■こうした経験を通じて思うことは、世の中は、陰陽対極によって成り立っているということです。
負の側面を見ればこそ正の側面が見える、ということ。
物事の本質を探りたければ、常に物事には両面がある、ということを理解しておくことを意識せねば、と思っています。
2013-01-7.jpg 



■さて、相場も全く同じ側面を持っています。
つまり、負ける、という経験を通じてこそ、勝つ、ということが見えてくる、ということなんです。

ここがわからない、理解できない、というより、理解しようとしない人がほとんどです。

自分が何故負けるのか、ということを徹底分析して、負ける原因を探っていく作業を続けること、これが勝つことへの近道である、といくら教えても、ほとんどの場合、無視されます。

何故、そうなるのか、というと、「勝てるパターンを知れば儲けられるようになる」という思い込みがあまりにも強いからです。
なので、それ以外の方法論には全く興味が行かないのでしょう。

つまり、自分が今負けているのは、勝てるパターンを知らないから、であって、それ以外の理由はない、という理解です。

勝てる具体的やり方、具体的パターン、とにかくそれ以外にはまるで興味なし、それが、多くの投資家の姿だと思いますし、その多くの投資家というのは、いわゆる負け組、ということです。

負けている人の考えていることは、驚くほど同じですし、頑固にその考え方を変えようとはしませんので、そこから抜け出すこともほぼできません。

少ない範囲かもしれませんが、私が過去に接した負け組さんたちのほぼ全てといってもいいぐらいの人はそう考えています。

やり方さえわかれば勝てるようになる

この強烈な思い込みはとにかくすごいです。

とにかく、やり方にしか興味がない、というのが普通でしょう。

その多くの負け組ニーズに答えて、ということでしょうか、確かに、本を探しても「こうすれば勝てるようになる」という本はあっても、「こうすれば負ける」という本はありませんし、そんな本を書いても売れないでしょう(笑)
そして、勝てるパターンを書いている本ほど売れるのですが、そのパターン通りやってもまず勝てない、という素晴らしい結末も全て同じです(笑)

情報商材も同じです。
書いてある通りにやっても、ほぼすべて勝てない。もうお見事、と言うしかありません。
何万円もの高額商材を売って、それで勝てないのは売っている本人が一番理解していると思うのですが・・・
ある商材には、「この商材は王道のやり方です。」といううたい文句がありました。
王道って、わかりますか。つまり、「どの本にも書いてあるありきたりのやり方」という意味なんです。
1000円の本と同じ内容のことを何万円もの商材に書いています、と自らが告白しているのです。
ものも言いよう、とは言え、素晴らしい言い回しだと感心すらします。

投資本で思うのですが、これらの本の著者は、どうして勝てないパターンをいかにも誰でもがこれを使えば勝てるパターンである、と書けるのでしょうか。
良心がとがめないのか不思議です。
確かに、競馬必勝本でも、勝った勝った、と書いていますが、その通りやって勝った試しがない(笑)

とにかく、こうすれば勝てる、という本を読んで、勝てるようになった、という話は聞いたこともありませんがね(笑)


全ては、勝てるパターンを知れば儲けられるようになる、という負け組共通の思い込みを逆手に取った商法なんですから、そう思い込んでいるお前が悪いのだ、と言われればそれまで、ということなのでしょうか。

では、逆にこの思い込みに対しての疑問を私から出します。

①勝てるやり方があるのなら、何故そういう勝てるやり方が広まらないのか。誰かが秘密にしていても、現代のような高度情報化社会ならどこかで漏れるのではないか。

②みんなが「その勝てるやり方」を知れば、その勝てるやり方、たるものはまだ機能するのか。

③プロもしくはプロ並みになった投資家でさえ、1年後には半数は消えているのがこの世界である。では、そういう「勝てるやり方」を知ったであろう人たちはそもそも「勝ち組」ではないのか。一生それで勝てるということになるはずではないのか。


勝ち組になった人があっという間に転落するのが、相場というものです。
ここ数年間でも、大勢のブログが閉鎖に追い込まれ、次々に消えていっていることは皆さんもご承知のことでしょう。
これが勝てるやり方を知った人たちなら、何故こんなことが起こるというのでしょう。
どう説明しますか。


学校で勉強したように、正解がある、と思って相場を勉強していると、どうしても正解を探そうと思ってしまうのでしょう。

相場の正解を探しても、そんなものはそもそも存在するのでしょうか。

答えを探そうとするからしんどいのです。
答えを探そうとして相場をやるのではなく、日々の繰り返しの負けの中から見えてくる相場への理解こそが本質への道だ、と私は常々思うのです。


さて、トレードシステムには、①勝つシステム、②勝ちも負けもしないシステム(手数料負けするシステム)の2つしか存在しません。
負けるシステムというのはこの世には存在しないのです。
何故だかわかりますか。


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檻の中のネズミ

2013/02/24 Sun

檻の中にずっと閉じ込められていたネズミは、入り口が開いていても、外に出ようとしません。
何故なら、そのネズミにとっての限界は、檻の中なので、外の世界という概念が無いからです。

実際、我が家のハムスターもそうで、入り口が開いていても、外には出ようとは決してしません。
先日など、間違って一晩中開けっ放しになっていたのですが、ちゃんと檻の中で過ごしていました。
冒険心旺盛なハムスターだと、すぐに外へ出ようとする個体もいますが、今のハムスターは、歴代ハムスターの中では、一番臆病なハムですね。



さて、本年に入って、信用取引の担保規制が緩和されました。
年初からの相場上昇もあって、個人の売買代金は、ネット証券を中心として、激増している様子です。

振り返って、自分自身のことを考えると、1月は担保規制緩和が始まったばかりで、檻の中のネズミ状態であったという感じです。
これまで、自分が何年間も馴染んできた限界というものが脳の中にできあがっていて、担保規制が緩和されていても、馴染んだ限界を超えることはほとんどありませんでした。

さて、今、もう規制緩和から2か月近くが経過しようとしています。

さすがの私も、ちょっとずつ檻の外へ恐る恐る出始めている、というのが実態です。
臆病すぎるじゃないか、何やってんだ、という声もあるとは思いますが、それが長年馴染んできた習慣のなせる業なんでしょう。

また、そういう限界を前提としたやり方を続けてきた、という習慣からなかなか抜け出せないでいる、ということでもありました。

まだ、檻の周りをうろちょろしている程度ですが、最近は、担保のことを気にせずにやっとトレードできるようになってきました。

というより、気がつけば、昔ならとっくに担保切れになっていたであろう状態が出てきつつあります。

お前、遅すぎるだろう!!

と言われるかもしれませんが、それが私ですので、仕方がありません。

自然な流れで、感覚が慣れてきて、

気が付けば、そうしていた、気がつけば変化していた

というようなことが私には多いです。

長年デイトレードをやってきた他の人はどうなのか、よくわかりませんが・・・


これは、環境変化に対応する、といったことでも同じです。
もっと要領よくやればいいのですが、なかなか簡単には行かないことが多いのです。

ガンガンの上げ相場なら、

どこかで買って、オーバーナイトすりゃいいんだよ!!

と言われても、長年のリスク感覚がそれを許さない、といった感じです。


実は、自然な感覚をこうやって頼りにすると、私の経験上、本当にその環境に馴染んだ、というのは、だいたいにおいて、3か月ほどかかります。

1か月目は全然馴染めず、2か月目は恐る恐るで、3か月目はだんだんと馴染んできて、4か月目に入るともう昔からそうだった、という感じに慣れてくる、という感覚を持っています。

これは、他の人でも同じだと思うのですが、ようやく値動きも3か月目に入ると、それに馴染んで、抵抗がなくなってくる、というのが、人の感覚的なものなんでしょう。

人の感覚というのは、かなり保守的にできていて、しばらく時間の経過を経ないと、変化を受け入れないものだ、と思うのです。

そういう意味で、昔から、一回りで3か月、というのは、この人が馴染むというサイクルが影響しているのではないか、と思うのです。

林本で言うところの、3か月波動理論、ですが、この人の感覚、というものが影響してそういう変化を起こさせているのでは、という感じを私は持っています。

つまり、トレンドが発生した当初は抵抗する人などもいたのが、徐々にみんなが馴染んできて、そのトレンドに乗っかるのが当たり前になっている時期がちょうど3か月程度で、みんながそう考えるようになる時期を見計らって、相場は皮肉にも反転する・・・というよりも、みんながトレンドが続くと思うということは、もう買いたい帆人は買ってしまったので、次に買う人がいなくなった、ということではないのか、などなど、思っています。

そもそも、トレンドが続くということは、徐々に、そのトレンドに賛成票が入っていくプロセスだ、とも言えます。
全員が賛成票を投じたら、次に賛成票を入れてくれる人がいなくなるので、バケツリレーが成立しなくなります。
反対票の人が寝返ってくる時期、すなわち「懐疑」の時期こそがトレンドにとってしっかりしている時期で、みんなが「そうだそうだ!!」と賛成するようになったら、次の受け手がいなくなるのと同じなので、危険だと考えるべきなのでしょう。

今回の上げ相場も、安値からの反転当初は怖くて買えなかった人たちが、そろそろみんな大胆にオーバーナイトしてくるようになったのでは、とも思いますが、ここらで3か月、どうなるのでしょう。



さて、そういう環境で、1月の投資家別売買代金を見ると、売買シェアの約60%が外人投資家で、約30%が個人投資家でした。

相変わらず売買の60%ほどが外人なので、相場の大きな流れは外人が作る、と考えておくことが必要でしょう。

一方で、担保規制緩和の影響もあって、個人が30%と勢力を高めています。
このうちのかなりの%がデイトレードであろう、と推察されますが、この変化によって、微妙に目先の値動きも変わってきているように感じています。

主体とする投資家がどのように変化し、その結果値動きにどのような変化を生じさせているのか。理解しておく必要があるでしょう。

環境というのは、気がつけば、変化しています。

しかも、たちの悪いことに、ちょうど馴染んだあたりから、また変化するのです。

変化というより、生物の進化のように、よりマーケットは洗練されてくる、といった方がいいかもしれません。
というのは、取れるような値動きには、すぐにみんなが気がついて、参入してくるからです。
そうなるほど、相場で取るのが難しくなってきます。

こうした変化に耐えられない人は、消えていくしかありませんので、厳しい世界だと改めて思います。


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プロフィール

あらなみ

Author:あらなみ
職業:個別株投機家・専業デイトレーダー

Twitter: @aranami718

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