檻の中のネズミ
2013/02/24 Sun
檻の中にずっと閉じ込められていたネズミは、入り口が開いていても、外に出ようとしません。
何故なら、そのネズミにとっての限界は、檻の中なので、外の世界という概念が無いからです。
実際、我が家のハムスターもそうで、入り口が開いていても、外には出ようとは決してしません。
先日など、間違って一晩中開けっ放しになっていたのですが、ちゃんと檻の中で過ごしていました。
冒険心旺盛なハムスターだと、すぐに外へ出ようとする個体もいますが、今のハムスターは、歴代ハムスターの中では、一番臆病なハムですね。
さて、本年に入って、信用取引の担保規制が緩和されました。
年初からの相場上昇もあって、個人の売買代金は、ネット証券を中心として、激増している様子です。
振り返って、自分自身のことを考えると、1月は担保規制緩和が始まったばかりで、檻の中のネズミ状態であったという感じです。
これまで、自分が何年間も馴染んできた限界というものが脳の中にできあがっていて、担保規制が緩和されていても、馴染んだ限界を超えることはほとんどありませんでした。
さて、今、もう規制緩和から2か月近くが経過しようとしています。
さすがの私も、ちょっとずつ檻の外へ恐る恐る出始めている、というのが実態です。
臆病すぎるじゃないか、何やってんだ、という声もあるとは思いますが、それが長年馴染んできた習慣のなせる業なんでしょう。
また、そういう限界を前提としたやり方を続けてきた、という習慣からなかなか抜け出せないでいる、ということでもありました。
まだ、檻の周りをうろちょろしている程度ですが、最近は、担保のことを気にせずにやっとトレードできるようになってきました。
というより、気がつけば、昔ならとっくに担保切れになっていたであろう状態が出てきつつあります。
お前、遅すぎるだろう!!
と言われるかもしれませんが、それが私ですので、仕方がありません。
自然な流れで、感覚が慣れてきて、
気が付けば、そうしていた、気がつけば変化していた
というようなことが私には多いです。
長年デイトレードをやってきた他の人はどうなのか、よくわかりませんが・・・
これは、環境変化に対応する、といったことでも同じです。
もっと要領よくやればいいのですが、なかなか簡単には行かないことが多いのです。
ガンガンの上げ相場なら、
どこかで買って、オーバーナイトすりゃいいんだよ!!
と言われても、長年のリスク感覚がそれを許さない、といった感じです。
実は、自然な感覚をこうやって頼りにすると、私の経験上、本当にその環境に馴染んだ、というのは、だいたいにおいて、3か月ほどかかります。
1か月目は全然馴染めず、2か月目は恐る恐るで、3か月目はだんだんと馴染んできて、4か月目に入るともう昔からそうだった、という感じに慣れてくる、という感覚を持っています。
これは、他の人でも同じだと思うのですが、ようやく値動きも3か月目に入ると、それに馴染んで、抵抗がなくなってくる、というのが、人の感覚的なものなんでしょう。
人の感覚というのは、かなり保守的にできていて、しばらく時間の経過を経ないと、変化を受け入れないものだ、と思うのです。
そういう意味で、昔から、一回りで3か月、というのは、この人が馴染むというサイクルが影響しているのではないか、と思うのです。
林本で言うところの、3か月波動理論、ですが、この人の感覚、というものが影響してそういう変化を起こさせているのでは、という感じを私は持っています。
つまり、トレンドが発生した当初は抵抗する人などもいたのが、徐々にみんなが馴染んできて、そのトレンドに乗っかるのが当たり前になっている時期がちょうど3か月程度で、みんながそう考えるようになる時期を見計らって、相場は皮肉にも反転する・・・というよりも、みんながトレンドが続くと思うということは、もう買いたい帆人は買ってしまったので、次に買う人がいなくなった、ということではないのか、などなど、思っています。
そもそも、トレンドが続くということは、徐々に、そのトレンドに賛成票が入っていくプロセスだ、とも言えます。
全員が賛成票を投じたら、次に賛成票を入れてくれる人がいなくなるので、バケツリレーが成立しなくなります。
反対票の人が寝返ってくる時期、すなわち「懐疑」の時期こそがトレンドにとってしっかりしている時期で、みんなが「そうだそうだ!!」と賛成するようになったら、次の受け手がいなくなるのと同じなので、危険だと考えるべきなのでしょう。
今回の上げ相場も、安値からの反転当初は怖くて買えなかった人たちが、そろそろみんな大胆にオーバーナイトしてくるようになったのでは、とも思いますが、ここらで3か月、どうなるのでしょう。
さて、そういう環境で、1月の投資家別売買代金を見ると、売買シェアの約60%が外人投資家で、約30%が個人投資家でした。
相変わらず売買の60%ほどが外人なので、相場の大きな流れは外人が作る、と考えておくことが必要でしょう。
一方で、担保規制緩和の影響もあって、個人が30%と勢力を高めています。
このうちのかなりの%がデイトレードであろう、と推察されますが、この変化によって、微妙に目先の値動きも変わってきているように感じています。
主体とする投資家がどのように変化し、その結果値動きにどのような変化を生じさせているのか。理解しておく必要があるでしょう。
環境というのは、気がつけば、変化しています。
しかも、たちの悪いことに、ちょうど馴染んだあたりから、また変化するのです。
変化というより、生物の進化のように、よりマーケットは洗練されてくる、といった方がいいかもしれません。
というのは、取れるような値動きには、すぐにみんなが気がついて、参入してくるからです。
そうなるほど、相場で取るのが難しくなってきます。
こうした変化に耐えられない人は、消えていくしかありませんので、厳しい世界だと改めて思います。

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何故なら、そのネズミにとっての限界は、檻の中なので、外の世界という概念が無いからです。
実際、我が家のハムスターもそうで、入り口が開いていても、外には出ようとは決してしません。
先日など、間違って一晩中開けっ放しになっていたのですが、ちゃんと檻の中で過ごしていました。
冒険心旺盛なハムスターだと、すぐに外へ出ようとする個体もいますが、今のハムスターは、歴代ハムスターの中では、一番臆病なハムですね。
さて、本年に入って、信用取引の担保規制が緩和されました。
年初からの相場上昇もあって、個人の売買代金は、ネット証券を中心として、激増している様子です。
振り返って、自分自身のことを考えると、1月は担保規制緩和が始まったばかりで、檻の中のネズミ状態であったという感じです。
これまで、自分が何年間も馴染んできた限界というものが脳の中にできあがっていて、担保規制が緩和されていても、馴染んだ限界を超えることはほとんどありませんでした。
さて、今、もう規制緩和から2か月近くが経過しようとしています。
さすがの私も、ちょっとずつ檻の外へ恐る恐る出始めている、というのが実態です。
臆病すぎるじゃないか、何やってんだ、という声もあるとは思いますが、それが長年馴染んできた習慣のなせる業なんでしょう。
また、そういう限界を前提としたやり方を続けてきた、という習慣からなかなか抜け出せないでいる、ということでもありました。
まだ、檻の周りをうろちょろしている程度ですが、最近は、担保のことを気にせずにやっとトレードできるようになってきました。
というより、気がつけば、昔ならとっくに担保切れになっていたであろう状態が出てきつつあります。
お前、遅すぎるだろう!!
と言われるかもしれませんが、それが私ですので、仕方がありません。
自然な流れで、感覚が慣れてきて、
気が付けば、そうしていた、気がつけば変化していた
というようなことが私には多いです。
長年デイトレードをやってきた他の人はどうなのか、よくわかりませんが・・・
これは、環境変化に対応する、といったことでも同じです。
もっと要領よくやればいいのですが、なかなか簡単には行かないことが多いのです。
ガンガンの上げ相場なら、
どこかで買って、オーバーナイトすりゃいいんだよ!!
と言われても、長年のリスク感覚がそれを許さない、といった感じです。
実は、自然な感覚をこうやって頼りにすると、私の経験上、本当にその環境に馴染んだ、というのは、だいたいにおいて、3か月ほどかかります。
1か月目は全然馴染めず、2か月目は恐る恐るで、3か月目はだんだんと馴染んできて、4か月目に入るともう昔からそうだった、という感じに慣れてくる、という感覚を持っています。
これは、他の人でも同じだと思うのですが、ようやく値動きも3か月目に入ると、それに馴染んで、抵抗がなくなってくる、というのが、人の感覚的なものなんでしょう。
人の感覚というのは、かなり保守的にできていて、しばらく時間の経過を経ないと、変化を受け入れないものだ、と思うのです。
そういう意味で、昔から、一回りで3か月、というのは、この人が馴染むというサイクルが影響しているのではないか、と思うのです。
林本で言うところの、3か月波動理論、ですが、この人の感覚、というものが影響してそういう変化を起こさせているのでは、という感じを私は持っています。
つまり、トレンドが発生した当初は抵抗する人などもいたのが、徐々にみんなが馴染んできて、そのトレンドに乗っかるのが当たり前になっている時期がちょうど3か月程度で、みんながそう考えるようになる時期を見計らって、相場は皮肉にも反転する・・・というよりも、みんながトレンドが続くと思うということは、もう買いたい帆人は買ってしまったので、次に買う人がいなくなった、ということではないのか、などなど、思っています。
そもそも、トレンドが続くということは、徐々に、そのトレンドに賛成票が入っていくプロセスだ、とも言えます。
全員が賛成票を投じたら、次に賛成票を入れてくれる人がいなくなるので、バケツリレーが成立しなくなります。
反対票の人が寝返ってくる時期、すなわち「懐疑」の時期こそがトレンドにとってしっかりしている時期で、みんなが「そうだそうだ!!」と賛成するようになったら、次の受け手がいなくなるのと同じなので、危険だと考えるべきなのでしょう。
今回の上げ相場も、安値からの反転当初は怖くて買えなかった人たちが、そろそろみんな大胆にオーバーナイトしてくるようになったのでは、とも思いますが、ここらで3か月、どうなるのでしょう。
さて、そういう環境で、1月の投資家別売買代金を見ると、売買シェアの約60%が外人投資家で、約30%が個人投資家でした。
相変わらず売買の60%ほどが外人なので、相場の大きな流れは外人が作る、と考えておくことが必要でしょう。
一方で、担保規制緩和の影響もあって、個人が30%と勢力を高めています。
このうちのかなりの%がデイトレードであろう、と推察されますが、この変化によって、微妙に目先の値動きも変わってきているように感じています。
主体とする投資家がどのように変化し、その結果値動きにどのような変化を生じさせているのか。理解しておく必要があるでしょう。
環境というのは、気がつけば、変化しています。
しかも、たちの悪いことに、ちょうど馴染んだあたりから、また変化するのです。
変化というより、生物の進化のように、よりマーケットは洗練されてくる、といった方がいいかもしれません。
というのは、取れるような値動きには、すぐにみんなが気がついて、参入してくるからです。
そうなるほど、相場で取るのが難しくなってきます。
こうした変化に耐えられない人は、消えていくしかありませんので、厳しい世界だと改めて思います。

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