才能
2013/05/12 Sun
トレードで勝つにあたって、才能は必要かどうか。
よく議論されることです。
私の意見を書くとすると、
才能は間違いなく必要です。
私の意見としては、意外と思われたかもしれませんが、これが現実だと経験から感じています。
しかし、ここで言う「才能」とは、「特別な才能」とは若干違います。
特別な才能を持っている人というのは、極稀にいますが、もう感覚的に相場が取れる人のことで、彼らはこんな理屈の世界ではなく、相場観で相場が取れるので、大した理論など知らなくても大丈夫な人たちです。
自分のやることが説明できないけれど、相場は上手い、という人たちがそういう人です。
野球で言うと、長嶋さんなどがそういう天性の人ということでしょう。
そこに理屈などなく、「しゅっ」とか「パパパパン」とかでしか説明できないのです。
そういう人は特別な才能を持っておられるうらやましい人でしょう。
さて、いわゆる私の言う「才能」とは、言い換えれば「個性」とか「経験」とかに近いものです。
私は、デイトレを始めたときに、人がやれていることができなくて、とても苦しんだ経験を持っています。
何故、人にはできて自分にはできないのだろうか、と本当に悩み苦しみました。
相場を初めてから、最大の苦しみといってもいいかもしれません。
当時はまだ「やり方さえわかれば自分でもそれができるはずだ」と思い込んでいたので、何故それができないのか、が理解できなかったのです。
しかし、今振り返れば、それがどうしてかわかります。
私には、そういうやり方の才能がなかった、のです。
才能がないから、できなかったのです。
では、ある特定のやり方ができなければ、相場で勝つことができないのか。
というと、そんなことはありません。
私は結局、できないことはあきらめて、自分なりに試行錯誤することになりますが、結局、1年間やっているうちに、当時、自分に見える個別株の値動きの習性によって何とかやっていけるようになりました。
これは、リーマン前までは、通用する値動きの特性でした。
ところが、それを他の人に教えても、なかなか呑み込めないところがありました。
逆に、「何故わからないのだろう」と当時は思いました。
人は「自分にできることは人にもできる」と思い込んでいるところがあります。
イチローが、自分ができるのだから人にもできるだろう、ということは無いとは思いますが、自分が普通の人間だったら、普通は自分ができれば、人もできる、人ができれば自分もできる、そう思っているものです。
ところが、トレードに関しては、とりわけ短期売買においては、それぞれの属性が大きく影響することがあって、それによって、出来る出来ないが大きく左右されるのです。
このいわゆる「才能」の部分について、はっきりと自覚できるようになったのは、最近のことです。
野川ブートキャンプ卒業時に、野川軍曹からは、「自分の相場を見つけてください。」というメッセージをもらいました。
当時、私はその意味がよくわかってはいませんでした。
マーケットの魔術師本にもこの「自分の相場」というフレーズが繰り返しあります。
自分の相場??
なんじゃそりゃ、ですよ。
当時は、キャンプを卒業したとは言え、「取れるやり方」なら誰でもが同じように取れるのではないのか、という理解程度でしたから、無理もありません。
しかし、今は、この「自分の相場を見つけてください。」という意味がはっきりとわかります。
そういう経験を積んだということなんです。
私には、私の「才能」があり、その才能は他の人には無いものです。
逆に、人の才能を望んでも、自分には無いのですから、その才能を活かしてトレードしているものを真似することなどできません。
人それぞれ、辛抱強さも違えば、反射神経も違います。
性格も違いますし、記憶力や経験年数も違います。
経験年数が違えば、熟練度が違い、そもそも 目利き が違います。
この目利きの違いは、ものすごく大きいものです。
ほとんど同じように思えるかもしれませんが、実はそれぞれの人というのは、全然違うのです。
その違いを無視して、同じことをやれ、と言われても、それは無理だ、というのが、私の経験から導き出された答えでした。
それは、昔野川さんから言われた「自分の相場を見つけてください。」ということをやっと最近になってはっきりと自覚できた、ということでもあったのです。
私には、システム屋さんのように、大量のデータを処理したり、プログラムを作ってガンガン検証をかけるといった能力がありません。
また、来る日も来る日も24時間体制でデータを検証し続けるだけの粘りもありません。
私は今でもシステム屋さんを本当に尊敬します。
何故そんなにデータ処理を頑張れるのか、そんな難しいプログラムをスラスラ書けるのか。などなど、本当にすごいです。
また、ポジションを持って、平然と大きなドローダウンを何日も耐える忍耐力もありません。
スイングトレードで、アベノミクスをガンガン取っている人も凄いと思います。
私にはできない芸当です。
私は、日中の動きをちょこちょこと、ネズミがチーズをかじるように取るだけです。
マグロの身の部分を豪快に食べるのではなく、骨についている中落ちをスプーンですくって取るスキャルが生業ですから、しがないものです。
また、分割屋さんのように、分割して買い下がる忍耐力もありません。(嫌になってすぐに投げてしまいます。)
ナンピンガンガン出来る人、尊敬します。
どんだけ太い神経なんだ、と思います。
もちろん、感覚的に売買して、センスで勝つなど、とんでもなくできません。
感覚的にやったら、100戦100敗でした。全部負けです。
自分がエントリーしたらそれを待っていたように相場は反転するのが常でした。
センスがある人が本当にうらやましい。
そういう才能があればなあ、とつくづく思います。
トレードセンス・・・ゼロぉぉぉぉーーー!!
とは私のことです。
自分が知っている範囲でも、他人にできても、自分にできないことなど、もう山のようにあります。
というのは正確ではありませんね。
ほとんどの人ができても自分には出来ないことだらけ、だったのです。
正に、ナイナイ尽くし、とは私のことだったのです。
■コメント
> あらなみさん、おはようございます。
>
> 先日から兼業に戻りました。
> やはり兼業だとトレードがやり難くなりますね。
> デイトレはFXでやってますが、ポジション数を落としてスイングもやりはじめ、スイングやるなら株でも同じと思い株でもスイングやってます。
>
> もともと合格率10%前後の会計資格を複数もっていることもあり、自分なりの銘柄選択基準はあるみたいです。
> あるみたいと書いたのは、ここ数年自分が以前に投資・トレードしていた銘柄が数倍~20倍になっているからです。
> 昨年トレードしていた銘柄だと、ガンホー・JIN・AMI・カイオム・3Dマトリックス・そーせいは軽く数倍になってます。
>
> なぜ目をつけていて実際にトレードしていたのにきっちりとれていないのかを当時の状況を振返って考えたところ、やはり生活費のプレッシャーが原因でした。
> 目の前の利益を優先することで、利益を取り逃がしていたんですね。
>
> 今回の記事で総合力という言葉がありましたが、これはトレード手法だけでなく、個人の環境・経験・知識・思考法も含めたトータルでの能力を指しているのではないかと思いました。
> 総合力にバラツキがあるから同じ銘柄・同じ手法でも結果にバラツキが出るんだと思います。
>
> 僕はあらなみさんのブログに出会ってトレードの概念が変わり、1000本ノックを通してトレードの練習をして専業になり、今は兼業に戻ったことで、トレード以外の自分の能力を利用することを考えるキッカケになりました。
>
> 自分が今まで経験してきたことや実戦で裏打ちされた知識をトレードに融合すれば、また違った景色が見えるんじゃないかと考えていたところに今回の総合力というキーワードを見て、ひょっとすると今自分が感じていることはこの総合力ということなのかな?と思いました。
>
> 今年に入ってなにか軸がフラフラしている感じはしますが、同じフラフラしている状況でも、自分で考え行動している今の方が、以前の手法にこだわってさまよっていた時よりもマシであると感じてます。
>
> とりあえず最近は結果も残ってきていますので、しばらくはこのスタンスでトレードに向き合っていこうと思います。
会計の専門知識があることは、個別株トレーダーにとっては、すごいエッジだと思います。
実は、私も会計の専門知識があります。
これは私の「個性であり能力」です。
私は使えるようになってきましたが、まだそれを使いこなすだけの要領を得てはおられないのだと思います。
しかし、これは強力な武器となり得ます。
短期売買においては、関係ない、と一般論では言われますが、それは全くの誤解である、と実践している私は思います。
ただ、この武器は使いこなしが難しくて、私もデイトレを始めてから使えるようになるまでに5年近くかかっています。
総合力のご理解は、書かれているとおりです。
エントリーだけが重要視され、それが「手法」「具体的やり方」といったことで、そこばかりが注目されますが、そこで差別化することより、他に目を向けた方が遠回りのように見えても、近道じゃないか、ということでもあるのですよね。
>自分が今まで経験してきたことや実戦で裏打ちされた知識
これこそが、今回話題にしている「才能」であり、個性なんです。
「エッジとは、相場に求めるだけではなく、自分の内にこそ眠っている」
私はこのことに気がついて、飛躍的に相場が見えるようになりました。
是非、ご自分の相場を見つけてください。
会計の専門知識など、余人には無いものなんです。
ほとんどの相場参加者は、楽譜が読めない楽器演奏者のようなものです。
ただ、結果である値動きに翻弄されているだけなんです。
そういうお力があるのに、為替にふらふらするなど、もったいない、と私は思いました。
> はじめまして、あらなみさん
> ブログの記事、いつも大変参考にさせてもらってます。
> この連休中に、「茨の道」を読ませてもらい、自分のトレードの分析をして見ました。
> ① 今年の1月
> 勝ち数5、負け数4
> 勝率55%、損益率3.3
> ② 2月
> 勝ち数11、負け数9
> 勝率55%、損益率2.6
> ③ 3月
> 勝ち数4、負け数9
> 勝率30%、損益率2.1
> ④ 4月
> 勝ち数29、負け数12
> 勝率70%、損益率0.8
> ⑤ 1月~4月
> 勝ち数49、負け数34
> 勝率59%、損益率1.3
> 当方はスイングトレードを実行しているつもりなのですが、3月に利食いを引っ張りすぎて損切りが多くなり、その反動で4月はチマチマした利食いになってしまいました。
> 今後も、あらなみさんのブログを参考にしつつ、トレード日誌の作成と、1000本ノックにより相場の上達に心がけたいと思っています。
> よろしくお願い致します。
ブログを参考にしていただきありがとうございます。
勝率もいいですし、損益率もとてもいいと思います。
今の環境が変化した時に、どう対処するかが今後の課題でしょうか。
頑張ってください。
> コメントの返信ありがとうございました。
>
> ソロスの言葉ありがたく頂戴いたします。
>
> 実は株を始めたとき位に相場技術研究所のブログを
> 一通り読ませていただいたのですが、この度改めて
> 読み直して見たところ、当時よりも上達のプロセスや茨の道などとても共感できる内容が多くて驚きました。
> これはあらなみさんの文章を曲がりなりにも理解できる
> レベルまで経験値を積んでこれているということなのではないかと考えております。
>
> 自己トレードの検証は相場の上達において最も
> 重要な勉強方法だとさえ思っております。
>
> 負けトレードを検証して
> 正しく負けれたのか?
> 改善すべき負けなのか?
> インのタイミングであったりアウトのタイミングであったり様々な要因の中で正しく負けることを心がけて日々取引を行っています。
ご理解が進んでなによりです。
私のブログは、実践で傷ついた人が読むと、その傷がどこから来ているのか、ということがリアルでわかる、というような構成になっている、と思います。
そして、「理屈ではやり方だと思っていても、やり方をいくら探しても上手くいかない、何か別の道があるのではないか」と思い始めた人が読むと、納得できるのじゃないか、と思うのです。
ですので、あまりトレード経験の無い人が読んでも、「何を念仏のような精神論を書いているのだ」「もっとやり方を書け。具体的なことがなにもない」と思われるのじゃないか、と思います。
ガツガツとやり方を探している人にとっては、念仏のようなものでしょう。
> こんばんは。お久しぶりです。
> > 少なくとも、特別な才能がなかった私は、手法で差別化できなかったので、手法以外の部分を練習によって鍛えてでしか一歩も前に進めなかったのです。
>
> これ、システムトレーダーである私の場合は、
> >> 少なくとも、特別な才能がなかった私は、資金管理ででしか差別化できなかったので、相場観や手法では一歩も前に進めなかったのです。。。。。です(笑)
> 資金管理でのみ優位性を持つ・・・ってのはトレンドフォロワーの少なからずの共通項かな、とも思います。
> シグナルが出たら絶対にエントリーしろっ!
> 絶対にトレンドには置いて行かれるなよ。
> ただし、負け負けの日々が続く事は覚悟しなさい、な~んて。
> この場合の資金管理の中にはトレンドの時の利をどこまで伸ばしきって、どうやって確実に刈り取るかというのが大切な部分だと考えていますけれど。
> まあ、言うは易しですが、損切りや含み益から建値決済の連続、利食いの誘惑や含み益の激減を目の当たりにする訳ですから、これはこれで相当キツい時もあります。
>
> 最近になって思う事は、FXで流行りのライントレードだろうが、移動平均やインジケーターなんぞを使うトレードだろうが、結局はただの定規でしかないんだな・・・と。
> 定規をあれこれ換えたりしたって、機能する時は機能する、機能しない時は機能しません、当たり前ですね。
深いお話ありがとうございます。
システムであっても、手法での差別化が困難だ、というお話は、私の若干の勘違いの訂正が必要かもしれませんね。
> 最近になって思う事は、・・・・
ここは、私も同じように考えています。
テクニカルの道具のことを「ものさし」という表現をされていますが、これはとてもいい表現だと思います。
そもそもは、値段と出来高しかないので、それをどう加工しても、お里が知れています。
どんなにいいものさしを使っても、計るものは同じなわけです。
ちょっとものさしの機能が違うからと言って、そこに「秘術」など存在しようがありません。

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よく議論されることです。
私の意見を書くとすると、
才能は間違いなく必要です。
私の意見としては、意外と思われたかもしれませんが、これが現実だと経験から感じています。
しかし、ここで言う「才能」とは、「特別な才能」とは若干違います。
特別な才能を持っている人というのは、極稀にいますが、もう感覚的に相場が取れる人のことで、彼らはこんな理屈の世界ではなく、相場観で相場が取れるので、大した理論など知らなくても大丈夫な人たちです。
自分のやることが説明できないけれど、相場は上手い、という人たちがそういう人です。
野球で言うと、長嶋さんなどがそういう天性の人ということでしょう。
そこに理屈などなく、「しゅっ」とか「パパパパン」とかでしか説明できないのです。
そういう人は特別な才能を持っておられるうらやましい人でしょう。
さて、いわゆる私の言う「才能」とは、言い換えれば「個性」とか「経験」とかに近いものです。
私は、デイトレを始めたときに、人がやれていることができなくて、とても苦しんだ経験を持っています。
何故、人にはできて自分にはできないのだろうか、と本当に悩み苦しみました。
相場を初めてから、最大の苦しみといってもいいかもしれません。
当時はまだ「やり方さえわかれば自分でもそれができるはずだ」と思い込んでいたので、何故それができないのか、が理解できなかったのです。
しかし、今振り返れば、それがどうしてかわかります。
私には、そういうやり方の才能がなかった、のです。
才能がないから、できなかったのです。
では、ある特定のやり方ができなければ、相場で勝つことができないのか。
というと、そんなことはありません。
私は結局、できないことはあきらめて、自分なりに試行錯誤することになりますが、結局、1年間やっているうちに、当時、自分に見える個別株の値動きの習性によって何とかやっていけるようになりました。
これは、リーマン前までは、通用する値動きの特性でした。
ところが、それを他の人に教えても、なかなか呑み込めないところがありました。
逆に、「何故わからないのだろう」と当時は思いました。
人は「自分にできることは人にもできる」と思い込んでいるところがあります。
イチローが、自分ができるのだから人にもできるだろう、ということは無いとは思いますが、自分が普通の人間だったら、普通は自分ができれば、人もできる、人ができれば自分もできる、そう思っているものです。
ところが、トレードに関しては、とりわけ短期売買においては、それぞれの属性が大きく影響することがあって、それによって、出来る出来ないが大きく左右されるのです。
このいわゆる「才能」の部分について、はっきりと自覚できるようになったのは、最近のことです。
野川ブートキャンプ卒業時に、野川軍曹からは、「自分の相場を見つけてください。」というメッセージをもらいました。
当時、私はその意味がよくわかってはいませんでした。
マーケットの魔術師本にもこの「自分の相場」というフレーズが繰り返しあります。
自分の相場??
なんじゃそりゃ、ですよ。
当時は、キャンプを卒業したとは言え、「取れるやり方」なら誰でもが同じように取れるのではないのか、という理解程度でしたから、無理もありません。
しかし、今は、この「自分の相場を見つけてください。」という意味がはっきりとわかります。
そういう経験を積んだということなんです。
私には、私の「才能」があり、その才能は他の人には無いものです。
逆に、人の才能を望んでも、自分には無いのですから、その才能を活かしてトレードしているものを真似することなどできません。
人それぞれ、辛抱強さも違えば、反射神経も違います。
性格も違いますし、記憶力や経験年数も違います。
経験年数が違えば、熟練度が違い、そもそも 目利き が違います。
この目利きの違いは、ものすごく大きいものです。
ほとんど同じように思えるかもしれませんが、実はそれぞれの人というのは、全然違うのです。
その違いを無視して、同じことをやれ、と言われても、それは無理だ、というのが、私の経験から導き出された答えでした。
それは、昔野川さんから言われた「自分の相場を見つけてください。」ということをやっと最近になってはっきりと自覚できた、ということでもあったのです。
私には、システム屋さんのように、大量のデータを処理したり、プログラムを作ってガンガン検証をかけるといった能力がありません。
また、来る日も来る日も24時間体制でデータを検証し続けるだけの粘りもありません。
私は今でもシステム屋さんを本当に尊敬します。
何故そんなにデータ処理を頑張れるのか、そんな難しいプログラムをスラスラ書けるのか。などなど、本当にすごいです。
また、ポジションを持って、平然と大きなドローダウンを何日も耐える忍耐力もありません。
スイングトレードで、アベノミクスをガンガン取っている人も凄いと思います。
私にはできない芸当です。
私は、日中の動きをちょこちょこと、ネズミがチーズをかじるように取るだけです。
マグロの身の部分を豪快に食べるのではなく、骨についている中落ちをスプーンですくって取るスキャルが生業ですから、しがないものです。
また、分割屋さんのように、分割して買い下がる忍耐力もありません。(嫌になってすぐに投げてしまいます。)
ナンピンガンガン出来る人、尊敬します。
どんだけ太い神経なんだ、と思います。
もちろん、感覚的に売買して、センスで勝つなど、とんでもなくできません。
感覚的にやったら、100戦100敗でした。全部負けです。
自分がエントリーしたらそれを待っていたように相場は反転するのが常でした。
センスがある人が本当にうらやましい。
そういう才能があればなあ、とつくづく思います。
トレードセンス・・・ゼロぉぉぉぉーーー!!
とは私のことです。
自分が知っている範囲でも、他人にできても、自分にできないことなど、もう山のようにあります。
というのは正確ではありませんね。
ほとんどの人ができても自分には出来ないことだらけ、だったのです。
正に、ナイナイ尽くし、とは私のことだったのです。
■コメント
> あらなみさん、おはようございます。
>
> 先日から兼業に戻りました。
> やはり兼業だとトレードがやり難くなりますね。
> デイトレはFXでやってますが、ポジション数を落としてスイングもやりはじめ、スイングやるなら株でも同じと思い株でもスイングやってます。
>
> もともと合格率10%前後の会計資格を複数もっていることもあり、自分なりの銘柄選択基準はあるみたいです。
> あるみたいと書いたのは、ここ数年自分が以前に投資・トレードしていた銘柄が数倍~20倍になっているからです。
> 昨年トレードしていた銘柄だと、ガンホー・JIN・AMI・カイオム・3Dマトリックス・そーせいは軽く数倍になってます。
>
> なぜ目をつけていて実際にトレードしていたのにきっちりとれていないのかを当時の状況を振返って考えたところ、やはり生活費のプレッシャーが原因でした。
> 目の前の利益を優先することで、利益を取り逃がしていたんですね。
>
> 今回の記事で総合力という言葉がありましたが、これはトレード手法だけでなく、個人の環境・経験・知識・思考法も含めたトータルでの能力を指しているのではないかと思いました。
> 総合力にバラツキがあるから同じ銘柄・同じ手法でも結果にバラツキが出るんだと思います。
>
> 僕はあらなみさんのブログに出会ってトレードの概念が変わり、1000本ノックを通してトレードの練習をして専業になり、今は兼業に戻ったことで、トレード以外の自分の能力を利用することを考えるキッカケになりました。
>
> 自分が今まで経験してきたことや実戦で裏打ちされた知識をトレードに融合すれば、また違った景色が見えるんじゃないかと考えていたところに今回の総合力というキーワードを見て、ひょっとすると今自分が感じていることはこの総合力ということなのかな?と思いました。
>
> 今年に入ってなにか軸がフラフラしている感じはしますが、同じフラフラしている状況でも、自分で考え行動している今の方が、以前の手法にこだわってさまよっていた時よりもマシであると感じてます。
>
> とりあえず最近は結果も残ってきていますので、しばらくはこのスタンスでトレードに向き合っていこうと思います。
会計の専門知識があることは、個別株トレーダーにとっては、すごいエッジだと思います。
実は、私も会計の専門知識があります。
これは私の「個性であり能力」です。
私は使えるようになってきましたが、まだそれを使いこなすだけの要領を得てはおられないのだと思います。
しかし、これは強力な武器となり得ます。
短期売買においては、関係ない、と一般論では言われますが、それは全くの誤解である、と実践している私は思います。
ただ、この武器は使いこなしが難しくて、私もデイトレを始めてから使えるようになるまでに5年近くかかっています。
総合力のご理解は、書かれているとおりです。
エントリーだけが重要視され、それが「手法」「具体的やり方」といったことで、そこばかりが注目されますが、そこで差別化することより、他に目を向けた方が遠回りのように見えても、近道じゃないか、ということでもあるのですよね。
>自分が今まで経験してきたことや実戦で裏打ちされた知識
これこそが、今回話題にしている「才能」であり、個性なんです。
「エッジとは、相場に求めるだけではなく、自分の内にこそ眠っている」
私はこのことに気がついて、飛躍的に相場が見えるようになりました。
是非、ご自分の相場を見つけてください。
会計の専門知識など、余人には無いものなんです。
ほとんどの相場参加者は、楽譜が読めない楽器演奏者のようなものです。
ただ、結果である値動きに翻弄されているだけなんです。
そういうお力があるのに、為替にふらふらするなど、もったいない、と私は思いました。
> はじめまして、あらなみさん
> ブログの記事、いつも大変参考にさせてもらってます。
> この連休中に、「茨の道」を読ませてもらい、自分のトレードの分析をして見ました。
> ① 今年の1月
> 勝ち数5、負け数4
> 勝率55%、損益率3.3
> ② 2月
> 勝ち数11、負け数9
> 勝率55%、損益率2.6
> ③ 3月
> 勝ち数4、負け数9
> 勝率30%、損益率2.1
> ④ 4月
> 勝ち数29、負け数12
> 勝率70%、損益率0.8
> ⑤ 1月~4月
> 勝ち数49、負け数34
> 勝率59%、損益率1.3
> 当方はスイングトレードを実行しているつもりなのですが、3月に利食いを引っ張りすぎて損切りが多くなり、その反動で4月はチマチマした利食いになってしまいました。
> 今後も、あらなみさんのブログを参考にしつつ、トレード日誌の作成と、1000本ノックにより相場の上達に心がけたいと思っています。
> よろしくお願い致します。
ブログを参考にしていただきありがとうございます。
勝率もいいですし、損益率もとてもいいと思います。
今の環境が変化した時に、どう対処するかが今後の課題でしょうか。
頑張ってください。
> コメントの返信ありがとうございました。
>
> ソロスの言葉ありがたく頂戴いたします。
>
> 実は株を始めたとき位に相場技術研究所のブログを
> 一通り読ませていただいたのですが、この度改めて
> 読み直して見たところ、当時よりも上達のプロセスや茨の道などとても共感できる内容が多くて驚きました。
> これはあらなみさんの文章を曲がりなりにも理解できる
> レベルまで経験値を積んでこれているということなのではないかと考えております。
>
> 自己トレードの検証は相場の上達において最も
> 重要な勉強方法だとさえ思っております。
>
> 負けトレードを検証して
> 正しく負けれたのか?
> 改善すべき負けなのか?
> インのタイミングであったりアウトのタイミングであったり様々な要因の中で正しく負けることを心がけて日々取引を行っています。
ご理解が進んでなによりです。
私のブログは、実践で傷ついた人が読むと、その傷がどこから来ているのか、ということがリアルでわかる、というような構成になっている、と思います。
そして、「理屈ではやり方だと思っていても、やり方をいくら探しても上手くいかない、何か別の道があるのではないか」と思い始めた人が読むと、納得できるのじゃないか、と思うのです。
ですので、あまりトレード経験の無い人が読んでも、「何を念仏のような精神論を書いているのだ」「もっとやり方を書け。具体的なことがなにもない」と思われるのじゃないか、と思います。
ガツガツとやり方を探している人にとっては、念仏のようなものでしょう。
> こんばんは。お久しぶりです。
> > 少なくとも、特別な才能がなかった私は、手法で差別化できなかったので、手法以外の部分を練習によって鍛えてでしか一歩も前に進めなかったのです。
>
> これ、システムトレーダーである私の場合は、
> >> 少なくとも、特別な才能がなかった私は、資金管理ででしか差別化できなかったので、相場観や手法では一歩も前に進めなかったのです。。。。。です(笑)
> 資金管理でのみ優位性を持つ・・・ってのはトレンドフォロワーの少なからずの共通項かな、とも思います。
> シグナルが出たら絶対にエントリーしろっ!
> 絶対にトレンドには置いて行かれるなよ。
> ただし、負け負けの日々が続く事は覚悟しなさい、な~んて。
> この場合の資金管理の中にはトレンドの時の利をどこまで伸ばしきって、どうやって確実に刈り取るかというのが大切な部分だと考えていますけれど。
> まあ、言うは易しですが、損切りや含み益から建値決済の連続、利食いの誘惑や含み益の激減を目の当たりにする訳ですから、これはこれで相当キツい時もあります。
>
> 最近になって思う事は、FXで流行りのライントレードだろうが、移動平均やインジケーターなんぞを使うトレードだろうが、結局はただの定規でしかないんだな・・・と。
> 定規をあれこれ換えたりしたって、機能する時は機能する、機能しない時は機能しません、当たり前ですね。
深いお話ありがとうございます。
システムであっても、手法での差別化が困難だ、というお話は、私の若干の勘違いの訂正が必要かもしれませんね。
> 最近になって思う事は、・・・・
ここは、私も同じように考えています。
テクニカルの道具のことを「ものさし」という表現をされていますが、これはとてもいい表現だと思います。
そもそもは、値段と出来高しかないので、それをどう加工しても、お里が知れています。
どんなにいいものさしを使っても、計るものは同じなわけです。
ちょっとものさしの機能が違うからと言って、そこに「秘術」など存在しようがありません。

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