過去検証
2013/06/05 Wed
最近相場が乱高下していることから、よく次のような質問を受けます。
「相場これからどうなるんだろう」
私はいつも次のように答えます。
「昨年、政権交代があって、選挙までは上がるがそこから下がると私は思った。
そして、次に年末まで上がると思ったけど、年明けから下がると思った。
さらに、日銀緩和で材料出尽くしだと思った。
結局、全部外れた。
こういう過去実績のある私は、自分の予想を一番信じていない。
100%外れている自分の予想を何故また信じるのか。
それはアホすぎる。
自分こそ最も相場を外す天才だと思う。
そういう私の予想を聞きたければお話するけれど、多分外れるだろう。
それでもよろしければ、ということですがね。」
自分がリアルでどう思っていたか、どう予想していたか、過去検証は絶対に必要です。
如何にアホ予想ばかりして外しまくっているのか、よくわかることと思います。
過去検証上勝率「0%」の自分の予想を何故人は信じるのでしょう。
テクニカルの検証などする暇があるのなら、それより、自分の予想の検証をやったほうがどれほど役に立つことだろうと思います。
人は、自分の都合の悪いことは忘れて、都合のいいことばかり覚えているものなのです。
よくある投資家の会話シリーズ:
「やっぱりな!!」(でも何のポジションも持っていない)
「何がやっぱりやねん。」(ツッコミ)
相場のいい値動きというのは、いつも不意打ちで来る、ということなので、後で見れば、たらればシリーズ、になることが多いのは私も実は同じです。
予告編などありません。
そもそも、予想など当たらない。しかし、人は予想する。
この繰り返しです。
基本、予想は当たらないのだから、予想はしても、予想によってトレードしない、この言い方が一番正しいのだろう、と思います。
「たぶん今日は火事は起こらないだろう」という消防隊員ではダメです。
実際、多分火事は起こらない。予想はそれが正しい。
じゃあ、消防隊員として、火事は起こらない、という予想で動いていいのか。
といえば、よくない。
消防隊員は、予想によっては仕事をしない。
火事が起これば、いつでも対処できるように、日頃からの訓練を怠らず、いつでもスクランブル出動できるように、待機している、のです。
彼らの時間のほとんどは、実は「待つこと」に費やされているのです。
消防隊員の実際の仕事は、消防署で待つことにそのほとんどの時間を費やしている。
いつもいつも消火活動をしている、のではない、という当たり前だのクラッカーである。
待機することと、何もしないこととは違います。
常に火事は起こる可能性がある、という前提で考えておかねばならないわけです。
今日火事が起きるかどうかを予想して仕事をしていない。
今日は地震などたぶん起こらない
これもほとんど正しい。
しかし、もし起こったらどうするのでしょう。予想が外れたら終りでしょうか。
「私の金銭面の成功は、私の将来の出来事を
予想する能力とは際立って対照的だ。」
(ジョージ・ソロス)

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「相場これからどうなるんだろう」
私はいつも次のように答えます。
「昨年、政権交代があって、選挙までは上がるがそこから下がると私は思った。
そして、次に年末まで上がると思ったけど、年明けから下がると思った。
さらに、日銀緩和で材料出尽くしだと思った。
結局、全部外れた。
こういう過去実績のある私は、自分の予想を一番信じていない。
100%外れている自分の予想を何故また信じるのか。
それはアホすぎる。
自分こそ最も相場を外す天才だと思う。
そういう私の予想を聞きたければお話するけれど、多分外れるだろう。
それでもよろしければ、ということですがね。」
自分がリアルでどう思っていたか、どう予想していたか、過去検証は絶対に必要です。
如何にアホ予想ばかりして外しまくっているのか、よくわかることと思います。
過去検証上勝率「0%」の自分の予想を何故人は信じるのでしょう。
テクニカルの検証などする暇があるのなら、それより、自分の予想の検証をやったほうがどれほど役に立つことだろうと思います。
人は、自分の都合の悪いことは忘れて、都合のいいことばかり覚えているものなのです。
よくある投資家の会話シリーズ:
「やっぱりな!!」(でも何のポジションも持っていない)
「何がやっぱりやねん。」(ツッコミ)
相場のいい値動きというのは、いつも不意打ちで来る、ということなので、後で見れば、たらればシリーズ、になることが多いのは私も実は同じです。
予告編などありません。
そもそも、予想など当たらない。しかし、人は予想する。
この繰り返しです。
基本、予想は当たらないのだから、予想はしても、予想によってトレードしない、この言い方が一番正しいのだろう、と思います。
「たぶん今日は火事は起こらないだろう」という消防隊員ではダメです。
実際、多分火事は起こらない。予想はそれが正しい。
じゃあ、消防隊員として、火事は起こらない、という予想で動いていいのか。
といえば、よくない。
消防隊員は、予想によっては仕事をしない。
火事が起これば、いつでも対処できるように、日頃からの訓練を怠らず、いつでもスクランブル出動できるように、待機している、のです。
彼らの時間のほとんどは、実は「待つこと」に費やされているのです。
消防隊員の実際の仕事は、消防署で待つことにそのほとんどの時間を費やしている。
いつもいつも消火活動をしている、のではない、という当たり前だのクラッカーである。
待機することと、何もしないこととは違います。
常に火事は起こる可能性がある、という前提で考えておかねばならないわけです。
今日火事が起きるかどうかを予想して仕事をしていない。
今日は地震などたぶん起こらない
これもほとんど正しい。
しかし、もし起こったらどうするのでしょう。予想が外れたら終りでしょうか。
「私の金銭面の成功は、私の将来の出来事を
予想する能力とは際立って対照的だ。」
(ジョージ・ソロス)

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