土曜日、朝、西野流呼吸法に行って、昼からセミナーに行ってきました。
FXトレードの実践セミナー in 大阪 【会場】 9月21日(土)開催 大阪梅田で開催ということと、無料だからということで、そんなに期待していなかったのですが、とりあえず申し込んでおいたものです。
ところが、今回、セミナーに参加して、多くの刺激と成果を得ましたので、このセミナーにまつわる話題を書きたいと思います。
まず、会場には、約400名ほどの投資家が集まっていました。
驚いたのは、女性比率の高さです。
約4分の1以上は女性だったと思います。
女性の平均年齢は30台後半ぐらいだったでしょうか。
それに対して男性の平均年齢は40台前半ぐらいだったと思います。
自分よりも概ね若い。ということは、体力、反射神経において自分は劣っている、ということになります。
さて、この会場に集まった400名は、明日から自分とお金を取り合う対戦相手なわけです。
このライバルたちが、今回の話を私と同じように聞いて、勝とうと必死で戦いを挑んでくる、ということになります。
明日から、この400名が戦いの相手となるわけです。
みんなが、ここで話された内容を理解し実戦したとすれば、少なくとも、今回レクチャーされた作戦はこの会場の400名には通用しない、ということになります。
ちなみに、作戦(戦略)とは何でしょう。
そもそも、作戦とは、相手を出し抜くために、自分を有利に持っていくにはどうするか、というものです。
ミッドウエー海戦においては、日本軍の暗号が解読され、アメリカ軍に筒抜けであった、ということでした。
日本軍が何をしようとしているのか、相手にわかっていた、ということです。
そうなると、
圧倒的に不利になるのは、作戦を相手に知られた立場の方です。
つまり、相手が作戦を知っている、というのであれば、その作戦は基本的に使ってはいけないのです。
こんなことは、戦いのイロハのイ でしょう。
逆に、真珠湾攻撃は、相手に不意打ちを食らわしたからこそ成功した作戦でした。
作戦が成功するかどうかは、作戦そのものの良し悪しも確かにありますが、相手がそれに備えているかどうか、ということの方が重要度が遥かに高いのです。
この考え方は、相場のあらゆる点でとても重要になるものです。
闘技場(相場)で相手となる剣闘士たちの顔をしっかりと見定めておくことはモチベーション管理としても重要です。
自分が遊んでいる間も、相手は訓練に励んでいるのかもしれません。
相手は、こうやって必死でセミナーなどで理論武装しているわけです。
自分は、遊んでいていいのでしょうか。
自分が劣れば、その瞬間死が待っているわけです。
相手の技量を自分が上回ってこそ、闘技場での勝利が見えるわけです。
相手の血潮こそが、自分の糧となる、そういう闘技場を自分の職場にしているわけです。
セミナーの話を聞いた後で、相手の剣闘士が、どこでエントリーしてくるのか、どこで利食いするのか、どこで損切りするのか、それを周囲に座っている剣闘士の顔を見ながら想像していました。
相手の知識が変化するのに応じて、そのポイントは一刻一刻変化します。
当たり前です。
自分が新しい知識を得たということは、当然、周りの剣闘士も新しい知識を得るわけです。
自分だけでなく、周りの剣闘士も、生き残るために必死で戦いを挑んできます。
必死で、戦略を練ってきます。
従って、自分は、そのさらに上に行かないと勝つことなど不可能なのです。
そういうライバルの剣闘士の顔をまずは、しっかりと見ておきました。
トレード技術とはそういうものです。
永遠に進化し続けなければ、勝ち残ることはできません。
大勢の人が勘違いしているのは「勝てるやり方を見つけたらそれで勝ち組になれる」と思っていることです。
その考え方というのは、アップルが新型iPhoneを作ったらもうそれで永遠に勝ち続けられる、と言っていることと同じなのです。
そんなことなど絶対にありません。
それだと、まるで相手のことなど考えてもいない、ということになります。
ライバルとて、勝つために必死で頑張っているのです。
そうであるからこそ、ライバルがすぐに追いついて、半年後、1年後にはすぐにキャッチアップしてきます。
その時に、アップルがさらに進化していなければ、アップルは時代に遅れて滅びるだけです。
自分だけが進化している、という自己中な考え方だから、手法にこだわるのです。
会場を見回しながら、そんなことが感じられました。
みんな、勝とうと必死なのだ!!
ってことです。
自己中な人は、自分のことしか考えていませんから、人のことなどお構いなしです。
自分が世界の中心だと確信していますから、自分以外は変化しないのだ、と勝手に思い込んでいます。
とんでもない勘違いです。
自分だけが、今日のセミナーで新たな作戦を一子相伝で伝授されたのではなく、400名が聞いているのです。
実際、こうやって400名が、新たなる知識を戦略を授かって、明日の戦いに参戦する、という現実が目の前にあるのです。
しかも、この会場には、大勢の初心者とともに、プロトレーダーも間違いなく混じっています。
目立たない、ただのおっさん風の受講者が、実は、毎年勝ち続けているプロトレーダーである、ということが間違いなくあるでしょう。
横に座っていた女性が、実はプロの女剣闘士であったかもしれません。
プロの剣闘士が間違いなくこの中に数名はいるはずです。
まあ、私もその一人だったわけですが(笑)
戦略のヒントを探すため、ライバルの情報を得るため、とプロはプロなりの目的を持って、セミナーに参加しています。
どいつがプロなんだ
とちょっとそういう視線で周りを見回しました。
このように、セミナーが始まる前から、既に戦いはスタートしています。
相場というのは、一見すると相手の顔が見えにくいのですが、今回のようにセミナーに足を運ぶと、敵の顔を見ることができます。
会場を見渡して、私も心を引き締められる思いがしました。
昔だったら、投資家セミナーといえば、ほぼ全員男性というのがお決まりだったのですが、最近はその傾向も変化しています。
女性剣闘士が増えた
時代の変化を感じます。
そういえば、最近はセミナー参加の意欲も衰えてきてあまりセミナー会場に足を運ぶこともありませんでした。
昔は東京までよく足を運んでセミナーに参加したものです。
最近は、無理にセミナーに足を運ばないでも、後でDVD化されることが多いので、それを買うことが多くなりました。
しかし、会場で、このように雰囲気を味わうことは、モチベーションを上げる絶好の機会となることを改めて感じました。
さて、余談が長くなりました(笑)
余談でブログが終わってしまいそうですが、セミナー開始前からこれぐらいのことを考えていた、ということでした。
本題のセミナーの話に移りましょう。
最初に目についたのは、司会の女性が美人だったこと(笑)
女優の仕事もしているということで、アイドル好きとしては、とても好感が持てました(笑)
最初の
剣闘士養成所の講師の登場です。
えつこ氏が登場しました。
セミナー中に彼女が何度も何度も繰り返していたのは、
トレードルールをしっかり持っていないと、資金を失う
お金を賭けるトレードなのだから、絶対に何となくトレードしてはいけない
ということでした。
何度も繰り返していたということは、よほど何となくトレードしている人が多いということの裏返しなのでしょう。
私も同じことを強く感じていることは、このブログでも書いているとおりですが、何故いい加減にトレードする人がこれほど多いのでしょう。
目をつぶって適当に剣を振り回したら当たるのだ
それで勝てると思っているところが不思議です。
そして、彼女の
トレード哲学に入ります。
彼女は、とにかく、
動くタイミングを見定めて、そこだけをトレードする、という哲学を持っています。
そのために、色んなツールを使ってタイミングを探す、ということをやっているのです。
FXにおいては、1日1回は動いている=チャンスがある、と彼女は言います。
それをどのように探して、どのようにエントリーするのか、そして、どのようにエクジットするのか、それを具体的にしっかり説明してくれていました。
私はオシレーター類を全く使わないのですが、目的を明確にしながら、基準をはっきり持つためにオシレーターを使うのも悪くないな、と思えるお話でした。
「目利き」が難しい初心者ならなおさらにオシレーターを「ものさし」として使うことは有効なのでしょう。
実に、明快で、わかりやすいセミナーだったと思います。
そして、
何故彼女が勝てているのか、ということがはっきりわかるセミナーでした。
これはまた後で説明します。
彼女が会場に向けていくつかアンケートを取っていました。
メタトレーダーを使っている人は、という問いに半分ぐらいが手を挙げていました。
そして、ファンダメンタルを使っている人は、という問いには、ほとんどの人が手を挙げていませんでした。
メタトレーダーを使っているのが半分というのはわかりますが、ファンダメンタルはほとんどの人が見ていないのだ、ということには、私もちょとびっくりしました。
ほとんどの人が、テクニカルだけでトレードしている、ということでした。
えつこ氏は、ファンダメンタルを重視しておられました。それは、次のバカラ村氏も同じです。
何故、ほとんどの投資家がファンダメンタルを見ようとしないのか、恐らく、理解するのが難しいからだと思いますが、それでは飛車角抜きで将棋をするようなものだと私は思うのです。
さて、次にバカラ村氏の登場です。
ちょっときざっぽい風貌なので、キザ男の雰囲気と思いきや、こちらもとても親切丁寧で、しっかりとしたセミナーになりました。
65分のセミナーでテキストが65枚という鬼のような枚数ですので、1枚1分でどうなるか、と思っていたら、案の定最後は新幹線モードに突入となりました。
それでも、やはりえつこ氏と同じく、
旬な通貨を選ぶ という話から始まって、
トレンドに乗る ということ、そして、基本的には、
ブレイクではなく、押し戻しを待つ というエントリーポイントを探すこと、など、ポイントを押さえた内容でした。
そして、具体的エントリーテクニックとしては、
サポレジの活用と、ダマシの活用の2点を事細かに説明してくれていました。
こちらも、教科書的ではなく、実践的な説明を詳細にしてくれていたので、私もとても参考になりました。
私自身、気が付いていなかったポイントがいくつかあって、とても参考になりました。
これは、私がよくやられているポイントでもあったので、この話を聞けただけでも10万円の価値があったと思います。
セミナーとは、そういうものでしょう。
トレードセミナーのいいところは、1つでも気づきがあれば、その1つの気づきに10万円、100万円の価値が見いだせる、ということでしょう。
ちょっとした気付き、ちょっとしたヒント、ちょっとした切り口が大きな価値を生むことが結構あるものです。
自分ひとりで考えていても、限界がありますから、こうやってセミナーで時々頭を揺さぶることが必要だと改めて思います。
バカラ村氏といえば、過去にはボリンジャーやオシレーターの説明をされていたので、またその話なのかと思っていましたが、今回はそうではなかったこともよかったと思います。
これは、私がオシレーター類を基本的に使わないことからそう思っただけかもしれませんが、バカラ村氏も、次のように述べておられました。
「オシレーターよりも、ローソク足の値動きそのものの方がよほど重要です。オシレーターだけ見て売買したら損しまくることでしょう。」
バカラ村氏というのは、ボリンジャーなどのDVDを出されているので、オシレーター大好きトレーダーかと私が勝手に勘違いしていただけでした。失礼しました。
ということで、今回のセミナーには、期待していなかったのですが、その期待は、いい意味で完全に裏切られました。
お二人とも、とてもしっかりと自分が実践でやっていることを説明されていたので、とてもよいセミナーだったと思いますし、とても実践的でした。
あまり内容を書くと著作権がありますので、具体的なことはこのあたりで止めておきましょう。
もっと内容が知りたい、という方は、またパンからDVDになると思いますので、それで見られたらいいと思います。
またこちらでもご紹介しましょう。
ありがたいことに、どちらのセミナーも数千円だと思いますので、お得感抜群です。
是非、ご覧になってください。
株式トレーダーにとっても、どちらも有益だと思います。
しょうもない何万円もする商材と比較すると、抜群のコストパフォーマンスでしょう。
実は、セミナーに期待しない、というのは、この下にある人気ブログランキングの上位にいる某株トレーダーがパン主催でやったセミナーのDVDを以前見たのですが、具体的な話はただの一つもなく、儲けた話と一般論に終始していたのを見て、なんだこれは、と思ったことがあったからです。
そもそも具体的に何も話をする気が無いのなら何故セミナーなどやるのか、と思うのですが、まあ、儲けた儲けたという日記ブログが人気があるわけですから、儲け話を聞きたいという人も多いのでしょう(笑)
これは私の感覚でしかありませんが、概して株式トレーダーのセミナーよりも、FXトレーダーのセミナーの方が有益なものが多いです。
これは、私が株式トレーダーだ、ということを割り引いてもそうなのですから、かなりFXセミナーが有利な状況でしょう。
何故そうなるのか、という理由もある程度わかるのですが、株式トレーダーがケチだ、というのではなく
「株式市場の流動性の問題」と密接にリンクしているのです。
FX市場と比べて、圧倒的に流動性が低い株式市場においては、
敵に塩を送ること が自分の首を絞めることになる、ということはプロであれば誰しもわかっていることです。
というよりも、自分だけの流動性を確保することとて、日々四苦八苦しているのが現状なのです。
株式プロトレーダーにおいては、最大の敵は実は流動性なんです。
先ほど書いたように、セミナー会場には、「初心者限定」といったものはありません。
そこにプロも潜んでいるのは間違いありません。
そうなると、ただでさえ流動性に苦しんでいるのに、セミナー講師は、同じ船に乗っかる乗客をさらに増やすのか、しかも同業のプロであればとても厄介な存在になる、という難題にぶつかることになるのです。
実際に、株の助氏という有名トレーダーが、それまでは禁じ手であった短期逆張り手法をオープンにしたために、自爆した、という事例が代表的です。
彼が手法をレビューして、すぐにその逆張り手法は通じなくなりました。
これによって、本人が苦しむことになるだけでなく、セミナーを受けた人も誰一人としてプラスにはならなかったのです。
彼は、株式市場の流動性の低さを理解していなかったのです。
また、FXトレーダーが、スプレッドで文句を言っているのをよく耳にしますが、株式市場だと、そんな生易しいものでは済みません。
1%のスプレッドなど株式市場では日常的なんです。
元々そのように流動性が低いのですから、さらに同業者を増やせばどういう事態になるのか、容易に想像できます。
スプ1%とはFXではどういうことでしょう。
ドル円で1%と言えば、何と1円です。
レバレッジは違いますし、値動きも違いますが、もしドル円で1円のスプがあったら誰も勝てないでしょう。
株式市場ではそれが日常的なんです。
場合によっては、2~3%のスプを取らないと損切りできない、という最悪の事態も日常です。
同じトレーダー同士で食い合いになれば、さらに悲惨な損切りが待っていることになります。
トムソンガゼルを食うのではなく、ライオンやハイエナなど、肉食獣同士の食い合いに簡単に陥るのが株式市場の現実の姿なんです。
さらにそこに手数料や金利も乗っかってきます。
株式トレーダーは、そういうコストと流動性と戦っているのです。
私自身、大きくやられる時は、ほとんど流動性の欠如によるものです。
さて、セミナーも当たり外れが多いですし、実際には外れの方が圧倒的です。
セミナーを受けても、ほとんど参考にならない、というものが多数派です。
私のように熟練者となると、さらに外れの確率は高いです。
というのは、そもそもセミナーというのは、初心者向き、もしくは、数が圧倒的に多い勝てない人向き、のものが大多数だからです。
そういう意味でも、今回は貴重なサプライズであったと思いました。
逆に言うと、外れは損切りすればいいだけです。
ちょっとした時間とコストで済む話なので、損切りが多いからといって、セミナーなんて行っても意味ない、というのでは、損切りがあるから、トレードしない、と言っていることと同じでしょう。
また、勝てている人が「自分はもうすべてをわかっている」と思うことは、驕りです。
常に前進あるのみ。前進を止めれば、死あるのみです。
さて、今回お二人のセミナーを受けて、西原派の私から見て、数多くの共通点を見いだせたことが、一番の成果となりました。
次回、その成果について書きたいと思います。
続く
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