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現実と思っていることのギャップ

2015/03/07 Sat

「男前女子か女の子女子か」のアンケートご協力ありがとうございます。

5件ぐらいしか投票無いかと思っていたら、62件も投票いただきました。

2015-01-52.jpg


結果は、意外や意外なことに、「北川景子ばりの男前女子」が終始リードし、現在も56.5%の獲得票数となってリードしています。

これは、事前の私のリサーチと違う結果になって、少々戸惑い気味なのですが、これが答えというものでしょう。

しかし、現実もてているのは、「女の子っぽい女性」なのだと今でも思うのですがねえ。

ただ、石原さとみという例が悪かったのか、とにかく女性からの嫌われ度が凄いですからね。
女性は、女子アピールする女性が基本嫌いです。
実は、女性のほとんどは男前女子に投票されたと思うので、その推定投票数12票を引くと、女の子女子が逆転します。
という読みもありますが・・・

また、投票してもらって、いろいろコメント読んでいて、とてもおもしろくて、コメント入れてくださったみなさんにも感謝します。
よろしければ、前の「諸行無常」の記事の投票フォームから、「結果を見る」、見てみてください。

付加的に、属性アンケートにも答えてもらっているのですが、これを見ると、40歳代の方が多いものの、年齢は幅広く分散されていることがわかります。
性別は女性が20%強ぐらいでしょうかね。意外と多いという感じです。
こういう投資系ブログですので、女性はほとんど見ていないと思っていたのでかなり意外でした。
それから、アンケートにコメント入れてくださっているのは、女性が結構多いことに気がつきました。
地域特性は、やはり東京が20%強。大阪、愛知と都市圏が続きますが、非常に多くの地域に分散されていて、ネットとはどういうものか、改めて感じますね。






さて、私は、「女の子女子」が圧倒的にリードすると思ってアンケートしたのですが、結果は逆でした。
実は、トレードにおいても、似たようなことが結構多くて、「こうやったらうまく行くのではないか」と思っていることが、現実にはほとんど機能しない、ということが非常に多いんです。

自分の思っていることと、現実とが違う

ということです。

自分では、こうすれば儲かるはずだ、と思って一生懸命続けているのだけれど、結果はトータルで負けてばかりが続く、という感じで、その回数が少ない、もしくは時々しかやらない、という場合、悪質なことに無意識でやってしまうので、

自分が一体何をしているのかを理解できていないというケース

が多いんです。

これも、無自覚の恐ろしさです。

その結果、反省につながらなく、結果として次回もまた同じことをやって負ける、ということを延々と繰り返すことになります。

スイングの現場でかなり頻繁に起こることとしての代表例ですが、

売買しているうちに徐々に儲かりだして、段々調子にのってポジションが膨れ上がり、気がついたらパンパンに買っていた。そして、そういう時に限って、ドカンを食らってトータルマイナスに沈む

これを繰り返している人が結構多いんです。
特に、やり方至上主義の人は、上昇トレンドに乗っかっているだけという自覚があまり無いので、そのトレンドの崩壊というチキンレースで、岸壁から一緒にダイブしてしまうわけです。
しかも、最初はちょろちょろしかやっていなかったのに、儲けが出てくると、ポジションが増えるので、最後は悲惨な末路となります。

チャートを見れば、10上がって2下げただけなのに、大損するのはそのせいです。

儲かってきたということは、だんだん危険ゾーンに入っているということなのだから、徐々に減らしていけばいいものを、お調子に乗って増やすものだから、ワンパターンで最後のドカンに満玉で付き合う、ということを何度も何度も繰り返すわけです。
これを無意識にやるから、また次回も繰り返す。
もう10回では効かないぐらい繰り返している猛者の方もおられると思いますね。

前に、ある方と話をしている時、その方が「今年前半のここまでは結構儲かった。」というので、私は、「今年後半ここから何もしなければ今年は逃げ切りですよね。是非、何もしないことをオススメします。」と言いました。
しかし、そこで止めることができるはずもなく・・・
ってことですよ。




また、スイング、デイトレに関わらず、コツコツドカンを繰り返す。

この場合、二通りありますが、①よくわかっていないケース、②やってはいけないとよくわかっていてもやめられないケース、です。

実は、「わかっちゃいるけどやめられない」という人が非常に多い。

これは、過去、やられたのを我慢して復活できた、という「最悪の経験」をしたがために、またそれを期待することから来ているわけですが、これをやっている限りは、いつまで経っても初心者の域を自分は出られていないのだ、という自覚をもたないとダメだと思います。

自分では勝とうと思って、よかれと思ってやっていることに間違いないのだけれど、結果として、やってはいけないこと、ダメな禁断の果実に手を出している、ということです。

しつこいようですが、こういう人は、トレードで最も大切な自己規律の意味を理解できてはいないのでしょう。





トレード結果を分析する場合、エントリーエクジットに目が行くのはわかりますが、反省はそこだけではありません。

そもそも、今これをやるべきだったのか

何で引きずったんだろう

結局、調子に乗っていらんことをした


とか、こういう反省こそがとても重要なのです。

利益を一時的に出すことは、結構誰でもできるんですよ。

トレードは運の要素がかなり多いから、です。

いい全体のトレンドや新興ブームが来れば、それに乗れれば、誰だって利益を出せます。

でも、その一時的にせよ出せた利益を確保できる人はそう多くはありません。

結局、守れないで自滅するんです。


これが現実です。

この自滅ってこと、よくよく理解しないといけませんが、みんなが思っているのは、「やり方が間違ったからだ」とか、やり方に答えを求めるのが普通なので、また将来同じ自滅を繰り返すことになるんです。

しかし、現実は、自滅しただけなんですよね。


どこかで、結果の損益に大きく影響しているのは、具体的やり方よりも、こういうことなのだ、ということに気がついたら、変われるんですが、見ているとなかなかに難しいことですね。


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損切りの考え方 その2

2015/03/15 Sun

ありがたいことに、新規で過去記事読んだよ、と言っていただける方が時々おられるので、これまで放置していたカテゴリーを朝からせっせと整理していました。
まだいい加減な整理ですが・・・ちょっとは読みやすくなったかと思います。
こちらは頭から順番なので、振り返って読むときには便利だと思います。
過去記事を読む時にお使いください。
前のヤフーブログとか、そういう記事もどこかで整理してこちらでインデックスを付けたいと思います。

こうやって振り返ると、自分の感想としては、同じようなことを手を変え品を変えクドクドと書いているな、ってことで・・・
ご批判されるかたは、「あらなみは、ちゃんと自覚していますからね。」ということでお願いします(笑)




大河ドラマ「花燃ゆ」の視聴率が低迷しているそうです。
私から見ると、こんなに為になる面白い大河は久々で、毎回ちょっと涙ぐみながら見ているのですが、多くの方の感性には届かないようですね。

まあ、私は、隠れ松蔭ファンなので仕方がない・・・

人は何故学ぶのか

ちょっと震えました。涙をこらえるのに必死でした。

人は変わることができる

今思い出しても、涙ぐみます。

君の志は何ですか

すごく考えさせられました。何度も見ています。

本当にいいです。

ドラマの素晴らしさを実感しています。

そして、ドラマはこれぐらいしか見ていません。

松蔭先生の本も何冊か読んで勉強していますよ。

ただ、世間ではまるで人気がありません。
恐らく、立身出世物語こそが大河に求めることなんでしょう。
ただ、私は過去最高に近い、と一人思っているのです。





さて、こういうご質問を頂きました。

今晩は、あらなみさん。
利益確定の時はルールを守れる、
余裕で守ってしまうのですが
損切りする時は遅れる、ルールを逸脱する
かで守れないことが殆どです。
損失確定を認めたくない意識が働いて
しまうようです。
何かアドバイスいただけないでしょうか?




そうですね、そういう人すごく多いと思いますよ。
つい最近もそういう悩みを聞いたところでした。
この悩みを抱えている人はかなり多く、過疎っているマニアにしか受けない私のブログの少数の読者の中でも4~5名はおられると思います。
また、トレードの根幹を占めるといってもいいぐらい大切なことですので、少し私の考え方を書いておこうと思います。



ご質問された方が求めておられるのは、小手先のテクニックなのかもしれませんが、何事も、小手先のテクニックでどうこうできることではありません。
これは、損切りに限らず何にもで当てはまることなのですよ。
小手先で何とかしよう、ハウツーで変えようとしても無駄なのは、考え方がずれているからです。

自分は、どういう考え方をしているから損切りが難しいのか、とまず考えるべきですよ。

考え方を整理しないといけませんので、表面的な技術だけを色々と考えても、それは無駄です。
根っこの土台が腐っていれば、その上にどんな綺麗な家を建てても、所詮は腐った土台に立った家ですから、地震でも来れば簡単に崩壊します。

ということで、まずは、損切りをどう考えるか、そこのところの考え方をしっかりと持ちましょう。

前置きが長くなりましたが、まずは、こちらの私の過去記事を読んでみてください。

損切りの考え方

大阪弁で少々読みにくいかと思いますが(笑)





この記事を読んでもらったという前提で、追加のアドバイスです。

損切りをしなくてはいけなくなった、というのは、間違いなく逆行された場面ですよね。

特に買っていて、急に下げられた場面では「ちょっとは戻るんじゃないか」とつい思ってしまって、ルールでは損切りなのに、様子を見てしまう、ということをやってしまう、ということが多いんのではありませんか。

しかし、その行動は「そこからどうなるかを予測している」ということなんです。
予想を立てて「こんなに急に下げたのだから少しは戻りそう」と予想しているんですよ。

その「下げたところから考える」から予想になるわけですが、元々エントリー時から考えれば、既に下げているわけです。

つまり、上がると思って買ったものが下げたのだから、既に外れているわけです。
そうであれば、外れたのだから、すぐに切る、ということになりませんか。

逆行された今の時点から考えるから、そこからどうなるか、と思ってしまうのですが、それは間違いで、エントリー時から考えないとそもそもおかしいんです。

そのトレードはそこから始まっているのですからね。
そのエントリー時から考えると、すでに逆行されているという事実があるのですから、そこ考えて切るのが本来です。



競馬の馬券を買って、スタートからゴールまで一周しました。この時点で勝負はもう終わっているわけです。
なのに、外れたからといって「もう一週走らせてください」とお願いする行為が、損切りの躊躇です。
スタート地点を今に置いて、もう一回レースを再スタートしましょう、と言っているのと同じです。

もうそれは、別のレースだろうが!!


ってことですよ。

レースの終わった馬が、それからどうなろうが、それは

どうでもいいこと


です。

もう自分には全く関係ないことです。

それは、もう「次のレース」なのですよ。

そこから元に戻ろうが、急騰しようが、そんなのは自分とは全く関係がありません。

既に、自分のレースは、エントリー時から考えると、終わったことなのです。

過去の出来事なんです。


切らなければ損ではない、ということではなく、既に今、事実として損失は出ているわけですよ。

そもそも、その負けを認めようとしないのは、女々しすぎます。
情けないです。
駄々っ子と同じですよ。


どうしても、そこから上がる、というのであれば、一旦切って、すぐに買い直すべきです。
そこが、上げるチャンスだというのであれば、切ってから、新規でエントリーすればよいだです。

ただ、そもそもそういうところ(新規が買い直すということは)でエントリーするのが自分のやるべきトレードなのか、ということも考えないといけません。

既に終わったレースにこだわることは、完全にずれているのですよ。
当初の予定のところに到達した時点で、レースはもう終わり。
終わったことをグジグジと引きずるからいけないのです。



私にとっては、損切りとは一番簡単なことです。
一番難しいのは、利食いです。これはいつまでも悩む。今でも悩む。
ですから、ご質問の方とは、真逆です。

では、何故、損切りが簡単なのか。
もちろん慣れもあります。

でも、最大の理由は、

損切り、というのは、トレードで唯一

自己都合が許される行為


なんですよ。

相場の都合を全く考えなくていいんです。自分の都合だけで勝手にできるんです。

ですから、こんなに簡単なことは他には無いんですよぉーー!!




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【クローズド】SBI FXTARDE

知ることとできることとは全く違うということ

2015/03/21 Sat

いつも、多くの拍手、また、コメント書いていただいたみなさん、ありがとうございます。

コメントを読むと、私も考えるヒントになって、自分の勉強になりますのでとても嬉しいです。

また、本質的な事をズバリと書いてくださる方もおられて、私もハッとなることが多いんです。

ちょっと気になるのは、コメント書いてくださっている方には、プロの方とかも多く、古くからの方も多くて、その結果、難しいことや専門的なことのコメントが多いので、もしかしたら初心者の方が尻込みされているのでは、と思うのです。

過去記事など読んでいなくてもいいですし、こんなこと書いたら、ということでもいいので、書いていただければありがたいです。
私も記事のヒントを探しているので、コメントを書いてもらうと、記事ができる、という構造になっていることもあり・・・

古いYahooブログ関連のご質問、リクエストでもいいので、是非に。
と言いつつ、さすがに10年前ともなると、昔の記事で何を書いたのか、ちと不安ではある(笑)



大河ドラマ「花燃ゆ」のコメントも読みました。

「何故学ぶのか」、という前に、

「自分の人生を、自分の命を、何のために使う?兄はいつもそのことを考えておる。」

と、松蔭が文に問うシーンがありましたが、本当に考えさせられましたね。

こんなこと、考えたこともなかった・・・





■旧Yahooブログ、相場技術研究所 別館、開設のお知らせ

さて、コメントを読んでいて、Yahooブログのところから、過去記事読んでいます、というありがたいコメントを頂いたりしていますが、Yahooブログは操作が限られていて、使い勝手が悪いので、いろいろ考えていたのですが、FC2ブログには、Yahooブログのインポート機能があることがわかり、それを試しました。
一応、上手く行ったので、もし過去記事を読む場合、こちらからの方が、古いもの順になっているし、読みやすいと思いますので、お使いください。

あらなみの相場技術研究所 別館

これで、シリーズものとか、古いもの順なので、ちょっとは読みやすいと思います。

コメント欄が引き継ぎできないので、ディープに読む方(ほとんどいないでしょうけど(笑))は、Yahooブログは残していますので、そちらでどうぞ。

この旧Yahooブログの記事を読むと、2005年7月2日に開設しているのですよね。
丁度専業になったころに開設したのだなあ、と懐かしいです。もう10年も前の話です。
当時は、まだまだわかっていないことも多く、青臭いですので、それを割り引いて読んでみてください(汗)

そういえば、こちらのブログも、頑張ってカテゴリーを整理しました。
いつかやらないとと思っていたのですが、やっと重い腰を上げた、という感じです。
記事は、今現在129件と、月に2~3回ぐらいの更新ですが、継続は力ですね。
こちらもカテゴリー別では、古いもの順としましたので、読みやすくなったと思います。
もう少し考えて整理できればと思いますし、こちらでも、昔のように、テーマを決めて、シリーズ物を書いてみてもいいですね。

Yahooブログの記事数は、357件ですから、圧倒的にあちらの方が多いわけですが、こちらもコツコツ進めていきますね。

また、リクエストなどあれば、コメントにでも書いてください。





■継続こそ力、愚公山を移す

週に1~2回程度でしょうかね。記事書いているのは。
それでも、これだけの記事数になる、ということは、継続は力であり、コツコツと亀のように歩んでいっても、前にさえ進めば、山になる、ということだと思いました。

大切なことは、途中で放り出さないこと

年単位でコツコツ積み上げること


なのだと思います。

正に、愚公山を移す、ですね。

続けること、こそが力、です。

ダッシュ出来る人というのは結構おられるのですよ。
私がブログ始めた頃に、同じ投資ブログの仲間の方も大勢できました。
毎日更新している人とか、大勢いました。、

でも、もう今は・・・・ということなんです。

周りを見ていても、ちょっとブログ書いたといっても、続いて半年とか、そんなものですよね。
続けられる、という人はめったにいません。

10年間、続ける、ということは、それだけで人よりも違う、ということになっているのですね。



トレードとて、全く同じです。
1~2年、ダッシュして、必死でやる方は結構多いんですが、これを10年、20年と続けられる人がどれほどの数か、というと、そこに到達するまでには、ダッシュしているから、途中でバテてしまって、リタイア、って話になる、ってことです。

ちょっと負けると、ポイっと放り投げる、これじゃあ、ダメですよね。客観的に見れば。

しかも、トレード力の向上というのは、いつも書くように、時間がかかりますから、焦ってもなかなか見えてこない。

焦って、焦って、そして・・・自爆、という定番を辿る。

トレードでの失敗ほとんどが、自爆ですからね。

特に、短期で成果をあげようとするから、自滅への道を歩むのであって、これは時間がかかることだと、最初から考えてさえすれば、そういう暴挙は防げる可能性が高のですが、人はどうしても目先の成果を焦りますからね。

そして、どこかで、我慢ができなくなって、ちょっとした損失がきっかけとなって、プッツン来るのが、定番です。

焦り、から来ます。

この我慢大会を最後まで乗りきれる人はそう多くはありませんね。

トレード心理とか、分厚い小難しい本がいっぱい出ていますが、重要なことは簡単なことなんです。

トレードとは、我慢大会なのだから、歯をくいしばって我慢しましょうね

ってことだけですよ。

我慢ができなくて、脱落する、自爆する、ってことです。

ここで、人としての器を相場が試してくるのだと思います。

単に、小手先のテクニックだけではどうにもならないのは、こういう試練が待っているからなんですよね。





さて、今回の記事は、以下、ちょっと手抜きですが、コメント欄のやり取りから、いいやりとりがあったので、引っ張り出しておきます。



■知ることとできることとは全く違うということ

知行合一、ということについてのコメントに対して・・・


知行合一、トレードで最も難易度が高い種目でしょうね。

根っこの勘違いがあるから、それに輪をかけてやることなすことがずれる。

そもそも・・・

トレードの上達とは、新しいことを知ることで上手くなるのではなく、既に知っていることができるようになることだ


ってことに早く気がつくべきなのですがね。

なかなかそうは思わず、「知らないことを知ろうとする努力ばかりをしている」のが普通でしょ。

知識など、いくら得たとしても、使えないのだから、ほとんどはゴミなんですよ。

ジャンクな知識ばかり集めて、頭の中がゴミ屋敷状態になっている投資家、多数続出中(笑)

本人は、ゴミ屋敷になっていることに全く無自覚で気がつかず、「こんなに必死に努力しているのに、何故だ!!」となっていますからね。

結局、

隠れ当て屋

なんです。見てきた範囲だけですが、実に多く生息しています(笑)

隠れ当て屋は、自覚なんてさらさら無いのが特徴。
完全に無自覚。

でも、結局、当てよう当てようと必死。
手法探し = 当てようとする努力だ、という意識が殆ど無い。

検証とか、テクニカルとか、如何にも理路整然と言うけど、結局は、当てたいだけ。

そして、集めることはできても、一旦入ったジャンクな知識はもう捨てることはできませんから。

本当は、無駄な知識を捨てて、シンプルな原理原則さえ知っていれば知識はそれで十分。

綺麗に整理整頓して、スッキリした状態で、その整頓したものを「磨けば」いいだけなんですよ。

それを、あれもこれも、とやるから、収集がつかなくなる。

せっかく、いいノコ、かんな、ノミといった大工道具があるのに、全部・・・サビサビで使えない。

使い込んだこともないから、使う腕もない。

それなのに、また新しい道具を仕入れようと、誤った努力だけは延々と続けている。


そして、こんなに努力しているのに、何故だ、となる。

おめぇは、道具の仕入れ担当か、っうの!!

努力の方向が間違ってるよ。

仕入ればかりしてても、上手くなどならないよ。早く気がつきなよ。

そもそも、なりたいのは、仕入れ担当じゃなくて、道具を使う職人さんなんでしょ!!

職人さんなら、職人さんらしく、使いこなす腕を磨かないとダメだよ。


ゴルフの練習ろくすっぽもせずに、せっせと飛ぶドライバー収集に時間をかけているゴルファー

このドライバーもダメ、あのドライバーもダメ、と、次から次へ道具探しする。

って話なんですが、いつまでたっても、仕入れ担当から外れようともせず(笑)

そういう人は、本当に多いんですね、でも、注意してもまるで「聞く耳」もなし(笑)

仕入れ担当・・・すなわち当たる道具探しばかりしている。だから永遠に上手くはならないですよ。

じゃあ、一生仕入れしてろ!!





■投資本の歴史的意味

林先生の本の戦略などについてのコメントに対して・・・



私はこう思います。

投資関連の本については、どんな本でも、その時、その時の時代背景を前提に書かれている、ということなんです。

これに「例外」などありません。

今、新刊で出ている投資本でも、30年後に読む価値があるかどうか、と考えると、どうだと思いますか。

「2017年株は暴落する!!」的な本とか、30年後に読む価値があると想像できますか?

そう考えると、昭和のバブル時に書かれた投資関連本で、今読む価値のある本など、それこそ1%もありませんよ。
ほとんどは、1ページとて読む価値が無い本ばかりです。
時代背景しか書かれていないようなものばかりですからね。
事実、当時書かれた本で、今でも売られている本など、ほぼゼロですからね。
私も、ダンボール何箱分も本を捨てていますが、昔の投資本の大部分は用無しです(汗)

その貴重な1%の「読むべき価値がある本」に、林本が該当しているんです。
それだけでも、もう凄いことだと思いませんか。

歴史の洗礼を乗り越えて、時代を超えて読む価値がある、というだけで、ものすごい意味があるんです。
その意味は、「投資の本質」を時間が浮かび上がらせてくれた、ってことなんです。

リバモア本も凄いですが、日本の林本も負けてはいませんよ。

私は、今でも林先生の本を常に読み返していますが、今読んでも、ハッとさせられることも数多いです。

このブログで書いていることも、元を正せば林本に行きつく、ってことは、両方読んでおられる方なら既に気がついておられることと思います。
私は、林本で書かれていることを、私なりに咀嚼して、今風に書いているだけ、ということでもあるのかな、と時々思うことがありますので(汗)



また、今と昔では、トレード技術に関する定義も違っています。

例えば、押し戻し狙い、というのは、今の解釈では、順張りで、トレンドフォローに含まれるのですが、当時は、それを逆張り、と解釈していた、ということです。
これは、中源線建玉法もそうですし、立花さんも同様だと思います。
中源線建玉法は、逆張りと解説されていますが、私から見れば、バリバリの順張りです(笑)

時代時代の環境、そして、時代による解釈の違い、こういったものを理解して読まないと、安易な批判につながりますが、それで、読みが甘い、と私は思いますよ。

安さんの売買は、前のコメントでも書きましたが、証券会社のはめ込み営業は無くなっても、同じ概念は通用しますよ。
要は、その銘柄が超大商いで固定株まで入れ替わるぐらいの状態になって、浮動株となって放出された後、長期低迷を余儀なくされる、ということにおいては、時代を超えて同じなんです。

うねりに関しては、昔は、「恐ろしいほど3~6ヶ月のうねり」がありました。
しかも、経済成長に伴い、株は常に「新高値」をつけてくるのが当たり前だったのです。
ですから、新高値をつけて、3~6ヶ月ほど調整した株は、図ったように、また新高値をつける、ということがごくごく普通でした。

私は、林先生が使ったらダメと書いておられた、週足チャートブックを買って、「13&26週移動平均」のデッドクロスを探して(丁度下げの3ヶ月目ぐらいにデッドクロスするので)、それを買う、ということで、結構利益を上げていましたね。
だいたい、3~4ヶ月調整したら、新高値を目指す、というのが当時の株の特徴でしたから、それを使っていたわけです。

ただ、今は、そういう単純な値動きが規則的に出るといったことはレアになってしまっていますが、それでも、そういう「うねり」の特徴が完全に消えたことはありません。
これは、「人の心」は時代を超えているから、ということなのでしょうね。

ただ、林先生の本は、こういった「小手先のマーケットの見方」であるとか、「小手先の技術」に価値があるのではなく、投資家として当然心得ておかねばならない投資家としての考え方が書かれている、という点において、不変の価値がある、ということだと私は思っています。

この点では、今後100年でも、価値は消えることは無いでしょう。


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真実をしっかりと見よう・・・1

2015/03/28 Sat

「志」があっても、為すところがないままに死んでは、何の意味があろう。

君の士気と才気を使わぬままでは、どうして生きている意味があろう。

行け、久坂!

(花燃ゆ 第12話 吉田松蔭)





さて、相場における「真実」とは、これほど軽んじられているものはない、というほと無視されていることが多いです。
無視されている、というより、見ようとしない、というべきでしょうか。

そして、必殺のフレーズで、

自分だけは違う

が出てきます。


このみんなが見て見ぬふりを決め込んでいる相場における真実を幾つか確認しておきたいと思います。

まず最初の栄誉ある相場の真実とは、

投資家の9割は損をしている

まず、これは事実でしょうか。
ググってみても確たるものはありませんでした。

しかし、少なくとも、デイトレ、スイングトレードといった短期売買の世界においては、私が聞いている業者サイドの内部情報からは、紛れも無く事実です。

証券会社の信用取引口座で勝っている人の割合、FX会社の口座で勝っている人の割合、これについては、「9割は損をしている」という話は、実に控えめだ、ってことです。



昔、大衆店の商品先物会社では、入金された資金は、基本3ヶ月で全て消えるそうです。
負けてゼロになるということです。
なので、商品先物会社で、営業マンが持って帰ってきたお金とは、=商品先物会社の利益、になる、ってことでした。
だから、そのお金を一旦神棚に祭って、「ありがとうございました」と手を合わせる、と聞いたことがあります。

つまり、入金 = 即利益 ということです。

すなわち、手数料で剥ぎ取り、向かい玉で剥ぎ取り、全てを剥ぎとってしまうので、長くもっても3ヶ月で消滅する、ということを内部関係者から聞いていました。
この割合は、ほぼ100%近く、全てといってもいい、ということでした。
大衆店(大衆の資金を集める商品先物会社のこと)でのこれが常識です。
つまり、顧客の全員が損しており、預けた資金は3ヶ月程度でゼロになる、という構図です。
そもそも、昔、商品先物会社の営業利益を見たときに、預かり資産と同じ程度の利益が毎年毎年出ている、という驚愕の事実がありました。


客向かい、という構図があるため、顧客にはどうしても負けてもらわないといけない仕組みがここには存在したのです。

ただ、無理に負けさせなくても、顧客は、勝手に負けていくわけですが・・・

ここ特に重要です(笑)


(ちなみに向かい玉とは、顧客が買えば会社が売る、顧客が売れば会社が買う、という反対玉の業界用語ですが、そんなひどいことをして、と言われるかもしれませんが、もしその顧客のいる大衆店の商品会社が仮に向かい玉を建てなければ、その会社全体が買いに傾けば、他の会社(玄人店、もしくは、商社系)が売ってくる、という構図なんです。
つまり、自分が取った獲物を横取りされる、ってことになります。
大衆顧客の玉を場にさらす、ということは、すなわちライオンやチーターのいるサバンナに子羊をぽつんと置くのと同じ行為だということです。
顧客は100%負けることがわかっているのだから、他人に食わせたくはないわけです。
それだったら、自分で全部食うべきだ、という理屈も成り立つわけですよね。
自分の獲物の子羊は自分で食う、これがサバンナの掟。
せっかく自分で集めた素人さんの資金をみすみす他社に掠め取られてしまうのは嫌ですから。
だから向かうのです。
さらに、顧客が追証になって、払えなければ会社の手出しになります。
それを防ぐヘッジという意味もあるんです。
会社が向かっておけば、とりっぱぐれもありません。
当然の「防衛反応」です。(笑)
ちなみに、玄人店、商社玉については向かい玉はしません。当然です。向かえば負けるからです(笑)
向かうのなら、ライオンやチーターではなく、子羊、ガゼルの子どもにしておくべきなのは当然の行為。
こういう略奪構造が明確なので、どこが大衆店で、どこが玄人店で、どこが仕手の機関店で、どこが商社筋なのか、関係者なら誰でも知ってて当たり前というのがこの商品先物の世界の基礎知識でした。
この内部要因を無視して、チャートだけでやるなど、アホの所業としか思えません。
というか、それは大衆の所業でした(笑)
彼らは、自分が、ライオンの檻に入れられた子羊だとは夢にも思っていないわけです・・・自分だけは違う(笑)




これはどういうことか、というと、

商品先物会社の利益のほぼ全ては、顧客の資産から発生する

顧客の預かり資産と営業利益はほぼ同額である


この2つの事実から演繹的に言えることとは、1年経過すれば、今預かっている資産は、全て商品先物会社の利益となっている

という構図に間違いないわけです。

実は、この構図は、今のFX会社にも多かれ少なかれ引き継がれています。
スプレッドと向かいで儲ける構造も同じです。
興味がある方は、FX会社の預かり資産と営業収益の比較をされてみればいいでしょう。
驚くべき事実がそこから見えてきます。

FX会社の利益のほとんどは、顧客から預かった資産から発生するのですから、その割合がどういうことになっているのか、を見れば、概ね見当がつく、というものです。

昔、私が計算した時には、預かり資産の5割、6割程度が営業収益だったと思います。

顧客の資産のかなりの割合が、1年経過すればFX会社の収益に変わっているというのが恐るべき真実です。

今は、スプレッドが縮小されてこれほどのものではないかもしれませんが、少なくとも、顧客の資産のかなりの割合が業者の収益に変えられているという構図は今でも変わりません。

つまり、大多数の顧客が負けなければ、こういう構造は成立しないわけです。

こういう客観的事実からも、「顧客の大部分は負けている」という推論は成立します。



さて、この「顧客」というのは、経験年数1年未満から、10年、20年、30年という投資家全てを含むものです。

では、経験年数0年~3年に限って見れば、どういう構造になっているのでしょう。
これは、もう想像の域でしかありませんが、100%の負け率、と見て、事実と大差は無いでしょう。
ベテランを含めた全投資家で見ても、ほとんどは負けているのですから、初心者に限ったら、どれほど悲惨な結果なのか、想像に難くありませんよね。

ここで、出てくるのが、次のフレーズです。

自分だけは違う

初心者のうち100%が負けている、という事実を完全に無視して、自分だけは違う、自分だけは最初から勝てる、と、全ての初心者がそう思っている

申し訳ないけど、つい笑ってしまいます・・・・



実は、この「統計的事実」ですが、私が見てきた大勢の投資家さんの姿とほとんど同じです。

勝っている人など、ほとんどいませんよ。

ご自分の周りで、相場をやっている人を考えてみてください。

勝っている人などいますか。

世の中に相場で勝てている人など、実はバーチャじゃないか、と疑いたくなるほどみんな負けている


この「勝っている人」というのは、一時的に勝っている、という意味ではなく、継続的に何年にもわたって勝っている、という意味です。

パチンコで、たまたま大当たりしたから、といって、パチンコで勝っている人、というのはおかしいでしょう。
競馬で勝っているというのも、たまたまその日に勝ったという人ではありません。
それと同じで、相場で勝っている、というのは、継続的な結果を言うものです。


事実、初心者ってほんと無鉄砲を平気でやりますよね。
ちょっと前に見た「相場今日から始めました」ってブログでも、いきなり「ガーラで信用満玉」ですよ。
さすがに転けましたねえ。
こういうことするんだ、って感じで。冗談かと思ったぐらい。
結局、数日売買して、ボロ負け、ブログ閉鎖、寿命数日・・・・うーん、これって初心者の常識なの??

投資本を読めば、こうすれば最初から勝てる、って書いてあるから・・・うまい人はガーラやってんだ、じゃあ、自分も、みたいな(笑)


F1レーサーの本読んで、自分もすぐにF1に出る、みたいな(笑)

やっぱりF1レーサーの本読めば、レースって簡単に思うのでしょう。

ムック本の罪作り!!
(笑)



投資家さんと話をしていると、「勝った話しかしない」という人が多いです。
ここ最近勝っている、とか、数万、十万、勝った、結構勝ててる、という話をよく聞きます。
しかし、よくよく聞いて見ると、その裏で、100万単位の「塩漬け」を持っている・・・
こういう人を「勝ってる」というのはおかしいです。
そもそもそんなに勝っているのなら、何故やめてしまうのか、不思議ですよね。

ちょっと暫く勝っていて、相場の話をしてくるな、と思ったら、また、おとなしくなってしまって何も言わなくなる。
どうして「何も言わなくなるのか」・・・・わかりますよね(笑)



つまり、

相場をやっている ≒ 相場で損している

という構図がニアイコールで成立している、ってことです。

世間的な評価もそうでしょう。

相場をやっていると聞いただけで、

「そんな博打みたいなことをして、損するに決っている。楽して金儲けなど、とんでもない根性だ。」

という決めつけです。

私もよく言われました。今はたまたまで、数年したら消えるよ、って。

しかし、その「勝手な決めつけ」ですが、ほとんどの場合事実となります。

相場界を取り巻く環境、投資家の真の姿。

ここに完全に目をつぶって、見ないふりをして、

自分だけは違うのだ

と勝手に思っている全ての投資家に乾杯(笑)



誰かの損失は、誰かの利益に・・・これがサバンナである相場の掟。

そうすると、残念ですが、こういう客観的事実を総合すると、次のようなことが見えてきます。

多くの投資家、特に初心者とは・・・アロワナの横で飼われている「えさ金」なんですよ!!

自分の姿を鏡で一度見たほうがいいよ(笑)




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あらなみ

Author:あらなみ
職業:個別株投機家・専業デイトレーダー

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