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職人魂

2015/10/04 Sun

ツイッターのフォロワー数が1000名を超えました。フォローしてくださっているみなさんありがとうございます。
私もみなさんのツイート大いに参考にさせてもらっています。
まだツイッタービギナーの範囲なんで、大したことも書けていませんが、少し慣れてきているので、マーケットについてのこととか、こちらのブログとは違ったリアルなものを時々書いていくつもりです。

ツイッター未体験の方、トレードにおいては、情報ソースとしては強力な武器になると思いますよ。
有名トレーダーをはじめとして、他の大勢のトレーダーさんが、今、何を見て、どう感じて、どのようにトレードしているのか、リアルタイムで垣間見ることができる、というのはツイッターならではの威力だとやって思いました。

最近は、ボロボロにやられている、という悲惨なものが結構多いのですが、これもまた参考に(笑)

こちらの記事を参考に一度始められてはいかがでしょうか。

Twitter事始め



さて、先日、京都にある「たいちろうや」というちょっと高級な居酒屋さんに行ってきました。

taichirouya.jpg

どの料理とて、美味しくて、それを実現しているのが、ご主人の食に対する情熱ということがよくわかるお店です。

カウンターで、ご主人と話をしながら食べたので、より実感できましたが、特に感じたのは、どの食材についても、こだわりがあって、季節、産地、旬、調理方法など、うんちくがあるわけです。
特に、産地と旬に対するこだわりは「お主、やるな!」と思わせるものでした。

鱧については、私は、知らなかったのですが、瀬戸内海産よりも、韓国産の方が高いということ。何故なら、油の乗りが違うそうなのです。
そういった、食材の話は、私も興味深々ですから、とても楽しい一時でした。

おいしければそれでいい、という人もいるでしょうけど、私は、こういう食材や料理に対するこだわりを聞くのがとても好きなタイプですから、お話していてもとても楽しくて、時間をわすれる一時でした。
まあ、私の性格からして、このブログを読めばおわかりのとおりでしょう(笑)

ご主人とは、少し話をすればわかりますが、とにかく料理が好き、美味しいものを作りたい、という情熱が感じられます。

そして、その熱い気持ちが料理に入ってくるように、料理の旨さに直結しているのです。

こういう「美味いものを出すお店」で、料理人が、料理にこだわっていないお店には、行ったことがありません。

これだけは、はっきりしています。
どの店のご主人も、料理のことを話しだすと、もう止まらない、というぐらいイキイキと自分のこだわりを話してくれるのです。

私は、そういう話がとても好きですから、色々質問して、話が尽きなくなります。

職人とは、こうあるべき、という思いをビンビン受けて、美味しい料理を堪能できました。

そういえば、前に行ったそば屋さんも、「どんだけそばが好きやねん!!」というご主人の圧力をビンビン感じながら、うやうやしくそばを食べた思い出が(笑)




好きこそものの上手なれ、という名言がありますが、上手になるのは、まず入り口においては、その対象物が好きではないと、やはりどうにもならない、と思います。

お金のため、仕方なしに料理を作っているけど、本当は料理なんて大して好きでもないんだよな。
儲かりゃそれでいいんで、料理なんてどうでもいい、ただの金儲けの手段でしかないよ。


そういう料理人から、上手い料理がいただけるのか、どんなに才能があっても、それでは上手い料理は作れないと思います。

ましてや、

レシピさえわかれば、料理なんて簡単だ。簡単に金儲けできる。
だから、レシピだけ教えてくれればいいから。


などと考えている料理人の料理など、御免被りたいものです(笑)

単なるお金儲けの手段だけで、料理を考えているのなら、やめた方がいいのかもしれません。
結局、上手く行かなくて、失敗の道を辿ることが見えているからです。
情熱を持って、料理を作っている人にそういう人が勝てるとはとても思えません。



前にも、こちらの記事で紹介した、「ふたり・・・しのぎあい、果てなき絆~日本料理人・山本征治×奥田透~」という料理人のNHKでやっていた番組ですが、これも私は何度も何度も見ては感動するものですが、本当に、料理に賭ける情熱が半端ないです。

まだ、徳島の「青柳」でペーペーだった時代に、奥田さんは、毎晩、山本さんの部屋を訪れたそうです。
「また来た、今日も来た、寝ようよみたいな・・・決意も覚悟も相当のところでこの男も来てるんだなと・・」
昨日は、塩、今日は包丁について、と毎日語り合う二人。
話せば話すほど、日本料理の奥深さにのめり込んでいく。
そんなある晩、奥田さんは、日本料理について、次のように語った。
「燃えさかる火山の中に日本料理という風船が落ちようとしたら、僕は迷わず飛び込む」
山本さんも応じた、
「日本料理は僕の命、そこに風船があれば、僕も命をかけて取りに行く」

週一回の店の休日、奥田さんは、子どもたちと遊びながらも、頭の中から、料理と山本さんのことが離れることはない。
「やっぱ、ずぅーっと意識してるんでしょうね。彼も今、何の夢を見ているかわかんないですけれど、起きた瞬間から、料理のことを考えていることは間違いないんですよ。山本だったらどうするんだろうとか、自分でいろんなことを考えるんですけど、彼だったらこうするんだろうなとか、必ず出てきますよね。」

一方の山本さん、仕事以外の時間も常に料理のことだけを考えている。

番組のラストは、明け方まで熱く料理談義を交わす二人のシーンで終わりました。



とにかく、番組がもう熱くて熱くて、やけどしそうでした(笑)

私は、この熱をもらうために、何度も繰返し見ています。

もう、仕事とか、金儲けの手段だとか、そういうものを超越していますね。
料理こそが自分の全て、命そのもの、というほどのめり込んでいるわけですから、これで失敗するほうが難しい(笑)



さらに重要なことがあります。

こうやって、のめり込むほど好きなことをして、それを仕事にできて、それで暮らしていけること!!

私の出会った素晴らしい料理人のみなさんは、みんな、料理の話をイキイキとされていました。

料理道

を邁進されておられました。

彼らにとっては、仕事とは手段ではなく、目的なんですよ。

お金を払ってでも料理がしたい

そういう人たちなのです。


それに、自分の作った料理で、お客さんにも喜んでもらえる。

美味しかったよ、素晴らしかったよ!!

自分がそもそも嬉しくて嬉しくて、そして、回りも喜んでくれて!!

世のため人のためにもなっている・・・喜びですねえ。羨ましい。

素晴らしいです。

素晴らしい人生だと思います。

とにかく、本当に好きなんだなあ、っていうオーラーがびしばし飛んできて、その熱気でこちらまで熱くなって(笑)


今では、二人共に、ミシュラン3つ。
こんな二人が、下手な料理を出すはずがありません。



最後に、こっちの世界をちょっとだけ・・・

お金を払ってやっている人多数(笑)



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己を知る

2015/10/07 Wed

日銀は、サプライズ無しで終わりました。
ちょっとがっかり売りが出たぐらいで、無事通過。



さて、世の中、実に不公平に出来ていると思います。

石原さとみ、北川景子・・美女二人です。
多くの女性は憧れを持っていると思いますが、いくら努力したところで、石原さとみにはなれません。

福山雅治、木村拓哉、かっこいいです。
男でも、かっこいいと思いますから、女性から見ればもっとでしょう。
伊勢谷友介、私は彼がとてもかっこいいと思います。
背は高いし、顔もイケメン、どれほど女性にモテモテか。
ああなりたい、でも、無理(笑)

ほんとに、世の中不公平にできていると思います。

生まれながらの金持ちもいれば、殆どの人はそうでもない。

世の中は公平だ、なんて誰も思ってはいないでしょう。
思っていても、口に出さないだけ。

外見なんて・・・というのなら、身体能力能力はどうでしょう。

ウサイン・ボルトにあこがれて、あのように走りたい、と思っても、やっぱり無理。

身体能力じゃなくて、頭ならどうか。

羽生善治にあこがれて、奨励会を目指す。

はい、目指すのは結構、でも、無理なんだろうなあ。やっぱり。

東大・・・大勢が目指しますが、入学できるのは、極一部のエリートだけ。
その他大勢は、蚊帳の外。
能力があって、努力して、それでやっと入れる超難関校ってことは誰でも知っていることです。

音大に入るのは、超難関。
でも、その音大を卒業してすら、ピアノで食っていくとなると、コンサートピアニストなど、極一部で、多くはピアノの先生とか、そこまでが精一杯。
音大に入るぐらいだから、そもそもそれなりの素質があって、すごい努力を続けて、やっと入れても、将来は厳しい。
それが現実です。

超一流になるのは、そもそも素質があって、それ以上に努力に努力して、やっとそれで食っていける、というのがほとんどの世界です。




さて、投資の世界を振り返って、カリスマトレーダーに憧れを持つ。
それは結構です。
一部のカリスマさんは、最初から、儲けを出して、あれよあれよという間に、億以上を稼ぎ、今でも稼いでいる、という人が現実におられます。
ただし、その人数は日本全国でいったい何人でしょう。

100名、1000名???

振り返って、証券口座数は、今年6月末現在で、2300万口座になります。

分母は、プロゴルファーを目指す人より、東大受験生より、奨励会を目指す棋士候補より、アイドルを目指す人たちより、他のどの分野より多いのです。
この競争率など、宝くじを当てるほどのものでしょう。

そんなに努力もした風もなく、感性のままで、相場でガンガン勝っていく人たち。
難しいことなど考えなくて、意のままに利益を出せる人。
感覚的に売買して、相場が見えて、上手く相場を勝っていける人。
野球で言うと「しゅんと振ればいいんだよ!!」という長嶋さんのようなタイプの人。
現実にいますよ。
素晴らしい才能です。

そして、そういう人たちに憧れるのもわかります。

でも、長嶋さんになれるのか。石原さとみになれるのか。



じゃあ、投資の世界だけが特別なのか。そんな能力差は存在しないのか。ってことです。

いやいや、そんな能力差など関係ないよ。
要するに、「どうやるか」「どういう手法か」の違いだけだよ。
カリスマは、そういう「勝てる方法・勝てる手法」を見つけた人なんだよ。
そういう意見もあるでしょう。
いや、むしろそういう意見がメジャーでしょうかね。
そう思っている人は、この先を読んでもらっても、意味が無いのかもしれません。



私自身は、どうか、というと、相場をはじめた時、たまたま昭和のバブルの絶頂期、つまりFAIが大儲けした時期(笑)、に当たったので、最初は儲かりました。
相場で稼ぐことは難しくない、と思いました。
自分には才能がある、と密かに思いました(笑)
でも、バブルは崩壊しました。
勝っていたのは、単なる環境フォローが原因であって、才能など無くても誰でも勝てたのです。
ちなみに、FAIでなくても、勝てたのです(笑)

そこから、7年間、やれば負けるを繰り返して、年間通じてずっと損失という低迷相場人生を歩んできたのです。
努力はしました。
できることは、何でもやりました。
でも、やっては負け、やっては負けの繰り返しでした。

これを持ってして、客観的に考えると、全く相場の才能の無い一般大衆というのが、私だと思います。
至って、普通の人で、相場の才能がほとんどといって無い、それが自分の偽らざる評価です。
7年も努力に努力しても、ダメだったのだから、才能は無いんですよ。はっきり言って。

残念ながら、私は、長嶋さんでもありませんし、石原さとみのような美貌もないし(笑)
ましてや、羽生さんのような切れる頭もありません。

カリスマトレーダーさんのように、相場をはじめて、1年足らずで億作りました、なんて才能のかけらもありません。
とても、残念ですが、それが自分自身なのだから、仕方がないんです。

ただ、今は、何とかこうやって専業としてやってこれています。

じゃあ、この才能の無い凡人が、どうやったら相場で生活できるようになったのか。

このブログでは、こういうことを書いています。

こう書くと・・・「やっと、勝てる方法を発見したんですね!!」
そうなるのかなあ(笑)

このご意見の方は、とりあえず横に置いておいて(笑)

ですから、自分には相場の才能がある。
カリスマさんと同じことができるはずだ。
カリスマなら、こうしている。
そういう人は、私のブログなど、読んでも無駄だと思いますよ。
努力など、必要無い人は、世の中には残念ながらいるんですよ。
努力せずとも、稼げる人は、やっぱり存在するんです。

ただ、とても残念なのですが、私にはその力は無かった。
でも、やりようによっては、そういう天才でなくても、専業になれるかもしれない。
そういうプロセスを書いている、ってことなんです。

だから、こちらは地味ですよ。
派手な交流も無い(笑)



先日も紹介したNHK「ふたり・・・しのぎあい、果てなき絆~日本料理人・山本征治×奥田透~」という料理人の番組。

ここで、奥田氏は、山本氏に対して、次のように語っています。

「(山本氏は)同じものを作っても、同じものを盛っても、才能が違うんです、ずば抜けています。(僕も)一生懸命やっているんですけどね。神様はあの才能をくれなかったですね、僕には・・・」

と、悔し涙を流しながら話をしていたのです。
彼は、ひと目もはばからず涙を流し続けていました。
本当に悔しくて悔しくて仕方がないのでしょう。
本気で、料理に取り組んでいるからこそ、流す涙だと見ていて思いました。

でもね、才能が無いと泣いていた奥田氏の方が、先にミシュラン3つを取ったのです。
繰り返しの必死の努力と、新味は無くても、王道をコツコツ歩むことで得た3つだったのです。

私は、これを見ていて、痛切に感じるところがありました。
同じように、涙ぐみました。
何故なら、私も、同じ思いを何度したかわかりませんし、本当に悔しくて泣けてきたことも一度ではないからです。
それほど、必死でした。
でも、残念ながら、人のできることでも、私にはできないことがいくらでもあるんですよ。
それが、現実です。
私には、そういう才能が無いのです。
世の中、本当に不公平だと思いますよ。


私のブログは、東大卒のエリートが、一気に上り詰めた、すごいだろう、というのとはかけ離れたものです。
中学卒で、叩き上げで、コツコツ丁稚奉公しながら、能力の無さを日々の繰り返しの訓練の中で、手に職をつけていった、そういうものです。

野川氏からも、何度注意を受けたかわかりません。
でも、できないんです。
そういうちょっとした注意を受けたことでも、何年も何年も叩き上げないと、私にはできなかったのです。
それが、自分でした。

唯一、能力があるとすれば、亀のようにノロノロでも、一日一歩ずつ、たったの一歩だけど前に進むことを諦めなかったことだけでした。

愚公山を移す


という格言の如し歩みでした。



自分の能力の無さを認めるのは、辛いと思います。

人ができているのだから、自分だって、と思うことは当然です。

東大に入るのは無理でも、カリスマトレーダーのようにはなれる、と思ってしまっても仕方がないのかもしれません。

でも、競争率は、東大合格よりも遥かに高いんです。

現実離れした理想だけを追いかけても、届かない夢もあることも、また現実。

みんな、相場の分析ばかりして、自分のことは、ほとんど注意を向けません。

カリスマと同じことをやろうとしているけど、自分のことは全く見えていません。

そして、

才能ある人と同じことができると思って、自爆する。

私は、そういう人を山ほど見てきています。

羽生と同じ将棋をさせば、羽生の戦略を学べば、羽生と同じになれる、そう思っている人が結構います。

でも、

残念ながら、人の能力は同じではありません。
それが現実です。

石原さとみにはなれない。
福山雅治にはなれない。
そういう現実を直視することも、結局、遠回りのようで、近道じゃないのかな、そう思います。



一方で、「自分には相場で稼ぐ力が無いから。」「自分には向いてないから。」という人も少なからずおられます。

そういう人には

「最初から相場で稼ぐ力がある人など、一握りで、基本はみんな最初は相場が下手なんですよ。私だって、買えば下がる、売れば上がる、というど下手でしたからね。」

というととても驚かれます。
そういうものなのですよ。



彼を知り己を知れば、百戦して危うからず(孫子)


相手の分析ばかりしていても、己を知らなければ、勝つことは難しい、そう私は思います。


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上達のプロセス 1

2015/10/10 Sat

投資系ブログを読んでいる人、というのは、自分が投資をしている人がほとんどだと思うのですが、何故ブログを読んでいるのか、というと、主たる目的が、他の分野とはかなり違う、ってことで、以下の目的がある、ということです。

どうやったら儲けられるようになるのかが知りたい


仲間を求めて、とかそういうことがあるにせよ、他の分野のブログを読んでいる人と決定的に違うのは、この切実なる願い(笑)があることだと思います。

理屈はともかくどうやったら勝てるようになれるかがとにかく知りたい

この目的があって読んでいると思います。

そして、次に考えるのは、次のようなことになります。

そのためには、勝っている人が何をしているのかを学んで、それを真似すれば勝てるようになるはずだ

この考え方が潜在的にせよあるはずです。

そうなると、

カリスマと呼ばれる大きく儲けている人の真似をすれば一番よいはずだ

儲けていればいるほど、真似をするのによい

となります。

無意識でやっているにせよ、モデリングという考え方で、これは、学習の基本となります。

さらにベースにある考え方は、「やり方を真似れば勝てるようになる」というものです。


だから、カリスマ投資家のブログを熱心に読む

本当は、どうやったら勝てるのかだけが知りたいのだけど、飲み会情報とかも頑張って読む


となります(笑)

もちろん、セミナーとか、DVDとか、ムック本とか、カリスマの情報なら、追いかけて、「どうやっているのか」熱心に勉強している人も少なからずおられるはずです。

もう何年もこうやって勉強して、勉強して、気がつけば3年、5年の月日が流れていた、という人も多いでしょう。

前回の記事では、そういう「勝つためのプロセス」についての疑問を書きました。

そういう「モデリングという考え方」で勝てるようになるのか、という疑問です。

カリスマと自分とでは、能力、才能に違いは無いのか。

そもそも、やり方だけが儲ける秘訣なのか。


という疑問です。



普通の物事なら、3年もすれば、もうその道の中堅どころです。
会社に入社して、3年、5年といえば、もう新人教育するぐらいの中堅社員でしょうか。

ところが、振り返って、投資家としては、中堅どころ、もうそろそろ利益が出てきて、という立場になれたのか、というと、

それが全然違うのだ、気がつけば投資をはじめてもう3年も経っているというのに、まだ利益にならない、というより、結果的には年間を通じてみれば、負けている、新人のままだ、何故なのだ

そうなっている人が実態としてはおられるのだと思います。

こんなに勝っている人が大勢いるのに、何故自分はダメなんだ

こういう自己卑下に陥ったことは、一度ならず二度三度あるのではないでしょうか。



前回書いたことと少々ダブりますが、ここでは、事実認識の間違い があるわけです。

こんなに勝っている人が大勢いる


まずこの認識です。
勝っている人が大勢いる、ことは、確かに事実でしょう。

しかし、

プロ野球選手が大勢いるからといって、真似をすれば、自分もプロ野球選手と同じことができる、と考えていることがそもそも事実認識の間違いだ、ということはわかると思います。

プロゴルファーが大勢いるからといって、真似をすればプロゴルファーと同じようになれるのか。

証券口座は、2300万口座あります。
そのうち、確かに「大勢のカリスマ投資家」がいることは確かですが、その数は、多く見積もってもせいぜい数百人でしょう。

0.001%

投資家のうち、カリスマのシェアです。

10万人に一人の割合、ということになります。


では、FXでは、どうでしょう。
口座数は、ネットで調べると600万口座ぐらいあるようです。
では、カリスマ投資家の数が、多く見積もっても数百とすると、同じようなものです。

みんな儲かって飲み会しているのに、何故自分だけ儲からないのか


という「みんな」は、誤解から起きている、ということがわかると思います。

言いたくはありませんが、彼らは、10万人に一人の選りすぐられたエリートたちなんです。


私のブログはダサいので、時々言われます。

「カリスマさんたちは、もっと感覚的にやってますよ。そんなめんどくさいこと考えてませんよ。相場ってもっと気楽なものじゃないですか。」

と。

確かにそうなんですよ。カリスマさんたちにとっては・・・才能ある人達にとっては、「当たり前」のことに過ぎないから、感覚的にやっても、利益が出るんですよ。



さて、口座の分析などから見て、

一生懸命真似しようと努力しているのに、勝てないで何年も来てしまった

というのは、普通の状態だということがわかります。

この件に関して、私は、

真実をしっかりと見よう



という記事を前に書きました。

ほとんどの口座は負けている

これが紛れもない事実です。

また、この記事に対して、証券、FXの内部の友人がおられる方がコメントしてくれていますが、この記事を裏付ける情報でした。


本やネット上、もしくはセミナーでは、

こうやったら勝てる、勝っている人は大勢いる

あなたも、こうやったら明日からでも勝ち組になれる


そういう情報が踊っています。

だから、どうしても、

「安易に勝てるようになる」と思ってしまって、その認識と、

やってみたら、全然勝てない、負けてばかりいる


というギャップに苦しんでいる人が大勢いるのだと思います。


また、簡単に勝てるようになったストーリーを持ったカリスマ投資家さんが大勢おられますから、自分だって、思うのは仕方がないことかもしれません。

しかし、

現実は、ほとんどの人が相場で負けている

ってことなんですよ。

これは、

競馬をしている人がほぼ全員負けている

パチンコをしている人がほぼ全員負けている


のと同じようなものです。



この事実を前提として考えると、次のようなことがわかります。

カリスマブログを読んで、真似して、すぐに儲かるのなら、この世に、投資で負ける人などいない

1000円の本を読んで、1億円儲かるのなら、この世は金持ちだらけとなる

投資セミナーに行って、次の日から利益がどんどん出るというのなら、この世は、全員が投資家になっている

みんな、自分だけは特別だと思っている特別じゃない人ばかりだ


残念ながら、これがロジカルに考えて、事実だと思います。

そもそも

本一冊読んで、投資で簡単に儲かるのなら、誰が汗水たらして働くものか!!


と思いませんか。

そんなに簡単に1億円儲かるのなら、そんな本書かないで、自分で儲けるよ

となりますよ。



じゃあ、こういう疑問も生まれてくるかもしれません。

「勝てる方法」がわかれば勝てるはずなのに、カリスマが言っていることを真似しても勝てないじゃないか。

ということは、カリスマは、ウソを言っているのか、勝てる方法を隠しているんじゃないか。


私の認識ですが、わざわざ人前に出て、セミナーをやって、ウソを言うために出てくる人はいないと思います。

多くの場合、彼らは、自分の持っている特別なスキルについては、無自覚なんです。

確かに「STAP細胞はあります!!」と言った人がいましたが(笑)、彼女とて、その時は、そう信じていたのでしょう。



ここまで書くと、

じゃあ、投資で儲かるようになった人は確かにいるけど、それは才能であって、ほとんどの人は、才能も無いのだから、諦めろ、ってことかよ!!

そういう意味なのか。





私は、前の記事で、「7年間やれば負けるを繰り返した」と書きましたが、その負け続けている時に考えていたこととは、正に、

勝てる方法を探しだすこと!!

勝っている人の真似をしようとしていたこと!!


だったんです。

そうです。

今、これを読んでいるあなたと同じ状態だったのかもしれません(笑)

そのために、100万円以上もする高額の株価分析ソフトを買って、あらゆる投資本、英語の投資本、など、買いまくって、とにかく必死で「勝てるやり方」を探していました。
セミナーにも行きまくりました。
10万円、20万円という高額セミナーにも、惜しげもなく行きました。
気がつけば、持っている投資本は1000冊を超えていました。
それほど、必死になって、「勝っている人の真似をしようとした」「勝っている人の方法を知ろうとした」わけです。
しかし、7年間にわたったその懸命の努力は、実を結ぶことはありませんでした。

出たら負け、出たら負け、を繰り返して、

7年間、セミの地下生活

を過ごしていたのです。




その7年間の地下生活を経て、商品先物系の雑誌に広告がのっていたある相場師の主催するブートキャンプに入隊します。
もちろん、「勝てる方法」を知りたくて入隊したわけです。

(古くからの読者の方からは、またあの話か、と思われることを承知で(笑)、中途半端で終わっていることもあるので、ちょっと視点を変えて書きますね。)

今で言う「カリスマが勝てる方法を教えてくれるキャンプ」のつもりで入隊したわけです。

ところが、渡された道具、つまり方法は何だったのか。

入隊した、練習生全員は、唖然とすることになります。

ということで、長くなるので次回(笑)


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上達のプロセス 2

2015/10/17 Sat

前回の続きです。


キャンプで渡された「道具」「方法」とは、

ブレイクアウト

でした。

はぁっ!!

なんじゃこれは!!


高い授業料取っておいて、これは無いだろうが、おらおらおら!!

これじゃあ詐欺じゃねえか!!

という練習生が続出。

しかも、悪いことに、なかなか勝てないことが続いたので、ついに暴動が起きました。

この時、その相場師(軍曹と呼んでいます)は、何も言いませんでしたが、今の私の理解から、当時の状況をわかりやすくするために、架空のやり取りがあったとしたら、次のようなものになったと思います。



「ブレイクアウトなんて誰でも知っているし、こんなのじゃ勝てないから、もっといい道具を教えてくれるよう要求します!!」

「じゃあ聞くが、お前たちは、ブレイクアウトを知っていると言った。そして、勝てないと言った。実際にやってみたのか。」

「やりましたよ。何度もやりました。でも、全然儲からなかった。」

「それは何回だ。」

「2~3回とか」「10回はやった」「1ヶ月頑張った」

「そうだろう。せいぜい頑張ったと言っても数十回が関の山なんだよ。じゃあ、こちらから聞こう。スキーをやったことがある者はいるか。」

「はい。」

「じゃあ、その時、2~3回転けたら、もうスキーはダメだ、って思ったか。」

「それは、何十回って転んで、起き上がって、何日もかけてだんだん上手くなりました。」

「そうだろう。じゃあ、聞く。車の運転ができる者は?」

大勢が手をあげる。

「2~3回教習所で習ったからといって、すぐに運転が上手くなった者はいるか?」


誰も手をあげない。

「普通の人なら誰だってできる車の運転でも、何ヶ月も車を運転して、そうしてやっと、車両感覚とか、運転技術とかを習得することになる。じゃあ、翻って、ちょっとやったから、という理由だけで、ブレイクアウトを知っている、ダメなのはわかっている、と思っているお前たちはどういう了見なんだ。」


こういうやり取り(実際にはありませんでしたが)の後、大勢の練習生は去って行きました。

結果だけが知りたい、儲かる方法を教えて欲しい、というだけの人たちでした。



私は、そもそも「カリスマが勝てる方法を教えてくれるキャンプ」のつもりで入隊したわけですが、雲行きが変わってきてどうしたものか、と思いましたが、踏みとどまりました。

理由は、何となくですが、キャンプに「本物」を感じたからです。

やめるのはいつでもできるのだけれど、ここでやめたらまた元のセミの地下生活が待っているだけだ、それだったらキャンプに賭けてみよう、そう思いました。




そうこうしているうちに、キャンプでは、ブレイクアウトの訓練がスタートします。

ブレイクしたら買う、戻ったら損切りする、伸びたら我慢する、そんな感じです。

ところが、当時ですら、ブレイクというのは、甚だ勝率が悪くて、出ては負け、出ては負け、の繰り返しなんです。

はぁー、また負けか、また負けか、の繰り返しで、精神的には本当に辛い。

一番辛かったのは、上に抜けて買ったのに、戻って損切り。速攻で、下に抜けたので、今度は売り。

はぁっ!!

買って損切りして、今度は売りかよ。勘弁してよ。

シミュレーションじゃないから、次々に実損が出るわけですよ。

もう、損するためにやっているようなもんです。

おまけに、せっかく勝っていたのに、粘るから、また損切りだよ。

どうなってんだ、ッて感じで、

自分一人でやってたら、間違いなく挫折していましたね。間違いありません。

でも、軍曹の指示だから、仕方がないから、やるけど、ブツブツブツブツ。

勝率は、精々30%。感覚的には、10%とか、そんな感じじゃなかったでしょうか。

この勝率だと、出ればほぼ全部負け。感覚的にはそんな感じでした。


また、こういうこともありました。

利益が乗ってきた。やっと報われたよ。
あれ、「乗せる?」はぁっ、利食いさせてよ。お願い。
渋々、乗せたけど・・・・えぇぇーー、乗せたおかげでまた損切りだよ。どうなってんだ。勘弁してよ。

これで嫌にならなかったら、絶対に、M、どM!!



さて、

ずっと損切りしていたイメージなので、さぞかし負けているのだろう、と思って、残高を確認したら、そんなに減ってない。

あれっ、何だろう、この認識ギャップは?

って思うわけですよ。

ボコボコに負けている。でも、そんなに残高は減ってない。

うーん、何だろう、この不思議な感覚は・・・

よく見てみると、確かにずっと負けている。

だから精神的にはすごく辛い。

でも、実に、レアケース(笑)なんだけど、時々利益が交じる。
その利益は、粘りに粘っているから、結構大きい。
それに比べて、淡白に損切りしているから、回数は圧倒的に多いけど、一回一回の損失はそんなに多くない。
ずっと負けている気になっているけど、トータルではそんなに負けてない。


そう言えば・・・勝率では結構勝っているつもりだったのに、時々地雷を爆発させていて、結局トータルでは損だったこれまでとは正反対なのか。

そう、これまでは、どうしても、コツコツは勝つんだけど、どこかで地雷を踏んで、爆死する、の繰り返しだったわけです。

その地雷を踏んだら最後、感情的になり、ムキになって地雷原を疾走して、爆死を繰り返す「負の連鎖による完全死亡」というオマケまであったこれまでとは大違い。


今は、まだ勝てていないけど、コツコツは負けるのだけど、どこかで大当たりして、ロケットに乗って宇宙へ旅立つ(笑)





こういうことが1年続いて、軍曹は次のように静かに言いました。

「私も含めて、特別な才能が無いお前たち練習生が、厳しい相場で勝っていく、ということは、こうやって辛い損切りを繰り返す中でしか見つからないのだ。」


特別な才能がない・・・・

ちょっとショックでした。

そっ、そうか、自分には「特別な才能が無いのか」と改めて思いました。

これまで自分は、「特別な才能がある人」の真似ばかりしようとして、失敗を繰り返してきたのです。

才能が無い自分が、才能がある人の真似をしようとしたとて、所詮、それは猿真似に過ぎません。

真似しようとしたとて、そもそも才能が無いのだから、できないんです。


感覚的なスキルが違いすぎるんです。

そんなことにも、全く気がついていませんでした。

7年間の努力は、ほとんど無駄だったのです。

イチローになれると思って、イチローのバッティングフォームを真似たとて、イチローになれるわけがないんです。

どんな世界でも、どんな職人でも、才能がある人はいる。

そんな簡単なことをわかっていなかったとは・・・

この時、何故自分がこれまでやってきたことがダメだったのか、ようやく理解しました。



相場は、ともすれば「やり方さえ真似すれば誰でも同じようにできる」と思ってしまうものなんです。

特別なスキルの必要性など感じないんです。
初心者ほどそうです。

イチローの真似をすればイチローになれる、とは誰も思わないでしょう。
羽生の打ち方を真似をすれば、羽生になれるとは誰も思わないでしょう。
スキルが違いすぎることぐらい誰だってわかります。

けれど、カリスマトレーダーの真似なら、自分だってできる、と思わせてしまうものなんです。

相場は、スキルとか、マインドとか、才能ではなく、「やり方さえ真似れば自分だってできる」と思わせてしまうものなんです。

何の訓練もしないでも、ただ、知っただけで真似ができる、と思わせてしまうものなんです。

表面的な技術を猿真似すれば、それでできると思わせてしまうものなんです。



でも、実際には全く違います。

相場にだって、厳然とした才能は存在します。

2300万口座のうち、最初から勝てている極わずかの才能ある人は存在します。

カリスマにはできても、凡人には決して真似できないことは山ほどあります。

訓練しないと、身につかないスキルもたくさんあります。

マインドも天性のものを持っている人以外は、相当訓練しないと、勝てるようにはなりません。


ところが、こういうことが全く見えないんです。誰でも同じようにできると思わせてしまうのが相場なんです。
だから、そういう思いと現実の狭間で苦しむことになるんです。
イチローの真似ができないことぐらい誰だってすぐにわかるから、苦しまないのと反対です(笑)

辛いけれど、これが現実です。




さて、特別な才能がない、という軍曹の言葉で、ハッとしました。

そして、軍曹ご自身が「自分には特別な才能がない」と言われていることも、驚きでした。

「自分には特別な才能がない」

ようやく、暗い暗いトンネルから抜け出せた瞬間でした。

何故他人にはできて、自分にはできないのかが、わかったからです。



そして、

「残念ながら、お前たちには、特別な才能はない、しかし・・・」


「才能が無い者には、苦しいけれど、才能が無い者なりの訓練の方法があって、戦い方がある。才能が無くても、そういう訓練を積めば、もしかしたら勝てるようになるかもしれない。それをお前たちに叩き込んでやる。」

この軍曹の言葉を信じて、合計4年間のキャンプ生活を続けることになったのです。

続く。



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上達のプロセス 3

2015/10/20 Tue

■携帯代金

ついに政府が高すぎる携帯料金に手を入れることが話題になっています。
そもそも、ガラ系の料金体系をそのままスマホに適用したからこんな高額の体系になったんです。
完全に3社が寡占化した弊害が出ましたね。
競争原理が働いていないとこうなります。
民間企業のやることに政府が口出しするのはどうか、という議論もありますが、携帯会社が使っている電波は、そもそも公共のものなので、誰でもができるわけではありません。
寡占化した今の状態は、政府が作ったとも言えるので、ある程度の口出しは当然だと思います。

それよりも、不思議なので、格安SIMへの大きな流れがいつまでたっても出ないこと。
私が紹介したこともあって、私の回りでは、大半が格安SIMに移行しています。
それによるデメリットを感じている人は誰もいません。
回りは、トレーダーさんが多いので、収入は、すごく大きい人もいますが、無駄な経費は1円足りとも払わない、という強者が多いのも、移行の理由かもしれません。

スマホ1台当たりの月々の支払いは、格安SIMに移行しただけで、7000円から1600円に単純に下がるのです。
これで、電話もメールもネットも同じようにできます。不自由に感じることは全くといってありません。
そもそも、IIJなら、ドコモのネットワークを使っているから、電波の入り具合はドコモと同じなんですよ。
それでも、世間ではほとんどが移行しないという不思議。

世間では、未だに大手3社のキャリアを使っている人がほとんどです。
収入がほとんど無い学生ですら、キャリア系のロールスロイスに乗っているのですよね。
少ないバイト代から、せっせとスマホ代を払ってるんです。
私から見たら、ほんとに不思議でなりません。
何故、ロールスロイスから、普通の国産車に乗り換えようとしないのか。
このギャップは何だろうと思います。

我が家では、ドコモから、格安SIMのIIJに移行しましたが、これでスマホ3台で、月間2万円だったスマホ代が、5000円になりました。
スマホ1台当たり7000円から1600円になりました。
もちろん2年の縛りもありましたが、強引に移行しました。もう1年ちょっと前の話です。
計算すればわかりますが、縛りなど無視しても、割が合うのですよ。

これで、年間ベースだと、24万円の経費が、6万円に減ったということになります。
さらに10年間だと、240万円のコストが60万円になったわけですから、これだけで普通車が1台が買えてしまいます。
格安SIMにすれば、タダで車が10年毎に買い替えできるわけです。
これで、家族3名ともに、何の不便も感じていません。

条件としては、①電話をそんなにかけない、②家にいるときにはWi-Fiを使っている、③外で動画などをそんなに見ない、ということがありますが、多くの人はこういう環境を持っていると思うのです。
最近格安SIMに移行した仲間のトレーダーに何でSIMフリーを世間は使わないのか、と聞いたら、「知らないんじゃない」とつれない返事でした。

スーパーで1円2円と高い安い、と言っている主婦が、何でこんなに大きな経費の無駄遣いを放置しているのか、不思議でなりません。

月々のことだから、痛みをそんなに感じていないのでしょうね。きっと。そして、払うのが習慣になってしまっているから。
10年分で240万円今前払いしろ、と言われたら誰も払わないと思いますけどね(笑)

毎月毎月ちょっとづつ、ちょっとずつ、絞りとる・・・

まさに

茹で蛙状態

です。

携帯代金って、恐ろしいトリックだと思いませんか。
痛みを感じさせずに、国民みんなから絞りとる会社ってすごい。

小学生からお年寄りまでを含めた全国民を奴隷として働かせて、わからないように少しづつ絞り取る仕組みを作ったのは偉い(笑)

株価が高いはずだ(笑)
こんなに絞り取っているからこそ、大量の携帯ショップが維持できるし、TVコマーシャルとかバンバン出せるんですよね。

それぞれが、10年で100万円とか、200万円とか、そういう支払いをしているってことが本当にわかってるんでしょうかね。
まあ、いつまでもこんなボッタクリ料金体系が許されることはありませんがね。




■キャンプの前提について

最初に、いくつか、前提というか、お断り事項を書いておきます。

まず、勘違いしてもらいたくないのですが、このキャンプは、「手法の訓練」ではありません。
手法絶対主義の人は、「ブレイクアウトの訓練なんだ」という理解をされているようですが、全く違います。
やり方をマスターするためにやっていることではないのです。

ここの根本的なところを間違って読まれてしまうと、

訓練すればブレイクアウトでも使えるようになるんだ、手法はブレイクアウトなんだ

となると思うのですが、それは「手法ありき」の考え方なんですよ。
この話をいくら「手法絶対主義」の方にしても、無駄かもしれませんが、一応、お断りしておきます。
前にキャンプの話を書いた時に「ああ、ブレイクなんですね!!」という変に納得(笑)したコメントがいくつか寄せられたので、そういう理解をされるのか、と思いましたが、今回も似たようなことになりそうなので、一応お断りしておきます。

つまり、

答えは、ブレイクなんですね

ってことだと思います。

ここ、食いつかれるポイントです(笑)

そして、

あなたの手法もブレイクだったのですね、となりそうですが、明確に、違います(笑)


当時はスイングでしたが、今は、デイトレですし、やっていることも何もかもが当時とは違います。

キャンプで、やり方を学んで、そうして勝てるようになったのですね。

はい、この理解も、全く違います(笑)

コメントを想定して、事前に書いておきます。既に書いてもらっている方もいますが。。

ここで言いたいことは、そんな小手先のテクニックではないということです。

そもそも、当時有効だったことが、今でも通用すると考える方がおかしいですし、今通用していることは、将来通用するとは限りません。

相場とは、変化することにおいては、過去からずっと変わっていないのです。

難しい言い回しですが・・・

一応、当時の環境を言っておくと、今よりも、ずっとブレイクアウトが通用する時代でした。
特に、小豆は、中源線建玉法で利益が出ていたように、トレンドフォローが圧倒的に有効でした。

Q:中源線建玉法って、逆張りではないんですか。

A:いえ違います。トレンドフォローです。ただ、乗せの方法が押し戻し狙いなだけです(笑)
当時、トレンドフォローに最も適した銘柄の小豆ではかなり有効でした。


私のブログを古くから読んでもらっている方は、私の言いたいことをおわかりだと思いますが、ここで手短に説明するのは難しい話なので、そう思われる方は、私の記事をもう少し読んでみてください。



一言、いわせてもらうと、

勝てる人は、ブレイクであろうが、順張り、逆張りであろうが、押し戻し、行き過ぎ、何であろうが、勝てますから、小手先にこだわることなどないのです。何でもいいんです。

もちろん、得意技というのはあると思いますが、そんなに小手先にこだわる必要はそもそもないのですよ。

多くの投資家が、勝てない理由を「やり方」に求めますが、勝てない人は、何をやっても勝てないんです。


ここのところの考え方ですが、最初は仕方がないと思いますが、やり方ばかりにこだわっている限り堂々巡りなんで、3年、5年と経過するうちに、気がついてもらえればと思いますね。

色々勉強していっぱい道具を持っているけど、訓練していないから、何一つ使えない

というところから、離れないと・・・

話が脱線しているので、ここで詳しくは書きませんが・・・



それから、次に書いておかないといけないのは、これは、1996年当時なので、もう20年近くも昔のことだということです。
今じゃないですよ。
証券は自由化されておらず、デイトレなど存在もしない時代のことです。
往復で3%のコストがかかっていた株式でのデイトレはほぼ不可能でした。
そもそも、ネットで注文するのではなく、電話で、営業マンを通じて売買する、ということしかできない時代の話です。
今に置き換えられても、わかりにくいかもしれませんが、短期売買は、商品先物でギリギリできるかどうか、それでも、デイトレは、手数料の関係でまだ難しく、数日程度のスイングが一番短期のトレード軸だったという時代でした。
時代の違いをご理解ください。



それから、キャンプの売買は、デモなどではなく、全て実戦です。
というのは、そもそもが「銘柄推奨レポート的」な宣伝によるスタートでもあったので、実戦することが前提だったのです。
銘柄推奨的にプロの手口を教えますよ、それで売買して儲けてください、ついでに、勉強もしてくださいね、というのが当初の謳い文句だったと思います。
そうでないと、お客など集まりませんから(笑)
お勉強というのは、当初は「ついで」だったと思います。私の記憶では。
なので、当然のことながら、儲かるものだと思っているから、全員が実戦していたと思います。
私も、「プロの手口を教えてもらって、儲けながら、そのうえ勉強もできるなんて・・・」という助平心で入隊しました(笑)

ところが、利益にならないから、みんなが不満を言い出したわけです。
当然といえば、当然の成り行きでしょう。

利益になっていれば、誰も文句など言いませんよ。
私が開き直るわけではありませんが・・・

「しかも、悪いことに、なかなか勝てないことが続いたので、ついに暴動が起きました。」

ここをサラリと書きましたが、前回書いたようなことがあって、開始から半年程度経過した時に起きたこの事件が、キャンプの転機になったのです。

ここで、軍曹は、良くも悪くも開き直ります。

「銘柄推奨して、儲けさせる」というコンセプトから、「訓練キャンプ」に衣替えしたわけです。

元々は、お勉強塾ではなかったんです。

もう一点あったのは、

儲けさせるとなると、売買が複雑化して、訓練生がついていけない、という事態も起こったのです。

結局、真似しやすいように、機械的に、明確に、という勉強を軸に置いたスタンスに変更されました。

これをしっかり書いておかないと、わかりにくいと思い、注釈しておきます。





■やっとキャンプの話

さて、キャンプに戻して、こうして、最初のドタバタを乗り越え、衣替えしたキャンプ生活がスタートします。

キャンプとは言っても、週末にメールで来る軍曹のレポートを読んで、その指示どおりに売買する、ということが主なキャンプ生活の日常でした。

訓練生は、数十名だったと聞いています。

キャンプというのは、象徴的な言い回しで、どこかの山にこもって本当にキャンプ生活をおくっていたわけではありません(笑)

キャンプといのは、私が勝手に命名しただけで、オフィシャルなものではありませんので、ご注意ください(汗)

銘柄は、商品先物なので、小豆、ゴム、金、銀、とうもろこし、大豆、生糸、乾繭といったものです。

銘柄、売り買い、どこでエントリーして、どこで利食いするのか、どうなったら損切りするのか。

その週にやることが、日曜にには送られてくるので、それに乗って、淡々と売買するだけです。

ここまで読むと、「どんだけイメージ違うねん。いい加減にしろ、それだったらただのレポートだろうが!!」というお叱りを覚悟の上で(笑)


イントラチャートなど、存在していませんので、ベースは日足でした。

トレード戦略は、ブレイクアウトがほとんど。逆張りなどもあったと思いますが、覚えていない程度です。

基本は、まだ公になる前でしたが、タートル流でした。


なので、暫くつづけていると、次に何を言ってくるのか、概ねわかるようになりました。

日曜日に、立てた戦略によって、その週の金曜日までトレードするわけですから、全部が事前に決められたものです。

キャンプ生活、といっても、当時は、日足でのスイングトレードしかありませんから(手数料とかの関係もあって)、特にいそがしいというものではなく、淡々としたトレードが続きます。

そうした日々を続けていて、半年、1年と経過してくると、相場に対する感覚が変化してきました。

というのは、先ほど書いたように、日曜日にはもう何をするのか、どうなったらエントリーして、どうなったら利食いして、どうなった損切りするのか、全部決っているわけです。

自分は、その指示書どおりに、ただ売り買いをするだけで、ほとんど何も考えていない、というより、考えてはいけないわけです。

ここで切らずにもうちょっと我慢しよう、とか、ここはどう考えても違うだろう

とか、そういうことを

考えてはいけないし、実行してもいけない

わけです。

事前に定まった、設計図どおりに、如何にきちんと売買ができるのか

という

悪く言えば、

指示待ち

よく言えば、

ルールを守る

ということが身についてきていました。

そういう日々を淡々と繰り返してくると、

もう値動きなど、どうでもいい

という状態になります。

何故なら、値動きを見たところで、何も変わらないんですよ。

買ってから、一生懸命に、「上がれ、上がれ!!」と応援しようがしまいが、結果に何の影響もありません。

既に、日曜日に決められたことをただ淡々と実行するだけが目的なのですから。

さらに言えば、

勝っても負けても、もうどうだってよい

何故なら、ルールどおりにきちんと実行しているだけだから。

という感覚が身についてきました。




今、思えば、当時の状況とは、

感覚的にムキになったり、適当に売買していた訓練生が、ルールに基づいて、きちんと決められたことを守る、実行できる

という訓練を続けていたのだ、ということがわかります。

私は、こうやって、トレードにおいて、最も重要かつ、身につける難易度が高いものである

自己規律

とは何か、を日々の売買を通じて、身につけていったのです。

言葉で言うのは、ほんとに簡単なんですよ。

実に簡単。

でも、実際にこれをきちんとデキる人など、ほとんどいません。

我々とて、年単位で訓練したからこそできるわけで、そういった訓練をして来なかった人が、規律を守れ、と言われても、簡単に「はいそうですか」とは行かないんです。

こういう、人にできないことができるようになった、というエッジを知らず知らずに身につけていったのです。

まあ、これを読んでも、そんなに大したことだとは思ってもらえないことは想定内ですが(笑)

さらに訓練は続きます。

ただ、みなさんご期待の、「特別な手法」とか「特殊なやり方」は、この先読み進んでもらっても出てこないので、もしそれを期待されて読んでおられるのであれば、無駄足かもしれません(笑)

何度も書きますが、基本は、タートル流です。
手法が知りたければ、本を読んでください(笑)


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上達のプロセス 4

2015/10/24 Sat

ほんとに多くのコメントいただきましてありがとうございます。
キャンプの話と林先生の話は、やはり手応えが違いますねえ(笑)

また、多くの拍手、そして人気ブログランキングのクリックも、たくさんしていただき、こちらもありがとうございます。



■再び大前提

くどいようですが、最初に書いたとおり、キャンプの話、ひいては、私のブログは、残念ながら、

カリスマの真似をすれば勝てるようになる。儲けている人の真似をすればよい。

と思っている人が読んでもほとんど参考になりません。

なので、せっかく立ち寄っていただいても、無駄足を踏ませることになると思います。

「理屈で人の考え方を変えること」は、はっきり言ってほとんど不可能ですから、どうぞそのまま頑張ってください。

私自身が昔そうだったのだから、よく気持ちはわかりますよ。


ただ、そういう人がほとんどである一方で、「上手い人の真似をすれば勝てる」と思って、何年も何年も頑張った結果、全然勝てなくて、途方に暮れている人」、が結構大勢おられるのですよ。

これは明確な事実です。

私の回りを見てもそうですし、こちらの

真実をしっかりと見よう

という記事でも書いているとおり、スイング、デイトレをしているほとんどの口座は、株式、先物、FXを問わず損をしているのが実態なんです。

特に、短期売買に限って言えば、壊滅というのが実態じゃないでしょうかね。

この記事に書いてあるように、真似をしようとしている「やり方」ではなく、資金管理の失敗もあって、どこかで退場を食らっている方が大勢おられます。

大勢が、上手い人の真似、特に「具体的なやり方を真似」すればどうにかなるはずだ、と思っていやっている、その実態がこれなんです。

全然、どうにかなってない(笑)


ってことはどういうことか、ちょっと考えれば、わかることだと私は思いますよ。



そういう実態を踏まえて、

それでも、まだ踏みとどまって「上手い人の真似をする」ことを続けるのがいいのか。

しかし、そうやって続けることに限界を感じて、そもそも相場で儲けるのは自分には無理なんだ、と思い始めている人も大勢おられるんです。

そりゃそうですよ。何年も何年も真似しようとして、負けばかり続けば、その考え方に疑問を持っても当然です。

でも、さりとて、他の道など考えつかない。

となることでしょう。何故なら、そんなのどこにも書いてないし。

そういう人に向けに

「実は別の道もあるかもしれませんよ」

「そう思い込んでいるかもしれませんが、それだけが相場上達の道じゃない可能性がありますよ」


ということを書こうとしているのが、この連載なんです。

なので、対象者限定版、苦労人限定版なんです。

興味が無い方にとっては、1つも参考にならないと思いますよ。具体的な「勝てる方法」が書いてないですから。

ボリンジャーとか、移動平均とか、STCとか何でもいいんですが、「ここで買って、ここで売って」にしか興味が無い方は、そういうことを書いてあるものが探せば死ぬほど出てきますから、どうかそちらをしっかりと読んで勉強されればいいと心から思いますよ。

「ここで買って、ここで売って」がそんなに読みたければ、商材でも、本でも、ネット上、ブログなどなど、あふれていますから、それを読めばいいと思います。


「ここで買って、ここで売って」にしか興味がない人を説得しようなんて、大それた野望は、私には1%もありません。

そんなこと、そもそもできるはずがないんです。


私のブログでは、そんなこと一つも書いていませんから、参考になりませんよ。

ただ、

特にこの「上達のプロセス」の連載では、私自身が「上手い人の真似をすればよい」と思って、「具体的なやり方を探して」ずっと負け続けていた暗いトンネルから、如何に抜けだせたか、というドキュメンタリーな物語なので、同じ「暗いトンネル暮らし」をしている方にとっては、もしかしたら、一筋の光明になるかもしれない、と思って書いていることです。

相変わらず長文で読むのが面倒くさいと思いますが、それは辛抱してもらうとして・・・

これは、

同じ暗いトンネル暮らしをしている人にしかわかってもらえないことだと思います。

トンネル暮らし、って・・・

本気で頑張れば頑張っている人ほど、辛いし、悲しいし、やっているうちに涙が出てくるほど、自分が情けなくて辛いんです。

儲けている人を見れば、羨みたくなる、そして、そういう嫉妬している自分が情けなくて惨めで、ほんとうに辛いんです。

でも、どうしたって、真似ができない。真似しようとしても、毎年毎年負けが続く日々・・・何故、自分だけがダメなのか。

諦めるべきか、いや、諦めるべきだと思う。ここまでやってダメなら、もう諦めるしか無い。それが現実なんだ。


そういう辛い日々を送っている人のみの限定版の記事なんですよ。

この「どうすれば」というプロセスに対する考え方のボタンの掛け違いは、致命傷になるんですが、考え方というのは、普通は疑ってはかならないものなんです。当然だと思っているので、質が非常に悪いんです。

だから、「上手い人の真似すりゃいいんじゃい」という方・・・「それが暗いトンネルではなく、明るい未来だ」と思っている方は、この先を読んでも、何の参考にならないと太鼓判を押しておきます。

無視していただいて全然大丈夫ですよ。
それをわざわざご親切に注意していただかなくても、ばっちりわかっていますから(笑)





■キャンプの話


裁量トレードとはそもそも何でしょう。

値動きを見ながら、感覚的に売り買いを決めていって、エントリー後も、値動きをみながら逐次対処していくこと

と考えておられるかたが多いと思います。

ということは、

そういう感覚を研ぎ澄ますこと、感覚を磨くことが上達になるのか。


しかし、

我々がキャンプで教わったのは、そういうものではありませんでした。

そうではなくて、

事前に定められた設計図にもとづいて、そのとおりにエントリーし、そのとおりに利食い、損切りする


それがキャンプで言う裁量トレードでした。

つまり、感覚や相場観というものを廃して、理屈で相場をやる、ということです。

何故、そうしたのか。

才能無きキャンプ生たち、だったので、

感覚的にやったら、確実に負けるんですよ。

みんな相場がヘタッピーだから(笑)

そんな、鋭い感覚や感性など、誰も持ちあわせてはいなかったんです。

実に残念ですが、それが私がここまでで辿った道でした。

負けが続いたり、ちょっと勝って奢ったりして、ちょっと感情的になってしまうと、感覚的にやるってことは、もう、子どもが泣きながら、手を振り回したり、手当たり次第におもちゃを投げつけたり、しているのと同じなんですよ。

あっという間に、人は総崩れになるんです。

そういうものなんです。


トレードの才能がある人にとっては、値動きを見ながら、感覚的に売った、買った、とやれば、儲かるのでしょうけど、才能無き我々のような大衆投資家にとっては、

値動きを見ながらやるということは、

値動きに釣られて、みんなと一緒に右往左往させられて、振り回され、ズタボロにされる


ってことと同じなんですよ。

そして、損益にぶらされて、発狂する、駄々っ子になる、てことなんです。

簡単に、拝金主義に陥って、ドツボにハマるんです。

だから、ルールドベースでやる。



ここで、疑問が・・・

じゃあ、それってシステムじゃないの?


ということになりますが、システムというのは、そもそも、最初の設計図も含めて、フルオートメーションなんです。

つまり、トレードアイデアそのものも含めて機械的なんです。

もちろん執行も機械的。

対して、キャンプで言う裁量トレードは、最初の設計図は、環境変化や銘柄選別において、裁量がかかっていました。

ただし、このキャンプにおいて、その裁量部分は、レポートという形で、指示が来るので、練習生はそこも考える必要はありません。

確かに、トレード戦略としては、ブレイクをベースにしていたものの、タートルプログラムのように、自動売買ではありませんでした。

そこが、裁量だったのです。


一方で、執行については、システムと全く同じでした。

「キャンプでやった裁量」と「多くの人が考える裁量」との違いは、この「売買ルールと執行の関係」の部分にあると思います。



通常、考えられている「裁量トレードのイメージ」とは、

ルールは、勝てる方法で一定のものを使うが、執行は値動きを見ながら裁量する

というものです。

しかし、このキャンプで言う裁量とは、

ルールや銘柄を場面場面で裁量しながら、執行はルールどおりに機械的に行う

というものでした。

違いがわかりますか。

ここは、ものすごく大きな違いです。

キャンプ時の執行には、裁量の余地は全くありませんでした。

全て、ルールどおりに実行するだけ、それが、執行でした。

当然ながら、損切りができる とか できない とか、そういうことは、

論外

です。

意味、わかりますよね。繰り返しますが、論外でした(笑)

できるであるとか、できないとかではなく、論外です。

そもそも、

損切りできるとか、できない、とかというのは、その時点で、相場を読んでいるからできなくなるんです。

その損が出た時点で、「戻るか戻らないか」を予想しているから、切れなくなるんです。

キャンプでは、そういう予想を一切廃して、規律を守るのが執行なのですから、論外になるのは当たり前のことなんです。



損切りが続けば崩れる、というコメントがありましたが、実は、心が弱いというだけではなく、

感覚的にやっているから、崩れるんです。

とにかく、自分がどう感じようが、規律を守ることを徹底すれば、崩れることはありません。

ついついめちゃくちゃやってしまうとか、奢ったり、パニクったりするのは、全て、感覚に頼って、上か下かをリアルタイムで考えながらトレードしようとしているからなんです。
そんなことをすれば、特にデイトレの現場では、100%負けるように相場が動くんです。

たまの休みのデイトレで、10戦10敗なのは、あなただけではありませんよ(笑)


たまにやって勝てるほどデイトレは甘くありません。

なめたらいかんぜよ、なめたら!!



そもそも、心を鍛える、というのはそう簡単なものではありません。

胆力、繊細さ、緻密さ、ぶれない心、などがトレードには必要とされていますが、そんなもの簡単に手に入れられるものではありません。

というより、ほとんどの人が所詮は、できないことかもしれません。

そして、できる極一部の人は、カリスマになっています。でも、極一部です。


しかながらし、

規律を守る

ということだけなら、訓練すれば凡人でもできるようになる、その可能性がある、ってことなんです。



相場のアップダウンに耐えられるだけの強い心を手に入れる


か、

規律を守るか

か、どちらが楽でしょうか。

これは、言うまでもなく、規律を守るほうが圧倒的に楽です。

精神力など、簡単に強くできるはずがないんです。

ということで、キャンプにおいては、一般人でも何とかなるかもしれない、規律を守る訓練、を徹底したのです。


というわけで、キャンプでの売買は、全て、事前に決めた設計図に基づいてトレードする、というものでした。
相場を見ながら、上か下かを予想して、売買する、ということはご法度でした。



ただ、規律を守る方が楽だといっても、やはり弱い心だと、守ることはできません。

守るだけ、でも難しいんです。

そういう弱い心を鍛えることも、またキャンプの目的でした。


ところが、心を鍛えるというのは、筋肉を鍛えるのと同じで、

負荷をかけないと鍛えられないんですよ。


つまり、負荷のかからないデモとか、シミュレーションでは無理なんです。

特に、デモとかシミュだったら、規律を守ることなど、簡単にできてしまいます。


それでは、1ミリたりとて、鍛えることができないんです。

そうなれば、致命的にトレードマインドの成長が遅れます。

崩れる、ということは、規律の崩壊と同義ですから、マインドがダメだということは、規律を守れない、のと同義です。

いくら精緻な相場分析力を身につけたとしても、マインドが成長していなければ、規律が崩壊し、トレードで勝つことはできません。

弱い心では、あっという間に崩れることが目に見えているからです。

仮に暫く勝てたとしても、奢ってしまって、簡単に崩れるから、結局、利益を残すことができないんです。

一方で、損切りがちょっと続けば、やけになって、駄々っ子になるから、あっという間に爆死することも、また目に見えています。


要するに、マインドが鍛えられていなければ、規律を維持することができず、最初に勝っても負けても、最後は100%負けるのです。

いいですか。

どういうプロセスであっても、最後は、100%負ける

ってことなんです。

みんな勘違いしていますが、そもそも崩壊の原因は、

やり方がまずいのではなく、マインドが弱くて、規律を守れなくなって、崩壊するんです。


結局人は相場で負ける、という大きな原因は、やり方ではなく、マインドによることが大きいんですよ。

そして、心を鍛えるには、近道はありません。


最初に書いたように、カリスマはこれが最初からできるんです。
ただ、その真似をしようとしても、凡人には無理なんです。

ほとんどの投資家は、心が鍛えられることを待つことなく、消えていきます。
勝てるマインドを作るには、鍛錬を続けるすごい時間がかかることを理解していないことが大きな原因なのだと思います。

規律を守る、ということだけでも、これほど困難なのに、感覚的に売買して勝とう、などと、大それたことがデキる人は極少数の才能ある人たちだけだと思います。


単純にマインドを鍛える、というだけでなく、そもそもマインドに振り回されないようなトレードをすることが大切だ、ということもキャンプの方法論でした。

つまり、トレードは、事前に決めたルールに基づいてやるべきだ

ということです。

ルールにさえ基づいていれば、本来は感情に流されることはありません。

ただ、そのルールを守ることすら、実に困難なんです。

ましてや、

決められたルールすら守り切れない弱い人が、感覚的にトレードをやって勝てるはずがない

ということを徹底して擦りこむこと、これもキャンプで学んだことでした。



そうなると、当然そこには、資金管理の徹底も含まれます。
ロットは、感情的に上げ下げするのではなく、事前に想定できるリスク額から計算します。
つまりどこで損切りするかは事前に決めているので、許容リスク金額が、資金の何%かとすると、その損切りまでの値幅で割れば、ロットが計算できるわけです。
全ては、トレード前に計算し尽くして、そして、その計算に基づいて、「機械的に」売買するわけです。
いわゆる「ポジションサイジング」の訓練もここに含まれていました。
こういうことは、知らない人は全く知りませんから、教えられてはじめて、そうなのか、って感じでした。
ここも計算から導き出すものであって、感覚的にやるべきでない、ということを学びました。

どこでエントリーして、どこで利食いして、どこで損切りして、いくらのロットで売買するか、全ては、「エントリーより前に決められた設計図」に基づいてトレードするわけです。

そこに「感情や感覚が入る余地」は1つもありません。

もし、感情や感覚、予想がそこに入ったら、その時点で、才能無き凡人は、即座に負けるのです。


そして、感情や感覚が入る余地がないのだから、心理面の負担はかなり軽減されることになりました。

結局これは、

目の前のトレードにおいて、リアルでの予想は一切しない

ポジションを持ってから、予想や期待で売買しない

ということにつながります。

トレードにおいて、予想しない、という訓練も結果としてあったわけです。




さて、ここまで規律がらみについて、書いていますが、相場の見方、読み方、についても、普通とは違う見方をレクチャーされました。



コメントに、訓練の目的は、規律を守るってことですか、というものがありましたが、それはもちろん大きな目的だったと思います。

しかし、それは一部です。

トレードは、ある一つのことが出来たからといって、それで終わりというものではありません。

裁量トレードにおいては、トレード戦略・トレード技術・心理面、そして、相場の目利き、環境認識、など、あらゆるものが、一つでも欠ければ、儲けることはできません。

そういう総合的な力を実戦を通じて訓練したのがキャンプだった、ということになります。



次にこの重要な「相場の読み方」「目利き」について、キャンプでどういう見方を教えられたか。

エントリーは、確かにブレイク中心でしたが、そのブレイクをどう使いこなしていくのか、どう相場を見ればいいのか、そういうエントリー、エクジットだけではない相場の見方を習うことになります。

チャートを見るだけが、相場のやり方だと思っている多くの練習生には、驚くようなことが待っていました。

次回は、そこを書いていきます。



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上達のプロセス 5

2015/10/27 Tue

予告編をちょっと中断して、この「上達のプロセス」シリーズで、ブートキャンプの連載中ですが、ご質問の中で、繰り返しされてくることなので、まずきちんと説明しておかないと、また質問が繰り返されるので、この際、記事で書いておこうと思います。

相場は当てないと儲からないのか、という私のブログでは、古典的テーマに関してです。

またかよ、っと思われた方、誠に申し訳ございません。
新しい人が多くなってきて、繰り返し質問が入るので、ここで書いておきます。

過去の記事を読んでもらっているかたには、先刻ご承知のものですので、またかとなりますが、どうも最近の記事だけを読むと、ここが見えないようです。
繰り返し質問されることですし、根幹的なものなので、ここで一括回答しておきます。


実は、この前提の問題で、あまりコメント欄とかで議論したくない、というのが私の本音なんです。
過去から何度も何度もやっていることなんで、私もこの件は、もうほとほと疲れました。
ブートキャンプの連載の趣旨とも違いますし。
偉そうに聞こえるかもしれませんが、わかってもらえない人にはわからないことだと思います。
もうこれは仕方がないんです。
意見が別れるのはいいじゃないですか。

わかるから偉いとか、わからないとダメだ、とも言いません。
イスラム教かキリスト教か、どちらが偉いとか、どちらを選ばなくてはいけない、とかそういうことじゃないので、それぞれの道を歩んだからいいだけの話です。
根本的な考え方が違うので、思いをこちらにぶつけられても答えようがありません。
思いをどうか貫いて頑張ってください、としか私には言えません。






では、さっそく本題です。

相場で負けている人の多くは、次のように思っています。

「勝てる方法を知れば勝てる。」

一見すると、当たり前のことです。当然、疑問をはさむ余地すらありません。

この論理を質問の前提に置いて、何度も質問されてこられるので、ここの見解が相違している限り、表面的な質問にお答えしても、答えにならないと思いますので、この前提について、私の考えを書いておきます。



この答えを考察する前に、まずギャンブルにおいて、みんなが負ける理由から考えていきます。

まず、競馬においては、控除率25%というものがあって、これが全てです。
この控除率というのが何かというと、100円で買った馬券のうち、配当として払い戻しされるのは、25%の控除率をひいた75%、すなわち75円だ、ということです。

もっと具体的に書くと、第1レースの馬券の売り上げが1000万円だったとします。
すると、25%引いた75%が配当に回されるので、750万円が配当として払い戻されます。
誰かは当って多くもらい、誰かは外れてゼロになるので見えにくいですが、全体とすれば、25%削られて配当されているのです。
なので、極端には、全馬券を買った人が、当たりを全て自分のものとした場合、1000万円で買った馬券は、750万円に減って戻ってくる、ってことです。
じゃあ、次のレースで、その750万円を全て投入したらどうなるでしょう。
また25%減って返ってきます。
つまり562万円です。
25%づつ減っていったら、どうなることでしょう。
この控除率を跳ね返して勝つことが、如何に至難の業なのか、数学の計算が苦手な人でも簡単にわかることです。


パチンコはどうでしょう。
パチンコは、出玉率×換金率によって、期待値が変わります。

パチンコファンに聞いたところ、出玉率はよくて100%で、換金率は80%程度だそうです。

これは、どういうことかというと、まず出玉率。
(出玉率は、マクロの見方で、客から見ると、設定、回転率と呼ばれるものです)
全員のトータルとして考えると、出玉率が仮に100%だとすると、お客さんが購入した玉は100%戻されるってことです。
球切れになって負ける人もいれば、大量に出して儲ける人もいますが、100%だと仮定すると、トータルとしては、お客さんが買った玉の数と換金してくる玉の数はイコールになるように設定されているってことです。(実際には、釘を締めてもう少し悪いようですが)

一方で、換金率が80%ということは、1000円で買った玉を何もせずにすぐに換金すると、800円しか戻って来ない、ということを意味しています。

つまり、ここのお客ベースではなく、店全体のマクロで考えると、お客の買った玉と同じ数だけ出すのだけれど、その換金に関しては、2割引で換金する、ということです。

これは、1日目に、お客がトータルで1000万円玉を買えば、その日に払い戻されたお金は800万円ということを意味します。
残った800万円を次の日にお客が買えば、払い戻しは640万円となります。

パチンコにしても、競馬にしても、こうやって、控除されることで、どんどん客は負けていくのです。


カジノの例では、ルーレットは、赤黒2倍、個々の数字に張れば36倍です。
ただし、ルーレットの玉が落ちるのは、36に加えて「0」「00」という38あります。
つまり、その2つが客にとって不利に働きます。

ギャンブルは、全て、この「控除率」によって、搾り取られるので負けるのです。
ここは、はっきりとしています。

ギャンブル必勝法を知らないから負ける、というのではなく、控除率で負けるのです。




では、振り返って相場はどうでしょう。


先ほどの論理にあった「勝てる方法を知らないから勝てない」というものです。

まず、FXにおいては、スプレッドという控除率と同じものが存在します。
だから、スプレッド分だけ負ける、というのは、間違いありません。
積もり積もったら大きくなるでしょう。
株においては、手数料がかかります。
手数料分は確実に負ける、これはわかります。
そして、ぶつけて約定させるとすると、やはりスプレッドを取られてしまいます。

先ほどのギャンブルの話で、みんなが負ける理由は、控除率にある、と書きましたが、相場で負ける理由も、スプレッドという控除率だけであれば、理屈はわかります。

ところが「スプレッドがあるから相場で負けるのだ」と思っている人はほとんどいません。
あくまでも「勝てる方法を知らないからだ」という理屈です。



では、その

「勝つ方法さえ知れば・・・」

というその勝つ方法ですが、次のような理屈は成り立ちませんか。

初心者でもちょっと本を読んだり、上手い人の真似をすれば簡単にわかるような勝つ方法があったとしたら、何故みんなはそれを現実にやっていないのだろう。
これだけ多くの人が、必死で探しているのに、何故なかなか見つかっていないのだろう。
そういうものがあるとして、何年も何年も探している人が大勢いるというのに、何故負ける人ばかりなのだろう。


それを、自分だけは見つけることができる、という自信はどこから来るのでしょう。

みんながそう思って探し続けているわけです。

そう思って、何年も何年も、探しても探しても、見つからない、もうどうしようもない。

本を読んだり、勝っている人のブログを読んで、カリスマの真似をしようとして、セミナーに行って、高額の情報商材を買って、と、探す努力を必死でやっている人がすごく大勢おられます。
でも、みんな負けている。
それはどうしてだろう、って思いませんか。

それでも、「勝つ方法を見つけないと相場では勝てないのだ」「勝つ方法を探すことだけが相場で勝てる道なのだ」という論理があるので、そこから抜けだせないで、苦しみ、あえいでいる人が大勢いるんです。
よくわかっていますよ。


ここで言いたいことは、

確かに勝つ方法が見つかれば勝てるのは当たり前だが、その勝つ方法を見つけ出すのは実はとんでもなく困難ではないのか

ということなんです。

絶対にそんなものは存在しない、とか、ありもしない夢とは言いません。

ただ、とんでもなく困難じゃないか、と言っています。

初心者に簡単に見つかるほどのものなら、金融工学を駆使ししているヘッジファンドや投資銀行、また、相場歴何十年の強者が、とっくに見つけているんじゃないか。

とは思いませんか。

いやいや、それほど困難なことだからこそ、見つければ、栄耀栄華が手に入るのだ

それを見つけた人が、カリスマなのだ。勝ち組なのだ。


という理屈でしょうか。

そんなに困難だったら、難しいのかもしれない、しかし、勝つ方法を見つける以外の方法もみつからないのだ、これしか考えられないのだ、という方も多いことでしょう。




では、逆にこういう問いはどうでしょう。

「何故、人は相場で負けるのか」

どうでしょう。

勝てない理由ではなく、負ける理由を問うています。

相場というのは、売り買い裏表です。

わかりますか。

売りの反対は、買いです。

そんな質問すんな、アホでもわかるだろうが!!

「勝つ方法を知らないからだよ。」


ってことでしょうか。

じゃあ、問いますが、「何故人は勝てないのか」という答えを「勝つ方法を知らないからだ」と思っているのに、「何故人は相場で負けるのか」という問いの答えもまた、「勝つ方法を知らないからだ」という答えだとちょっとおかしくないですか。

相場は、上か下か、どちらかの選択なんだから、その論理によれば、「負ける理由は、負ける方法を知っているからだ」とはなりませんか。

相場で勝つ理由も、相場で負ける理由も、どちらも同じ「勝つ方法を知らないからだ。」とするのはおかしくないですか。


論理がおかしくないですか。

もし、勝つ方法を知らないだけなら、結果は上か下かのランダムなのだから、

「勝ったり負けたりして、結局手数料負け」

ということになるはずではないでしょうか。

「勝つ方法を知っている人は、勝つのだけれど、それ以外の人は、勝ったり負けたりする」

これが「勝つ方法を知らないから勝てない」という理屈だけが正しいのなら、そうなるはずだと思いませんか。



では、振り返って、現実はどうでしょう。

死者累々

これが、相場を取り巻く現実です。

何故、みんな相場で負けるのか。

勝つ方法を知らないから負けるのか。

勝つ方法を知らないだけなら、手数料負けでいいんじゃないか。


そうは思いませんか。



もっと言いましょう。

負ける方法を知らなくても相場で負けることはいとも簡単にできます。

ということは、その簡単なことを逆に突き詰めれば、何か見えてこないでしょうか。

負ける方法を知らなくても相場で負けることができるのは、みなさん宣告ご承知ではありませんか。

ところが、「負ける方法を発見したから、自分は負けているのだ」と言っている人を私は見たことがありません。

なのに、何故、勝つことだけは、「勝てる方法が絶対に必要なのだ」となるのでしょう。

それ以外の道は絶対に無いのでしょうか。

何故、人は相場で負けるのか。

相場は、上か下か、しか無いんです。


私の言いたいことはここなんです。

この連載シリーズで書いていることは、ここなんです。

ここが見えなければ、読む意味などない、というのは最初に書いていることですし、繰り返し書いています。




これまでは、手法ややり方、つまり当て方を知らないからだけが負けている理由だと思っていた。

だから、それしか思い浮かばなかったから、ずっとそこに執着していた。

でも、いくら探しても答えは見つからない。


そう思い始めた人に、「やり方を探すだけが相場上達のプロセスではないかもしれませんよ」というのが、私の言いたいことなんです。

だから、そもそも「やり方さえ見つかれば」と思っている人とは相いれません。

この連載は、「やり方探しを諦めた人」向けの極一部のマニアックな人に向けたものなので、万人受けするものだとは最初から思っていないんです。

パンストフェチとか、そういう一般の方には理解できない異常性癖だと思ってもらっても構いません。
全く一般受けしないものだとわかっていますから、繰り返しますが、ご注意いただかなくても、マニア同士の同好会していますので、「お前らの趣味は全然理解できない」とお怒りになられても、申し開きのしようがありません。

何度も何度も書いていますが、私のような「負け犬向け」の記事ですから、金鉱探しに夢を持って、一山当てよう当てようとギラギラして、走っている眩しい人には、向いていないと思います。

なので、金鉱探しを諦めていない人から、議論を持ち込まれても、すごく説明に困ってしまうんです。
そこのところ、負け犬なのでご容赦お願いできないものでしょうか。


このシリーズは、そもそも

「カリスマの真似を続けて、上手い人を一生懸命真似しようとして、何年もやったけど、一向に儲かるようにならない、どうしてだろう。」

という数少ない人に向けて、その疑問を持っている人を前提に置いて書いています。
なので、もし、その前提が無く、「上手い人を真似すれば勝てる」と思っている人には、読む価値がありません。
その点をもう一度書いておきます。



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上達のプロセス 6

2015/10/31 Sat

予告編から遠ざかっていくことは置いておいて(笑)

理屈ではなく、具体的に売買で示せ、そうでないからわかりにくいのだ、ということを複数からご指摘されています。

理屈ばっかりなのはお前だろう、って。

なので、今回は、具体的に示すことにしました。

先日の任天堂です。
これを売って利益を得ました。

2015-10-35.jpg

終わり(笑)



それじゃあ、わからないから、具体的な売買方法、手法を示せ。

というめちゃめちゃ想像できるリクエストにも、しっかりとお答えします。

みなさん、お待ちかねの「具体的売買方法」です。

いいですか、本邦初公開の秘法を公開します。

メモの用意、いいですか(笑)



急に下がってきて、下に抜けたから、売った

いわゆる・・・ブレイクアウト

そして、どうやって利食いしたか、

下げ止まったから、利食いした



以上。

ついに、言ってしまった。

ふっふっふっ・・・私の秘術を(笑)


これで、明日から、あなたも大金持ちですね。

ついに、私の「秘術」「具体的やり方」「勝てる手法」を手にしたわけですから(笑)


後から、このチャート見れば、この秘法が機能していることは、誰だってわかると思います。

誰がどう見ても、ここを抜けて走っていくところを売れば儲かることぐらいわかりますよね。

そして、このチャートを見て、どこが、「下げ止まったところか」わからない人は言ってくださいね。

誰だってわかると思いますよ。

万人が見て、誰だってわかることです。


これで、満足でしょうか。

具体的に、売買を示してもらって、そんなにわかりやすいものでしたか。


ただ、この秘術、サリンジャー秘法でもなければ、ガンマー秘法でもない、あらなみ罫線でもない、ところが、ご期待に添えなかったかもしれません(笑)







これってね、実は、

これとおんなじなんですよ。

2015-10-36.jpg

取ったどぉーーー!!

です。

こんな自慢話、そんなに聞きたいかなあ、って書いている立場では思いますよ。


これ、取ったっていういつものガッツポーズ。

こんなの見させられて、そんなに嬉しいですかねえ。

私だったら、うっとおしいわ(笑)

こういうことを書くだけだったら、ブログどんなに楽か知れません。

自己顕示欲も満足できますし。

ただ、そういうのって私のブログの趣旨ではないんですよ。


一方で、

これを取るために、どんな船を用意して、どういう釣り場で、どんな釣り方をして、どれぐらい失敗の日々を繰り返して、どんな心構えで釣れない時間を過ごしたのか。

そもそも、準備はどうしていたのか、どういう考え方をしたのか。

そもそも、このカジキマグロを釣るために、どれほどコスト費やしたのか。

そういうことは、誰も言わないんです。

こんなことは、この写真では全くわからんわけです。

でも、本当に知りたいのは、そういうことじゃないでしょうか。



取ったどぉーーー!!、自慢をそんなに見たいのなら、そういうブログは星の数ほどありますから、そちらに行かれたらどうでしょう。

毎日、取ったどぉーーー、書いてくれてるし、ほんと、素晴らしいです。

カジキマグロぶら下げて、取ったどぉー、してくれているところがそんなに意味があるのなら、それを見ればよいだけです。

それで、自分もバーチャ取ったどぉーーー!!体験すればいいんだと思いますよ。

そして、

それが簡単に真似できる、と思うのなら、真似して、同じように取ればいい、と思いますよ。

真似して、実際にやってみればいいんですよ。

やってみればわかりますよ。自ずと答えが出ると思います。

こればっかりは、やる前に議論しても建設的ではないと思いますよ。



今回、初の試みとして、実際にやった売買を、

具体的売買事例、手法完全公開、どこで売って、どこで買うのか、まで完全公開いたしました。

モザイクなしです(笑)


しかも、誰が見てもわかるエントリーポイント、エクジットポイント、という完全版です。

さらにもっと詳しく手法を知りたい方は、「俺はブ◯◯クで儲けているぜ完全版」をお渡ししますので、30万円を振り込んでください(笑)


購入者体験談として、
「あらなみさんに、ブ◯◯クを教えてもらって人生変わりました。ありがとうございます。このマニュアルはすごいです。」
という声が殺到しています(笑)




念のため、フェイスブック的に、日々のことを綴っておられるものを攻撃する意図など全くありませんよ。

それはそれで、コミュニケーションとしていいですし、フェイスブックそのものの趣旨がそういうことだから、それでいいんだと思います。

ただ、何でもかんでも同じように、フェイスブックやれ、っていうのもどうか、ってこともあるんですよね。

ツイッターも、コミュニケーションの場として活用している人も大勢いる一方で、私のように、投資情報ツールとして活用している人もいる。

それぞれ、使いたいように使えばいいだけだと思いませんか。


私が、このブログで発信していることは、私が日々のトレードで思ったことを徒然に書いているのであって、まあ、いわば勝手な思い、ですよ。

誰かを啓蒙しようとか、心変わりさせてやりたい、どうしても賛同しろ、とか、そういう思いはほとんどありません。

ただ、同じ思いの同士がいれば、あなたもそうなのですね、という交流ができますし、

一番やりたいのは、相互研鑽なんです。

これは、初心者の方からの思わぬ質問に四苦八苦することも含めてです(笑)

そういう楽しみを求めて書いています。

そういう趣旨からすると、自分が如何に取ったか、という今回のようなことは、ちょっと邪魔な話題になるんですよね。






具体的とか、やり方とか、表面的に見えることは、一見するとわかりやすいように感じます。

手法さえわかればと思っている人が多いんですが、

でも、今回具体的に見たように、その表面をいくらなぞったところで何も見えません。


それを全部だと思っていくら追いかけ回しても、それは所詮表面のことで、氷山の一角なんです。

そもそも、取れたトレードなど、単なる結果論にすぎないんです。

それを有難がっても意味ないんです。

気持ちとしては、その見えている表面を門前の小僧のように真似すれば、なんとかなる、と思いたいんだと思うんです。

でも、いくらお経を表面的に真似たとしても、お坊さんにはなれません。


パターン化、とか、ルーチンワーク化とか、とにかく、色々と言われてもすぐにわからないから単純化したい、という切なる思いはわかります。

そういう手っ取り早く稼げる手段を手に入れて、さっさと儲けたい

最初から利益を出したい


そういう気持ちは痛いほどよくわかります。

何かに、機械的に従いたい。考えたくない。

でも、これって、全部、思考停止、なんです。

何かに、機械的に従いたい。考えたくない。

誰か、グルのとおり従いたい。



一方で、とても残念なお知らせですが、相場は複雑ですよ。

単純にやり方さえ学べば、なんてとんでもない。

相当な経験を積んでも、まだ見えない。

ヌエです。

いくら考えても考えても、考え足りない。

AならばB、CならばDとか、単純化したいと思うけど、そんなに単純じゃない。

技術だけでなんとかならないし、マインド、スキル、も大事。

つまり、総合力。

どれかだけでなんとかなる、という単発論ではダメなんです。

トレード戦略なんて不要とは言ったことがありません。
「トレード戦略だけでよい」とはならない、と言っているだけです。



そんなに努力しないといけないのなら、最初から相場などやる気はない。

楽して稼げる手段としてしか、相場を考えてはいないのだから、思考停止できないのなら、やりたくない。

そういう思いがある人もいると思いますが、やはりそれだったら、難しいのかなあ、って思いますねえ。

やっぱり、手っ取り早く稼ぎたい、そういう思いが強いのでしょうねえ。




ただし、ここまで書いていることは、全部理屈。

そんなに大変だ、ってことではなく、こういう小理屈を置いておいて、繰り返し訓練することで、全部が並行的に見えてくる、そういうことを言いたいわけです。

ただ、そこまでの時間は、想像をはるかに超えているわけです。

みんな、その見えるまでの時間を焦って、挫折したり、途中退場を食らう、というのが相場を難しくさせている一番の原因だと私は思います。





今回の話もそうなんですが、特に初心者の方と相場の話をすると、とにかく

納得してくれない

何もかも納得しない


という現象が起きます。

どなたかも、「この事態を予想していた」と言われていましたが、そのとおりです。

これはすごい。いっつもそう。


もう何回繰り返したかわからないぐらいです。

あまりにも、自分が考えている相場のイメージと違いすぎて、全く入らないのだと思います。

一度などは、初心者の人から、お説教食らった。

あなたの言うことは、絶対に納得などできないらしい。

とうとうと初心者の自説を語られて、私のしゃべる幕が無かった(笑)



だから、実は、初心者との会話の80%は、具体的な中身の話ではなく、今回のような、

説得するための話

になるわけですよ。

いっつもこうなります。

こうならなかった試しがないです。

まあ、ベテラントレーダーの方なら、経験済みのことだと思いますので、こうやって表に出たがらないのが普通です。

これって、実は、すごい時間の無駄なわけです。

すんなり納得してくれれば、もしくは受け入れようと頑張ってもらえれば、前に予告したような具体的な話に進めるのに、一向に進まない。

もう、一生この「納得できません話」に終始するのか、って思ってしまいますね。

このシリーズ、「納得できませんが何か?」シリーズに変更してもよいかも(笑)


回りの専業連中からは、「また、あらなみがやってるわ、懲りないやつだなあ。」とシラけた視線で見られています(笑)


でも、よく考えてみてください。

到底受け入れられないような話だからこそ、ありきたりではなく意味があるのじゃないか。

自分と同じ考えなら、結果も自分と同じになるはずだが、こういうびっくりするような話だからこそ、受け入れてみてもいいんじゃないか。


とは思いませんか。思わないか(笑)



「考え方さえ変えれば、明日からでもプロになれるのに、頑として聞き入れようとはしない。不思議だ。」

(林輝太郎)



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プロフィール

あらなみ

Author:あらなみ
職業:個別株投機家・専業デイトレーダー

Twitter: @aranami718

旧ブログ:
あらなみの相場技術研究所

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