専門で稼ぐということ
2015/12/22 Tue
ブログ、しばらく放置してしまって、何度かご訪問いただいたみなさんすみません。
今日は、もうマーケットがウダウダモード突入なんでブログ書くことにしました。
キャンプの話で、次の展開がどうだったのかなあ、と考えているうちによくわからなくなって、ついそのままにしてしまっていました。
また、その間、数多くのコメントいただきまして、感謝します。
コメントを読むと、如何に訪問いただいている方が一生懸命相場のことを考えておられるのかよくわかります。
いただいたコメントからヒントをもらうことも多くて、また記事の参考にさせていただきます。
さて、とりあえず次どうだったかこだわると前に進まないのでキャンプの話は横においておいて、記事を再開することにしました。
■概況など
先週、ECB、FOMC、日銀、とビッグイベントが終わって、すっかりクリスマス休暇モード突入となりました。
結果は、ECBと日銀は、逆サプライズとプチサプライズがあって、FOMCは予定どおりってところでした。
ただ、FOMCは、予定どおりだったとは言え、リーマンショック以来の利上げというのは、今後確実に効いてくると思います。
NYダウは、リーマン以降は、単純にQEと共に歩んでいるわけで、シンプルに考えればダウンサイドリスクがものすごく高まっているということになります。
昔ほどではないとは言え、未だにドルは基軸通貨ですから、それが引き締めに回るというのは、ものすごい大きなインパクトです。
確かにECBとBOJが緩和姿勢にあることからショックは少ないとは言え、両者ともに手詰まり感も見えてきているので、そこをマーケットがどうこれから評価していくのか、見ていきたいところです。
今回の利上げに関して、FRBは、とりあえずは上手く乗り切ったように見えますが、ここから予断は許さないと思っています。
今後いつマネーの流れがおかしくなって、猛烈なリスクオフの展開になっても慌てないように準備しておこうと思っています。
新興国がふらふらしている現状から見て、私は可能性としては結構あると思っています。
■専門で稼ぐということ
子供が吹奏楽部をやっていて、週末にそのクリスマスコンサートに行ってきました。
部活とは言え、朝練から帰宅は夜の10時ごろがデフォです。
土日もほとんどが練習です。
これだけやり切る根性も我が子ながら大したものだと思いますが、好きで楽しいからできることなんでしょう。
我が子は、小学校4年生からずっと8年間クラリネットをやっていますが、それでもそんなには上手くはないらしいです。
ただ、こんなに朝から晩まで練習練習をしていても、大阪府下ではトップ高ではないんです。
クラスで言うと、地区大会を突破して、何とか府大会には出れるクラスってところです。
吹奏楽コンクールには、この府大会で代表になった学校がさらに、全国大会に行くわけですが、そこらクラスだと、もうどれだけ練習してんねん、かんべんしてくれ、ってほど練習に次ぐ練習の毎日で、うちの子と同じ中学出身の子供でそういう高校に行った子が音をあげてしまった、という話を聞きます。
こういう24時間戦えますか、的な練習をしてやっと全国レベルになれる、というのがまあ「部活」であれば、吹奏楽でも、野球でも、他の部活でも同じなのは、当たり前といえば当たり前でしょう。
では、それだけ練習を積んで、「音大」に入れるのか。
はい、無理です(笑)
レベルがさらに数段違います。
そういう吹奏楽部で頑張ったところで、音大に、なんて簡単なことではありません。
ピアノとかでも、神レベルでやっと入れるかどうか、そんな感じだそうです。
練習量・・・半端ないです。24時間戦えますかレベルでないと絶対に無理。
さて、その超難関の音大を出ました。
プロとしての道が、と思うところですが、そこからがまた厳しい。
苦労して苦労して、超難関だった音大を出ても、それで吹奏楽団に入って、プロの楽団員として歩める割合は非常に低いわけです。
ピアニストとして食っていける人など、ほとんどいません。
もしピアノで稼ごうとすれば、ピアノの先生、学校の音楽の先生、という道を歩めればいいですが、せっかく超難関の音大を卒業しても、多くの卒業生は、その道では食ってはいけない、というのがその実態です。
これが専門家として食っていく、ということの実態なんです。
人並み
ってことでは、どうにもなりません。
人並みの知識、人並みの練習量、人並みの考え方、人並みの理解
そういう人並みでは、専門家とはそもそも言いませんし、人並みのものしか無いのであれば、人並みの成果しか期待できないのは当たり前でしょう。
イチローが同じ野球部の仲間と同じ程度しか練習していなければどうだったのか。
浅田真央選手が、同じスケート教室の仲間の子どもたちと同じ程度しか練習していなければどうだったのか。
人並み、ありきたり、世間の常識程度
では、専門家、プロ、職人、とは呼べません。
ましてや、
ちょっと本を読んだだけで、
ちょっとセミナーで聞きかじっただけで、
人から教えてもらったやり方を知って、
専門家になれるはずもありません。
それだったら、世の中、専門家だらけ(笑)
プロだらけ、プロで溢れて、全員がプロになってしまう(笑)
常識から考えて、そんなことは絶対に無いわけです。
これって、当たり前のことなんですが、この当たり前なのに、自分のこととなると、自分にだけは何故か非常識がまかり通る、って思っている人がものすごく多いということをよく感じます。
もし他人が同じようなことを言ったら「そんな甘い話あるわけないじゃん!!」と一喝するようなことでも、いざ自分のこととなると、どぶろっくの「もしかしてだけど、もしかしてだけど」って思ってしまうのですよねえ。
回りを見ていて思うのは、とにかく、
ぬるい
んですよ。
びっくりするほど本当にぬるい
仕事が・・・
家族が・・・
体調が・・・
時間がない・・・
定番メニューですね(笑)
でも、よくそれで・・・ってつい思ってしまう自分がいます。
そんな程度で、そんな時間の使い方で、それなりの結果を求めようとしても所詮無理だよ、って思うんです。
あんまり言うと嫌われるから、言わないけど、これでよく、ってつい思ってしまうんです。
また来た 今日も来たみたいな 寝ようよみたいな
決意も覚悟も相当のところで この男も来てるんだなと
燃えさかる火山の中に 日本料理という風船が落ちようとしたら 僕は迷わず飛び込む
週一回の店の休日 奥田さんは子どもたちと遊びながらも 頭から料理と山本さんのことが離れることはない
一方の山本さん 仕事以外の時間も 常に料理のことだけを考えている
(NHKふたり「しのぎあい、果てなき絆~日本料理人・山本征治×奥田透~」より)
もう何度見たかわからない「ふたり」ですが、何度見ても飽きないんですね。
一流、ってどういう人か、をいつもこれを見て感じ、そして感動する。
そして、自分もこうあろうと思うわけです。
どんな道でも、その道でそれなりのレベルってやっぱりそういうことなんじゃないのかなあ、って私は思いますよ。
なので、ってこともないけど、
中途半端でぬるい話を聞くと、つい、決意と覚悟、どの程度なんだろう、この人は、って思う自分がいます。
中途半端にやるぐらいなら、どこかで勝負かけたらいいのに、ってこちらはつい思ってしまいます。
というより、中途半端にやるぐらいなら、やめたほうがマシかもって思います。
なぜなら、結局、中途半端だから、結果も中途半端でジリ貧になってしまから。
そうなると、結果が出ないものだから、やる気も失くして、ジリ貧のスパイラルに陥るのが見えるんです。
ここでツメてしまえば、ワンランクアップできるのに、という手前で終わるから、それまでの苦労が全部水の泡になるんです。
まあ、これはトレードそのものも同じで、稼ぎきれない人というのは、ここぞって時に勝負できないから、トータルとしてジリ貧になってしまうんですよ。
ダラダラダラダラとメリハリの無い平面ガエルのようなトレードをするもんだから、ジリジリとしか結果も伴わないってことが起きるわけです。
子供の吹奏楽を聞きながらふとそういうことを考えていました。

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今日は、もうマーケットがウダウダモード突入なんでブログ書くことにしました。
キャンプの話で、次の展開がどうだったのかなあ、と考えているうちによくわからなくなって、ついそのままにしてしまっていました。
また、その間、数多くのコメントいただきまして、感謝します。
コメントを読むと、如何に訪問いただいている方が一生懸命相場のことを考えておられるのかよくわかります。
いただいたコメントからヒントをもらうことも多くて、また記事の参考にさせていただきます。
さて、とりあえず次どうだったかこだわると前に進まないのでキャンプの話は横においておいて、記事を再開することにしました。
■概況など
先週、ECB、FOMC、日銀、とビッグイベントが終わって、すっかりクリスマス休暇モード突入となりました。
結果は、ECBと日銀は、逆サプライズとプチサプライズがあって、FOMCは予定どおりってところでした。
ただ、FOMCは、予定どおりだったとは言え、リーマンショック以来の利上げというのは、今後確実に効いてくると思います。
NYダウは、リーマン以降は、単純にQEと共に歩んでいるわけで、シンプルに考えればダウンサイドリスクがものすごく高まっているということになります。
昔ほどではないとは言え、未だにドルは基軸通貨ですから、それが引き締めに回るというのは、ものすごい大きなインパクトです。
確かにECBとBOJが緩和姿勢にあることからショックは少ないとは言え、両者ともに手詰まり感も見えてきているので、そこをマーケットがどうこれから評価していくのか、見ていきたいところです。
今回の利上げに関して、FRBは、とりあえずは上手く乗り切ったように見えますが、ここから予断は許さないと思っています。
今後いつマネーの流れがおかしくなって、猛烈なリスクオフの展開になっても慌てないように準備しておこうと思っています。
新興国がふらふらしている現状から見て、私は可能性としては結構あると思っています。
■専門で稼ぐということ
子供が吹奏楽部をやっていて、週末にそのクリスマスコンサートに行ってきました。
部活とは言え、朝練から帰宅は夜の10時ごろがデフォです。
土日もほとんどが練習です。
これだけやり切る根性も我が子ながら大したものだと思いますが、好きで楽しいからできることなんでしょう。
我が子は、小学校4年生からずっと8年間クラリネットをやっていますが、それでもそんなには上手くはないらしいです。
ただ、こんなに朝から晩まで練習練習をしていても、大阪府下ではトップ高ではないんです。
クラスで言うと、地区大会を突破して、何とか府大会には出れるクラスってところです。
吹奏楽コンクールには、この府大会で代表になった学校がさらに、全国大会に行くわけですが、そこらクラスだと、もうどれだけ練習してんねん、かんべんしてくれ、ってほど練習に次ぐ練習の毎日で、うちの子と同じ中学出身の子供でそういう高校に行った子が音をあげてしまった、という話を聞きます。
こういう24時間戦えますか、的な練習をしてやっと全国レベルになれる、というのがまあ「部活」であれば、吹奏楽でも、野球でも、他の部活でも同じなのは、当たり前といえば当たり前でしょう。
では、それだけ練習を積んで、「音大」に入れるのか。
はい、無理です(笑)
レベルがさらに数段違います。
そういう吹奏楽部で頑張ったところで、音大に、なんて簡単なことではありません。
ピアノとかでも、神レベルでやっと入れるかどうか、そんな感じだそうです。
練習量・・・半端ないです。24時間戦えますかレベルでないと絶対に無理。
さて、その超難関の音大を出ました。
プロとしての道が、と思うところですが、そこからがまた厳しい。
苦労して苦労して、超難関だった音大を出ても、それで吹奏楽団に入って、プロの楽団員として歩める割合は非常に低いわけです。
ピアニストとして食っていける人など、ほとんどいません。
もしピアノで稼ごうとすれば、ピアノの先生、学校の音楽の先生、という道を歩めればいいですが、せっかく超難関の音大を卒業しても、多くの卒業生は、その道では食ってはいけない、というのがその実態です。
これが専門家として食っていく、ということの実態なんです。
人並み
ってことでは、どうにもなりません。
人並みの知識、人並みの練習量、人並みの考え方、人並みの理解
そういう人並みでは、専門家とはそもそも言いませんし、人並みのものしか無いのであれば、人並みの成果しか期待できないのは当たり前でしょう。
イチローが同じ野球部の仲間と同じ程度しか練習していなければどうだったのか。
浅田真央選手が、同じスケート教室の仲間の子どもたちと同じ程度しか練習していなければどうだったのか。
人並み、ありきたり、世間の常識程度
では、専門家、プロ、職人、とは呼べません。
ましてや、
ちょっと本を読んだだけで、
ちょっとセミナーで聞きかじっただけで、
人から教えてもらったやり方を知って、
専門家になれるはずもありません。
それだったら、世の中、専門家だらけ(笑)
プロだらけ、プロで溢れて、全員がプロになってしまう(笑)
常識から考えて、そんなことは絶対に無いわけです。
これって、当たり前のことなんですが、この当たり前なのに、自分のこととなると、自分にだけは何故か非常識がまかり通る、って思っている人がものすごく多いということをよく感じます。
もし他人が同じようなことを言ったら「そんな甘い話あるわけないじゃん!!」と一喝するようなことでも、いざ自分のこととなると、どぶろっくの「もしかしてだけど、もしかしてだけど」って思ってしまうのですよねえ。
回りを見ていて思うのは、とにかく、
ぬるい
んですよ。
びっくりするほど本当にぬるい
仕事が・・・
家族が・・・
体調が・・・
時間がない・・・
定番メニューですね(笑)
でも、よくそれで・・・ってつい思ってしまう自分がいます。
そんな程度で、そんな時間の使い方で、それなりの結果を求めようとしても所詮無理だよ、って思うんです。
あんまり言うと嫌われるから、言わないけど、これでよく、ってつい思ってしまうんです。
また来た 今日も来たみたいな 寝ようよみたいな
決意も覚悟も相当のところで この男も来てるんだなと
燃えさかる火山の中に 日本料理という風船が落ちようとしたら 僕は迷わず飛び込む
週一回の店の休日 奥田さんは子どもたちと遊びながらも 頭から料理と山本さんのことが離れることはない
一方の山本さん 仕事以外の時間も 常に料理のことだけを考えている
(NHKふたり「しのぎあい、果てなき絆~日本料理人・山本征治×奥田透~」より)
もう何度見たかわからない「ふたり」ですが、何度見ても飽きないんですね。
一流、ってどういう人か、をいつもこれを見て感じ、そして感動する。
そして、自分もこうあろうと思うわけです。
どんな道でも、その道でそれなりのレベルってやっぱりそういうことなんじゃないのかなあ、って私は思いますよ。
なので、ってこともないけど、
中途半端でぬるい話を聞くと、つい、決意と覚悟、どの程度なんだろう、この人は、って思う自分がいます。
中途半端にやるぐらいなら、どこかで勝負かけたらいいのに、ってこちらはつい思ってしまいます。
というより、中途半端にやるぐらいなら、やめたほうがマシかもって思います。
なぜなら、結局、中途半端だから、結果も中途半端でジリ貧になってしまから。
そうなると、結果が出ないものだから、やる気も失くして、ジリ貧のスパイラルに陥るのが見えるんです。
ここでツメてしまえば、ワンランクアップできるのに、という手前で終わるから、それまでの苦労が全部水の泡になるんです。
まあ、これはトレードそのものも同じで、稼ぎきれない人というのは、ここぞって時に勝負できないから、トータルとしてジリ貧になってしまうんですよ。
ダラダラダラダラとメリハリの無い平面ガエルのようなトレードをするもんだから、ジリジリとしか結果も伴わないってことが起きるわけです。
子供の吹奏楽を聞きながらふとそういうことを考えていました。

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