相場観を持つのなら
2016/03/26 Sat
ブログ更新してないけど、って人から言われて気がつくぐらい、また、長々とブログをサボってしまいました。
アフィリでガンガン稼いでいるものでもないので、ついつい放置してしまって・・・
気持ちのうえでは、週に1回ぐらいはと思ってるんですが、テーマが見つからないとついブログから遠のいてしまいますね。
さて、昨日頂いたコメントで、次のようなことが書いてありました。
「トレーダーは、あらなみさんがおっしゃる通り、ごくまれな天才以外、皆同じような失敗の過程をたどって少しずつ成長していくのだと最近考えるようになりました。」
まさしくそうなのですよ。
ジェシー・リバモアが次のようなことを言っています。
金を失わないためには何をすべきでないかが分かった時、相場で勝つのに何をすべきかということが、ようやくわかり始めるのだ。
素晴らしい名言だと思います。
つまり、多くの失敗を乗り越えた者にしか、勝つためには何をすればいいのか、見えないのだ、ってことなんです。
みんな「どうやって勝てばいいのか?」ばかりに目が行っているから、宝物である失敗の歴史を消し去ってしまってるんです。
しかし、「失敗のパターン化」こそが、勝利への道を開くカギになるんです。
というのは、
勝つ方法のパターン化は困難であっても、失敗のパターン化は比較的楽にできる
からなんです。
繰り返し繰り返し、同じ失敗ばかりしている自分に早く気がつくべきなんです。
そして、失敗を消せば、残るのは、何でしょう(笑)
簡単な理屈ですよ。
敵は、外のあるのではなく、内にこそあるのだ
ってことです。
相場の分析ばかりしていて、相場に勝てない人の多くは、自分のことを全く理解しようともしない人が多いんです。
でも、相場を読むことは難しくても、自分がやらかした失敗は簡単にパターン化できるんです。
ここに気がつくか、気がつかないか、です。
まあ、この話も、当てりゃあいいんだろ、っていう「相場当てもの論」を持っている人にとっては、馬の耳に念仏なんですがね(笑)
私のブログは、コメントで書いて頂いているとおり、私の失敗の歴史なんですよね。
結局、相場で勝てるようになった人の多くは、こういった失敗を積み重ねて、乗り越えた中で、己を知り、そして、何をしてはいけないのか、ということを理解できた人だと思うのです。
ところで、リバモア本は読まれましたか。
欲望と幻想の市場―伝説の投機王リバモア
是非読んで見てください。素晴らしい本です。私の本は、ラインマーカーだらけですよ。
相場の本質を知ること、そして、己を知ること、という意味で、これほど素晴らしい本は他にありません。
こちらの別館でも紹介していましたので、興味ある方はご覧ください。
■相場観
今年に入ってから、「そろそろ買いだと思うんだけど・・」という話を何度も聞かれるようになりました。
1月後半当たりからずっと聞いていますので、耳にタコができそうです(笑)
その全ての人は、以下のチャートを見た値頃感から言っているものなんです。

つまり、こんなに下げたのだから、そろそろ底じゃないか、という値頃感です。
今は、突っ込んでちょっと戻ったところで、小康状態を保っている局面です。
みんなそれぞれに相場観を持つのは仕方がないことなのですが、林先生や立花さんは、次のように言われています。
日足とは、傾向を見るものであって、相場観や値頃感を持つべきものではない
私もそう思っています。
日足は、あくまでも、値動きの傾向、すなわちトレンドを見るべきものであって、こんなに下げたからそろそろ底だろう、という相場観を持ってはいけない、と思っています。
何故なら、近視眼的すぎるからなんです。
では、何を持って、相場観を持つべきなのか。

年足です。
こんなチャート見たことも聞いたことも無いかもしれませんが、これが過去の値動きなんです。
これを見て、「今は下げ過ぎだからそろそろ底だろう。」とか思いますか(笑)
1990年のバブル崩壊以降のTOPIXの動きは実に規則的で、3年上げて3年下げる、というパターンを繰り返しています。
特に、3年下げるというルールは、今のところほぼ完璧に機能しているようにも見えます。
こう見ると、アベノミクスがあったから上げたのだ、アベノミクスは正しかったのだ、という説すら怪しく感じますね。
過去だって、アベノミクスが無くても、同じように動いていたのですからね。
こういう値頃によるものよりも、重要な変化が着実に起きています。
ファンダメンタルを見ておられる方はもうわかっていると思いますが、多くの企業が下方修正に出ていますよ。
日銀とかは、企業業績は悪くない、と繰り返していますが、ミクロでは、下方修正が増えてきており、悪化していることがわかります。
日本だけではなく、中国を中心として景気が悪化しているのだから、仕方がないんです。
4月末に決算発表シーズンが到来しますが、今回はかなり厳しい数字が予想できます。
この時、相場も厳しい状況に追い込まれるかもしれません。
相場の基本は、チャートではなく、ファンダメンタルなのです。
当たり前過ぎる話です。
私は、値頃感ではあまり相場観は持ちませんが、ファンダは意識しますので、ここから相場が上にどんどん上げるようなイメージは持っていません。
こういう相場観を持っているので、私は、「そろそろ買いか」と聞かれたら、
「焦らない、焦らない」
と一休さんのような答えを繰り返しているのですよ(笑)
焦り、という意味で言うと、1~2ヶ月ちょっと下げたぐらいのことで、簡単に反転するほど、下げ相場は甘くありませんよ。

年足ではわかりませんので、1990年バブル崩壊時のTOPIXを月足で見てみましょう。
先に出した年足では大陰線ですが、月足では4月から5月にかけて大きく戻していることがわかります。
ちなみに、私は、89年後半に売り逃げて初動を無傷でかわしたのですが、この5月に大きく買って出て、その後、フセインのイラク進行からの下げで壊滅的打撃を受けましたので、よくこの時のことは覚えているんですよ(笑)
日経平均は、毎日1000円単位で下げるという状況下で、血の気が引いた経験をしました。
下げ過ぎとか、上げすぎとかいうのは、年単位で俯瞰しないと意味などない、ということだったのです。
本格的反転は、実に3年後の93年だったのです。
ついでに、次のグラフも興味深いものなのでご紹介しておきます。

見てのとおりですが、日本の生産年齢人口は、1990年にピークアウトして、その後一貫して減少傾向を辿っています。
1990年にピークアウトって・・・これは偶然の一致でしょうか。
実は、人類の過去の歴史を振り返って、人口が減少しながら、国力を拡大した国家は存在しません。
人口と国力は比例するものです。これは理屈上から考えても妥当な相関です。
今後、生産年齢人口が激減していくことが見込める国の国力が伸びていくことはほとんど期待できません。
ただし、前にも書いたように、これは地球環境にとっては非常に正しい選択肢であり、また、国民一人一人の幸福とは全く違います。
北欧諸国のGNPが伸びないからといって、国民が不遇の日々をおくっているかといえば、まるで違うってことです。
ついでのついでですが、こちらも見ておきましょう。

恐ろしいチャートに見えませんか。
値頃感的に恐ろしく高い、そして、時々出る
ドッカァーーン!!
という陰線が気になりませんか?
私はすごく気になります(笑)
FRBが何故今、QEを終了し、金利を引き上げようとしているのか、理解できない人も多いかと思いますが、これを見れば一目瞭然ではないでしょうか。
景気が悪いとか、世界経済がグダグダだとか言いますが、アメリカにおいては、資産バブルが着実に進行していることは明らかなんです。
これを放置しておけば、過去にあったような「ドカン!!」が来ることをFRBは読んでいて、
日本のバブル崩壊のような失敗を起こさないように、予防措置をかけよう
としているわけです。
しかし、ジョージ・ソロスやジム・ロジャーズ他、多くの著名投資家は、このFRBの判断は、もう遅きに失したと判断し、崩壊の危険な兆候が出ている、と警告しています。
彼らの視点は、高いですから、こういう長期的観点からの指摘だと思います。
私自身、このNYダウの年足を見れば、よくここまで緩和状態を放置したものだ、と感心してしまいます。
このままソフトランディングできるとは到底思えない水準に来ていると感じます。
そもそもバブルとは、その国のファンダメンタルが伴わない資産価値の急激な上昇を意味します。
NYダウが上げまくっているリーマン・ショックの2008年以降で、そんなにアメリカが成長したとはとても思えません。
資産価値だけが急激に膨張していることは、非常に危険な兆候だと感じずにはおれません。
バブルがいけないのは、その反動として、日本のような崩壊状況を必ず引き起こし、場合によっては、恐慌を起こすという副作用があるからです。
これも過去の歴史上例外がありません。
このNYのダムが決壊した時、日本だけが例外で残れる道は100%無いでしょう。
いつ起きるのか、何がキッカケになるのかはわかりません。
しかし、中国の状況も未だに不安定ですし、不良債権は未だに放置され、隠されており、大変なことになっている様子です。
これらご紹介したことは、全部事実です。見えているかどうか別にして、事実です。
こういう世界的な環境の中で、日本だけの、しかも、日足を見て、無邪気に、今が底だ、底だ、と言っている人が多いですが、こういう「事実」に気がつているとは到底思えません。
相場観を持つのなら、もっと俯瞰して、こういう事実を理解した上で持たねばならないと思うのです。
アリの目ではなく、鷹の目を持つべきです。
こうやって見れば、事実として見えることは、相場のトレンドというのは、一旦方向転換すると、2年、3年といった単位で続くものだ、ということです。
一度転換した大河の流れは、ほとんど数ヶ月とかいうミニマムな単位では止まりません。
近視眼的な逆張りが如何に危険極まりない行為なのか、ということがよくわかります。
そして、生き残るためには、損切りが何より大切だ、ということは、値動きを俯瞰すれば明らかなんです。
もちろん、これは、リスク要因の一つ、として見るべきものであり、将来こうなるという予想ではありません。
しかし、こういう過去の事実が現実としてあるのだ、というリスクシナリオは持っておかねばならない、そう私は思っています。
近視眼的、しかも、日本だけを見ても、ほとんど意味すら感じません。
少なくとも、相場観を持つのなら、こういう大局と海外要因を含めた環境認識と相関性、そしてファンダメンタルを見るべきだと私は思っているのです。

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アフィリでガンガン稼いでいるものでもないので、ついつい放置してしまって・・・
気持ちのうえでは、週に1回ぐらいはと思ってるんですが、テーマが見つからないとついブログから遠のいてしまいますね。
さて、昨日頂いたコメントで、次のようなことが書いてありました。
「トレーダーは、あらなみさんがおっしゃる通り、ごくまれな天才以外、皆同じような失敗の過程をたどって少しずつ成長していくのだと最近考えるようになりました。」
まさしくそうなのですよ。
ジェシー・リバモアが次のようなことを言っています。
金を失わないためには何をすべきでないかが分かった時、相場で勝つのに何をすべきかということが、ようやくわかり始めるのだ。
素晴らしい名言だと思います。
つまり、多くの失敗を乗り越えた者にしか、勝つためには何をすればいいのか、見えないのだ、ってことなんです。
みんな「どうやって勝てばいいのか?」ばかりに目が行っているから、宝物である失敗の歴史を消し去ってしまってるんです。
しかし、「失敗のパターン化」こそが、勝利への道を開くカギになるんです。
というのは、
勝つ方法のパターン化は困難であっても、失敗のパターン化は比較的楽にできる
からなんです。
繰り返し繰り返し、同じ失敗ばかりしている自分に早く気がつくべきなんです。
そして、失敗を消せば、残るのは、何でしょう(笑)
簡単な理屈ですよ。
敵は、外のあるのではなく、内にこそあるのだ
ってことです。
相場の分析ばかりしていて、相場に勝てない人の多くは、自分のことを全く理解しようともしない人が多いんです。
でも、相場を読むことは難しくても、自分がやらかした失敗は簡単にパターン化できるんです。
ここに気がつくか、気がつかないか、です。
まあ、この話も、当てりゃあいいんだろ、っていう「相場当てもの論」を持っている人にとっては、馬の耳に念仏なんですがね(笑)
私のブログは、コメントで書いて頂いているとおり、私の失敗の歴史なんですよね。
結局、相場で勝てるようになった人の多くは、こういった失敗を積み重ねて、乗り越えた中で、己を知り、そして、何をしてはいけないのか、ということを理解できた人だと思うのです。
ところで、リバモア本は読まれましたか。
欲望と幻想の市場―伝説の投機王リバモア
是非読んで見てください。素晴らしい本です。私の本は、ラインマーカーだらけですよ。
相場の本質を知ること、そして、己を知ること、という意味で、これほど素晴らしい本は他にありません。
こちらの別館でも紹介していましたので、興味ある方はご覧ください。
■相場観
今年に入ってから、「そろそろ買いだと思うんだけど・・」という話を何度も聞かれるようになりました。
1月後半当たりからずっと聞いていますので、耳にタコができそうです(笑)
その全ての人は、以下のチャートを見た値頃感から言っているものなんです。

つまり、こんなに下げたのだから、そろそろ底じゃないか、という値頃感です。
今は、突っ込んでちょっと戻ったところで、小康状態を保っている局面です。
みんなそれぞれに相場観を持つのは仕方がないことなのですが、林先生や立花さんは、次のように言われています。
日足とは、傾向を見るものであって、相場観や値頃感を持つべきものではない
私もそう思っています。
日足は、あくまでも、値動きの傾向、すなわちトレンドを見るべきものであって、こんなに下げたからそろそろ底だろう、という相場観を持ってはいけない、と思っています。
何故なら、近視眼的すぎるからなんです。
では、何を持って、相場観を持つべきなのか。

年足です。
こんなチャート見たことも聞いたことも無いかもしれませんが、これが過去の値動きなんです。
これを見て、「今は下げ過ぎだからそろそろ底だろう。」とか思いますか(笑)
1990年のバブル崩壊以降のTOPIXの動きは実に規則的で、3年上げて3年下げる、というパターンを繰り返しています。
特に、3年下げるというルールは、今のところほぼ完璧に機能しているようにも見えます。
こう見ると、アベノミクスがあったから上げたのだ、アベノミクスは正しかったのだ、という説すら怪しく感じますね。
過去だって、アベノミクスが無くても、同じように動いていたのですからね。
こういう値頃によるものよりも、重要な変化が着実に起きています。
ファンダメンタルを見ておられる方はもうわかっていると思いますが、多くの企業が下方修正に出ていますよ。
日銀とかは、企業業績は悪くない、と繰り返していますが、ミクロでは、下方修正が増えてきており、悪化していることがわかります。
日本だけではなく、中国を中心として景気が悪化しているのだから、仕方がないんです。
4月末に決算発表シーズンが到来しますが、今回はかなり厳しい数字が予想できます。
この時、相場も厳しい状況に追い込まれるかもしれません。
相場の基本は、チャートではなく、ファンダメンタルなのです。
当たり前過ぎる話です。
私は、値頃感ではあまり相場観は持ちませんが、ファンダは意識しますので、ここから相場が上にどんどん上げるようなイメージは持っていません。
こういう相場観を持っているので、私は、「そろそろ買いか」と聞かれたら、
「焦らない、焦らない」
と一休さんのような答えを繰り返しているのですよ(笑)
焦り、という意味で言うと、1~2ヶ月ちょっと下げたぐらいのことで、簡単に反転するほど、下げ相場は甘くありませんよ。

年足ではわかりませんので、1990年バブル崩壊時のTOPIXを月足で見てみましょう。
先に出した年足では大陰線ですが、月足では4月から5月にかけて大きく戻していることがわかります。
ちなみに、私は、89年後半に売り逃げて初動を無傷でかわしたのですが、この5月に大きく買って出て、その後、フセインのイラク進行からの下げで壊滅的打撃を受けましたので、よくこの時のことは覚えているんですよ(笑)
日経平均は、毎日1000円単位で下げるという状況下で、血の気が引いた経験をしました。
下げ過ぎとか、上げすぎとかいうのは、年単位で俯瞰しないと意味などない、ということだったのです。
本格的反転は、実に3年後の93年だったのです。
ついでに、次のグラフも興味深いものなのでご紹介しておきます。

見てのとおりですが、日本の生産年齢人口は、1990年にピークアウトして、その後一貫して減少傾向を辿っています。
1990年にピークアウトって・・・これは偶然の一致でしょうか。
実は、人類の過去の歴史を振り返って、人口が減少しながら、国力を拡大した国家は存在しません。
人口と国力は比例するものです。これは理屈上から考えても妥当な相関です。
今後、生産年齢人口が激減していくことが見込める国の国力が伸びていくことはほとんど期待できません。
ただし、前にも書いたように、これは地球環境にとっては非常に正しい選択肢であり、また、国民一人一人の幸福とは全く違います。
北欧諸国のGNPが伸びないからといって、国民が不遇の日々をおくっているかといえば、まるで違うってことです。
ついでのついでですが、こちらも見ておきましょう。

恐ろしいチャートに見えませんか。
値頃感的に恐ろしく高い、そして、時々出る
ドッカァーーン!!
という陰線が気になりませんか?
私はすごく気になります(笑)
FRBが何故今、QEを終了し、金利を引き上げようとしているのか、理解できない人も多いかと思いますが、これを見れば一目瞭然ではないでしょうか。
景気が悪いとか、世界経済がグダグダだとか言いますが、アメリカにおいては、資産バブルが着実に進行していることは明らかなんです。
これを放置しておけば、過去にあったような「ドカン!!」が来ることをFRBは読んでいて、
日本のバブル崩壊のような失敗を起こさないように、予防措置をかけよう
としているわけです。
しかし、ジョージ・ソロスやジム・ロジャーズ他、多くの著名投資家は、このFRBの判断は、もう遅きに失したと判断し、崩壊の危険な兆候が出ている、と警告しています。
彼らの視点は、高いですから、こういう長期的観点からの指摘だと思います。
私自身、このNYダウの年足を見れば、よくここまで緩和状態を放置したものだ、と感心してしまいます。
このままソフトランディングできるとは到底思えない水準に来ていると感じます。
そもそもバブルとは、その国のファンダメンタルが伴わない資産価値の急激な上昇を意味します。
NYダウが上げまくっているリーマン・ショックの2008年以降で、そんなにアメリカが成長したとはとても思えません。
資産価値だけが急激に膨張していることは、非常に危険な兆候だと感じずにはおれません。
バブルがいけないのは、その反動として、日本のような崩壊状況を必ず引き起こし、場合によっては、恐慌を起こすという副作用があるからです。
これも過去の歴史上例外がありません。
このNYのダムが決壊した時、日本だけが例外で残れる道は100%無いでしょう。
いつ起きるのか、何がキッカケになるのかはわかりません。
しかし、中国の状況も未だに不安定ですし、不良債権は未だに放置され、隠されており、大変なことになっている様子です。
これらご紹介したことは、全部事実です。見えているかどうか別にして、事実です。
こういう世界的な環境の中で、日本だけの、しかも、日足を見て、無邪気に、今が底だ、底だ、と言っている人が多いですが、こういう「事実」に気がつているとは到底思えません。
相場観を持つのなら、もっと俯瞰して、こういう事実を理解した上で持たねばならないと思うのです。
アリの目ではなく、鷹の目を持つべきです。
こうやって見れば、事実として見えることは、相場のトレンドというのは、一旦方向転換すると、2年、3年といった単位で続くものだ、ということです。
一度転換した大河の流れは、ほとんど数ヶ月とかいうミニマムな単位では止まりません。
近視眼的な逆張りが如何に危険極まりない行為なのか、ということがよくわかります。
そして、生き残るためには、損切りが何より大切だ、ということは、値動きを俯瞰すれば明らかなんです。
もちろん、これは、リスク要因の一つ、として見るべきものであり、将来こうなるという予想ではありません。
しかし、こういう過去の事実が現実としてあるのだ、というリスクシナリオは持っておかねばならない、そう私は思っています。
近視眼的、しかも、日本だけを見ても、ほとんど意味すら感じません。
少なくとも、相場観を持つのなら、こういう大局と海外要因を含めた環境認識と相関性、そしてファンダメンタルを見るべきだと私は思っているのです。

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