まずは生き残れ
2017/06/12 Mon
私の実践的スキルを要約せよ、と求められたなら、ただひとこと「サバイバル」と答えるだろう。まずは生き残れ。儲けるのはそれからだ。(ジョージ・ソロス)
コメント欄での有益なやり取りがヒントになって記事にする、といういつものパターンです(笑)
私は思うんです。
破綻さえ防いでいれば、儲からなくてもよい。
破綻を回避して、コツコツ続けていれば、いずれ目利きが付き、土地勘が生まれ、値動きとはどういうものかがわかってくる。
そこでようやく儲けるための入り口に立てるわけです。
そうなって初めて投資戦略も生きてくる。
逆に言えば、
長年そこに住んでていて土地勘が付かない人などいない。
長く運転していて車両感覚が付かない人などいない。
ってことなんです。
ただ、最初は誰でも土地勘など無く、車両感覚もありません。
車両感覚も無い段階で、運転テクニックに頼って無茶をするから、事故を起こすんです。
相場が難しいのは、相場の車両感覚や土地勘を身に付けるには、想像以上に時間がかかる、ってことです。
当然数年単位です。
この時間係数に耐えられなくて落っこちるんです。
私の経験上から言うと、投資の目利きというのは、骨董品を見る目を養うのに近いぐらいの時間がかかるものだと思います。
投資経験2~3年などまだまだひよっこです。
車両感覚は、実際に運転してこそ身につく、ということがわからずに、運転テクニック本を一生懸命読んで運転を上手くなろうと思っている人が多いんです。
その土地を実際に歩かないで土地勘が身に付かないのは当たり前なんです。
骨董品を実際に見て勉強するしか、目利きを付ける手段など無いのです。
というよりも、そもそも、相場を上手くなるためには、土地勘を養わなくてはいけない、ということを意識している人はほとんどいない、ということが問題なんだと思います。
多くの人がテクニックさえわかればよい、と思っている、わけです。
そうであれば、勝てない状態が続くと、爆死しなくても、途中で諦めてしまう、ということになります。
儲からない状態が年単位で続けば、当然不安が先に立ちますし、こんなことを続けていても意味がない、そう思ってしまっても仕方がありません。
やり方第一主義なので「今のやり方ではダメだ」と思ってしまうのです。
そして、他のやり方を探さねば、と実戦よりも、やり方探しに時間を使うことになります。
負けたら意味がないと思って途中でやめてしまうのです。
そもそも、最初から勝とうということがおかしいわけですが・・・(笑)
そうなると、せっかく地下では目利きの根が張ろうとしているのに、その根を切ってしまうことになるわけです。
ここがポイントなんですね。
考え方が間違っているから、そうなってしまうのです。
こうして、
こっちのやり方を試してポイ、あっちのやり方を試してはポイ、を繰り返す、ということになります。
当然じっくりと取り組むことも無いので、スキルアップなどできません。
スキルを身に付けようとする発想そのものが無いから仕方がないのですが、やり方と目先の損益にしか目が行っていないからどうしてもそうなってしまいます。
特に目利きというスキルは、目に見えて付くということは決してありません。
気がついたら目利きができていた、ということなんです。
この根本的な考え方の間違いが、長年相場をやっているにも関わらず初心者のままの車両感覚しか持っていない人を大勢作るのだということなのですね。
素材を見る目利きができてきこそ、はじめて調理テクニックも生きてくるのです。
土地勘も無く、車両感覚も無い段階で儲けようと無理をして、簡単に迷子になって、事故を起こす。
そういう投資家が多いわけです。
帝国ホテルの厨房に見習いとして入って、いきなりお客さんに料理を出す、ということは無理なんです。
せっかく相場を志したにも関わらず、初期の段階で爆死し、失意のリタイアを食らう、そういう人が後を絶ちません。
まずは生き残ること、これを最初の目標にすれば、爆死確率は大きく下がると思うのです。
最初はやり方ばかりに目が行くのは仕方がないと思います。
レシピさえわかって、当て方がわかれば勝てるようになる、と思って始めるのは誰しも同じです。
しかし、生き残って、相場にしがみついてさえいれば、相場とはそういう単純なものではない、ということが次第にわかってくると思います。
そこでようやく入り口なんです。
まっ、この入口に立てないまま相場歴何十年という方も多いわけなんですが・・・(笑)
金を失わないためには何をすべきでないかが分かった時、相場で勝つのに何をすべきかということが、ようやくわかり始めるのだ。(ジェシー・リバモア)

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コメント欄での有益なやり取りがヒントになって記事にする、といういつものパターンです(笑)
私は思うんです。
破綻さえ防いでいれば、儲からなくてもよい。
破綻を回避して、コツコツ続けていれば、いずれ目利きが付き、土地勘が生まれ、値動きとはどういうものかがわかってくる。
そこでようやく儲けるための入り口に立てるわけです。
そうなって初めて投資戦略も生きてくる。
逆に言えば、
長年そこに住んでていて土地勘が付かない人などいない。
長く運転していて車両感覚が付かない人などいない。
ってことなんです。
ただ、最初は誰でも土地勘など無く、車両感覚もありません。
車両感覚も無い段階で、運転テクニックに頼って無茶をするから、事故を起こすんです。
相場が難しいのは、相場の車両感覚や土地勘を身に付けるには、想像以上に時間がかかる、ってことです。
当然数年単位です。
この時間係数に耐えられなくて落っこちるんです。
私の経験上から言うと、投資の目利きというのは、骨董品を見る目を養うのに近いぐらいの時間がかかるものだと思います。
投資経験2~3年などまだまだひよっこです。
車両感覚は、実際に運転してこそ身につく、ということがわからずに、運転テクニック本を一生懸命読んで運転を上手くなろうと思っている人が多いんです。
その土地を実際に歩かないで土地勘が身に付かないのは当たり前なんです。
骨董品を実際に見て勉強するしか、目利きを付ける手段など無いのです。
というよりも、そもそも、相場を上手くなるためには、土地勘を養わなくてはいけない、ということを意識している人はほとんどいない、ということが問題なんだと思います。
多くの人がテクニックさえわかればよい、と思っている、わけです。
そうであれば、勝てない状態が続くと、爆死しなくても、途中で諦めてしまう、ということになります。
儲からない状態が年単位で続けば、当然不安が先に立ちますし、こんなことを続けていても意味がない、そう思ってしまっても仕方がありません。
やり方第一主義なので「今のやり方ではダメだ」と思ってしまうのです。
そして、他のやり方を探さねば、と実戦よりも、やり方探しに時間を使うことになります。
負けたら意味がないと思って途中でやめてしまうのです。
そもそも、最初から勝とうということがおかしいわけですが・・・(笑)
そうなると、せっかく地下では目利きの根が張ろうとしているのに、その根を切ってしまうことになるわけです。
ここがポイントなんですね。
考え方が間違っているから、そうなってしまうのです。
こうして、
こっちのやり方を試してポイ、あっちのやり方を試してはポイ、を繰り返す、ということになります。
当然じっくりと取り組むことも無いので、スキルアップなどできません。
スキルを身に付けようとする発想そのものが無いから仕方がないのですが、やり方と目先の損益にしか目が行っていないからどうしてもそうなってしまいます。
特に目利きというスキルは、目に見えて付くということは決してありません。
気がついたら目利きができていた、ということなんです。
この根本的な考え方の間違いが、長年相場をやっているにも関わらず初心者のままの車両感覚しか持っていない人を大勢作るのだということなのですね。
素材を見る目利きができてきこそ、はじめて調理テクニックも生きてくるのです。
土地勘も無く、車両感覚も無い段階で儲けようと無理をして、簡単に迷子になって、事故を起こす。
そういう投資家が多いわけです。
帝国ホテルの厨房に見習いとして入って、いきなりお客さんに料理を出す、ということは無理なんです。
せっかく相場を志したにも関わらず、初期の段階で爆死し、失意のリタイアを食らう、そういう人が後を絶ちません。
まずは生き残ること、これを最初の目標にすれば、爆死確率は大きく下がると思うのです。
最初はやり方ばかりに目が行くのは仕方がないと思います。
レシピさえわかって、当て方がわかれば勝てるようになる、と思って始めるのは誰しも同じです。
しかし、生き残って、相場にしがみついてさえいれば、相場とはそういう単純なものではない、ということが次第にわかってくると思います。
そこでようやく入り口なんです。
まっ、この入口に立てないまま相場歴何十年という方も多いわけなんですが・・・(笑)
金を失わないためには何をすべきでないかが分かった時、相場で勝つのに何をすべきかということが、ようやくわかり始めるのだ。(ジェシー・リバモア)

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