重要な流動性トラップの理解
2017/11/05 Sun
また、久しぶりのブリの照焼です。
焼きすぎて真っ黒焦げになってしまいました(笑)
相場は、選挙もあって好調ですね。
ただ、先行していた新興株がいまいちなのが気になります。
さて、今回は、重要なマーケットの掟について考えてみたいと思います。
この掟をしっかりと理解しているか、していないかで、投資人生に大きな違いが出ると思います。
いつもと同じ長文ですが、読んでみてください。
2004年、日経スペシャルガイアの夜明けに、名古屋の投資家で、300万円の資金で始めて、2年間で2億円にした、という若者が彗星のように登場しました。
ガイアの夜明けでは、彼の実際の売買などが放映されたのですが、私をはじめ、多くの投資家は度肝を抜かれました。
その鮮やかな手口、安定した収益、毎日毎日何十万円という利益を瞬く間に叩き出す力量。
どれをとっても、もう神業としか思えないようなもので、上げ相場でも下げ相場でも勝ち続ける彼の力量は、カリスマと呼ぶべきものでした。
私もテレビを録画していて、何度も何度も見ましたが、とにかくその利益を出す力の凄さに驚くばかりでした。
ガイアでは、顔にモザイクがかかっており、名古屋の投資家、ということしかわかりませんでした。
多くの投資家は、彼がどうやってそんなに凄い利益を短期間で叩き出したのか、是非教えて欲しい、そう思ったに違いありません。
その後、日経マネーなど、投資雑誌に再び登場することになる彼は、HANABI氏と名乗りました。
相変わらず、素早い売買で利益を積み上げる彼の手口には、私も注目していました。
いくつかの雑誌に掲載されるようになって、ようやく彼の売買の概要が見えてきました。
それは、新興株を得意としていて、トレード方法は、どうやら逆張りらしい、ということでした。
当時のコンセンサスとしてあったのは、新興株は値動きが荒くて、逆張りなどはもっての他、愚か者のやることで、
禁じ手
だったのです。
なので、当時は、新興株で逆張りなど、誰もやる者はいませんでした。
その誰もやっていない逆張りを、HANABI氏は、TICKチャートを使って、果敢に攻めて利益を面白いように積み上げていたのでした。
TICKチャートが秘密だったのか、とテクニカル派は思ったかもしれません(笑)
テレビを見ていると、彼は、大きなカレンダーに毎日の利益を書き綴っていたのですが、もう毎日毎日何十万、時にはもっとだったかの利益が書かれていました。
彼は大変いい人だったのでしょう。
そのうち、請われるままに、本を出版することとなりました。
ハンドルネームもHANABI氏から、株之助氏への改名しました。
そして、彼は本当にいい人だったのでしょう。
自分の手法をDVDに収録して販売をすることにしたのです。6万円程度だったと思います。
実は、私も株之助氏のDVDを買った一人です(笑)
DVDを見て、私は本当に驚きを隠せませんでした。
彼は、急落に躊躇なく、買い向かっていくのです。
そして、さらに禁じ手であったナンピンをものともせずにかけて行っているのです。
正に
禁じ手のオンパレード
当時の常識の真逆を行くトレード
だったのです。
DVDには、彼が実際にトレードしているシーンがいくつも収録されており、また、ナンピンをどうやっていくかも説明されていました。
さて、DVDの販売から、時間が半年、1年と経過しました。
株之助氏は、本の第二弾やDVD第二弾など、投資家教育にも熱心に取り組みます。
また、日々ブログを書いて、日々の収益や市況について熱心に更新されていました。
しかしながら、
収益は、その投資家活動と反比例するように低下していきました。
昔のきら星のような輝きも、投資家の憧れの的のような鮮やかな収益も色あせて行ったのです。
新興株の値動きが鈍くなったという理由はありました。
しかし、それだけでは片付けられないほどの落ち込みようだったのです。
マーケットはこの当時どう変化したのでしょう。
最初に書いたように、2004年当時は、新興株の逆張りは禁じ手であり、大きく動く新興株を逆張りするなど、自殺モノである、という認識が
コモンセンス(一般常識)
だったのです。
なので、誰も新興株で逆張りなどする者などいませんでした。
ところが、株之助氏がそこに現れたのです。
彼のDVDを買ったのは、私だけではなく、少なく見積もっても1000枚とか売れたのではないかと思います。
数千枚は売れたと見ていいでしょう。
DVDを買った人が全員トレードしたわけではありませんが、少なくとも、数百名は株之助氏に啓蒙されて、株之助2号、株之助3号、となったことは言うまでもありません。
株之助100号、株之助200号・・・・がマーケットに突如出現するようになりました。
DVDで説明されたことが儲かる限り、株之助コピートレーダーが増殖していくことは、火を見るより明らかでした。
しかも、それが儲かるのなら、1000株で終わるはずがありません。
1000株が5000株になり、1万株になる、そういう増殖を続けることは当たり前のことです。
一方で、
新興株の流動性
はどうでしょう。
これが、まだドル円、ユーロドルならマシだったかもしれませんが、みなさんご承知の如く、新興株に流動性などほとんど無いのです。
板を見ればすぐにわかりますが、ほとんどの銘柄は、各ティックに数百株とか、そんな程度の板しかないのが現実なのです。
数百株という単位は、多くて数名の注文です。
そういう中で、ちょっとした数万株程度の成り行き売り注文が出れば、一気に値が崩れる、それが新興株の特徴だったのです。
どういうことかというと、
新興株は、板が薄くて流動性が欠けているからこそ、ちょっとした成り行き注文で値が一気に崩れる
ってことです。
これが流動性が高くて、空売りができる東証一部の大型株には無い特徴であり特性なのです。
株之助氏は、この流動性の無さを逆手に取って、大きな利益を叩き出したのです。
ところが、その値が崩れたところに、株之助1号~100号のコピートレーダーたちが一斉に買い向かってくる、という事態が起きました。
例えば、お一人様1000株限定として考えてみましょう。
一人で向えば、1000株の注文です。
10人で向えば、1万株です。
100人で向えば、10万株です。
当たり前です(笑)
この株数感覚を自分の知っている新興株の板とダブらせてみてください。
これまでは、自分一人で1000株で向かっていれば、いいところまで引きつけて買うことが可能だったでしょう。
しかし、100名の株之助コピーマンが参加するようになれば、自分の1000株以外に10万株の軍団が逆張りしようと待ち構えることとなるのです。
そうなると、株之助氏本人とて、これまでと同じところで買うことなど、絶対に不可能になります。
こうなれば、そもそも株之助氏が使っていた、流動性の無さを逆手にするというエッジ は綺麗さっぱり消えてしまいます。
みんなが前に前に回ってきて、下げが甘くなるったのです。
一番驚いたのは、株之助氏本人ではなかったでしょうか。
何度も書きますが、株之助DVDは1000枚は売れていると思います。
その1割が実戦しているとしての、株之助100号は、これでも控えめの数字だと思います。
もし、株之助DVDを買った人が、次々と大儲けすることとなれば、それはすぐに情報として駆け巡り、さらに大勢がDVDを買う、口コミで手法が広まる、という事態は容易に想像できるのではないでしょうか。
そもそも最初にDVDを買った人が、少しやってみて、利益が出たら、どんどんやることは間違いないでしょう。
6万円のDVDを買うぐらいなのですから、そもそもやる気満々だと思います。
そうであれば、このコピーマン100名という想定は甘すぎるってことですが、100名という想定ですら、
完全に乗車定員オーバー
という事態を真似いたのです。
株之助コピーマンが次々に数千万、数億の利益となれば、ネットで評判になり、マスコミとて黙っていません。
そうなれば、さらに増殖して手がつけられなくなる、となることは誰だってわかります。
こうして、株之助DVDを買った人も勝てないばかりか、株之助氏本人も勝てない状態に陥る、という結末で終わりを告げました。
まあ、株之助氏本人には、DVDを売った利益だけが残ったわけですが、勝つことができなくなったことに比べれば小さな額でしょう。
唯一喜んだのは、DVDを売った出版社だけでしょう(笑)
この新興急落狙いというのは、彼が啓蒙しなくても、いずれは広まることになるものだったかもしれません。
しかし、彼が啓蒙したことで、通用しなくなる寿命を縮めたことは間違いないことだと思います。
マーケットは、参加者の総意なんです。そこには、自然の法則なるものが存在するのではなく、総意なので、バイアスがかかれば、値動きなど簡単に変わってしまうものなのです。
これこそがソロスの言う再帰性理論ですが、ここを全く理解していない人が多いと思います。
検証命、みたいな人も大勢いますが、マーケットを自然科学のように見ています。
検証命の人は、この総意の変化というトラップで四苦八苦していることをまるで理解していなのです。
流動性トラップを逆に駆使するもう一群の投資家もいます。
これは、株之助氏が善意であったことに対して、悪質な輩です。
古典的手口なんですが、自作自演をエッジにする投資家です。
昔は、投資顧問と称する輩が先に自分で仕込んでおいて、電話会員にその銘柄を仕手が上げると吹聴して、みんながそれを買えば自分が売り抜ける、という仕組みを使って儲けていました。
A会員、B会員、C会員とランク付けして、教える順序を付けているところなどもありました。
そして有料会員全員に行き渡った後で、ダイヤルQ2で銘柄情報を流すのです。
なんにしても、仕手などが介在しているのではなく、その投資顧問が一斉に推奨したから買い注文が殺到し、ストップ高とかになるわけです。
つまり、自分たちが買うから上がる、ということです。
この構図は、先程書いたように、100人会員がいれば、一人1000株としても10万株になるんです。
この株数なら、小型株は容易にストップ高します。
ここで、この投資顧問は、それをフィードバックさせて「先日推奨の◯◯がストップ高しました!!」と書くわけです。
しかし、それは、仕手が入ったわけでも、大口が買ったわけでもなく、自分が推奨して大勢のイナゴが飛びついたから上げたのであって、そこのメカニズムを大勢の投資家はわかっていないから、「ここはよくあたる!!」となるわけです。
いいですか、ここでは、目利きが優れているわけでもなく、早耳でもなんでもないんです。
そこで流された銘柄を聞いた投資家が買うから上がる、という、ただそれだけなんです。
このメカニズムをわかっていない人が多すぎます。
自分たちイナゴが買うから上げるんです。
こうして、情報操作によって、漁師の網に追い込まれる追い込み漁ではねる小魚のように、個人投資家がハメられていくわけです。
昔は、証券会社も実は同じことをしていて、支店銘柄、本店株式部銘柄、を作って担ぎ上げる、ということを日常的にやっていました。
顧客の注文を受ける前に、朝から自己勘定で大量に買っておいて、自作自演で吹き上げた銘柄を客には「今900円の銘柄が850円で買えますけどどうですか。」と勧誘するのです。
安く買えるので、客は喜んで応じます。
そして、客に売りさばいたものは、自己から客口座に付け替えします。
これを「取り玉」といって日常的に繰り返し、手数料稼ぎをしていました。
動かなければ、客は売り買いしてくれないので、こういう手口が生まれたのです。
この取り玉銘柄は、数日すれば必ずといって下げるので、これを空売り狙いしていたプロトレーダーも存在しました。
商品先物市場などは、もうチャートなどどうでもよいといえば言い過ぎですが、それよりも手口情報がものすごく重要でした。
誰が買ったか、誰が売ったか、という手口情報が瞬く間に市場を流れて、それが最重要視されるのです。
ここは、池の中の鯉をどう料理するかをみんなが狙っている、というマーケットでした。
鯉というのは、通常個人の手口を指します。
基本は、個人(大勢)が買えば売る、個人が売れば買う、がプロの基本戦略でした。
こういう様々な事例は、全て、仕掛け人によって、
流動性トラップを利用して、情報操作でエッジを作り出す戦略
が使われています。
この流動性トラップという仕掛けを理解することは、マーケットを理解することに直結する繋がるわかりやすい事例ですから、非常に重要です。
今は、どうかというと、手口は巧妙になっていますが、メカニズムは同じです。
ネットを駆使した輩が同じような手口でエッジを作り出していますが、いつの時代も変わらないものだなあ、と思いますね(笑)
実に古典的で、微笑ましくすらあります。。。
ただ、仕掛ける人が悪いというより、こういう他人頼りの投資家というのは、いつの時代でもいるからこそ、それを利用して儲けようとする輩が消えないのです。
利用する側も悪いですが、利用される側もダメだと思いますよ。
コピーマントレーダー
は非常に多く存在し、需要が大きいので、あの手この手でやってきて消えることは無いでしょう。
まあ、百歩譲って、善意で銘柄を教えてくれているとしても、やはり他人頼りはダメです。
依存していては、いつまで経っても自分の相場が見つからないからです。
カリスマにあやかりたい、オコボレを頂戴したい、という切実な気持ちはわかりますが、それだけでは先が真っ暗です。
こういう情報でたまたま勝ったとして、それが何になるのか
考えてみてください。
そんな目先の利益を追いかけていても、長い目で見て、生き残れる投資家になど決してなれない と私は思います。
自分で考えても、負けて負けて、それで藁をもすがる、という気持ちはわからないでもないですが、どうか目先の損益ばかりを見ないで、長い目で見て、
自分の投資スキルの向上
を収益より重視するように心がけてください。
収益というのは、トレードスキル向上の結果、後から付いてくるものなんです。
腕が無いのに、後からついてくるものを先に取ろうとするからしんどいんです。
美容師は、練習して腕を上げたら儲かるようになる。
料理人は、まずは儲けることより腕を上げることを目標にする。
長い目で見れば、トレードとて同じで、まずは腕が無ければ利益など残りません。
たまたま勝っても、利益など残せないようにできているんです。
腕がないからです。
こんなのあたり前のことなんです。
それなのに、
トレードにおいて、多くの人は、たまたま落ちているお金探しばかりしているから、腕が一向に上がらないんです。
ほんとにこればかりしている人が多いと思います。そんなのじゃあ、何年経っても今とは何も変わりませんよ。
トレードとは、目先である短期の偶然性に期待するのではなく、長期の必然性にこだわるべきなんです。
トレードだけは、落ちているお金を拾うという感覚が抜けない人が多いのですが、トレードだけが別物ではないのです。
自分は、トレード時間をどのように使っているのか、一度振り返ってみてください。
目先のことしかやっていない人が多い、というのが私の印象です。
ちょっと余談でした(笑)
株の流動性というのは、板を見れば一目瞭然です。
この板というのは、みんなが儲けようと必死で考えた末の結集です。
株の流動性というのは、実は非常に低いです。
最も流動性があるソフトバンクやトヨタなどでも、少し大きな注文が出れば、それだけで動いてしまうものなのです。
特に新興株は薄い。
その薄さを逆手に取って利益にする株之助氏は、当時のコンセンサスをひっくり返すほどのパワーを与えてしまい、自爆したのです。
相場というのは、因果なもので、
誰かがお金を出してくれて、その出してくれたものが自分の利益になる
という奪い合いの構図で出来ています。
自分の利益は、誰かからひねり出さないといけない、という仕組みなんです。
自分以外は全て敵というのが相場の構図なので、
敵に自分の手口を知られることは、自分の死を意味するに等しい行為である
敵に塩を送ってはいけない
ってことです。
相場は、賭け事の一種です。というか、賭け事そのものです。
なので、
相手がいて始めて賭けが成立するのだ、ということを忘れてはいけません。
自分が買いたい時に買える板があるのは、相手が今は売りだと思って売ったからなのです。
前に、225先物は、流動性が高いから手法が知られても大丈夫だ、といって、NYリバーサル戦略を本にした人がいましたが、その後、見事にこの戦略は撃沈しました。
それまで有効に機能していたので、大勢の隠れNYリバーサルファンを巻き込んでの撃沈でした。
私もその一人でした(笑)
本を書いた女性はまるでマーケットを理解などしていませんでした。
1ミリたりとも理解できていません。
0.1%でもエッジがあれば、1兆円を駆使するヘッジファンドが軍団で参入してくるのだ
ということを全くとして理解していなかったのです。
ここまで書くと、次のように考える人も多いと思います。
「流動性のことはわかった。公開したくともできないということもわかった。ということは、勝っているトレーダーというのは、誰も知らない勝てる方法を自分だけが編み出したから勝てている、ってことなんだな!!」
というものです。
この推察は、一部は当たっています。
システムトレードなどがこれにあたるといえばあたります。
だからといって、
勝っているトレーダー = 自分だけの勝てる方法を編み出した人
という構図は単純過ぎます。
よく大工さんに例えますが、確かに特別な道具を使う腕のいい職人さんがいるかもしれません。
しかし、
殆どの名人は、市販のノミやノコなどを使い込んで、使い方が上手だから名人なのだ
ってことなんだと思うのです。
市販の道具を使っても、仕事がそれなりにはできる腕を持っているのが名人というものなんです。
簡単なことですが、
名人とは、道具が優れているから名人なのではなく、腕が優れているから名人なのだ
ということです。
私は、
特別な道具を探すことを頑張る
よりは、
市販のいい道具を使いこなすことを頑張る
方が、結果としては近道だと思っています。
特別な道具を探すことはスキルの上達につながりませんが、道具の使いこなしは経験値の蓄積が可能です。
やり方探しというのは、金鉱探しと同じなのです。
当たれば大きいかもしれませんが、ほとんど金鉱など見つかるものではありません。
そして、簡単に見つかるものなら、とっくの昔に掘られていて、もう金などどこにも残ってなどいません。
そもそも、
金鉱探しは、ベテラン投資家から、機関投資家、ヘッジファンドまでが、熟練の目利きとハイテク、今では人工知能を駆使して、死に物狂いで探しています。
それでも、なかなか見つからないものなのだ、ということは忘れてはいけません。
それを金鉱探し1年目の初心者がいきなり山に入って、見つけられるものかどうか、常識で考えてみてください。
そもそも、金が残っている金鉱というのは、誰も気がついていないことがまず前提なんです。
なので、本やネット上を探すというのは、根本的に金鉱探しのルールをわかっていない人がやることです。
株之助氏の事例でわかるとおり、
ここが金鉱ですよ!!
という金鉱マップには、もう数千名の山師が押し寄せていて、皆さんの入る隙間などどこにも残っていません。
株之助氏は、親切にも、自分で掘り当てた金鉱をネット上でみんなに教えてあげたのです。
株之助氏の金鉱には、次の日から、大勢の山師が押し寄せていて、瞬く間に金を掘り尽くしてしまった、というのが事の顛末でした。
元祖である株之助氏自身、自ら見つけた金鉱ではもう金は掘れなくなったのです。
道にお金が落ちていて、みんなが気がついているのに拾わない、ということが起きているのだ、というのが本やネット上で情報を探している人の理解です。
そんなことがあり得ないことは常識です。
そういう山師をやるよりは、市販の道具で練習して、上手くなる道を選択した方がいいと思いませんか。
しょうもない情報に振り回されるような日々を10年先もやっているのでしょうか。
今やっていることを続ければ、結果もまた今のままが永遠に続きますよ。
同じ努力するなら、日々積み上がっていく方を選んだほうがいいのではないか、そう思うのです。
目先の収益よりも、遠回りのように見えても、着実に前進できる方を選択すべき、というのが私の考え方です。

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焼きすぎて真っ黒焦げになってしまいました(笑)
相場は、選挙もあって好調ですね。
ただ、先行していた新興株がいまいちなのが気になります。
さて、今回は、重要なマーケットの掟について考えてみたいと思います。
この掟をしっかりと理解しているか、していないかで、投資人生に大きな違いが出ると思います。
いつもと同じ長文ですが、読んでみてください。
2004年、日経スペシャルガイアの夜明けに、名古屋の投資家で、300万円の資金で始めて、2年間で2億円にした、という若者が彗星のように登場しました。
ガイアの夜明けでは、彼の実際の売買などが放映されたのですが、私をはじめ、多くの投資家は度肝を抜かれました。
その鮮やかな手口、安定した収益、毎日毎日何十万円という利益を瞬く間に叩き出す力量。
どれをとっても、もう神業としか思えないようなもので、上げ相場でも下げ相場でも勝ち続ける彼の力量は、カリスマと呼ぶべきものでした。
私もテレビを録画していて、何度も何度も見ましたが、とにかくその利益を出す力の凄さに驚くばかりでした。
ガイアでは、顔にモザイクがかかっており、名古屋の投資家、ということしかわかりませんでした。
多くの投資家は、彼がどうやってそんなに凄い利益を短期間で叩き出したのか、是非教えて欲しい、そう思ったに違いありません。
その後、日経マネーなど、投資雑誌に再び登場することになる彼は、HANABI氏と名乗りました。
相変わらず、素早い売買で利益を積み上げる彼の手口には、私も注目していました。
いくつかの雑誌に掲載されるようになって、ようやく彼の売買の概要が見えてきました。
それは、新興株を得意としていて、トレード方法は、どうやら逆張りらしい、ということでした。
当時のコンセンサスとしてあったのは、新興株は値動きが荒くて、逆張りなどはもっての他、愚か者のやることで、
禁じ手
だったのです。
なので、当時は、新興株で逆張りなど、誰もやる者はいませんでした。
その誰もやっていない逆張りを、HANABI氏は、TICKチャートを使って、果敢に攻めて利益を面白いように積み上げていたのでした。
TICKチャートが秘密だったのか、とテクニカル派は思ったかもしれません(笑)
テレビを見ていると、彼は、大きなカレンダーに毎日の利益を書き綴っていたのですが、もう毎日毎日何十万、時にはもっとだったかの利益が書かれていました。
彼は大変いい人だったのでしょう。
そのうち、請われるままに、本を出版することとなりました。
ハンドルネームもHANABI氏から、株之助氏への改名しました。
そして、彼は本当にいい人だったのでしょう。
自分の手法をDVDに収録して販売をすることにしたのです。6万円程度だったと思います。
実は、私も株之助氏のDVDを買った一人です(笑)
DVDを見て、私は本当に驚きを隠せませんでした。
彼は、急落に躊躇なく、買い向かっていくのです。
そして、さらに禁じ手であったナンピンをものともせずにかけて行っているのです。
正に
禁じ手のオンパレード
当時の常識の真逆を行くトレード
だったのです。
DVDには、彼が実際にトレードしているシーンがいくつも収録されており、また、ナンピンをどうやっていくかも説明されていました。
さて、DVDの販売から、時間が半年、1年と経過しました。
株之助氏は、本の第二弾やDVD第二弾など、投資家教育にも熱心に取り組みます。
また、日々ブログを書いて、日々の収益や市況について熱心に更新されていました。
しかしながら、
収益は、その投資家活動と反比例するように低下していきました。
昔のきら星のような輝きも、投資家の憧れの的のような鮮やかな収益も色あせて行ったのです。
新興株の値動きが鈍くなったという理由はありました。
しかし、それだけでは片付けられないほどの落ち込みようだったのです。
マーケットはこの当時どう変化したのでしょう。
最初に書いたように、2004年当時は、新興株の逆張りは禁じ手であり、大きく動く新興株を逆張りするなど、自殺モノである、という認識が
コモンセンス(一般常識)
だったのです。
なので、誰も新興株で逆張りなどする者などいませんでした。
ところが、株之助氏がそこに現れたのです。
彼のDVDを買ったのは、私だけではなく、少なく見積もっても1000枚とか売れたのではないかと思います。
数千枚は売れたと見ていいでしょう。
DVDを買った人が全員トレードしたわけではありませんが、少なくとも、数百名は株之助氏に啓蒙されて、株之助2号、株之助3号、となったことは言うまでもありません。
株之助100号、株之助200号・・・・がマーケットに突如出現するようになりました。
DVDで説明されたことが儲かる限り、株之助コピートレーダーが増殖していくことは、火を見るより明らかでした。
しかも、それが儲かるのなら、1000株で終わるはずがありません。
1000株が5000株になり、1万株になる、そういう増殖を続けることは当たり前のことです。
一方で、
新興株の流動性
はどうでしょう。
これが、まだドル円、ユーロドルならマシだったかもしれませんが、みなさんご承知の如く、新興株に流動性などほとんど無いのです。
板を見ればすぐにわかりますが、ほとんどの銘柄は、各ティックに数百株とか、そんな程度の板しかないのが現実なのです。
数百株という単位は、多くて数名の注文です。
そういう中で、ちょっとした数万株程度の成り行き売り注文が出れば、一気に値が崩れる、それが新興株の特徴だったのです。
どういうことかというと、
新興株は、板が薄くて流動性が欠けているからこそ、ちょっとした成り行き注文で値が一気に崩れる
ってことです。
これが流動性が高くて、空売りができる東証一部の大型株には無い特徴であり特性なのです。
株之助氏は、この流動性の無さを逆手に取って、大きな利益を叩き出したのです。
ところが、その値が崩れたところに、株之助1号~100号のコピートレーダーたちが一斉に買い向かってくる、という事態が起きました。
例えば、お一人様1000株限定として考えてみましょう。
一人で向えば、1000株の注文です。
10人で向えば、1万株です。
100人で向えば、10万株です。
当たり前です(笑)
この株数感覚を自分の知っている新興株の板とダブらせてみてください。
これまでは、自分一人で1000株で向かっていれば、いいところまで引きつけて買うことが可能だったでしょう。
しかし、100名の株之助コピーマンが参加するようになれば、自分の1000株以外に10万株の軍団が逆張りしようと待ち構えることとなるのです。
そうなると、株之助氏本人とて、これまでと同じところで買うことなど、絶対に不可能になります。
こうなれば、そもそも株之助氏が使っていた、流動性の無さを逆手にするというエッジ は綺麗さっぱり消えてしまいます。
みんなが前に前に回ってきて、下げが甘くなるったのです。
一番驚いたのは、株之助氏本人ではなかったでしょうか。
何度も書きますが、株之助DVDは1000枚は売れていると思います。
その1割が実戦しているとしての、株之助100号は、これでも控えめの数字だと思います。
もし、株之助DVDを買った人が、次々と大儲けすることとなれば、それはすぐに情報として駆け巡り、さらに大勢がDVDを買う、口コミで手法が広まる、という事態は容易に想像できるのではないでしょうか。
そもそも最初にDVDを買った人が、少しやってみて、利益が出たら、どんどんやることは間違いないでしょう。
6万円のDVDを買うぐらいなのですから、そもそもやる気満々だと思います。
そうであれば、このコピーマン100名という想定は甘すぎるってことですが、100名という想定ですら、
完全に乗車定員オーバー
という事態を真似いたのです。
株之助コピーマンが次々に数千万、数億の利益となれば、ネットで評判になり、マスコミとて黙っていません。
そうなれば、さらに増殖して手がつけられなくなる、となることは誰だってわかります。
こうして、株之助DVDを買った人も勝てないばかりか、株之助氏本人も勝てない状態に陥る、という結末で終わりを告げました。
まあ、株之助氏本人には、DVDを売った利益だけが残ったわけですが、勝つことができなくなったことに比べれば小さな額でしょう。
唯一喜んだのは、DVDを売った出版社だけでしょう(笑)
この新興急落狙いというのは、彼が啓蒙しなくても、いずれは広まることになるものだったかもしれません。
しかし、彼が啓蒙したことで、通用しなくなる寿命を縮めたことは間違いないことだと思います。
マーケットは、参加者の総意なんです。そこには、自然の法則なるものが存在するのではなく、総意なので、バイアスがかかれば、値動きなど簡単に変わってしまうものなのです。
これこそがソロスの言う再帰性理論ですが、ここを全く理解していない人が多いと思います。
検証命、みたいな人も大勢いますが、マーケットを自然科学のように見ています。
検証命の人は、この総意の変化というトラップで四苦八苦していることをまるで理解していなのです。
流動性トラップを逆に駆使するもう一群の投資家もいます。
これは、株之助氏が善意であったことに対して、悪質な輩です。
古典的手口なんですが、自作自演をエッジにする投資家です。
昔は、投資顧問と称する輩が先に自分で仕込んでおいて、電話会員にその銘柄を仕手が上げると吹聴して、みんながそれを買えば自分が売り抜ける、という仕組みを使って儲けていました。
A会員、B会員、C会員とランク付けして、教える順序を付けているところなどもありました。
そして有料会員全員に行き渡った後で、ダイヤルQ2で銘柄情報を流すのです。
なんにしても、仕手などが介在しているのではなく、その投資顧問が一斉に推奨したから買い注文が殺到し、ストップ高とかになるわけです。
つまり、自分たちが買うから上がる、ということです。
この構図は、先程書いたように、100人会員がいれば、一人1000株としても10万株になるんです。
この株数なら、小型株は容易にストップ高します。
ここで、この投資顧問は、それをフィードバックさせて「先日推奨の◯◯がストップ高しました!!」と書くわけです。
しかし、それは、仕手が入ったわけでも、大口が買ったわけでもなく、自分が推奨して大勢のイナゴが飛びついたから上げたのであって、そこのメカニズムを大勢の投資家はわかっていないから、「ここはよくあたる!!」となるわけです。
いいですか、ここでは、目利きが優れているわけでもなく、早耳でもなんでもないんです。
そこで流された銘柄を聞いた投資家が買うから上がる、という、ただそれだけなんです。
このメカニズムをわかっていない人が多すぎます。
自分たちイナゴが買うから上げるんです。
こうして、情報操作によって、漁師の網に追い込まれる追い込み漁ではねる小魚のように、個人投資家がハメられていくわけです。
昔は、証券会社も実は同じことをしていて、支店銘柄、本店株式部銘柄、を作って担ぎ上げる、ということを日常的にやっていました。
顧客の注文を受ける前に、朝から自己勘定で大量に買っておいて、自作自演で吹き上げた銘柄を客には「今900円の銘柄が850円で買えますけどどうですか。」と勧誘するのです。
安く買えるので、客は喜んで応じます。
そして、客に売りさばいたものは、自己から客口座に付け替えします。
これを「取り玉」といって日常的に繰り返し、手数料稼ぎをしていました。
動かなければ、客は売り買いしてくれないので、こういう手口が生まれたのです。
この取り玉銘柄は、数日すれば必ずといって下げるので、これを空売り狙いしていたプロトレーダーも存在しました。
商品先物市場などは、もうチャートなどどうでもよいといえば言い過ぎですが、それよりも手口情報がものすごく重要でした。
誰が買ったか、誰が売ったか、という手口情報が瞬く間に市場を流れて、それが最重要視されるのです。
ここは、池の中の鯉をどう料理するかをみんなが狙っている、というマーケットでした。
鯉というのは、通常個人の手口を指します。
基本は、個人(大勢)が買えば売る、個人が売れば買う、がプロの基本戦略でした。
こういう様々な事例は、全て、仕掛け人によって、
流動性トラップを利用して、情報操作でエッジを作り出す戦略
が使われています。
この流動性トラップという仕掛けを理解することは、マーケットを理解することに直結する繋がるわかりやすい事例ですから、非常に重要です。
今は、どうかというと、手口は巧妙になっていますが、メカニズムは同じです。
ネットを駆使した輩が同じような手口でエッジを作り出していますが、いつの時代も変わらないものだなあ、と思いますね(笑)
実に古典的で、微笑ましくすらあります。。。
ただ、仕掛ける人が悪いというより、こういう他人頼りの投資家というのは、いつの時代でもいるからこそ、それを利用して儲けようとする輩が消えないのです。
利用する側も悪いですが、利用される側もダメだと思いますよ。
コピーマントレーダー
は非常に多く存在し、需要が大きいので、あの手この手でやってきて消えることは無いでしょう。
まあ、百歩譲って、善意で銘柄を教えてくれているとしても、やはり他人頼りはダメです。
依存していては、いつまで経っても自分の相場が見つからないからです。
カリスマにあやかりたい、オコボレを頂戴したい、という切実な気持ちはわかりますが、それだけでは先が真っ暗です。
こういう情報でたまたま勝ったとして、それが何になるのか
考えてみてください。
そんな目先の利益を追いかけていても、長い目で見て、生き残れる投資家になど決してなれない と私は思います。
自分で考えても、負けて負けて、それで藁をもすがる、という気持ちはわからないでもないですが、どうか目先の損益ばかりを見ないで、長い目で見て、
自分の投資スキルの向上
を収益より重視するように心がけてください。
収益というのは、トレードスキル向上の結果、後から付いてくるものなんです。
腕が無いのに、後からついてくるものを先に取ろうとするからしんどいんです。
美容師は、練習して腕を上げたら儲かるようになる。
料理人は、まずは儲けることより腕を上げることを目標にする。
長い目で見れば、トレードとて同じで、まずは腕が無ければ利益など残りません。
たまたま勝っても、利益など残せないようにできているんです。
腕がないからです。
こんなのあたり前のことなんです。
それなのに、
トレードにおいて、多くの人は、たまたま落ちているお金探しばかりしているから、腕が一向に上がらないんです。
ほんとにこればかりしている人が多いと思います。そんなのじゃあ、何年経っても今とは何も変わりませんよ。
トレードとは、目先である短期の偶然性に期待するのではなく、長期の必然性にこだわるべきなんです。
トレードだけは、落ちているお金を拾うという感覚が抜けない人が多いのですが、トレードだけが別物ではないのです。
自分は、トレード時間をどのように使っているのか、一度振り返ってみてください。
目先のことしかやっていない人が多い、というのが私の印象です。
ちょっと余談でした(笑)
株の流動性というのは、板を見れば一目瞭然です。
この板というのは、みんなが儲けようと必死で考えた末の結集です。
株の流動性というのは、実は非常に低いです。
最も流動性があるソフトバンクやトヨタなどでも、少し大きな注文が出れば、それだけで動いてしまうものなのです。
特に新興株は薄い。
その薄さを逆手に取って利益にする株之助氏は、当時のコンセンサスをひっくり返すほどのパワーを与えてしまい、自爆したのです。
相場というのは、因果なもので、
誰かがお金を出してくれて、その出してくれたものが自分の利益になる
という奪い合いの構図で出来ています。
自分の利益は、誰かからひねり出さないといけない、という仕組みなんです。
自分以外は全て敵というのが相場の構図なので、
敵に自分の手口を知られることは、自分の死を意味するに等しい行為である
敵に塩を送ってはいけない
ってことです。
相場は、賭け事の一種です。というか、賭け事そのものです。
なので、
相手がいて始めて賭けが成立するのだ、ということを忘れてはいけません。
自分が買いたい時に買える板があるのは、相手が今は売りだと思って売ったからなのです。
前に、225先物は、流動性が高いから手法が知られても大丈夫だ、といって、NYリバーサル戦略を本にした人がいましたが、その後、見事にこの戦略は撃沈しました。
それまで有効に機能していたので、大勢の隠れNYリバーサルファンを巻き込んでの撃沈でした。
私もその一人でした(笑)
本を書いた女性はまるでマーケットを理解などしていませんでした。
1ミリたりとも理解できていません。
0.1%でもエッジがあれば、1兆円を駆使するヘッジファンドが軍団で参入してくるのだ
ということを全くとして理解していなかったのです。
ここまで書くと、次のように考える人も多いと思います。
「流動性のことはわかった。公開したくともできないということもわかった。ということは、勝っているトレーダーというのは、誰も知らない勝てる方法を自分だけが編み出したから勝てている、ってことなんだな!!」
というものです。
この推察は、一部は当たっています。
システムトレードなどがこれにあたるといえばあたります。
だからといって、
勝っているトレーダー = 自分だけの勝てる方法を編み出した人
という構図は単純過ぎます。
よく大工さんに例えますが、確かに特別な道具を使う腕のいい職人さんがいるかもしれません。
しかし、
殆どの名人は、市販のノミやノコなどを使い込んで、使い方が上手だから名人なのだ
ってことなんだと思うのです。
市販の道具を使っても、仕事がそれなりにはできる腕を持っているのが名人というものなんです。
簡単なことですが、
名人とは、道具が優れているから名人なのではなく、腕が優れているから名人なのだ
ということです。
私は、
特別な道具を探すことを頑張る
よりは、
市販のいい道具を使いこなすことを頑張る
方が、結果としては近道だと思っています。
特別な道具を探すことはスキルの上達につながりませんが、道具の使いこなしは経験値の蓄積が可能です。
やり方探しというのは、金鉱探しと同じなのです。
当たれば大きいかもしれませんが、ほとんど金鉱など見つかるものではありません。
そして、簡単に見つかるものなら、とっくの昔に掘られていて、もう金などどこにも残ってなどいません。
そもそも、
金鉱探しは、ベテラン投資家から、機関投資家、ヘッジファンドまでが、熟練の目利きとハイテク、今では人工知能を駆使して、死に物狂いで探しています。
それでも、なかなか見つからないものなのだ、ということは忘れてはいけません。
それを金鉱探し1年目の初心者がいきなり山に入って、見つけられるものかどうか、常識で考えてみてください。
そもそも、金が残っている金鉱というのは、誰も気がついていないことがまず前提なんです。
なので、本やネット上を探すというのは、根本的に金鉱探しのルールをわかっていない人がやることです。
株之助氏の事例でわかるとおり、
ここが金鉱ですよ!!
という金鉱マップには、もう数千名の山師が押し寄せていて、皆さんの入る隙間などどこにも残っていません。
株之助氏は、親切にも、自分で掘り当てた金鉱をネット上でみんなに教えてあげたのです。
株之助氏の金鉱には、次の日から、大勢の山師が押し寄せていて、瞬く間に金を掘り尽くしてしまった、というのが事の顛末でした。
元祖である株之助氏自身、自ら見つけた金鉱ではもう金は掘れなくなったのです。
道にお金が落ちていて、みんなが気がついているのに拾わない、ということが起きているのだ、というのが本やネット上で情報を探している人の理解です。
そんなことがあり得ないことは常識です。
そういう山師をやるよりは、市販の道具で練習して、上手くなる道を選択した方がいいと思いませんか。
しょうもない情報に振り回されるような日々を10年先もやっているのでしょうか。
今やっていることを続ければ、結果もまた今のままが永遠に続きますよ。
同じ努力するなら、日々積み上がっていく方を選んだほうがいいのではないか、そう思うのです。
目先の収益よりも、遠回りのように見えても、着実に前進できる方を選択すべき、というのが私の考え方です。

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