変化の兆し
2018/01/30 Tue
またしても超お久しぶりです。
短くても、時々更新をと考えているのですが、ついつい筆が遠のいてしまって失礼しました。
さて、昨年末のビットコインを筆頭とする仮想通貨ブームと、今年に入ってからの急落劇には、驚かされるばかりです。
昨年末には、マスコミを巻き込んだフィーバーになっていた感があります。
NHK神話というものがあって、NHKで特集をやりだすと、終わる、ということが今回も当てはまりましたね。
株やFXの多くの投資家は、ほとんど仮想通貨には手を出していないでしょうから、仮想通貨で踊っている人たちの報道を苦々しく見ていたこともあったと思います。
それだけに、今年に入ってからの急落劇には、それ見たことか、と少し溜飲を下げたような気持ちになってしまいますよね。
私は、例によってこの仮想通貨ブームには乗ってはいないわけですが、といって、仮想通貨をやっている人たちだけで踊っていた徒花だとも思っていません。
実は、こういう引きつったような急騰と急落というのは、投資ブームの末期に起きる現象として過去から繰り返し起きています。
古くはオランダのチューリップ・バブルから、日本の土地ブームまで、繰り返し起きては弾けているわけです。
ビットコインの急騰急落は、仮想通貨という小さなマーケットの中で踊っていただけですから、これが他のマーケットにどれほど影響があるのかはわかりません。
というより、マーケット全体への直接的な影響度はほとんど無いと言ってもいいでしょう。
それでも、前兆として、このような動きには注視しておきたいところとなんです。
花火のクライマックスに、一斉に打ち上げるようなことが起きて、しばらくしたら、全体に及んでくる、ということが起きるのがお金の流れというものなので、仮想通貨バブルと崩壊を単なる
対岸の火事
として、自分たちには関係の無いことだ、という立場では見ていないのです。
つまり、
これが金融マーケット全体崩壊の兆しになる可能性を感じて、注視しています。
仮想通貨の崩壊が狼煙となって、株式市場や他のマーケットのリスクオフシグナルとなる可能性を感じています。
金融相場における投資ブームの動きには、一定の法則があって概ね、先行しているものから順番に崩壊する、というものなのです。
マーケットで長く生き残って行くには、こういう兆しに敏感であることが重要だと私は思っています。
後で考えれば、あれが引き金だったのか、ということは間違いなくあります。
これを後で考えたらではなく、リアルで感じる感性が大事だと思うのです。
これが兆しではなく、単なる徒花であったなら、また買えばいいだけです。
仮想通貨崩壊で苦境にある人たちは、そこで踊っていた対岸の人であって自分は関係ない。
普通はそう思っているわけですが、対岸の火事だと思っていたら、いつの間には自分の家にも火がついていた、ということが起きるのがマーケットなんです。
株の投資家は、株しか見ていない、自分の損益しか気にしていない、という人が多いのですが、それでは、逃げ遅れてしまうということになります。
マーケットのどこかでのろし、兆しが上がっているのです。
FRB、ECBの欧米金融当局は、これまでの緩和スタンスから、引き締めスタンスに変化を見せていますが、日銀の緩和継続もあって、足元の金融市場は上昇トレンドが未だに健在です。
ただ、いつもですが、先駆したマーケットの影響というのは時間差を伴ってドミノ倒しをしてくるものです。
平成元年に日本株は突如として崩壊しましたが、土地ブームの崩壊は、1年以上もも遅れてやってきました。
凄いタイムラグですので、兆しを注視してさえすれば、逃げることもできたのです。
この時言われていたのは、日本の土地は供給に限りがあるから、株が下がっても土地は下げることは無いというものでした。
しかし、結果として土地崩壊は、遅れてやってきて、しかも、株よりも酷い下げが待っていたのです。
2008年の10月に起きたリーマンショック時においても、既に2008年の1月頃からサブプライム問題については言われていましたが、マーケットは無視し続けたのです。
このような時間差は、兆しに敏感な投資家にとっては、逃げられる猶予を与えてくれている、ありがたいものです。
今、自分がやっている目の前のマーケットだけを見ていると、全く見えないことであっても、他のマーケットを常に監視し、兆しを探す気持ちで見ていることで、ちょっとした兆しを見逃さないことができます。
これこそが、環境認識のコツの部分だと私は思っています。
兆しというのは、必ずあります。
お金の流れというのは、グローバルに回っていますから、リスクオンからリスクオフへの流れは、先行しているマーケットから見えてくるものです。
それに気がつくか、つかないか、で結果は大違いになります。
ということで、引き続き兆しには注意していきたいところです。

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短くても、時々更新をと考えているのですが、ついつい筆が遠のいてしまって失礼しました。
さて、昨年末のビットコインを筆頭とする仮想通貨ブームと、今年に入ってからの急落劇には、驚かされるばかりです。
昨年末には、マスコミを巻き込んだフィーバーになっていた感があります。
NHK神話というものがあって、NHKで特集をやりだすと、終わる、ということが今回も当てはまりましたね。
株やFXの多くの投資家は、ほとんど仮想通貨には手を出していないでしょうから、仮想通貨で踊っている人たちの報道を苦々しく見ていたこともあったと思います。
それだけに、今年に入ってからの急落劇には、それ見たことか、と少し溜飲を下げたような気持ちになってしまいますよね。
私は、例によってこの仮想通貨ブームには乗ってはいないわけですが、といって、仮想通貨をやっている人たちだけで踊っていた徒花だとも思っていません。
実は、こういう引きつったような急騰と急落というのは、投資ブームの末期に起きる現象として過去から繰り返し起きています。
古くはオランダのチューリップ・バブルから、日本の土地ブームまで、繰り返し起きては弾けているわけです。
ビットコインの急騰急落は、仮想通貨という小さなマーケットの中で踊っていただけですから、これが他のマーケットにどれほど影響があるのかはわかりません。
というより、マーケット全体への直接的な影響度はほとんど無いと言ってもいいでしょう。
それでも、前兆として、このような動きには注視しておきたいところとなんです。
花火のクライマックスに、一斉に打ち上げるようなことが起きて、しばらくしたら、全体に及んでくる、ということが起きるのがお金の流れというものなので、仮想通貨バブルと崩壊を単なる
対岸の火事
として、自分たちには関係の無いことだ、という立場では見ていないのです。
つまり、
これが金融マーケット全体崩壊の兆しになる可能性を感じて、注視しています。
仮想通貨の崩壊が狼煙となって、株式市場や他のマーケットのリスクオフシグナルとなる可能性を感じています。
金融相場における投資ブームの動きには、一定の法則があって概ね、先行しているものから順番に崩壊する、というものなのです。
マーケットで長く生き残って行くには、こういう兆しに敏感であることが重要だと私は思っています。
後で考えれば、あれが引き金だったのか、ということは間違いなくあります。
これを後で考えたらではなく、リアルで感じる感性が大事だと思うのです。
これが兆しではなく、単なる徒花であったなら、また買えばいいだけです。
仮想通貨崩壊で苦境にある人たちは、そこで踊っていた対岸の人であって自分は関係ない。
普通はそう思っているわけですが、対岸の火事だと思っていたら、いつの間には自分の家にも火がついていた、ということが起きるのがマーケットなんです。
株の投資家は、株しか見ていない、自分の損益しか気にしていない、という人が多いのですが、それでは、逃げ遅れてしまうということになります。
マーケットのどこかでのろし、兆しが上がっているのです。
FRB、ECBの欧米金融当局は、これまでの緩和スタンスから、引き締めスタンスに変化を見せていますが、日銀の緩和継続もあって、足元の金融市場は上昇トレンドが未だに健在です。
ただ、いつもですが、先駆したマーケットの影響というのは時間差を伴ってドミノ倒しをしてくるものです。
平成元年に日本株は突如として崩壊しましたが、土地ブームの崩壊は、1年以上もも遅れてやってきました。
凄いタイムラグですので、兆しを注視してさえすれば、逃げることもできたのです。
この時言われていたのは、日本の土地は供給に限りがあるから、株が下がっても土地は下げることは無いというものでした。
しかし、結果として土地崩壊は、遅れてやってきて、しかも、株よりも酷い下げが待っていたのです。
2008年の10月に起きたリーマンショック時においても、既に2008年の1月頃からサブプライム問題については言われていましたが、マーケットは無視し続けたのです。
このような時間差は、兆しに敏感な投資家にとっては、逃げられる猶予を与えてくれている、ありがたいものです。
今、自分がやっている目の前のマーケットだけを見ていると、全く見えないことであっても、他のマーケットを常に監視し、兆しを探す気持ちで見ていることで、ちょっとした兆しを見逃さないことができます。
これこそが、環境認識のコツの部分だと私は思っています。
兆しというのは、必ずあります。
お金の流れというのは、グローバルに回っていますから、リスクオンからリスクオフへの流れは、先行しているマーケットから見えてくるものです。
それに気がつくか、つかないか、で結果は大違いになります。
ということで、引き続き兆しには注意していきたいところです。

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