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損切り考

2018/07/01 Sun

■運動不足問題

個人の専業投資家になって大きな問題になるのが運動不足です。
周りを見ていても、トレーダーになって体調を壊すという人が結構多いのですが、その主な原因が運動不足です。
個人投資家というのは、究極の職住接近でもありますし、主婦のように家事もしないので、歩くということも無理しなければほとんど歩かないで済ますことができます。
まさにお地蔵さんです。
座ったきりの状態で、何年もいると、体を壊して当然という結果になるのです。
運動を意識しないでいると、究極の運動不足状態となって、個人の専業投資家となって数年も経つと、体のどこかがおかしくなってしまいます。

周りのトレーダーに聞いてみると、ランニングをしたり、スポーツジムに通ったり、それぞれ色んな工夫をしています。
私の場合、何をしているのかというと、踏み台なんです。
例に漏れず、色んな運動を試してみたものの、長続きせず、その中でここ数年ずっと続いているのがこの踏み台なんです。
何故続くのかというと、次の理由からです。

①強い負担ではなく気軽にできる
②コストがほとんどかからない
③テレビを見ながらできるので楽
④外に出ることがなく手軽にできる
⑤あまりしんどくないが、効果は目に見えて出る


踏み台を始めたときは、15分もやると、ハアハア息が上がるし、翌日は筋肉痛になるし、と言うぐらいなので、結構な負荷がかかっていることがわります。
今では、左右5分づつの3セットで30分ほど家にいるときには毎日やっています。
夏になってきたので、結構汗をかきますので、いい運動になっているのだと思いますが、そんなに負担ではありません。
これによって、例えば、駅の階段を走って登るとかしても、息が上がらないので、下半身の筋肉強化だけでなく、心肺機能も向上していることがはっきりと自覚できるのです。

さて、踏み台運動にあたって、必要な設備投資は、私が愛用してやまない次のものだけです。

EGS(イージーエス) エアロビクスステップ 踏み台昇降運動 EG-3086

投資金額2,209円は他のどんな運動よりも安いと思いますが、その効果や続けやすさは群を抜いていると思います。
散歩とかなら、この何倍も時間をかけないと同じ運動量にはならないので、テレビを見ながらの30分は、オススメです。



■損切り考

このブログでご紹介していることは、私が究極の短期売買であるデイトレを主として、損切りによるリスク管理をベースにしながら、勢いに乗っていく、というアプローチを取っていることから、その観点から見たトレードのポイントに集中してしまっています。

しかし、一方で、株を売買するということは、色んなアプローチがあるのです。

この損切りということについてですが、私のような短期売買をベースにすれば、損切りをしっかりしないと、成立しないものとなります。
だからといって、何でもかんでも損切りありきなのか、というとそうではありません。

時々質問があることですが、

「何%になれば損切りすべきでしょうか」

というものです。

これは、全くといってナンセンスな質問と言わざるを得ません。

損切りは、投資にとって必要不可欠なことですが、機械的に決めることのナンセンスさは何故なのか、など考えてみます。



そもそも、損切りとは、どうしてやる必要があるのか、何故損切りありきなのか、ということを考えてみます。

まず、損切りとは、

思惑と反対のことが起きたから切る


という理屈に基づくものです。

思惑が間違っていたと判断できるポイントが損切りのポイント


ということになります。

つまりは、

何故エントリーしたのか、そのエントリーの根拠が間違っていたと認定できるところが損切りポイントとなる

ということです。

これに資金管理上で、ロスカットのまでの距離を逆算して、ロット数が決まる、という計算になるわけです。


この思惑とは何か、というと、これはトレードアプローチに基づく思惑、なんです。

短期売買の場合、何らかの理屈で上がると思ったから買った、しかし、思惑に反して下げてきた。
この下げが目先のブレ以上に下げた、ということは、もう上がると思った想定が間違ったということになるので、そこが損切りポイントとなります。

日足によるトレンドに乗ろうとした場合は、その日足のトレンドが逆に行ってしまった、というポイントが損切りとなります。

レンジによる売買なら、レンジを抜けてトレンドが出てしまったら損切りです。

決して、機械的な%による損切りではないんです。

ファンダメンタルによるアプローチですと、業績が伸びると思っていたら、逆に減益になった、という時点で損切りです。

つまり、単に値幅がいくらとか、資金管理上のことではなく、何故エントリーしたかによって、損切り幅というのは全部違うものとなるのです。

もちろん資金管理は絶対ですから、損切りの値幅との整合性は、ロット管理で計ることになります。



■損切りありきのトレード

さらに損切りを突き詰めて行くと、ある別の考え方にたどり着きます。

それが、

損切りありきのトレード

です。

これは、損切りまでの幅が近いから、勝負してみる、とか、サポート近辺での抵抗が強そうだから、ここは抜けにくいと考えて手前で勝負する(抜けたら切る)とか、エントリーの根拠そのものが損切りにある、というものです。

いい損切りができるポイントが見つかったからトレードする

というものです。

何のこっちゃ??

こういう考え方は、ほとんどの人はしていないと思います。

普通は、上がるか下がるかを期待して、エントリーするものです。

これは当たり前の感覚です。

しかし、ここでは、そうではなく、

どこで損切りするのか、をベースにトレードを組み立てる

どちらかへ行くのかを期待して勝負するのではなく、ここに損切りを置けるのだったら勝負する価値があるというポイントを見つけてエントリーする

いい損切りポイントが見つかったから勝負する

という損切りベースのエントリーをするのです。

ほとんどの投資家の概念には無いトレードの考え方ですが、私はどちらかというとこのアプローチを取ることが多いと思います。



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損切り考 2

2018/07/05 Thu

損切りが難しい、という話をやはりよく聞きます。
特に初心者にとっては、一番難しい問題のようです。
前回、損切り考を書きましたが、少し難しい話でもありましたので、
そう思っている人向けに、具体的事例を含めて、
もう少しわかりやすく損切りの考え方を書いてみましたので、
損切りが難しいという方は、読んでみてください。



時々、こういった質問が来ることがあります。

「7717ブイ・テクノロジーを買って持っています。
業績もいいし、藤戸アナリストの推奨もあって買った
のですが、下げ続けているので、かなりの損失になって
どうしたらいいのかわかりません。」


リアルで具体的過ぎる事例ですが、こういう悩みは投資家なら、
経験があることだと思います。
今の時期でしたら、同じような悩みで悩んでいる方もいることでしょう。
ご本人にとっては、ブイ・テクノロジーがこの先どうなるのか、
これが何よりも大切なことになるわけです。



さて、多くの投資家の頭の中は、今の時点から、

「これからどうなるのだろうか」

という相場の見方しかありません。

ブイテクが下げてしまった、という現実を受け止めて、
ここからどうなるのだろうか。
もし、反転する見込みがあるのなら、買ったままキープだし、
まだ下がりそうなら、損切りするしかない。
という考えを持っていることでしょう。
これが、一般的な相場に対する取り組みであり、
疑問も持たずにずっと続けて来ている考え方です。

そういえば、2016年にこういう相談もありました。

「120円でドル円を買って、110円に下げてしまいました。
まさか100円割れは無いと思うので、持っていようと思いますが、
大丈夫でしょうか。」

(その後100円を割れで損切りとなる・・)


どちらも、早期の段階で損切りが出来なかった結果、大損になった悲しい事例ですが、
損切りをすればよかったのに、というだけでは、これはなかなか解決しない問題なんです。

つまり、

上げたり下げたりしながら、気がつけば、もしやもしやで、
ジリジリと下げられてしまった。
戻ったら売ろうと思っていたら、また下げる、仕方がないから、
塩漬け、となって、さらに下げる


ということになるので、もっと根本的なことを解決しないといけません。



実は、ここでの一番の問題となっていることは、

買ったエントリーの時点で、損切りを決めていなかった


ということなんです。
全ての根源はここにあります。

損切りというのは、エントリーした根拠が失われた時点で行うもの

です。

つまり、ブイテクであれば、ブイテクを買った時点で、どう考えて買ったのか、
を根拠に損切りしないといけません。

3万円で買ったのなら、これから上がるだろうで買っているわけですから、
もし、買った時点でのレンジを安値を割ったら損切りする、であるとか、
8%以上下げたら間違いを認めざるを得ない、とか、買った時点の想定が
間違いだった、となった時点で損切りすべきものです。

それを、下げた後(損した後)になってから、

「今から戻るだろうか、下げるだろうか」

と考えるから、ずるずると引っ張る結果になってしまうのです。

買った根拠が、これだけ下げて崩壊しているのだから、
もうこれからどうなるか、など関係ないんです。
既に、間違ったことが確定し、終わったことなんです。

ドル円なら、120円で買った時に、もしどこまで下げれば、この
買ったという想定が間違いだったと認識できるか、ということで、
想定が間違いだったと認識できるポイントが損切りポイントとなります。

買った時点において、どこで損切りするかを決めておいて、それを確実に実行すること

一言で書くとこれだけのことですが、これが出来ていない投資家がほとんどと
言っていいでしょう。

これができないのなら、そもそもそのトレードでいくら損失が出るのかもわかりません。
非常に危険です。

損切りというのは、エントリーの根拠が失われた時点で、機械的にやるもの
であって、損が出た時点の読みでやるものではない




今回の事例で、ブイテクがここから大きく戻ってトントンで決済できた、ということ
もあり得るでしょう。
しかし、その経験は、悪しき成功体験となって、また同じことを繰り返すことになります。
そうなれば、いつか大損する目を育てている、ということに過ぎません。

そういう人は、今死ななくても、将来確実に死にます。
今助かったとしても、時間の問題だけのことなのです。


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何故勝っている人の真似ができないのか

2018/07/08 Sun

savers19さんという方と、コメントでやり取りしていましたが、私のコメントが長くなるので、記事にしました。


あらなみさん
こんにちは。勝ち組(もちろん長期目線で)は、損切り(結構大きな額)してもあまりなんにも感じない。逆に大勝ちしても、さほどうれしいとは感じないと聞きます。でもどんな人もきっとはじめは、悔しさで顔を真っ赤にしたり、喜びで一日中ニタニタするような、普通の感覚を持っていたはずです。

それがどうやって薄い(ある意味人間ぽくない)反応に変容していくのか?を知りたいです。勝つようになった結果、そうなるってことだとは思うんですが、そうなるように訓練したら早く勝つようになるのでは、とも考えてしまいます。

コメントの回答でなくてもいいので、そんな話をぜひ読ませてください。





ご質問の答えですが、これは偏に、

慣れ

なのです。

大事なお金が一瞬にして消える。
逆に、1週間働かないと稼げないお金が数時間で稼げた。

こういう経験が初めてだと、普通は、恐怖に怯え、歓喜に湧き上がって当然なんです。
ポジションを持っているだけで、手に汗がじっとりにじみ、値動きを見る時に震える、という経験は誰にだってあります。

しかし、このアップダウンの繰り返しも10年もやれば、誰でも慣れてくるものなんです。
そして、全てに勝てるわけじゃない、ということもわかってきます。
相場の理想と現実を知る、ということにも繋がります。

慣れ、ということにおいては、他に何でも同じです。

例えば、外科医。
新人と熟練を大きく分けるのが、執刀経験で、誰でも最初は、メスを持つ手が震えることは想像できることでしょう。
しかし、1000例の執刀を経験するとそれが変わるのです。

パイロットは、飛行時間というのが目安になります。
新人は、所詮新人で、ベテランと違うのは、飛行時間なんです。

一般のお仕事とてそうでしょう。
どんな仕事でも、最初は緊張して、ついていくだけで必死。
しかし、年月を経れば、誰でもベテランになるものです。

また、夫婦関係しかり。
新婚時代と5年後、10年後。
あのキラキラした日々はどこに行ったのか。
こちらは慣れたくない(笑)

慣れというのは、いい面と悪い面をもたらしますが、トレードにもその影響は絶大なんです。

だからこそ、「実戦経験」「飛行時間」「経験値」が必要なんです。
相場を始めたら、とにかく実戦しろ、ノックを受けろ、というのは、この「慣れ」をつけるためということが大きいんです。

「経験値」が重要というのは、こういう意味を含むからです。
この点において、シミュレーションでは何の前進もありません。
心が伴わないシミュレーション期間は、経験値には含みません。
何度手術シミュレーションをしたとて、実際の手術では、手が震えることでしょう。
実戦で汗をかかないと経験値は上がらないんです。

目の前でお金が増えたり減ったりしないと、心を鍛えることは絶対にできません。

手法がわかればいい、と思っている人は、このところが完全に見えていないのです。
実際にお金がかかれば、デモトレと同じことなど絶対にできません。


なので、もう一つの答えは、

とにかく怖がらずに、実弾が飛び交う前線に出て、実戦経験を積むこと


です。

それで、お金のアップダウンに慣れる必要があるんです。

勝つ経験でもなく、負けた経験でもなく、「経験」そのものが大事なんです。

負けた経験があるから、人は強くなれるんです。

メスを持つ手が震えていては、いい手術はできません。

この実戦経験、すなわち1000本ノックというのは、このブログテーマにもなっているものです。
そうすれば、誰だってベテランになれます。

ただし、勝てるベテランになれるかどうかは、保証の限りではありません(笑)





あらなみさん、

記事ばりの返信ありがとうございました。この慣れにかかる年月って、大きな個人差があるように思うんですよ。それで考えたのは、やはりちょっと冷徹な、義理と温情に欠ける人の方が圧倒的に慣れるのは早いと思うんですよ。

もっと言いますと、あらなみさんが本当に何年も遠回りしたって言うのは、そういう冷徹な要素がないが故にだったのかなあとも考えたんですよ。いや、冷徹だったら、こんな丁寧に考え方を披露するブログなんて後悔しませんしね。ディスっているんじゃないですよ(笑)。トレーダーに憧れていたんだけど、その性格的な要素はずいぶん離れたところにあった、みたいな感じでしょうか。

BNFさんなんて見ていると、本当に薄いというか感情ない感じしますよね?でもそれって、人の気持ちをわからない冷淡さではなくて、それを知ったうえでやっている深さみたいなものがいると思うんですよ。

よくいう総合力の一つでしょうが、自分がこのポジを売ろうとした時、どんな人が買ってくるのか?、このへんで買ったやつはいまごろどういう気持ちで握っているのか?みたいな相手側の心理をしっかり考えないといけないので、人の心理を読めない(完全なKY)タイプの冷徹さはダメなんだと思うんですよね。

そして結構早くうまくなる人って、この冷徹な性格が多いのかなあと真剣に考えています。そして私は意外とそんな感じの人間かなあと、都合のいいことを考えたりしています。

この論が合っているなら、あらなみさんみたいな人は希少だと思いますねえ。勝ち組トレーダーなんだけど、人とのコミュニケーションが好きというタイプ。大半の勝ち組は、人との接触を避ける性格の人が多いんだと想像します。






savers19さん、こんにちは。

コメントで書いて頂いたことは、ほとんど私のイメージと同じです。
また、書かれていることは、相場を学習する上で大変重要なポイントが含まれています。

>この慣れにかかる年月って、大きな個人差がある

間違いなく、大きな個人差があります。
人によっては、慣れる必要もなく、あっという間にデキる人もいます。
そもそも、「慣れる必要がない」人がいるんです。

この点が大変重要なポイントを含んでいます。

>ちょっと冷徹な、義理と温情に欠ける人


というのは、確かにそうかもしれません。

実は、これは、別の言い方をすれば、

才能と個性

なんです。

私の場合で言えば、そういう才能には恵まれず、普通の人の感覚であったために、大変苦労しました。

私がこうやってブログを書けるのは、才能が無く、苦労に苦労を重ねているからで、だからこそ、

普通の人が相場で勝つために突破せねばならない障壁がわかる

のです。

本当に才能がある人なら、私がブログで書いていることなどわからないでしょう。
私は、苦労して、理屈で理解せねば仕方がなかったから、わかるんです。



この理屈から、もう一つの大きな真実が明らかになります。

それは、

相場には、人それぞれ才能があって、その才能を無視して、真似ることは非常に難しい

ということです。

勝っている人の真似をすればよい、という普通の習い事の理屈が、単純に相場になかなか当てはまらないのは、才能の部分が大きいからなんです。

この才能の部分というのは、実は、個性とも言える部分です。

人それぞれ個性があって、その個性の部分を無視して、人の真似をするというのは、大変難しいのです。

リスクに対する感応度、リスク許容度、投機気質、長期短期、反射神経、理解力

などなど、人それぞれ違いますから、その違いを無視して、同じことはできません。

そしてそういう才能に裏打ちされた、

相場の技術と熟練度そして目利き

が違います。

それでも、何故真似をしようとするのかというと、

同じことをすれば同じ結果になるはずだというやり方至上主義の理屈

があるからです。

しかし、その同じこと、というのは、やり方だけではない範囲を含みます。
だから、同じことはできないわけです。

イチローのスイングを真似ればイチローになれるのなら、プロ野球の選手はみんなイチロースイングになっていますよ。

カリスマ外科医の真似をすれば、簡単にカリスマ外科医になれるのなら、みんなすぐにカリスマ外科医です。


でも、そうじゃないんです。

勝っている人の真似をしようとしている人は多いと思います。
同じようになりたい、同じように儲けたい、ということで、なんとか真似をしようとするわけですが、なかなか上手く行かない人がほとんどです。

これは、勝っている人が出し惜しみをしているというのではなく、多くの場合、

やり方だけではない才能やスキル、目利きの部分が大きく左右しているからなのです。

言い方が悪いですが、わかりやすく言うと、

やり方が同じでも、下手っピーだったら勝てないよ


ってことなんです。


では、そういう才能や個性を持っていない人はどうすればいいのか。
というと、もうここは、繰り返し慣れるしかありません。

相場で勝つための要素は、3つのMとして、メソッド、メンタル、マネーマネジメント、があります。

このうち、メソッドである、やり方というのは、一瞬で真似ることができますが、それ以外の要素を鍛えるには、普通の人にとっては、気の遠くなるような時間がかかるんです。

しかし、逆に時間をかけて訓練すれば、鍛えることは可能です。

これが、技術とか、上手下手・目利きと呼ばれる部分になります。

メソッドの部分は、シミュレーションでも可能ですが、それ以外の部分が、シミュではダメなんです。
だから実戦、ということなんですね。



私に才能があるとすれば、それは、相場が好きで楽しいという才能と、諦めずに相場にしがみつく粘り気という才能です(笑)

これによって10年以上負けても負けても相場にしがみついてこれたのだから、これが意外と大きいことかもしれません。

ほんとに才能ある人なら、私が書いていることが自然にできて、最初から勝てるのだから、私のブログなど読む必要ありませんよ。

結局、カリスマの真似をしようとして、それで上手く行かなくて、という人が何故上手く行かないのか、じゃあどうすればいいのか、という人が立ち寄る里がこのブログってことですね(笑)



私も、昔は、やり方至上主義でしたから、やり方を求めるために莫大な時間を費やしてきました。

とにかく、当て方さえわかれば勝てると思い込んでいたので、徹底した当て屋でした。

今振り返ると、ほんとうに、やり方、当て方に執着していました。

勝っている人、カリスマが何かを書いていたり、セミナーをやったら、もうすぐさまに飛びついていました。

元祖カリスマ追っかけとは私のことです(笑)

彼らが、どうやって当てるのかを知るために追っかけていました。

でもねえ、恥ずかしながら、追っかけても追っかけても、勝てないんですよ。
こんな無駄な追っかけを10年以上続けていたのです。



ところが、林先生の本には、次のように書いてあったのです。
これを当時読んでいながら、完全に無視して、やり方探し、手法コレクターの道をひたすらに進んでいました。

何故なら、全部地味だからです。全部地味なんです。

相場で勝つには練習により技術を身につけないといけない。

当て方は上手くならないけど、技術はうまくなる。どうせなら上手くなることをやらないといけない。

相場には上手下手があるのだから、下手ではなく上手にならなくてはいけない。

考え方を変えれば、明日からでもプロになれる。


考え方、はぁ、何じゃそれ、って感じですよ。

当時、この言葉を無視しなければ、と今振り返るとどれだけ反省してもしきれません。。。

当時の自分が今の自分のブログを読んでも、多分無視するんだろうな~(笑)
考え方、すなわち思い込みって、ほんとに恐ろしいです。
これは、カルト教団の洗脳と同じです。
思い込んていたらそれ以外が目に入らないんです。

すなわち、当時は、やり方以外は、何も見えなかったですね。よくわかります、うんうん。




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危険な兆候

2018/07/30 Mon

先週26日、フェイスブックが一時20%の下落と大きく売られました。
原因は、市場の期待を裏切った決算だったということですが、これによって約11兆円もの時価総額が吹っ飛んだそうです。

これだけなら、フェイスブックの問題と片付けることができるのですが、翌27日、今度は、ツイッターが20%の下落となり、また、決算を発表したインテルが8%を超える下落となりました。

そもそもインテルの決算は、市場予想を上回る増収増益だったわけですが、それにも関わらずの急落というのは、マーケットに何らかの変化が起きている可能性を示唆しているように感じます。

そもそも、マーケット全体のセンチメントが強気であれば、多少決算が悪くとも、買われることが多いのです。
それを、そこそこよかったにも関わらず売られる、というところにセンチメントの悪化を感じました。

これら米マーケットをここま牽引してきた先導株が、このように急落する、というのは、マーケットのセンチメントが弱気に傾きつつある兆しになることが多いのです。

この先導株からのドミノ倒し現象は、ジェシー・リバモアが注視していたもので、昔から通用していたことがわかっています。

まず真っ先に売られるのは、先導株なんです。

27日は、同じく決算発表があったアマゾンが非常な好決算となり、それで一旦は上昇したものの、結局は微プラで終わりました。
アマゾンも今後の株価の動向には注意しておく必要があるでしょう。

日本時間の8月1日早朝には、いよいよ大御所であるアップルの決算発表が控えています。

このアップルの決算でどのような結果が出るのかによって、マーケットのセンチメントがよりはっきりするのではないかと注目しています。

普段もアップルの決算には注目が集まりますが、今回は大変重要度の高い決算だと思っています。

もし、好決算にも関わらずアップル株が大きく売られるような展開になったのなら、先導株が次々に売られる、というドミノ倒しが始まってきた、ということが濃厚になるので、いずれマーケット全体にも波及することが想定できるのではないかと考えます。

明日は、日銀があって、水曜日には、FOMCも控えているイベントウイークとなっています。

今日明日ということではなくとも、先導株の動きとNYダウの動向には、より注意しておきたいものだと考えています。

全体に波及するのは、半月とか1か月後とかになるかもしれませんが、

マーケットセンチメントの変化の兆し

に注目しておくことは、大変重要だと考えています。


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プロフィール

あらなみ

Author:あらなみ
職業:個別株投機家・専業デイトレーダー

Twitter: @aranami718

旧ブログ:
あらなみの相場技術研究所

あらなみのトレード水先案内人


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