勝ち方のお作法
2019/06/22 Sat
目の前のトレードに勝つ
ということに、多くの方がすごくこだわります。
当たり前と言えば当たり前のことでしょう。
誰だって負けるのは嫌です。
そして、
どういうやり方でやって、どこで買うのか、どこで売るのか
という
やり方
にもすごくこだわります。
これもよくわかります。
この両方が掛け合わされて、
当てる方法を探して、次々に相場を当てて取る
どうやって当てるのかだけをひたすら考えている
これが相場の目的になっているわけです。
気持ち的には、エントリーしたものを全てを勝とうとする
これがいかに非現実的なものだと理屈ではわかっていても、
気持ちがこれを実行しようともがく。
なので、何とか目の前のトレードを勝とう勝とうとする心理
が極端に働き、結果、次のようなトレード内容となるわけです。
買って、すぐに上がったので素早く利食いして1万円の利食い
買って、じりじりと上がったが、下がりかけたので3000円の利食い
買って、買値で上げたり下げたりしたので、上げた時に、素早く
利食いして1000円の利食い
買って、下げて1万円の含み損となったけど、我慢して、
戻ってきたのでトントンで逃げた
買って、少し上がったが、すぐに下げたのでトントンで逃げた
買って、じりじりと下げて、含み損が次第に拡大し、3万円の
含み損になったが、しばらく我慢して、トントンまで戻ったので決済した
買って、じりじりと上がってきたので、1万円の利食い
買って、少し儲かったが、もたもたして不安になったので決済し、2000円の利食い
これで、5勝0敗3分けです。
凄い、全勝なのか
勝った負けたという意味では、この人は、
負けないスーパートレーダーだ
ってことになります。
これは、見る人が見れば、
勝ちにこだわったトレード履歴
だということが一目瞭然でわかります。
勝率にこだわる人のトレード履歴は、概ねこういう状態
ですが、ここで、何か、疑問がわいてきます。
勝てば官軍負ければ賊軍
相場なんて、勝てばそれでいいんだよ
何をやっても、勝てばそれでいいんだ
そういう考え方を持っている人も大勢おられます。
でも、本当にこの履歴は、
勝ちまくっている素晴らしいスーパートレーダー
なのか、何か腑に落ちない気がします。
実は、みんな、
勝つことにこだわり、やり方にこだわる
わけですが、
勝ち方
にこだわる人は少ないのです。
勝てばいいんじゃないか、トレードなんて結果が全てだろう
そう思っている人も多いです。
そもそも、目の前のトレードで勝つために全力で戦う
一勝一勝を積み重ねていく
その繰り返しが勝つことなのだ
そう思っている人がほとんどだと思います。
心理的には、
とにかく、目の前の勝負に勝ちたい、勝ちたい
そして、負けたくない
10円でもいいから勝ちたい
10円でも負けたくない
10回エントリーしたら10回とも勝つ
今、目の前の勝負でとにかく一勝すること
それが目的だ
そういう、とにかく全部勝ちたいという心理的な思い
がものすごく強いです。
というよりも、ポジを買って持ってしまったら、
上がってくれ~というお祈りモード全開に突入
という人が大半でしょう。
その結果が、最初に書いた5勝0敗トレードになるわけです。
実は、、この思考パターンには、大きな問題が隠れています。
相場で勝てない大きな原因となる考え方の問題がある
のです。
どんな手法を使っても、勝ち方というものがあります。
この勝ち方が大きな問題で、
勝ち方にも、上手下手がある
そして、勝ち方には、
勝ち方のお作法
があるのです。
上手な勝ち方、下手な勝ち方
というのがあります。
そして、この事例のような勝ち方が、
下手な人共通の勝ち方
となります。
勝つことと勝ち方
は、全く違います。
勝つことは結果、勝ち方はプロセス
結果がどうあれ、プロセスが問題になるのです。
ここに、勝てば官軍負ければ賊軍ではない、
結果論ではない、プロセスの問題が潜んでいるのです。
相場で実際に勝てている人は、こういうトレードはほとんどやりません。
私の知る限りで、勝っている人が、このようなトレードをして
いるのは、見たことがありません。
実際、相場で勝っている人がこれを読めば、
読んだ瞬間に、この人はダメだとわかるでしょう。
勝てない人特有の勝ち方
をしていることが見た瞬間わかります。
もう瞬間的にわかります。
もし、こういう勝ち方をしていて、
俺は勝っているんだ、連勝してるんだ
と自慢したいのなら、やめたほうがいいです(笑)
勝った勝ったと自慢したいのはわかります。
上手な人は、愛想笑いはしてくれるでしょう
けど、これは下手自慢をしているだけだという
ことがわかっていないのは本人だけです。
これは、どういうやり方であるとか、
どういうエントリーをしているのか、
ということは問題ではなく、
こういう利益の出し方についての根本的な問題
があるのです。
こういう利益の出し方を続けている限り、
どんなやり方をしても、どんな時間軸であっても、
その人は、決して勝ち組にはなれないと私は思います。
もし、
この売買履歴を見て、何が問題なのかわからない、
勝っているのに、何が悪いんだ
と思われるのであれば、
相場の理解度が浅いと私は思います。
では、実際、何が問題なのか、ここについては、もう、
このブログで散々書いてきていることなので、
もし、あのことか、とピンと来ないとしたら、
記事を本当には読めていない、ということになるかと
思います。
今回の記事は、見る角度を変えただけのものだからです。
今回の問題の答えは、
損切りの考え方シリーズ
に完全に書いていますので、読んでみてください。
私のブログの古い読者であれば、読む必要はありません。
損切りが下手だ、上手く損切りできないという人は、
ものすごく多いです。
損切りで悩んでいる人も実に多いです。
しかし、実は、損切りが上手く行かないという理由
の多くは、勝ち方にあるのです。
損切りが下手な人は、損切りが下手なのではなく、
利益の出し方が悪い
のです。
勝ち方のお作法を心得ていないのです。
勝ち方と損切りは表裏一体
見る角度が違うだけで、同じことです。
これを切り離して考えることはできません。
決して、結果オーライではないのです。
損切りだけの問題だと考えているから、いつまでたっても
上手く損切りができず、コツコツドカンを繰り返すことに
なるのです。
ちなみに、
勝てば官軍負ければ賊軍
というのは、私の一番嫌いな格言です(笑)
我々投資家は、
結果をお祈りで左右することはできません。
お祈りモード
ではダメなんです。
一方で、
プロセスはコントロールできる
我々投資家のやるべきことは、
コントロールできるプロセスに全力を尽くす一方で、
コントロールできない結果は、素直に受け入れる
やるべきことをきちんとやって、結果を受け入れる
制御可能なことを制御し、お祈りをしない
ことが大事なんです。
つまりこれこそが、
人事を尽くして天命を待つ
ということなのです。

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ということに、多くの方がすごくこだわります。
当たり前と言えば当たり前のことでしょう。
誰だって負けるのは嫌です。
そして、
どういうやり方でやって、どこで買うのか、どこで売るのか
という
やり方
にもすごくこだわります。
これもよくわかります。
この両方が掛け合わされて、
当てる方法を探して、次々に相場を当てて取る
どうやって当てるのかだけをひたすら考えている
これが相場の目的になっているわけです。
気持ち的には、エントリーしたものを全てを勝とうとする
これがいかに非現実的なものだと理屈ではわかっていても、
気持ちがこれを実行しようともがく。
なので、何とか目の前のトレードを勝とう勝とうとする心理
が極端に働き、結果、次のようなトレード内容となるわけです。
買って、すぐに上がったので素早く利食いして1万円の利食い
買って、じりじりと上がったが、下がりかけたので3000円の利食い
買って、買値で上げたり下げたりしたので、上げた時に、素早く
利食いして1000円の利食い
買って、下げて1万円の含み損となったけど、我慢して、
戻ってきたのでトントンで逃げた
買って、少し上がったが、すぐに下げたのでトントンで逃げた
買って、じりじりと下げて、含み損が次第に拡大し、3万円の
含み損になったが、しばらく我慢して、トントンまで戻ったので決済した
買って、じりじりと上がってきたので、1万円の利食い
買って、少し儲かったが、もたもたして不安になったので決済し、2000円の利食い
これで、5勝0敗3分けです。
凄い、全勝なのか
勝った負けたという意味では、この人は、
負けないスーパートレーダーだ
ってことになります。
これは、見る人が見れば、
勝ちにこだわったトレード履歴
だということが一目瞭然でわかります。
勝率にこだわる人のトレード履歴は、概ねこういう状態
ですが、ここで、何か、疑問がわいてきます。
勝てば官軍負ければ賊軍
相場なんて、勝てばそれでいいんだよ
何をやっても、勝てばそれでいいんだ
そういう考え方を持っている人も大勢おられます。
でも、本当にこの履歴は、
勝ちまくっている素晴らしいスーパートレーダー
なのか、何か腑に落ちない気がします。
実は、みんな、
勝つことにこだわり、やり方にこだわる
わけですが、
勝ち方
にこだわる人は少ないのです。
勝てばいいんじゃないか、トレードなんて結果が全てだろう
そう思っている人も多いです。
そもそも、目の前のトレードで勝つために全力で戦う
一勝一勝を積み重ねていく
その繰り返しが勝つことなのだ
そう思っている人がほとんどだと思います。
心理的には、
とにかく、目の前の勝負に勝ちたい、勝ちたい
そして、負けたくない
10円でもいいから勝ちたい
10円でも負けたくない
10回エントリーしたら10回とも勝つ
今、目の前の勝負でとにかく一勝すること
それが目的だ
そういう、とにかく全部勝ちたいという心理的な思い
がものすごく強いです。
というよりも、ポジを買って持ってしまったら、
上がってくれ~というお祈りモード全開に突入
という人が大半でしょう。
その結果が、最初に書いた5勝0敗トレードになるわけです。
実は、、この思考パターンには、大きな問題が隠れています。
相場で勝てない大きな原因となる考え方の問題がある
のです。
どんな手法を使っても、勝ち方というものがあります。
この勝ち方が大きな問題で、
勝ち方にも、上手下手がある
そして、勝ち方には、
勝ち方のお作法
があるのです。
上手な勝ち方、下手な勝ち方
というのがあります。
そして、この事例のような勝ち方が、
下手な人共通の勝ち方
となります。
勝つことと勝ち方
は、全く違います。
勝つことは結果、勝ち方はプロセス
結果がどうあれ、プロセスが問題になるのです。
ここに、勝てば官軍負ければ賊軍ではない、
結果論ではない、プロセスの問題が潜んでいるのです。
相場で実際に勝てている人は、こういうトレードはほとんどやりません。
私の知る限りで、勝っている人が、このようなトレードをして
いるのは、見たことがありません。
実際、相場で勝っている人がこれを読めば、
読んだ瞬間に、この人はダメだとわかるでしょう。
勝てない人特有の勝ち方
をしていることが見た瞬間わかります。
もう瞬間的にわかります。
もし、こういう勝ち方をしていて、
俺は勝っているんだ、連勝してるんだ
と自慢したいのなら、やめたほうがいいです(笑)
勝った勝ったと自慢したいのはわかります。
上手な人は、愛想笑いはしてくれるでしょう
けど、これは下手自慢をしているだけだという
ことがわかっていないのは本人だけです。
これは、どういうやり方であるとか、
どういうエントリーをしているのか、
ということは問題ではなく、
こういう利益の出し方についての根本的な問題
があるのです。
こういう利益の出し方を続けている限り、
どんなやり方をしても、どんな時間軸であっても、
その人は、決して勝ち組にはなれないと私は思います。
もし、
この売買履歴を見て、何が問題なのかわからない、
勝っているのに、何が悪いんだ
と思われるのであれば、
相場の理解度が浅いと私は思います。
では、実際、何が問題なのか、ここについては、もう、
このブログで散々書いてきていることなので、
もし、あのことか、とピンと来ないとしたら、
記事を本当には読めていない、ということになるかと
思います。
今回の記事は、見る角度を変えただけのものだからです。
今回の問題の答えは、
損切りの考え方シリーズ
に完全に書いていますので、読んでみてください。
私のブログの古い読者であれば、読む必要はありません。
損切りが下手だ、上手く損切りできないという人は、
ものすごく多いです。
損切りで悩んでいる人も実に多いです。
しかし、実は、損切りが上手く行かないという理由
の多くは、勝ち方にあるのです。
損切りが下手な人は、損切りが下手なのではなく、
利益の出し方が悪い
のです。
勝ち方のお作法を心得ていないのです。
勝ち方と損切りは表裏一体
見る角度が違うだけで、同じことです。
これを切り離して考えることはできません。
決して、結果オーライではないのです。
損切りだけの問題だと考えているから、いつまでたっても
上手く損切りができず、コツコツドカンを繰り返すことに
なるのです。
ちなみに、
勝てば官軍負ければ賊軍
というのは、私の一番嫌いな格言です(笑)
我々投資家は、
結果をお祈りで左右することはできません。
お祈りモード
ではダメなんです。
一方で、
プロセスはコントロールできる
我々投資家のやるべきことは、
コントロールできるプロセスに全力を尽くす一方で、
コントロールできない結果は、素直に受け入れる
やるべきことをきちんとやって、結果を受け入れる
制御可能なことを制御し、お祈りをしない
ことが大事なんです。
つまりこれこそが、
人事を尽くして天命を待つ
ということなのです。

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