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温暖化議論と相場

2019/10/14 Mon

地球温暖化、ということに関して、みなさんはどのようなご意見をお持ちでしょう。

①地球は温暖化している

②地球は温暖化などしていない


そして、温暖化肯定派の中でも意見が分かれます。

①温暖化の原因は二酸化炭素である

②温暖化の原因は二酸化炭素ではない



話を聞くと、色んな意見を持っている人がいて、とても面白いものだと思います。

私の周りでは、意外なほどに、温暖化などしていない、もしくは、温暖化はしているが、二酸化炭素が原因ではない、という意見の人が多いです。

なので、世間的には、どうなのか、ここのところはよくわかりません。

私の意見は、ちょっと最後に置いておきます。


この温暖化是非と、二酸化炭素是非について、色んな人の意見を聞くと、実に面白い傾向が見えてきます。

それは、みんなが「自分の意見が絶対に正しいのだ」と主張することです。

温暖化が進んでおり、二酸化炭素が原因だと考えている人は、エコに徹しなくては、と思っているし、二酸化炭素が原因でない考えている人は、そんなことは無駄だ、と主張します。

二酸化炭素原因説では、ゴア元副大統領や、先日の国連でスピーチしたグレタ・トゥーンベリさんがその最右翼でしょう。

ゴア元副大統領の作った映画で「不都合な真実」とその続編を見ましたが、私から見ると、その活動の熱心さはわかるのですが、特に続編では、彼が如何に熱心に活動しているのかを見せつける映画内容なので、ちょっと引くものがありました。
何故、もっと説得力のある「どうして二酸化炭素なのか」ということに焦点を当てないのか、ととても歯がゆく感じました。

これに対して、反対意見も多く、トランプ大統領などは、二酸化炭素原因など、嘘っぱちだと公言しています。



さて、先日ノーベル賞を受賞された吉野彰さんが、次のようにインタビューで答えられていたのがとても印象的でした。

「今、自然現象などが、科学で解明されいることはほんの2%程度に過ぎない。」


私は、この話を聞いて、ものすごく納得しました。
吉野さんは「だからこそみなさん頑張って、さらに研究を進めて、解明していきましょう」という趣旨だと思うのですが、私は別のことを考えていました。

つまり、残りの98%まだ解明されているわけではないのだ、ということです。



ここで温暖化の議論に戻ります。

質問:ニュートンの万有引力は、存在しますか?

この質問に是非は無いでしょう。
引力など存在しない、という人は、恐らくいないと思います。
何故なら、この引力の存在は、科学で解明された2%の部分に相当するものだからです。


一方で、温暖化の議論ですが、これは、先ほどの2%に入っているものなのでしょうか。
議論が巻き起こる時点で、そうではないことは明らかです。

それなのに、温暖化と二酸化炭素については、どちらの意見を言う人も、自分が正しいのだと決めつけで話するところが、私には、実に奇異に感じるのです。

そもそも、一般人がこの手の意見を言う場合、それは、誰か学者の受け売りとか、権威者の受け売りであることがほとんどです。
自分で世界を調べてみたわけでもなく、研究しているわけでもなく、誰かの意見を聞いて、そうだそうだと思ったに過ぎないことです。
それを絶対そうだ、と決めつける自信が一体どこから来るのか、そこが私には、全くといって理解できません。



では、振り返って、相場のこと。
相場を先を読んだり、相場観を持ったり、ということは、投資家であれば、みんなやっていることです。

この先上がる、この先下がるということがみんな知りたいわけで、色んな情報を集めて、チャートを見て、相場観を作って行きます。

しかし、そういった相場観というのは、絶対に上がるとか、下がるとか、そういものは、ありません。

では、何があるのか、というと、実現可能性だけです。

相場に絶対などは無い、とよく言われますが、全ては可能性だけ。

絶対に上がるとか、絶対に下がるとか、は、絶対に無い。

値動きの可能性に賭けるのが相場の本質です。

つまりは、この考え方こそが、確率論的思考パターンからもたらされるものです。

なので、上がると思って買っても、可能性として、下がることがあることが前提ですから、下がればどうするのか、どう対処すればいいのか、動けます。

一方で、絶対に上がると思っていた人は、下がってしまったら、対処できずに、塩漬けするしかありません。
損切りが難しい、と言っている人は、そもそも大きく下がる可能性をあまり考えておらず、無条件に信じて買ってしまっている、ということがあります。


この、白黒思考、モノトーン思考、AかBがどちらか100%だ、と決めつけ思考、思い込み思考、を強く持っている人が、ものすごく多いことには驚きます。
そういう白黒思考の人は、反対意見の可能性を完全に排除してしまうのです。

相場が上がると決めつけているから、逆に下げても損切りができない。

損切りが難しい、という人の多くが、決めつけから来る失敗にあることに気がついていません。

相場観など、単なる可能性なのでです。

この確率思考というのは、持つのが凄く難しい、と言われています。

特に、自己中心的思考パターンで独善的性質を強く持っている人は、決めつけが激しいですから、何でも、自分が勝手に思い込んだものが絶対に正しいのだ、と決めつけるんです。
世界の中心は自分だ、と考えて、自分は絶対に正しいのだ、と思っているから、自説を曲げられないんです。

そして、自分が見えている色眼鏡で相場を見るから、真の値動きが全く見えてこないのです。

決めつけで、相場を見る。

特に、年をとると、頭が固くなると言われていますが、これも相場で失敗する大きな原因となります。

自分の思い通りにならなければ、怒り、切れる、ということも多いのです。

アルプスの少女ハイジのおんじのような頑固者が私の周りにも結構多いわけですが、これも相場で上手く行かない原因の大きなものだと思います。

思い込みが激しくて、独善的で、自分が正しい、絶対だとすぐに決めつけるんです。

相場人にとっては、ものすごく悪癖だと思います。



テクニカルにおいては、パターン認識がありますが、これは、チャートを見て、形を決め付けにかかる悪癖を誘引します。

形だけで入ってしまうのです。

なので、相場の値動きから来るメッセージに全く気が付くことができなくなります。

私は、門前の小僧習わぬ経を読む、と言っていますが、形だけで考えるから、お経の中身が全くわかっていないのです。



これらの「決めつけ」がどれほど相場で失敗の原因になっていることかわかりません。



最後に私の温暖化に対する意見ですが、ここまで書けば、もうおわかりだと思いますが、二酸化炭素原因説が排除されない以上、リスク管理から考えて、対策を打っておくべきではないか、ということです。

少なくとも、アマゾンの焼き畑農業などは、早急に手を打つべきだと思います。
それと、人口問題。
少子化ではなく逆です。
人口は、既に地球のキャパを超えているのではないか、そう感じます。
既に、インドや中東では、気温が50度を超える地域が出てきています。

そういう地域の人達にとっては、温暖化是か非か、などもうどうでもいいことでしょう。
これこそが本来の意味での事実に基づく環境認識だと私は思います。
地球規模で考えると、人類は、地球に巣くうイナゴのような害虫になってしまわないか。
この先、地球からの大きなしっぺ返しが、好き勝手してきた人類に来ないか、心配です。


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米国株の行方

2019/10/20 Sun

日本株は、基本、米国株に引きずられることが多いので、米国株の行方について考えることの方が重要度は高いです。
日本株のチャート分析をいくらやったところで、米国が風邪を引けば、日本もひかざるを得ない、というのが現状です。

さて、この米国株に限らず、相場を見て行く場合に、重要なのは、先入観や主観をできるだけ排して、中立な目で見る必要性だと思っています。

そして、事実をきちんと認識して、主観を排して、事実から、物事を考えようとする姿勢が重要です。

そのためには、弱気、強気の意見を自分のフィルターをかけずに中立に聞く、という姿勢がとても重要になります。

これは、前回に書いたとおり、人は、自分こそが一番正しくて、自分中心に世界が回っていると思っている人が多いので、とても難しいことですが、まず、自分の色を消して、白紙で話をきちんと聞いたのちに、考える、という癖をつける訓練をすれば、ある程度は身につくことだと思います。

そして、白か黒かどっちだ、というモノクロ発想ではなく、確率論的思考で臨むべきということだと思います。




さて、本題ですが、まずは弱気の意見を見て行きます。

一言で言うと、

高所恐怖症

です。

2008年のリーマンショックから、気がつけば10年以上もの間、上げ続けている米国株ですから、

そろそろ大きな調整が来てもおかしくないだろう

というのが弱気筋の論拠の大本になっています。

この感覚は、景気循環論として認識されるもので、

好景気は永遠には続かない

相場は、上がったり下がったりする


ということが、根っこにあって、その根っこの論拠として、最近の米国消費が減速、中国の変調、米中貿易摩擦の影響、債券バブル、バフェット指数、などを上げ連ねてきています。

この弱気筋の話を聞くと、なるほどなるほど、となってしまうほど、パワーを持っていますので、色々と探して読んでみてください。



一方で、強気筋の意見です。

これは、

米国株の割安

というところに論拠を置いています。

例えば、S&P500指数のPERですが、過去の経験則上では、15倍から25倍の間で行き来しており、25倍に近づけば割高に、15倍に近づけば割安に、ということを繰り返しています。
では、現在どこに位置するのかというと、意外なことに、16倍程度と、割安に位置しているのです。
この原因は、トランプ減税と自社株買いの活発化によるものではあるのですが、何にしても、割安な米国株という事実に変わりはありません。
そして、現在、景気は悪くなくて、しかも低金利の状態であることから、これから株高が来る、と見る向きもあります。
決算発表がスタートしていますが、これも意外と悪くない滑り出しです。

景気の実態が伴わず、割高に買われているのなら、バブルとなるが、実態を伴っている以上、バブルではなく、景気の実態に合わせた株価上昇である、という意見です。



今後のイベントとしては、米中貿易交渉の行方と、米国大統領選挙が控えているわけですが、この大きな2つのイベントを乗り越えれば、米国株はどうなるのか、というのが論点になることでしょう。

要約すれば、

弱気の意見としての、景気循環論に基づく高所恐怖症

一方で、

強気の意見としての、景気の実態を伴った上昇で割安

という両面の意見があるわけで、この両者をどう自分の中で消化していくか、ということになります。

私は、確率論的思考ですので、両者の確率がどうなるのか、見守りながら、今後の値動きについていくしかありません。

ここで、我々個人投資家の持っている相場観など、所詮は寄せ集めと聞きかじりなのですから、ゴミのようなものです。
なので、先入観は、持つ必要など無いでしょう。

ひたすらに、事実を積み上げて、値動きを追いかける、環境認識に基づく姿勢が大事

だと思っています。

今、相場を振らせているヘッドラインは、何を置いても米中貿易交渉の行方ですので、まずは、それがどのように決着するのか。
その決着に対して、相場がどう反応するのか。

この米中貿易交渉の行方が今後の米国株の値動きのトリガーになる可能性が高い

ということが見えます。

ここの注視しながら、自分なりの先入観を持たずに、相場についていきたい、ということになろうかと思います。

そんなこと、当たり前だろう、と言われるかもしれないことを承知で書いていますが、先入観と勝手な相場観で動いている人がものすごく多いというのが実態ですから、敢えて記事にしました。

奇をてらったり、予想に頼るのではなく、あくまでも、当たり前の事実をきちんと積み上げて相場に臨むこと

当たった外れたではない事実に基づいたトレードの根拠


これが、勝つトレードの基本だと私は思っているのです。


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プロフィール

あらなみ

Author:あらなみ
職業:個別株投機家・専業デイトレーダー

Twitter: @aranami718

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