リベンジトレード
2019/12/15 Sun
コメント欄で話題となっていることから、リベンジトレードを取り上げようと思います。
手法などと違って、あまり話題にならないことですが、とんでもなく重要なことです。
勝てる完璧な手法さえあれば、こんなことどうでもいいことですが、現実問題としては、
勝っているトレーダーとて、だましだましで、ぎりぎりでやっとこさの利益をひねり出している
わけですから、ちょっとでも心理的に崩れると、マイナスに落ちてしまいます。
これは、専業で勝っているトレーダーとて全く同じことです。
100万円勝って、95万円負けて、トータルで5万円の勝ちといったぎりぎりの利益で勝っている
というのが勝っているトレーダーの実態なんです。
じゃあ、何故彼らは勝ち残れるのか、というと、崩れないような対処の方法を知っているからです。
では、早速、対処の方法ですが、
ルールと自己規律
です。
。。。
あれっ、これだけ、、、、です。
では、具体的に見て行きましょう。
まず、具体策の前に、このリベンジモードというのは、誰にでも起きることです。
これは、勝ち残っている専業トレーダーにとっても同じことです。
ただし、専業トレーダーレベルでは、
損切りができなくて大損に至る
というレベルの人はいません。
勝っている専業の人が陥るリベンジというのは、損を取り戻そうとして、無理なトレードを何度も何度も重ねてしまって、結局、トータルで大損に至る、というケースになります。
なので、それを防ぐ工夫をしている、ということです。
もろくも崩れ去ってしまう投資家とどこが違うのか、というと、
ルールと自己規律を持っている
ということなんです。
では、やっと具体的にどうするのかという話になりますが、実は、みなさんが期待されているようなスマートなものでは全然ありません。
ブログで読んだのですが、ある専業トレーダーは、負けが続くと、
LANの線を切ってしまう
というルール?を用いています。
そして、LANの線を買いに出かけている間に冷静さを取り戻す、という時間を稼ぐわけです。
これを読んで私は、あーなるほど、そういう工夫もありだなあ、と思いました。
ここまでしなくても、多くの専業トレーダーは、
負けの回数、負けの金額に上限を設けて、それを超えたらハードストップ(絶対的にトレードを止める)をかける
ということをしています。
「今日は、ハードストップになったから、これでトレードを終わるわ~」
というトレード仲間同士の会話は日常茶飯事です。
事前に1日の負けの上限値のを決めておいて、それを超えたら強制的にトレードをストップする。
私の周りの専業トレーダーは、ほとんどがそうしてリベンジトレードを防ぐ手立てを立てています。
ここに魔法もありませんし、精神力とか、そういうものでもありません。
ダサいトレード停止ルールだけです。
ここで紹介しているのは、デイトレーダーのルールですが、スイングトレードや長期トレーダーでも同じで、それぞれに応じたルールを持って、それを守る、の繰り返しです。
スイングトレーダーなら、月間の損失の限界を設定して、それを超えたら、その月のトレードはやらない、とか、そういうものになります。
とにかく、そのルールはシンプルでわかりやすいものでないといけません。
専業レベルというのは、相当な経験を積んでいますから、それぞれが、切れるレベルやリベンジモードに入る限界を知っています。
その入りそうな瞬間にトレードストップをかけるのです。
決して、滝に打たれて修行するとか、禅寺で修行するとか、そういうことではありません。
また、いくら繰り返しても、またやってしまうのが、リベンジトレードです。
だからこそ、ルールと規律で自分を守るのです。
それと、リベンジトレードについての注意点を3つあげておきます。
第一点。
そもそも、トレードというのは、優位性のあるチャンスだからやるものです。
トレードの理由は、優位性です。
それなのに、取り戻そうという理由でやるトレードは、そもそも排除すべきものなんです。
トレードする理由が間違っているのです。
こんなことを繰り返しても、長い目で見たら、勝てるはずがありません。
第二点。
リベンジトレードで、リベンジの成功は、最悪の経験になる
ということを肝に命じておくべきです。
リベンジが成功したら、結局、次もまたリベンジを繰り返し、最後は、大損することになるのです。
だから、そもそもリベンジの成功とは、大失敗の引き金を引いただけに過ぎない、と理解しておくべきです。
リベンジは成功してはいけないのです。
リベンジの成功とは、地獄への片道切符を買っただけだ、と心から理解すべきです。
第三点。
負けを受け入れること
です。
そもそも、相場で全部勝つことなど不可能だということは、誰でもわかっていることです。
それなのに、負けを受け入れず、目の前のトレードを全部勝とうとするから、おかしなことになるんです。
そして、負けを受け入れずに、取り戻そう、仇討をしよう、と考えるから、めちゃくちゃに突入してしまうんです。
そもそも、相場は、勝ったり、負けたりしながら、トータルで利益が残るように工夫するものです。
だから、負けることは当たり前以前のことなんです。
損切りができない、リベンジトレードに突撃する、など、必然的な負けを受け入れないから、起きる現象です。
トレードは、一回一回の勝ち負けではなく、継続的取引の中で、トータルで利益をひねり出すものです。
とにかく、
ルールの確立とそれを守る自己規律
が一丁目の一番地で大切です。
それすら、熱くなって守れない、できない
というのは、経験不足ということもあると思います。
ただ、知っておくべきことは、
「Discipline Makes The Difference」
(自己規律こそが成功者と敗者との違いである)
ということです。
自己規律があるかないか、それが、勝ち組になれるか、負け組になるかの踏み絵です。
マーケットの魔術師という名著に出てくる多くのプロトレーダーが口をそろえて言っているのが、この自己規律です。
ルールを持たない
せっかく作ったルールも守れない
そんな感情的に相場をやって相場で勝とうとしていること自体がどうかしていると私は思います。
何度も書きますが、勝っているトレーダーとて、ほとんどの人はぎりぎりで勝っています。
ぎりぎりというのは、100万円勝って、95万円負けて、トータル5万円勝ち、とかそういう勝ちをしているってことです。
なので、ちょっと変なことをしたら、簡単にトータルでは負けに落ちます。
そこを守るのが、ルールであり、規律なんです。
組織に所属するディラーには、リスクマネージャーがついています。
もし、個々のディーラーの負けが込んできたら、すぐにリスクマネージャーが強制的にトレードを中止させます。
しかし、個人トレーダーには、そういった監視役がいないのですから、自分で監視するしかありません。
勝ち続けている人は、冷静で、切れない、リベンジなどしない人で、精神力を養っている
ということではありません。
ルールを作って、それを守っているからこそ、生き残っているのです。
ルールも無い、自己規律もない、ではそもそも相場で勝てるはずがありません。

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手法などと違って、あまり話題にならないことですが、とんでもなく重要なことです。
勝てる完璧な手法さえあれば、こんなことどうでもいいことですが、現実問題としては、
勝っているトレーダーとて、だましだましで、ぎりぎりでやっとこさの利益をひねり出している
わけですから、ちょっとでも心理的に崩れると、マイナスに落ちてしまいます。
これは、専業で勝っているトレーダーとて全く同じことです。
100万円勝って、95万円負けて、トータルで5万円の勝ちといったぎりぎりの利益で勝っている
というのが勝っているトレーダーの実態なんです。
じゃあ、何故彼らは勝ち残れるのか、というと、崩れないような対処の方法を知っているからです。
では、早速、対処の方法ですが、
ルールと自己規律
です。
。。。
あれっ、これだけ、、、、です。
では、具体的に見て行きましょう。
まず、具体策の前に、このリベンジモードというのは、誰にでも起きることです。
これは、勝ち残っている専業トレーダーにとっても同じことです。
ただし、専業トレーダーレベルでは、
損切りができなくて大損に至る
というレベルの人はいません。
勝っている専業の人が陥るリベンジというのは、損を取り戻そうとして、無理なトレードを何度も何度も重ねてしまって、結局、トータルで大損に至る、というケースになります。
なので、それを防ぐ工夫をしている、ということです。
もろくも崩れ去ってしまう投資家とどこが違うのか、というと、
ルールと自己規律を持っている
ということなんです。
では、やっと具体的にどうするのかという話になりますが、実は、みなさんが期待されているようなスマートなものでは全然ありません。
ブログで読んだのですが、ある専業トレーダーは、負けが続くと、
LANの線を切ってしまう
というルール?を用いています。
そして、LANの線を買いに出かけている間に冷静さを取り戻す、という時間を稼ぐわけです。
これを読んで私は、あーなるほど、そういう工夫もありだなあ、と思いました。
ここまでしなくても、多くの専業トレーダーは、
負けの回数、負けの金額に上限を設けて、それを超えたらハードストップ(絶対的にトレードを止める)をかける
ということをしています。
「今日は、ハードストップになったから、これでトレードを終わるわ~」
というトレード仲間同士の会話は日常茶飯事です。
事前に1日の負けの上限値のを決めておいて、それを超えたら強制的にトレードをストップする。
私の周りの専業トレーダーは、ほとんどがそうしてリベンジトレードを防ぐ手立てを立てています。
ここに魔法もありませんし、精神力とか、そういうものでもありません。
ダサいトレード停止ルールだけです。
ここで紹介しているのは、デイトレーダーのルールですが、スイングトレードや長期トレーダーでも同じで、それぞれに応じたルールを持って、それを守る、の繰り返しです。
スイングトレーダーなら、月間の損失の限界を設定して、それを超えたら、その月のトレードはやらない、とか、そういうものになります。
とにかく、そのルールはシンプルでわかりやすいものでないといけません。
専業レベルというのは、相当な経験を積んでいますから、それぞれが、切れるレベルやリベンジモードに入る限界を知っています。
その入りそうな瞬間にトレードストップをかけるのです。
決して、滝に打たれて修行するとか、禅寺で修行するとか、そういうことではありません。
また、いくら繰り返しても、またやってしまうのが、リベンジトレードです。
だからこそ、ルールと規律で自分を守るのです。
それと、リベンジトレードについての注意点を3つあげておきます。
第一点。
そもそも、トレードというのは、優位性のあるチャンスだからやるものです。
トレードの理由は、優位性です。
それなのに、取り戻そうという理由でやるトレードは、そもそも排除すべきものなんです。
トレードする理由が間違っているのです。
こんなことを繰り返しても、長い目で見たら、勝てるはずがありません。
第二点。
リベンジトレードで、リベンジの成功は、最悪の経験になる
ということを肝に命じておくべきです。
リベンジが成功したら、結局、次もまたリベンジを繰り返し、最後は、大損することになるのです。
だから、そもそもリベンジの成功とは、大失敗の引き金を引いただけに過ぎない、と理解しておくべきです。
リベンジは成功してはいけないのです。
リベンジの成功とは、地獄への片道切符を買っただけだ、と心から理解すべきです。
第三点。
負けを受け入れること
です。
そもそも、相場で全部勝つことなど不可能だということは、誰でもわかっていることです。
それなのに、負けを受け入れず、目の前のトレードを全部勝とうとするから、おかしなことになるんです。
そして、負けを受け入れずに、取り戻そう、仇討をしよう、と考えるから、めちゃくちゃに突入してしまうんです。
そもそも、相場は、勝ったり、負けたりしながら、トータルで利益が残るように工夫するものです。
だから、負けることは当たり前以前のことなんです。
損切りができない、リベンジトレードに突撃する、など、必然的な負けを受け入れないから、起きる現象です。
トレードは、一回一回の勝ち負けではなく、継続的取引の中で、トータルで利益をひねり出すものです。
とにかく、
ルールの確立とそれを守る自己規律
が一丁目の一番地で大切です。
それすら、熱くなって守れない、できない
というのは、経験不足ということもあると思います。
ただ、知っておくべきことは、
「Discipline Makes The Difference」
(自己規律こそが成功者と敗者との違いである)
ということです。
自己規律があるかないか、それが、勝ち組になれるか、負け組になるかの踏み絵です。
マーケットの魔術師という名著に出てくる多くのプロトレーダーが口をそろえて言っているのが、この自己規律です。
ルールを持たない
せっかく作ったルールも守れない
そんな感情的に相場をやって相場で勝とうとしていること自体がどうかしていると私は思います。
何度も書きますが、勝っているトレーダーとて、ほとんどの人はぎりぎりで勝っています。
ぎりぎりというのは、100万円勝って、95万円負けて、トータル5万円勝ち、とかそういう勝ちをしているってことです。
なので、ちょっと変なことをしたら、簡単にトータルでは負けに落ちます。
そこを守るのが、ルールであり、規律なんです。
組織に所属するディラーには、リスクマネージャーがついています。
もし、個々のディーラーの負けが込んできたら、すぐにリスクマネージャーが強制的にトレードを中止させます。
しかし、個人トレーダーには、そういった監視役がいないのですから、自分で監視するしかありません。
勝ち続けている人は、冷静で、切れない、リベンジなどしない人で、精神力を養っている
ということではありません。
ルールを作って、それを守っているからこそ、生き残っているのです。
ルールも無い、自己規律もない、ではそもそも相場で勝てるはずがありません。

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