予想とリスク管理
2020/05/26 Tue
非常事態宣言が解除されました。
すごく喜ばしいことだと思います。
日本の状況は、欧米各国と比較しても、ダントツでいい状況で、感染者数、死亡者数ともに欧米の100分の1程度と、驚異的な結果になっています。
これについては、ハグ・キス・握手をしない文化であるとか、日本人の清潔好きが原因と言われることもありますが、それで100分の1に収まると本気で思っているのだろうかと私は思います。
この中で、日本人は清潔好きという説は、欧米に対して失礼じゃないかと思います。。
また、日本政府の方針がよかったという説もありますが、欧米各国は、ロックダウンが一般的だったので、世界一ぬるい非常事態のおかげとも思えません。
100分の1というインパクトは、相当なものです。
日本や台湾の感染状況を見ると、どう考えてもファクターX(未知の要因)の存在があると思わざるを得ません。
それが、BCGであるのか、過去の季節性コロナ風邪の影響であるのか、はたまた別のファクターなのか、それは後の検証を待つ必要がありますが、何かのファクターの要因があったことは間違いないでしょう。
このファクターXが無ければ、日本も欧米並みに今の100倍の感染者がいても全くおかしくないどころか、日本のぬるーい緊急事態宣言だったので、より悪い状況もあり得たと思います。
さて、こういう状況ですが、私自身、2月初旬ごろに、どう考えて行動していたのかというと、
最悪に備える
ということをやっていました。
最悪とは、感染者数100万人以上、死亡者数数万人、というシナリオで、ほとんどの物流網が破壊され、食料入手すら困難という事態です。
最善でも、感染が収まるのは夏以降だと思っていましたので、結果は、最善のシナリオ以上の好結果に終わりました。
これを
予想
ととらえれば、見事に外れたことになります。
大外れ
でした。
では、今日あることを予想して、何をそんなに恐れてるんだ、と大した備えも無く行動していた人は、予想を見事的中して、素晴らしい、ということだったのか、ということを考えたいと思います。
私自身は、予想をしていた、というよりも、リスク管理をしていました。
その両者の何がどう違うのか、わかりにくかもしれません。
私の考えでは、そもそも将来を予想することは不可能だと思っています。
なので、いくつかの可能性のあるシナリオを構築し、最善から最悪までを立てて、もし最悪になれば、どういう備えが必要なのか、その備えをしながら推移を見守る、という行動をしていました。
どうなるかを予想するのではなく、複数のシナリオからリスク管理をし、最悪に備える
これが私の行動パターンでした。
友人は、台風が直撃する、となると、台風が来ている間は、市内の丈夫なホテルに宿泊しています。
ところが、これまでは、ずっと肩透かしに終わっています。
彼は、予想大外れで、無駄な行動をしているということになるのでしょうか。
予想ベースで言えば、毎回予想が外れているまぬけで、無駄なお金を使っている、ということになります。
自動車の任意保険。
予想ベースでは、事故が無くて、使わなかった結果、「無駄な」経費を払っているということになります。
予想から考えると、結果として事故が起こらなかったのだから、保険を掛けたのは間違いだった、失敗だったということになります。
今年事故が起こりそうにないと予想したら、保険はかけなくてよい、というのが予想をベースにした考え方です。
実は、これらの行動は、万が一のリスク管理に備えての行動であって、結果を予想してやっていることではありません。
このように、
①予想すること
②リスク管理すること
この両者を明確に区別することが、投資においても必要なスキルなんですが、これをきちんと理解し、明確に区分している人はすごく少ないのじゃないかと思います。
予想すること と リスク管理をすること
多くの投資家は、予想することには血道を上げる一方で、リスク管理は歯牙にもかけない、ということを平気でやっています。
そして、
結果論で投資を論じ、
結果オーライで、
勝てば官軍負ければ賊軍
という思考パターンを繰り返しています。
これは、すなわち
無保険車で車を運転し、事故が起こらなかったから正解、ということを繰り返しているのと同じです。
台風が来るたびに、ホテルに宿泊する友人を見ると、このことをいつも思います。

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すごく喜ばしいことだと思います。
日本の状況は、欧米各国と比較しても、ダントツでいい状況で、感染者数、死亡者数ともに欧米の100分の1程度と、驚異的な結果になっています。
これについては、ハグ・キス・握手をしない文化であるとか、日本人の清潔好きが原因と言われることもありますが、それで100分の1に収まると本気で思っているのだろうかと私は思います。
この中で、日本人は清潔好きという説は、欧米に対して失礼じゃないかと思います。。
また、日本政府の方針がよかったという説もありますが、欧米各国は、ロックダウンが一般的だったので、世界一ぬるい非常事態のおかげとも思えません。
100分の1というインパクトは、相当なものです。
日本や台湾の感染状況を見ると、どう考えてもファクターX(未知の要因)の存在があると思わざるを得ません。
それが、BCGであるのか、過去の季節性コロナ風邪の影響であるのか、はたまた別のファクターなのか、それは後の検証を待つ必要がありますが、何かのファクターの要因があったことは間違いないでしょう。
このファクターXが無ければ、日本も欧米並みに今の100倍の感染者がいても全くおかしくないどころか、日本のぬるーい緊急事態宣言だったので、より悪い状況もあり得たと思います。
さて、こういう状況ですが、私自身、2月初旬ごろに、どう考えて行動していたのかというと、
最悪に備える
ということをやっていました。
最悪とは、感染者数100万人以上、死亡者数数万人、というシナリオで、ほとんどの物流網が破壊され、食料入手すら困難という事態です。
最善でも、感染が収まるのは夏以降だと思っていましたので、結果は、最善のシナリオ以上の好結果に終わりました。
これを
予想
ととらえれば、見事に外れたことになります。
大外れ
でした。
では、今日あることを予想して、何をそんなに恐れてるんだ、と大した備えも無く行動していた人は、予想を見事的中して、素晴らしい、ということだったのか、ということを考えたいと思います。
私自身は、予想をしていた、というよりも、リスク管理をしていました。
その両者の何がどう違うのか、わかりにくかもしれません。
私の考えでは、そもそも将来を予想することは不可能だと思っています。
なので、いくつかの可能性のあるシナリオを構築し、最善から最悪までを立てて、もし最悪になれば、どういう備えが必要なのか、その備えをしながら推移を見守る、という行動をしていました。
どうなるかを予想するのではなく、複数のシナリオからリスク管理をし、最悪に備える
これが私の行動パターンでした。
友人は、台風が直撃する、となると、台風が来ている間は、市内の丈夫なホテルに宿泊しています。
ところが、これまでは、ずっと肩透かしに終わっています。
彼は、予想大外れで、無駄な行動をしているということになるのでしょうか。
予想ベースで言えば、毎回予想が外れているまぬけで、無駄なお金を使っている、ということになります。
自動車の任意保険。
予想ベースでは、事故が無くて、使わなかった結果、「無駄な」経費を払っているということになります。
予想から考えると、結果として事故が起こらなかったのだから、保険を掛けたのは間違いだった、失敗だったということになります。
今年事故が起こりそうにないと予想したら、保険はかけなくてよい、というのが予想をベースにした考え方です。
実は、これらの行動は、万が一のリスク管理に備えての行動であって、結果を予想してやっていることではありません。
このように、
①予想すること
②リスク管理すること
この両者を明確に区別することが、投資においても必要なスキルなんですが、これをきちんと理解し、明確に区分している人はすごく少ないのじゃないかと思います。
予想すること と リスク管理をすること
多くの投資家は、予想することには血道を上げる一方で、リスク管理は歯牙にもかけない、ということを平気でやっています。
そして、
結果論で投資を論じ、
結果オーライで、
勝てば官軍負ければ賊軍
という思考パターンを繰り返しています。
これは、すなわち
無保険車で車を運転し、事故が起こらなかったから正解、ということを繰り返しているのと同じです。
台風が来るたびに、ホテルに宿泊する友人を見ると、このことをいつも思います。

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