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当て屋からの脱皮 第三巻

2021/01/16 Sat

まず、たくさんのコメントありがとうざいます。
一つ一つ読ませて頂いています。


さて、前回の続きとなります。

相場を当てること = 相場で勝つこと

ではないというのなら、相場で勝つこととは、何なのか。

当て屋がいけないというのなら、どうすればいいのか。

相場を当てること以外で、どうやって勝つというのか。

当て屋からの脱皮というのは、結局、どういうことなのか。


その答えは、何か、ということで終わったと思います。





ケチだとか、隠しているのなら、そもそもこんな記事を書きません。

なので、まずは、その答えを書きます。

確率思考

です。

当て屋の人が持っておらず、勝ち組の多くが持っているのがこの確率思考です。

私のブログでも何度も紹介している考え方です。

コメントでも、多くの方が書いておられたので、勝っている方はみんな備えておられる考え方だと思います。

詳しくは、名著の

ゾーン 「勝つ」相場心理学入門

をお読みください。
他にも、確率思考を解説した本は何冊かありますので、そちらを読まれてもいいでしょう。

終わり。。





あれっ、、

ここで終わっては、これまでの繰り返しになってしまいますね。

問題は、確率思考を知ることではなく、確率思考は知っている、わかっている、でも、実戦となると全く使えないし、実際のところ意味がわからない、という人が大半だと思います。

ゾーンという本は読んだ。しかし、冗長な上に、いいことは言っていると思うのだけど、実際どうしていいのかわからない、という人が多いのが実情なんです。

問題は、

①当て屋思考とはどういうもので、確率思考とはどういうものなのか、その違いは何なのか。

②どうして当て屋思考に執着して、確率思考になれないのか。


ということなんです。

確率思考というのは、知っていてもほとんどの人は、実戦ではできないし、使えない、ということなんです。




ということで、前回の命題に戻って考えてみましょう。

まずは、目の前の勝負に全力を尽くそう。この一勝一勝の積み重ねこそが大事なのだ!!

という考え方に対する議論です。

早速ですが、わかりやすくするために、具体的に、この考え方をポリシーとする投資家A氏に登場してもらいます。
そして、実際の売買を通じて考察を進めましょう。

投資家A氏のモットーは、「俺は70%~80%は当たる」です。
勝ちにこだわるA氏は、デイトレ&スイングで大型株中心に売買しています。
わかりやすいようにエントリーは全て1000円とします。
価格的に6752パナソニック、5411JFEあたりをイメージするといいかもしれません。
新興株メインの方は、この3倍ぐらいの値幅で読んでもらえればわかりやすいでしょう。

①1000円で買って、すぐに上がったので1030円で素早く利食い。その後株は下がった。

②1000円で買って、しばらくもたもたしたので1005円で利食い。その後株は下がった。

③1000円で買って、一旦980円まで下げたので、我慢して戻ったところで1003円で利食い。

④1000円で買って、1020円まで上げたが、下げてきたので1012円で利食い。

⑤1000円で買って、そのまま下げてしまい940円になったので持ち越しし、翌日に戻ってくれたので1005円で利食い。


全て勝利で終わりましたので、5勝0敗の負け無し勝率100%の完全勝利です。
A氏によれば、このぐらいの勝利は結構ある、ということでした。

勝ちにこだわるA氏ならではの鋭い売買だったと思います。
というより、目の前の勝利に全力を尽くせば、どうしてもこういう売買にならざるを得ないとも言えるでしょう。

さて、相場は勝てばいいんだ、勝てば官軍負ければ賊軍なんだ、結果が全てだ、という人も多いです。
当て屋方程式から見れば、A氏こそが理想のトレーダー像かもしれません。

このA氏の売買を見て、短期で売買をしておられる方は「自分と同じじゃないか」と驚かれる方が大勢おられることだと思います。
どこかで俺の売買を見たな、と感じて、びっくりされているかもしれません。
実は、私は、このA氏のような短期売買を実際にされている方を大勢知っています。
なので、A氏というのは仮想ですが、実際には、このような売買をされている方が大勢おられるということがわかっています。



また、こういう意見もあるでしょう。

そもそもどういうエントリールールに基づくか書かれていないから、評価のしようが無いではないか。

しかし、このA氏のこの5回の売買だけで、勝ち組の人が見れば、このA氏が上手いのか下手なのかは、はっきりとわかります。

そして、このA氏の売買のどこがどういいのか、悪いのかがはっきりとわかっていると思います。

だからこそ勝ち組なんです。

つまり、

①どういう手法で、どのように売買したのか。

②エントリーの根拠は何か。

など、手法に関しては、その人が結局儲かっているのか損しているのか、上手いか下手かには、大した関係が無いのです。


みなさんが思いっきりこだわっておられるであろう

手法、やり方、具体的売買の方法

は、上手下手にそんなに関係が無いってことです。



では、

何が上手下手に関係するのか。

勝っている人は、負けている人と何が違うのか。

当て屋思考と確率思考と、この話とはどうつながるのか。


を次回探って行きましょう。

小出しとのご批判は、ごもっともですが、記事が長くなるのと、私も考えながら書いていますのでご容赦ください。



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コメント

Secret

No title

どういう方向に持っていくのか楽しみにしています

この場合は単純に、局面がわからないです。と思いました

1,000円を基準に上げると信じて買いポジションを取ったが、怖くて逃げた。
これでは上下にいく可能性は50%域をを越えない

上げ相場の「押し」なのか?下げ相場の「戻り」なのか?或いは「保合い」の局面なのかがわからなければ何も判断できない、という風に私は思いました

そいう意味合いとは違うのでしょうか
私はデェイトレやスキャはやらないので感覚がズレていておかしな事を言っているのかもしれません

次回の記事をゆっくりと待ちます




No title

全部プラスで終わっているけれども、
一貫していないですねぇ

確率思考

こんにちは。5年くらい株をやってますが未だに勝てておりません。
パチンコを昔からやっておりパチンコでは勝てているので確率思考はよくわかります。
パチンコであれば確率から正確な期待値を算出できます。
ですのでいくら負けてても期待値がある台を打てている限り打ち続けます。
試行回数を増やすことでトータルでプラスになるのはわかってますから。
逆に期待値がマイナスとわかったら勝てていてもその時点ですぐやめます。

これを株で考えると「期待値のある手法を使い、下振れしたときに耐えられるような資金管理を行いながら試行回数を増やす」だと思います。
しかし期待値マイナスの手法を使い続けたらいくら資金管理をしたところで長期的にかならず負けてしまいます。
だからこそ手法が大事だと思うのですが今回の記事で手法は関係ないと書かれている、、、
迷路に迷い込んでしまいました、、、

A氏の売買ですが価格で見てるからかなと思いました。
他の人やアルゴの動きを読んで売買するべきでプラスになったら利確、マイナスになったから耐えるではそもそもの売買としておかしいと思います。
しかしこれもエントリー根拠や手法の話なのでなので間違ってるっぽいですね。
次回の記事までにいろいろ考えてみます。
いつもたまになる記事ありがとうございます!
次回も楽しみにしてます!

No title

①ポジション持ってしまってから、状況によって判断をしている。

②とにかく勝ちを確定させることを最優先にしている。

結局、①及び②が行動の根底にあるのですから、エントリールールとか環境とか局面とか関係ないっつーの(笑)

なぜなら、ポジション持ったらドキドキしますし、損したくないという生存本能が働きますから、結局行きつくところは、ショボ利確と追い詰められてバンザイ、です。

ポジション持ったら絶対ドキドキしますから、状況次第では利を伸ばすのだ!とか意気込んでも、結局伸ばしきれずに利切りさせられます。間違いなし!

損切ラインに来たら損切だ!って意気込んでも、結局、その場その場で切るか粘るか判断している、、、つもりなんでしょうが、生存本能によって、選択はいつも粘るになっているわけです(笑)、

相場環境が良かったら、多少は保つ、悪かったらあっという間に撃沈、それだけの話です。

相場で勝とうと思ったら、割と覚悟と根性が要ります。

いったん決めたことは何が何でもやりきるんや、オラー!

ってな感じで。

No title

そうなんですね。

結局いろいろ何やかかんやら考えて判断してるつもり、なんでしょうが、結局やってることはいつも同じ、負け組の黄金パターン。

そう考えると怖いものです。

A氏さん...

傍から見ると支離滅裂でも、いざ自分のこととなると気づかないものですね。
とはいえ、いくらなんとも思っていなくても負けが5回10回20回、10万100万1000万と増えていくと次こそはと期待して当て屋よりの思考に傾倒するものだと思うのですが、勝ち組はどうしてそうやって破滅しないのでしょうか?

相場と人生と哲学と

あらなみさん、急に書き出したと思ったら力作続きですね。あらなみさんご自身も哲学を学ばれているので、相場について書かれた記事でも哲人の言葉の影を色濃く感じます。あらなみさんの言われることがまだるっこしいとか矛盾していると感じる人がいつもいるのですが、相場の本しか読んでないんじゃないでしょうか? せめて般若心経とデカルトを少しでも学ぶとなるほどなと思える部分があるのでないかと思います。

結局相場も人生の一部です。言うならその場の損得に振り回される当て屋の人生を歩んでいる人と自分の価値観とか信念で生きる人の差という人生論の話とオーバーラップします。だいぶ以前に虚無僧さんが「相場は人間力」と言われていたのを今でも覚えています。きっと似たものを見ているんだろうなと思ったものです。

あらなみさんの相場論も実は人生論、幸福論なんだと思います。相場は人生を幸せにするために行うものです。結局どうやって生きるのが人生全体を見渡して幸せか、が人生論だとすれば、一生を通じて心やすく結局は儲かる姿勢は何なのか? これがあらなみさんのコアだとわたしは思っていて、だとするとわたしのブログで書いていることも実はだいたいそんなもんなわけです。

人生当て屋で生きている人が相場だけ当て屋から脱皮するというのはたぶん難しいと思います。相場で当て屋から脱皮したら人生観も変わるんじゃないでしょうか?16年のおつきあいですがわたしにはあらなみさんはそう見えます。わたしは逆に人生論から相場に入った人間かもしれません。

そういう意味でわたしにはあらなみさんも相場以外の日常も書いてよいのだと思えます。それが読む人の理解につながる。こういう考え方で生きている人なんだ、そういう人だから相場をこう考えるのかって、伝わるものもあるのではないでしょうか?なにせいろいろ書いて欲しいです。何も読んでも興味深いですから。ではまた。

当て屋からの脱皮 第三巻

初めまして。初コメントです。あらなみの里さんのブログを読んで2年ぐらいになります。ところで質問ですが,あらなみの里さんが言っていることと「翁の相場道」のブログ主さんが言っていることは同じことでしょうか。それとも違うのでしょうか。自分は同じことを言っているのかなと思います。よかったら,どうなのか教えてください。

あらなみさんよろしくお願いします。

Aさんは典型期な損切りできない人って感じですかね。

コメントにて既出ですがやはりトータルで勝てるかどうかが大切だと私も考えます。

損切りと利確は表裏一体だと思います。

損を嫌って深い損切りをすればその回復に手数がかかってしまいますよね。
デイトレならその日負け確定みたいな展開も十分に考えられます。

逆にしっかり切っとけばそれ以降のトレードで取り戻しやすくなるはずです。
損切りはその後の自分の利益の為のクリックと言えるのかもしれません。

下にぶち抜かれてきつい損切りもままありますが(泣)

No title

確率思考、僕はこの字面だけでしか理解してませんでしたね。

言うは易く行うは難し。

確率思考のマスタークラスと本数冊じゃ天と地の差がある。というより宇宙と地球くらいの規模の違いがあると思っています。全然届く気配が感じられません。

負け組の語る確率思考や玉操作と、勝ち組のそれではもう全く別物ですよね。

知識がお金を産まない典型例だと思います。
知った所で出来るひとは極々わずか。
みんな知ったかぶりして利益出たときだけ得意気に話すだけ。
パチンコでトータル負けてるのに、大勝ちの時だけ吹聴するのと一緒。

はじめての書き込みです

はじめまして!
ネットの書き込みは初です。
相場の勉強を兼ねて時々拝見させて頂いてます。
じぶんの理解力が不足している
せいで、あらなみさんの言葉
なんとなくしか理解できませんが。
相場が上がるか下がるかなんて分からないですよね(笑)
本気で教えて欲しいです(笑)
だけど私は負けた事は一度しかありません(笑)(お小遣い程度ですけどね)
そんなもんですよ〜皆さん。
私は基本長期なので、勝った負けたは
あまり関係ないですがね。。。

今年から建玉の操作は封印してワンウェイのトレードに切り替えています。スロットマシーンのレバーを引くように。

次の記事が待ち遠しです。

No title

日本株で勝てる人は少ないと聞きます。難しいことをせずに米国株に長期投資をすれば誰でも勝てるのではないでしょうか?

何がいけないかクイズへの挑戦

買いに入った理由、株価の上値目処と損切りラインが明確でないので、入った理由とは関係ない理由で売ったりしていて、本来の期待値の儲けが得られる売買にはなってないですね。

No title

わたし
毎日、少しは勝てますが、トータルでは負けてます。
この私みたいなのが、負け組では、ないでしょうか?

勝ち組の方は、ほとんど10回以上、負けても、
どこかで、たった4,5回でも、その負け分を取り戻せてる人
一ヶ月でみれば、プラス
一年では、必ず、プラスになるという人では、ないでしょうか?!

私は、そんな勝ち方、手法を探し求めてるのですが
それこそ、この私の考えかたは
当て屋思考に入るのでしようか?
だめなんですかね〜

No title

ジェシー・リバモアの名言に「金を失わないためには何をすべきでないかが分かった時、相場で勝つのに何をすべきかということが、ようやくわかり始めるのだ」というものがあります。損失を出す原因を排除していくことで優位性が生じるのではないでしょうか。

No title

相場と同じくあらなみ先生様もじらしプレイが得意のようでして、まあ何か私もちょっとまた書いてみようかと思います。

じつは、私も形だけを見るならば、このA氏と似たような売買を過去行っていたことがあります。

資金を20分割できるくらいに割り振って、とにかく乗せでもナンピンでも何でもいいからトレンドに順(と思う)方向のみにポジをばらまいていって、利益が乗ったポジ(25~50pipsくらいが多かったですが)をちょこまかちょこまか利確しまくるという、そんな売買です。
すぐに利確するからポジ構成は当然ナンピン引かれ玉が常態化する形になります。

利を伸ばさずに、損を伸ばすというそういう形です。

何でこういう売買をしようかと思ったかというとですね、数か月単位の中期のトレンドが発生しているという前提で、そのトレンドを取っていこうという戦略なのですね。

で、ちょっと変わっているのがそのトレンドを取る戦術のほうでして、とにかくチョボ利確優先、利はチョキチョキ切り取って、じゃあ損はどうなるのかというと、ポジはトレンドに順方向なんだから損ポジは耐えてりゃそのうち戻ってくんだお、トレンドってのは安値(又は高値)を更新するからトレンドなんだっつーの、だから損ポジは耐えてりゃそのうち戻ってくんだよ、細けーこと気にすんなよこのスカタン!と、いう姿勢の売買です。えっ、トレンドって前提が外れてたら?、損ポジどっちゃり抱えてドボンすりゃいーだろこのスカタン!

私がこういう売買をやっていたのは2009年4月~年末辺りのドル円でして、緩やかなダウントレンドをショートポジ一本槍で、愚直に、とにかく遣り切る・・・。

え~とですねえ、利はチョキチョキ切り取るのであんまドカッと儲かりはしないんですけれども、とにかく回数多く利確できるんのと、取りっぱぐれってのが無いんですね。だから7~8か月で数百連勝はしましたね。

まあ、それはトレンド発生中ということと攻める方向があっていたからこそ、その恩恵があったわけで、場も時期も考えずにただナンピン一本槍やったってそりゃイカンのですが、まあ、それは本題ではなくってですね、、、

長々とした前振りを経て私の言いたかったこと・・・、

えーと、数か月単位のトレンド、所謂うねりとも言えますが、トレンドに順方向って言っても、逆行流れってのはあるわけですね。陰線陽線7~8本くらいは普通にありますし、流石に15くらいを超えると、それ、逆行流れやのうて順行流れちゃうか…、みたいな感じですが、まあ、12,3本くらいの逆行流れはあるわけです。

利はチョキチョキ切り取り、損ポジ放置、そうすると当ったり前田のクラッカーって話なんですが・・・、

モノの見事に損が育ってしまうのです(笑)

そう、

逆行流れのたびに、モノの見事に損が育つのですwww

いや、そりゃ当たり前田の話なんですが。損が育つのはそりゃ必然です。わかっていたつもりです。しかし、、、逆行流れのたびに、ものの見事に損が育って、何かもう笑ってまうというかなんというか、同じことを繰り返して猿の如しって感じで。

損が育つんだったらイカンじゃないかという話ですよね。

毎度損が膨らんで悶絶して、ウ~、止めてくれ、これ以上逆行しないで、お願い、何でこんなに損ポジが溜まったトレンド転換キワキワポイントで雇用統計なんだよ、舐めてんのかよこの野郎、ウ~、堪忍してくれ、頼む頼む頼む・・・、

戻ってきちゃうんですwww

まあそれはトレンド発生、継続中の見立てがホントにそうだったからなんですが、まあしかし相場の動きのじらし焦らし脅かしプレイっつーのはお見事なもんです、ほんとにキワキワの嫌なところを攻めてから動くというかなんというか・・・

長々としましたが・・・、私のこの時の売買はまあいいんですよ、引き際が上手くいかないことが多いぞってな話なだけで。分かって敢えてやってるってんならまあいいんですよ。

A氏のダメなところはそういう確信犯的なところもなく、本能のままになっちゃいました的な。

利をチョキチョキで損は放置、そこにプラスしてナンピンを繰り込むともうびっくらぽんって感じで損が溜まりまくります。
必ずどこかで爆発する爆弾を育てているという感じになります。

そういう意味で、あらなみ先生の言う、手法、やり方、具体的売買の方法などは関係ないのです。

途中経過はどうあれ、ワンパターンでこれをずっとやってたら、必ず行きつくと
ころは大爆発です。

(ワンパターンじゃなきゃ???)

この損の育ちようというのは、もうホントに思わず笑ってまうような感じなんですよね。

またかよ!!!って(笑)

No title

あらなみさん、こんにちは。
久方ぶりにお邪魔させて頂きます。

記事の本筋とはズレるかもしれませんが、勝っている人負けている人について私なりに思う事を書かせて下さい。
相場に付いてアウトプットできる場は私にとって貴重でして…この場をお借り致します。

いきなり横道に逸れますが、今回のコメントを書いてみて相場について話をするというのは本当に難しいと感じました。
特に文面だけで伝える、というのは発信者も受信者も難儀するところですよね。

ですので、私の分かりづらく遠回りな文章もご容赦頂ければ。という言い訳を…笑

さて、本題ですが、私の場合取引に当たってチャートによるテクニカル分析が欠かせません。
テクニカル分析といっても私の場合はインジケーターはほとんど使用しませんがライン程度は引きます。これはただの物差しです。

ラインを引いて何を見てるのかと言えば、あらなみさんの言葉を拝借しますと、値動きによるメッセージを見ています。端的に言えば過去から現在までの値動きですね。
チャートは未来を映さないので当たり前ですが笑

なぜそんなものを見るかというと、値というのは好き勝手に動いている訳ではなく、事情が値を動かしていると思っているからです。
相場は人間が作り人間が動かしています。そして、人間は事情や立場で動かされるものです。

何が言いたいのかというと、相場で利益を残したいのならば、相場の構造や事情、詰まるところ値動きの原理に目を向けるべきなのだと私は考えています。

例えば、以前の記事のコメント欄にて、あらなみさんご自身が小豆の売買について書かれていました。
まさしく構造や事情から生ずる値動きの原理についてのお話でした。

その他にも、相場には株、為替、商品先物等があります。ですが、それぞれ商習慣や取引規模、経済における役割が違います。
ということは同じ相場ではありますがそれぞれ構造が違います。それ故に値動きも違うのでしょう。

私たちが儲けるためには値動きが全てではあるものの、値動きという現象だけに目が向けば翻弄されて終わります。ですが、原理を理解しようとすれば見えてくるものがあります。

構造や原理が理解できているから再現性があります。構造が理解できていないものを分解して組み立て直すことはできません。
理解ができていれば、トラブルが起きても対処ができます。
手法だけ、インジケーターの見方だけを聞いても意味がないのはこのためです。

ただ、こうしたことを踏まえたやり方は実践し経験して自分の手に馴染んでいくものだと思います。
だからこその千本ノックなのでしょう。

つまり、利益の出し方というのは百人百様ですが、継続して利益を出しておられる方は相場の構造や他人の事情を理解し、そこから生ずる値動きを利益の源泉としているのだと思います。

だから、株や為替、日経先物とフラフラしていた私はまったく成長がなかったのですね笑

最後にA氏の売買についてですが、リスクリワードからしておかしいですし売買がちぐはぐですね。これは、良いカモでしょう…いつかは丸焼きにされそうです。

クイズについて

あらなみさん
はじめまして。最近あらなみさんのブログを知り、食い入るように読んでいる最中です。

トレードを始めて半年ちょっとの新米ですが、クイズに挑戦させて頂きます。

回答:トレードで背負うリスクと、得られる利益の比率が合ってないため

①1000円で買って、すぐに上がったので1030円で素早く利食い。その後株は下がった。→利益3%

②1000円で買って、しばらくもたもたしたので1005円で利食い。その後株は下がった。→利益0.5%

③1000円で買って、一旦980円まで下げたので、我慢して戻ったところで1003円で利食い。→利益0.3%、リスク2%

④1000円で買って、1020円まで上げたが、下げてきたので1012円で利食い。→利益1.2%

⑤1000円で買って、そのまま下げてしまい940円になったので持ち越しし、翌日に戻ってくれたので1005円で利食い。→利益0.5%、リスク6%
以上5回のトレードをまとめると
勝率:100%
平均利益率:1.1%
となります。
ただ、そのために背負ったリスクは平均すると1.6%となり、利益よりも大きくなってしまいます。
今回の例では下がった後値が戻ったので結果として助かりましたが、戻らなかった場合はお手本のようなコツコツドカンになってしまうと考えられます。

トレードは勝率、利益、リスクを掛けた期待値がプラスになることを目指すと理解しています。。。
今回の例の場合は、例えば損切りを1%のとこに置くと
①→利益3%
②→利益0.5%
③→損失1%
④→利益1.2%
⑤→損失1%
勝率60%、平均利益率1.56%、平均損失率1%、1トレードあたりの期待値が
1.56×0.6-1×0.4=0.54%となり、トレードを繰り返すほど利益が増えていく計算になります。
と、偉そうに書いてみましたが合っているかはあまり自信がありません(笑)
僕自身はスイングのブレイクアウトトレードを実践しておりますが、裁量の難しさをひしひしと実感しています。
理論上は例えば勝率40%、リスク:リワード=1:2を維持すれば期待値がプラスになるとは理解しているのですが、目まぐるしく変わる相場環境の中、今はタイトに損切り利確をするのか、それとも少しリスクを増やすのか…という判断が難しく。。。おそらくここの判断が技術の部分、相場の上手い下手の部分なんだろうな、と思っています。
トレード記録(利益率、損失率、勝率、保有日数等)とトレードした銘柄のその後のチャートを頻繁に振り返って利確をもう少し引っ張るかとかタイトに決済して勝率を上げるかという戦術を練っていますが、このフィードバックもこのやり方でいいのかなあと悩みながらやっています(笑)

長々とすみません。今後も勉強させていただきます。
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プロフィール

あらなみ

Author:あらなみ
職業:個別株投機家・専業デイトレーダー

Twitter: @aranami718

旧ブログ:
あらなみの相場技術研究所

あらなみのトレード水先案内人


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