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予想とリスク管理

2020/05/26 Tue

非常事態宣言が解除されました。
すごく喜ばしいことだと思います。
日本の状況は、欧米各国と比較しても、ダントツでいい状況で、感染者数、死亡者数ともに欧米の100分の1程度と、驚異的な結果になっています。
これについては、ハグ・キス・握手をしない文化であるとか、日本人の清潔好きが原因と言われることもありますが、それで100分の1に収まると本気で思っているのだろうかと私は思います。
この中で、日本人は清潔好きという説は、欧米に対して失礼じゃないかと思います。。

また、日本政府の方針がよかったという説もありますが、欧米各国は、ロックダウンが一般的だったので、世界一ぬるい非常事態のおかげとも思えません。

100分の1というインパクトは、相当なものです。
日本や台湾の感染状況を見ると、どう考えてもファクターX(未知の要因)の存在があると思わざるを得ません。
それが、BCGであるのか、過去の季節性コロナ風邪の影響であるのか、はたまた別のファクターなのか、それは後の検証を待つ必要がありますが、何かのファクターの要因があったことは間違いないでしょう。
このファクターXが無ければ、日本も欧米並みに今の100倍の感染者がいても全くおかしくないどころか、日本のぬるーい緊急事態宣言だったので、より悪い状況もあり得たと思います。



さて、こういう状況ですが、私自身、2月初旬ごろに、どう考えて行動していたのかというと、

最悪に備える

ということをやっていました。
最悪とは、感染者数100万人以上、死亡者数数万人、というシナリオで、ほとんどの物流網が破壊され、食料入手すら困難という事態です。
最善でも、感染が収まるのは夏以降だと思っていましたので、結果は、最善のシナリオ以上の好結果に終わりました。

これを

予想

ととらえれば、見事に外れたことになります。

大外れ

でした。

では、今日あることを予想して、何をそんなに恐れてるんだ、と大した備えも無く行動していた人は、予想を見事的中して、素晴らしい、ということだったのか、ということを考えたいと思います。

私自身は、予想をしていた、というよりも、リスク管理をしていました。

その両者の何がどう違うのか、わかりにくかもしれません。

私の考えでは、そもそも将来を予想することは不可能だと思っています。

なので、いくつかの可能性のあるシナリオを構築し、最善から最悪までを立てて、もし最悪になれば、どういう備えが必要なのか、その備えをしながら推移を見守る、という行動をしていました。

どうなるかを予想するのではなく、複数のシナリオからリスク管理をし、最悪に備える

これが私の行動パターンでした。



友人は、台風が直撃する、となると、台風が来ている間は、市内の丈夫なホテルに宿泊しています。
ところが、これまでは、ずっと肩透かしに終わっています。
彼は、予想大外れで、無駄な行動をしているということになるのでしょうか。
予想ベースで言えば、毎回予想が外れているまぬけで、無駄なお金を使っている、ということになります。


自動車の任意保険。
予想ベースでは、事故が無くて、使わなかった結果、「無駄な」経費を払っているということになります。
予想から考えると、結果として事故が起こらなかったのだから、保険を掛けたのは間違いだった、失敗だったということになります。
今年事故が起こりそうにないと予想したら、保険はかけなくてよい、というのが予想をベースにした考え方です。



実は、これらの行動は、万が一のリスク管理に備えての行動であって、結果を予想してやっていることではありません。

このように、

①予想すること

②リスク管理すること


この両者を明確に区別することが、投資においても必要なスキルなんですが、これをきちんと理解し、明確に区分している人はすごく少ないのじゃないかと思います。

予想すること と リスク管理をすること

多くの投資家は、予想することには血道を上げる一方で、リスク管理は歯牙にもかけない、ということを平気でやっています。

そして、

結果論で投資を論じ、

結果オーライで、

勝てば官軍負ければ賊軍

という思考パターンを繰り返しています。

これは、すなわち

無保険車で車を運転し、事故が起こらなかったから正解、ということを繰り返しているのと同じです。

台風が来るたびに、ホテルに宿泊する友人を見ると、このことをいつも思います。


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環境激変のニュース

2020/04/19 Sun

今回、金融政策について、書こうと思っていましたが、大きな転機になる注目すべきニュースが昨日舞い込んできたので、それについて、ニュースの内容と、私なりの考察を書いておこうと思います。

当然ながら、私は、投資家であり、感染症の専門家ではありませんので、ここで書くことは、一素人のたわごとだと思って、聞き流してもらえればと思います。



まず、そのニュースですが、米ASCニュースによると、シリコンバレーのサンタクララにおいて、

カリフォルニアで抗体検査、予想より遥かに多い罹患率が判明
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/19372

世間にはこうした無症状で感染の自覚がないままに治癒し、免疫を得ている人々がいる。
それを割り出すために始まった抗体検査だが、最初の試みで思わぬ結果が出た。
ABCニュースの報道によると、カリフォルニア州サンタクララ郡で試験的に行われた抗体検査を受けた3300人のうち、抗体反応があったのが2.8~4.2%程度だった、というのだ。
サンタクララ郡の人口は200万人ほどで、郡内の感染者は公式には1000人程度、と発表されていた。
しかし抗体検査の結果から、実際には4万8000~8万1000人程度がすでに感染していた、という予測が成り立つ。
PCR検査などで陽性が判明した人の50~80倍、という驚くべき数字だ。




また、同じことですが、AFP通信は次のように伝えています。

米シリコンバレー、実際のコロナ感染者数は公式発表の50倍超 研究
https://www.afpbb.com/articles/-/3279177

米スタンフォード大学(Stanford University)の研究者らはフェイスブック(Facebook)を使用して、サンタクララ(Santa Clara)郡からボランティア3300人を募集。住民から採取した血液サンプルでウイルス抗体を検査した。その結果、全人口の2.5%から4.1%が感染していることが推定されるという。これは確認された感染者数の50倍から85倍に当たる。
これによると、実際の致死率は0.2%未満となる。






ここからが私の考察です。

アメリカ全土の傾向がこれと同様の状況なのかどうかは、今後の調査を待たないといけないわけですが、もし、この調査結果がアメリカ全土の傾向だとすると、大きな転機になるニュースだと私は考えています。

①全米で行われている感染封じ込め策は完全に失敗している。
②感染者のほとんどは、無症状、もしくは軽症で検査にも行かずに終わっている。
③致死率は、0.2%となり、インフルエンザとほとんど変わらない。


PCR検査を積極的に行っているアメリカですら、その検査で陽性が判明した人数の実に80倍の既感染者が存在した、ということは、如何にこのウイルスの感染力が爆発的であるのかを示すと同時に、感染しても、無症状や軽症で終わって、検査にもいかない人がほとんどだということを示しています。

潜在感染者がいっぱいいるということは、前々から想像では言われていたこととはいえ、実際にこれほどだとは想像もできないものだと言えるでしょう。

昨年、アメリカでインフルでの異常な数の死者数が報じられていましたが、それも、新型コロナとの関連性が疑われる事態です。



今、新型コロナでの重症化で言われていることは次の2点です。
①感染者のうち重症化するのは20%である
②重症化した人の半分は死亡する


つまり、毒性が非常に高いということで、重症化するリスクが高く、死亡率は、インフルエンザの100倍程度であるということです。

この毒性の高さがあるからこそ、世界中が大騒ぎする事態になっているわけです。


つまりは、今の緊急事態は、全て、この毒性の高さを前提にしている、ということです。

しかしながら、もし、シリコンバレーでの調査結果の傾向が今後、全米で証明されることなれば、この前提は完全に崩れることになります。

つまり、このニュースは、大変なニュースなのです。

実際の新型コロナの毒性は、想定されているよりも非常に低い可能性がある

ということは、ものすごいことです。

残念ながら、重症化したり、亡くなられる方は、今後も増え続けることが予想されますが、それは、インフルエンザや他の既存の感染症でも同じことです。

新型インフルの重症化率や死亡率が、インフルなど他の感染症と同じレベルだということになれば、今の経済を犠牲にした封じ込め政策は、根本的に見直されることになることになるでしょう。



日本では、現在、非常事態宣言が全国で適用され、活動自粛が続けられています。
場合によっては、年単位の戦いになるとか、少なくとも夏までに終息する兆しは無い、と言われています。

しかし、積極的にPCR検査をしているアメリカですら、把握されている感染者の50倍~80倍の抗体反応があったということは、PCR検査に非常に消極的な日本においては、それ以上の数字が出ることが論理的に考えられることです。

私が住んでいる市では、感染者は現在24名で、うち重症者は2名です。他は全て軽症または無症状です。
では、何故、無症状者などから感染者が見つかったのかというと、ほとんどは、クラスターや家族の感染者からの芋ずる式で検査したからこそ見つかっているということなのです。
ですから、それ以外の人は、肺炎の症状が出て、重症でない限りは、検査すらされていない、というのが実情なんです。
知人の医者の口コミによると、明らかに症状があっても、本人が申し出ない限り、検査はしないということでした。
なので、日本の感染者数については、明らかにきつい症状が出た人もしくは、その濃厚接触者に限ると、いうことになっています。

つまり実際の感染者は、もっと多いのではないか。

このことについては、多くの人が既に薄々はわかっていることだと思うのです。

私は、実際の感染者数については、把握されている数倍から10倍程度はいると思っていました。
しかし、シリコンバレーでの調査で80倍という数字が出たというニュースを見て、本当にビックリしました。
何度も書きますが、アメリカは積極的にPCR検査をしている国です。
そのアメリカですら80倍の潜在感染者が存在した、という結果は、驚くべきことだと思います。



このウイルスの毒性の高さがどうかということは、ものすごく大きなことです。
2009年の新型インフルエンザの時も、一時的には、大騒ぎになりました。
当初、ついに新型インフルが出た、ということで、空港の検疫からスタートして、WHOが緊急事態宣言を出すまでに発展し、各国臨戦態勢となりました。
覚えていない人が結構いるのがびっくりですが、当初は、新型インフルで死者が出たとか大騒ぎになって、大阪では、休校騒ぎにまで発展しました。
結局、毒性が通常のインフルと同等とわかって、今では、季節性インフルの仲間になっています。
決して、感染拡大が止められたとか、封じ込めに成功したとかではありません。
未だに死者も出ています。
つまり、毒性が低いことがわかって、普通のインフルの仲間として感染が続いている、ということです。
当然、免疫の弱った人に感染すれば、ハイリスクになることは、既存のインフルと同じです。



それと、今、奇妙な光景が中国で見られています。
感染終息だということです。
あの中国です。繰り返しますが、あの中国です。しつこいですがあの中国です。。。
武漢の封鎖解除だとかを盛んにアピールしていますが、日本から見ると、何の信頼性も無い中国のことだから、どうせまた感染拡大が起きるのじゃないかと見ている人がほとんどでしょう。
中国の発表を信じるめでたい日本人はほとんどいないのじゃないかと思います。
しかし、もし、シリコンバレーのように、武漢でも、感染がかなり一巡してしまっているとすれば、話は全く違ってきます。
既に、多くが感染済みで、何らかの免疫を持っている状態になったのだ、とするならば、中国の妙な解放感あふれる光景も、まんざら嘘ではないのではないか、とガテンが行くように思うのです。



そうは言っても、新型コロナでは、重症化リスクは存在します。
現在、治療薬が検証されていますが、今の臨床検査状況から見ると、軽症者にはアビガンが、重症者にはレムデシビルの有効性が複数報告されています。

新型コロナの“治療薬候補”『レムデシビル』


こちらも来月あたりにははっきりと見えてきそうです。

また、NHKなどによると、

新型コロナウイルスに感染し、肺炎が重症化して呼吸できなくなるケースについて、量子科学技術研究開発機構などの研究グループは、免疫の働きを高める「インターロイキン6」という物質が関わっており、この働きを抑える薬を使うことで治療できる可能性があると発表しました。

これは、BCGワクチンの有効性を示唆するものでもあります。
米国やヨーロッパ各国に比べて、日本の感染状況は異常なほどに拡大していません。
テレビでは、日本の感染拡大を盛んにアピールしていますが、海外のような爆発的な感染拡大起こらず、相当抑えられています。
日本だけを見ると、感染が拡大しているように見えますが、PCR検査をしていないというだけでなく、重症者や死亡者が、ヨーロッパなどと比べて突出して少ないのは、上履き文化とか、綺麗好き、ハグをしない、とかでは説明できない少なさなので、何か他に理由があるはずなんです。
この理由が、インターロイキン6だとすると、BCGワクチンが関わっていることが今後明確になるかもしれません。

BCGについては、こちらで詳しく書かれています。

新型コロナウイルスとBCG



テレビのニュースでは、大変だ、大変だ、というものしか流していませんので、見ていても、ゆうつになるだけで、ほとんど意味がありませんが、今後、

①重症化率が想定よりもはるかに低い

②重症化しても、有効性のある治療薬が見つかってきている


ということが数か月以内にはっきりとしてくれば、今回の騒動も終息に向かう可能性が見えてきます。

ただし、これは、そうなってほしいという私の希望的観測も含めて書いていますので、バイアスがかかっていることはご承知ください。
また、シリコンバレーでの検証結果が、今後、全米や日本などの各国で証明されなければ、この考察は、全く無意味になることを前提で読んでください。



今回の新型コロナについては、未知の部分が多く、大騒ぎになっていますが、シリコンバレーでの検証の結果が他でも証明されてくれば、2009年の新型インフルと同様の終息になる可能性が非常に高くなります。

すなわち、これは、終息に何年もかかるという専門家がいますが、それまで経済活動や行動の自粛が要請されるという事態は避けられる、ということです。
これがはっきりとわかってくるのは、抗体検査が幅広くなされて、実際の感染状況が見えてくる2~3か月後になると思います。
日本でも、やっと抗体検査が今月末からスタートするそうです。抗体検査そのものは、PCR検査と違って、簡便で、血液を数滴たらせば10分ほどでわかるので、普及にそれほど時間はかからないでしょう。

ただ、それがはっきりするまでに、株式市場は大きく反応するでしょうから、株の回復はより早い段階になると思われます。

既に、株式市場は、大きく戻しているところですが、その理由としては、今回の新型コロナによる業績悪化は、一時的なものであって、早晩回復するという想定によるものです。

これが、今後、新型コロナの毒性の低さが証明されれれば、それを裏付けることとなります。

つまり、多くの企業にとっては、新型コロナによる減収減益は、投資で損したとかの特別損失的な位置付けになるということです。

ですから、このシリコンバレーでの調査結果については、私は、相場においても、また、今後の生活においても、非常に注目すべきニュースだと思っているのです。



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石が流れて木の葉が沈む

2020/03/23 Mon

17日から19日の3日間にかけて、マーケットでは、驚くべき現象が起きました。
それは、アンワインドという現象で、石が流れて木の葉が沈む動きです。

過去の急落時にも、時々起きていた現象でしたが、これほど大規模に起きたことは見たことがありません。
正に、歴史的アンワインド旋風が3日間にわたって、突然吹き荒れました。

アンワインドについての説明は、こちらの五月さんの解説が大変丁寧にされておられますので、こちらを読んでください。

市場の崩壊には表と裏の顔がある

私は、17日の銘柄の動きが奇妙な動きをしていることに気が付いて、何かおかしなことが起きている、と思っていましたが、これが、18日、19日と続くこととなります。

よほど大きなファンドの巻き戻しが起きていると推測されます。
ロングショートの巨大ヘッジファンドが、運用停止などに追い込まれた感じです。


これは、同一セクターの動きとして、

9437ドコモ-9433KDDI

8766東京海上-8630損保ジャパン

9502中部電力-9503関西電力


などでも散見されていましたが、それよりも大きいのは、セクター横断の解消でした。

買いセクター

地銀、運輸、3099三越などの百貨店・8267イオンなど小売り 

売りセクター

8035東京エレクトロン、6857アドバンテストなどのハイテクセクター

などが大規模に行われたようです。

他にも、中小型株においても、色んなところに、巻き戻しの動きが出ています。

このように、先週は、日経平均などインデックスの動きは、やや下げ渋りの動きとなっていますが、銘柄間では、強烈な売りと買いが組み合わさった動きが展開されました。

歴史的な巻き戻し相場であったと言えます。

ファンダメンタル的に悪いと言われているセクターがめちゃくちゃに買われて、ファンダメンタルがいいと言われているようなセクターがめちゃくちゃに売られる動きが出ました。
そうなると、信用売りが多い銘柄が上がり、信用買いが多い銘柄が下がる、という動きにもなっています。

それとリートの売りがすさまじい勢いで出ています。
地銀の売りと言われていますが、ここにもロングショートのヘッジファンドの売りがかんでいるように思えます。
もしかしたら、リートと内需株などを組み合わせていたのかもしれません。

もう一つは、9984ソフトバンクの売りがすさまじかったことです。
これは、9437ドコモの強烈買いとペアというよりも、ソフトバンク単体での材料売りと思われます。

ついでに、サウジアラビアの逆切れによる原油の暴落。
そして、NY州に外出規制が出るなど、アメリカでの止まらない新型コロナの感染拡大が起きています。

COVID-19 Coronavirus Pandemic

そもそも昨年までのアメリカ株の上昇がすさまじかったため、これが反落の動きとなると、相当なところまで下げる可能性があります。
今朝のモーサテでは、失業率が30%になるなどの予想が出てきており、相当深刻な状況になりつつあります。

この材料に加えて、今週は、このアンワインドの動きが続くのか、それとも終わるのか、これが一番の注目点となる、そう思って見ています。

全体が下げ基調にあることから、特に買われ過ぎ銘柄については注目です。


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今やるべきこと

2020/03/08 Sun

多くの投資家が気になっていることは、当然ながら、この先相場は戻るのだろうか、下げるのだろうか、ということでしょう。

しかし、そんなことは、いくら考えても、そもそもわかるはずがありません。

そういうわからないことを一生懸命考えるよりも、今、やるべきことがある人が大勢います。

それは、

救命ロープにつかまること

です。

つまりは、損切りです。

こちらの記事が参考になるかと思います。

投資における最も重要な概念

明日以降の株価を予想して、下げそうなら切るけど、上げそうなら様子を見る、といったような考えで相場をやっていては、いつまでたっても持ったままで損を放置することになります。
こういった対応を続けている限り、今回助かったとしても、次回には必ず破滅が待っています。
つまりは、今回助かろうがどうしようが結局は関係ないということなのです。
今回助かったことで、次回も同じことをするわけですから、ちょっと延命できだだけです。
今回、持ち続けたことで、その人の相場人としての運命は、どちらにしてももう終わりです。

相場の上手い下手というのは、上げ相場ではそんなに差が出ません。
上手い人よりも、下手な人が儲けることも多く、めちゃくちゃにやっても、結果として大きく儲かることがあります。

しかし、

いざ下げ相場になったときに、相場の上手い下手の差が如実に表れる

わけです。

上げ相場でコツコツ稼いで、下げ相場でどかーんとやられる


この繰り返しでは、永遠に勝てる投資家になることは無いでしょう。

今ならまだ間に合います。

もし、切るのが難しいと感じているのなら、10分の1でも切ってみてください。

ちょっとづつちょっとづつ切っていく


これが損切りのコツになります。

ここまで損失が拡大したということは、既に予想が外れたってことなんです。
そうであれば、今の時点で、外れを潔く認めて終わりにするべきです。




さて、ちょっとだけ環境認識です。

まず、金融政策ですが、米国があとわずかの利下げ余地がある以外、ECB、日銀ともに、ロープが伸び切った状態で、もう打つ手がほとんど限られています。
日銀が、日本株を買い占めする、とかあるのでしょうか。
特に悪くない景気の状態で、ゆるゆるにしておくから、いざ鎌倉で打つ手なしになるわけです。
大赤字の日本政府もどのぐらいの経済対策が打てるのかと言えば、心細い限りです。

NYダウの長期チャートが紹介されていましたのでご参考まで。

NYダウの長期チャート


そういった金融情勢の中で、環境といっても、新型コロナの今後と相場環境は現在ほとんど同じといってもいいぐらいですので、コロナの話になります。

まず、ネガティブ情報から見ておきます。

私は、今、相場を見るにおいて、アメリカの感染状況を一番気にしています。
というのは、世界の中心がアメリカである以上、極東でいくら感染が拡大しても米国の相場には、あまり影響はありませんが、いざ自分のところに火の粉が飛んで来たら、さすがに対岸の火事とは言ってられなくなります。
特に、ニューヨークの感染状況は注目しておくべきでしょう。
既にニューヨークの感染拡大が始まっている模様ですので、今後の成り行き次第では、相場の大きな変動要因になると考えられます。

インフルと比較される新型コロナですが、感染力は対策を打っていない場合、インフルを遥かにしのぐのではないかと思われます。
イランでの感染拡大はすさまじく、イランの保健省の責任者がテヘランの感染率が30%−40%に達すると認めており、医療崩壊するほどに拡大しています。
日本では、検査体制が整っていないとは言え、まだまだ拡大は抑え込まれているようです。
このまま抑え込まれることを祈る限りです。

日本では、まだ拡大が抑え込まれているとは言え、客ではなく空気を運んでいる新幹線や飛行機の状況など、その経済的影響は計り知れないほど悲惨な状況になりつつあります。
繁華街の飲食店、ホテル、インバウンド系の小売店などなどの状況も凄惨な状況です。
体力がある大企業は別として、この状況が後数か月続けば、中小企業から、バタバタと資金繰りに窮していくことは明らかでしょう。
金融機関にも多大な影響が出てくることになります。
こういう経済状況では、上場企業だからといって安全だとは決して言えない状況になりつつあります。
一過性のものとして抑え込めるのか、当面こういう状況が続くのか、今後の拡大状況次第ということになります。



一方で、ポジティブ情報です。

新型コロナの重症化率や死亡率は、そもそもそんなに高くないんじゃないのか、という話がよく言われているところです。
重症者数や死者数がセンセーショナルにニュースになりますが、それほど深刻なのかどうか、気にかかるところです。
どうやら、今、世界中で検査が一番行き届いているのは韓国のようですが、その韓国での状況は、現在7313名の感染者に対して、50名の死者数で、致死率は0.68%となっています。
Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
これが一番まともな統計結果じゃないかと思われるのですが、実際の潜在感染者はもっと多いことを考えれば、致死率はもっと下がりますし、重症化率も高くはないでしょう。
そうであるならば、今後、時間の経過とともに季節性のインフルのような扱いに収れんしていく可能性があります。
これは、2009年の新型インフルの経過と同じということです。



次に、気温との関係が一部言われています。
新型コロナウイルスが弱くなる環境、強くなる環境
確かに、日本では、北海道が一番感染が拡大しているわけですが、これは偶然なのか、それとも、気温との関係がやはりあるのか、大変気になります。
もし、関連があるのなら、春になれば、感染ペースが収まってくる、ということがあるかもしれません。



ただ、どちらにしても、今、大きな含み損を抱えている人には関係の無い話です。
ここから、連続ストップ高したとしても、今切ることが正解です。
結果論ではないことなんです。
相場観とリスク管理は何の関係もありません。

大きく負けたということは、既にその人にとっての相場は終わっています。
今さら、泣きのもう一勝負ということをやるから、爆死するのです。
今後、NYダウが3000ドル安とか、そういう可能性があると考えて対処すべきです。


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アリの目線と鷹の目線の相場観

2020/03/01 Sun

相場観で相場をやってはいけない、とよく言われますが、さりとて、ほとんどの人は相場観を持って相場を見ているものです。

私とて、思い込みはいけないと思いつつ、相場観を持っていますから、相場観を外すということは難しいと思います。

さて、この相場観ですが、実は、相場を見る視点の高さによって、相場観が変わるということがありますので、それを書いておこうと思います。


まずは、アリの目線である日足から見てみましょう。

2020-03-01_11h26_36.jpg

この日足を見る限り、1週間下げ続けたことで、バンジージャンプの伸びたあたりに見えます。

この伸びたところは、一旦の反発がいつ起きてもよさそうな値位置です。
週末、特に大きなニュースが出なかったことから、月曜日以降で、意外と大きな反転があるかもしれません。

これが、アリの目で見た相場観です。



次に、鷹の目である月足を見てみましょう。

2020-03-01_11h28_34.jpg

同じTOPIXですが、ちょっとイメージが変わったと思います。

日足で見たバンジージャンプのイメージではなく、

やっと下げ始めた

という印象ではないでしょうか。

先ほどの日足とは全く違う印象だと思います。

2008年のリーマンショックと比べれば、まだ下げというのには「おこがましい」ほど下げてはいません。
リーマンショックのスタートにすら到達してはいない、ということがわかります。

このように、視点の高さによって、相場観など簡単に変わるものなのです。



林輝太郎先生は、私が理解する範囲では、次のような考え方を持っておられました。

日足、週足の相場観を持ってはいけない。

相場観を持つのなら、月足で持つこと。

日足は、値動きの傾向を見るもので、相場観を持つものではない。

週足は、中途半端だから見てはいけない。


ここで日足というのは、傾向を見るということで、もう一つの目の「魚の目」を持つ、ということでもあります。
つまり、魚の目を持って、潮流を見ていく、ということです。



私が知る限りですが、相場で勝っている人は、相場を俯瞰して、大きなスケールで相場観を持っている人が多いという印象です。

相場巧者でベテランほど、目線は高い感じですが、これは、長年の経験値がそうさせているのだと思います。

近視眼的ではなく、鷹の目から俯瞰して相場を見ているので、小さな値動きで右往左往しません。

大きな視点を持っているので、自分の相場観にこだわることなく、相場を小さなスケールに押し込めないので、損切りを躊躇なくできるのです。

損切りができない、難しいという人は、日足ベースの箱庭のような相場観しか持っていないから、ちょっと下げただけでも、

「もう底だ~、もう底だ~」

と感じてしまって、切るに切れなくなってしまうのです。



そういえば、下げ始めた25日の月曜日に、日経が1000円下げた感想で経団連会長が、

「こんなに下げるとは思わなかった。」

と言っているのをテレビで見て、ずっこけて椅子から滑り落ちそうになりました。
私から見れば、このコメントは、ほぼ冗談に近いものなんですが、相場をあまり知らない多くの人の相場観など所詮はこんなものなんだろうということがわかります。



相場観のスケールをもう一段上げて、飛行機からも俯瞰しておきましょう。

まずは、TOPIXの年足です。

2020-03-01_20h06_51.jpg


BOXの上限から、やっと下げ始めた印象です。
この程度の下げは、まだ押し目程度で急落というイメージは全くありません。



次に、NASDAQの年足です。

2020-03-01_20h08_16.jpg


2000から、1万まで実に5倍の上昇となって、ちょっと止まったのかなあ、という程度です。
このチャートを見る限りでは、まだ下げてすらいません。
このチャートで見れば、2000年のネットバブル崩壊、そして、2008年のリーマンショックの2回が大きな下げとしてあったわけですが、今回5倍にまで上昇したNASDAQがどこかで大きな下げを演じるとすれば、どこまで下げるのだろう、とつい考えてしまいます。



このように、視点の高さを変えれば、相場観も大きく変わります。

日足ベースでは、一旦のリバがいつ入ってもおかしくないわけですが、一方で、俯瞰して月足などで見る限り、本格調整となると、まだ入り口ぐらいでしかない、ということがわかると思います。

相場観にこだわると、ろくな目に合わないことが多いわけですが、さりとて持ってしまう相場観です。

しかも、

ほとんどの場合は、日足ベースのアリの目線の相場観しか持っていません。

なので、少しばかり目線を上下させながら、アリの目線から鷹の目線で広く見ておくべきだと思うのです。

日々の値動きに拘泥してしまうと、日足の相場観に固執する余り、こんなに下げたのだからと意地になって買いポジションを放置してしまいがちです。

また、ここからちょっとリバが入ると、あそこが底だったのか~、と飛びつき買いをしてしまいがちですが、本格下げ相場になれば、その戻ったところが天井でまた下げる、という展開も十分考えられます。

下げ相場で本当にやられるのは、ここまでの下げではなく、ここからの下げなんです。

リーマンショックで多くの退場者を生んだのは、こんなに下げたからそろそろ買いだ、と大きく下げた後から買って退場になっているのです。


先週書いたとおり、まずは生き残りを優先すること。儲けるのはその後です。

ということで、同じ相場観を持つのなら、ちょと目線を上げておく、ということで、違う景色も見ておくべきだと私は考えています。



最後に、持ってはいけない私の相場観です(笑)

今週末は、感染拡大が落ち着いた状況ですが、これは、日本の検査体制の不備によるものである可能性が高く、今後、検査体制が整えば、韓国同様に一気に感染者の数が急増することが予想されるため、そこでもう一段の相場の変化が起きる可能性が高そうです。
これは、アメリカでの感染状況も同様のようです。

中国での感染拡大が一段落しているのはポジティブなのですが、一方で、中国PMIが35.7という衝撃的なニュースが週末に出ました。
今後、日本をはじめとして、感染拡大に伴う経済への影響が、経済統計として出てくることになろうかと思われます。

こういうファンダメンタルの状況を踏まえると、リーマンショック級になる可能性が高まりつつあると感じています。


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あらなみ

Author:あらなみ
職業:個別株投機家・専業デイトレーダー

Twitter: @aranami718

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